JP2007281002A - インバータトランスおよび放電灯駆動回路 - Google Patents

インバータトランスおよび放電灯駆動回路 Download PDF

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Abstract

【課題】要求される出力数の違いに柔軟に対応することができ、かつ各2次巻線の巻径を小さくして2次側ボビンの小型化を図り、基板への実装面積を抑制することが可能なインバータトランスを得る。
【解決手段】2つの2次側ボビンを略同軸に上下方向に重ねてなる2次側ボビン対と、1次側ボビンの1次巻線と2次側ボビン対の2つの2次巻線とを貫く磁束の閉磁路を構成するコアとによりコイルセットを構成する。このコイルセットを1次側ボビンに沿ってNセット(N=1,2,3…)並設して、各々のコイルセットから1つまたは2つの電圧出力を取り出すようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、ノートパソコン、液晶テレビ等に使用される各種表示パネルのバックライト用の冷陰極放電ランプ(CCFL)を放電、点灯させるDC/ACインバータ回路で使用されるインバータトランスに関し、特に、複数の電圧出力を取り出す場合に好適なインバータトランスおよび放電灯駆動回路に関する。
近年、各種表示パネルの大型化に伴い、バックライト用のCCFLの長尺化が図られており、それに伴い、インバータトランスに対する高電圧出力化への要求が高まっている。
従来、1つの1次巻線と電磁結合する2つの2次巻線を備え、各々の2次巻線から中間タップを導出してこれを接地する構成を採ることにより、各2次巻線から通常の2倍程度の高電圧出力を取り出すことを可能としたインバータトランスが知られている(下記特許文献1参照)。
特開2005−12176号公報
ところで、1つのインバータトランスにより点灯させるCCFLの数は、各種表示パネルの大きさや配置されるCCFLの数によってまちまちである。そこで、要求される出力数の違いに柔軟に対応し得るようにインバータトランスを構成することが好ましい。
しかしながら、上記特許文献1に記載されたインバータトランスは、コアの構成が複雑で、出力別に対応した形状とはなっていないので、要求される出力数の違いに柔軟に対応することが難しいという問題がある。
また、1つの2次側ボビンに、2つ分の2次巻線が巻回される構成のため、各2次巻線の巻径が大きくなり、このため、2次側ボビンが大型化してインバータトランスの基板への実装面積が増大するという問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、要求される出力数の違いに柔軟に対応することができ、かつ各2次巻線の巻径を小さくして2次側ボビンの小型化を図り、基板への実装面積を抑制することが可能なインバータトランスおよび該インバータトランスが使用される放電灯駆動回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインバータトランスは、1次巻線が巻回された1つの1次側ボビンと、前記1次巻線と電磁結合される2次巻線がそれぞれ巻回された複数の2次側ボビンとを備えてなるインバータトランスにおいて、
2つの前記2次側ボビンが略同軸に上下方向に重ねられてなる2次側ボビン対を構成するともに、
前記1次側ボビンの前記1次巻線と前記2次側ボビン対の2つの前記2次巻線とを貫く磁束の閉磁路を構成するコアを備え、
1つの前記2次側ボビン対と1つの前記コアとからなるコイルセットを、前記1次側ボビンに沿ってNセット(N=1,2,3…)並設して、
各々の前記コイルセットから1つまたは2つの電圧出力を取り出すように構成してなることを特徴とする。
前記2次側ボビン対における上下の各2次側ボビンに巻回された2つの2次巻線は、(前記上下のどちらか一方の方向から共に見たとき、)一方が時計回りで他方が反時計回りに設定されていること、および/または高圧端側が巻径の内径側に位置するように、それぞれ巻回されていることが好ましい。
