JP2530618Y2 - 小形トランス - Google Patents

小形トランス

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JP2530618Y2
JP2530618Y2 JP1990035794U JP3579490U JP2530618Y2 JP 2530618 Y2 JP2530618 Y2 JP 2530618Y2 JP 1990035794 U JP1990035794 U JP 1990035794U JP 3579490 U JP3579490 U JP 3579490U JP 2530618 Y2 JP2530618 Y2 JP 2530618Y2
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coil
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精一 木嶋
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株式会社キジマ
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、各種電気機器に利用するところの小形ト
ランスに関する。
「従来の技術」 第10図は従来例として示した小形トランスの一部切欠
き分解斜視図で、1、2はフエライト材で形成された同
形のE形コア、3はボビン、4はボビン3に巻線形成さ
れたコイルである。
ボビン3はコイル4が巻線された角筒部3aの両端に端
鍔3b、3cを有し、これら端鍔3b、3cの下部にコイル4の
端部を接続した端子ピン5a、5b、5cと6a、6b、6cとが植
設されている。
つまり、端鍔3b、3cの下方に肉厚形成した台形部3d、
3eには、角筒部3aの筒軸に直交する方向にした端子ピン
5a〜5c、6a〜6cが設けられている。
上記した小形トランスは、ボビン3にコイル4を巻線
した後、コイル端部を所定の端子ピンに固着し、続い
て、中央脚をボビン3の角筒部3aに挿入するようにして
E形コア1、2を組付けて生産される。
「考案が解決しようとする課題」 冷陰極蛍光管のドライバ用トランスやオゾン、イオン
の発生回路用トランス等として上記した小形トランスを
利用する場合にはコイル4を第11図に示したように巻線
する。
そして、一次コイル4Pの電流をスイッチングトランジ
スタ7によって断続させて二次コイル4Sに高電圧を出力
させる構成とする。
したがって、このように利用される小形トランスで
は、第12図に示す如く、端子ピン5a〜5cを低圧側とし
て、一次コイル4Pの巻始端と巻終端とを端子ピン5a、5c
に、二次コイル4Sの巻始端を端子ピン5bに各々止着し、
また、二次コイル4Sの巻終端は高圧側の端子ピン6a〜6c
のうち端子ピン6bに止着してある。
このように、低圧側のコイル端部と高圧側のコイル端
部との間の漏電事故を防ぐため、これらコイル端部を可
能なるかぎり離す構成としてある。
この結果、一次コイル4Pの巻終わり部を直線的に引き
戻し端子ピン5cに止めることになり、コイル周囲に横引
きした引出線4aが生ずる。
この引出線4aは端子ピン6bとの絶縁距離が充分にとれ
ないため、その絶縁処理が容易ではなく、その上、この
絶縁処理と引出線4aによってコイル太りなどが原因して
トランスの小形偏平化に制限を加える結果となってい
る。
また、上記引出線4aの絶縁処理と絶縁距離が充分にと
れないために、一次コイル4Pと二次コイル4Sの分布容量
が増大すると言う問題がある。
一方、上記した小形トランスをプッシュプルインバー
タまたはプッシュプルコンバータに利用する場合は第13
図に示した如くコイル4を巻線する。
なお、この図において、8、9は交互にONするスイッ
チングトランジスタである。
このトランスは、第14図より分かる通り、巻始端を端
子ピン5aに止着してから一次コイル4Pの前半部分を巻線
したところで、このコイルを中間タップとして端子ピン
5cに止着し、続いて、一次コイル4Pの後半部分を巻線し
て巻終端を端子ピン6cに止着する。
なお、この図では二次コイル4Sについては省略してあ
る。
したがって、このようなプッシュプルインバータ等の
小形トランスして構成する場合においても、一次コイル
4Pには引出線4bが形成されるため、第11図及び第12図に
関して説明したと同様の、絶縁処理、絶縁距離及び分布
容量等の問題がある。
本考案は上記した実情にかんがみ、コイル4の横引き
される引出線4a、4bによって発生する様々の欠点を解決
し、また、コイルに中間タップを設ける場合に極めて有
利となる小形トランスを開発することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 上記した目的を達成するため、本考案は、鍔付きのボ
ビンと、コイル端部を鍔に設けた端子ピンに止着してボ
ビンの巻線筒状部に巻線形成したコイルと、一部を巻線
筒状部に挿入してボビンに組付けたコアとからなる小形
トランスにおいて、上記ボビンには、巻線筒状部の両端
に端鍔を、これら端鍔間に中鍔を各々設け、一方の端鍔
と中鍔との間に第1巻線部を、他方の端鍔と中鍔との間
に第2巻線部を各々形成し、中間タップを設けるコイル
については、一方の端鍔の端子ピンに止着して第1巻線
部に巻線した導電線を中鍔の端子ピンに止着すると共
に、この導電線を切断することなく第2巻線部に巻線し
て他方の端鍔の端子ピンに止着して形成し、中鍔の上記
端子ピンを中間タップの接続ピンとして構成したことを
特徴とする小形トランスを提案する。
「作用」 上記した小形トランスは、ボビンの第1巻線部に巻線
した導電線を中鍔の端子ピンに止着し、続いてこの導電
線を切断することなくボビンの第2巻線部に巻線して中
間タップ付きの一つのコイルを形成する。
このようなコイルについてはボビンの第1、第2巻線
部に対して連続に巻線することができる他、中鍔の端子
ピンを中間タップの接続ピンとして形成することができ
る。
この結果、従来の小形トランスに見られる横引きの引
出線を必要としないから、絶縁処理や分布容量等の問題
が少なく、トランス形態の小形化に有利となる。
「実施例」 次に、本考案の実施例について図面に沿って説明す
る。
第1図〜第3図は本考案の第1実施例であり、第1図
は小形トランスの一部切欠き分解斜視図、第2図はこの
小形トランスに巻装したコイルの巻線方法を示す説明
図、第3図は同小形トランスの回路図である。
これらの図において、11、12は従来例同様のE形コ
ア、13はボビン、14はコイルである。なお、コイル14の
周囲には絶縁テープが巻付けてある。
ボビン13は、角筒部13aの両側に端鍔13b、13cを備え
る他に、これら端鍔13b、13c間の中程に中鍔13fが備え
てある。
そして、端鍔13b、13cに設けた台形部13d、13eには、
端子ピン15a〜15cと、端子ピン16a〜16cとを植設し、ま
た、中鍔13fには端子ピン17a〜17cが植設してある。
上記ボビン13には、第2図に示す如く導電線を巻線し
てコイルを形成する。
すなわち、巻始端をボビン13の端子ピン15aに止着し
てから、端鍔13bと中鍔13fとの間の角筒部(第1巻線
部)に一次コイル14Pの前半部分を巻線し、続いて、巻
線を中間タップとして端子ピン(中間タップの接続ピ
ン)17bに止着してから、中鍔13fと端鍔13cとの間の角
筒部(第2巻線部)に一次コイル14Pの後半部分を巻線
し、その巻終端を端子ピン16cに止着する。
このようにすれば、従来例のような引出線4bを設けず
に、簡単に中間タップを有する一次コイル14Pの形成が
可能になる。
また、第2図には二次コイル14Sを省略してあるが、
この二次コイル14Sは、例えば、巻始端を端子ピン15cに
止着してから、第1、第2巻線部に巻線し、巻終端を端
子ピン16aに止着して形成してある。
このようにコイル14を装備させたボビン13には、その
角筒部13aに中央脚を挿入するようにしてE形コア11、1
2を組付ける。
なお、第3図に示したトランジスタ19、20は交互にON
するスイッチング素子である。
上記した小形トランスは、プッシュプルインバータ等
に使用する。
第4図及び第5図は本考案の第2実施例であり、この
実施例は、一次コイル14Pを中間タップによって一方の
一次コイル14P1と他方の一次コイル14P2に2分し、さら
に、これら一次コイル14P1、14P2を並列接続してブロッ
キング発振回路用の小形トランスとして構成したもので
あり、一次コイル14Pについては、第4図に示したよう
に第2図と同様に巻線することができる。
なお、トランジスタ21は発振用のスイッチング素子で
ある。
第6図及び第7図は、本考案の第3実施例であり、こ
の実施例は、一次コイル14Pと二次コイル14Sとに中間タ
ップを設けたものである。
この小形トランスは、二次コイル14Sの巻始端を端子
ピン15bに止着した後、端鍔13bと中鍔13fとの間の角筒
部に二次コイル14Sの前半部分を巻線し、その巻線を中
間タップとして端子ピン17bに止着し、続いて、中鍔13f
と端鍔13cとの間の角筒部に二次コイル14Sの後半部分を
巻線し、その巻終端を端子ピン16bに止着する。
次に、一次コイル14Pは、その巻始端を端子ピン15aに
止着してから鍔13b、13f間に前半部分を巻線し、その巻
線を中間タップとして端子ピン17aに止着し、続いて、
鍔13f、13c間に後半部分を巻線してその巻終端を端子ピ
ン16aに止着する。
このように、一次コイル14Pと二次コイル14Sの中間タ
ップが端子ピン17a、17bによって極めて簡単に構成する
ことができる。
第8図及び第9図は本考案の第4実施例であり、この
実施例は、冷陰極蛍光管22のドライバー用として使用す
る小形トランスとして実施したものである。
このような小形トランスでは、二次コイル14Sの中間
タップを端子ピン17cとし、この端子ピン17cがグランド
接地させる関係で、端子ピン15c、16cが二次コイル14S
の高圧ピンとなる。
したがって、低圧側となる一次コイル14Pの各端子ピ
ン15a、16a、17aは、上記した高圧用の端子ピン15c、16
cから可能なるかぎり離れた位置となるように構成して
ある。
以上、EE形コアを使用した小形トランスの実施例につ
いて説明したが、EI形コアを用いても同様に実施するこ
とができる。
「考案の効果」 上記した通り、本考案に係る小形トランスは、ボビン
両端の端鍔間に中鍔を設け、一方の端鍔と中鍔とで第1
巻線部を、他方の端鍔と中鍔とで第2巻線部を各々形成
すると共に、これら端鍔と中鍔との各々に端子ピンを設
けて構成されているので、中間タップを有するトランス
を構成するときには、一方の端鍔と中鍔との間の第1巻
線部にコイル前半部分を巻線した後、導電線を中鍔の端
子ピンに中間タップとして止着し、続いて、中鍔と他方
の端鍔との間の第2巻線部にコイル後半部分を巻線する
ことができる。
したがって、従来の小形トランスのように横引きされ
るコイル引出線が生じないため、絶縁処理が容易でコイ
ル間の分布容量の少ない小形トランスとなり、また、上
記引出線が生じないことから、コイルの中間タップの形
成が極めて簡単となり、小形トランスの生産の作業性が
よく、その上、この引出線によるコイル太りがなく、引
出線の絶縁処理についても必要がないので、特に、小形
薄形トランスを構成する場合に有利となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す小形トランスの一部切
欠き分解斜視図、第2図は同小形トランスに巻装するコ
イルの巻線方法を示す説明図、第3図は当該小形トラン
スの回路図、第4図は本考案の第2実施例であり、ブロ
ッキング発振回路用のトランスとして実施する場合の巻
線方法を示す説明図、第5図はブロッキング発振回路用
トランスの回路図、第6図は本考案の第3実施例であ
り、一次コイルと二次コイルに中間タップを備えたトラ
ンスとして実施する場合の巻線方法を示す説明図、第7
図は一次コイルと二次コイルに中間タップを有するトラ
ンスの回路図、第8図は本考案の第4実施例であり、冷
陰極蛍光管のドライバー用トランスとして実施する場合
の巻線方法を示す説明図、第9図は同ドライバー用トラ
ンスの回路図、第10図は従来例として示した小形トラン
スの一部切欠き分解斜視図、第11図は従来の高電圧出力
用トランスの回路図、第12図は高電圧出力用の当該トラ
ンスの巻線方法を示す説明図、第13図はプッシュプルイ
ンバータ等に備える従来の小形トランスの回路図、第14
図は当該小形トランスの巻線方法を示す説明図である。 11、12……E形コア 13……ボビン 13b、13c……端鍔 13f……中鍔 14……コイル 15a〜15c……端子ピン 16a〜16c……端子ピン 17a〜17c……端子ピン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍔付きのボビンと、コイル端部を鍔に設け
    た端子ピンに止着してボビンの巻線筒状部に巻線形成し
    たコイルと、一部を巻線筒状部に挿入してボビンに組付
    けたコアとからなる小形トランスにおいて、上記ボビン
    には、巻線筒状部の両端に端鍔を、これら端鍔間に中鍔
    を各々設け、一方の端鍔と中鍔との間に第1巻線部を、
    他方の端鍔と中鍔との間に第2巻線部を各々形成し、中
    間タップを設けるコイルについては、一方の端鍔の端子
    ピンに止着して第1巻線部に巻線した導電線を中鍔の端
    子ピンに止着すると共に、この導電線を切断することな
    く第2巻線部に巻線して他方の端鍔の端子ピンに止着し
    て形成し、中鍔の上記端子ピンを中間タップの接続ピン
    として構成したことを特徴とする小形トランス。
JP1990035794U 1990-04-04 1990-04-04 小形トランス Expired - Lifetime JP2530618Y2 (ja)

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