JP2007173359A - トランス - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造によって、1次コイルおよび2次コイル間に充分な沿面距離を確保することができ、よって小型薄肉化の要請にも容易に対応することができるトランスを提供する。
【解決手段】導線がコイル状に巻回される第1の巻線部3の軸線方向一端側に導線の端部が接続される端子4aが設けられた端子装着部4が形成されるとともに、第1の巻線部3の軸線方向他端側に筒状の収納部5が形成された第1のボビン1と、導線がコイル状に巻回される第2の巻線部10の軸線方向一端側に導線の端部が接続される端子11aを備えた端子装着部11が形成されるとともに、第2の巻線部10を収納部5に挿入して第1のボビン1と一体化された第2のボビン8と、第1および第2のボビンの内部に軸線方向に挿通された磁性材からなる第1のコア6とを備えてなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷陰極管点灯用のインバータトランス等の2次コイルから高電圧を出力するものに用いて好適なトランスに関するものである。
一般に、トランスにおいては、1次コイルと2次コイルとの間に所定の沿面距離を確保することにより、相互間の絶縁性を担保することが要求されている。
そこで、例えば下記特許文献1においては、中心部に磁性材が挿入され、外周部に軸線方向に順次1次コイルと2次コイルとが中鍔を間に介して巻回されたボビンを、上記2次コイル部分のみを囲繞する絶縁壁が底部に立設されたケース内に収納することにより、上記1次コイルと2次コイルとの絶縁距離(沿面距離)を確保したトランスが提案されている。
しかしながら、上記従来のトランスにおいては、ケースの底面およびこれに立設された上記絶縁壁によって、2次コイルを下方と両側方との3方から囲繞することはできるものの、絶縁壁の上端部間においては開放空間となって2次コイルが露出しているために、2次コイルの上面と1次コイルとの間においては所望の沿面距離を確保することができないという問題点がある。
他方、下記特許文献2においては、内側空間にコア部材が挿入されるとともに外周に2次コイルが巻回された無底筒状の内側巻枠を、外周に1次コイルが巻回された無底筒状の外側巻枠の内部空間に挿入し、かつ上記両巻枠の両端部に、1次コイルおよび2次コイル間の沿面距離を延長するための絶縁用巻枠ケースを設けたトランスが開示されている。
そして、同文献によれば、絶縁用巻枠ケースによって1次コイルおよび2次コイル間の沿面距離を延長することができるため、生産コストを低減しつつ、両導線間、およびに両導線およびコア部材間の絶縁耐圧性を向上させることができるとされている。
ところが、上記構成からなる従来のトランスにあっては、巻枠の両端部に、それぞれ絶縁用巻枠ケースを設ける必要があるために、部品点数が増加するという問題点がある。また、高電圧を出力する2次コイルが、外側巻枠内に収納されているために、当該2次コイルからの発熱が内部に滞るおそれがあり、このため上記絶縁用巻枠ケースに放熱孔を穿設する等の対応が必要になるという問題点もある。
さらに、これら特許文献1、2に見られるトランスにあっては、いずれも構造が複雑化するとともに、厚さ寸法も大きくなるという問題点がある。
一方、近年この種のトランスが組み込まれる電子機器類においては、一層の小型化が進んでおり、特にLCDのバックライトとなる冷陰極管の点灯用インバータトランスに対しては、その小型薄肉化の要請が強いために、これらの構成を適用することは現実的でない。
特開平9−302438号公報 特開2000−12345号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、簡易な構造によって、1次コイルおよび2次コイル間に充分な沿面距離を確保することができ、よって小型薄肉化の要請にも容易に対応することができるトランスを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明に係るトランスは、電気絶縁性を有する材料からなり、導線がコイル状に巻回される第1の巻線部の軸線方向一端側に上記導線の端部が接続される端子が設けられた端子装着部が形成されるとともに、上記第1の巻線部の軸線方向他端側に筒状の収納部が形成された第1のボビンと、電気絶縁性を有する材料からなり、導線がコイル状に巻回される第2の巻線部の軸線方向一端側に、上記導線の端部が接続される端子が設けられた端子装着部が形成されるとともに、上記第2の巻線部を上記収納部に挿入して上記第1のボビンと一体化された第2のボビンと、上記第1および第2のボビンの内部に上記軸線方向に挿通される磁性材からなる第1のコアとを備えてなることを特徴とするものである。
なお、以下の請求項も含めて、本発明において、巻線部の軸線方向とは、当該巻線部に巻回されるコイルの中心軸線の方向を指すものである。
