JP2010056123A - トランス - Google Patents
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Abstract
【課題】作業性の向上を図りつつ製造コストの削減を図る上で有利なトランスを提供する。
【解決手段】内側ボビン12は、内側ボビン本体部20と、フランジ部22と、内側ボビン端子台24と、複数の第1の端子26とを有している。外側ボビン14は、外側ボビン本体部30と、当接部32と、外側ボビン端子台34と、複数の第2の端子36とを有している。内側ボビン本体部20が外側ボビン本体部30の収容空間40に収容され、フランジ部22が当接部32に当接した状態で、カバー16は、外側ボビン本体部30とフランジ部22とに被せられる。カバー16は、カバー16が外側ボビン本体部30とフランジ部22から外れないように、かつ、外側ボビン本体部30とフランジ部22とが互いに離れる方向へ移動できないようにそれら外側ボビン本体部30とフランジ部22とに結合される。
【選択図】図15
【解決手段】内側ボビン12は、内側ボビン本体部20と、フランジ部22と、内側ボビン端子台24と、複数の第1の端子26とを有している。外側ボビン14は、外側ボビン本体部30と、当接部32と、外側ボビン端子台34と、複数の第2の端子36とを有している。内側ボビン本体部20が外側ボビン本体部30の収容空間40に収容され、フランジ部22が当接部32に当接した状態で、カバー16は、外側ボビン本体部30とフランジ部22とに被せられる。カバー16は、カバー16が外側ボビン本体部30とフランジ部22から外れないように、かつ、外側ボビン本体部30とフランジ部22とが互いに離れる方向へ移動できないようにそれら外側ボビン本体部30とフランジ部22とに結合される。
【選択図】図15
Description
本発明はトランスに関する。
液晶表示装置のバックライト装置としてCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)、HCFL(Hot Cathode Fluorescent Lamp)、EEFL(External Electrode Fluorescent Lamp)などの蛍光管が用いられている。
近年、蛍光管のうちHCFLが発光効率に優れている点で注目されている。
HCFLは、その両端に設けられたフィラメント電極に加熱用の電流を流して加熱して電子を放出させると共に、2つのフィラメント電極間に高電圧を印加することによって放電させ、これにより発光を行わせる(特許文献1参照)。
この場合、片側のフィラメント電極の一方の端子をグランドに接続し、他方の端子に高周波高電圧を印可して発光させる方式を片側駆動方式と呼んでおり、両側のフィラメント電極に正負極性の反転した高電圧を印可し発光させる方式を両側駆動方式と呼んでいる。
片側駆動方式では、高電圧を印可する側のフィラメントに加熱用の電流を供給するトランスが設けられおり、このトランスの1次側と2次側との間には蛍光管を点灯させる高電圧(すなわちインバータトランスの出力電圧)が常に印可される。
また、両側駆動方式では、両側のフィラメントに加熱用の電流を供給するトランスの1次側と2次側との間に上記と同様の高電圧が印可される。
特開2008−91313
近年、蛍光管のうちHCFLが発光効率に優れている点で注目されている。
HCFLは、その両端に設けられたフィラメント電極に加熱用の電流を流して加熱して電子を放出させると共に、2つのフィラメント電極間に高電圧を印加することによって放電させ、これにより発光を行わせる(特許文献1参照)。
この場合、片側のフィラメント電極の一方の端子をグランドに接続し、他方の端子に高周波高電圧を印可して発光させる方式を片側駆動方式と呼んでおり、両側のフィラメント電極に正負極性の反転した高電圧を印可し発光させる方式を両側駆動方式と呼んでいる。
片側駆動方式では、高電圧を印可する側のフィラメントに加熱用の電流を供給するトランスが設けられおり、このトランスの1次側と2次側との間には蛍光管を点灯させる高電圧(すなわちインバータトランスの出力電圧)が常に印可される。
また、両側駆動方式では、両側のフィラメントに加熱用の電流を供給するトランスの1次側と2次側との間に上記と同様の高電圧が印可される。
この種のトランスは、高圧でかつ高い周波数の電圧を扱うことから、1次側と2次側との絶縁を確保することがトランスの高電圧に対する耐久性を確保する上で重要である。したがって、トランスの1次側と2次側との沿面距離、空間距離を確保するために絶縁構造について十分に配慮する必要がある。
また、このような絶縁構造については、インバータートランスについても同様に配慮すべきものである。
そのため、従来のトランスの組み立てにおいては、1次側および2次側の巻線を保護し絶縁を確保するために巻線の上に絶縁テープを巻回する作業が必要であった。
また、1次側の端子と2次側の端子との空間距離を正確に確保するために、トランスを構成する部品の位置決めを調整治具を用いて行ったのち、位置決めされた部品が移動しないように接着固定するなどといった作業も必要となっていた。
上記のように従来のトランスでは、このような煩雑な組み立て作業が必要となることから、作業性の向上を図り、製造コストの削減を図る上で不利があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、作業性の向上を図りつつ製造コストの削減を図る上で有利なトランスを提供することにある。
また、このような絶縁構造については、インバータートランスについても同様に配慮すべきものである。
そのため、従来のトランスの組み立てにおいては、1次側および2次側の巻線を保護し絶縁を確保するために巻線の上に絶縁テープを巻回する作業が必要であった。
また、1次側の端子と2次側の端子との空間距離を正確に確保するために、トランスを構成する部品の位置決めを調整治具を用いて行ったのち、位置決めされた部品が移動しないように接着固定するなどといった作業も必要となっていた。
