JPH073116U - 誘導電磁器 - Google Patents
誘導電磁器Info
- Publication number
- JPH073116U JPH073116U JP3753393U JP3753393U JPH073116U JP H073116 U JPH073116 U JP H073116U JP 3753393 U JP3753393 U JP 3753393U JP 3753393 U JP3753393 U JP 3753393U JP H073116 U JPH073116 U JP H073116U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ギャップの間隙を所定値にしてインダクタン
スのばらつきが小さい誘導電磁器を提供する。 【構成】 コイル56内に挿入された一対の内側コア部
13の外側に、一対の外側コア部15を設けることによ
り、4脚形のコアを一対のコア分割体1A,1Bで形成
する。上記両内側コア部13には、各コア分割体1A,
1Bの間にギャップGを設け、上記両外側コア部15に
は、各コア分割体1A,1Bを互いに当接させて接合す
る接合部17を設ける。
スのばらつきが小さい誘導電磁器を提供する。 【構成】 コイル56内に挿入された一対の内側コア部
13の外側に、一対の外側コア部15を設けることによ
り、4脚形のコアを一対のコア分割体1A,1Bで形成
する。上記両内側コア部13には、各コア分割体1A,
1Bの間にギャップGを設け、上記両外側コア部15に
は、各コア分割体1A,1Bを互いに当接させて接合す
る接合部17を設ける。
Description
【0001】
この考案は、チョーク、リアクタ、トランスなどの誘導電磁器に関し、特に、 そのコアの形状に関するものである。
【0002】
分割型コアの2本の脚を2つのボビンに挿入して閉磁路を構成した内鉄型リア クタでは、所定の特性を得るために、分割型コアの間にギャップを設けている。 この一例を図8に示す。
【0003】 図8において、一対のボビン55,55に巻回されたコイル56,56内には 、一対のコ字状のコア50,50の脚51が挿入されている。2つのコア50, 50の間には、たとえばギャップ紙52が介挿されて、ギャップGが形成されて いる。
【0004】
しかし、ギャップ紙52は柔かなものであることから、ギャップGの間隙Sが 設定値に対しばらつくのは避けられない。そのため、インダクタンスのばらつき が大きくなる。 この考案は上記従来の欠点に鑑みてなされたもので、ギャップの間隙を所定値 にすることで、インダクタンスのばらつきが小さい誘導電磁器を提供することを 目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために、各請求項の考案は、まず、コイル内に挿入された 一対の内側コア部の外側に、一対の外側コア部を設けることにより、4脚形のコ アを一対のコア分割体で形成している。上記両内側コア部には、各コア分割体の 間にギャップが設けられ、上記両外側コア部には、各コア分割体を互いに当接さ せて接合する接合部が設けられている。
【0006】 請求項1の考案では、上記共通の構成に加え、上記コア分割体の一方がI型で 、他方が4本の脚を有する櫛型になっている。
【0007】 一方、請求項2の考案は、上記共通の構成に加え、各コア分割体における外側 コア部を形成する外脚の基端部の内側が切欠されて、上記外脚の基端部がコイル から離れた形状とされている。
【0008】 また、請求項3の考案は、上記共通の構成に加え、上記両外側コア部が上記両 内側コア部よりも細く形成されているとともに、上記両外側コア部における接合 部がコイルから離れる方向に突出した突出部を有している。
【0009】
各請求項の考案によれば、各コア分割体は両外側コア部が互いに当接しており 、コアは硬いので、両内側コア部のギャップが所定の設定値になる。したがって 、インダクタンスのばらつきが小さくなる。
【0010】
以下、この考案の実施例を図面にしたがって説明する。 図1および図2は第1実施例を示す。 図1において、第1のコア分割体1AはI型で、第2のコア分割体1Bは2本 の中脚11および外脚12を有する櫛型になっており、両コア分割体1A,1B は4脚形のコア1を形成している。上記第2のコア分割体1Bにおける一対の中 脚11,11は、一対の内側コア部13を構成しており、第1のコア分割体1A との間に空隙からなるギャップGを形成している。一方、上記第2のコア分割体 1Bにおける両外脚12,12は、一対の外側コア部15を構成しており、第1 のコア分割体1Aに当接した状態で接合される接合部17を備えている。図2( a)に示すように、コア1は、上記接合部17において、上記両コア分割体1A ,1Bが互いに溶着されているとともに、ブラケット2に溶着されている。なお 、図1の両内側コア部13は、コイル56が巻回されたボビン55の貫通孔55 aに挿入されている。
【0011】 上記構成の両コア分割体1A,1Bは、両外側コア部15,15において互い に当接しており、コア1は硬いので、ギャップGの間隙Sが所定の設定値になる 。したがって、インダクタンスのばらつきが少なくなる。
【0012】 また、この実施例のように、図2(a)のコア1の接合部17においてブラケ ット2と溶接すれば、リアクタの取付が容易になる。 特に、この実施例では、第1のコア分割体1AをI型としたので、ブラケット 2の立上り片2aの高さHを低くすることができる。したがって、平板を切り起 してプレス加工により成形されるブラケット2の製造性が向上する。
