JP2016051873A - コア構造、インターリーブ用チョークコイル及びトランス - Google Patents

コア構造、インターリーブ用チョークコイル及びトランス Download PDF

Info

Publication number
JP2016051873A
JP2016051873A JP2014177899A JP2014177899A JP2016051873A JP 2016051873 A JP2016051873 A JP 2016051873A JP 2014177899 A JP2014177899 A JP 2014177899A JP 2014177899 A JP2014177899 A JP 2014177899A JP 2016051873 A JP2016051873 A JP 2016051873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
core structure
middle leg
magnetic core
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014177899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6445810B2 (ja
Inventor
啓祐 本田
Keisuke Honda
啓祐 本田
久男 中村
Hisao Nakamura
久男 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tabuchi Electric Co Ltd
Original Assignee
Tabuchi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tabuchi Electric Co Ltd filed Critical Tabuchi Electric Co Ltd
Priority to JP2014177899A priority Critical patent/JP6445810B2/ja
Publication of JP2016051873A publication Critical patent/JP2016051873A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6445810B2 publication Critical patent/JP6445810B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】漏れ磁束を低減可能で、安価に製造可能な磁気コア構造を提供する。
【解決手段】巻線20が巻回される中脚部12を備え、側面視でE字状に形成された一対の磁気コア11が対向配置される磁気コア構造10であって、前記一対の磁気コアは、基部13と、前記基部13の長手方向に沿って立設された複数の中脚部12と、各中脚部12を覆うように前記基部13の長手方向両側部に沿って立設された板状の外側脚部14とを備え、巻線20aが巻回された一つの中脚部12aに生じる磁束が他の中脚部12bに巻回された巻線20bと鎖交しないように、前記基部13に例えばスリット状の高磁気抵抗領域15が形成されている磁気コア構造。
【選択図】図3

Description

本発明は、巻線が巻回される中脚部を備え、側面視でE字状に形成された一対の磁気コアが対向配置される磁気コア構造、当該コア構造が採用されたインターリーブ用チョークコイル及びトランスに関する。
特許文献1には、実質的に2個の独立したチョークコイルとして機能する2イン1構造を有し、コスト低減及び外形寸法の小型化を図ることのできるインターリーブ用PFCチョークコイルが開示されている。
当該インターリーブ用PFCチョークコイルは、所謂EIE形で構成され、中脚部と、中脚部の少なくとも両側に位置する外側脚部と、中脚部と外側脚部とを連絡する連絡部とを有する第1及び第2の磁気コアと、第1の磁気コアの中脚部の外周に巻回された第1コイル巻線及び第2の磁気コアの中脚部に巻回される第2コイル巻線と、平板状の第3の磁気コアとを備え、第1及び第2の磁気コアは、第3の磁気コアを挟んで外側脚部が相互に突き合わされ、かつ各々の中脚部と前記第3の磁気コアとの間にはギャップが設けられ、第1コイル巻線と第2コイル巻線の電流方向は同一で各電流に起因する第3の磁気コアを通る磁束は互いに逆向きに設定されている。
特許文献2には、良好な出力が得られ且つ小型化可能なインターリーブ用PFCチョークコイルとして、磁気コア及び複数の巻線を備え、磁気コアは、複数の巻線の夫々が巻き回される複数の巻線用アームと、巻線用アームの夫々と磁束のループを形成する少なくとも1つの共通アームと、一対の基部とを有し、巻線用アーム及び共通アームは、一対の基部の間に位置するように構成されているインダクタが開示されている。
特開2010−258395号公報 特表2013−501346号公報
