JPH0566922U - つぼ形磁心及びそれを用いた巻線部品 - Google Patents

つぼ形磁心及びそれを用いた巻線部品

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JPH0566922U
JPH0566922U JP1373992U JP1373992U JPH0566922U JP H0566922 U JPH0566922 U JP H0566922U JP 1373992 U JP1373992 U JP 1373992U JP 1373992 U JP1373992 U JP 1373992U JP H0566922 U JPH0566922 U JP H0566922U
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JP
Japan
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magnetic core
pot
shaped magnetic
bobbin
outer leg
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JP1373992U
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Inventor
峰雄 佐藤
勝 篠田
Original Assignee
富士電気化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールド効果を高めて外部への漏れ磁束を低
減し、結合係数を高めることができ、且つ巻線部品を小
型化する。 【構成】 つぼ形磁心10は、共に円環状の端板部分1
2の片面中央に円筒状の内側脚部14が、また周辺に円
筒状の外側脚部16が、同一方向に突出するように一体
的に形成した構造を有するフェライト焼結体である。内
側脚部14は外側脚部16より僅かに短く成形されてい
る。このつぼ形磁心10は端板部分12に対称的に2個
の円形状の貫通孔18が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、端板部分の片面の中央に内側脚部が、また周辺に外側脚部が一体的 に形成される構造のつぼ形磁心及びそれを用いた巻線部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
つぼ形磁心は、通信機器の装荷コイル、各種トランス、あるいはチョークコイ ル等で広く利用されている。つぼ形磁心の構造は様々であり、丸つぼ形や角つぼ 形のみならずXタイプやウイング等もある。いずれにしても、端板部分の片面の 中央に内側脚部が、また周辺に外側脚部が一体的に形成され、且つ外側脚部には 切欠き部によって複数の脚部に分離した構造をなしている。この切欠き部は内部 に収容するコイルのリード端子を引き出すのに用いている。
【0003】 図6のAに従来のつぼ形磁心の一例を示す。つぼ形磁心60は、円環状の端板 部分62の片面中央に円筒状の内側脚部64が、また周辺に複数(ここでは4個 )の円弧状の外側脚部66が一体的に形成された構造をなし、それらの間にボビ ンに巻装したコイルが収容されるリング形空間を形成したフェライト焼結体であ る。各外側脚部66の間が切欠き部67である。通常、内側脚部64の長さは外 側脚部66の長さより僅かに短く形成されている。
【0004】 巻線部品を構成するには、図6のBに示すように、前記のようなつぼ形磁心を 2個相対向する如く組み合わせ、巻線72を施したボビン74をそれらにより形 成される円環状の空間内に収容する。この時に、内側脚部64は僅かなギャップ 65を有することになる。こうしたギャップ65は巻線部品の損失、安定度を向 上させる機能を果たす。ボビン74の2個の端子支持部78は、外側脚部66間 の切欠き部67から外方に突出し、そこに装着されているピン端子26により回 路基板との固定並びに外部回路との電気的接続が行われる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
つぼ形磁心は、他の構造の磁心に比べて、コイルの結合係数が高いこと、 漏れ磁束が少ないこと、などのメリットがある。しかし従来のつぼ形磁心は、リ ード引出しのため前記のような各外側脚部の間に切欠き部を設けねばならず、上 記メリットが十分に生かされていない。特に、内側脚部にギャップを有する場合 は、シールド効果が不十分であり、漏れ磁束が外部周辺機器にノイズを発生させ る等の悪影響を及ぼす。
