JP4899127B2 - インバータトランス - Google Patents

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Description

本発明は液晶表示装置のバックライト装置の光源である放電灯を点灯させるインバータに用いられるトランスに関し、特に、複数の放電灯を点灯させるために複数の出力を取り出すことができる多灯用のインバータトランスに関する。
テレビジョン、パーソナルコンピュータなどの電子機器に用いられる液晶ディスプレイ装置は液晶が非発光のため、バックライト装置のような照明装置を必要とする。このバックライト装置の光源には放電灯が用いられており、そのような放電灯として冷陰極蛍光管が一般に用いられている。近年、液晶ディスプレイ装置の大型化に伴い、液晶テレビジョン装置等の大型の液晶ディスプレイ装置では、高輝度の表示を必要とするため、バックライト装置の光源には複数本の冷陰極蛍光管が用いられている。冷陰極蛍光管を点灯するには高電圧が必要であるため、インバータ回路のスイッチング部にて高周波電圧を発生させ、インバータトランスで昇圧して点灯に必要な高電圧を得て冷陰極蛍光管に印加している。
インバータトランスは、通常、外周に一次巻線及び二次巻線が巻回されたボビンと、ボビン内に挿通される脚部を有するコアとを備えており、各巻線は、ボビンに植設された端子ピンを介してプリント基板等に設けられた外部回路との導通が図られている。従来、このようなインバータトランスでは、巻線の断線等を防止するために、端子ピンをL字状またはコ字状に形成し、L字またはコ字を構成する腕の一つを巻線絡げ用の端子とし、別の一つを基板への取付用の端子として分けて使用する構造が取られることが多い(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−303304号公報(図1〜図3)
しかしながら、特許文献1に記載されているような構造では、端子ピンの巻線絡げ用端子が、ボビンの端面から外側に突出する構造となっているため、外部からのストレスが加わり易く、そのストレスによる屈曲等により巻線の断線が発生するという問題がある。これは、特に、一次巻線と比較して線径の小さな極細線が使用されるため断線が発生し易い二次巻線の場合に大きな問題となる。
本発明は、上記課題に鑑み、二次巻線用の絡げ端子部分における断線の発生を低減可能な構造を備えた多出力型のインバータトランスを提供することを目的とする。
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。
つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載、実施形態の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るものである。なお、以下の各項において、(1)項が請求項1に、(5)項が請求項2に、(7)項が請求項3に、(8)項が請求項4に、(9)項が請求項5に、各々相当する。
(1)Ni−Znフェライトからなり、複数個の脚部を有するコアと、巻芯部および該巻芯部の両端に設けられた端子台を有するボビンとを備え、前記巻芯部に一次巻線および二次巻線が巻回された複数個の前記ボビンを、前記コアの複数個の脚部にそれぞれ装着したインバータトランスにおいて、前記ボビンの端子台に、一次巻線用の端子ピン及び二次巻線用の端子ピンが植設され、前記二次巻線用の端子ピンは、略J字状に形成された一体の端子部の一方端からなるプリント基板接続端子と、前記端子部の他方端からなる二次巻線絡げ端子を含んでおり、前記一次巻線用の端子ピン及び前記プリント基板接続端子は、前記端子台の底面と略直交する端面から延出するように植設され、前記二次巻線絡げ端子は、前記端子台の前記端面に設けられた切欠き部に、前記二次巻線絡げ端子の先端、前記端子台の前記端面と略同面か、または、該端面よりも内側に位置するように植設され、前記コアの一部は前記二次巻線絡げ端子の上方を直接覆うように前記切欠部上に配置され、該コアの一部の前記二次巻線絡げ端子の延長方向に略直交する端面は、前記二次巻線絡げ端子の先端と略同面か、または、該先端よりも外側に位置することを特徴とするインバータトランス。
