JP2014123639A - インターリーブ用pfcチョークコイル - Google Patents

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啓明 堤
Shinji Denda
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Abstract

【課題】コア部にギャップを設けることなく、第1巻線およびその周辺のコア部分で構成される1つのチョークコイル部と、第2巻線およびその周辺のコア部分で構成される他のチョークコイル部とを実質的に独立した2個のチョークコイルと等価に機能させる。
【解決手段】第1巻線5が巻回された第1コア部2と、第2巻線6が巻回された第2コア部3と、第1コア部2および第2コア部3のそれぞれに接して接合されて、第1コア部2と共に第1閉磁路MC1を形成すると共に、第2コア部3と共に第2閉磁路MC2を形成する第3コア部4とを備え、第3コア部4は、第1コア部2を構成する磁性材の比初透磁率μiおよび第2コア部3を構成する磁性材の比初透磁率μiよりも高い比初透磁率μiの磁性材で構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インターリーブ方式のPFC回路(力率改善回路)に使用するチョークコイルに関するものであり、特に、2つの巻線が形成されているインターリーブ用PFCチョークコイルに関するものである。
この種のインターリーブ用PFCチョークコイルとして、下記特許文献1に開示されたインターリーブ用PFCチョークコイル(以下、単に「チョークコイル」ともいう)が知られている。このチョークコイルは、中脚部、中脚部の両側に位置する外側脚部および中脚部と外側脚部とを連絡する連絡部とを有してE型コアにそれぞれ構成されたフェライト製の第1および第2の磁気コアと、第1の磁気コアの中脚部の外周に巻回された第1巻線(第1コイル巻線)および第2の磁気コアの中脚部に巻回される第2巻線(第2コイル巻線)と、平板状(I型)に構成されたフェライト製の第3の磁気コアとを備え、第1および第2の磁気コアは、第3の磁気コアを挟んで外側脚部が相互に突き合わされ、かつ各々の中脚部と第3の磁気コアとの間にはギャップが設けられている。
このチョークコイルでは、上記したギャップの存在により、第1の磁気コアの中脚部を通過した磁束は、平板状の第3の磁気コアにおいて左右に分かれて第1の磁気コアの各外側脚部に向かい、第2の磁気コアの中脚部を通過した磁束は、平板状の第3の磁気コアにおいて左右に分かれて第2の磁気コアの各外側脚部に向かうため、第1および第2の磁気コアの両方の中脚部を通って大きく回ろうとする磁束の発生が回避されている。この結果、このチョークコイルによれば、第1巻線およびその周辺のコア部分で第1のチョークコイル部が構成され、第2巻線およびその周辺のコア部分で第2のチョークコイル部が構成されることになり、しかも両者の結合は殆ど無いことから、実質的に独立した2個のチョークコイルと等価に機能することが可能になっている。
特開2010−258395号公報(第5−6頁、第9図)
ところが、上記したインターリーブ用PFCチョークコイルには、以下のような改善すべき課題が存在している。すなわち、インターリーブ用PFCチョークコイルでは、上記したように、ギャップの存在により、第1巻線およびその周辺のコア部分で構成される第1のチョークコイル部と、第2巻線およびその周辺のコア部分で構成される第2のチョークコイル部とを実質的に独立した2個のチョークコイルと等価に機能させている。このため、このインターリーブ用PFCチョークコイルには、ギャップにおいて漏洩磁束が常に発生し、この漏洩磁束がインターリーブ用PFCチョークコイルの周辺に配置された電子回路に影響を与えることがあるため、これを改善することが望まれている。
本発明は、かかる課題を改善すべくなされたものであり、コア部にギャップを設けることなく、第1巻線およびその周辺のコア部分で構成される1つのチョークコイル部と、第2巻線およびその周辺のコア部分で構成される他のチョークコイル部とを実質的に独立した2個のチョークコイルと等価に機能させ得るインターリーブ用PFCチョークコイルを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のインターリーブ用PFCチョークコイルは、第1巻線が巻回された第1コア部と、第2巻線が巻回された第2コア部と、前記第1コア部および前記第2コア部のそれぞれに接して接合されて、当該第1コア部と共に第1閉磁路を形成すると共に、当該第2コア部と共に第2閉磁路を形成する第3コア部とを備え、前記第3コア部は、前記第1コア部を構成する磁性材の比初透磁率および前記第2コア部を構成する磁性材の比初透磁率よりも高い比初透磁率の磁性材で構成されている。
