JP2568382Y2 - ノイズフィルタ用チョークコイル並びにそのコイルボビン - Google Patents
ノイズフィルタ用チョークコイル並びにそのコイルボビンInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、電子装置から発生する
電磁ノイズを抑制するためのノイズフィルタ用チョーク
コイル並びにそのコイルボビンに関するものである。
電磁ノイズを抑制するためのノイズフィルタ用チョーク
コイル並びにそのコイルボビンに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、二つの往復電流が流れる二つの線
の夫々に１個のノルマルモードチョークコイルと二つの
線をコモンモードに巻線したコモンモードチョークコイ
ルからなるノイズフィルタは、図６に示すごとく、フェ
ライトコアの磁路に空隙を設けるか、金属の圧粉磁心に
巻線を施した線に直列に挿入されるノルマルモードチョ
ークコイル２６，２７と、高い比透磁率特性を有する閉
磁路の環状磁心に二つの線を同相に巻いたコモンモード
チョークコイル２８により構成されている。これらのチ
ョークコイルは、ノルマルモードチョークコイル、コモ
ンモードチョークコイルそれぞれ個別に作られており、
従来のこのようなノイズフィルタにはノルマルモードチ
ョークコイル２個とコモンモードチョークコイル１個を
使うため実装スペースが大きくなり、基板実装上も多く
の機構部品を必要とし、又小形化できず、製造原価も高
価になるという課題があった。
の夫々に１個のノルマルモードチョークコイルと二つの
線をコモンモードに巻線したコモンモードチョークコイ
ルからなるノイズフィルタは、図６に示すごとく、フェ
ライトコアの磁路に空隙を設けるか、金属の圧粉磁心に
巻線を施した線に直列に挿入されるノルマルモードチョ
ークコイル２６，２７と、高い比透磁率特性を有する閉
磁路の環状磁心に二つの線を同相に巻いたコモンモード
チョークコイル２８により構成されている。これらのチ
ョークコイルは、ノルマルモードチョークコイル、コモ
ンモードチョークコイルそれぞれ個別に作られており、
従来のこのようなノイズフィルタにはノルマルモードチ
ョークコイル２個とコモンモードチョークコイル１個を
使うため実装スペースが大きくなり、基板実装上も多く
の機構部品を必要とし、又小形化できず、製造原価も高
価になるという課題があった。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、これらの欠
点を除去するため、ノルマルモードチョークコイルとコ
モンモードチョークコイルを一つの磁心により構成した
チョークコイルであり、実装スペースの小形化と低価格
化をはかったノルマルモードチョークコイルとコモンモ
ードチョークコイルを兼ね備えた新規なノイズフィルタ
用のチョークコイル、及びチョークコイルを構成するコ
イルボビンを提供することを目的とする。
点を除去するため、ノルマルモードチョークコイルとコ
モンモードチョークコイルを一つの磁心により構成した
チョークコイルであり、実装スペースの小形化と低価格
化をはかったノルマルモードチョークコイルとコモンモ
ードチョークコイルを兼ね備えた新規なノイズフィルタ
用のチョークコイル、及びチョークコイルを構成するコ
イルボビンを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案は、両外側に空隙
を設けた磁脚と中央に二つの閉磁路を有する４本の磁脚
を持つ四脚磁心の内側の二つの磁脚に、往復する二本の
線を、二本の線に流れる往復する電流による磁束が同一
方向となるコモンモード巻線を施すことにより、ノルマ
ルモードチョークコイルとコモンモードチョークコイル
を構成するチョークコイルを形成するもので、二分割し
