JP2008060441A - インバータトランス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コイルボビン10に挿入されたI型コア50に磁気結合して巻線区間を第一の閉磁路と第二の閉磁路に分ける変形コの字型コア60とを備え、第一の閉磁路と第二の閉磁路に分けられた巻線区間には、一次巻線と二次巻線の組み合わせがそれぞれ巻線され、第一の閉磁路内で形成される閉磁路の磁束の向きは第二の閉磁路内で形成される閉磁路の磁束の向きと逆向きに形成される。
【選択図】 図1
Description
これにより、一つのインバータトランスにおいて、複数の隣り合う閉磁路が相殺されることなく独立して各トランスを駆動することができるため、二次巻線の出力によるランプ電流を一定に保ちつつ冷陰極ランプの輝度のバラツキを少なくすることができると共に、インバータの回路全体の部品点数を減らすことができる。
これにより、閉磁路を構成するコアを小型化できる。
これにより、コアの小型化を図りつつ閉磁路に流れる磁束の飽和をなくすことができる。
これにより、I型コアに巻線されたコイルに変形コの字型コアが磁気結合され、複数の独立した閉磁路が構成でき、独立して各トランスを駆動することができるため、二次巻線の出力によるランプ電流を一定に保ちつつ冷陰極ランプの輝度のバラツキを少なくすることができると共に、インバータの回路全体の部品点数を減らすことができる。
これにより、いずれかの二次巻線が高電圧不良でこれと組にある一次巻線が高電圧不良になった場合でも、他の一次巻線と二次巻線の組が高電圧不良になることを防ぐことができ、より信頼性の高いインバータトランスが得られる。
また、上記本発明のインバータトランスにおいては、前記変形コの字型コアの中央脚部の断面積は、前記I型コアの断面積の約2倍であることが好ましい。
これにより、コアの小型化を図りつつ閉磁路に流れる磁束が飽和することがなく磁路を形成できる。
これにより、I型コアに巻線されたコイルに変形H型コアが磁気結合され、複数の独立した閉磁路が構成でき、独立して各トランスを駆動することができるため、二次巻線の出力によるランプ電流を一定に保ちつつ冷陰極ランプの輝度のバラツキを少なくすることができると共に、インバータの回路全体の部品点数を減らしさらなる小型化及びコストダウンができる。
これにより、いずれかの二次巻線が高電圧不良でこれと組にある一次巻線が高電圧不良になった場合でも、他の一次巻線と二次巻線の組が高電圧不良になることを防ぐことができ、より信頼性の高いインバータトランスが得られる。
また、上記本発明のインバータトランスにおいては、前記変形H型コアの中央磁脚部および中央平板部の断面積は、前記第一および第二のI型コアの断面積の約2倍であることが好ましい。
これにより、コアの小型化を図りつつ閉磁路に流れる磁束が飽和することがなく磁路を形成できる。
図1は本発明の第1の実施形態にかかるインバータトランス1の分解組立斜視図である。図2は図1の完成したインバータトランス1の斜視図である。図3は、図1のコイルボビン10にコイルを巻線した平面図である。図4は、図1のコイルボビン10にコイルを巻線した側面図である。図5は、図1のコイルボビン10にコイルを巻線した背面図である。図6は、図1の変形コの字型コアの斜視図である。図7は、図1のインバータトランス1の磁気構成図である。
また中間ブロック13間の底面には一次巻線の引き出しガイド21が形成され、端部ブロック12の底面には二次巻線の引き出し溝22が形成されている。それらによって、巻線の巻き始めや巻き終わりの引き出し位置が定まり巻き乱れを防ぐようにしている。なお、コイルボビン10は、電気的に絶縁性のある樹脂で一体成形されている。
そして第一の閉磁路40の磁束の向きは、第二の閉磁路41との磁束の向きと逆向きに形成されている。実際の構成では、コイルボビン10に巻かれる一次巻線16と二次巻線17の全ての巻回方向をコイルボビン10に対して同じとすると、入力される信号は一方を他方に対して位相を反転させて入力する。あるいは、入力される信号を同一位相とすれば、中間ブロック13より左右に巻かれる同一の巻線構造の巻線は、一方が他方に比べ逆向きに巻回する。
コイルボビン10を用意し、このコイルボビン10に設けられた中間ブロック13と中ブロック18との間に一次巻線16を巻回する。
図8は本発明の第2の実施形態にかかるインバータトランス1の磁気構成図である。
これらの図において第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
なお、図8においては、変形コの字型コア60の中央平板部63に両端磁脚62に平行に延出した2個の中央磁脚61を設けたが、この中央磁脚61は3個以上であっても同様の効果が得られる。
図9は本発明の第3の実施形態にかかるインバータトランス1の磁気構成図である。