しかし、上述した特許文献1に開示された構成を採用すると、E形の磁気コアとI形の磁気コアの2種類のコアを用いる必要があり、それに伴って金型の2種類必要になり金型コストが嵩むという問題があった。
しかも、E形の磁気コアの外側脚部と突き合わされるI形磁気コアの接触面の精度を確保するために、I形磁気コアの表面を研磨する等の工程が発生して加工コストも嵩むという問題もあった。
また、特許文献2に開示された構成を採用すると、巻線の周囲が大きく露出するため、大きな漏れ磁束による損失が発生するという問題があった。
本発明の目的は、上述した問題点に鑑み、漏れ磁束を低減可能で、安価に製造可能な磁気コア構造、インターリーブ用チョークコイル及びトランスを提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による磁気コア構造の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、巻線が巻回される中脚部を備え、側面視でE字状に形成された一対の磁気コアが対向配置される磁気コア構造であって、前記一対の磁気コアは、基部と、前記基部の長手方向に沿って立設された複数の中脚部と、各中脚部を覆うように前記基部の長手方向両側部に沿って立設された板状の外側脚部とを備え、巻線が巻回された一つの中脚部に生じる磁束が他の中脚部に巻回された巻線と鎖交しないように、高磁気抵抗領域が形成されている点にある。
一対の基部の間にその長手方向に沿って複数対の中脚部が形成され、夫々に巻線が巻回される。そして、一つの巻線により生じる磁束は、当該一対の中脚部及び外側脚部を通る磁気抵抗の低い磁路に沿うように形成され、高磁気抵抗領域を通ることがなく、従って他の中脚部に巻回された巻線と鎖交することが無い。従って、例えば互いに独立した複数のコイルや複数のトランスを一つの磁気コア構造で実現できるようなる。
このような複数対の中脚部は、基部の長手方向両側部に沿って立設された板状の外側脚部で磁気遮蔽されるので、各巻線の漏れ磁束は十分に低減されるようになる。さらに、磁気コア構造は、側面視でE字状の同一形状に形成された一対の磁気コアを対向配置すればよいので、共通の金型で製造可能であり、互いの接合面は同じ研磨工程でばらつきなく精度よく研磨でき、I形磁気コアのように表面を均一に研磨するような煩雑な作業が不要になる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記高磁気抵抗領域が前記基部に形成されている点にある。
一つの巻線により生じる磁束は、基部に形成された高磁気抵抗領域を通って他の中脚部に巻回された巻線と鎖交するようなことが無く、当該一対の中脚部及び外側脚部を通る磁気抵抗の低い磁路に沿うように形成されるようになる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記高磁気抵抗領域が前記基部に形成され、前記中脚部の脚幅より長いスリットで構成されている点にある。
一つの巻線により生じる磁束は、基部に形成され、中脚部の脚幅より長いスリット、つまり高磁気抵抗領域を通って他の中脚部に巻回された巻線と鎖交するようなことが無く、当該一対の中脚部及び外側脚部を通る磁気抵抗の低い磁路に沿うように形成されるようになる。このような磁気コア構造が発熱しても、スリットが周辺の空気流の流入孔または流出孔として機能して冷却能力を備えることもできるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第三の特徴構成に加えて、前記スリットに非磁性体が充填されている点にある。
例えば、スリットに非磁性体として硬質ガラスやセラミックス等を充填することにより、磁気抵抗の高い遮蔽領域を空隙に形成する場合よりも機械的強度を増すことができるようになる。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記中脚部の立設長さが前記外側脚部よりも短く形成され、対向配置された各外側脚部が当接した状態で前記中脚部間に形成されるギャップにより前記高磁気抵抗領域が構成されている点にある。
一つの巻線により生じる磁束は、当該中脚部に形成されたギャップにより磁気飽和することが無い状態で当該一対の中脚部及び外側脚部を通る磁気抵抗の低い磁路に沿うように形成され、他の一対の中脚部に形成されたギャップが高磁気抵抗領域となるので、そのような領域を通って他の中脚部に巻回された巻線と鎖交するようなことはない。
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記中脚部、前記基部及び前記外側脚部は圧粉磁性体またはフェライトの何れかの単一の材料で構成されている点にある。
中脚部、基部及び外側脚部の全てを同一の材料を用いて構成すれば、シンプルな製造工程で製造でき、例えば鉄ダストやセンダストのような圧粉磁性体で形成すれば安価に製造でき、フェライトを用いれば安価且つコア損失の低い磁性コア構造を実現できる。
同第七の特徴構成は、同請求項8に記載した通り、上述の第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記中脚部は、前記基部及び前記外側脚部より磁気抵抗が高い材料で構成されている点にある。
例えば巻線が巻回される中脚部を圧粉磁性体で構成し、基部及び外側脚部をフェライトで構成する等、中脚部を他よりも磁気抵抗が高い材料で構成すれば、一つの巻線により生じる磁束が他の中脚部に巻回された巻線との鎖交をより確実に阻止できるようになる。
本発明によるインターリーブ用チョークコイルの特徴構成は、同請求項8に記載した通り、上述の第一から第七の何れかの特徴構成を備えた磁気コア構造を備え、各中脚部に巻回された巻線がPFCチョークコイルとして機能する点にある。
本発明によるトランスの特徴構成は、同請求項9に記載した通り、上述の第一から第七の何れかの特徴構成を備えた磁気コア構造を備え、各中脚部に一次巻線及び/または二次巻線が巻回されている点にある。
以上説明した通り、本発明によれば、漏れ磁束を低減可能で、安価に製造可能な磁気コア構造、インターリーブ用チョークコイル及びトランスを提供することができるようになった。
インターリーブ方式のPFC回路の説明図 (a)は本発明による磁気コア構造に用いる磁気コアの正面図、(b)は同側面図、(c)は同斜視図 (a)から(c)は磁気コア構造の組立て説明図 (a),(b)は磁気コア構造を用いたインターリーブ用チョークコイルの説明図 別実施形態を示し、(a)は本発明による磁気コア構造に用いる磁気コアの正面図、(b)は同側面図、(c)は同斜視図 別実施形態を示し、(a),(b)は磁気コア構造を用いたインターリーブ用チョークコイルの説明図 別実施形態を示し、(a)は本発明による磁気コア構造に用いる磁気コアの正面図、(b)は同側面図 別実施形態を示し、(a),(b)は磁気コア構造を用いたインターリーブ用チョークコイルの説明図 別実施形態を示し、(a)は本発明による磁気コア構造を用いたインターリーブ用チョークコイルの正面図、(b)は同側面図
以下、本発明による磁気コア構造、インターリーブ用チョークコイル及びトランスを図面に基づいて説明する。
図1には、本発明によるインターリーブ用チョークコイルが用いられるPFC回路1が示されている。PFC回路1は、チョークコイルL1、スイッチ素子SW1、ダイオードD1、コンデンサCでなる第1の昇圧回路2と、チョークコイルL2、スイッチ素子SW2、ダイオードD2、コンデンサCでなる第2の昇圧回路3を備えて構成されている。共通のコンデンサCが2つの昇圧回路2,3で充電されるように構成されている。
交流電圧Vaが整流回路4で全波整流された脈流電圧Viが入力端子IN1,IN2に入力されている。図示しない制御回路によってスイッチ素子SW1がオン制御されると脈流電圧ViによってチョークコイルL1が充電され、スイッチ素子SW1がオン制御されると脈流電圧ViとともにチョークコイルL1に充電された電圧でコンデンサCが充電される。
同様に、図示しない制御回路によってスイッチ素子SW2がオン制御されると脈流電圧ViによってチョークコイルL2が充電され、スイッチ素子SW2がオン制御されると脈流電圧ViとともにチョークコイルL2に充電された電圧でコンデンサCが充電される。
図示しない制御回路によってスイッチSW1,SW2は180度の位相差で連続的にオン/オフ制御され、コンデンサCに充電されたリップルの小さな直流電流が出力端子OUT1,OUT2から出力される。
図1には、2相のPFC回路1が示されているが、例えば、昇圧回路が4つ設けられ、位相差90度で各昇圧回路のスイッチ素子が連続的にオン/オフ制御される態様や、昇圧回路が3つ設けられ、位相差120度で各昇圧回路のスイッチ素子が連続的にオン/オフ制御される態様であってもよい。
図2(a),(b),(c)及び図3(a),(b),(c)には、このようなPFC回路1に用いられるチョークコイル2を構成する磁気コア構造10が示されている。
図2(a),(b),(c)に示すように、磁気コア構造10は互いに対向して配置される側面視でE字状に形成された一対の磁気コア11で構成され、各磁気コア11は、基部13と、基部13の長手方向に沿って立設された複数(本実施形態では2本であるが、2本以上備えていてもよい。)の中脚部12(12a,12b)と、各中脚部12(12a,12b)を覆うように基部13の長手方向両側部に沿って立設された板状の外側脚部14とを備えて構成されている。中脚部12(12a,12b)と外側脚部14は、基部13からの立設長さHが等しくなるように構成され、その端面は平坦に研磨されている。
図3(a),(b),(c)に示すように、基部13に立設された中脚部12(12a,12b)は円柱状に形成され、円筒形状のボビン21(21a,21b)に巻回された巻線20(20a,20b)がそれぞれの中脚部12(12a,12b)に挿入された状態で、互いの中脚部12(12a,12b)及び外側脚部14の端面が密着するように対向配置される。
