JP4895712B2 - 多出力トランス - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、液晶表示パネルにおけるバックライト用冷陰極管の点灯回路に用いられる多出力トランスに関し、特に、1次側巻線が巻回されるコアの両側に、各々2次側巻線が巻回されたコアが配されてなる多出力トランスに関するものである。
液晶テレビにおいては、バックライト用光源として、一般に複数の放電灯を動作させているが、その駆動は複数の昇圧トランス(インバータトランス)を用いて行われており、複数の放電灯の互いの輝度が液晶画面に対して均一に保たれるようにして、画面上の照明ムラを無くすように配慮されている。
ところで近年、液晶テレビの大型化が急であり、バックライト用光源として、従来のものと比べ、より多くの放電灯を駆動させる必要がある。このため、昇圧トランスの設置スペースおよび製造コストが過大となることから、1つの昇圧トランスにより、2つの直管放電灯またはU字放電灯を同時に点灯する多出力トランスとすることが望ましい。
一方、トランスの力率改善(効率改善)を図るためには、コア間に磁気空隙(磁気ギャップ)を設けた、いわゆるリーケージタイプのものが望ましい。
そこで、近年、下記特許文献1〜4に記載されたような多出力のリーケージトランスが種々提案されている。これらの特許文献に記載されたものはいずれも、1次側巻線を巻回したコアの両側に、2次側巻線を巻回したコアを配設した構造とされている。
特開2005−039050号公報 特開2005−310862号公報 特開2005−303103号公報 特開2006−108389号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のものは、1次側に磁気空隙が設けられたトランスとされているため、2次側において磁束をバランスよく回す(通過させる)ことができないという不具合を生じ、駆動が困難となってしまう。
また、上記特許文献1〜3のものでは、いずれも磁気空隙の調整が難しい。すなわち、このような多出力のリーケージトランスの場合、リーケージインダクタンスの調整が重要である。特に、自励式回路の場合には、リーケージインダクタンスの調整が性能を決定するとされており極めて重要なファクタであるため、磁気空隙の調整が容易でなくてはならないが、上記特許文献1〜3のものでは、いずれも磁気空隙の調整が難しく、高性能のリーケージトランスとすることは難しい。
さらに、特許文献4のものでは、1次側巻線を巻回したコアの両側に、2次側巻線を巻回したコアを配設した構造を基本として、1次側巻線と各2次側巻線の間に、リーケージインダクタンスを調整し得る漏洩磁脚を設けるようにしている。しかしながら、このように、1次側巻線と各2次側巻線の間に、絶縁性を確保しつつ漏洩磁脚を設けるようにした場合、幅方向の大きさが過大となり、トランス設置面積のコンパクト化が命題とされている昨今の実情に即したものとはなっていない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、トランス設置面積の低減を図ったものでありながら、磁気空隙の調整が容易で高性能な、リーケージタイプの多出力トランスを提供することを目的とするものである。
本発明多出力トランスは、並列に配置した少なくとも3つの磁性体脚部を含む平面状コア部によって磁路構造を形成してなり、
前記少なくとも3つの磁性体脚部のうち、中央の脚部の周囲に1次側巻線が巻回されるとともに、両側の脚部の周囲には各々2次側巻線が巻回され、
前記中央の脚部は、磁気空隙のない形状とされるのに対し、前記両側の脚部は各々磁気空隙が設けられた形状とされ、
前記両側の脚部の一方と前記中央の脚部により第1の磁路が、前記両側の脚部の他方と前記中央の脚部により第2の磁路が、各々形成されてなり、
前記平面状コア部の上下方向に、前記1次側巻線を迂回するように構成された漏洩磁路用の迂回路コア部を設けたことを特徴とするものである。
また、前記両側の脚部の周囲には各々、2次側巻線を1つずつ設けて多出力トランスを構成することが可能である。
さらに、前記両側の脚部の周囲には各々、2次側巻線の巻回部を軸線方向に2つ並設してなり、
これら並設された2つの2次側巻線の巻回部は、巻線の巻回方向が互いに逆相となるように構成されていることが好ましい。
