JP2011066115A - 絶縁トランス - Google Patents

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克夫 山田
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Abstract

【課題】小型かつ簡易な構造によって1次側と2次側間の絶縁性を向上させることができ、より一層の高電圧化に対しても、確実に要求される絶縁距離を確保することができる絶縁トランスを提供する。
【解決手段】各々1次コイルまたは2次コイルが巻回されて並列的に配置された2組の第1および第2のボビン1、2を備え、第1および第2のE型コア10、11の外足部10a、11aを、各々第1および第2のボビンに挿入して内足部10b、11bを各々第1および第2のボビン間に配置し、第1および第2のE型コアの外足部10a、11aおよび内足部10b、11bの対向面間、並びに第1および第2のボビン1、2の対向面間に絶縁部材13を介装して、1次および2次コイルの外周並びに第1および第2のE型コアの外周を、絶縁性を有する筒状の外周被覆部材12によって上記軸線方向に連続的に囲繞した。
【選択図】図3

Description

本発明は、1次側と2次側との間に高い絶縁性能が要求される高圧用の絶縁トランスに係り、特に2組の1次コイルおよび2次コイルを有する2出力型の絶縁トランスに関するものである。
近年、パーソナルコンピュータや薄型テレビジョン等の表示装置として用いられている液晶ディスプレイ(以下、LCDと称す。)には、画面照射用の光源として複数本の冷陰極管が用いられている。そして、これらの冷陰極管の放電・点灯を行うために、インバータトランスが用いられている。
このインバータトランスは、1次コイルに発信回路において直流入力電圧から変換された交流電圧を入力し、これを2次コイルにおいて1000〜2000Vに昇圧して上記冷陰極管に出力するものである。
このような冷陰極管点灯用のインバータトランスにあっては、当該冷陰極管が多数本用いられているために、回路基板への実装上、その小型化を図るために、2本の上記冷陰極管を同時に、あるいは差動によって点灯させるための2組の2次コイルを備えたものが多用されている。
下記特許文献1は、従来のこの種のインバータトランスを示すもので、このインバータトランスは、2組のボビンに外周に、各々1次コイルと2次コイルとを巻回し、上記2組のボビン内に、各々I字状をなす第1のコアを挿入するとともに、これら2本の第1のコア間にH字状をなす第2のコアを配置し、一方の第1のコアと第2のコアとによって第1の磁路を形成し、他方の第1のコアと第2のコアとによって第2の磁路を形成したものであり、両磁路中の磁束の向きが、第2のコア内において互いに同一となるように、上記2組のボビンにおける1次コイルを互いに同一方向に巻回したものである。
ところで、上記インバータトランスにおいては、安全規格上の要請から、一般の低圧用トランスと比較して、上記1次コイルと2次コイルとの間に、一層長い絶縁距離(沿面距離)を確保して、相互間の絶縁性を担保することが要求されている。
そして、特に近年においては、1次コイルへの入力電圧も数百Vとなる高圧の絶縁トランスが開発されつつあり、このような絶縁トランスを用いた場合には、上記1次コイルおよび2次コイル間に要求される絶縁距離が一段と長いものとなる。
ところが、上記従来のインバータトランスにおいては、1次コイルと2次コイルとの間の絶縁性を確保した場合においても、これらコイルの周囲に配設されて閉磁路を形成するコアが絶縁物ではないために、当該コアを介して所望の絶縁性能が得られなくなってしまうという問題点がある。
しかも、2本のI字状の第1のコアと1本のH字状の第2のコアとによって閉磁路を形成しているために、上記第1のコアと第2のコアとを、1次側と2次側とで分離しようとすると、絶縁部材を介装すべき箇所が多くなるとともに、当該絶縁部材の形状や構造が極めて複雑なものになるという問題点が生じる。
特開2005−311227号公報