このようにして巻線20aが巻回された一つの中脚部12aに生じる磁束が他の中脚部12bに巻回された巻線20bと鎖交しないように、基部13に高磁気抵抗領域15が形成されている。高磁気抵抗領域15は、隣接する中脚部12aの中央部位で、中脚部12の脚幅W1より長い幅Wに形成されたスリット15aで構成されている(図2(a)参照)。
図4(a),(b)に示すように、一つの巻線20aにより生じる磁束φaは、基部13に形成され、中脚部12aの脚幅より長いスリット、つまり高磁気抵抗領域15を通って他の中脚部12bに巻回された巻線20bと鎖交するようなことが無く(図4(a)参照)、当該一対の中脚部12a及び外側脚部14を通る磁気抵抗の低い磁路に沿うように形成されるようになる(図4(b)参照)。このような磁気コア構造が発熱しても、スリットが周辺の空気流の流入孔または流出孔として機能して冷却能力を備えることもできるようになる。
尚、スリット15aの長さは、図2(a)で説明したように、中脚部12の脚幅W1より長い幅Wに構成されることが好ましいが、一つの巻線20aにより生じる磁束φaが他の中脚部12bに巻回された巻線20bと鎖交するようなことが無い程度であればその形状は特に限定されることはない。
このような複数対の中脚部12は、基部13の長手方向両側部に沿って立設された板状の外側脚部14で磁気遮蔽されるので、各巻線20の漏れ磁束は十分に低減されるようになる。さらに、磁気コア構造10は、側面視でE字状の同一形状に形成された一対の磁気コア11を対向配置すればよいので、共通の金型で製造可能であり、互いの接合面は同じ研磨工程でばらつきなく精度よく研磨でき、I形磁気コアのように表面を均一に研磨するような煩雑な作業が不要になる。
高磁気抵抗領域15となるスリットに非磁性体が充填されていることが好ましく、例えば、スリットに非磁性体として硬質ガラスやセラミックス等を充填することにより、磁気抵抗の高い遮蔽領域を空隙に形成する場合よりも機械的強度を増すことができるようになる。
中脚部12、基部13及び外側脚部14は、圧粉磁性体またはフェライトの何れかの単一の材料で構成されていることが好ましく、同一材料を用いる場合には、シンプルな金型及び製造工程で容易に製造でき、例えば鉄ダストやセンダストのような圧粉磁性体で形成すれば安価に製造でき、またフェライトを用いれば安価且つコア損失の低い磁性コア構造を実現できる。
上述とは逆に、中脚部12は、基部13及び外側脚部14より磁気抵抗が高い材料で構成されていてもよく、例えば巻線20が巻回される中脚部12を圧粉磁性体で構成し、基部13及び外側脚部14をフェライトで構成する等、中脚部12を他よりも磁気抵抗が高い材料で構成すれば、一つの巻線20aにより生じる磁束が他の中脚部に巻回された巻線20bとの鎖交をより確実に阻止できるようになる。
以下、別実施形態を説明する。
図5に示すように、中脚部12の立設長さHが外側脚部14の立設長さH1よりも短く形成され、対向配置された各外側脚部14が当接した状態で中脚部12a,12b間に形成されるギャップGにより高磁気抵抗領域15が構成されていてもよい。
図6に示すように、一つの巻線20aにより生じる磁束φaは、当該中脚部12aに形成されたギャップGにより磁気飽和することが無い状態で当該一対の中脚部12a,12a及び外側脚部14を通る磁気抵抗の低い磁路に沿うように形成され(図6(b)参照)、他の一対の中脚部12b,12bに形成されたギャップGが高磁気抵抗領域15となるので、そのような領域を通って他の中脚部12bに巻回された巻線20bと鎖交するようなことはない(図6(a)参照)。
図7、図8、図9には、さらに別の実施形態が示されている。本実施形態は、上述した図5と同様に、中脚部12の立設長さHが外側脚部14の立設長さH1よりも短く形成され、対向配置された各外側脚部14が当接した状態で中脚部12a,12b間に形成されるギャップGにより高磁気抵抗領域15が構成されている。
上述した実施形態では、平板上の基部13に中脚部12が積層された構成であるが、本実施形態では、平板上の基部13に形成された孔部に中脚部12が埋設されるように取り付けられている。また、外側脚部14は平板状ではなく、内側面が円柱状の中脚部12と同軸心の円筒形に形成され、その断面積が中脚部12の断面積の略1/2に形成されている。中脚部、基部、外側脚部の全てがフェライトで構成されている。
図8に示すように、一つの巻線20aにより生じる磁束φaは、当該中脚部12aに形成されたギャップGにより磁気飽和することが無い状態で当該一対の中脚部12a,12a及び外側脚部14を通る磁気抵抗の低い磁路に沿うように形成され(図8(b)参照)、他の一対の中脚部12b,12bに形成されたギャップGが高磁気抵抗領域15となるので、そのような領域を通って他の中脚部12bに巻回された巻線20bと鎖交するようなことはない(図8(a)参照)。
図9には、フェノール樹脂等でなる絶縁樹脂製の端子台30を備えた構成が示されている。端子台30には、各巻線端子が接続されたピン31が突出配置され手いる。
上述した実施形態では、何れも中脚部が断面が真円の円柱形状に形成された例を説明したが、中脚部は断面が楕円または長円の円柱形状であってもよく、断面が四角形、六角形、八角形等の角柱形状に形成されていてもよい。
上述した実施形態では、基部に形成されたスリットまたは中脚部に形成されたギャップによって高磁気抵抗領域が形成され、巻線が巻回された一つの中脚部に生じる磁束が他の中脚部に巻回された巻線と鎖交しないように構成されていたが、高磁気抵抗領域はギャップやスリットで構成される態様に限るものではなく、中脚部が基部及び外側脚部より磁気抵抗が高い材料で構成されていてもよい。
この場合、一つの巻線により生じる磁束は、当該中脚部を構成する高磁気抵抗領域と外側脚部を通る磁気抵抗の低い磁路に沿うように形成され、他の一対の中脚部を構成する高磁気抵抗領域に対して、そのような領域を通って他の中脚部に巻回された巻線と鎖交するようなことはない。
上述した実施形態では、本発明による磁気コア構造11を備え、各中脚部12に巻回された巻線20が2相のPFCチョークコイルとして機能するインターリーブ用チョークコイルを例に説明したが、本発明によるインターリーブ用チョークコイルは2相に限るものではなく、3相または4相以上の複相にも対応可能であり、その場合には、基部13の長手方向に沿って中脚部12が3本または4本以上立設され、それら中脚部12同士の間の基部13にそれぞれ高磁気抵抗領域15となるスリットが形成されていればよい。また、スリットに代えて各中脚部12にギャップGが形成されていてもよい。
本発明による磁気コア構造11を備えたトランスを構成することも可能である。この場合、各中脚部12に一次巻線及び/または二次巻線が巻回されていればよく、高磁気抵抗領域の存在により互いのトランスの相互誘導が回避できるようになる。尚、基部13の長手方向に隣接する二本の中脚部12の一方に一次巻線が巻回され、他方に二次巻線が巻回される場合には、当該二本の中脚部12の間に高磁気抵抗領域を形成する必要はなく、当該二本の中脚部12と他の二本の中脚部12との間に高磁気抵抗領域を形成すればよい。
尚、上述した各実施形態は本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において各ブロックの具体的構成等を適宜変更設計できることは言うまでもない。
10:磁気コア構造
11:磁気コア
12:中脚部
13:基部
14:外側脚部
15:高磁気抵抗領域
20:巻線

Claims (9)

  1. 巻線が巻回される中脚部を備え、側面視でE字状に形成された一対の磁気コアが対向配置される磁気コア構造であって、
    前記一対の磁気コアは、基部と、前記基部の長手方向に沿って立設された複数の中脚部と、各中脚部を覆うように前記基部の長手方向両側部に沿って立設された板状の外側脚部とを備え、
    巻線が巻回された一つの中脚部に生じる磁束が他の中脚部に巻回された巻線と鎖交しないように、高磁気抵抗領域が形成されている磁気コア構造。
  2. 前記高磁気抵抗領域が前記基部に形成されている請求項1記載の磁気コア構造。
  3. 前記高磁気抵抗領域が前記基部に形成され、前記中脚部の脚幅より長いスリットで構成されている請求項1記載の磁気コア構造。
  4. 前記スリットに非磁性体が充填されている請求項3記載の磁気コア構造。
  5. 前記中脚部の立設長さが前記外側脚部よりも短く形成され、対向配置された各外側脚部が当接した状態で前記中脚部間に形成されるギャップにより前記高磁気抵抗領域が構成されている請求項1記載の磁気コア構造。
  6. 前記中脚部、前記基部及び前記外側脚部は圧粉磁性体またはフェライトの何れかの単一の材料で構成されている請求項1から5の何れかに記載の磁気コア構造。
  7. 前記中脚部は、前記基部及び前記外側脚部より磁気抵抗が高い材料で構成されている請求項1から5の何れかに記載の磁気コア構造。
  8. 請求項1から7の何れかの磁気コア構造を備え、各中脚部に巻回された巻線がPFCチョークコイルとして機能するインターリーブ用チョークコイル。
  9. 請求項1から7の何れかの磁気コア構造を備え、各中脚部に一次巻線及び/または二次巻線が巻回されているトランス。
JP2014177899A 2014-09-02 2014-09-02 インターリーブ用チョークコイル Active JP6445810B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014177899A JP6445810B2 (ja) 2014-09-02 2014-09-02 インターリーブ用チョークコイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014177899A JP6445810B2 (ja) 2014-09-02 2014-09-02 インターリーブ用チョークコイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016051873A true JP2016051873A (ja) 2016-04-11
JP6445810B2 JP6445810B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=55659142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014177899A Active JP6445810B2 (ja) 2014-09-02 2014-09-02 インターリーブ用チョークコイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6445810B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017195684A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 京都電機器株式会社 マルチフェーズ型コンバータ用リアクトル
JP2018029124A (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 住友電気工業株式会社 磁性コア、コイル部品、回路基板、及び電源装置
JP2020205377A (ja) * 2019-06-18 2020-12-24 Tmp株式会社 インダクタ
JP2021507534A (ja) * 2017-12-20 2021-02-22 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 変圧器鉄心および変圧器

Citations (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59135619U (ja) * 1983-02-28 1984-09-10 松下電工株式会社 放電灯安定器
JPS60169826U (ja) * 1984-04-19 1985-11-11 四変テック株式会社 漏洩変圧器
JPH0559815U (ja) * 1992-01-17 1993-08-06 東静工業株式会社 リアクター
JPH05283251A (ja) * 1992-03-31 1993-10-29 Kawatetsu Magunetsukusu Kk ポット形インダクタ
JPH073116U (ja) * 1993-06-15 1995-01-17 田淵電機株式会社 誘導電磁器
JPH07335456A (ja) * 1994-06-09 1995-12-22 Sony Corp 可飽和リアクタトランス及びコンバータトランス
WO1997002583A1 (fr) * 1995-06-30 1997-01-23 Hitachi Metals, Ltd. Noyau magnetique
JPH09312214A (ja) * 1996-05-21 1997-12-02 Tokin Corp 表面実装型インダクタ
JPH1174748A (ja) * 1997-08-28 1999-03-16 Fuji Electric Co Ltd ノイズフィルタ
JP2004186550A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Sumitomo Special Metals Co Ltd インダクタ
JP2004235462A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Neomax Co Ltd インダクタ
JP2006278479A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Tdk Corp コイル部品
JP2007165346A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Mitsubishi Electric Corp リアクタ
US20080054874A1 (en) * 2006-08-31 2008-03-06 Sriram Chandrasekaran Power Converter Employing Regulators with a Coupled Inductor
WO2009037822A1 (ja) * 2007-09-19 2009-03-26 Panasonic Corporation トランスとこれを用いた電源装置
JP2009071248A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Hitachi Metals Ltd リアクトルおよびパワーコンディショナ装置
JP2009218530A (ja) * 2008-03-13 2009-09-24 Panasonic Corp 多連インダクタ及びその製造方法
JP2009277825A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Panasonic Corp 複合型チョークコイル
US20100271164A1 (en) * 2009-04-28 2010-10-28 Tdk Corporation Choke coil for interleaved pfc circuit