請求項1記載のインターリーブ用PFCチョークコイルによれば、第1巻線が巻回された第1コア部と、第2巻線が巻回された第2コア部とを、第1コア部および第2コア部の比初透磁率よりも比初透磁率が高い(すなわち、磁束をより引き込みやすい)第3コア部に面的に接して(ギャップが存在しない状態で)接合したことにより、ギャップからの漏れ磁束の発生を回避しつつ、第1巻線および第2巻線を実質的に独立したコイル(チョークコイル)として機能させることができる。
インターリーブ用PFCチョークコイル1の構成を示す斜視図である。 図1のW−W線断面図である。 他のインターリーブ用PFCチョークコイル1の構成を示す断面図である。 インターリーブ方式のPFC回路100の構成を示す構成図である。 インターリーブ用PFCチョークコイル1Aの構成を示す断面図である。 インターリーブ用PFCチョークコイル1Bの構成を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、インターリーブ用PFCチョークコイル(チョークコイル)の実施の形態について説明する。
まず、チョークコイル1の構成について、図1,2を参照して説明する。
チョークコイル1は、図1,2に示すように、第1コア部2、第2コア部3、第3コア部4、第1巻線5および第2巻線6を備えている。
第1コア部2は、一例として、図1,2に示すようにU型コアで構成されている。具体的には、第1コア部2は、同一の柱状形状に形成された一対の脚部11,12と、柱状形状の連結部13とを備え、連結部13の各端部に脚部11,12がそれぞれ一体的に連結されることにより、全体形状がU字型に形成されている。
第2コア部3も、一例として、図1,2に示すように第1コア部2と同一形状のU型コアで構成されている。この構成により、第2コア部3は、脚部11,12と同一の柱状形状に形成された一対の脚部21,22と、連結部13と同一の柱状形状に形成された連結部23とを備え、連結部23の各端部に脚部21,22がそれぞれ一体的に連結されることにより、全体形状がU字型に形成されている。また、第1コア部2および第2コア部3は、一例としてダスト(圧粉)コアで形成されて、その比初透磁率μiが10〜200程度に規定されている。また、コア材(磁性材)としては、飽和磁束密度の高い、Fe−Al−Si、Fe−Si、アモルファス、超微結晶軟磁性などの金属系軟磁性合金が使用されている。
第3コア部4は、一例として、図1,2に示すように、直方体形状に形成されたI型コアで構成されている。また、第3コア部4は、第1コア部2および第2コア部3の磁性材よりも高い比初透磁率μiの磁性材(一例としてフェライト)で形成されている。なお、フェライトに限らず、第1コア部2および第2コア部3よりも高い比初透磁率μiの磁性材である限り、任意の種類の磁性材を用いることができる。この構成により、第1コア部2および第2コア部3の比初透磁率μiは1000〜数万程度に規定されている。
第1コア部2、第2コア部3および第3コア部4は、図1,2に示すように、第3コア部4を挟んで第1コア部2の脚部11の端面と第2コア部3の脚部21の端面とが対向すると共に、第1コア部2の脚部12の端面と第2コア部3の脚部22の端面とが対向し、かつ各脚部11,21,12,22のこれらの端面が第3コア部4に面的に接して接合された状態で、不図示の接着剤や接着テープや締め付け金具などによって一体的に組み立てられている。これにより、チョークコイル1は、各コア部2,3,4間にギャップが存在しない構成になっている。また、第1コア部2および第2コア部3は、第3コア部4を基準として面対称に配設されている。
第1巻線5は、第1コア部2における連結部13の外周に巻回されている。また、第1巻線5の各端部31,32は、接続端子として構成されている。第2巻線6は、第2コア部3における連結部23の外周に巻回されている。また、第2巻線6の各端部41,42は、接続端子として構成されている。また、第1巻線5および第2巻線6のターン数は同一に規定されている。
なお、チョークコイル1の第1巻線5および第2巻線6については、上記したように、対応するコア部2,3における連結部13,23にまとめて巻回する構成に代えて、図3に示すように、第1巻線5については、対応する第1コア部2における一対の脚部11,12に分割して巻回し、第2巻線6については、対応する第2コア部3における一対の脚部21,22に分割して巻回する構成を採用することもできる。