上記のように従来のトランスでは、このような煩雑な組み立て作業が必要となることから、作業性の向上を図り、製造コストの削減を図る上で不利があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、作業性の向上を図りつつ製造コストの削減を図る上で有利なトランスを提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明のトランスは、内側ボビンと、外側ボビンと、カバーとを備え、前記内側ボビンは、断面が矩形の筒部とその外周に巻回された第1の巻線とからなる内側ボビン本体部と、前記筒部の軸方向の基端に設けられ前記筒部の断面よりも大きな輪郭を有し前記軸方向と直交する平面上を延在するフランジ部と、前記フランジ部に連結された内側ボビン端子台と、前記内側ボビン端子台に設けられ前記第1の巻線に接続される複数の第1の端子とを有し、前記外側ボビンは、断面が矩形の筒部と、前記筒部の軸方向の両端に開放状に前記筒部の内周に形成され前記内側ボビン本体部が収容される収容空間と、前記筒部の外周に巻回された第2の巻線とからなる外側ボビン本体部と、前記筒部の軸方向の一端である先端に設けられ前記フランジ部に当接可能な当接部と、前記筒部の軸方向の他端である基端に連結された外側ボビン端子台と、前記外側ボビン端子台に設けられ前記第2の巻線が接続される複数の第2の端子とを有し、前記カバーは、前記内側ボビン本体部が前記収容空間に収容され、前記フランジ部が前記当接部に当接した状態で、前記外側ボビン本体部と前記フランジ部とに被せられ、前記カバーが前記外側ボビン本体部と前記フランジ部から外れないように、かつ、外側ボビン本体部と前記フランジ部とが互いに離れる方向へ移動できないようにそれら外側ボビン本体部と前記フランジ部とに結合される。
本発明によれば、カバーを外側ボビン本体部とフランジ部とに被せるという極めて簡単な作業によって、第1、第2の巻線をカバーによって覆って保護することができる。また、これと同時に、内側ボビン端子台の第1の端子と、外側ボビン端子台の第2の端子との空間距離を正確に確保することができる。
そのため、作業性の向上を図りつつ製造コストの削減を図る上で有利となる。
そのため、作業性の向上を図りつつ製造コストの削減を図る上で有利となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本実施の形態に係るトランス10の正面図、図2は図1のA矢視図である。
図3は内側ボビン12の正面図、図4は図3のA矢視図、図5(A)は内側ボビン12に第1の巻線2が巻回された状態を示す正面図、(B)は(A)のBB線断面図である。
図6は図5(A)のA矢視図である。
図7は外側ボビン14の正面図、図8は図7のA矢視図、図9(A)は外側ボビン14に第2の巻線4が巻回された状態を示す正面図、(B)は(A)のBB線断面図である。
図10は図9(A)のA矢視図である。
図11(A)はカバー16の正面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(B)のC矢視図である。
図12(A)は分割体18Aの正面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(B)のC矢視図である。
図13(A)はコア18の正面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(B)のC矢視図である。
図14は内側ボビン12の外側ボビン14への組み付けを説明する図である。
図15は内側ボビン12が外側ボビン14に組み付けられた状態を示す正面図、図16は図15のA矢視図である。
図1は本実施の形態に係るトランス10の正面図、図2は図1のA矢視図である。
図3は内側ボビン12の正面図、図4は図3のA矢視図、図5(A)は内側ボビン12に第1の巻線2が巻回された状態を示す正面図、(B)は(A)のBB線断面図である。
図6は図5(A)のA矢視図である。
図7は外側ボビン14の正面図、図8は図7のA矢視図、図9(A)は外側ボビン14に第2の巻線4が巻回された状態を示す正面図、(B)は(A)のBB線断面図である。
図10は図9(A)のA矢視図である。
図11(A)はカバー16の正面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(B)のC矢視図である。
図12(A)は分割体18Aの正面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(B)のC矢視図である。
図13(A)はコア18の正面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(B)のC矢視図である。
図14は内側ボビン12の外側ボビン14への組み付けを説明する図である。
図15は内側ボビン12が外側ボビン14に組み付けられた状態を示す正面図、図16は図15のA矢視図である。
図1、図2に示すように、トランス10は、内側ボビン12と、外側ボビン14と、カバー16と、コア18などを含んで構成されている。
本実施の形態では、トランス10は、直流電力を数十kHzの交流電力に変換し、この交流電力を蛍光管に印加するインバータ装置などに組み込まれて用いられるものであり、インバータ装置に組み込まれたプリント基板B上に実装される。
本実施の形態では、トランス10の上下は、図1に示すように、トランス10がプリント基板Bに臨む側を下方とし、その反対側を上方として説明する。
本実施の形態では、トランス10は、直流電力を数十kHzの交流電力に変換し、この交流電力を蛍光管に印加するインバータ装置などに組み込まれて用いられるものであり、インバータ装置に組み込まれたプリント基板B上に実装される。
本実施の形態では、トランス10の上下は、図1に示すように、トランス10がプリント基板Bに臨む側を下方とし、その反対側を上方として説明する。
(内側ボビン12)
内側ボビン12は、図3乃至図6に示すように、内側ボビン本体部20と、フランジ部22と、内側ボビン端子台24と、複数の第1の端子26とを有している。
内側ボビン本体部20は、断面が矩形で直線状に延在する筒部28と、筒部28の外周に巻回された第1の巻線2とから構成されている。
図5、図6に示すように、筒部28の内周には、後述するコア18の中央脚部1806が挿通される断面矩形状のコア収容空間2802が軸方向に延在形成されている。
筒部28の軸方向の基端と先端には、外周面を筒部28よりも一回り大きくした矩形の肉厚部2810、2812がそれぞれ形成されている。
筒部28の軸方向の先端である肉厚部2812の内側には、コア収容空間2802を外方に開放する開口2201が形成されている。
内側ボビン12は、図3乃至図6に示すように、内側ボビン本体部20と、フランジ部22と、内側ボビン端子台24と、複数の第1の端子26とを有している。
内側ボビン本体部20は、断面が矩形で直線状に延在する筒部28と、筒部28の外周に巻回された第1の巻線2とから構成されている。
図5、図6に示すように、筒部28の内周には、後述するコア18の中央脚部1806が挿通される断面矩形状のコア収容空間2802が軸方向に延在形成されている。
筒部28の軸方向の基端と先端には、外周面を筒部28よりも一回り大きくした矩形の肉厚部2810、2812がそれぞれ形成されている。
筒部28の軸方向の先端である肉厚部2812の内側には、コア収容空間2802を外方に開放する開口2201が形成されている。