また、前記コアは、
前記1次側ボビンの前記1次巻線の内側を上下方向に延びる第1の外脚部、前記2次側ボビン対の前記2つの2次巻線の内側を上下方向に延びる第2の外脚部、該前記1次巻線と該2つの2次巻線との間を上下方向に延びる中脚部、および該第1の外脚部と該第2の外脚部と該中脚部との各一端部同士を連結する連結部からなるE型コアと、
該E型コアの前記第1の外脚部、前記第2の外脚部および前記中脚部の各他端部側に配置されたI型コアと、により構成されたものとすることができる。
また、本発明に係る放電灯駆動回路は、本発明に係るインバータトランスを搭載してなることを特徴とする。
本発明のインバータトランスによれば、2つの2次側ボビンを重ねてなる2次側ボビン対と、各2次側ボビン対に対応した閉磁路を構成するコアとによって、出力数の構成単位となるコイルセットが構成されているので、このコイルセットの並設数を調整することにより、要求される出力数の違いに柔軟に対応することが可能となる。
また、出力数の構成単位となるコイルセット(2次側ボビン対)において、2次巻線がそれぞれ巻回された2つの2次側ボビンを略同軸に重ねて配置していることにより、1つの2次側ボビンに2つ分の2次巻線が巻回される構成のものに比べ、各2次巻線の巻径を小さくすることができるので、各2次側ボビンの小型化が図れ、インバータトランスの基板への実装面積を抑制することが可能となる。
また、本発明の放電灯駆動回路によれば、本発明のインバータトランスを搭載していることにより、要求される放電灯の数の違いに柔軟に対応することができるとともに、回路基板のコンパクト化を図ることが可能となる。
以下、本発明に係るインバータトランスの実施形態について、添付した各図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図12は本発明に係るインバータトランスの一実施形態を示している。なお、以下の説明では、図1に示す3次元直交座標系のX軸の方向を左右(矢線の向きが右)、Y軸の方向を前後(矢線の向きが後)、Z軸の方向を上下(矢線の向きが上)と称する。また、他の図における3次元直交座標系は、図1のものと向きが一致するように示されている。
〈全体構成〉まず、図1および図2を用いて、本発明の一実施形態に係るインバータトランスの全体的な構成について概略的に説明する。図1は本発明の一実施形態に係るインバータトランスの全体構成を示す正面側からの斜視図であり、図2はその右側面図である。
本実施形態のインバータトランス1は、図1に示すように、1次巻線8が巻回された1つの1次側ボビン2と、該1次側ボビン2の長手方向に沿って左右対称に並設された2つのコイルセット3とからなり、各コイルセット3は、2次巻線9A,9Bがそれぞれ巻回された第1および第2の2次側ボビン6,7が略同軸に上下に重ねられてなる2次側ボビン対4と、1次側ボビン2の1次巻線8と各2次側ボビン対4の上下2つの2次巻線9A,9Bとを貫く磁束の閉磁路を構成するコア5とにより構成されている。なお、詳しくは後述するが、コア5は、図2に示すように、E型コア51とI型コア52(それぞれ一部破線で示す)とにより構成されている。
〈1次側ボビン〉次に、上記1次側ボビン2の構成について、図3および図4を用いてより詳細に説明する。図3は図1に示す1次側ボビンの背面側からの斜視図であり、図4はその正面図(巻線および端子が装着されていない状態で示す)である。
1次側ボビン2は、図3に示すように複数(本実施形態では8本)の1次側端子11を保持してなる端子台21と、矩形板状に形成された鍔部22と、図4に示すように端子台21と鍔部22との間を上下方向に延びる角筒状の2つの巻軸部23とからなり、2つの巻軸部23の間を架け渡すように上記1次巻線8が巻回されている。