次いで、一例として、チョークコイル1を使用して構成されるインターリーブ方式のPFC回路100について、図4を参照して説明する。
PFC回路100は、一対の入力端子101a,101b、チョークコイル1、2つのスイッチ素子(例えば、FETなどの半導体スイッチ素子)102,103、2つの整流素子(例えば、ダイオード)104,105、コンデンサ106および一対の出力端子107a,107bを備えている。このPFC回路100では、入力端子101bおよび出力端子107bが共に接続される基準ライン108の電位が基準電位に規定されている。
具体的には、チョークコイル1における第1巻線5の端部31および第2巻線6の端部41は、入力端子101aに接続されている。また、第1巻線5の端部32は、スイッチ素子102を介して基準ライン108に接続されると共に、整流素子104を介して出力端子107aに接続されている。また、第2巻線6の端部42は、スイッチ素子103を介して基準ライン108に接続されると共に、整流素子105を介して出力端子107aに接続されている。また、コンデンサ106は、出力端子107a,107b間に接続されている。
続いて、チョークコイル1およびPFC回路100の動作について説明する。
図4に示すように、整流回路201が、交流源200から出力されている交流電圧Vacを整流(例えば全波整流)して生成した脈流電圧Viをチョークコイル1の一対の入力端子101a,101b間に供給している状態において、チョークコイル1では、各スイッチ素子102,103が、互いの位相差が180度に保たれた駆動パルスSd1,Sd2の供給を受けて、オン・オフ動作を繰り返している。
この状態において、チョークコイル1における第1巻線5が巻回された第1コア部2内には、図2,3において実線で示すように、第3コア部4を経由する第1閉磁路MC1が発生する。また、チョークコイル1における第2巻線6が巻回された第2コア部3内にも、同図において実線で示すように、第3コア部4を経由する第2閉磁路MC2が発生する。
また、このPFC回路100では、図2,3に示すように、第1閉磁路MC1および第2閉磁路MC2の双方が発生する第3コア部4内において、第1巻線5によって発生する磁束の向きと、第2巻線6によって発生する磁束の向きが、これらの磁束が互いに打ち消し合う向きとなるように、第1巻線5および第2巻線6の巻回方向や、PFC回路100での電流の供給方向が予め規定されている。これにより、第3コア部4は、磁気飽和し難いため、飽和磁束密度が低いものの比初透磁率μiが高いフェライトを使用することが可能になっている。また、各コア部2,3,4間にギャップが存在しない構成のため、ギャップの存在に起因した磁束漏れの発生が大幅に低減されている。
この場合、第1巻線5によって第1コア部2内に発生させられた磁束が、第3コア部4を越えて第2コア部3側に向かったり、第2巻線6によって第2コア部3内に発生させられた磁束が、第3コア部4を越えて第1コア部2側に向かったりする状態が発生するときには、チョークコイル1内に図2,3において破線で示す閉磁路MC3が発生する。この閉磁路MC3が発生している状態では、第1巻線5および第2巻線6は、互いに磁気的に結合している状態(相互干渉する磁束が発生している状態)にあるため、PFC回路100において、独立したコイル(チョークコイル)として機能することが困難になる。
しかしながら、このチョークコイル1では、第1コア部2および第2コア部3の比初透磁率μiよりも高い比初透磁率μiの第3コア部4が、第1コア部2の各脚部11,12間に、各脚部11,12に接して結合されているため、第1巻線5によって第1コア部2内に発生させられた磁束は、その殆どが第3コア部4を含む第1閉磁路MC1に向かい(第3コア部4内に引き込まれ)、第3コア部4よりも低い比初透磁率μiの第2コア部3に向かう量は極めて少ない。同様にして、第2コア部3の各脚部21,22間にも、第3コア部4が各脚部21,22に接して結合されているため、第2巻線6によって第2コア部3内に発生させられた磁束は、その殆どが第3コア部4を含む第2閉磁路MC2に向かい(第3コア部4内に引き込まれ)、第3コア部4よりも低い比初透磁率μiの第1コア部2に向かう量は極めて少ない。