また、前記漏洩磁路用の迂回路コア部は、前記平面状コア部と空隙を介して接続されており、該空隙の大きさによって、漏洩する磁束の大きさを制御することが好ましい。
本発明多出力トランスによれば、並列に配置した少なくとも3つの磁性体脚部のうち、1次側巻線が巻回された中央の脚部には磁気空隙を設けず、2次側巻線が巻回された両側の脚部に空隙を設けることで、第1の磁路と第2の磁路とが電磁気的に確実に分離されるようにしている。
すなわち、前述したように、1次側巻線の両側に2次側巻線を配置するインバータトランスにおいて、1次側巻線側に磁気空隙をもたせた場合、1次側巻線で生じた磁束が2次側巻線に伝達できなくなり、また、2次側巻線同士が電磁気的に結合してしまうため、上述したように2次側巻線が巻回された両側の脚部に空隙を設ける一方、1次側巻線が巻回された中央の脚部は磁気空隙を設けないように構成することにより、2つの磁路を電磁気的に確実に分離している。
また、本発明多出力トランスによれば、並列に配置した少なくとも3つの磁性体脚部を含む平面状コア部に対し、1次側巻線を上下方向に迂回するような漏洩磁路用の迂回路コア部を設けるように構成されている。この迂回路コア部内を通過する磁束が大きくなれば2次側巻線を通過する磁束は小さくなり、逆に、この迂回路コア部内を通過する磁束が小さくなれば2次側巻線を通過する磁束は大きくなるので、結局、リーケージインダクタンスの大きさは、この迂回路コア部を通過する漏洩磁束を調整することにより達成されることになる。
また、迂回路コア部が、平面状コア部に対して上下方向に迂回するように配設されているため、前述した従来技術のように、幅方向の大きさが過大となるおそれがなく、トランス設置面積の低減が命題とされている昨今の実情に即したものとすることができる。
さらに、上記両側の脚部の各々に、2つの2次側巻線の巻回部を並設し、巻線の巻回方向が互いに逆相となるように構成すれば、片側の各2次側巻線にU字管の端子を接続することで、1つのトランスによって、高出力のU字管を2灯駆動することが可能となる。
なお、上記迂回路コア部を通過する漏洩磁束の調整は、この迂回路コア部と平面状コア部との間の磁気空隙の大きさを調整することにより行なうようにすれば、この迂回路コア部が平面状コア部とは別体とされているため、この迂回路コア部の位置を調整して磁気空隙の大きさを調整することが極めて容易である。したがって、リーケージタイプの多出力トランスを容易に高性能(高効率)なものとすることができる。
以下、本発明の実施形態に係る多出力トランス(インバータトランス)について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る多出力トランスを示す斜視図であり、図2(A)、(B)、(C)はその磁路構成を示す図である。
本実施形態の多出力トランス1は、クワトロリーケージトランスとも称され、4つのCCFL(冷陰極放電ランプ)を同時に放電、点灯させるための、DC/ACインバータ回路内で使用されるインバータトランスである。
この多出力トランス1は、2次側巻線46A、46Bが各々巻回されてなる中空部を有する第1のボビン10A、および2次側巻線46C、46Dが各々巻回されてなる中空部を有する第2のボビン10B、およびこれら2つのボビン10A、10Bの間に配される、1次側巻線45が巻回されてなる中空部を有する第3のボビン11と、これら3つのボビン10A、10B、11の中空部に両側から嵌挿されるE字形状をなす、第1のコア30および第2のコア31とを備えている。
また、第3のボビン11は、両端に鍔板60A、60Bを備えており、各鍔板60A、60Bの上面には凹部61A、61Bが形成されており、この凹部61A、61Bに支持されるようにして、U字形状をなす迂回路コア33が設けられている。
ここで、第1のコア30は、断面矩形状の両外脚部130A、130Bと断面楕円形状の中脚部130Cを備えており、第2のコア31は、断面矩形状の両外脚部131A、131Bと断面楕円形状の中脚部131Cを備えている。これに対応して、第1のボビン10Aおよび第2のボビン10Bには断面矩形状の中空部35Aおよび中空部35Bが形成されており、第3のボビン11には断面楕円形状の中空部35Cが形成されている。また、第1のコア30および第2のコア31が、各ボビン10A、10B、11の中空部35A、35B、35Cに嵌挿され所定位置まで挿入された際には、中空部35C内で第1のコア30および第2のコア31の中脚部130C、131Cの先端面が互いに当接する。一方、中空部35A、35B内で第1のコア30の両外脚部130A、130Bおよび第2のコア31の両外脚部131A、131Bの先端面が互いに、所定の磁気ギャップ80A、80B(図2(A)参照)を介して対向する。