上記2つの巻軸部23の内部には、その各軸線Cに沿って上下方向に貫通するコア挿通孔24(図3参照)が形成されており、また、上記鍔部22の上面には、上記I型コア52の一端部が設置されるスペースを囲むコ字型の2つの壁部25が、上記2つの巻軸部23の各形成位置に対応して形成されている。
また、図4に示すように、上記端子台21の左右両端部には、1次側ボビン2を上記2次側ボビン対4と組み合わせる際に、上記第2の2次側ボビン7の背面に形成された凹部(図示略)と係合される位置決め用の突部26がそれぞれ形成されている。
〈第1の2次側ボビン〉次に、上記第1の2次側ボビン6の構成について、図5〜図7を用いてより詳細に説明する。図5は図1に示す第1の2次側ボビンの正面側からの斜視図であり、図6はその正面図(巻線および端子が装着されていない状態で示す)、図7はその底面図である。
第1の2次側ボビン6は、図5に示すように複数(本実施形態では2本)の長尺型の2次側端子12を保持してなる端子台61と、矩形板状に形成された上鍔部62と、図6に示すように端子台61の上面に形成された略円形の下鍔部63と、上鍔部62と下鍔部63との間を上下方向に延びる円筒状の巻軸部64とからなり、巻軸部64の外周部に上記2次巻線9Aが巻回されている。なお、図6に示すように上鍔部62の下面には、2次巻線9Aの巻回領域に対応して円板部62aが形成されており、下鍔部63の上面には、2次巻線9Aの巻回領域に対応してテーパ部63aが形成されている。
上記巻軸部64の内部には、その軸線Cに沿って上下方向に貫通するコア挿通孔65(図5参照)が形成されており、上記上鍔部62の上面には、上記I型コア52の他端部が設置されるスペースを囲むコ字型の壁部66が、上記巻軸部64の形成位置に対応して形成されている。
また、上記端子台61および上記下鍔部63の正面中央部には、上記巻軸部64まで達する切欠部67が形成されており、図7に示すように第1の2次側ボビン6の底面側より、この切欠部67を通して、上記巻軸部64に巻回された2次巻線9Aが臨めるようになっている。
さらに、図7に示すように、上記端子台61の底面側には、上記切欠部67の左右各側面において上下方向(図7の紙面と直角な方向)に延びる一対の溝部Q,Q、および上記切欠部67の終端側の左右両側に下方(図7の紙面から手前側)に向けて突出した一対のピン部P,Pが設けられている。これらの溝部Q,Qおよびピン部P,Pは、2次巻線9Aを上記巻軸部64に巻回する際の掛止部として機能するものであり、本実施形態では、図7に示すように、右側の2次側端子12(の絡げ部)に始端部が絡げられた2次巻線9Aをピン部Pに掛止しつつ、上記切欠部67を通して上記巻軸部64側に導入した後、底面側から見て時計回りに巻軸部64に巻回し始め、巻回終了後に2次巻線9Aを上記溝部Qに掛止しつつ底面側に導出して、その終端部を左側の2次側端子12(の絡げ部)に絡げるように構成されている。なお、これとは逆に、左側の2次側端子12(の絡げ部)に始端部が絡げられた2次巻線9Aをピン部Pに掛止しつつ、上記切欠部67を通して上記巻軸部64側に導入した後、底面側から見て反時計回りに巻軸部64に巻回し始め、巻回終了後に2次巻線9Aを上記溝部Qに掛止しつつ底面側に導出して、その終端部を右側の2次側端子12(の絡げ部)に絡げるようにすることも可能である。
また、図5に示すように上記端子台61の右側面前端部には、第1の2次側ボビン6同士を互いに組み合わせる際に、第1の2次側ボビン6の左側面前端部に形成された凹部(図示略)と係合される位置決め用の突部68が形成されており、図7に示すように上記端子台61の底面の隅部には、第1の2次側ボビン6を上記第2の2次側ボビン7に組み合わせる際に、第2の2次側ボビン7の上部に形成された位置決め用の突部76(図8参照)と係合される位置決め用の凹部69が形成されている。
〈第2の2次側ボビン〉次に、上記第2の2次側ボビン7の構成について、図8〜図10を用いてより詳細に説明する。図8は図1に示す第2の2次側ボビンの正面側からの斜視図であり、図9はその正面図(巻線および端子が装着されていない状態で示す)、図10はその底面図である。
