JPH08153634A - インバータ用トランス - Google Patents

インバータ用トランス

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JPH08153634A
JPH08153634A JP6319261A JP31926194A JPH08153634A JP H08153634 A JPH08153634 A JP H08153634A JP 6319261 A JP6319261 A JP 6319261A JP 31926194 A JP31926194 A JP 31926194A JP H08153634 A JPH08153634 A JP H08153634A
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coil bobbin
intermediate flange
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Kenichi Kamiyama
健一 上山
Yuji Haga
勇二 羽賀
Hiroshi Usami
弘 宇佐美
Osamu Watanabe
修 渡辺
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Tamura Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】1次巻線29と分割された2次巻線30からな
るインバータ用トランスに関し、その薄型化を図った構
造を提供する。 【構成】1次巻線29と複数の分割された2次巻線30
とを巻回したコイルボビンの両端に設けたピン端子を植
設した肉厚部24A、24Bの内側に、肉薄の凹段部2
4a’’、24b’’を形成し、この凹段部24
a’’、24b’’と胴部22との間に鉄心収納部26
A、26Bを設けて、鉄心の高さを吸収して薄型化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型のインバータ用ト
ランスに関するものであり、詳しくはインバータ、ある
いはDC−DCコンバータ等に用いられ、ワープロ、パ
ソコン等のバックライトに使用されている冷陰極管を駆
動させるための小型のトランスであって、より薄型化を
図ったものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術における小型のインバータ用ト
ランス1は、例えば図6に示すように、矩体形状をした
コイルボビン2と、このコイルボビン2に巻装した1次
巻線8と2次巻線9A、9B、9C、9Dと、コイルボ
ビン2の長手両端方向から挿入するE字型形状をした一
対の鉄心10と、コイルボビン2の上部から被せて巻線
8、9A、9B、9C、9Dを保護する絶縁樹脂製のカ
バー11とから構成されている。
【0003】ここで、図6は、インバータ用トランス1
を構成する構成部分を分解した全体斜視図である。
【0004】コイルボビン2は、中空状の胴部3の両端
に、それぞれピン端子4が植設された肉厚部5を有する
外側フランジ6A、6Bが形成され、胴部3の外周であ
って外側フランジ6A、6Bの間に所定間隔をもって4
個の第1〜第4の中間フランジ7A、7B、7C、7D
が形成されている。
【0005】外側フランジ6Aと第1の中間フランジ7
Aの間には1次巻線8が巻回され、第1の中間フランジ
7Aと第2の中間フランジ7B、第2の中間フランジ7
Bと第3の中間フランジ7C、第3の中間フランジ7C
と第4の中間フランジ7D、第4の中間フランジ7Dと
外側フランジ、のそれぞれには、例えば、4分割された
2次巻線9A、9B、9C、9Dが巻回された構造とな
っている。
【0006】鉄心10は、フエライトからなるE型形状
の一対の鉄心で形成されており、巻回した1次巻線8と
2次巻線9A、9B、9C、9Dを囲むようにしてコイ
ルボビン2の胴部3の中空の両端側からE字型の中央の
鉄心部分10aを挿入し、かつE字型の両側の鉄心部分
10b、10cを1次巻線8及び2次巻線9A、9B、
9C、9Dの外側を囲むようにしてつき合わせられる。
【0007】このような構造からなるインバータ用トラ
ンス1は、インバータ回路、DC−DCコンバータ回路
等に搭載されて所望の高電圧を発生させることができる