これら肉厚部2810、2812は、図15、図16に示すように、内側ボビン本体部20が、後述する外側ボビン14の筒部38の収容空間40に挿入される際に、収容空間40を形成する筒部38の内周面にがたつくことなく当接するように形成されている。
そして、肉厚部2810、2812が筒部38の内周面に当接することで、内側ボビン12の筒部28と外側ボビン14の筒部38とが同軸上に位置し、第1の巻線2の巻回部2Aと第2の巻線4の巻回部4Aとが同軸上に配置される。
図5、図6に示すように、筒部28は、軸方向と直交する方向の幅と、この幅よりも小さな寸法の高さとを有しており、筒部28の断面形状は扁平な矩形を呈している。
したがって、筒部28の外周は、幅方向の両側に位置する左右の側面2820、2822と、筒部28の高さ方向の両側に位置する上面2824、下面2826とを有している。
第1の巻線2は、筒部28の外周に巻回された巻回部2Aと、この巻回部2Aから引き出され第1の端子26に接続される引き出し線部2Bとを有している。
本実施の形態では、第1の巻線2が1次側巻線を構成し、第2の巻線4(図9、図10)が2次側巻線を構成する場合について説明するが、第1の巻線2が2次側巻線を構成し、第2の巻線4が1次側巻線を構成してもよい。
筒部の28の左右の側面2820、2822、上面2824、下面2826のうち先端寄りの箇所、および、基端寄りの箇所には、引き出し線部2Bを当て付けることで引き出し線部2Bの引き回しを容易にするためのガイド突起2830が突設されている。
そして、肉厚部2810、2812が筒部38の内周面に当接することで、内側ボビン12の筒部28と外側ボビン14の筒部38とが同軸上に位置し、第1の巻線2の巻回部2Aと第2の巻線4の巻回部4Aとが同軸上に配置される。
図5、図6に示すように、筒部28は、軸方向と直交する方向の幅と、この幅よりも小さな寸法の高さとを有しており、筒部28の断面形状は扁平な矩形を呈している。
したがって、筒部28の外周は、幅方向の両側に位置する左右の側面2820、2822と、筒部28の高さ方向の両側に位置する上面2824、下面2826とを有している。
第1の巻線2は、筒部28の外周に巻回された巻回部2Aと、この巻回部2Aから引き出され第1の端子26に接続される引き出し線部2Bとを有している。
本実施の形態では、第1の巻線2が1次側巻線を構成し、第2の巻線4(図9、図10)が2次側巻線を構成する場合について説明するが、第1の巻線2が2次側巻線を構成し、第2の巻線4が1次側巻線を構成してもよい。
筒部の28の左右の側面2820、2822、上面2824、下面2826のうち先端寄りの箇所、および、基端寄りの箇所には、引き出し線部2Bを当て付けることで引き出し線部2Bの引き回しを容易にするためのガイド突起2830が突設されている。
図5、図6に示すように、フランジ部22は、筒部28の軸方向の基端に設けられ筒部28の断面よりも大きな輪郭を有し軸方向と直交する平面上を延在している。
フランジ部22の中央には、コア収容空間2802を外方に開放する開口2202が形成されている。
フランジ部22が筒部28と反対側に臨む面の幅方向両側には、フランジ部22の高さ方向の全長にわたって延在する内側ボビン側係合溝42が形成されている。各内側ボビン側係合溝42は、後述するカバー側係合溝46(図11(B))に係合可能に設けられている。
フランジ部22の中央には、コア収容空間2802を外方に開放する開口2202が形成されている。
フランジ部22が筒部28と反対側に臨む面の幅方向両側には、フランジ部22の高さ方向の全長にわたって延在する内側ボビン側係合溝42が形成されている。各内側ボビン側係合溝42は、後述するカバー側係合溝46(図11(B))に係合可能に設けられている。
図5、図6に示すように、内側ボビン端子台24は、フランジ部22に連結されている。
本実施の形態では、内側ボビン端子台24は、フランジ部22の下部に連結され、筒部28とは反対の方向で筒部28の下面2826と平行する方向に延在する板状に設けられている。
内側ボビン端子台24は、筒部28の幅よりも大きな寸法の幅を有し、内側ボビン端子台24が下方に臨む面には、上方に窪む矩形状の凹部2840が、後述する外側ボビン14に設けられた壁部3840(図9、図10)を収容可能に形成されている。
本実施の形態では、内側ボビン端子台24は、フランジ部22の下部に連結され、筒部28とは反対の方向で筒部28の下面2826と平行する方向に延在する板状に設けられている。
内側ボビン端子台24は、筒部28の幅よりも大きな寸法の幅を有し、内側ボビン端子台24が下方に臨む面には、上方に窪む矩形状の凹部2840が、後述する外側ボビン14に設けられた壁部3840(図9、図10)を収容可能に形成されている。
図5、図6に示すように、複数の第1の端子26は、筒部28とは反対に位置する内側ボビン端子台24の縁部に、内側ボビン端子台24の幅方向に等間隔をおいて突設され、第1の端子26の先部は内側ボビン端子台24の下面とほぼ同じ上下方向の位置に位置している。
各第1の端子26は、第1の巻線2の引き出し線部2Bがからげられて半田付けにより電気的に接続されている。
本実施の形態では、筒部28、フランジ部22、内側ボビン端子台24により内側ボビン部材13が構成されており、内側ボビン部材13は、絶縁性を有する合成樹脂により一体的に形成されている。
各第1の端子26は、第1の巻線2の引き出し線部2Bがからげられて半田付けにより電気的に接続されている。
本実施の形態では、筒部28、フランジ部22、内側ボビン端子台24により内側ボビン部材13が構成されており、内側ボビン部材13は、絶縁性を有する合成樹脂により一体的に形成されている。
(外側ボビン14)
外側ボビン14は、図7乃至図10に示すように、外側ボビン本体部30と、当接部32と、外側ボビン端子台34と、複数の第2の端子36とを有している。
外側ボビン本体部30は、断面が矩形で直線状に延在する筒部38と、筒部38の内周に形成され内側ボビン本体部20が収容される収容空間40と、筒部38の外周に巻回された第2の巻線4とから構成されている。
図9、図10に示すように、筒部38の軸方向の基端と先端には、外周面を筒部38のよりも一回り大きくした肉厚部3810、3812がそれぞれ形成されている。
筒部38の軸方向の先端である肉厚部3812の内側には、コア収容空間2802を外方に開放する開口3201が形成されている。
また、筒部38の軸方向の基端である肉厚部3810の内側には、コア収容空間2802を外方に開放する開口3202が形成されている。
肉厚部3810、3812は、図15、図16に示すように、カバー16が、外側ボビン本体部30とフランジ部22とに被せられた際に、カバー16の内周面にがたつくことなく当接するように形成されている。
図9、図10に示すように、基端側の肉厚部3810が筒部38と反対側に臨む面の幅方向両側には、肉厚部3810の高さ方向の全長にわたって延在する外側ボビン側係合溝44がそれぞれ形成されている。各外側ボビン側係合溝44は、後述するカバー側係合溝46(図11(B))に係合可能に設けられている。
外側ボビン14は、図7乃至図10に示すように、外側ボビン本体部30と、当接部32と、外側ボビン端子台34と、複数の第2の端子36とを有している。
外側ボビン本体部30は、断面が矩形で直線状に延在する筒部38と、筒部38の内周に形成され内側ボビン本体部20が収容される収容空間40と、筒部38の外周に巻回された第2の巻線4とから構成されている。
図9、図10に示すように、筒部38の軸方向の基端と先端には、外周面を筒部38のよりも一回り大きくした肉厚部3810、3812がそれぞれ形成されている。
筒部38の軸方向の先端である肉厚部3812の内側には、コア収容空間2802を外方に開放する開口3201が形成されている。
また、筒部38の軸方向の基端である肉厚部3810の内側には、コア収容空間2802を外方に開放する開口3202が形成されている。
肉厚部3810、3812は、図15、図16に示すように、カバー16が、外側ボビン本体部30とフランジ部22とに被せられた際に、カバー16の内周面にがたつくことなく当接するように形成されている。
図9、図10に示すように、基端側の肉厚部3810が筒部38と反対側に臨む面の幅方向両側には、肉厚部3810の高さ方向の全長にわたって延在する外側ボビン側係合溝44がそれぞれ形成されている。各外側ボビン側係合溝44は、後述するカバー側係合溝46(図11(B))に係合可能に設けられている。
図9、図10に示すように、筒部38は、軸方向と直交する方向の幅と、この幅よりも小さな寸法の高さとを有しており、筒部38の断面形状は扁平な矩形を呈している。
したがって、筒部38の外周は、幅方向の両側に位置する左右の側面(第1の面)3820、3822と、筒部38の高さ方向の両側に位置する上面(第2の面)3824、下面(第2の面)3826とを有している。
第2の巻線4は、筒部38の外周に巻回された巻回部4Aと、この巻回部4Aから引き出され第2の端子36に接続される引き出し線部4Bとを有している。
筒部の38の左右の側面3820、3822、上面3824、下面3826のうち先端寄りの箇所、および、基端寄りの箇所には、引き出し線部4Bを当て付けることで引き出し線部4Bの引き回しを容易にするためのガイド突起3830が突設されている。
筒部38の先端に位置する肉厚部3812の下部には、筒部38の軸方向に向かって軸部38と反対側に矩形状の壁部3840が突出形成されている。
したがって、筒部38の外周は、幅方向の両側に位置する左右の側面(第1の面)3820、3822と、筒部38の高さ方向の両側に位置する上面(第2の面)3824、下面(第2の面)3826とを有している。
第2の巻線4は、筒部38の外周に巻回された巻回部4Aと、この巻回部4Aから引き出され第2の端子36に接続される引き出し線部4Bとを有している。
筒部の38の左右の側面3820、3822、上面3824、下面3826のうち先端寄りの箇所、および、基端寄りの箇所には、引き出し線部4Bを当て付けることで引き出し線部4Bの引き回しを容易にするためのガイド突起3830が突設されている。
筒部38の先端に位置する肉厚部3812の下部には、筒部38の軸方向に向かって軸部38と反対側に矩形状の壁部3840が突出形成されている。
当接部32は、収容空間40が開放された筒部38の軸方向の先端に設けられフランジ部22に当接可能に構成されている。本実施の形態では、当接部32は、筒部38の先端に位置する肉厚部3812で構成されている。
図9、図10に示すように、外側ボビン端子台34は、筒部38の軸方向の基端に連結されている。
本実施の形態では、外側ボビン端子台34は、筒部38の基端に位置する肉厚部3810の下部に連結され、筒部38とは反対の方向で筒部38の下面3826と平行する方向に延在する板状に設けられている。
外側ボビン端子台34は、筒部38の幅よりも大きくかつ内側ボビン端子台24と同一寸法の幅を有している。
本実施の形態では、外側ボビン端子台34は、筒部38の基端に位置する肉厚部3810の下部に連結され、筒部38とは反対の方向で筒部38の下面3826と平行する方向に延在する板状に設けられている。
外側ボビン端子台34は、筒部38の幅よりも大きくかつ内側ボビン端子台24と同一寸法の幅を有している。
図9、図10に示すように、複数の第2の端子36は、外側ボビン端子台34に幅方向に等間隔をおいて筒部38と反対側に向けて突設され、第2の端子36の先部は外側ボビン端子台34の下面とほぼ同じ上下方向の位置に位置している。
各第2の端子36は、第2の巻線4の引き出し線部4Bがからげられて半田付けにより電気的に接続されている。
本実施の形態では、筒部38、当接部32、外側ボビン端子台34により外側ボビン部材15が構成されており、外側ボビン部材15は、絶縁性を有する合成樹脂により一体的に形成されている。
各第2の端子36は、第2の巻線4の引き出し線部4Bがからげられて半田付けにより電気的に接続されている。
本実施の形態では、筒部38、当接部32、外側ボビン端子台34により外側ボビン部材15が構成されており、外側ボビン部材15は、絶縁性を有する合成樹脂により一体的に形成されている。
(カバー16)
図15、図16に示すように、内側ボビン本体部20が収容空間40に収容され、フランジ部22が当接部32に当接した状態で、カバー16は、外側ボビン本体部30とフランジ部22とに被せられる。
カバー16は、カバー16が外側ボビン本体部30とフランジ部22から外れないように、かつ、外側ボビン本体部30とフランジ部22とが互いに離れる方向へ移動できないようにそれら外側ボビン本体部30とフランジ部22とに結合される。
カバー16は、図11(A)乃至(C)に示すように、矩形板状を呈する上板部(基板)1602と、上板部1602の4辺のうち対向する2辺から垂設された同一の矩形板状を呈する2つの側板部(側板)1604とを有し、断面コ字状を呈している。
上板部1602は、外側ボビン本体部30の上面および肉厚部3810、3812の上面に当て付けられる箇所である。
2つの側板部1604は、外側ボビン本体部30の左右の側面および肉厚部3810、3812の左右の側面に当て付けられ、それら外側ボビン本体部30の左右の側面および肉厚部3810、3812の左右の側面を挟持する箇所である。
図15、図16に示すように、内側ボビン本体部20が収容空間40に収容され、フランジ部22が当接部32に当接した状態で、カバー16は、外側ボビン本体部30とフランジ部22とに被せられる。