本項のインバータトランスによれば、二次巻線絡げ端子を端子台の端面から実質的に突出させることなく切欠部内に収容し、かつ、コアの切欠部上に配置される部分により二次巻線絡げ端子の上方を覆うことにより、二次巻線絡げ端子に外部からのストレス等がかかるおそれが大幅に低減するため、二次巻線絡げ端子部分における断線の発生を防止することができる。
尚、上記(1)に記載された「略同面」という用語は、上記(1)に記載のインバータトランスが、一般的な製造公差の範囲内において、二次巻線絡げ端子の先端が端子台およびコアのいずれか一方または両方の該当する端面の外側に位置する場合を含むことを意味するものであり、上述の「実質的に突出させることなく」も同様の趣旨で記載するものである。
(2)好ましくは、上記(1)に記載されたインバータトランスにおいて、前記二次巻線絡げ端子の先端は、前記端子台の、前記二次巻線絡げ端子の延長方向に略直交する端面と略同面に位置するとともに、前記コアの前記切欠部上に配置される一部の、前記二次巻線絡げ端子の延長方向に略直交する端面と略同面に位置するものである。
本項のインバータトランスによれば、二次巻線絡げ端子のために二次巻線の絡げのために十分な長さを確保しつつ、二次巻線絡げ端子を端子台の端面から実質的に突出させることなく切欠部内に収容するとともに、コアの切欠部上に配置される部分により二次巻線絡げ端子の上方を覆う構成を、最小限のスペースにより実現することが可能となる。
(3)好ましくは、上記(1)及び(2)に記載されたインバータトランスにおいて、前記ボビンの端子台には、別の前記ボビンの端子台との係合手段が設けられており、複数個の前記ボビンを前記コアの複数個の脚部にそれぞれ装着する際に、隣接する前記ボビン同士が前記係合手段により連結されるものである。
本項のインバータトランスによれば、複数個のボビンが無駄なく配列された省スペース構造の多出力インバータトランスを実現することが可能となる。
(4)好ましくは、上記(3)に記載されたインバータトランスにおいて、前記ボビンの前記端子台は、該端子台と一体に形成された延設部を備えており、前記係合手段は、前記延設部に設けられるものである。
本項のインバータトランスによれば、連結されるボビン間に延設部により適切な絶縁距離を形成することが可能となり、高い絶縁信頼性を保持しつつ多数のボビンをスペースの無駄なく配列することが可能となる。
(5)上記(1)〜(4)に記載されたインバータトランスにおいて、前記ボビンの前記巻芯部は、該巻芯部の一端側から他端側に向けて第1の巻芯部、前記一次巻線を巻装するための第2の巻芯部、及び前記二次巻線を巻装するための第3の巻芯部を備え、前記巻芯部の前記一端側の前記端子台には第1の溝が設けられ、前記第2の巻芯部にはその底面が第1の巻芯部の外周面と略同面である第2の溝が設けられ、前記巻芯部の前記他端側の前記端子台には第3の溝が設けられており、前記二次巻線は、前記第1の溝により前記一端側の端子台に植設された前記二次巻線絡げ端子から前記第1の巻芯部に案内され、前記第1の巻芯部に1ターン巻回された後、前記第2の溝により前記第3の巻芯部に案内されることを特徴とするインバータトランス。
本項のインバータトランスによれば、第1の溝から引出された二次巻線を、第1の巻芯部に1ターン巻回することによって、二次巻線を第1の巻芯部に密着することができ、第1の巻芯部の外周面と第2の溝の底面とを略同面とすることで、二次巻線を容易かつ確実に第2の溝内に収納することができ、二次巻線の上に巻回される一次巻線による二次巻線への加圧ストレスを無くすことができるため、品質が向上する。
尚、上記(5)に記載された「略同面」という用語は、上記(5)に記載のボビンが、一般的な製造公差の範囲内において、第1の巻芯部の外周面および第2の溝のいずれか一方がわずかの段差を生じる場合を含むことを意味するものであり、実質的には同一面であるという様な趣旨で記載するものである。
(6)好ましくは、上記(5)に記載されたインバータトランスにおいて、前記二次巻線は、前記第3の巻芯部に所定巻数だけ巻回された後、前記第3の溝により前記他端側の前記端子台に植設された前記二次巻線絡げ端子に案内されるものである。