第2の2次側ボビン7は、図8に示すように複数(本実施形態では2本)の短尺型の2次側端子13を保持してなる端子台71と、矩形板状に形成された上鍔部72と、端子台71の上面に形成された略円形の下鍔部73と、図9に示すように上鍔部72と下鍔部73との間を上下方向に延びる円筒状の巻軸部74とからなり、巻軸部74の外周部に上記2次巻線9Bが巻回されている。なお、図9に示すように上記上鍔部72の下面には、2次巻線9Bの巻回領域に対応してテーパ部72aが形成されている。
上記巻軸部74の内部には、その軸線Cに沿って上下方向に貫通するコア挿通孔75(図8参照)が形成されており、上記上鍔部72の上面右奥隅部には、第2の2次側ボビン7を上記第1の2次側ボビン6に組み合わせる際に、第1の2次側ボビン6の下部に形成された上記凹部69(図7参照)と係合される位置決め用の突部76が形成されている。
また、上記端子台71および上記下鍔部73の正面中央部には、上記巻軸部74まで達する切欠部77が形成されており、図10に示すように第2の2次側ボビン7の底面側より、この切欠部77を通して、上記巻軸部74に巻回された2次巻線9Bが臨めるようになっている。
さらに、図10に示すように、上記端子台71の底面側には、上記切欠部77の左右各側面において上下方向(図10の紙面と直角な方向)に延びる一対の溝部Q,Q、および上記切欠部77の終端側の左右両側に下方(図10の紙面から手前側)に向けて突出した一対のピン部P,Pが設けられている。これらの溝部Q,Qおよびピン部P,Pは、2次巻線9Bを上記巻軸部74に巻回する際の掛止部として機能するものであり、本実施形態では、図10に示すように、左側の2次側端子13(の絡げ部)に始端部が絡げられた2次巻線9Bをピン部Pに掛止しつつ、上記切欠部77を通して上記巻軸部74側に導入した後、底面側から見て反時計回りに巻軸部74に巻回し始め、巻回終了後に2次巻線9Bを上記溝部Qに掛止しつつ底面側に導出して、その終端部を右側の2次側端子13(の絡げ部)に絡げるように構成されている。なお、これとは逆に、右側の2次側端子13(の絡げ部)に始端部が絡げられた2次巻線9Bをピン部Pに掛止しつつ、上記切欠部77を通して上記巻軸部74側に導入した後、底面側から見て時計回りに上記巻軸部74に巻回し始め、巻回終了後に2次巻線9Bを上記溝部Qに掛止しつつ底面側に導出して、その終端部を左側の2次側端子13(の絡げ部)に絡げるようにすることも可能である。
また、図8に示すように上記端子台71の右側面両端部には、第2の2次側ボビン7同士を互いに組み合わせる際に、第2の2次側ボビン7の左側面両端部に形成された凹部(図示略)と係合される位置決め用の突部78が形成されており、上記端子台71の前端部には、上記第1の2次側ボビン6から下方へ延びる上記2次側端子12の挿通孔79が、対応する2つの位置にそれぞれ形成されている。
上述した第1および第2の2次側ボビン6,7は、図1に示すように第1の2次側ボビン6を上にして上下に重ねられることにより上記2次側ボビン対4が構成され、さらに上記コア5と組み合わせることにより上記コイルセット3が構成される。なお、上述した第1および第2の2次側ボビン6,7の各軸線C,Cは、重ねられた際、互いに重なるように構成されている。
〈コア〉次に、上記コア5の構成について、図11および図12を用いてより詳細に説明する。図11は図2に示すE型コアの正面側からの斜視図であり、図12は図2に示すI型コアの正面側からの斜視図である。
図11に示すようにE型コア51は、上下方向に延びる角柱状の第1の外脚部53と、上下方向に延びる円柱状の第2の外脚部54と、該第1および第2の外脚部53,54の間を上下方向に延びる角柱状の中脚部55と、これら第1の外脚部53、第2の外脚部54および中脚部55の各一端部(図中下端部)同士を連結する連結部56とからなる。