カバー16は、カバー16が外側ボビン本体部30とフランジ部22から外れないように、かつ、外側ボビン本体部30とフランジ部22とが互いに離れる方向へ移動できないようにそれら外側ボビン本体部30とフランジ部22とに結合される。
カバー16は、図11(A)乃至(C)に示すように、矩形板状を呈する上板部(基板)1602と、上板部1602の4辺のうち対向する2辺から垂設された同一の矩形板状を呈する2つの側板部(側板)1604とを有し、断面コ字状を呈している。
上板部1602は、外側ボビン本体部30の上面および肉厚部3810、3812の上面に当て付けられる箇所である。
2つの側板部1604は、外側ボビン本体部30の左右の側面および肉厚部3810、3812の左右の側面に当て付けられ、それら外側ボビン本体部30の左右の側面および肉厚部3810、3812の左右の側面を挟持する箇所である。
図11(A)乃至(C)に示すように、2つの側板部1604の外面の下縁寄りの箇所には、後述するコア18を係止するための係止凸部1610が上板部1602の前記対向する2辺と平行に延在形成されている。
2つの側板部1604が互いに対向する内面で各側板部1604の延在方向の両側には、2つの側板部1604の高さ方向の全長にわたって延在するカバー側係合溝46がそれぞれ形成され、したがって、4つのカバー側係合溝46が形成されている。
4つのカバー側係合溝46のうち、各側板部1604の長さ方向の一側に設けられた2つのカバー側係合溝46は2つの内側ボビン側係合溝42に係合可能に設けられている。
4つのカバー側係合溝46のうち、各側板部1604の長さ方向の他側に設けられた2つのカバー側係合溝46は2つの外側ボビン側係合溝44に係合可能に設けられている。
2つの側板部1604が互いに対向する内面で各側板部1604の延在方向の両側には、2つの側板部1604の高さ方向の全長にわたって延在するカバー側係合溝46がそれぞれ形成され、したがって、4つのカバー側係合溝46が形成されている。
4つのカバー側係合溝46のうち、各側板部1604の長さ方向の一側に設けられた2つのカバー側係合溝46は2つの内側ボビン側係合溝42に係合可能に設けられている。
4つのカバー側係合溝46のうち、各側板部1604の長さ方向の他側に設けられた2つのカバー側係合溝46は2つの外側ボビン側係合溝44に係合可能に設けられている。
(コア18)
図1、図2に示すように、コア18は2つの分割体18Aから構成され、各分割体18Aは同一形状を呈している。
図12(A)乃至(C)に示すように、分割体18Aは磁性材料から形成され、基部1802と、2つの外側脚部1804と、内側脚部1806とを有している。
基部1802は断面矩形状を呈し直線状に延在形成されている。
2つの外側脚部1804は同一の断面矩形状を呈し、基部1802の両端から基部1802の延在方向と直交する方向に互いに平行して直線状に延在形成されている。
内側脚部1806は断面矩形状を呈し、基部1802の中央から外側脚部1804と平行して直線状に延在形成され、したがって、コア18は平面視E字状を呈している。
2つの外側脚部1804と内側脚部1806の延在方向の長さは同一寸法で形成され、それら2つの外側脚部1804と内側脚部1806の先端は同一平面上を延在する平坦な当接面1810として形成されている。
図2に示すように、2つの分割体18Aはそれら3つの当接面1810を互いに当接させた状態でトランス10に組み付けられ、組み付けられた後、接着剤により一体化されコア18とされる。
なお、説明の便宜上、一方の分割体18Aの基部1802を第1の基部1802といい、他方の分割体18Aの基部1802を第2の基部1802という。
図1、図2に示すように、コア18は2つの分割体18Aから構成され、各分割体18Aは同一形状を呈している。
図12(A)乃至(C)に示すように、分割体18Aは磁性材料から形成され、基部1802と、2つの外側脚部1804と、内側脚部1806とを有している。
基部1802は断面矩形状を呈し直線状に延在形成されている。
2つの外側脚部1804は同一の断面矩形状を呈し、基部1802の両端から基部1802の延在方向と直交する方向に互いに平行して直線状に延在形成されている。
内側脚部1806は断面矩形状を呈し、基部1802の中央から外側脚部1804と平行して直線状に延在形成され、したがって、コア18は平面視E字状を呈している。
2つの外側脚部1804と内側脚部1806の延在方向の長さは同一寸法で形成され、それら2つの外側脚部1804と内側脚部1806の先端は同一平面上を延在する平坦な当接面1810として形成されている。
図2に示すように、2つの分割体18Aはそれら3つの当接面1810を互いに当接させた状態でトランス10に組み付けられ、組み付けられた後、接着剤により一体化されコア18とされる。
なお、説明の便宜上、一方の分割体18Aの基部1802を第1の基部1802といい、他方の分割体18Aの基部1802を第2の基部1802という。
(組み立て)
次に、トランス10の組み立てについて説明する。
まず、内側ボビン14について説明すると、内側ボビン14の筒部28に第1の巻線2が巻回されることで巻回部2Aが形成される。
図5、図6に示すように、巻回部2Aのうち筒部28の基端側から引き出された引き出し線部2Bは、内側ボビン端子台24の下面および凹部2840に沿って配置され、第1の端子26に接続される。
巻回部2Aのうち筒部28の先端側から引き出された引き出し線部2Bは、筒部28の側面2820(2822)に位置するガイド突起3830で屈曲されたのち、側面2820(2822)に位置する巻回部2B上を筒部28の軸線方向に引き回され、さらに筒部28の基端側寄りの箇所から、内側ボビン端子台24の下面および凹部2840に沿って配置され、第1の端子26に接続される。
これにより、内側ボビン本体部20が構成される。
次に、トランス10の組み立てについて説明する。
まず、内側ボビン14について説明すると、内側ボビン14の筒部28に第1の巻線2が巻回されることで巻回部2Aが形成される。
図5、図6に示すように、巻回部2Aのうち筒部28の基端側から引き出された引き出し線部2Bは、内側ボビン端子台24の下面および凹部2840に沿って配置され、第1の端子26に接続される。
巻回部2Aのうち筒部28の先端側から引き出された引き出し線部2Bは、筒部28の側面2820(2822)に位置するガイド突起3830で屈曲されたのち、側面2820(2822)に位置する巻回部2B上を筒部28の軸線方向に引き回され、さらに筒部28の基端側寄りの箇所から、内側ボビン端子台24の下面および凹部2840に沿って配置され、第1の端子26に接続される。
これにより、内側ボビン本体部20が構成される。
次に、外側ボビン16について説明すると、外側ボビン16の筒部38に第2の巻線4が巻回されることで巻回部4Aが形成される。