JP2011199033A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Nec Tokin Corp 線輪部品
JP2012079454A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Mitsubishi Electric Corp プラズマ発生用電源
JP2013247265A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Hitachi Metals Ltd リアクトルおよび電源装置
JP2013251451A (ja) * 2012-06-01 2013-12-12 Okayama Giken:Kk インダクタの複合フェライトコアとそれを用いたインダクタ
JP2014123639A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Nagano Japan Radio Co インターリーブ用pfcチョークコイル

Patent Citations (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59135619U (ja) * 1983-02-28 1984-09-10 松下電工株式会社 放電灯安定器
JPS60169826U (ja) * 1984-04-19 1985-11-11 四変テック株式会社 漏洩変圧器
JPH0559815U (ja) * 1992-01-17 1993-08-06 東静工業株式会社 リアクター
JPH05283251A (ja) * 1992-03-31 1993-10-29 Kawatetsu Magunetsukusu Kk ポット形インダクタ
JPH073116U (ja) * 1993-06-15 1995-01-17 田淵電機株式会社 誘導電磁器
JPH07335456A (ja) * 1994-06-09 1995-12-22 Sony Corp 可飽和リアクタトランス及びコンバータトランス
WO1997002583A1 (fr) * 1995-06-30 1997-01-23 Hitachi Metals, Ltd. Noyau magnetique
US5815062A (en) * 1995-06-30 1998-09-29 Hitachi Metal, Ltd. Magnetic core
JPH09312214A (ja) * 1996-05-21 1997-12-02 Tokin Corp 表面実装型インダクタ
JPH1174748A (ja) * 1997-08-28 1999-03-16 Fuji Electric Co Ltd ノイズフィルタ
JP2004186550A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Sumitomo Special Metals Co Ltd インダクタ
JP2004235462A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Neomax Co Ltd インダクタ
JP2006278479A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Tdk Corp コイル部品
JP2007165346A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Mitsubishi Electric Corp リアクタ
US20080054874A1 (en) * 2006-08-31 2008-03-06 Sriram Chandrasekaran Power Converter Employing Regulators with a Coupled Inductor
JP2009071248A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Hitachi Metals Ltd リアクトルおよびパワーコンディショナ装置
WO2009037822A1 (ja) * 2007-09-19 2009-03-26 Panasonic Corporation トランスとこれを用いた電源装置
JP2009218530A (ja) * 2008-03-13 2009-09-24 Panasonic Corp 多連インダクタ及びその製造方法
JP2009277825A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Panasonic Corp 複合型チョークコイル
US20100271164A1 (en) * 2009-04-28 2010-10-28 Tdk Corporation Choke coil for interleaved pfc circuit