ここで、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記第1の巻線部に巻回された上記導線により1次コイルが構成されるとともに、上記第2の巻線部に巻回された上記導線により2次コイルが構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載発明において、複数組の上記第2のボビンが、上記軸線方向と直交する方向に並列的に配置されていることを特徴とするものである。
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、上記第1および第2のボビンの外周には、磁性材からなるロ字状またはコ字状の第2のコアが配設され、かつ当該第2のコアの上記軸線方向に対向する辺部が各々上記第1のコアの端部と磁気的に接続されることにより、閉磁回路が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、2次コイルが巻回された2組の上記第2の巻線部が、上記軸線方向と直交する方向に並列的に配置され、上記第1のボビンに上記2組の第2の巻線部が収納される収納部が形成されるとともに上記第1の巻線部に共通の上記導線が巻回されることにより1次コイルが構成され、磁性材からなる2つのコ字状の第2のコアが、各々の中央辺部を上記第1および第2のボビンの外周側に沿わせて配置され、かつ上記軸線方向に対向する屈曲辺部が各々上記第1のコアの端部と磁気的に接続されることにより、各組の上記第1および第2のボビンにおいて上記第1および第2のコアによる閉磁回路が形成されているとともに、隣接する上記第2のコアの上記屈曲辺部間に隙間が形成されていることを特徴とするものである。
請求項1〜4のいずれかに記載の発明によれば、ボビンを第1のボビンと第2のボビンとに分割し、第2のボビンの第2の巻線部を第1のボビンに形成した筒状の収納部内に挿入することにより両者を一体化させているので、第1の巻線部に巻回されたコイルと第2の巻線部に巻回されたコイルとが、当該コイルの軸線方向に沿って順次配置されるとともに、第2の巻線部に巻回されたコイルが電気絶縁性を有する上記収納部によって覆われた状態になる。
この結果、両コイル間の沿面距離は、上記収納部を設けずに配設する場合と比較して、少なくとも当該収納部側面の上記軸線方向の長さ寸法分、長くなるために、簡易な構造によって、1次コイルおよび2次コイル間に充分な沿面距離を確保することができる。かかる観点から、上記収納部は、その軸線方向の長さ寸法が、第2の巻線部に巻回された導線が全て内部に収まる寸法以上であることが好ましい。
ここで、上記第1のボビンおよび第2のボビンのいずれか一方の巻線部に1次コイルを巻回し、他方の巻線部に2次コイルを巻回すれば、ひとまず上記効果を得ることが可能であるが、特に請求項2に記載の発明のように、第1のボビンの第1の巻線部に1次コイルを巻回し、第2のボビンの第2の巻線部に2次コイルを巻回するようにすれば、例えば冷陰極管点灯用のインバータトランスに適用した場合のように、1000V〜2000Vといった高電圧の出力が要求されるとともに、導線の線径が極細になる2次コイルを上記第1のボビンの収納部内に納めることにより、上記沿面距離の確保することができるとともに、同時に上記2次コイルを上記収納部によって保護して、外力による導線の破断を確実に防止することができる。
さらに、請求項1または2に記載の発明は、請求項3に記載の発明のように、2組以上の上記第2のボビンを、上記コイルの軸線方向と直交する方向に並列的に配置することにより2以上の出力を得て、同時に2以上の冷陰極管を点灯するインバータトランス等にも適用することができる。
この際に、請求項4に記載の発明のように、ロ字状またはコ字状の第2のコアを第1および第2のボビンの外周に配置し、上記第2のコアの上記軸線方向に対向する辺部を各々上記第1のコアの端部と磁気的に接続して閉磁回路を形成するようにすれば、全体の厚さ寸法を増加させることなく容易に安定的な磁気特性および出力電圧を確保することができる。
ところで、本発明に係るトランスを、上述したような2本の冷陰極管点灯用のインバータトランスとして用いる場合には、高電圧を出力する2次コイルと励磁コイルとなる1次コイルとの間の絶縁性を確保することに加えて、2つの2次コイルから均一な出力を得ること、2つの高い出力電圧を差動で動作させた場合に、安全な絶縁を確保できること、および周囲に様々な電子部品が近接配置されることから外部への漏れ磁束の影響を低減し得ることなどが要求される。
この点、請求項5に記載の発明によれば、隣接する2組の第2の巻線部に2次コイルを巻回し、これらが収納される第1のボビンにおける第1の巻線部に、共通の導線を巻回することにより励磁コイルとなる1次コイルを1つにするとともに、2つの第1のコアおよびコ字状の第2のコアによって各組に独立した閉磁回路を形成しているために、各々の上記閉磁回路における磁束を均一にすることができる。
加えて、各組に独立した閉磁回路を形成した結果、両者に電気的な結合な無いために、2組の2次コイルからの高電圧出力を差動によって取り出す場合にも、安定的な出力と安全な絶縁とを確保することができる。