【0006】 また従来のつぼ形磁心を用いた巻線部品では、外側脚部の間の切欠き部からボ ビンの端子支持部とリード端子が外方に突出することとなり、回路基板に搭載す る際に、突出した部分のスペースが余分に必要になり、小型化の障害となってい る。
【0007】 本考案の目的は、シールド効果を高めて外部への漏れ磁束を低減し、結合係数 を高めることができるつぼ形磁心及びそれを用いて小型化した巻線部品を提供す ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成できる本考案は、第1の磁心と第2の磁心からなり、両磁心は 端面部分の片面の中央に内側脚部が、また周辺に外側脚部が一体的に形成され、 且つ外側脚部には切欠き部が無く全周にわたって完全に連続する構造を有し、少 なくとも一方の磁心の端面部分に貫通孔を形成したつぼ形磁心である。
【0009】 このような第1のつぼ形磁心と第2のつぼ形磁心とを、外側脚部の先端面同士 が互いに当接するように組み合わせ、それら内部にボビンに巻装したコイルを収 納し、該ボビンの端子支持部を第1のつぼ形磁心の貫通孔に嵌合させてリード端 子を引き出し巻線部品とする。巻線部品には、端面部分に貫通孔を形成した第1 のつぼ形磁心と端面部分に貫通孔を形成していない第2のつぼ形磁心とを組み合 わせたものと、端面部分に貫通孔を形成した第1のつぼ形磁心と第2のつぼ形磁 心とを組み合わせたものがある。後者の巻線部品は、ボビンの一方のフランジ面 に設けた端子支持部を第1のつぼ形磁心の貫通孔に嵌合させてリード端子を引き 出し、ボビンの他方のフランジ面に設けた固定用止めピンを第2のつぼ形磁心の 貫通孔に嵌着した構造とすることもできる。
【0010】
【作用】
切欠き部が無く全周にわたって完全に連続している外側脚部は、十分なシール ド効果をもたらす。特に内側脚部にギャップを有する場合はギャップからの漏れ 磁束が顕著であるが、その場合でも磁心外部への漏れ磁束を低減し、外部の電子 部品に与える磁気的影響を減少させる。
【0011】 また磁心の端板部分に形成した貫通孔はリード端子を引き出す機能を果たし、 つぼ形磁心の底面積のみで回路基板への実装を可能とする。つまり、回路基板へ の実装の占積率が小さくなる。更にボビンに固定用止めピンを形成して、それに 嵌着させることにより、前記貫通孔をつぼ形磁心同士の結合の機能を持たせるこ とも可能である。
【0012】
【実施例】
図1は本考案に係るつぼ形磁心の一実施例を示す。つぼ形磁心10は、共に円 環状の端板部分12の片面中央に円筒状の内側脚部14が、また周辺に円筒状の 外側脚部16が、同一方向に突出するように一体的に形成した構造を有するフェ ライト焼結体である。内側脚部14は外側脚部16より僅かに短く形成されてい る。このつぼ形磁心10は端板部分12に対称的に2個の円形状の貫通孔18が 形成されている。
【0013】 つぼ形磁心を用いた巻線部品は、図2に示すように、第1のつぼ形磁心10と 第2のつぼ形磁心20とを、外側脚部の先端面同士が互いに当接するように組み 合わせ、巻線22を施したボビン24を、それらにより形成される円環状の空間 内に収容される構造である。ここで第1のつぼ形磁心10は、図1に示す構造で あって、端板部分12に円形状の貫通孔18が形成されているが、第2のつぼ形 磁心20は端板部分に貫通孔は形成されていないものを用いている。
【0014】 ボビン24にはピン端子26を支える円柱状の端子支持部28があり、これが 端板部分12の貫通孔18に嵌合する。端板部分12の貫通孔18からピン端子 26が突出する構造であり、磁心外側脚部16の側面からピン端子26を引き出 す構造であり、小型化を実現できる。
【0015】 この巻線部品では、つぼ形磁心の内側脚部が外側脚部よりも短いためギャップ 15が形成される。このギャップ15は巻線部品の特性の安定化に寄与するが、 ギャップ15から漏れ磁束が発生する。しかし、巻線部品の外周面は全て完全に 連続する外側脚部(フェライト)で囲まれているため、外部へ磁束が漏れること はない。貫通孔18が存在するがギャップ15に向き合う面では無いし、実装回 路基板に面するため、ほとんど無視できる。その結果、外側に配置した他の電子 部品等に悪影響を及ぼすことはない。
【0016】 図3には本考案に係る他の実施例の断面図を示す。図1に示すつぼ形磁心10 が2個相対向する如く組み合わされ、巻線22を施したボビン34がそれらによ り形成される円環状の空間内に収容されて巻線部品を構成する。ボビン34の一 方のフランジ面から突設した端子支持部38を第1の(図面で下方の)つぼ形磁 心の貫通孔に嵌合させてピン端子26を引き出し、ボビン34の他方のフランジ 面に設けた固定用止めピン39を、第2の(図面で上方の)つぼ形磁心の貫通孔 に嵌合固定する。これにより、磁心同士の結合部品を別に用意する必要がなくな る。
【0017】 図4に本考案の更に他の実施例を示す。Aはつぼ形磁心の形状を、Bはそれを 用いた巻線部品を示す。つぼ形磁心の基本的構成は前記実施例と同様であってよ い。円環状の端板部分42の片面中央に円筒状の内側脚部44を、また周辺に円 筒状の外側脚部46が同一方向に突出するように一体的に形成されている。ここ で端板部分42に形成する貫通孔48は矩形状をなしており、端板部分42の両 脚部をつなぐ部分のみならず更に延長されて外周縁まで達するような形状になっ ている。このようにすると、同図Bに示すように、リード端子56をボビン54 の底面に沿うように曲げて配置することができ、それによって表面実装に適した 構造となる。
【0018】 以上本考案の好ましい実施例について詳述したが、本考案はかかる構成に限定 されるものではないことは無論である。つぼ形磁心はフェライト磁心のみならず 圧粉磁心等も使用可能であり、その全体的な形状は上記丸つぼ形のみならず角つ ぼ形等任意のものに適用し得る。また、図5に示すように、つぼ形磁心の端板部 分に形成する貫通孔hの形状は円形状に限定されるものではなく、角形、楕円状 あるいは半円状、扇形状等であってもよい。貫通孔hの大きさ並びに形成個数は 必要に応じて適宜決定する。
【0019】
【考案の効果】
本考案のつぼ形磁心は外側脚部に切欠き部が無く全周にわたって完全に連続し ている構造なので、十分なシールド効果をもたらす。特に内側脚部にギャップを 有する場合はギャップからの漏れ磁束が顕著であるが、その場合でも磁心外部へ の漏れ磁束を低減し、外部の電子部品に与える磁気的影響を減少させる。
【0020】 また磁心の端板部分に形成した貫通孔はリード端子を引き出す機能を果たし、 つぼ形磁心の底面積のみで回路基板への実装を可能とするので、小型化が実現で き、回路基板への実装の占積率が小さくなる。更にボビンに固定用止めピンを形 成して、それに嵌着させることにより、前記貫通孔をつぼ形磁心同士の結合の機 能を持たせることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るつぼ形磁心の一実施例を示す一部
破断斜視図。
【図2】本考案に係るつぼ形磁心を用いた巻線部品の断
面図。
【図3】本考案に係る他のつぼ形磁心を用いた巻線部品
の断面図。
【図4】本考案に係る更に他のつぼ形磁心の一部破断斜
視図及びそれを用いた巻線部品の断面図。
【図5】本考案に係る他のつぼ形磁心の平面図。
【図6】従来のつぼ形磁心の斜視図及びそれを用いた巻
線部品の断面図。
【符号の説明】
10 つぼ形磁心 12 端板部分 14 内側脚部 15 ギャップ 16 外側脚部 18 貫通孔 20 つぼ形磁心 22 巻線 24 ボビン 26 ピン端子 28 端子支持部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の磁心と第2の磁心からなり、両磁
    心は端面部分の片面の中央に内側脚部が、また周辺に外
    側脚部が一体的に形成され、且つ外側脚部には切欠き部
    が無く全周にわたって完全に連続する構造を有し、少な
    くとも一方の磁心の端面部分に貫通孔を形成したことを
    特徴とするつぼ形磁心。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の、端面部分に貫通孔を形
    成した第1のつぼ形磁心と端面部分に貫通孔を形成して
    いない第2のつぼ形磁心とを、外側脚部の先端面同士が
    互いに当接するように組み合わせ、それら内部にボビン
    に巻装したコイルを収納し、該ボビンの端子支持部を第
    1のつぼ形磁心の貫通孔に嵌合させてリード端子を引き
    出した巻線部品。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の、端面部分に貫通孔を形
    成した第1のつぼ形磁心と第2のつぼ形磁心とを、外側
    脚部の先端面同士が互いに当接するように組み合わせ、
    それら内部にボビンに巻装したコイルを収納し、該ボビ
    ンの一方のフランジ面に設けた端子支持部を第1のつぼ
    形磁心の貫通孔に嵌合させてリード端子を引き出し、ボ
    ビンの他方のフランジ面に設けた固定用止めピンを第2
    のつぼ形磁心の貫通孔に嵌着した巻線部品。
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