図9、図10に示すように、巻回部4Aのうち筒部38の基端側から引き出された引き出し線部4Bは、外側ボビン端子台34の下面に沿って配置され、第2の端子36に接続される。
巻回部4Aのうち筒部38の先端側から引き出された引き出し線部4Bは、筒部38の側面3820(3822)に位置するガイド突起3830で屈曲されたのち、側面3820(3822)に位置する巻回部4B上を筒部38の軸線方向に引き回され、さらに筒部38の基端側寄りの箇所から、外側ボビン端子台34の下面に沿って配置され、第2の端子36に接続される。
これにより、外側ボビン本体部30が構成される。
図9、図10に示すように、巻回部4Aのうち筒部38の基端側から引き出された引き出し線部4Bは、外側ボビン端子台34の下面に沿って配置され、第2の端子36に接続される。
巻回部4Aのうち筒部38の先端側から引き出された引き出し線部4Bは、筒部38の側面3820(3822)に位置するガイド突起3830で屈曲されたのち、側面3820(3822)に位置する巻回部4B上を筒部38の軸線方向に引き回され、さらに筒部38の基端側寄りの箇所から、外側ボビン端子台34の下面に沿って配置され、第2の端子36に接続される。
これにより、外側ボビン本体部30が構成される。
次に、図14に示すように、内側ボビン本体部20の先端側の肉厚部2812を、外側ボビン本体部30の先端側の開口3202から収容空間40に挿入し、図15、図16に示すように、内側ボビン本体部20のフランジ部22を外側ボビン本体部30の当接部32に当接させる。
これにより、内側ボビン本体部20が収容空間40に収容された状態で内側ボビン本体部20と外側ボビン本体部30との位置決めがなされる。
この状態で、内側ボビン端子台24と外側ボビン端子台34とは、外側ボビン16の筒部38の延在方向の両端から下面3826の延長上で互いに離れる方向に板状に延在している。
これにより、内側ボビン端子台24の第1の端子26と、外側ボビン端子台34の第2の端子36との空間距離が正確に確保される。
次いで、カバー40を外側ボビン本体部30とフランジ部22とに被せ、カバー側係合溝46を内側ボビン側係合溝42および外側ボビン側係合溝44に係合させる。
これにより、カバー40は、外側ボビン本体部30とフランジ部22とが互いに離れる方向へ移動できないようにそれら外側ボビン本体部30とフランジ部22とに結合される。
なお、カバー16と外側ボビン本体部30、フランジ部22との間に摩擦力が働くことで、カバー16が外側ボビン本体部30とフランジ部22から外れる方向への移動が阻止される。
これにより、内側ボビン本体部20が収容空間40に収容された状態で内側ボビン本体部20と外側ボビン本体部30との位置決めがなされる。
この状態で、内側ボビン端子台24と外側ボビン端子台34とは、外側ボビン16の筒部38の延在方向の両端から下面3826の延長上で互いに離れる方向に板状に延在している。
これにより、内側ボビン端子台24の第1の端子26と、外側ボビン端子台34の第2の端子36との空間距離が正確に確保される。
次いで、カバー40を外側ボビン本体部30とフランジ部22とに被せ、カバー側係合溝46を内側ボビン側係合溝42および外側ボビン側係合溝44に係合させる。
これにより、カバー40は、外側ボビン本体部30とフランジ部22とが互いに離れる方向へ移動できないようにそれら外側ボビン本体部30とフランジ部22とに結合される。
なお、カバー16と外側ボビン本体部30、フランジ部22との間に摩擦力が働くことで、カバー16が外側ボビン本体部30とフランジ部22から外れる方向への移動が阻止される。
次に、2つの分割体18Aのうちの一方の分割体18Aの内側脚部1806を、内側ボビン本体部20の基部側の開口2202からコア収容空間2802に挿入し、分割体18Aの基部1802をフランジ部22に当接させる。
また、図1、図2に示すように、2つの外側脚部1808を、カバー16の左右の側板部1604の外面で係止凸部1610上に載置する。
次に、2つの分割体18Aのうちの他方の分割体18Aの内側脚部1806を、内側ボビン本体部20の先端側の開口2201からコア収容空間2802に挿入し、分割体18Aの基部1802を肉厚部2812に当接させる。
また、2つの外側脚部1808を、カバー16の左右の側板部1604の外面で係止凸部1610上に載置する。
この状態で、第1の基部1802は、内側ボビン端子台24上で内側ボビン12の筒部28の軸方向の基端に位置して筒部28と直交する方向に延在する。
第2の基部1802は、外側ボビン端子台34上で外側ボビン16の筒部38の軸方向の基端に位置して筒部38と直交する方向に延在する。
また、外側脚部1804は、側板部1604の側方で第1の基部1802の両端と第2の基部1802の両端を接続する。
また、内側脚部1806は、内側ボビン12の筒部28の内部に挿通され第1の基部1802と第2の基部1802を接続する。
これにより、2つの分割体18Aの各先端面1810が互いに当接したならば、分割体18Aを接着剤により内側ボビン本体部20あるいは外側ボビン本体部30の適宜箇所に接着固定する。
以上によりトランス10の組み立てが完了する。
また、図1、図2に示すように、2つの外側脚部1808を、カバー16の左右の側板部1604の外面で係止凸部1610上に載置する。
次に、2つの分割体18Aのうちの他方の分割体18Aの内側脚部1806を、内側ボビン本体部20の先端側の開口2201からコア収容空間2802に挿入し、分割体18Aの基部1802を肉厚部2812に当接させる。
また、2つの外側脚部1808を、カバー16の左右の側板部1604の外面で係止凸部1610上に載置する。
この状態で、第1の基部1802は、内側ボビン端子台24上で内側ボビン12の筒部28の軸方向の基端に位置して筒部28と直交する方向に延在する。
第2の基部1802は、外側ボビン端子台34上で外側ボビン16の筒部38の軸方向の基端に位置して筒部38と直交する方向に延在する。
また、外側脚部1804は、側板部1604の側方で第1の基部1802の両端と第2の基部1802の両端を接続する。
また、内側脚部1806は、内側ボビン12の筒部28の内部に挿通され第1の基部1802と第2の基部1802を接続する。
これにより、2つの分割体18Aの各先端面1810が互いに当接したならば、分割体18Aを接着剤により内側ボビン本体部20あるいは外側ボビン本体部30の適宜箇所に接着固定する。
以上によりトランス10の組み立てが完了する。
(効果)
以上説明したように、本実施の形態のトランス10によれば、内側ボビン本体部20のフランジ部22と外側ボビン本体部30の当接部32とが当接した状態で、カバー16が外側ボビン本体部30とフランジ部22とに被せられる。これにより、カバー16が外側ボビン本体部30とフランジ部22から外れないように、かつ、外側ボビン本体部30とフランジ部22とが互いに離れる方向へ移動できないようにそれら外側ボビン本体部30とフランジ部22とに結合される。