上記第1の外脚部53は、上記1次側ボビン2の1次巻線8の内側を上下方向に延びるように、1次側ボビン2の上記コア挿通孔24内に挿通され、上記第2の外脚部54は、上記2次側ボビン対4の2つの2次巻線9A,9Bの内側を上下方向に延びるように、上記第1および第2の2次側ボビン6,7の各コア挿通孔65,75内に挿通される。また、上記中脚部55は、1次巻線8と2つの2次巻線9A,9Bとの間を上下方向に延びるように、上記1次側ボビン2と上記2次側ボビン対4との間に配置される(図2参照)。
一方、図12に示すようにI型コア52は、角柱状に形成されており、図1に示すように、上記1次側ボビン2の上記壁部25内と、上記第1の2次側ボビン6の上記壁部66内との間に架け渡されるように配置される。すなわち、図2に示すようにI型コア52は、上記E型コア51の第1の外脚部53、第2の外脚部54および中脚部55の各他端部(図中上端部)と対向するように配置され、E型コア51と共に上記コア5を構成する。
このコア5は、上記1次側ボビン2の軸線Cと、上記第1および第2の2次側ボビン6,7の各軸線C,Cとを含む平面内に配置され、E型コア51の第1の外脚部53、第2の外脚部54および連結部56と、I型コア52とにより、1次巻線8と上下2つの2次巻線9A,9Bとを貫く磁束が通るロ字型の閉磁路を構成する。なお、図2に示すように、E型コア51の中脚部55とI型コア52との間には隙間が設けられており、リーケージインダクタンスを調整するように構成されている。すなわち、本実施形態のインバータトランス1は、磁気漏れ型のリーケージトランスとして構成されている。
なお、上記E型コア51および上記I型コア52は、軟磁性材料のフェライト(その他に、例えば、パーマロイ、センダスト、鉄カルボニル等の材料や、これらの微粉末を圧縮成型したダストコアを使用することも可能)により形成することができる。
〈回路構成〉次に、本発明に係る放電灯駆動回路の実施形態について説明する。図13は本発明の一実施形態に係る放電灯駆動回路の構成を示している。図13に示す放電灯駆動回路は、上述したインバータトランス1を搭載してなる。なお、図13に示すインバータトランス1の構成は、図1に示すインバータトランス1の構成に対応するものであるが、上下に重ねられている第1および第2の2次側ボビン6,7(2つの2次巻線9A,9B)を、便宜上、左右方向に並べて表記してある。また、第1の2次側ボビン6に設けられた2次側端子12と、第2の2次側ボビン7に設けられた2次側端子13との並びは、図1に示すものと対応するようにしており、このため、2次巻線9A,9Bの回路が一部交差しているように表記されている。
図13に示す例では、左右に並設された各2次側ボビン対4において、上側に配置された第1の2次側ボビン6の2次巻線9Aの始端部が、2つの2次側端子12のうち右側に位置する方の2次側端子12に接続され、終端部が左側に位置する方の2次側端子12に接続されている。また、各2次側ボビン対4において、下側に配置された第2の2次側ボビン7の2次巻線9Bの始端部は、2つの2次側端子13のうち左側に位置する方の2次側端子13に接続され、終端部は右側に位置する方の2次側端子13に接続されている。そして、2つの2次側端子12のうち左側に位置する方の2次側端子12と、2つの2次側端子13のうち右側に位置する方の2次側端子13とは、共に接地されている。なお、各2次側ボビン対4における2つの2次巻線9A,9Bは、1次巻線8に対して、それぞれ等しい結合度で電磁結合されるように構成されている。
また、上述したように本実施形態では、第1の2次側ボビン6の2次巻線9Aは、始端部が右側の2次側端子12に絡げられた後、底面側から見て時計回りに巻回されて、終端部が左側の2次側端子12に絡げられている。一方、第2の2次側ボビン7の2次巻線9Bは、始端部が左側の2次側端子13に絡げられた後、底面側から見て反時計回りに巻回されて、終端部が右側の2次側端子13に絡げられている。