これらの図においてこの第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図10は本発明の第4の実施形態にかかるインバータトランス1の磁気構成図である。
この図において第3の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態において、第3の実施形態と異なる点は、H型コアの中央平板部121に、H型コアの2つの端平板部122に平行に延出する2つ1組の中央磁脚部123を2組追加した変形H型コア120を用いている点である。これによりさらなるインバータトランスの小型化とコストダウンができる。図10では、中央磁脚部123を端平板部122に平行に2組延出しているが、この中央磁脚部123を3組以上設けても同様の効果が得られる。
10 コイルボビン
11 中空部
12 端部ブロック
13 中間ブロック
14 出力端子接続部
15 入力端子接続部
16 一次巻線
16a 第一入力巻線
16b 第二入力巻線
17 二次巻線
18 中ブロック
18a サブフランジ
19 空間部
21 引き出しガイド
22 引き出し溝
40 第一の閉磁路
41 第二の閉磁路
50 I型コア
51 中央部
52 両端部
60 変形コの字型コア
61 中央磁脚
62 両端磁脚
63 中央平板部
70 カバー
71 頂壁
72 側壁
73 鍔部
74 縦窓
75 横窓
120 変形H型コア
121 中央平板部
122 端平板部
123 中央磁脚部
124 第一の閉磁路
125 第二の閉磁路
126 第三の閉磁路
127 第四の閉磁路
128 第五の閉磁路
129 第六の閉磁路
150 第一のI型コア
160 第二のI型コア
Claims (9)
- コイルが巻線される第一コアに磁気結合しながら第二コアにより漏洩磁路を有しない複数の閉磁路が形成され、
各閉磁路の巻線区間には、一次巻線と二次巻線の組がそれぞれ巻線され、
任意の1つの閉磁路の磁束の向きはこの任意の閉磁路と隣り合う閉磁路の磁束の向きと逆向きに形成される、
ことを特徴とするインバータトランス。 - 前記各閉磁路は、隣接する他の閉磁路と互いにその一部を共有している、
ことを特徴とする請求項1に記載のインバータトランス。 - 前記第一コアおよび前記第二コアにおいて、前記閉磁路の共有部分に対応する部分の断面積は、それ以外の部分の断面積の約2倍である、
ことを特徴とする請求項2に記載のインバータトランス。 - コイルを巻線する巻線区間が複数設けられたコイルボビンと、
前記コイルボビンに挿入されたI型コアと、
前記I型コアに磁気結合してこの巻線区間を複数の閉磁路に分けるように、1つ以上の中央脚部を有する変形コの字型コアとを備え、
各閉磁路内の巻線区間には、一次巻線と二次巻線の組がそれぞれ巻線され、
任意の1つの閉磁路の磁束の向きはこの任意の閉磁路と隣り合う閉磁路の磁束の向きと逆向きに形成される、
ことを特徴とするインバータトランス。 - 前記コイルボビンは、中間部に該コイルボビンの一部を切り欠いた空間部を1個以上有し、この空間部から露出した前記I型コアに、前記変形コの字型コアの中央脚部が磁気結合される、
ことを特徴とする請求項4に記載のインバータトランス。 - 前記変形コの字型コアの中央脚部の断面積は、前記I型コアの断面積の約2倍である、
ことを特徴とする請求項5に記載のインバータトランス。 - コイルを巻線する巻線区間がそれぞれ複数設けられた第一および第二のコイルボビンと、
前記第一および第二のコイルボビンにそれぞれ挿入された第一および第二のI型コアと、
H型コアの中央平板部の両側に、このH型コアの端平板部に平行に延出する2つ1組の中央磁脚部を1組以上追加した変形H型コアとを備え、
前記第一のI型コアと前記変形H型コアの磁気結合により、前記第一のコイルボビンの巻線区間が複数の閉磁路に分けられ、
前記第二のI型コアと前記変形H型コアの磁気結合により、前記第二のコイルボビンの巻線区間が複数の閉磁路に分けられ、
各閉磁路内の巻線区間には、一次巻線と二次巻線の組がそれぞれ巻線され、
任意の1つの閉磁路の磁束の向きはこの任意の閉磁路と隣り合う閉磁路の磁束の向きと逆向きに形成される、
ことを特徴とするインバータトランス。 - 前記第一および第二のコイルボビンは、それぞれ中間部に該コイルボビンの一部を切り欠いた空間部を1個以上有し、この空間部から露出した前記第一および第二のI型コアに、前記変形H型コアの中央磁脚部が磁気結合される、
ことを特徴とする請求項7に記載のインバータトランス。 - 前記変形H型コアの中央磁脚部および中央平板部の断面積は、前記第一および第二のI型コアの断面積の約2倍である、
ことを特徴とする請求項8に記載のインバータトランス。
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