また、一般に、ボビン内に収納したI型の第1のコアと、当該ボビンの外周に配置したコ字状の第2のコアによって方形の閉磁回路を形成した場合には、第2のコア側から第1のコアが位置するボビン側に向けて磁束の漏れが大きくなる。
そこで、本発明においては、各々の第2のコアの中央辺部を、上記第1および第2のボビンの外周に沿わせて配置している。この結果、上記磁束の漏れが相互に隣接する第2のボビン側に向くために、これらが相殺されることにより、外部への漏れ磁束の影響を低減することができる。
(第1の実施形態)
図1〜図5は、本発明に係るトランスをLCDのバックライトとなる冷陰極管の点灯用インバータトランスに適用した第1の実施形態を示すもので、このインバータトランスにおいては、ボビンが第1のボビン1と第2のボビン8とに分割されている。
この第1のボビン1は、図2および図3に示すように、1次コイル2を形成するための導線が巻回された角筒状の第1の巻線部3と、この第1の巻線部3の軸線方向一端側に配置されて1次コイル2の導線の端部が接続される端子4aが植設された端子装着部4と、第1の巻線部3の軸線方向他端側に配置された有底角筒状の収納部5とが、電気絶縁性を有する合成樹脂によって一体成形されたものである。
ここで、第1の巻線部3内には、フェライトコアからなるI型の第1のコア6が挿通される孔部3aが形成されており、この孔部3aは収納部5の底部に開口されている。また、端子装着部4には、孔部3aと連続するとともに端子装着部4の端部に開口する溝部7が形成されている。なお、この溝部7は、その深さが第1のコア6の厚さ寸法の1/2弱となる寸法に形成されている。
他方、第2のボビン8は、2次コイル9を形成するための導線が巻回された角筒状の第2の巻線部10と、この第2の巻線部10の軸線方向一端側に配置されて2次コイル9の導線の端部が接続される端子11aが植設された端子装着部11とが、同様に電気絶縁性を有する合成樹脂によって一体成形されたものである。
この第2の巻線部10は、断面形状が第1の巻線部3とほぼ同寸法に形成されており、内部には上記孔部3aと連通してI型の第1のコア6が挿通される孔部が形成されている。また、外周部には、高圧の2次コイルにおける沿面放電を防止するための複数の仕切り板12が軸線方向に等間隔をおいて一体に形成されるとともに、端部には鍔部13が形成されている。他方、端子装着部11には、上記孔部と連続する溝部14が形成されており、この溝部14は、端子装着部11の端部に開口することなく係止壁14aによって閉じられた凹状に形成されている。
そして、この第2のボビン8は、2次コイル9が巻回された第2の巻線部10が、第1のボビン1の有底角筒状の収納部5に挿入されて、鍔部13が収納部5の底部に当接されることにより、第1のボビン1と一体化されている。これにより、このトランスにおけるボビンが構成されている。ここで、収納部5の軸線方向の長さ寸法は、2次コイル9の全長が当該収納部5内に収まる長さに設定されている。
このようにして一体化された第1および第2のボビン1、8内の孔部3aに、上記I型の第1のコア6が挿入されている。この第1のコア6は、第1および第2のボビン1、8の孔部3a内に緩く挿入可能となる長方形板状に形成されており、第1のボビン1の端子装着部4に形成された溝部7側から孔部3a内に挿入され、その先端部が第2のボビン8内の孔部を介して端子装着部11に形成された溝部14の係止壁14aに当接することにより位置決めされている。
また、第1および第2のボビン1、8の外周には、フェライトコアからなる第2のコア15が設けられている。この第2のコア15は、中央に方形の開口部15aが形成されたロ字状の枠部材であり、軸線方向に対向する辺部15bが、端子装着部4、11の溝部7、14から露出する第1のコア6の端部上面に位置する長さ寸法に形成されるとともに、開口部15a内に位置する1次コア2および収納部10を、辺部15b、15cによって僅かの隙間を介して囲繞する寸法に形成されている。
そして、第2のコア15は、辺部15bを第1のボビン1の端子装着部4に溝部7と直交する方向に形成された浅底の溝部4bに係合させることにより位置決めされるとともに、両辺部15bの下面形成された凹部15d内において第1のコア6の両端部が磁気的に接続されている。これにより、第1および第2のコア6、15によって閉磁回路が形成されている。なお、上記凹部15d内において、これら第1のコア6と第2のコア15との間に図示されないスペーサを介装することにより、このトランスにおけるインダクタンス係数を調整することもできる。
また、図5および図6は、本第1の実施形態の変形例を示すものであり、このトランスにおいては、上記第2のコア15に代えて、第2のコア16が設けられている。
この第2のコア16は、上記第2のコア15における一方の辺部15cが取り除かれたもので、これにより中央辺部16bの両端に90℃屈曲された屈曲辺部16cが形成されたコ字状に形成されている。