これにより、このチョークコイル1では閉磁路MC3の発生が大幅に低減されているため、PFC回路100において、チョークコイル1の第1巻線5はその周辺のコア部(第1コア部2および第3コア部4)とで独立した1つのチョークコイルとして機能し、チョークコイル1の第2巻線6はその周辺のコア部(第2コア部3および第3コア部4)とで独立した他の1つのチョークコイルとして機能することから、PFC回路100は、インターリーブ方式で正常に動作して、入力した脈流電圧Viを、リップルの小さい出力電圧Voに変換して、出力端子107a,107bから出力する。
このように、このチョークコイル1によれば、第1巻線5が巻回された第1コア部2と、第2巻線6が巻回された第2コア部3とを、第1コア部2および第2コア部3の比初透磁率μiよりも比初透磁率μiが高い(すなわち、磁束をより引き込みやすい)第3コア部4に面的に接して(ギャップが存在しない状態で)接合したことにより、ギャップからの漏れ磁束の発生を回避しつつ、第1巻線5および第2巻線6を実質的に独立したコイル(チョークコイル)として機能させることができる。
また、このチョークコイル1によれば、第1コア部2を含む第1閉磁路MC1および第2コア部3を含む第2閉磁路MC2のそれぞれの一部に、第1コア部2および第2コア部3の比初透磁率μiよりも高い比初透磁率μiの第3コア部4が配設されているため、第1コア部2、第2コア部3および第3コア部4のすべてをダストコアにする構成と比較して、第1巻線5および第2巻線6のインダクタンスを大きくすることができ、これにより、チョークコイル1の小型化を図ることができる。
また、上記のチョークコイル1では、第1コア部2および第2コア部3をU型コアで構成しているが、図5に示すチョークコイル1Aのように、E型コアで構成することもできる。以下、このチョークコイル1Aについて説明する。なお、チョークコイル1と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
チョークコイル1Aは、図5に示すように、第1コア部2A、第2コア部3A、第3コア部4、第1巻線5および第2巻線6を備えている。
第1コア部2Aは、図5に示すようにE型コアで構成されている。具体的には、第1コア部2Aは、同一の柱状形状に形成された一対の脚部(外側脚部)11,12と、内側脚部14と、柱状形状の連結部13とを備え、連結部13の各端部に脚部11,12がそれぞれ一体的に連結されると共に、連結部13の中央部に内側脚部14が一体的に連結されることにより、全体形状がE字型に形成されている。
第2コア部3Aも、図5に示すように、第1コア部2Aと同一形状のE型コアで構成されている。この構成により、第2コア部3Aは、脚部11,12と同一の柱状形状に形成された一対の脚部21,22と、内側脚部14と同一の柱状形状に形成された内側脚部24と、連結部13と同一の柱状形状に形成された連結部23とを備え、連結部23の各端部に脚部21,22がそれぞれ一体的に連結されると共に、連結部13の中央部に内側脚部24が一体的に連結されることにより、全体形状がE字型に形成されている。また、第1コア部2Aおよび第2コア部3Aは、第1コア部2および第2コア部3と同一のコア材(磁性材)で形成されている。
第1コア部2A、第2コア部3Aおよび第3コア部4は、図5に示すように、第3コア部4を挟んで、第1コア部2Aの脚部11の端面と第2コア部3Aの脚部21の端面とが対向し、第1コア部2Aの脚部12の端面と第2コア部3Aの脚部22の端面とが対向し、かつ第1コア部2Aの内側脚部14の端面と第2コア部3Aの内側脚部24の端面とが対向すると共に、各脚部11,21,12,22と各内側脚部14,24のこれらの端面が第3コア部4に面的に接して接合された状態で、不図示の接着剤や接着テープや締め付け金具などによって一体的に組み立てられている。これにより、チョークコイル1Aは、各コア部2A,3A,4間にギャップが存在しない構成になっている。また、第1コア部2Aおよび第2コア部3Aは、第3コア部4を基準として面対称に配設されている。
第1巻線5は、ボビンなどの不図示の絶縁材を介在させた状態で、第1コア部2Aにおける内側脚部14の外周に巻回されている。第2巻線6は、ボビンなどの不図示の絶縁材を介在させた状態で、第2コア部3Aにおける内側脚部24の外周に巻回されている。
このチョークコイル1Aを備えたPFC回路100の作動状態において、チョークコイル1Aにおける第1巻線5が巻回された第1コア部2A内には、図5において実線で示すように、内側脚部14から、第3コア部4、脚部11および連結部13を経由して内側脚部14に至る第1閉磁路MC1aと、内側脚部14から、第3コア部4、脚部12および連結部13を経由して内側脚部14に至る他の第1閉磁路MC1bとが発生する。