JP2010258395A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Tdk Corp インターリーブ用pfcチョークコイル
JP2011199033A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Nec Tokin Corp 線輪部品
JP2012079454A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Mitsubishi Electric Corp プラズマ発生用電源
JP2013247265A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Hitachi Metals Ltd リアクトルおよび電源装置
JP2013251451A (ja) * 2012-06-01 2013-12-12 Okayama Giken:Kk インダクタの複合フェライトコアとそれを用いたインダクタ
JP2014123639A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Nagano Japan Radio Co インターリーブ用pfcチョークコイル

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017195684A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 京都電機器株式会社 マルチフェーズ型コンバータ用リアクトル
JP2018029124A (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 住友電気工業株式会社 磁性コア、コイル部品、回路基板、及び電源装置
JP2021507534A (ja) * 2017-12-20 2021-02-22 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 変圧器鉄心および変圧器
JP7087083B2 (ja) 2017-12-20 2022-06-20 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 変圧器鉄心および変圧器
US11605500B2 (en) 2017-12-20 2023-03-14 Robert Bosch Gmbh Transformer core and transformer
JP2020205377A (ja) * 2019-06-18 2020-12-24 Tmp株式会社 インダクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6445810B2 (ja) 2018-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101760382B1 (ko) 인덕터
JPH05299270A (ja) 電磁装置および電磁コア構造
TWI430299B (zh) 集成多相耦合電感器及產生電感之方法
JP7126210B2 (ja) リアクトル、電源回路
JP6445810B2 (ja) インターリーブ用チョークコイル
US9472329B2 (en) High leakage transformers with tape wound cores
JP6619926B2 (ja) 複合型リアクトル
JP7373119B2 (ja) 磁気結合インダクタ
JP2010016234A (ja) インターリーブ制御力率改善回路用チョークコイル
JP4009142B2 (ja) 磁心型積層インダクタ
TW202009956A (zh) 變壓器以及電力變換裝置
CN110635663B (zh) 集成磁组合件和将其组装的方法
JP6278153B1 (ja) 変圧器
JP5189637B2 (ja) コイル部品及びそれを用いた電源回路
JP2021019104A (ja) リアクトル装置
JP2006286667A (ja) インダクタンス部品
TWI603349B (zh) 具有共模差模電感功能的電感裝置
JP2018022783A (ja) コイル装置
JP2019079945A (ja) コイル部品、回路基板、及び電源装置
JP6124117B2 (ja) 直流リアクトル
JP2005150413A (ja) 電源用コア
JP2003068535A (ja) インダクタンス部品
JP2580367Y2 (ja) ノイズフィルタ用チョークコイル
JP2022013716A (ja) 磁気シェル及び磁気装置
JP2015204431A (ja) 磁性コア及びこれを用いたインダクタ素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6445810

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250