【0013】 図2(b)はリアクタの他の取付方法を示す。 この図において、リアクタは、両コア分割体1A,1Bを互いに固定する金属 ベルト2Bを、取付金具2Cのスリットに通して取付金具2Cに半田で固着され ている。 ここで、図9の従来のリアクタの場合は、金属ベルト2Bを、コイル56とコ ア50との間を通す必要があるので、リアクタの取付が面倒になる。これに対し 、図2(b)の実施例では、従来と異なり、コイル56とコア分割体1A,1B の間を通す必要がないので、リアクタの取付が容易になる。 なお、コア1は、図2(c)のように、カシメカバー2Aなどにより一体にし てもよい。
【0014】 図3は第2実施例を示す。 このコア1は、同一形状のコア分割体1C,1Cにより構成されている。両コ ア分割体1Cは、各々、2本の中脚11,11および外脚12,12を有してい る。一対の中脚11,11の間には、第1実施例と同様なギャップGが形成され ている。各コア分割体1Cにおける外脚12の基端部12aは、その内側が切欠 されており、この基端部12aの内側がコイル56から離れた形状になっている 。なお、コイル56の外周には、絶縁テープ3が巻回されている。その他の構成 は、第1実施例と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、そ の詳しい説明を省略する。
【0015】 上記構成においては、外脚12の基端部12aの内側が切欠されてコイル56 から離れているので、コイル56からコア1までの沿面距離(破線Aで示す)が 大きくなる。そのため、コイル56とコア1との間に沿面距離を大きくするため のバリアを設ける必要がない。したがって、部品点数が減少して、製造性が向上 する。
【0016】 一方、接合部17は大きな面で両コア分割体1C,1Cが互いに当接するので 、組立性が悪くなることもない。また、外脚12を通る磁束は、中脚11を通る 磁束よりも遙かに小さいので、外脚12の基端部12aを切欠しても、リアクタ の特性が低下するおそれもない。 なお、外脚12の基端部12aは、図4(a)ないし(b)のように切欠して もよい。
【0017】 図5および図6は第3実施例を示す。 この第3実施例の場合、各コア分割体1C,1Cは、その主磁路を構成する中 脚11,11および基部18の中央部18aよりも他の部分が細くなっている。 つまり、コア分割体1C,1Cの基部18の両端部18bが切欠されているとと もに、外側コア部15が内側コア部13よりも細く形成されている。上記外側コ ア部15における接合部17、つまり外脚12の先端部は、コイル56から離れ る方向(外側)に突出する突出部19を有している。なお、両コア分割体1C, 1Cは、接合部17において互いに溶接により一体に接合されている。その他の 構成は、図3の第2実施例と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を 付して、その詳しい説明を省略する。
【0018】 ところで、両コア分割体1C,1Cを溶接する際には、図6に示すように、コ イル56を覆う遮へい治具4,4をコア1に当接させて、コイル56をアークな どから保護する。つまり、遮へい治具4を用いないと、トーチがコイル56にリ ークし易く、そのため、コイル56が焼損する場合がある。ここで、このリアク タは、外側コア部15における接合部17が、コイル56から離れる方向に突出 する突出部19を有しているので、上記遮へい治具4をコア1に当接させても、 溶接部分である接合部17が外部に突出する。したがって、遮へい治具4を用い て両コア分割体1C,1Cを溶接することができるので、リアクタの製造が容易 になる。
【0019】 また、この実施例では、図1のコア1における主磁路以外の部分を切欠したか ら、コア1が軽量になるので、リアクタをブラケットを介して機器に取り付けな くても、リアクタ全体を基板(図示せず)に実装することができる。
【0020】 なお、各コア分割体1C,1Cは、図7(a)の二点鎖線で示すように、基部 18における中脚11の反対側の部分18cを切欠してもよく、あるいは、図7 (b)の二点鎖線で示すように、基部18の両端部18bを斜めに直線的に切欠 してもよい。
【0021】 また、上記各実施例では、誘導電磁器がリアクタである場合について説明した が、この考案は、フェライトコアを有する高周波チョークやトランスなどの他の 誘導電磁器についても適用することができる。
【0022】
以上説明したように、この考案によれば、4脚形のコアを一対のコア分割体で 形成し、両外側コア部において両コア分割体を互いに当接させて、両内側コア部 において両コア分割体の間にギャップを形成したので、主磁路のギャップの間隙 が所定値に保たれるから、インダクタンスのばらつきが小さくなって、誘導電磁 器の特性が安定する。
【0023】 また、請求項2の考案によれば、各コア分割体における外側コア部を形成する 外脚の基端部の内側が切欠されて、コイルから離れているので、コイルからコア への沿面距離が大きくなるから、別途、バリアを設けなくてもコロナ放電が発生 するのを防止し得る。したがって、部品点数が減少して、製造性が向上する。
【0024】 一方、請求項3の考案によれば、両外側コア部における接合部がコイルから離 れる方向に突出する突出部を有しているので、コイルを覆う遮へい治具を用いて も、上記接合部が遮へい治具から外方に突出するから、溶接が容易になって製造 性が向上する。
【図1】この考案の第1実施例を示すリアクタの断面図
である。
である。