このようなことから、1次コイルへ高電圧が入力される場合においても、全体として大型化を招くことなく、かつ1次側および2次側間に要求される絶縁性能を確保することができる高圧用の絶縁トランスの開発が強く要請されていた。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、小型かつ簡易な構造によって1次側と2次側間の絶縁性を向上させることができ、より一層の高電圧化に対しても、確実に要求される絶縁距離を確保することができる絶縁トランスを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、1次コイルが巻回され、互いの軸線を平行にして並列的に配置された2組の第1のボビンと、2次コイルが巻回され、各々の軸線を上記第1のボビンの軸線の延長線上に位置させて並列的に配置された2組の第2のボビンと、外足部が各々上記第1のボビンに挿入されるとともに上記外足部の中間部に位置する内足部が上記第1のボビン間に配置された第1のE型コアと、上記第1のE型コアの外足部および内足部と対向するように外足部が各々上記第2のボビンに挿入されるとともに上記外足部の中間部に位置する内足部が上記第2のボビン間に配置された第2のE型コアと、これら第1および第2のE型コアにおける上記外足部および内足部の対向面間、並びに上記第1および第2のボビンの上記軸線方向の対向面間に介装された絶縁部材と、上記1次および2次コイルの外周並びに上記第1および第2のE型コアにおける外足部および内足部の外周を上記軸線方向に連続的に囲繞する絶縁性を有する筒状の外周被覆部材とを備えてなることを特徴とするものである。
ここで、上記絶縁部材は、その軸線方向の厚さ寸法が第1および第2のE型コアにおける対向面間のギャップとなるが、当該ギャップは、第1および第2のE型コアの電気的絶縁性を達成したうえで、なおかつ所定の磁気的接続特性を確保する寸法に設定すればよい。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記絶縁部材が、上記外周被覆部材の内部に隔壁状に一体成形されていることを特徴とするものである。
請求項1または2に記載の絶縁トランスによれば、2組の第1のボビンと2組の第2のボビンとに分割し、かつ閉磁路を形成するコアを、第1のボビン側に位置して1次側部品となる第1のE型コアと、第2のボビン側に位置して2次側部品となる第2のE型コアとに分割して、これら第1のボビンおよび第1のE型コア(1次側部品)と、第2のボビンおよび第2のE型コア(2次側部品)との対向面間に絶縁部材を介装するとともに、2組の1次コイルおよび2次コイルの外周並びに第1のE型コアおよび第2のE型コアの外周を、絶縁性を有する筒状の外周被覆部材によって軸線方向に連続的に囲繞しているために、上記1次側部品と2次側部品との間に、外周被覆部材の軸線方向の長さ寸法に対応する絶縁距離を確保することができる。
しかも、2組の1次コイル用の第1のボビンと、2組の2次コイル用の第2のボビンとを、互いの軸線の延長線上に並列的に配置して、隣接する第1のボビンに、各々第1のE型コアの外足部を挿入するとともに、これら第1のボビン間に内足部を配置し、かつ隣接する第2のボビンに、各々第2のE型コアの外足部を挿入するとともに、これら第2のボビン間に内足部を配置しているために、各々の第1および第2のボビンの組合せに対して、第1および第2のE型コアの外足部から内足部に至るロ字状の閉磁回路を独立的に形成することができる。
この結果、2組の第1および第2のボビン間における錯交磁束を小さくすることができるために、特に1次コイルに高電圧が入力される場合においても、当該錯交磁束に起因する交流損失を抑えて、トランス効率を高めることができる。
加えて、1次コイルが巻回される第1のボビンを2組用いているために、大電力のトランスを構成した場合においても、1次コイルの発熱を抑えることができる。また、各第1のボビンに対して2次コイルが巻回された第2のボビンを配置するとともに、隣接する2組の第1のボビン間および隣接する2組の第2のボビン間のスペースを活用して、上記閉磁回路を形成するための第1および第2のE型コアの内足部を配置しているために、一層の小型化を図ることが可能になる。
さらに、上記外周被覆部材の内部に、2組の1次コイルと第1のE型コアおよび2組の2次コイルと第2のE型コアを収納しているために、当該外周被覆部材によって、第1のボビン、第2のボビン、第1および第2のE型コアの位置決め精度も向上させることができ、よって2組の2次コイルからの出力間において安定した特性を得ることが可能になる。