したがって、カバー16を外側ボビン本体部30とフランジ部22とに被せるという極めて簡単な作業によって、第1、第2の巻線2、4をカバー16によって覆って保護することができる。また、これと同時に、内側ボビン端子台24の第1の端子26と、外側ボビン端子台34の第2の端子36との空間距離を正確に確保することができる。
そのため、従来必要であった1次側および2次側の巻線を保護し絶縁を確保するために巻線の上に絶縁テープを巻回する作業が不要となる。また、1次側の端子と2次側の端子との空間距離を正確に確保するために調整治具を用いた調整作業も不要となる。
したがって、本実施の形態のトランスによれば、作業性の向上を図りつつ製造コストの削減を図る上で有利となる。
以上説明したように、本実施の形態のトランス10によれば、内側ボビン本体部20のフランジ部22と外側ボビン本体部30の当接部32とが当接した状態で、カバー16が外側ボビン本体部30とフランジ部22とに被せられる。これにより、カバー16が外側ボビン本体部30とフランジ部22から外れないように、かつ、外側ボビン本体部30とフランジ部22とが互いに離れる方向へ移動できないようにそれら外側ボビン本体部30とフランジ部22とに結合される。
したがって、カバー16を外側ボビン本体部30とフランジ部22とに被せるという極めて簡単な作業によって、第1、第2の巻線2、4をカバー16によって覆って保護することができる。また、これと同時に、内側ボビン端子台24の第1の端子26と、外側ボビン端子台34の第2の端子36との空間距離を正確に確保することができる。
そのため、従来必要であった1次側および2次側の巻線を保護し絶縁を確保するために巻線の上に絶縁テープを巻回する作業が不要となる。また、1次側の端子と2次側の端子との空間距離を正確に確保するために調整治具を用いた調整作業も不要となる。
したがって、本実施の形態のトランスによれば、作業性の向上を図りつつ製造コストの削減を図る上で有利となる。
また、図15に示すように、内側ボビン本体部20の巻回部2Aから第1の端子26に向かって引き出された引き出し線部2Bの位置P1と、該引き出し線部2Bに近接する外側ボビン本体部30の巻回部4Aの部分の位置P2との間の沿面距離を十分に確保する必要がある。
この場合、外側ボビン本体部30の軸方向の寸法を拡大して、位置P1,P2の間の空間距離を拡大する構造とすることも可能であるが、トランス10の小型化を図る上で不利がある。
そこで、本実施の形態では、図14、図15に示すように、内側ボビン端子台24の凹部2840に収容された内側ボビン本体部30の引き出し線部2Bが外側ボビン本体部30の壁部3840によって覆われる構造とした。
このような壁部3840を設けることにより位置P1と位置P2との間の沿面距離を大きく確保でき、したがって、外側ボビン本体部30の軸方向の寸法を拡大する必要が無いため、トランス10の小型化を図る上で有利となる。
この場合、外側ボビン本体部30の軸方向の寸法を拡大して、位置P1,P2の間の空間距離を拡大する構造とすることも可能であるが、トランス10の小型化を図る上で不利がある。
そこで、本実施の形態では、図14、図15に示すように、内側ボビン端子台24の凹部2840に収容された内側ボビン本体部30の引き出し線部2Bが外側ボビン本体部30の壁部3840によって覆われる構造とした。
このような壁部3840を設けることにより位置P1と位置P2との間の沿面距離を大きく確保でき、したがって、外側ボビン本体部30の軸方向の寸法を拡大する必要が無いため、トランス10の小型化を図る上で有利となる。
次に、引き出し線部2B,4Bの引き回しについて比較例と比較して説明する。
図17、図18に示す比較例では、内側ボビン本体部20の巻回部2Aのうち筒部28の先端側から引き出された引き出し線部2Bを筒部28の上面2824に位置する巻回部2B上を筒部28の軸線方向に沿って引き回した。
これに対して、本実施の形態では、図5、図6に示すように、内側ボビン本体部20の巻回部2Aのうち筒部28の先端側から引き出された引き出し線部2Bを筒部28の側面2820(2822)に位置する巻回部2B上を筒部28の軸線方向に引き回した。
したがって、本実施の形態によれば、比較例に比べて内側ボビン本体部20の上下方向の外形寸法を引き出し線部2Bの直径分縮小でき、トランス10の薄型化を図る上で有利となる。
さらに、本実施の形態では、図9、図10に示すように、外側ボビン本体部30の巻回部4Aのうち筒部38の先端側から引き出された引き出し線部4Bについても、この引き出し線部4Bを筒部38の側面3820(3822)に位置する巻回部4B上を筒部38の軸線方向に引き回した。
したがって、本実施の形態によれば、外側ボビン本体部30の上下方向の外形寸法を引き出し線部4Bの直径分縮小でき、トランス10の薄型化を図る上でより一層有利となる。
図17、図18に示す比較例では、内側ボビン本体部20の巻回部2Aのうち筒部28の先端側から引き出された引き出し線部2Bを筒部28の上面2824に位置する巻回部2B上を筒部28の軸線方向に沿って引き回した。
これに対して、本実施の形態では、図5、図6に示すように、内側ボビン本体部20の巻回部2Aのうち筒部28の先端側から引き出された引き出し線部2Bを筒部28の側面2820(2822)に位置する巻回部2B上を筒部28の軸線方向に引き回した。
したがって、本実施の形態によれば、比較例に比べて内側ボビン本体部20の上下方向の外形寸法を引き出し線部2Bの直径分縮小でき、トランス10の薄型化を図る上で有利となる。
さらに、本実施の形態では、図9、図10に示すように、外側ボビン本体部30の巻回部4Aのうち筒部38の先端側から引き出された引き出し線部4Bについても、この引き出し線部4Bを筒部38の側面3820(3822)に位置する巻回部4B上を筒部38の軸線方向に引き回した。
したがって、本実施の形態によれば、外側ボビン本体部30の上下方向の外形寸法を引き出し線部4Bの直径分縮小でき、トランス10の薄型化を図る上でより一層有利となる。
2……第1の巻線、4……第2の巻線、10……トランス、12……内側ボビン、14……外側ボビン、16……カバー、20……内側ボビン本体部、22……フランジ部、24……内側ボビン端子台、26……第1の端子、28……筒部、30……外側ボビン本体部、32……当接部、34……外側ボビン端子台、36……第2の端子、38……筒部、40……収容空間。
Claims (5)
- 内側ボビンと、外側ボビンと、カバーとを備え、
前記内側ボビンは、