そして、この第2のコア16においても、辺部16bを第1のボビン1の端子装着部4に形成された浅底の溝部4bに係合させることにより位置決めされるとともに、両辺部16bの下面形成された段部16d内において第1のコア6の両端部が磁気的に接続されることにより、第1および第2のコア6、16によって閉磁回路が形成されている。
(第2の実施形態)
図7〜図9は、本発明に係るトランスをLCDのバックライトとなる2本の冷陰極管の点灯用インバータトランスに適用した第2の実施形態を示すもので、図1〜図6に示したものと共通する構成部分については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
このインバータトランスにおいては、上記第1のボビン1とほぼ等しい厚さ寸法を有するとともに、約2倍の幅寸法を有する第1のボビン20が用いられている。
この第1のボビン20は、図8に示すように、1次コイル2を形成するための導線が巻回された第1の巻線部21が形成され、この第1の巻線部21における上記1次コイル2の軸線方向一端側に、当該1次コイル2の導線の端部が接続される端子22aが植設された端子装着部22が形成されるとともに、第1の巻線部21の上記軸線方向他端側に収納部23が形成されている。なお、この第1のボビン20も、電気絶縁性を有する合成樹脂によって一体成形されたものである。
そして、この第1のボビン20においては、収納部23の幅方向に、2次コイル9が巻回された2組の上記第2のボビン8の第2の巻線部10を各々独立的に収納するための、2つの収納部23aが隔壁23bを間に介して形成されている。そして、第1のボビン20の第1の巻線部21内には、それぞれ幅方向に2本の孔部21aが、当該巻線部21を上記軸線方向に貫通して各収納部23aの底部に開口するように穿設されている。
また、端子装着部22には、各々の孔部21aと連続するとともに端子装着部22の端部に開口する共通の溝部24が形成されている。なお、この溝部24も、同様に深さが第1のコア6の厚さ寸法の1/2弱となる寸法に形成されている。
そして、2組の第2のボビン8が、それぞれの2次コイル9が巻回された第2の巻線部10が、第1のボビン20の各収納部23aに挿入されて鍔部13が収納部23aの底部に当接されることにより、並列的に配置された状態で第1のボビン20に一体化されている。これにより、第1の巻線部21に巻回された1次コイル2が、2組の2次コイル9に対する共通の励磁コイルとして機能するボビンが構成されている。ちなみに、収納部23aについても、その軸線方向の長さ寸法が、2次コイル9の全長を収納可能な長さに設定されている。
さらに、一体化された第1および第2のボビン20、8の2本の孔部21aには、それぞれ上記I型の第1のコア6が挿入されている。なお、これらの第1のコア6も、同様に第1のボビン20の端子装着部22に形成された溝部24側から孔部21a内に挿入され、その先端部が第2のボビン8内の孔部を介して端子装着部11に形成された溝部14の係止壁14aに当接することにより位置決めされている。
他方、第1および第2のボビン20、8の外周には、図6に示したものと同様のフェライトコアからなる2個のコ字状の第2のコア16が設けられている。
ここで、これらの第2のコア16は、各々の中央辺部16bを第1および第2のボビン20、8の外周側に沿わせ、辺部16bを第1のボビン20の端子装着部22に形成された浅底の溝部22bに係合させることにより位置決めされるとともに、両辺部16bの下面形成された段部16d内において第1のコア6の両端部と磁気的に接続されている。
また、これら2個の第2のコア16は、対向する屈曲辺部16c間に隙間が形成するように配置されている。これにより、第1のボビン20と一方の第2のボビン8および第1のボビン20と他方の第2のボビン8には、それぞれ第1および第2のコア6、16による独立した閉磁回路が形成されている。
以上のように、第1および第2の実施形態に示したインバータトランスによれば、ボビンを、1次コイル2が巻回された第1のボビン1、20と2次コイルが巻回された第2のボビン8とに分割し、第1のボビン1、20に形成した筒状の収納部5、23a内に第2のボビン8の2次コイル9を挿入して両者を一体化させているので、1次コイル2と2次コイル9とが、順次当該コイルの軸線方向に沿って配置されるとともに、2次コイル9が電気絶縁性を有する収納部5、23によって覆われた状態になる。
したがって、両コイル2、9間の沿面距離は、収納部を設けずに配設する場合と比較して、少なくとも収納部5、23の軸線方向の長さ寸法分、長くなるために、簡易な構造によって、1次コイル2および2次コイル9間に充分な沿面距離を確保することができる。
しかも、上記収納部5、23a内に、1000V〜2000Vといった高電圧の出力が要求されるとともに線径が極細の2次コイル9を納めているために、当該2次コイル9を収納部5、23によって保護することにより、外力による導線の破断も確実に防止することができる。
また、ロ字状またはコ字状の第2のコア15、16を、第1および第2のボビン1、20、8の外周に配置しているために、全体の厚さ寸法を増加させることなく安定的な磁気特性および出力電圧を確保することができる。