また、1次コイルあるいは2次コイルの外周が、全周にわたって外周被覆部材によって覆われているために、当該1次コイルや2次コイルを他の部材との干渉から保護することができる。このため、別途コイルの外周に保護テープ等を施工する必要が無く、かかる観点からも全体の構造や組立作業を一段と簡易化することが可能になる。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、上記絶縁部材を外周被覆部材の内部に隔壁状に一体成形しているために、部品点数が少なくなり、かつ構造が一層簡易になるとともに、組立に際しても、外周被覆部材の一方の開口から2組の第1のボビンに第1のE型コアを取り付けた1次側部品を挿入し、他方の開口から2組の第2のボビンに第2のE型コアを取り付けた2次側部品を挿入することにより完成させることができるために、当該作業の簡便化も図ることができる。
なお、上記外周被覆部材の外周面に環状の複数の凸部を軸線方向に間隔をおいて形成すれば、上記1次部品と2次部品との間の絶縁距離が、上記軸線方向の凹凸面に沿う長さ寸法になるために、単に外周被覆部材の軸線方向の長さ寸法を比較して、より長い(具体的には、凸部の数×凸部の高さ寸法×2の寸法分長い)絶縁距離を確保することが可能になる。したがって、一層の小型化を図ることができるとともに、上述した1次コイルについても高電圧が入力される場合に好適である。
本発明に係る絶縁トランスの一実施形態の各構成部品を分解して示す正面図である。 図1の平面図である。 図2のE型コアをボビンに挿入して配置した状態を示す平面図である。 図3のボビンを外周被覆部材内に挿入した最終的な製品形状を示す平面図である。
図1〜図4は、本発明に係る絶縁トランスを、LCDのバックライトとなる冷陰極管の点灯用インバータトランスに適用した第1の実施形態を示すものであり、このインバータトランスにおいては、1次コイルが巻回される2組の第1のボビン1と、2次コイルが巻回される2組の第2のボビン2とに分割されている。
2組の第1のボビン1は、各々電気絶縁性を有する合成樹脂からなる角筒状の巻線部3の外周に1次コイル(図示を略す。)が巻回されるとともに、巻線部3の軸線方向の一端側に、それぞれ1次コイルの端部が接続される端子4が植設されて共通部品となる略方形板状の端子装着部5が一体成形されたものである。そして、これら2組の第1のボビン1は、上記端子装着部5によって、互いの軸線が平行となるように並列的に配置されている。また、端子装着部5は、巻線部3が開口するように、その表面5aが巻線部3の一内壁面と連続するように形成されている。
他方、2組の第2のボビン2も、各々同様に電気絶縁性を有する合成樹脂からなる角筒状の巻線部6の外周に2次コイル(図示を略す。)が巻回されるとともに、この巻線部6の軸線方向一端側に、2次コイルの端部が接続される端子7が植設されて共通部品となる略方形板状の端子装着部8が一体成形されたものである。そして、これら2組の第2のボビン2も、上記端子装着部8によって、互いの軸線が平行となるように並列的に配置されている。ここで、隣接する第2のボビン2の軸線間隔は、隣接する第1のボビン1の軸線間隔と同一に設定されている。
また、第2のボビン2における端子装着部8も、巻線部6が開口するように、その表面8aが巻線部6の一内壁面と連続するように形成されている。なお、各第2のボビン2における巻線部6の外周には、高圧の2次コイルにおける沿面放電を防止するための複数の仕切り板9が軸線方向に等間隔をおいて一体に形成されている。
このようにして配置された第1のボビン1および2組の第2のボビン2には、各々全体として閉磁路を形成するための第1のE型コア10および第2のE型コア11が配置されている。ここで、第1のE型コア10および第2のE型コアは、各々1対の外足部10a、11aと、これら外足部10a、11aの中間に位置する内足部10b、11bと、これら外足部10a、11aおよび内足部10b、11bを一体に連結する外周部10c、11cを有するものである。
また、第1のE型コア10の外足部10aおよび内足部10bの長さは、それぞれ第1のボビン1における巻線部3の長さよりも僅かに長い寸法に形成されるとともに、第2のE型コア11の外足部11aおよび内足部11bの長さは、それぞれ第2のボビン1における巻線部6の長さよりも僅かに長い寸法に形成されている。