構造となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記説明したインバー
タ用トランスは、益々薄形化が要求される傾向にある。
しかしながら、従来のものにおいては、ピン端子4を植
設すべくそもそも肉厚となっているコイルボビン2の肉
厚部5の上部に所定の厚みを有する鉄心10を単にその
まま積み重ねて配置する構造としているため、高さ寸法
が、肉厚部5の厚みに鉄心10の厚み分を加えたものと
なり、薄型化に支障をきたしていた。
【0009】この発明は、上記のことに鑑み提案された
もので、その目的とするところは、より薄型化を図った
インバータ用トランスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るインバータ用トランスは、外周に1次
巻線29及び2次巻線30を巻回した中空状の胴部22
を有するコイルボビン21と、該コイルボビン21の両
端にピン端子23を植設した肉厚部24A、24Bと、
前記1次巻線29及び2次巻線30の周囲に装着した鉄
心31,32,33とからなるインバータ用トランスで
あり、前記肉厚部24A、24Bの内側に、前記肉厚部
24A、24Bの肉厚部分24a’、24b’よりも肉
薄の凹段部24a’’、24b’’を形成し、該凹段部
24a’’、24b’’面上であって前記肉厚部24
A、24Bと胴部22との間に前記鉄心31、32、3
3を収納する鉄心収納部26A、26Bを設け、かつ前
記一方の肉厚部24Bの中央部に、前記凹段部24
a’’、24b’’の面と面一になるように切り欠き、
前記中空状の胴部22に中央脚として機能するI型の鉄
心31を挿通用の鉄心挿入溝部27を設けたことであ
る。
【0011】
【作用】上記構成にしたインバータ用トランスは、コイ
ルボビン22の一方の肉厚部24Aを、端子23が植設
された肉厚部分24a’と、この肉厚部分24a’より
内側に肉厚部分24a’より肉薄の凹段部24a’’と
にて形成し、この凹段部24a’’を鉄心収納部26A
としている。また、他方の肉厚部24Bも同様としてい
るが、外側の肉厚部分24a’の中央部にI型の鉄心3
1を凹段部24a’’側へ挿入するための鉄心挿入溝部
27を形成し、この鉄心挿入溝部27は凹段部24
a’’と面一にしている。そして、鉄心31、32の肉
厚の一部を凹段部24a’’で吸収し、高さ寸法を稼
ぎ、薄型化を達成している。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るインバータ用トランスに
関する実施例を図面を参照にして詳細に説明する。図1
は、コイルボビンに鉄心を装着する要部を示した斜視図
で表したものである。
【0013】図1に示すように、本発明に係るインバー
タ用トランス20は、略長方矩体形状に形成されたコイ
ルボビン21と、コイルボビン21に巻装した1次巻線
29と2次巻線30と、コイルボビン21の短手方向の
一端側から挿入され、中央脚として機能するI字状の第
1の鉄心31と、コイルボビン21の長手方向の両側か
ら挿入され、両脚として機能するコ字状の第2及び第3
の鉄心32、33と、図示していないが必要に応じコイ
ルボビン21の上部から被せて1次巻線29及び2次巻
線30を保護するカバーとから構成されている。
【0014】コイルボビン21は、両端にピン端子23
を植設した所定幅からなる肉厚部分24a’を有する肉
厚部24A、24Bと、この肉厚部24A、24Bの内
側に、肉厚部分24a’、24b’よりも肉薄であり、
かつその肉薄の厚さは鉄心31、32、33ほぼと同じ
肉厚で形成した凹段部24a’’、24b’’と、この
凹段部24a’’、24b’’の中央の位置に設けた中
空状の胴部22と、胴部22と肉厚部24A、24Bと
の間であって凹段部24a’’、24b’’面上に設け
た鉄心収納部26A、26Bと、第1の鉄心31を挿入
するために肉厚部24Bの中央部の肉厚部分24aを切
り欠いた鉄心挿入溝部27とから構成されている。
【0015】胴部22は、凹段部24a’’、24
b’’に設けた鉄心収納部26A、26Bの間に設けた
ものであり、鉄心収納部26A、26Bに連続した端部
に外側フランジ25A、25Bを設けた構造となってい
る。そして、外側フランジ25A、25Bの間に所定間
隔をもって5個の第1〜第5の中間フランジ28A、2
8B、28C、28D、28Eを設けた構造となってい
る。
【0016】外側フランジ25Aと第1の中間フランジ
28Aの間には、1次巻線29が巻回され、第1の中間
フランジ28Aと第2の中間フランジ28Bとの間と、
第2の中間フランジ28Bと第3の中間フランジ28C
との間と、第3の中間フランジ28Cと第4の中間フラ
ンジ28Dとの間と、第4の中間フランジ28Dと第5
の中間フランジ28Eとの間と、第5の中間フランジ2
8Eと外側フランジ25Bとの間のそれぞれには5分割
された2次巻線30が巻回された構造となっている。
【0017】鉄心収納部26Aは、肉厚部24Aと、胴
部22の外側フランジ25Aとの間の凹段部24a’’
に設けられており、その幅は鉄心32、33の先端部3
2a、33aの幅の大きさに形成され、中央の部分は鉄
心31の短手方向の幅の広さからなる。
【0018】鉄心収納部26Bは、鉄心収納部26Aと
同じ構造となっており、肉厚部24Bと、胴部22の外
側フランジ25Bとの間の凹段部24b’’に設けられ
ており、その幅は鉄心32、33の先端部32b、33
bの幅の大きさに形成され、中央の部分は鉄心31の短
手方向の幅の広さからなる。
【0019】鉄心挿入溝部27は、肉厚部24Bの中央
部にI型をした第1の鉄心31を凹段部24b’’、ひ
いては胴部22内の中空部側に挿入する溝であり、凹段
部24b’’と面一に形成されている。
【0020】第1の鉄心31は、フエ ライトからなる平
板の棒状に形成され、その長さは胴部22の中空を挿通
して、凹段部24a’’、24b’’上の鉄心収納部2
6A、26Bの両側に納まる長さからなる。
【0021】第2及び第3の鉄心32、33は、コ字型
形状のフエ ライトで形成され、凹段部24a’’、24
b’’上の鉄心収納部26A、26Bに、長手方向の両
側から1次巻線29と2次巻線30を挟み込むようにし
てコ字型形状をした両側の先端部32a、32b、33
a、33bを第1の鉄心31の長手方向の側面に当接し
た状態にして位置決めして配置する構造となっている。
【0022】このような構造をした第1、第2及び第3
の鉄心31、32、33を用いたインバータ用トランス
20の組み立てについて図2〜図5を用いて説明する。
【0023】図2は、図1と同じくコイルボビン21に
鉄心31、32、33を装着するようすを示した平面図
であり、図3はコイルボビン21に鉄心31、32、3
3を装着後に接着した様子を示した平面図であり、図4
は、コイルボビン21に鉄心31、32、33を装着し
た長手方向の横側面からの断面図であり、図5は短手方
向からの横側面からの断面図である。
【0024】図2に示すように、先ずコイルボビン21
の外側フランジ25Aと第1の中間フランジ28Aの間
にコイルを巻回して1次巻線(破線の部分)29を形成
する。次に、第1の中間フランジ28Aと第2の中間フ
ランジ28Bの間、第2の中間フランジ28Bと第3の
中間フランジ28Cの間、第3の中間フランジ28Cと
第4の中間フランジ28Dの間、第4の中間フランジ2
8Dと第5の中間フランジ28Eの間、第5の中間フラ
ンジ28Eと外側フランジ25Bの間の順にコイルを巻
回して2次巻線(破線の部分)30を分割して形成す
る。
【0025】次に、図2〜図5に示すように、巻いた1
次巻線29及び2次巻線30の上部からカバー34を被
せて1次巻線29及び2次巻線30を保護する。
【0026】この状態において、図2に示すように、コ
イルボビン21の短手方向の一端部の肉厚部24Bの中
央部を切り欠いて形成した凹段部24b’’と面一の鉄
心挿入溝部27に第1の鉄心31をその端部から矢印で
示す方向に挿入して、胴部22の中空部分を通過し他端
側の鉄心収納部26Bを介して肉厚部24Aの段部に当
接した状態とする。そして、第2の鉄心32及び第3の
鉄心33をコイルボビン21の長手方向の両側面からコ
字型形状をした両側の先端部32a、32b、33a、
33bを鉄心収納部26A、26Bに挿入して第1の鉄
心31の側面に当接させる。
【0027】この状態、即ち、第1、第2及び第3の鉄
心31、32、33を接合した状態で、図3に示すよう
に、第1の鉄心31と、第2及び第3の鉄心32、33
との接合部分を接着剤35により接合する。このように
して、コイルボビン21に組み立てた時に、鉄心31、
32、33の高さは肉厚部24A、24Bとほぼ面一と
なる。即ち、鉄心31、32、33の肉厚を凹段部24
a’’、24b’’でほぼ吸収し、高さ寸法を稼ぎ、薄
型化を達成して、1次巻線29及び2次巻線30の周囲