これらに加えて、特に第2の実施形態に示したインバータトランスにおいては、隣接する2組の第2のボビン8に2次コイル9を巻回し、これらが収納される第1のボビン20における第1の巻線部21に、共通の励磁コイルとなる1次コイル2を巻回するとともに、2組の第1のコア6およびコ字状の第2のコア16によって各組に独立した閉磁回路を形成しているために、各々の上記閉磁回路における磁束を均一にすることができ、かつ2組の2次コイル9からの高電圧出力を差動によって取り出す場合にも、安定的な出力と安全な絶縁とを確保することができる。
さらに、各々の第2のコア16の中央辺部16bを、第1および第2のボビン20、8の外周に沿わせて配置している結果、磁束の漏れが相互に隣接する第2のボビン8側に向くために、これらが相殺されることにより、外部への漏れ磁束の影響を低減することができ、よって周囲に近接配置される電子部品に対する漏れ磁束の影響を低減させることもできる。
本発明の第1の実施形態を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 図1の第1のボビンの形状を示す図で、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は正面図である。 図1の第1および第2のボビンおよび第1のコアの組み立て状態を示す分解図である。 図1の第2のコアを示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図1の変形例を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図5の第2のコアを示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の第2の実施形態を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図7の第1のボビンの形状を示す図で、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は正面図である。 図8の組み立て状態を示す分解図である。
符号の説明
1、20 第1のボビン
2 1次コイル
3、21 第1の巻線部
4、11、22 端子装着部
4a、11a、22a 端子
5、23、23a 収納部
6 第1のコア
8 第2のボビン
9 2次コイル
10 第2の巻線部
15、16 第2のコア
15b、15c 辺部
16b 中央辺部
16c 屈曲辺部

Claims (5)

  1. 電気絶縁性を有する材料からなり、導線がコイル状に巻回される第1の巻線部の軸線方向一端側に、上記導線の端部が接続される端子が設けられた端子装着部が形成されるとともに、上記第1の巻線部の軸線方向他端側に筒状の収納部が形成された第1のボビンと、
    電気絶縁性を有する材料からなり、導線がコイル状に巻回される第2の巻線部の軸線方向一端側に、上記導線の端部が接続される端子が設けられた端子装着部が形成されるとともに、上記第2の巻線部を上記収納部に挿入して上記第1のボビンと一体化された第2のボビンと、
    上記第1および第2のボビンの内部に上記軸線方向に挿通される磁性材からなる第1のコアと、
    を備えてなることを特徴とするトランス。
  2. 上記第1の巻線部に巻回された上記導線により1次コイルが構成されるとともに、上記第2の巻線部に巻回された上記導線により2次コイルが構成されていることを特徴とする請求項1に記載のトランス。
  3. 複数組の上記第2の巻線部が、上記軸線方向と直交する方向に並列的に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のトランス。
  4. 上記第1および第2のボビンの外周には、磁性材からなるロ字状またはコ字状の第2のコアが配設され、かつ当該第2のコアの上記軸線方向に対向する辺部が各々上記第1のコアの端部と磁気的に接続されることにより、閉磁回路が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のトランス。
  5. 2次コイルが巻回された2組の上記第2の巻線部が、上記軸線方向と直交する方向に並列的に配置され、上記第1のボビンに上記2組の第2の巻線部が収納される収納部が形成されるとともに上記第1の巻線部に共通の上記導線が巻回されることにより1次コイルが構成され、
    磁性材からなる2つのコ字状の第2のコアが、各々の中央辺部を上記第1および第2のボビンの外周側に沿わせて配置され、かつ上記軸線方向に対向する屈曲辺部が各々上記第1のコアの端部と磁気的に接続されることにより、各組の上記第1および第2のボビンにおいて上記第1および第2のコアによる閉磁回路が形成されているとともに、隣接する上記第2のコアの上記屈曲辺部間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のトランス。
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