また、チョークコイル1Aにおける第2巻線6が巻回された第2コア部3A内にも、図5において実線で示すように、内側脚部24から、連結部23、脚部21および第3コア部4を経由して内側脚部14に至る第2閉磁路MC2aと、内側脚部24から、連結部23、脚部22および第3コア部4を経由して内側脚部14に至る第2閉磁路MC2bとが発生する。
また、このチョークコイル1Aを備えたPFC回路100では、図5に示すように、第1閉磁路MC1a,MC1bおよび第2閉磁路MC2a,MC2bの双方が発生する第3コア部4内において、第1巻線5によって発生する磁束の向きと、第2巻線6によって発生する磁束の向きが、これらの磁束が互いに打ち消し合う向きとなるように、第1巻線5および第2巻線6の巻回方向や、PFC回路100での電流の供給方向が予め規定されている。これにより、第3コア部4は、磁気飽和し難いために、飽和磁束密度が低いものの比初透磁率μiが高いフェライトを使用することが可能になっている。また、各コア部2A,3A,4間にギャップが存在しない構成のため、ギャップの存在に起因した磁束漏れの発生が大幅に低減されている。
この場合、第1巻線5によって第1コア部2A内に発生させられた磁束が、第3コア部4を越えて第2コア部3A側に向かったり、第2巻線6によって第2コア部3A内に発生させられた磁束が、第3コア部4を越えて第1コア部2A側に向かったりする状態が発生するときには、チョークコイル1A内に図5において破線で示す閉磁路MC3が発生する。この閉磁路MC3が発生している状態では、第1巻線5および第2巻線6は、互いに磁気的に結合している状態(相互干渉する磁束が発生している状態)にあるため、PFC回路100において、独立したコイル(チョークコイル)として機能することが困難になる。
しかしながら、このチョークコイル1Aにおいても、チョークコイル1と同様にして、第1コア部2Aおよび第2コア部3Aの比初透磁率μiよりも高い比初透磁率μiの第3コア部4が、第1コア部2Aの各脚部11,12および内側脚部14間に、各脚部11,12および内側脚部14に接して結合されているため、第1巻線5によって第1コア部2A内に発生させられた磁束は、その殆どが第3コア部4を含む第1閉磁路MC1a,MC1bに向かい(第3コア部4内に引き込まれ)、第3コア部4よりも低い比初透磁率μiの第2コア部3Aに向かう量は極めて少ない。同様にして、第2コア部3Aの各脚部21,22および内側脚部24間にも、第3コア部4が各脚部21,22および内側脚部24に接して結合されているため、第2巻線6によって第2コア部3A内に発生させられた磁束は、その殆どが第3コア部4Aを含む第2閉磁路MC2a,MC2bに向かい(第3コア部4A内に引き込まれ)、第3コア部4よりも低い比初透磁率μiの第1コア部2Aに向かう量は極めて少ない。
これにより、このチョークコイル1Aでも閉磁路MC3の発生が大幅に低減されているため、PFC回路100において、チョークコイル1Aの第1巻線5はその周辺のコア部(第1コア部2Aおよび第3コア部4)とで独立した1つのチョークコイルとして機能し、チョークコイル1Aの第2巻線6はその周辺のコア部(第2コア部3Aおよび第3コア部4)とで独立した他の1つのチョークコイルとして機能することから、PFC回路100は、インターリーブ方式で正常に動作して、入力した脈流電圧Viを、リップルの小さい出力電圧Voに変換して、出力端子107a,107bから出力する。
したがって、このチョークコイル1Aによれば、第1巻線5が巻回された第1コア部2Aと、第2巻線6が巻回された第2コア部3Aとを、第1コア部2Aおよび第2コア部3Aの比初透磁率μiよりも比初透磁率μiが高い(すなわち、磁束をより引き込みやすい)第3コア部4に面的に接して(ギャップが存在しない状態で)接合したことにより、ギャップからの漏れ磁束の発生を回避しつつ、第1巻線5および第2巻線6を実質的に独立したコイル(チョークコイル)として機能させることができる。
また、図6に示すように、リング型のコアを使用してチョークコイル1Bを構成することもできる。以下、このチョークコイル1Bについて説明する。なお、このチョークコイル1Bは、後述するようにチョークコイル1の構成と等価な構成を備えているため、チョークコイル1と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
チョークコイル1Bは、図6に示すように、1つのリング型のコア部M、第3コア部4、第1巻線5および第2巻線6を備えている。