を囲んだ鉄心を形成することができるのである。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
バータ用トランス20は、肉厚部24A、24Bの内側
に、肉厚部24A、24Bの肉厚部分24a’、24
b’よりも肉薄の凹段部24a’’、24b’’で形成
し、この凹段部24a’’、24b’’面上であって肉
厚部24A、24Bと胴部22との間に鉄心31、3
2、33を収納する鉄心収納部26A、26Bを設け、
かつ一方の肉厚部24Bの中央部を、凹段部24
a’’、24b’’の面と面一になるように切り欠き、
鉄心挿入溝部27を設けた構造にすることにより、ピン
端子23部分の肉厚部分24a’、24b’はそのまま
として、鉄心31、32、33が装着する部分の高さ寸
法を凹段部24a’’、24b’’によりほぼ吸収し
て、薄型化が図れると云う極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインバータ用トランスの鉄心を組
み立てる要部を示した斜視図である。
【図2】同鉄心の組み立てを示す平面図である。
【図3】同鉄心を組み立てた状態を示す平面図である。
【図4】同図3のA−A線断面図である。
【図5】同図3のB−B線断面図である。
【図6】従来技術におけるインバータ用トランスの全体
構成の分解斜視図である。
【符号の説明】
20 インバータ用トランス 21 コイルボビン 22 胴部 23 ピン端子 24a’、24b’ 肉厚部分 24a’’、24b’’ 凹段部 24A、24B 肉厚部 25A、25B 外側フランジ 26A、26B 鉄心収納部 27 鉄心挿入溝部 28A 第1の中間フランジ 28B 第2の中間フランジ 28C 第3の中間フランジ 28D 第4の中間フランジ 28E 第5の中間フランジ 29 1次巻線 30 2次巻線 31 第1の鉄心 32 第2の鉄心 32a、32b 先端部 33 第3の鉄心 33a、33b 先端部 34 カバー 35 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 修 埼玉県坂戸市千代田5丁目5番30号 株式 会社タムラ製作所埼玉事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に1次巻線29及び2次巻線30を巻
    回した中空状の胴部22を有するコイルボビン21と、
    該コイルボビン21の両端にピン端子23を植設した肉
    厚部24A、24Bと、前記1次巻線29及び2次巻線
    30の周囲に装着した鉄心31、32、33とからなる
    インバータ用トランスであり、前記肉厚部24A、24
    Bの内側に、前記肉厚部24A、24Bの肉厚部分24
    a’、24b’よりも肉薄の凹段部24a’’、24
    b’’を形成し、該凹段部24a’’、24b’’面上
    であって前記肉厚部24A、24Bと胴部22との間に
    前記鉄心31、32、33を収納する鉄心収納部26
    A、26Bを設け、かつ前記一方の肉厚部24Bの中央
    部に、前記凹段部24a’’、24b’’の面と面一に
    なるように切り欠き、前記中空状の胴部22に中央脚と
    して機能するI型の鉄心31を挿通用の鉄心挿入溝部2
    7を設けたことを特徴とするインバータ用トランス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007173359A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Fdk Corp トランス
WO2011009247A1 (zh) * 2009-07-21 2011-01-27 清流县鑫磁线圈制品有限公司 一种电感器件

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007173359A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Fdk Corp トランス
WO2011009247A1 (zh) * 2009-07-21 2011-01-27 清流县鑫磁线圈制品有限公司 一种电感器件

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