そして、図3に示すように、第1のE型コア10は、2本の外足部10aが各々隣接する第1のボビン1の巻線部3内に挿入され、内足部10bが上記巻線部3間に配置されるとともに、外周部10cが端子装着部5の表面5a上に載置されて状態で取り付けられている。また、第2のE型コア11も同様に、2本の外足部11aが各々隣接する第2のボビン2の巻線部6内に挿入され、内足部11bが上記巻線部6間に配置されるとともに、外周部11cが端子装着部8の表面8a上に載置されて状態で取り付けられている。
これにより、巻線部3に1次コイルが巻回された2組の第1のボビン1と、第1のE型コア10とを有する1次側部品が構成されるとともに、巻線部6に2次コイルが巻回された2組の第2のボビン2と、第2のE型コア11とを有する2次側部品が構成されている。
そして、このようにして分割された1次側部品および2次側部品は、各々外周被覆部材12内に挿入されている(図4参照)。
この外周被覆部材12は、電気絶縁性を有する合成樹脂によって成形された扁平な角筒状の部材であり、2組の第1のボビン1と第2のボビン2とが挿入可能となる内法寸法に形成されている。
また、この外周被覆部材12は、少なくとも第1のボビン1の巻線部3および第2のボビン2の巻線部6を軸線方向に連続して囲繞可能となる長さ寸法に形成されており、その内部には、軸線方向の前後部を隔壁状に塞ぐ絶縁壁(絶縁部材)13が一体に成形されている。そして、当該外周被覆部材12の一方の開口側から、上記1次側部品が内部に挿入されるとともに、他方の開口側から、上記2次側部品が内部に挿入されている。
ここで、絶縁壁13は、一方の面に第1のボビン1の巻線部3から露出する第1のE型コア10の外足部10aおよび内足部10bの端面が当接するとともに、他方の面に第2のボビン2の巻線部6から突出する第2のE型コア11の外足部11aおよび内足部11bの端面が当接する位置に形成されている。
これにより、1次コイルが巻回された2組の第1のボビン1および第1のE型コア10からなる上記1次側部品と、2次コイルが巻回された2組の第2のボビン2および第2のコア11からなる2次側部品は、絶縁壁13によって位置決めされるとともに、電気的に仕切られた状態で、端子4、7を外部に突出させて、ぞれぞれの全体が外周被覆部材12内に収納されている。
以上の構成からなるインバータトランスにおいては、2組の第1のボビン1と2組の第2のボビン2とに分割し、さらに閉磁路を形成するコアを、第1のボビン1側に位置して1次側部品となる第1のE型コア10と、第2のボビン2側に位置して2次側部品となる第2のE型コア11とに分割し、これら第1のボビン1および第1のE型コア10(1次側部品)と、第2のボビン2および第2のE型コア11(2次側部品)との対向面間に絶縁壁13を介装するとともに、2組の1次コイルおよび2次コイルの外周並びに第1のE型コア10および第2のE型コア11の外周を、絶縁性を有する筒状の外周被覆部材12によって軸線方向に連続的に囲繞しているために、上記1次側部品と2次側部品との間に、外周被覆部材12の軸線方向の長さ寸法に対応する絶縁距離を確保することができる。
しかも、2組の1次コイル用の第1のボビン1と、2組の2次コイル用の第2のボビン2とを、各々互いの軸線の延長線上に並列的に配置して、隣接する第1のボビン1に、各々第1のE型コア10の外足部10aを挿入するとともに、これら第1のボビン1間に内足部10bを配置し、かつ隣接する第2のボビン2に、各々第2のE型コア11の外足部11aを挿入するとともに、これら第2のボビン2間に内足部11bを配置している。
このために、一方の第1および第2のボビン1、2の組に対しては、第1および第2のE型コア10、11の一方の外足部10a、11aから外周部10c、11cを介して内足部10b、11bに至るロ字状の閉磁回路が独立的に形成される。また、これと隣接する他方の第1および第2のボビン1、2の組に対しては、第1および第2のE型コア10、11の他方の外足部10a、11aから外周部10c、11cを介して内足部10b、11bに至るロ字状の閉磁回路が独立的に形成される。
この結果、2組の第1および第2のボビン1、2間における錯交磁束を小さくすることができるために、特に1次コイルに高電圧が入力される場合においても、当該錯交磁束に起因する交流損失を抑えて、トランス効率を高めることができる。
加えて、1次コイルが巻回される第1のボビン1を2組用いて、各第1のボビン1に対して2次コイルが巻回された第2のボビン2を軸線の延長線上に配置するとともに、隣接する2組の第1のボビン1間および隣接する2組の第2のボビン2間のスペースを活用して、上記閉磁回路を形成するための第1および第2のE型コア10、11の内足部10b、11bを配置しているために、大電力のトランスを構成した場合においても、1次コイルの発熱を抑えることができ、一層の小型化を図ることが可能になる。
さらに、外周被覆部材12の内部に、2組の1次コイルと第1のE型コア10および2組の2次コイルと第2のE型コア11を収納しているために、この外周被覆部材12によって、第1のボビン1、第2のボビン2、第1および第2のE型コア10、11の位置決め精度も向上させることができ、よって2組の2次コイルからの出力間において安定した特性を得ることが可能になる。
また、1次コイルあるいは2次コイルの外周が、全周にわたって外周被覆部材12によって覆われているために、1次コイルや2次コイルを他の部材との干渉から保護することができる。このため、別途コイルの外周に保護テープ等を施工する必要が無く、かかる観点からも全体の構造や組立作業を一段と簡易化することが可能になる。
さらに、絶縁壁13を外周被覆部材12の内部に隔壁状に一体成形しているために、部品点数が少なくなり、かつ構造が一層簡易になるとともに、組立に際しても、外周被覆部材12の一方の開口から2組の第1のボビン1に第1のE型コア10を取り付けた1次側部品を挿入し、他方の開口から2組の第2のボビン2に第2のE型コア11を取り付けた2次側部品を挿入することにより完成させることができるために、当該作業の簡便化も図ることができる。
なお、本発明者等は、上記構成からなる絶縁トランスにおける静特性を確認するためのシミュレーション解析を行った。当該シミュレーション解析の条件は、以下の通りである。
巻線部3に巻回する1次コイルの巻数:120ターン
巻線部6に巻回する2次コイルの巻数:700ターン
第1および第2のE型コア10、11間のギャップ:0.5mm
上記シミュレーション解析の結果、一方の第1のボビン1と第2のボビン2の組におけるインダクタンスは54.6mH、リーケージインダクタンスは27.5mHであり、他方の第1のボビン1と第2のボビン2との組におけるインダクタンスは54.8mH、リーケージインダクタンスは、27.4mHであった。
これにより、上記絶縁トランスによれば、錯交磁束による交流損失が小さいことが確認された。
1 第1のボビン
2 第2のボビン
3 1次コイルの巻線部
6 2次コイルの巻線部
10 第1のE型コア
11 第2のE型コア
10a、11a 外足部
10b、10b 内足部
12 外周被覆部材
13 絶縁壁(絶縁部材)

Claims (2)

  1. 1次コイルが巻回され、互いの軸線を平行にして並列的に配置された2組の第1のボビンと、2次コイルが巻回され、各々の軸線を上記第1のボビンの軸線の延長線上に位置させて並列的に配置された2組の第2のボビンと、外足部が各々上記第1のボビンに挿入されるとともに上記外足部の中間部に位置する内足部が上記第1のボビン間に配置された第1のE型コアと、上記第1のE型コアの外足部および内足部と対向するように外足部が各々上記第2のボビンに挿入されるとともに上記外足部の中間部に位置する内足部が上記第2のボビン間に配置された第2のE型コアと、これら第1および第2のE型コアにおける上記外足部および内足部の対向面間、並びに上記第1および第2のボビンの上記軸線方向の対向面間に介装された絶縁部材と、上記1次および2次コイルの外周並びに上記第1および第2のE型コアにおける外足部および内足部の外周を上記軸線方向に連続的に囲繞する絶縁性を有する筒状の外周被覆部材とを備えてなることを特徴とする絶縁トランス。
  2. 上記絶縁部材は、上記外周被覆部材の内部に隔壁状に一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の絶縁トランス。
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