また、迂回路コア33は、図1中で、逆U字形状とされ、両曲折部の先端面が、各々第1のコア30および第2のコア31の上面と、磁気ギャップ80C(図2(B)、(C)参照)を介して対向するように配される。
ここで、第3のボビン11に巻回された1次側巻線45と、第1および第2のボビン10A、10Bに巻回された2次側巻線46A、46B、46C、46Dは、E字形状をなす第1のコア30および第2のコア31により形成される磁路構成により(図2(A)参照)電磁気的に結合されている。
また、上記2次側巻線46A、46B、46C、46Dは、第1のコア30の両外脚部130A、130Bおよび第2のコア31の両外脚部131A、131Bの軸に沿ってボビン10A、10Bに巻回されるが、隣接する巻線間に高電圧差が生じて絶縁破壊が生じるのを阻止するため、その軸方向に複数セクションに分割されており、各セクション間には絶縁性の仕切り板42A、42B、42C、42Dが設けられ、沿面放電の阻止に必要な絶縁距離が確保されている。
すなわち、各セクションにおいては、例えば、約290V(2次側電圧2000V、セクション数7とした場合)の電位差で納まるようになっていて、各2次側巻線46A、46B、46C、46Dの巻始めと巻終わりが巻崩れ等で接したとしても、線材の絶縁皮膜によって耐圧を十分確保できるようになっている。
また、ボビン10A、10Bにおいては、各々両端部および中間に、鍔板40A、40B、40C、40D、40E、40Fが設けられている。さらに、第3のボビン11が、両端に鍔板60A、60Bを備えていることは前述した通りである。
また、ボビン10A、10B、11の形成材料を、可塑性樹脂とすることによって、バリの発生を防止し、細い線材を用いるトランスにおいて断線の虞を大幅に低減することができる。
また、1次側巻線45の始端および終端、ならびに2次側巻線46A、46B、46C、46Dの始端および終端は、各ボビン10A、10B、11(の巻線用端子台部)に保持固定された端子ピン17A(1次側用)、17B(2次側用)、17C(GND用)等に接続されており、また、巻線の暫定的な接続のためにからげ端子18A(1次側用)、18B(2次側用)、18C(GND用)等が形成されている。なお、1次側巻線45および2次側巻線46A、46B、46C、46Dの端子ピンへの接続態様はこれに限られるものではない。
なお、第1のボビン10Aおよび第2のボビン10Bの、中間鍔板40E、40Fの上面には、ボビン内中空部35A、35Bに通ずるスリット状透孔50A、50Bが穿設されている。各ボビン10A、10B、11と各コア30、31、33を組み合わせた際には、中空部35A、35B内で第1のコア30の両外脚部130A、130Bおよび第2のコア31の両外脚部131A、131Bの先端面が互いに空間を空けて対向配置することになるが、スリット状透孔50A、50Bから、絶縁性のスリット介在板(図示せず)を落とし込んで、両外脚部130A、130Bの先端面と両外脚部131A、131Bの先端面との間に介在させることで、この空間を所定の磁気ギャップ間隔に高精度に設定することが可能となる。
本実施形態の多出力トランス1においては、上述したように、2つのE字形状をなす第1および第2のコア30、31を互いに対向配置させてなる平面状コア部が形成されており、図2(A)に示すように、第1のコア30および第2のコア31の中脚部(130C、131C)と、第1のコア30および第2のコア31の、図2(A)中右側の外脚部(130A、131A)によって第1の磁路32Aが形成され、また、第1のコア30および第2のコア31の中脚部(130C、131C)と、第1のコア30および第2のコア31の、図2(A)中左側の外脚部(130B、131B)によって第2の磁路32Bが形成されている。これら第1および第2の磁路32A、32Bは、全体として略閉磁路状に形成されているが、第1のコア30の各外脚部(130A、130B)と、第2のコア31の各外脚部(131A、131B)との間には、前述したように、所定の磁気ギャップ80A、80Bが形成されている。これに対して、第1のコア30の中脚部(130C)と、第2のコア31の中脚部(131C)の先端面同士は互いに当接されているから、この境界部分82には磁気ギャップは形成されていない。