【図2】リアクタの取付方法を示す斜視図である。
【図3】第2実施例を示すリアクタの断面図である。
【図4】第2実施例の変形例を示す要部の断面図であ
る。
る。
【図5】第3実施例を示すリアクタの断面図である。
【図6】同製造方法を示す斜視図である。
【図7】第3実施例の変形例を示す要部の断面図であ
る。
る。
【図8】従来の内鉄型リアクタの断面図である。
【図9】従来の内鉄型リアクタの固定方法の一例を示す
斜視図である。
斜視図である。
1…コア、1A,1B,1C…コア分割体、11…中
脚、12…外脚、12a…基端部、13…内側コア部、
15…外側コア部、17…接合部、19…突出部、56
…コイル、G…ギャップ。
脚、12…外脚、12a…基端部、13…内側コア部、
15…外側コア部、17…接合部、19…突出部、56
…コイル、G…ギャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浅尾 静太 大阪市西淀川区御幣島1丁目12番22号 田 淵電機株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 コイル内に挿入された一対の内側コア部
の外側に、一対の外側コア部を設けることにより、4脚
形のコアを一対のコア分割体で形成し、 上記両内側コア部には、各コア分割体の間にギャップを
設け、上記両外側コア部には、各コア分割体を互いに当
接させて接合する接合部を設け、 上記コア分割体の一方をI型とし、他方を4本の脚を有
する櫛型とした誘導電磁器。 - 【請求項2】 コイル内に挿入された一対の内側コア部
の外側に、一対の外側コア部を設けることにより、4脚
形のコアを一対のコア分割体で形成し、 上記両内側コア部には、各コア分割体の間にギャップを
設け、上記両外側コア部には、各コア分割体を互いに当
接させて接合する接合部を設け、 各コア分割体における上記外側コア部を形成する外脚の
基端部の内側が切欠されて、コイルから離れた形状とさ
れている誘導電磁器。 - 【請求項3】 コイル内に挿入された一対の内側コア部
の外側に、一対の外側コア部を設けることにより、4脚
形のコアを一対のコア分割体で形成し、 上記両内側コア部には、各コア分割体の間にギャップを
設け、上記両外側コア部には、各コア分割体を互いに当
接させて接合する接合部を設け、 上記両外側コア部が上記両内側コア部よりも細く形成さ
れているとともに、上記両外側コア部における接合部が
コイルから離れる方向に突出した突出部を有している誘
導電磁器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993037533U JP2595338Y2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 誘導電磁器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993037533U JP2595338Y2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 誘導電磁器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073116U true JPH073116U (ja) | 1995-01-17 |
JP2595338Y2 JP2595338Y2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=12500170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993037533U Expired - Fee Related JP2595338Y2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 誘導電磁器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2595338Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001319817A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-16 | Fdk Corp | チョークコイル |
JP2016051873A (ja) * | 2014-09-02 | 2016-04-11 | 田淵電機株式会社 | コア構造、インターリーブ用チョークコイル及びトランス |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP1993037533U patent/JP2595338Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001319817A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-16 | Fdk Corp | チョークコイル |
JP2016051873A (ja) * | 2014-09-02 | 2016-04-11 | 田淵電機株式会社 | コア構造、インターリーブ用チョークコイル及びトランス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2595338Y2 (ja) | 1999-05-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |