JP2000150255A - 巻線部品 - Google Patents

巻線部品

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JP2000150255A
JP2000150255A JP10340999A JP34099998A JP2000150255A JP 2000150255 A JP2000150255 A JP 2000150255A JP 10340999 A JP10340999 A JP 10340999A JP 34099998 A JP34099998 A JP 34099998A JP 2000150255 A JP2000150255 A JP 2000150255A
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shaped core
shaped
core
mol
cores
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JP10340999A
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Kiyonori Ouchi
清徳 大内
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細長形状のコアの成形および巻線が容易にで
き、かつ、高性能な巻線部品を提供する。 【解決手段】 Ｉ形コア２と、このＩ形コア２の両側面
に接合される２個のＵ形コア１とでコアを構成し、Ｕ形
コアに巻線を施し、前記Ｉ形コア２とＵ形コア１の接合
部にスペーサー３を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランス、チョー
クコイル等に用いられる高性能な巻線部品に関するもの
であり、特に、リーケージインダクタンスを必要とする
共振型トランスに用いられる巻線部品に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、トランス、チョークコイル等に用
いられる巻線部品は、高効率、薄型、小型化が進めら
れ、用途や使用状態によっては、細長形状のコアが求め
られるようになった。例えば、共振型トランス等であ
る。
【０００３】一般に、このような巻線部品に用いられる
コアは、図４に示すように、Ｍｎ−Ｚｎ系フェライトか
らなる２個のＥ形コア５、６の組み合わせ、あるいは、
Ｅ形コアとＩ形コアの組み合わせで構成される。これら
のコアは、フェライト原料粉末を所定の金型内に充填
し、プレス成形してから焼成することによって作製され
る。
【０００４】そして、このようなコアを用いた巻線部品
は、リーケージインダクタンス調整のため、中足接合部
にギャップが設けられ、外足部分に、巻線を施した絶縁
のためのコイルボビンを装着することにより構成されて
いる。
【０００５】ところが、従来構造のコアでは、外足部分
に巻線を施した後、中足接合部にエアギャップを設ける
のに、研磨加工の工程により、リーケージインダクタン
スの調整を行うのが一般的なため、構造の簡略化が困難
であった。
【０００６】また、Ｅ形コアを用いているため、細長形
状にしようとすると、各足部分が非常に細長くなってし
まい、焼成時にＥ形コアが変形することから、実質的に
細長形状の閉磁路コアの製造が困難であった。また、上
記のような使用状態では、Ｅ形コアの中足部分と外足部
分の当接面積の確保が困難となり、効率低下の要因とな
っていた。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、細長
形状のコアの成形および巻線が容易にでき、かつ、高性
能な巻線部品を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の巻線部品は、Ｉ
形コアを巻線を施した二つのＵ形コアで挟んだり、切り
欠き部で接合した構造とし、また、Ｕ形コアとＩ形コア
の接合部に入れるスペーサーの厚みを調節することによ
り、リーケージインダクタンスの調整を容易に行うこと
ができることを特徴とする。さらに、Ｕ形コアの材質に
電気抵抗率の高いＮｉ−Ｚｎ系フェライト材を用いるこ
とを特徴とする。
【０００９】即ち、本発明は、Ｉ形コアと、該Ｉ形コア
の両側面に接合される２個のＵ形コアからなり、該Ｕ形
コアに巻線が施され、前記Ｉ形コアとＵ形コアの接合部
にスペーサーを挿入した巻線部品である。
【００１０】また、本発明は、Ｉ形コアと、該Ｉ形コア
を組み込む切り欠き部を有する２個のＵ形コアからな
り、該Ｕ形コアに巻線が施され、前記Ｉ形コアとＵ形コ
アの接合部にスペーサーを挿入した巻線部品である。
【００１１】また、本発明は、２個のＵ形コアと、該Ｕ
形コアと接合する切り欠き部を有するＴ形コアからな
り、該Ｕ形コアに巻線が施され、前記Ｉ形コアとＵ形コ
アの接合部にスペーサーを挿入した巻線部品である。
【００１２】本発明は、上記の構成とすることにより、
直接、巻線を施すことができ、作業性が良くなり、ボビ
ンが不要になるので、小型化が可能になる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【００１４】図１は、本発明に係る巻線部品の一実施の
形態を示す斜視図である。図１に示すように、この巻線
部品は、Ｉ形コア２と、その側面に接合するＵ形コア
１、およびスペーサー３とを組み合せてなる構造であ
る。この巻線部品は、直接、Ｕ形コア１に巻線４を施
し、Ｉ形コア２との間にスペーサー３を固定することに
よって、組み立てられる。スペーサー３の厚みを調節す
ることにより、リーケージインダクタンスの調整を容易
に行うことができる。
【００１５】Ｕ形コアは、４９.５ｍｏｌ％Ｆｅ2Ｏ3−
２４.５ｍｏｌ％ＮｉＯ−２６.０ｍｏｌ％ＺｎＯのＮｉ
−Ｚｎ系フェライトで、電気抵抗率が１×１０10Ωｃｍ
である。Ｉ形コアは、５２.７ｍｏｌ％Ｆｅ2Ｏ3−３９.
３ｍｏｌ％ＭｎＯ−８.０ｍｏｌ％ＺｎＯのＭｎ−Ｚｎ
系フェライトで、電気抵抗率が１.４×１０3Ωｃｍであ
る。
【００１６】Ｉ形コアとＵ形コアの固定は、挟着でもよ
いが、確実に固定するためには、接着剤を用いたり、あ
るいは、金具によって挟着してもよい。
【００１７】Ｕ形コアの当接する面積は、Ｉ形コアのそ
れより同じか、それより大きい程度でよい。これは、巻
線部品の特性が、Ｕ形コアとＩ形コアの当接状態および
当接面積に影響されるから、十分な当接面積さえ確保さ
れていれば、多少の接合にずれがあっても、特性上、問
題がないからである。
【００１８】以上のことを基に、実際に従来形状の二つ
のＥ形コアと、本発明のＩ形コアと二つのＵ形コアの組
み合わせによるコアを作製、巻線し、コアロスを測定し
た。その結果、本発明は、従来のコアよりコアロスが、
約６％低下することが確認できた。
【００１９】また、図２に示すように、Ｉ形コア１２
と、このＩ形コア１２を組み込むことができる切り欠き
部を有する２個のＵ形コア１１でコアを構成し、Ｉ形コ
ア１２とＵ形コア１１の接合部にスペーサー１３を挿入
して、巻線部品を構成しても、上記と同様の効果を得る
ことができる。
【００２０】また、図３に示すように、２個のＵ形コア
２１と、このＵ形コア２１に接合する切り欠き部を有す
るＴ形コア２２でコアを構成し、Ｕ形コア２１とＴ形コ
ア２２の接合部にスペーサー２３を挿入して、巻線部品
を構成しても、上記と同様の効果を得ることができる。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば、細長形状のコアの成形
および巻線が容易にでき、かつ、高性能な巻線部品を提
供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る巻線部品の一実施の形態の斜視
図。
【図２】本発明に係る巻線部品の他の実施の形態の斜視
図。
【図３】本発明に係る巻線部品の他の実施の形態の斜視
図。
【図４】従来の巻線部品の斜視図。
【符号の説明】
１、１１、２１ Ｕ形コア ２、１２ Ｉ形コア ３、１３、２３ スペーサー ４ 巻線 ５、６ Ｅ形コア ２２ Ｔ形コア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 Ｉ形コアと、該Ｉ形コアの両側面に接合
    される２個のＵ形コアからなり、該Ｕ形コアに巻線が施
    され、前記Ｉ形コアとＵ形コアの接合部にスペーサーが
    挿入されたことを特徴とする巻線部品。
  2. 【請求項２】 Ｉ形コアと、該Ｉ形コアを組み込む切り
    欠き部を有する２個のＵ形コアからなり、該Ｕ形コアに
    巻線が施され、前記Ｉ形コアとＵ形コアの接合部にスペ
    ーサーが挿入されたことを特徴とする巻線部品。
  3. 【請求項３】 ２個のＵ形コアと、該Ｕ形コアと接合す
    る切り欠き部を有するＴ形コアからなり、該Ｕ形コアに
    巻線が施され、前記Ｉ形コアとＵ形コアの接合部にスペ
    ーサーが挿入されたことを特徴とする巻線部品。
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