さらに、2次側巻線46A、46Bは、磁気ギャップ80Aを挟み、互いに対称となる位置に配されることになる。他方、2次側巻線46C、46Dは、磁気ギャップ80Bを挟み、互いに対称となる位置に配されることになる。
そして、1次側巻線45への入力によって上記中脚部130C、131C内で発生した磁束が、2つに分割されて、右側の各外脚部(130A、131A)内を通過することにより、第1の磁路(矢印A方向)32Aが、左側の各外脚部(130B、131B)内を通過することにより、第2の磁路(矢印B方向)32Bが形成されることになる。
これにより、各2次側巻線46A、46B、46C、46Dからの出力によって、4つのCCFLが同時に放電、点灯され得るようになっている。
ところで、1次側巻線45の両側に2次側巻線46A、46B、46C、46Dを配置するインバータトランスの場合、両側の2次側巻線を互いに同相に巻回したものによっては動作しない。
そこで、本実施形態のものでは、1次側巻線45に対して、2次側巻線46Aを同相、2次側巻線46Bを逆相とし、2次側巻線46Cを逆相、2次側巻線46Dを同相とし、これら4つの2次側巻線46A、46B、46C、46Dを同時に駆動するようにしている。これにより、図2(A)中、1次側巻線45の右側に位置する2つの2次側巻線46A、46Bにおいては、互いに逆相の関係(巻回方向が互いに逆)とされているから、この2つの2次側巻線46A、46Bから出力される交流電圧波形は、互いに逆相の関係となり、例えば、2次側巻線46Aの出力部をU字管の一方の端子に接続するとともに、2次側巻線46Bの出力部をU字管の他方の端子に接続することにより、倍電圧でU字管を駆動することが可能となる。同様に、図2(A)中、1次側巻線45の左側に位置する2つの2次側巻線46C、46Dにおいても、倍電圧でU字管を駆動することが可能となることから、結局、本実施形態の多出力トランス1によれば、1つのトランスによって、2灯のU字管を倍電圧駆動することができる。
また、本実施形態においては、2つのE字形状をなす第1および第2のコア30、31を互いに対向配置させてなる平面状コア部とは別体で、図1中、この平面状コア部の上方において丁度1次側巻線45を迂回するように迂回路コア33が設けられている。
さらに、この迂回路コア33は、図2(C)中で、逆U字形状とされ、前述したように、両曲折部の先端面が、各々第1のコア30および第2のコア31の上面と、磁気ギャップ80Cを介して対向するように配される。
本実施形態においては、このように構成された迂回路コア33が設けられているため、1次側巻線45への入力によって発生した磁束のうち所定の割合の磁束が、前述した第1磁路32Aおよび第2磁路32Bを流れずに、図2(B)、(C)に示すように、迂回路コア33内を流れることになる。これにより、第1磁路32Aおよび第2磁路32Bに加えて、1次側巻線45を迂回する第3磁路32Cが形成されることになる。この第3磁路32Cを流れる磁束の割合は、第1のコア30および第2のコア31の上面と、迂回路コア33との間に形成される磁気ギャップ80Cの大きさにより決定される。この磁気ギャップ80Cの大きさを調整するためには、迂回路コア33の上下位置を調整すればよく、具体的にはこの迂回路コア33を支持する各鍔板60A、60Bの上面に形成された凹部61A、61Bの深さを調整することになる。これにより、リーケージインダクタンスの大きさを高精度に調整することができ、自励式の駆動回路にも良好に対応可能である。
しかも、迂回路コア33が、他のコア30、31により構成される平面状コア部とは別体とされているので、前述した従来技術と比べると、その位置調整が極めて容易である。
また、迂回路コア33が、他のコア30、31により構成される平面状コア部に対して上方向に迂回するように配設されているため、前述した従来技術のように、幅方向の大きさが過大となって、トランス設置面積の増大を招くという不都合も生じない。
なお、本発明の多出力トランスとしては、上記実施形態のものに限られるものではなく、その他の種々の態様の変更が可能である。
上記第1および第2のコア30、31は、いずれもE字状をなすように構成されており、1種の単純化された形状であって総体積を減少させた形状としたことにより低価格化を達成することができ好ましいが、必ずしもこの形状に限られるものではなく、1次側巻軸の幅方向両側に並列させて、2次側巻軸を配設し、これにより図2(A)に示す如き2つの磁路を構成し得るようなコア配置であればよい。具体的には、例えば、1つのE字状コアと1つのI字状コアを組み合わせて大略日字状に形成したものを用いることも可能である。その場合の磁気ギャップは、E字状コアの両外脚部とI字状コアの間に形成されることになる。
また、2次側巻線の数としても、1次側巻線の幅方向両側に1つずつ設けるようにしても良い。
さらに、迂回路コアは、複数本設けてもよく、またその断面形状は矩形に限られず、円形や楕円形であってもよい。またその他のコアの断面形状も矩形、円形や、楕円形等の種々の形状から適宜選択することが可能である。
さらに、上述した各コアはフェライトにより形成されていることが好ましいが、例えば、パーマロイ、センダスト、鉄カルボニル等の材料を用いることが可能であり、これらの微粉末を圧縮成型したダストコアを使用することも可能である。
また、高絶縁性材料であるNi−Znコアを用いるようにすれば、1次側巻線を直巻きすることが可能であり、この場合には1次側巻線を巻回するボビンが不用となり、幅方向のサイズをさらに低減することができる。ただし、この場合には、迂回路コアを所定位置に保持するための保持手段が別途必要となる。
さらに、本発明の多出力トランスは、インバータトランスのみならず、その他の種々のトランスに適用することが可能である。
また、駆動対象とされる負荷としても、上述したCCFLに限られるものではない。
本発明の実施形態に係る多出力トランスの一部を分解して示す斜視図 本発明の実施形態に係る多出力トランスの磁路構成を説明するための概略図((A)は平面図的な概略説明図、(B)は正面図的な概略説明図(C)は側断面図的な概略説明図)
符号の説明
1 多出力トランス
10A 第1のボビン
10B 第2のボビン
11 第3のボビン
17A、17B、17C 端子ピン
18A、18B、18C からげ端子
30 第1のコア
31 第2のコア
33 迂回路コア
32A、32B、32C 磁路
35A、35B、35C 中空部
40A、40B、40C、40D、40E、40F 鍔板
42A、42B、42C、42D 仕切り板
45 1次側巻線
46A、46B、46C、46D 2次側巻線
50A、50B 透孔
60A、60B 鍔板
61A、61B 凹部
80A、80B、80C 磁気ギャップ
82 境界部分
130C、131C 中脚部
130A、130B、131A、131B 外脚部
a、b、a´、b´ 磁束の向き

Claims (4)

  1. 並列に配置した少なくとも3つの磁性体脚部を含む平面状コア部によって磁路構造を形成してなり、
    前記少なくとも3つの磁性体脚部のうち、中央の脚部の周囲に1次側巻線が巻回されるとともに、両側の脚部の周囲には各々2次側巻線が巻回され、
    前記中央の脚部は、磁気空隙のない形状とされるのに対し、前記両側の脚部は各々磁気空隙が設けられた形状とされ、
    前記両側の脚部の一方と前記中央の脚部により第1の磁路が、前記両側の脚部の他方と前記中央の脚部により第2の磁路が、各々形成されてなり、
    前記平面状コア部の上下方向に、前記1次側巻線を迂回するように構成された漏洩磁路用の迂回路コア部を設けたことを特徴とする多出力トランス。
  2. 前記両側の脚部の周囲には各々、2次側巻線を1つずつ設けてなることを特徴とする請求項1記載の多出力トランス。
  3. 前記両側の脚部の周囲には各々、2次側巻線の巻回部を軸線方向に2つ並設してなり、
    これら並設された2つの2次側巻線の巻回部は、巻線の巻回方向が互いに逆相となるように構成されていることを特徴とする請求項記載の多出力トランス。
  4. 前記漏洩磁路用の迂回路コア部は、前記平面状コア部と空隙を介して接続されており、該空隙の大きさによって、漏洩する磁束の大きさを制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の多出力トランス。
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