断面が矩形の筒部とその外周に巻回された第1の巻線とからなる内側ボビン本体部と、
前記筒部の軸方向の基端に設けられ前記筒部の断面よりも大きな輪郭を有し前記軸方向と直交する平面上を延在するフランジ部と、
前記フランジ部に連結された内側ボビン端子台と、
前記内側ボビン端子台に設けられ前記第1の巻線に接続される複数の第1の端子とを有し、
前記外側ボビンは、
断面が矩形の筒部と、前記筒部の軸方向の両端に開放状に前記筒部の内周に形成され前記内側ボビン本体部が収容される収容空間と、前記筒部の外周に巻回された第2の巻線とからなる外側ボビン本体部と、
前記筒部の軸方向の一端である先端に設けられ前記フランジ部に当接可能な当接部と、
前記筒部の軸方向の他端である基端に連結された外側ボビン端子台と、
前記外側ボビン端子台に設けられ前記第2の巻線が接続される複数の第2の端子とを有し、
前記カバーは、前記内側ボビン本体部が前記収容空間に収容され、前記フランジ部が前記当接部に当接した状態で、前記外側ボビン本体部と前記フランジ部とに被せられ、前記カバーが前記外側ボビン本体部と前記フランジ部から外れないように、かつ、外側ボビン本体部と前記フランジ部とが互いに離れる方向へ移動できないようにそれら外側ボビン本体部と前記フランジ部とに結合される、
トランス。 - 前記外側ボビンの筒部は、互いに平行して対向し幅の等しい1組の第1の面と、互いに平行して対向し前記第1の面よりも大きい寸法の幅の等しい1組の第2の面とを有し、
前記内側ボビン本体部が前記収容空間に収容され、前記フランジ部が前記当接部に当接した状態で、前記内側ボビン端子台と前記外側ボビン端子台とは、前記外側ボビンの筒部の延在方向の両端から前記第2の面の延長上で互いに離れる方向に板状に延在している、
請求項1記載のトランス。 - 前記外側ボビンの筒部は、互いに平行して対向し幅の等しい1組の第1の面と、互いに平行して対向し前記第1の面よりも大きい寸法の幅の等しい1組の第2の面とを有し、
前記カバーは、前記第2の面の一方の面に当て付けられる基板と、前記基板の両側から起立し前記1組の第1の面に当て付けられそれら第1の面を挟持する側板とを有している、
請求項1記載のトランス。 - コアがさらに設けられ、
前記内側ボビンの筒部の軸方向の両端は開放され、
前記外側ボビンの筒部は、互いに平行して対向し幅の等しい1組の第1の面と、互いに平行して対向し前記第1の面よりも大きい寸法の幅の等しい1組の第2の面とを有し、
前記カバーは、前記第2の面の一方の面に当て付けられる基板と、前記基板の両側から起立し前記1組の第1の面に当て付けられそれら第1の面を挟持する側板とを有し、
前記コアは、
前記内側ボビンの前記筒部の軸方向の基端に位置して前記筒部と直交する方向に延在する第1の基部と、
前記外側ボビンの前記筒部の軸方向の基端に位置して前記筒部と直交する方向に延在する第2の基部と、
前記側板の側方で前記第1の基部の両端と第2の基部の両端を接続する外側脚部と、
前記内側ボビンの筒部の内部に挿通され前記第1の基部と第2の基部を接続する内側脚部とを有している、
請求項1記載のトランス。 - コアがさらに設けられ、
前記内側ボビンの筒部の軸方向の両端は開放され、
前記外側ボビンの筒部は、互いに平行して対向し幅の等しい1組の第1の面と、互いに平行して対向し前記第1の面よりも大きい寸法の幅の等しい1組の第2の面とを有し、
前記内側ボビン本体部が前記収容空間に収容され、前記フランジ部が前記当接部に当接した状態で、前記内側ボビン端子台と前記外側ボビン端子台とは、前記外側ボビンの筒部の延在方向の両端から前記第2の面の延長上で互いに離れる方向に板状に延在し、
前記カバーは、前記第2の面の一方の面に当て付けられる基板と、前記基板の両側から起立し前記1組の第1の面に当て付けられそれら第1の面を挟持する側板とを有し、
前記コアは、
前記内側ボビン端子台上で前記内側ボビンの前記筒部の軸方向の基端に位置して前記筒部と直交する方向に延在する第1の基部と、
前記外側ボビン端子台上で前記外側ボビンの前記筒部の軸方向の基端に位置して前記筒部と直交する方向に延在する第2の基部と、
前記側板の側方で前記第1の基部の両端と第2の基部の両端を接続する外側脚部と、
前記内側ボビンの筒部の内部に挿通され前記第1の基部と第2の基部を接続する内側脚部とを有している、
請求項1記載のトランス。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008216490A JP2010056123A (ja) | 2008-08-26 | 2008-08-26 | トランス |
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JP2008216490A JP2010056123A (ja) | 2008-08-26 | 2008-08-26 | トランス |
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ID=42071761
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015099887A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-05-28 | Tdk株式会社 | コイル装置 |
KR20190028298A (ko) * | 2017-09-08 | 2019-03-18 | 티디케이가부시기가이샤 | 코일 장치 |
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2008
- 2008-08-26 JP JP2008216490A patent/JP2010056123A/ja active Pending
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JP2015099887A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-05-28 | Tdk株式会社 | コイル装置 |
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JP2019050280A (ja) * | 2017-09-08 | 2019-03-28 | Tdk株式会社 | コイル装置 |
KR102103567B1 (ko) | 2017-09-08 | 2020-04-22 | 티디케이가부시기가이샤 | 코일 장치 |
JP7091622B2 (ja) | 2017-09-08 | 2022-06-28 | Tdk株式会社 | コイル装置 |
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