た四脚磁心を用いチョークコイルを形成するコイルボビ
ンは、二つの閉磁路磁脚に巻線を施したコイルボビンを
挿入し、二つのコイルボビンの間を絶縁仕切板により組
合せ、コイルボビンと四脚磁心とを組合せ、磁心の外周
をテープで巻き固定するか、先端を内側に折り曲げたＵ
字状コア固定金具により二分割した四脚磁心の外周を固
定し、本考案のノイズフィルタ用チョークコイルとす
る。
を設けた磁脚と中央に二つの閉磁路を有する４本の磁脚
を持つ四脚磁心の内側の二つの磁脚に、往復する二本の
線を、二本の線に流れる往復する電流による磁束が同一
方向となるコモンモード巻線を施すことにより、ノルマ
ルモードチョークコイルとコモンモードチョークコイル
を構成するチョークコイルを形成するもので、二分割し
た四脚磁心を用いチョークコイルを形成するコイルボビ
ンは、二つの閉磁路磁脚に巻線を施したコイルボビンを
挿入し、二つのコイルボビンの間を絶縁仕切板により組
合せ、コイルボビンと四脚磁心とを組合せ、磁心の外周
をテープで巻き固定するか、先端を内側に折り曲げたＵ
字状コア固定金具により二分割した四脚磁心の外周を固
定し、本考案のノイズフィルタ用チョークコイルとす
る。
【０００５】即ち本考案は、１．磁路中に空隙を設けた
二つの磁脚と、二つの閉磁路磁脚からなる高い比透磁率
特性を有する四脚磁心の前記二つの閉磁路磁脚の夫々
に、往復する電流が流れる夫々の線を閉磁路磁脚に生ず
る磁束の方向が同じ向きとなるコモンモードにコイルを
巻回してなることを特徴とするノイズフィルタ用チョー
クコイルである。２．磁路中に空隙を設けた二つの磁脚
と、二つの閉磁路磁脚からなる二分割四脚磁心の前記閉
磁路磁脚の夫々に、閉磁路磁脚に挿入する二つのコイル
ボビンの両端の鍔に取り付けた側板押え板、又は嵌合溝
と、二つのコイルボビンを係合する絶縁仕切板と、絶縁
仕切板の両端面に前記側板押え板の両外側に嵌合する側
板、又は端面に嵌合突起を取り付けた側板により、絶縁
仕切板の側板押え板と側板、又は嵌合溝と嵌合突起とに
よりコイルボビンと絶縁仕切板を固定し、側板の両外側
面に設けた固定突起により磁心とコイルボビンとを係合
するよう構成したことを特徴とするコイルボビンであ
る。
二つの磁脚と、二つの閉磁路磁脚からなる高い比透磁率
特性を有する四脚磁心の前記二つの閉磁路磁脚の夫々
に、往復する電流が流れる夫々の線を閉磁路磁脚に生ず
る磁束の方向が同じ向きとなるコモンモードにコイルを
巻回してなることを特徴とするノイズフィルタ用チョー
クコイルである。２．磁路中に空隙を設けた二つの磁脚
と、二つの閉磁路磁脚からなる二分割四脚磁心の前記閉
磁路磁脚の夫々に、閉磁路磁脚に挿入する二つのコイル
ボビンの両端の鍔に取り付けた側板押え板、又は嵌合溝
と、二つのコイルボビンを係合する絶縁仕切板と、絶縁
仕切板の両端面に前記側板押え板の両外側に嵌合する側
板、又は端面に嵌合突起を取り付けた側板により、絶縁
仕切板の側板押え板と側板、又は嵌合溝と嵌合突起とに
よりコイルボビンと絶縁仕切板を固定し、側板の両外側
面に設けた固定突起により磁心とコイルボビンとを係合
するよう構成したことを特徴とするコイルボビンであ
る。
【０００６】
【作用】図１は本考案によるチョークコイルであり、高
い比透磁率特性を有する四つの磁脚を有する四脚磁心の
両外側磁脚には空隙を設けてあり、中央の二つの磁脚は
閉磁路に形成され、二つの線の一方を夫々の閉磁路磁脚
に巻回し、二つの閉磁路磁脚に巻回する巻線の方向は互
いに往復する電流が流れる時、夫々の磁脚に発生する磁
束の方向が同方向となるコモンモードの巻線に巻回され
る。このような形状の磁心にコモンモード巻線を施すこ
とにより、往復する線電流により発生する磁束、即ち閉
磁路磁脚１ｂに巻回されたコイル２による磁束は、一部
は磁束８となって空隙４の磁脚と磁脚１ｂを通り、又コ
イル２が作る磁束は、隣の磁脚１ｃに巻回されたコイル