これにより、本実施形態では、1次巻線8の巻回方向によるが、右側の2次側端子12および左側の2次側端子13の一方がプラスの高電圧(H)側、他方がマイナスの高電圧(−H)側となり、左側の2次側端子12および右側の2次側端子13が接地(G)側となる回路構成となっており、H、−H側の2次側端子12および2次側端子13にU字型のCCFL(U字管。直線型のCCFL(直管)を直列に接続してなる擬似U字管でも可)15の各端部をそれぞれ接続することにより、U字型のCCFL15に対し高電圧の出力を供給し得るように構成されている。
本実施形態では、上下2つの2次巻線9A,9Bを上述のごとく巻回することにより、左右方向に交互に並ぶ各2つの2次側端子12,13の接続を、H、G、G、−Hの順に配列とすることが可能となっている。このような配列は、基板(図示略)上におけるH、−H側への回路とG側への回路の取り回しが容易となるので、特に、U字型のCCFLを接続するのに適している。なお、1つのU字型CCFLに替えて、2つの直線型CCFLを1つの2次側ボビン対4に対し接続することも可能である。すなわち、本実施形態のインバータトランス1は、1つのコイルセットから、比較的高電圧な1つの出力を取り出したり、比較的低電圧な2つの出力を取り出したりすることが可能となっている。
また、本実施形態では、上下2つの2次巻線9A,9Bの始端部が共にH(または−H)側に接続されており、かつその始端部が2次巻線9A,9Bの各巻回径の内径側に位置するように構成されている。このため、2つの2次巻線9A,9Bの高電圧端側を周囲の電気/電子部品等から離すことが可能となっている。
なお、上述した例では、2つのコイルセット3が左右方向に並設されているが、本実施形態のインバータトランス1では、左右方向にNセット(N=1,2,3…)のコイルセット3を並設し得るように構成されている。コイルセット3の並設数を変更する場合には、上記1次側ボビン2に替えて、コイルセット3の数に対応した大きさに形成された1次側ボビン(図示略)を設置するとともに、この1次側ボビンに沿って上記コイルセット3を必要な数だけ並設すればよい。
このように本実施形態のインバータトランス1によれば、2つの2次側ボビン6,7を重ねてなる2次側ボビン対4と、各2次側ボビン対4に対応した閉磁路を構成するコア5とによって、出力数の構成単位となるコイルセット3が構成されており、このコイルセット3の並設数を調整することにより、要求される出力数の違いに柔軟に対応することが可能となっている。
以上、本発明に係るインバータトランスおよび放電灯駆動回路の各実施形態について説明したが、本発明に係るインバータトランスおよび放電灯駆動回路は、上述した実施形態のものに限られるものではなく、種々に態様を変更することが可能である。
例えば、コアの構成を、図14に示すものに変更してもよい。図14に示すコア5Aは、同形の2つのE型コア51Aから構成されている。各E型コア51Aの構成は、上述したE型コア51と同様であり、上記1次側ボビン2の上記コア挿通孔24内に挿通される第1の外脚部53と、上記第1および第2の2次側ボビン6,7の各コア挿通孔65,75内に挿通される第2の外脚部54と、上記1次側ボビン2と上記2次側ボビン対4との間に配置される中脚部55と、これら第1の外脚部53、第2の外脚部54および中脚部55の各一端部同士を連結する連結部56とからなる。そして、2つのE型コア51Aそれぞれの第1の外脚部53、第2の外脚部54および中脚部55の各他端部同士が互いに対向するように、2つのE型コア51Aが上下対称に配置されることにより、コア5Aが構成されている。なお、互いに対向する双方の中脚部55の間には隙間が設けられており、この隙間においてリーケージインダクタンスの調整が可能となる。
また、コアについては、E型コアとI型コアとの組合せ、およびE型コアとE型コアとの組合せを示したが、U型コアとI型コアとを組み合せて構成してもよく、U型コアとU型コアとを組み合せて構成してもよい。また、コアの断面形状についても、円形の上記第2の外脚部54を矩形にしたり、矩形の上記第1の外脚部53や上記中脚部55を円形にしたり、あるいは他の形状にするなど、種々に変更することが可能である。
一実施形態に係るインバータトランスの正面側からの斜視図 一実施形態に係るインバータトランスの右側面図 図1に示す1次側ボビンの正面図(巻線等未装着) 図1に示す1次側ボビンの背面側からの斜視図 図1に示す第1の2次側ボビンの正面側からの斜視図 図1に示す第1の2次側ボビンの正面図(巻線等未装着) 図1に示す第1の2次側ボビンの底面図 図1に示す第2の2次側ボビンの正面側からの斜視図 図1に示す第2の2次側ボビンの正面図(巻線等未装着) 図1に示す第2の2次側ボビンの底面図 図2に示すE型コアの正面側からの斜視図 図2に示すI型コアの正面側からの斜視図 一実施形態に係る放電灯駆動回路の構成を示す図 コアの他の実施形態を示す図
符号の説明
1 インバータトランス
2 1次側ボビン
3 コイルセット
4 2次側ボビン対
5,5A コア
6 第1の2次側ボビン
7 第2の2次側ボビン
8 1次巻線
9A,9B 2次巻線
11 1次側端子
12 (長尺型の)2次側端子
13 (短尺型の)2次側端子
15 U字型のCCFL
21,61,71 端子台
22 鍔部
23,64,74 巻軸部
24,65,75 コア挿通孔
25,66 壁部
26,68,76,77 突部
51,51A E型コア
52 I型コア
53 第1の外脚部
54 第2の外脚部
55 中脚部
56 連結部
62,72 上鍔部
62a 円板部
63,73 下鍔部
63a,72a テーパ部
67,77 切欠部
69 凹部
〜C 軸線
〜P ピン部
〜Q 溝部

Claims (5)

  1. 1次巻線が巻回された1つの1次側ボビンと、前記1次巻線と電磁結合される2次巻線がそれぞれ巻回された複数の2次側ボビンとを備えてなるインバータトランスにおいて、
    2つの前記2次側ボビンが略同軸に上下方向に重ねられてなる2次側ボビン対を構成するともに、
    前記1次側ボビンの前記1次巻線と前記2次側ボビン対の2つの前記2次巻線とを貫く磁束の閉磁路を構成するコアを備え、
    1つの前記2次側ボビン対と1つの前記コアとからなるコイルセットを、前記1次側ボビンに沿ってNセット(N=1,2,3…)並設して、
    各々の前記コイルセットから1つまたは2つの電圧出力を取り出すように構成してなることを特徴とするインバータトランス。
  2. 前記2次側ボビン対における上下の各2次側ボビンに巻回された2つの2次巻線は、一方が時計回りで他方が反時計回りに設定されていることを特徴とする請求項1記載のインバータトランス。
  3. 前記2次側ボビン対における上下の各2次側ボビンに巻回された2つの2次巻線は、高圧端側が巻径の内径側に位置するように、それぞれ巻回されていることを特徴とする請求項1または2記載のインバータトランス。
  4. 前記コアは、
    前記1次側ボビンの前記1次巻線の内側を上下方向に延びる第1の外脚部、前記2次側ボビン対の前記2つの2次巻線の内側を上下方向に延びる第2の外脚部、該前記1次巻線と該2つの2次巻線との間を上下方向に延びる中脚部、および該第1の外脚部と該第2の外脚部と該中脚部との各一端部同士を連結する連結部からなるE型コアと、
    該E型コアの前記第1の外脚部、前記第2の外脚部および前記中脚部の各他端部側に配置されたI型コアと、により構成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3までのうちいずれか1項記載のインバータトランス。
  5. 請求項1〜4までのうちいずれか1項記載のインバータトランスを搭載してなることを特徴とする放電灯駆動回路。
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