リング型のコア部Mは、一例として、センターラインLを基準として面対称な平面視長方形の外形形状に構成されている。また、コア部Mの中央部(センターラインL上)には、第3コア部4の両端部が、コア部Mの内面に面的に接した状態で接合されている。また、コア部Mは、第1コア部2および第2コア部3などと同じ磁性材を使用したダスト(圧粉)コアで構成されている。
このリング型のコア部Mは、図6に示すように、センターラインLを基準として、図中における左右方向に2つに分割して見たときに、コア部Mの左側の部位が、脚部11,12および連結部13を備えた第1コア部2に相当し、コア部Mの右側の部位が、脚部21,22および連結部23を備えた第2コア部3に相当する。
なお、チョークコイル1の構成とは異なり、チョークコイル1Bは、第1コア部2の脚部11に相当する部位と、第2コア部3の脚部21に相当する部位とが直接接して連結され、かつ第1コア部2の脚部12に相当する部位と、第2コア部3の脚部22に相当する部位とが直接接して連結された構成になっているが、チョークコイル1の構成と同様にして、第1コア部2の脚部11に相当する部位と、第2コア部3の脚部21に相当する部位とが第3コア部4に面的に接して接合されると共に、第1コア部2の脚部12に相当する部位と、第2コア部3の脚部22に相当する部位についても第3コア部4に面的に接して接合されている。
したがって、このチョークコイル1Bにおいても、第1コア部2および第2コア部3に相当するコア部Mの比初透磁率μiよりも高い比初透磁率μiの第3コア部4が、第1コア部2の各脚部11,12に相当する部位間に、この各部位に接して結合されているため、第1巻線5によって第1コア部2に相当する部位内に発生させられた磁束は、その殆どが第3コア部4を含む第1閉磁路MC1に向かい(第3コア部4内に引き込まれ)、第3コア部4よりも低い比初透磁率μiの第2コア部3に相当する部位に向かう量は極めて少ない。同様にして、第2コア部3の各脚部21,22に相当する部位間にも、この各部位に接して第3コア部4が結合されているため、第2巻線6によって第2コア部3に相当する部位内に発生させられた磁束は、その殆どが第3コア部4を含む第2閉磁路MC2に向かい(第3コア部4内に引き込まれ)、第3コア部4よりも低い比初透磁率μiの第1コア部2に相当する部位に向かう量は極めて少ない。
これにより、このチョークコイル1Bでも、閉磁路MC3の発生が大幅に低減されているため、PFC回路100において、チョークコイル1Bの第1巻線5はその周辺のコア部(コア部Mの左側の部位および第3コア部4)とで独立した1つのチョークコイルとして機能し、チョークコイル1Bの第2巻線6はその周辺のコア部(コア部Mの右側の部位および第3コア部4)とで独立した他の1つのチョークコイルとして機能することから、PFC回路100は、インターリーブ方式で正常に動作して、入力した脈流電圧Viを、リップルの小さい出力電圧Voに変換して、出力端子107a,107bから出力する。
したがって、このチョークコイル1Bによっても、チョークコイル1と同様にして、ギャップからの漏れ磁束の発生を回避しつつ、第1巻線5および第2巻線6を実質的に独立したコイル(チョークコイル)として機能させることができる。
また、コア部にギャップを設ける必要がないため、上記したチョークコイル1,1A,1Bのように種々の形状のコアを使用して、チョークコイルを構成することができる。
なお、上記のインターリーブ方式のPFC回路100は、昇圧型に構成されているが、図示はしないが、チョークコイル1,1A,1Bは、降圧型のインターリーブ方式のPFC回路にも適用することができる。
1,1A,1B チョークコイル
2,2A 第1コア部
3,3A 第2コア部
4 第3コア部
5 第1巻線
6 第2巻線
MC1,MC1a.MC1b 第1閉磁路
MC2,MC2a.MC2b 第2閉磁路

Claims (1)

  1. 第1巻線が巻回された第1コア部と、
    第2巻線が巻回された第2コア部と、
    前記第1コア部および前記第2コア部のそれぞれに接して接合されて、当該第1コア部と共に第1閉磁路を形成すると共に、当該第2コア部と共に第2閉磁路を形成する第3コア部とを備え、
    前記第3コア部は、前記第1コア部を構成する磁性材の比初透磁率および前記第2コア部を構成する磁性材の比初透磁率よりも高い比初透磁率の磁性材で構成されているインターリーブ用PFCチョークコイル。
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