３と共にコモンモードチョークコイルを形成する。閉磁
路磁脚１ｃに巻かれたコイル３はコイル２とほぼ同じ巻
数で、コイル２に対しコイル３に流れる線電流ｉ2によ
り磁脚１ｃに発生する磁束７は、磁束６と打ち消し合う
よう巻回され、コイル３による磁束の一部は空隙５のあ
る磁脚に磁束９として流れる。従って本考案の磁心の形
状と巻線構造とすることにより、並列に巻かれたコイル
２、コイル３の両端と接地間にコモンモードのインダク
タンスを生じ、又コイル２、コイル３に往復電流が流れ
る時には、磁脚１ａ、磁脚１ｄに流れる磁束成分とコイ
ル２、コイル３とにより、ノルマルモードのインダクタ
ンスを生じる。又、磁脚１ａ，１ｄに設けた互いの空隙
長を変えることにより、磁脚１ｂ、１ｃに流れる磁束の
相対値が変わる故、コイル２、コイル３に生ずるノルマ
ルモードのインダクタンスの値を変えることができる。
い比透磁率特性を有する四つの磁脚を有する四脚磁心の
両外側磁脚には空隙を設けてあり、中央の二つの磁脚は
閉磁路に形成され、二つの線の一方を夫々の閉磁路磁脚
に巻回し、二つの閉磁路磁脚に巻回する巻線の方向は互
いに往復する電流が流れる時、夫々の磁脚に発生する磁
束の方向が同方向となるコモンモードの巻線に巻回され
る。このような形状の磁心にコモンモード巻線を施すこ
とにより、往復する線電流により発生する磁束、即ち閉
磁路磁脚１ｂに巻回されたコイル２による磁束は、一部
は磁束８となって空隙４の磁脚と磁脚１ｂを通り、又コ
イル２が作る磁束は、隣の磁脚１ｃに巻回されたコイル
３と共にコモンモードチョークコイルを形成する。閉磁
路磁脚１ｃに巻かれたコイル３はコイル２とほぼ同じ巻
数で、コイル２に対しコイル３に流れる線電流ｉ2によ
り磁脚１ｃに発生する磁束７は、磁束６と打ち消し合う
よう巻回され、コイル３による磁束の一部は空隙５のあ
る磁脚に磁束９として流れる。従って本考案の磁心の形
状と巻線構造とすることにより、並列に巻かれたコイル
２、コイル３の両端と接地間にコモンモードのインダク
タンスを生じ、又コイル２、コイル３に往復電流が流れ
る時には、磁脚１ａ、磁脚１ｄに流れる磁束成分とコイ
ル２、コイル３とにより、ノルマルモードのインダクタ
ンスを生じる。又、磁脚１ａ，１ｄに設けた互いの空隙
長を変えることにより、磁脚１ｂ、１ｃに流れる磁束の
相対値が変わる故、コイル２、コイル３に生ずるノルマ
ルモードのインダクタンスの値を変えることができる。
【０００７】
【実施例】本考案の実施例につき図面を用い説明する。
図１は、本考案によるノイズフィルタ用チョークコイル
の磁心形状並びにコイルの構造を示す図であり、本考案
に用いるノイズフィルタ用チョークコイルの四脚磁心１
は高い比透磁率特性を有し、両外側の磁脚１ａ，１ｄに
は空隙４，５を設け、中央に閉磁路の二つの磁脚１ｂ，
１ｃを有する四脚磁心である。又、本考案の磁心形状と
して、中央の二つの磁脚１ｂ、１ｃに夫々空隙を設け、
両外側の磁脚１ａ，１ｄを閉磁路とした四脚磁心でもよ
い。一方、ノルマルモードチョークコイル、コモンモー
ドチョークコイルのインダクタンスの値により、夫々の
磁脚の幅、断面積、巻線数を施す窓面積を適当寸法に変
えてもよく、図１に示す磁心の形状に拘束されるもので
はない。図１において、中央の二つの閉磁路磁脚１ｂ，
１ｃには、磁脚１ｂにコイル２、磁脚１ｃにコイル３
が、コイル２、コイル３に流れる電流が逆向きの時、二
つの閉磁路磁脚に発生する磁束６、磁束７が互いに打ち
消し合うように、互いにほぼ同一になる巻数のコイル
２、コイル３が巻回される。従って、中央の二つの閉磁
路に形成された磁脚に巻回されたコイル２、コイル３に
よりコモンモードチョークコイルを形成し、一方コイル
２側の磁束６の一部は、空隙４を有する磁脚１ａに磁束
８を形成し、磁束８は磁脚１ｂとにより閉磁路を形成し
てノルマルモードチョークコイルを形成する。一方、コ
イル３側の磁脚１ｃに生じた磁束７の一部は、空隙５を
有する磁脚１ｄに磁束９を生じ、磁脚１ｃと閉磁路を形
成し、コイル３とコイル２に往復電流が流れた時ノルマ
ルモードチョークコイルを形成する。従って、図１に示
す磁心形状と巻線構造とすることにより、二つのノルマ
ルモードチョークコイルと一つのコモンモードチョーク
コイルを持つノイズフィルタ用チョークコイルを形成す
ることになる。図２は、本考案によるノイズフィルタ用
チョークコイルの実施例の二分割した四脚磁心１を示
し、両外側の磁脚に空隙４、空隙５を形成した磁心形状
であり、中央の窓面積は両側の窓面積のほぼ二倍の広さ
の四脚磁心１としてある。図３と図４は、本考案による
四脚磁心を用いたチョークコイルを形成するコイルボビ
ンを示し、図３は、二分割した四脚磁心１の中央閉磁路
の磁脚１ｂ，１ｃに組み込む巻線用のコイルボビン１
３，１４、及びコイルボビンを四脚磁心１に固定する両
端面に側板１１を取り付けた絶縁仕切板１５である。コ
イルボビン１３，１４には鍔１０、及び四脚磁心１の両
外側磁脚をのせる下鍔１７，１８、及び下面に基板へ実
装するピン端子１６、及びスタンドオフ１９が取り付け
られている。コイルボビンの鍔１０の内側に夫々巻線を
施し、夫々のコイルボビン１３，１４に巻回したコイル
は、互いに同相になるようピン端子１６に接続し、四脚
磁心１の中央の磁脚１ｂ，１ｃにコイルボビン１３，１
４を挿入し、コイルボビン１３，１４を両端に側板１１
を有する絶縁仕切板１５を鍔の側板押え板１０ａの外側
を押さえて、コイルボビン１３、コイルボビン１４を固
定する。又、絶縁仕切板１５の両端に取り付けた側板１
１の外側面には、磁心の厚さ幅の間隔で取り付けた磁心
固定突起２１，２２が取り付けられており、磁心固定突
起２１，２２により磁心のつき当り部分の磁心上下面に
磁心固定突起２１，２２をはさみ、磁心とコイルボビン
を固定する。磁心とコイルボビンは、コイルボビンを組
込み後、磁心の外周を粘着テープで巻回するか、先端を
内側に折り曲げたばね性を有するＵ字形のコア固定金具
により二分割磁心を組合せ固定し、本考案によるノイズ
フィルタ用チョークコイルを形成する。図４は、本考案
によるノイズフィルタ用チョークコイルの他のコイルボ
ビンの例を示し、コイルボビンと絶縁仕切板１５とを接
続するのにコイルボビン側の鍔の先端に嵌合溝２４を、
又絶縁仕切板１５の側板１１に嵌合突起２５を取り付け
た例であり、コイルボビンに巻線を施し、ノイズフィル
タ用チョークコイルを組立てる構成は、前記の図３の実
施例の説明と同じである。図５は、絶縁仕切板１５の両
端に取り付けた側板１１を磁心に組込む図で、磁心固定
突起２１，２２は四脚磁心１の下面から磁心面に押し付
け滑らせる。この時、上方の磁心固定突起２１は凹溝２
３に押し込まれ、磁心面を平に進み、磁心固定突起が磁
心の上面に達すると、磁心固定突起２１は磁心面上には
じき、磁心の上面、下面でコイルボビンと磁心とを固定
する。
図１は、本考案によるノイズフィルタ用チョークコイル
の磁心形状並びにコイルの構造を示す図であり、本考案
に用いるノイズフィルタ用チョークコイルの四脚磁心１
は高い比透磁率特性を有し、両外側の磁脚１ａ，１ｄに
は空隙４，５を設け、中央に閉磁路の二つの磁脚１ｂ，
１ｃを有する四脚磁心である。又、本考案の磁心形状と
して、中央の二つの磁脚１ｂ、１ｃに夫々空隙を設け、
両外側の磁脚１ａ，１ｄを閉磁路とした四脚磁心でもよ
い。一方、ノルマルモードチョークコイル、コモンモー
ドチョークコイルのインダクタンスの値により、夫々の
磁脚の幅、断面積、巻線数を施す窓面積を適当寸法に変
えてもよく、図１に示す磁心の形状に拘束されるもので
はない。図１において、中央の二つの閉磁路磁脚１ｂ，
１ｃには、磁脚１ｂにコイル２、磁脚１ｃにコイル３
が、コイル２、コイル３に流れる電流が逆向きの時、二
つの閉磁路磁脚に発生する磁束６、磁束７が互いに打ち
消し合うように、互いにほぼ同一になる巻数のコイル
２、コイル３が巻回される。従って、中央の二つの閉磁
路に形成された磁脚に巻回されたコイル２、コイル３に
よりコモンモードチョークコイルを形成し、一方コイル
２側の磁束６の一部は、空隙４を有する磁脚１ａに磁束
８を形成し、磁束８は磁脚１ｂとにより閉磁路を形成し
てノルマルモードチョークコイルを形成する。一方、コ
イル３側の磁脚１ｃに生じた磁束７の一部は、空隙５を
有する磁脚１ｄに磁束９を生じ、磁脚１ｃと閉磁路を形
成し、コイル３とコイル２に往復電流が流れた時ノルマ
ルモードチョークコイルを形成する。従って、図１に示
す磁心形状と巻線構造とすることにより、二つのノルマ
ルモードチョークコイルと一つのコモンモードチョーク
コイルを持つノイズフィルタ用チョークコイルを形成す
ることになる。図２は、本考案によるノイズフィルタ用
チョークコイルの実施例の二分割した四脚磁心１を示
し、両外側の磁脚に空隙４、空隙５を形成した磁心形状
であり、中央の窓面積は両側の窓面積のほぼ二倍の広さ
の四脚磁心１としてある。図３と図４は、本考案による
四脚磁心を用いたチョークコイルを形成するコイルボビ
ンを示し、図３は、二分割した四脚磁心１の中央閉磁路
の磁脚１ｂ，１ｃに組み込む巻線用のコイルボビン１
３，１４、及びコイルボビンを四脚磁心１に固定する両
端面に側板１１を取り付けた絶縁仕切板１５である。コ
イルボビン１３，１４には鍔１０、及び四脚磁心１の両
外側磁脚をのせる下鍔１７，１８、及び下面に基板へ実
装するピン端子１６、及びスタンドオフ１９が取り付け
られている。コイルボビンの鍔１０の内側に夫々巻線を
施し、夫々のコイルボビン１３，１４に巻回したコイル
は、互いに同相になるようピン端子１６に接続し、四脚
磁心１の中央の磁脚１ｂ，１ｃにコイルボビン１３，１
４を挿入し、コイルボビン１３，１４を両端に側板１１
を有する絶縁仕切板１５を鍔の側板押え板１０ａの外側
を押さえて、コイルボビン１３、コイルボビン１４を固
定する。又、絶縁仕切板１５の両端に取り付けた側板１
１の外側面には、磁心の厚さ幅の間隔で取り付けた磁心
固定突起２１，２２が取り付けられており、磁心固定突
起２１，２２により磁心のつき当り部分の磁心上下面に
磁心固定突起２１，２２をはさみ、磁心とコイルボビン
を固定する。磁心とコイルボビンは、コイルボビンを組
込み後、磁心の外周を粘着テープで巻回するか、先端を
内側に折り曲げたばね性を有するＵ字形のコア固定金具
により二分割磁心を組合せ固定し、本考案によるノイズ
フィルタ用チョークコイルを形成する。図４は、本考案
によるノイズフィルタ用チョークコイルの他のコイルボ
ビンの例を示し、コイルボビンと絶縁仕切板１５とを接
続するのにコイルボビン側の鍔の先端に嵌合溝２４を、
又絶縁仕切板１５の側板１１に嵌合突起２５を取り付け
た例であり、コイルボビンに巻線を施し、ノイズフィル
タ用チョークコイルを組立てる構成は、前記の図３の実
施例の説明と同じである。図５は、絶縁仕切板１５の両
端に取り付けた側板１１を磁心に組込む図で、磁心固定
突起２１，２２は四脚磁心１の下面から磁心面に押し付
け滑らせる。この時、上方の磁心固定突起２１は凹溝２
３に押し込まれ、磁心面を平に進み、磁心固定突起が磁
心の上面に達すると、磁心固定突起２１は磁心面上には
じき、磁心の上面、下面でコイルボビンと磁心とを固定
する。
【０００８】なお、本考案の実施例は両外側に空隙を設
けた磁脚と、中央に二つの閉磁路磁脚からなる四脚磁心
の、二つの閉磁路磁脚に往復電流が流れる二つの線をコ
モンモードに巻線して構成したものであるが、二つの空
隙を設けた磁脚と二つの閉磁路磁脚からなる四脚磁心の
構成は、夫々何れの位置であってもよく、二つの閉磁路
磁脚に往復電流が流れる二つの線を、二つの閉磁路磁心
にコモンモードに巻線を施すことにより、本考案のチョ
ークコイルを形成することができる。
けた磁脚と、中央に二つの閉磁路磁脚からなる四脚磁心
の、二つの閉磁路磁脚に往復電流が流れる二つの線をコ
モンモードに巻線して構成したものであるが、二つの空
隙を設けた磁脚と二つの閉磁路磁脚からなる四脚磁心の
構成は、夫々何れの位置であってもよく、二つの閉磁路
磁脚に往復電流が流れる二つの線を、二つの閉磁路磁心
にコモンモードに巻線を施すことにより、本考案のチョ
ークコイルを形成することができる。
【０００９】
【考案の効果】二個の閉磁路磁脚と、二個の空隙を設け
た磁脚を組合わせた四脚磁心の二つの閉磁路に、二本の
線を夫々別個に同相方向に、又ほぼ同数の巻線のコイル
を形成することにより、ノルマルモード成分とコモンモ
ード成分を有する電磁ノイズの抑制に有効なノイズフィ
ルタ用チョークコイルを形成する。又、二分割型の空隙
入り四脚磁心の中央閉磁路磁脚夫々に、ピン端子を植設
し巻線を施したコイルボビンを挿入し、絶縁仕切板でコ
イルボビンと磁心とを結合組立てし、磁心の外周を粘着
テープ、又は先端内側に折り曲げたＵ字形のコア固定金
具により固定したノイズフィルタ用チョークコイルとす
ることにより、一つの磁心とコモンモード巻線のみでコ
モンモード成分とノルマルモード成分の電磁ノイズに有
効な小型のノイズフィルタ用チョークコイル並びにその
チョークコイルを形成するためのコイルボビンを提供で
きる。
た磁脚を組合わせた四脚磁心の二つの閉磁路に、二本の
線を夫々別個に同相方向に、又ほぼ同数の巻線のコイル
を形成することにより、ノルマルモード成分とコモンモ
ード成分を有する電磁ノイズの抑制に有効なノイズフィ
ルタ用チョークコイルを形成する。又、二分割型の空隙
入り四脚磁心の中央閉磁路磁脚夫々に、ピン端子を植設
し巻線を施したコイルボビンを挿入し、絶縁仕切板でコ
イルボビンと磁心とを結合組立てし、磁心の外周を粘着
テープ、又は先端内側に折り曲げたＵ字形のコア固定金
具により固定したノイズフィルタ用チョークコイルとす
ることにより、一つの磁心とコモンモード巻線のみでコ
モンモード成分とノルマルモード成分の電磁ノイズに有
効な小型のノイズフィルタ用チョークコイル並びにその
チョークコイルを形成するためのコイルボビンを提供で
きる。
【図１】本考案によるノイズフィルタ用チョークコイル
の構成を示す図。
の構成を示す図。
【図２】本考案によるノイズフィルタ用チョークコイル
の磁心形状の平面図。
の磁心形状の平面図。
【図３】本考案によるノイズフィルタ用チョークコイル
の二分割四脚磁心とコイルボビンの構造を示す分解斜視
図。
の二分割四脚磁心とコイルボビンの構造を示す分解斜視
図。
【図４】本考案によるノイズフィルタ用チョークコイル
の二分割磁心を用いた他のコイルボビンの構造を示す分
解斜視図。
の二分割磁心を用いた他のコイルボビンの構造を示す分
解斜視図。
【図５】コイルボビンと磁心を結合する絶縁仕切り板の
側板の磁心端面への組立てを示す断面図で、図５の
（ａ）は側板を磁心面下方より摺動している図、図５の
（ｂ）は磁心と側板とを組立てた図。
側板の磁心端面への組立てを示す断面図で、図５の
（ａ）は側板を磁心面下方より摺動している図、図５の
（ｂ）は磁心と側板とを組立てた図。
【図６】従来のノイズフィルタを示す回路図。
【符号の説明】 １ 四脚磁心 １ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ 磁脚 ２，３ コイル ４，５ 空隙 ６，７，８，９ 磁束 １０ 鍔 １０ａ 側板押え板 １１ 側板 １３，１４ コイルボビン １５ 絶縁仕切板 １６ ピン端子 １７，１８ 下鍔 １９ スタンドオフ ２０ 磁脚挿入孔 ２１，２２ 磁心固定突起 ２３ 凹溝 ２４ 嵌合溝 ２５ 嵌合突起 ２６，２７ ノルマルモードチョークコイル ２８ コモンモードチョークコイル ｉ1，ｉ2 線電流 Ｃ1，Ｃ2 コンデンサ Ｚ 負荷インピーダンス
Claims (2)
- 【請求項１】 磁路中に空隙を設けた二つの磁脚と、二
つの閉磁路磁脚からなる高い比透磁率特性を有する四脚
磁心の前記二つの閉磁路磁脚の夫々に、往復する電流が
流れる夫々の線を閉磁路磁脚に生ずる磁束の方向が同じ
向きとなるコモンモードにコイルを巻回してなることを
特徴とするノイズフィルタ用チョークコイル。 - 【請求項２】 磁路中に空隙を設けた二つの磁脚と、
二つの閉磁路磁脚からなる二分割四脚磁心の前記閉磁路
磁脚の夫々に、閉磁路磁脚に挿入する二つのコイルボビ
ンの両端の鍔に取り付けた側板押え板、又は嵌合溝と、
二つのコイルボビンを係合する絶縁仕切板と、絶縁仕切
板の両端面に前記側板押え板の両外側に嵌合する側板、
又は端面に嵌合突起を取り付けた側板により、絶縁仕切
板の側板押え板と側板、又は嵌合溝と嵌合突起とにより
コイルボビンと絶縁仕切板を固定し、側板の両外側面に
設けた固定突起により磁心とコイルボビンとを係合する
よう構成したことを特徴とするコイルボビン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5173892U JP2568382Y2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | ノイズフィルタ用チョークコイル並びにそのコイルボビン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5173892U JP2568382Y2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | ノイズフィルタ用チョークコイル並びにそのコイルボビン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH067223U JPH067223U (ja) | 1994-01-28 |
| JP2568382Y2 true JP2568382Y2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=12895248
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5173892U Expired - Lifetime JP2568382Y2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | ノイズフィルタ用チョークコイル並びにそのコイルボビン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2568382Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100457393B1 (ko) * | 1997-07-10 | 2005-01-25 | 주식회사 엘지생활건강 | 두 개의 벨트로 구성된 재사용 가능한 허리 탄성벨트를 갖는 일회용 흡수용품 |
| WO2018173900A1 (ja) * | 2017-03-23 | 2018-09-27 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | リアクトル、電源回路 |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP5173892U patent/JP2568382Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH067223U (ja) | 1994-01-28 |
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