本項のインバータトランスによれば、低背かつ小型のインバータトランスにおいて、二次巻線の両端の端子間の絶縁性を高めて安全に駆動することができる。
(7)上記(5)及び(6)に記載されたインバータトランスにおいて、前記ボビンは、前記第1の巻芯部と前記第2の巻芯部とを隔てる第1のフランジを備えており、該第1のフランジには溝が設けられ、該溝は、前記巻芯部の外周表面側から狭幅部と広幅部の二段階に変化する溝幅を有することを特徴とするインバータトランス。
本項のインバータトランスによれば、二次巻線を溝の狭幅部に保持するとともに、一次巻線を、二次巻線に接触させることなく溝の広幅部に保持することができる。
(8)上記(5)〜(7)に記載されたインバータトランスにおいて、前記ボビンの前記端子台に設けられる前記第1の溝及び前記第3の溝は、その断面形状が前記端子台の表面から溝幅が狭くなる台形型を有していることを特徴とするインバータトランス。
本項のインバータトランスによれば、二次巻線を容易かつ確実に第1の溝及び第3の溝に収納することができる。
(9)上記(1)〜(8)に記載されたインバータトランスにおいて、前記インバータトランスがリーケージトランスであることを特徴とするインバータトランス。
本項のインバータトランスによれば、インバータトランスの二次側に接続された冷陰極蛍光管等を点灯させる際に、インバータトランスのリーケージインダクタンスをバラストとして機能させることができる。
本発明は、以上のように構成したため、二次巻線用の絡げ端子部分における断線の発生を低減可能な、小型かつ信頼性の高いインバータトランスを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態におけるインバータトランス1は、例えばNi−Znフェライトからなり、5本の脚部2a〜2eを有する2つのE型コア2、2と、例えば液晶ポリマー等の合成樹脂により略矩形の筒状に成形された2つボビン10、10と、ボビン10、10に巻回された一次巻線20および二次巻線21とから構成された、2出力型のインバータトランスである。コア2、2は、それぞれの中脚部2b、2dがボビン10、10に挿入され、コア2、2の対向面を突き合わせて接合することにより、一体のEE型コアを構成するものである。
ここで、主として図3及び図4を参照して、本実施形態におけるボビン10の構成を説明する。ボビン10は、巻芯部13と、その両端に巻芯部13と一体に形成された端子台12A、12Bとを備えており、端子台12A、12Bは、巻芯部13との境界部分に、それぞれフランジ14、15を有している。また、巻芯部13は、一端側の端子台12Aから他端側の端子台12Bに向けて、第1の巻芯部13A、第2の巻芯部13B、第3の巻芯部13Cに分離されており、第1の巻芯部13Aと第2の巻芯部13Bとの境界には第1のフランジ16が設けられ、第2の巻芯部13Bと第3の巻芯部13Cは、7つの第2のフランジ17a〜17gの内の1つのフランジ17aによって分離されるとともに、第3の巻線部13Cは、残りの第2のフランジ17b〜17gにより、7つのセクションに分割されている。インバータトランス1において、一次巻線20は、第2の巻芯部13Bの外周面に巻装され、二次巻線21は、第3の巻芯部13Cの外周面に巻装されて、巻芯部13の中心軸方向に直列に配列されている。
ボビン10において、その一端側(第1の巻芯部13A側)の端子台12Aには端子ピン18a〜18dが植設され、他端側(第3の巻芯部13C側)の端子台12Bには、端子ピン18e〜18hが植設されている。端子ピン18a、18dは一次巻線20用の端子ピン、端子ピン18b、18c、18e〜18hは二次巻線21用の端子ピンであり、端子ピン18b、18cはGNDに接続するものである。また、端子ピン18bと18c、端子ピン18eと18f、端子ピン18gと1hは、略J次状に形成された一体の端子部により構成されており、それぞれ、一方の端子ピン18b、18e、18hが二次巻線絡げ端子として用いられ、他方の端子ピン18c、18f、18gがプリント基板接続端子として用いられる。本実施形態における二次巻線絡げ端子である端子ピン(以下、二次巻線絡げ端子と記す)18b、18e、18hは、それぞれの端子台12A、12Bの、二次巻線絡げ端子18b、18e、18hの延長方向に直交する端面41から窪んだ切欠部19から延出するように植設されており、二次巻線絡げ端子18b、18e、18hの長さ及び切欠部19の深さは、二次巻線絡げ端子18b、18e、18hの先端が端面41と略同面となるように設定されている。
また、ボビン10において、端子台12Aの底面側には、一次巻線20用の案内溝22、22と二次巻線21用の案内溝(第1の溝)23が形成され、端子部12Bの底面側には、二次巻線用の2本の案内溝(第3の溝)28、29が形成されている。また、第1のフランジ16には、互いに離隔して形成された2箇所のフランジ溝26a、26bが形成され、第2のフランジの内の1つのフランジ17aには、第1のフランジ16に形成されたフランジ溝26a、26bにそれぞれ対向する位置に、フランジ溝27a、27bが形成されている。そして、第2の巻芯部13Bの外周面には、フランジ溝26a及びフランジ溝27bに連続する直線状の案内溝(第2の溝)24と、フランジ溝26b及びフランジ溝27aに連続する直線状の案内溝(第2の溝)25が、互いに交差するように形成されている。
ここで、第1のフランジ16に形成されたフランジ溝26a、26bは、図4に示すように、巻芯部13の外周表面側から狭幅部30と広幅部31の二段階に変化する溝幅を有しており、狭幅部30の溝幅は二次巻線21を構成する線材の線径よりも僅かに大きく、かつ、一次巻線20を構成する線材の線径よりも小さく設定され、広幅部31の溝幅は、一次巻線20を構成する線材の線径よりも僅かに大きく設定されている。また、端子台12A、12Bに形成された案内溝23、28、29は、その断面形状が端子台12A、12Bの底面から溝幅が狭くなる台形型を有しており(図3の側面図参照)、その台形の上底に相当する溝底面の幅寸法は、二次巻線21を構成する線材の線径よりも僅かに大きく設定されている。
また、ボビン10には、端子台12A、12Bの側面側に、隣接するボビン10、10同士の適切な絶縁距離を形成する延設部35、36が、端子台12A、12Bと一体に形成されており、さらに、端子台12Aの一方の延設部35と端子台12Bの他方の延設部36には凹部37が形成され、端子台12Aの他方の延設部36と端子台12Bの一方の延設部35には、凹部37に係合する突起部38が形成されており、これらの凹部37及び突起部38が、隣接するボビン10、10同士を連結する係合手段として機能するものである。
次に、主として図5および図6を参照して、ボビン10に巻線を巻装する手順を説明する。まず、二次巻線21を端子台12B側から見て時計回り(CW)に巻回することによって第3の巻芯部13Cに巻装する場合、図5(a)に示すように、二次巻線21用の線材の巻き始めの先端部を二次巻線絡げ端子18bに絡げた後、案内溝23に収納することにより第1の巻芯部13Aに向けて案内する。次いで、第1の巻芯部13Aにおいて時計回りに1ターン巻回し、フランジ溝26bの狭幅部30に保持させて第1のフランジ16を通過させた後、案内溝25に収納することにより第3の巻芯部13cに向けて案内する。次いで、フランジ溝27aに保持させて第2のフランジの内の1つのフランジ17aを通過させた後、第3の巻芯部13Cに所定巻数だけ時計回りに巻回する。次いで、案内溝29に収納させて二次巻線絡げ端子18eに案内し、この線材の巻き終わりの先端部を二次巻線絡げ端子18eに絡げる。
同様に、二次巻線21を反時計回り(CCW)に巻回することによって第3の巻芯部13cに巻装する場合、図5(b)に示すように、二次巻線21用の線材の巻き始めの先端部を二次巻線絡げ端子18bに絡げた後、案内溝23に収納することにより第1の巻芯部13Aに向けて案内する。次いで、第1の巻芯部において反時計回りに1ターン巻回し、フランジ溝26aの狭幅部30に保持させて第1のフランジ16を通過させた後、案内溝24に収納することにより第3の巻芯部13Cに向けて案内する。次いで、フランジ溝27bに保持させて第2のフランジの内の1つのフランジ17aを通過させた後、第3の巻芯部13Cに所定巻数だけ反時計回りに巻回する。次いで、案内溝28に収納させて二次巻線絡げ端子18hに案内し、この線材の巻き終わりの先端部を二次巻線絡げ端子18hに絡げる。
そして、図示は省略するが、一次巻線20は、一次巻線20用の線材の巻き始めの先端部を端子台12Aに植設された一方の端子ピン(例えば、18d)に絡げた後、その端子ピンに近接する一方の案内溝22に収納し、次いで、その案内溝22に近接する一方のフランジ溝(例えば、26a)の広幅部31に保持させて第1のフランジ16を通過させて、第2の巻芯部13Bに案内する。次いで、第2の巻芯部13Bに所定の巻数だけ巻回した後、他方のフランジ溝(例えば、26b)の広幅部31に保持させて第1のフランジ16を通過させ、他方の案内溝22により他方の端子ピン(例えば、18a)に案内して、この線材の巻き終わりの先端部を端子ピン18aに絡げる。このような巻装の結果、一次巻線20及び二次巻線21は、図6に示すような回路を構成するものでる。
なお、このように、本実施形態におけるインバータトランス1では、二次巻線21の巻回方向を容易に反転して、二次側に生じる電圧の所望の極性を得ることが可能であり、例えば、2個のボビン10、10を隣接させてなるインバータトランス1において、それぞれの二次巻線21、21に生じる電圧を互いに同極性あるいは逆極性の電圧とすることが可能である。
次いで、ボビン10、10を凹部37、突起部38により連結して、E型コア2、2を、それぞれの中央脚2b、2dをボビン10の巻芯部13に挿通しつつ、それぞれ端子台12A、12B上に載置し、2つのコア2、2の対向面を突き合わせて接合することにより、インバータトランス1が完成する。
この際、本実施形態では、コア2、2の5本の脚部2a〜2eに略直交する方向に延在する連結部2fの幅寸法w2と、ボビン10の端子台12A、12Bの、連結部2fが載置される上面の幅寸法w1と略同一となるように設定されており(図2参照)、これによって、端子台12A、12Bに設けられた切欠部19を上方から覆うものである。したがって、切欠部19から延出するように植設され、先端が端子台12A、12Bの端面41と略同面となるように設定されている二次巻線絡げ端子18b、18e、18hも、コア2、2の連結部2f、2fによって上方から覆われるものである。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、インバータトランスの上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨の範囲で種々の変更が可能である。例えば、二次巻線絡げ端子18b、18e、18hの先端は、端子台12A、12Bの端面41よりも内側(巻芯部13側)に位置するものであってもよい。および/または、コア2、2の連結部2f、2fは、二次巻線絡げ端子18b、18e、18hの延長方向に直交する端面40が、二次巻線絡げ端子18b、18e、18hの先端の外側に位置するものであってもよい。
以上の様に構成されたインバータトランス1は、プリント基板に実装された状態では、二次巻線絡げ端子18b、18e、18hがそれぞれ、左右方向は端子台12A、12Bに、上方はコア2の連結部2fに、下方はプリント基板に覆われ、端子ピン18a、18c、18d、18f、18gが延設する方向のみが開放されているため、外部からの応力を受けにくく、断線が起き難いという効果を奏するものである。
また、本発明に係るインバータトランスにおいて、コア形状は、例えば、ロ字形のコアと、ロ字形のコアの内側に配置する複数のI形状の内側コアを用いるものであてもよく、または、I字形コアとE字形コア状から構成してもよい。さらに、本発明に係るインバータトランスは、インバータトランスの外径寸法が許容できる範囲である限り、使用するボビンの個数には限定されないものである。例えば、4個のボビンを装着した構成のインバータトランス、または、6個のボビンを装着した構成のインバータトランスでもよい。
本発明の一実施形態におけるインバータトランスの構成を示すであり、上段から上面図、正面図及び左右側面図、並びに下面図である。 図1に示すインバータトランスを構造を示す分解上面図である。 図1に示すインバータトランスで使用されるボビンの構成を示す図であり、上端から上面図、正面図および左右側面図、並びに下面図である。 図1に示すインバータトランスの第1のフランジの構成を示す断面図である。 図1に示すインバータトランスの二次巻線の巻回態様を示す図である。 図1に示すインバータトランスの巻回態様を、回路図として示す図である。
符号の説明
1:インバータトランス、
2:コア、2a〜2e:脚部、2f:連結部、
10:ボビン、
12A,12B:端子台、
13:巻芯部、13A:第1の巻芯部、13B:第2の巻芯部、13C:第3の巻芯部、
14,15:フランジ、
16:第1のフランジ、
17(17a〜17g):第2のフランジ、
18a,18c,18d,18f,18g:端子ピン(プリント基板接続端子)、
18b,18e,18h:端子ピン(二次巻線絡げ端子)、
19:切欠部、
20:一次巻線、21:二次巻線、
22:案内溝、23:案内溝(第1の溝)、24,25:案内溝(第2の溝)、
26a,26b,27a,27b:フランジ溝
28,29:案内溝(第3の溝)、
30:狭幅部、31:広幅部、
35,36:延設部、
37:凹部、
38:突起部、
40:(コアの)端面、41:(端子台の)端面

Claims (5)

  1. Ni−Znフェライトからなり、複数個の脚部を有するコアと、巻芯部および該巻芯部の両端に設けられた端子台を有するボビンとを備え、前記巻芯部に一次巻線および二次巻線が巻回された複数個の前記ボビンを、前記コアの複数個の脚部にそれぞれ装着したインバータトランスにおいて、
    前記ボビンの端子台に、一次巻線用の端子ピン及び二次巻線用の端子ピンが植設され、前記二次巻線用の端子ピンは、略J字状に形成された一体の端子部の一方端からなるプリント基板接続端子と、前記端子部の他方端からなる二次巻線絡げ端子を含んでおり、
    前記一次巻線用の端子ピン及び前記プリント基板接続端子は、前記端子台の底面と略直交する端面から延出するように植設され、
    前記二次巻線絡げ端子は、前記端子台の前記端面に設けられた切欠き部に、前記二次巻線絡げ端子の先端、前記端子台の前記端面と略同面か、または、該端面よりも内側に位置するように植設され、
    前記コアの一部は前記二次巻線絡げ端子の上方を直接覆うように前記切欠部上に配置され、該コアの一部の前記二次巻線絡げ端子の延長方向に略直交する端面は、前記二次巻線絡げ端子の先端と略同面か、または、該先端よりも外側に位置することを特徴とするインバータトランス。
  2. 前記ボビンの前記巻芯部は、該巻芯部の一端側から他端側に向けて第1の巻芯部、前記一次巻線を巻装するための第2の巻芯部、及び前記二次巻線を巻装するための第3の巻芯部を備え、前記巻芯部の前記一端側の前記端子台には第1の溝が設けられ、前記第2の巻芯部にはその底面が第1の巻芯部の外周面と略同面である第2の溝が設けられ、前記巻芯部の前記他端側の前記端子台には第3の溝が設けられており、前記二次巻線は、前記第1の溝により前記一端側の端子台に植設された前記二次巻線絡げ端子から前記第1の巻芯部に案内され、前記第1の巻芯部に1ターン巻回された後、前記第2の溝により前記第3の巻芯部に案内されることを特徴とする請求項1に記載のインバータトランス。
  3. 前記ボビンは、前記第1の巻芯部と前記第2の巻芯部とを隔てる第1のフランジを備えており、該第1のフランジには溝が設けられ、該溝は、前記巻芯部の外周表面側から狭幅部と広幅部の二段階に変化する溝幅を有することを特徴とする請求項2に記載のインバータトランス。
  4. 前記ボビンの前記端子台に設けられる前記第1の溝及び前記第3の溝は、その断面形状が前記端子台の表面から溝幅が狭くなる台形型を有していることを特徴とする請求項2または3に記載のインバータトランス。
  5. 前記インバータトランスは、リーケージトランスであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインバータトランス。
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