JPH0711445Y2 - フェライト磁心 - Google Patents
フェライト磁心Info
- Publication number
- JPH0711445Y2 JPH0711445Y2 JP1988053913U JP5391388U JPH0711445Y2 JP H0711445 Y2 JPH0711445 Y2 JP H0711445Y2 JP 1988053913 U JP1988053913 U JP 1988053913U JP 5391388 U JP5391388 U JP 5391388U JP H0711445 Y2 JPH0711445 Y2 JP H0711445Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leg
- central leg
- cross
- outer legs
- sides
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔分野の概要〕 本考案はフェライト磁心に於て、磁心の小型化と効果的
なインダクタンス(L)の特性を得るためのフェライト
磁心である。
なインダクタンス(L)の特性を得るためのフェライト
磁心である。
巻枠に線を巻回し、巻枠の巻芯内と外周にフェライト磁
心を設けて閉磁路とするトランスホーマー・コイル等の
線輪部品が広く用いられている。
心を設けて閉磁路とするトランスホーマー・コイル等の
線輪部品が広く用いられている。
従来この種の線輪部品としてのフェライト磁心は、第2
図の様に中央脚11の断面形状は円形であったため、磁心
の外寸法の値が限られるとインダクタンス(L)の上限
値がある程度までしか得られなかった。
図の様に中央脚11の断面形状は円形であったため、磁心
の外寸法の値が限られるとインダクタンス(L)の上限
値がある程度までしか得られなかった。
又、最近電子機器の小型化、伝送信号のパルス化及びプ
リント基板への面実装化の要求が強くなり、特に面実装
可能な小型パルストランスの要求がある。パルストラン
ス用フェライト磁心は、パルス電圧波形の立ち上がり特
性を必要とし、このため巻線をあまりまかずに大きなイ
ンダクタンスがとれる磁心とする必要があり、一方、最
近の此の種のトランスでは、小形でしかも面実装可能
で、又トランス間のクロストークの少ない、即ち漏洩磁
束の少ない磁心を必要とする。
リント基板への面実装化の要求が強くなり、特に面実装
可能な小型パルストランスの要求がある。パルストラン
ス用フェライト磁心は、パルス電圧波形の立ち上がり特
性を必要とし、このため巻線をあまりまかずに大きなイ
ンダクタンスがとれる磁心とする必要があり、一方、最
近の此の種のトランスでは、小形でしかも面実装可能
で、又トランス間のクロストークの少ない、即ち漏洩磁
束の少ない磁心を必要とする。
本考案は、第1図に於て、中央脚1は従来此の種の磁心
の断面形状では円形、或いは四角形としていたのに対
し、本考案は曲率の異なる円形の弧部を合成して形成し
た形状、即小判形とし、巻数の数が少なくても大きなイ
ンダクタンスを得るために巻線が巻回される中央脚の断
面積を大きくし、磁心の外寸法を一定とした時に、従来
より高い値のインダクタンス(L)を得ることができ、
又磁心の外からの漏洩磁束の影響の少ないフェライト磁
心を提供することを目的とする。
の断面形状では円形、或いは四角形としていたのに対
し、本考案は曲率の異なる円形の弧部を合成して形成し
た形状、即小判形とし、巻数の数が少なくても大きなイ
ンダクタンスを得るために巻線が巻回される中央脚の断
面積を大きくし、磁心の外寸法を一定とした時に、従来
より高い値のインダクタンス(L)を得ることができ、
又磁心の外からの漏洩磁束の影響の少ないフェライト磁
心を提供することを目的とする。
本考案は、長さ方向が実装面と直交する中央脚1と、中
央脚に平行で且つ対称に設けた一対の外脚2と、中央脚
と外脚とを磁気的に結合するためのディスク部3により
構成したものであり、ディスク部3により実装面と直交
する閉磁路を形成し、中央脚の断面形状は円形の弧部を
合成して形成した形状、即ち小判形とし、中央脚の両側
にある2つの外脚、及びディスク部の断面積の合計を中
央脚の断面積より小さい面積にし、巻線を収める中央脚
と外脚との間のディスク部の空間は、巻線を巻回する空
間を満足するだけの空隙になる様に形成するものであ
る。
央脚に平行で且つ対称に設けた一対の外脚2と、中央脚
と外脚とを磁気的に結合するためのディスク部3により
構成したものであり、ディスク部3により実装面と直交
する閉磁路を形成し、中央脚の断面形状は円形の弧部を
合成して形成した形状、即ち小判形とし、中央脚の両側
にある2つの外脚、及びディスク部の断面積の合計を中
央脚の断面積より小さい面積にし、巻線を収める中央脚
と外脚との間のディスク部の空間は、巻線を巻回する空
間を満足するだけの空隙になる様に形成するものであ
る。
長さ方向が実装面に垂直な中央脚と、該中央脚に対
称に両側に設けた一対の外脚と、中央脚と両側の外脚と
を結合するディスク部とから成る磁心2個を中央脚と外
脚とを対向して組み合せ閉磁路を形成するフェライト磁
心に於て、中央脚の断面形状は曲率の異なる円形の弧部
を合成して形成した小判形で、中央脚の小判形の長軸の
長さは外脚両端の長さより短く、中央脚と両側外脚との
間のディスク部の端面形状はV形で、かつ両側の外脚の
断面積の合計値と中央脚の断面積の比が0.74ないし0.5
の範囲の形状に構成したことを特徴とするフェライト磁
心。
称に両側に設けた一対の外脚と、中央脚と両側の外脚と
を結合するディスク部とから成る磁心2個を中央脚と外
脚とを対向して組み合せ閉磁路を形成するフェライト磁
心に於て、中央脚の断面形状は曲率の異なる円形の弧部
を合成して形成した小判形で、中央脚の小判形の長軸の
長さは外脚両端の長さより短く、中央脚と両側外脚との
間のディスク部の端面形状はV形で、かつ両側の外脚の
断面積の合計値と中央脚の断面積の比が0.74ないし0.5
の範囲の形状に構成したことを特徴とするフェライト磁
心。
長さ方向が実装面に垂直で断面形状が小判形の中央
脚と、該中央脚に対称に両側に設けた一対の外脚と、中
央脚と両側の外脚とを結合するディスク部とからなる磁
心2個を中央脚と外脚とを対向して組み合せ閉磁路を形
成するフェライト磁心に於て、中央脚と両側外脚との間
のディスク部の端面形状はV形で、かつ両側の外脚の断
面積の合計値と中央脚の断面積の比が0.74ないし0.5の
範囲の形状に構成したことを特徴とするフェライト磁心
である。
脚と、該中央脚に対称に両側に設けた一対の外脚と、中
央脚と両側の外脚とを結合するディスク部とからなる磁
心2個を中央脚と外脚とを対向して組み合せ閉磁路を形
成するフェライト磁心に於て、中央脚と両側外脚との間
のディスク部の端面形状はV形で、かつ両側の外脚の断
面積の合計値と中央脚の断面積の比が0.74ないし0.5の
範囲の形状に構成したことを特徴とするフェライト磁心
である。
第1図は本考案によるフェライト磁心で(a)は平面
図、(b)は正面図、(c)は平面図(a)に於てA−
A線での断面図を示す。(a)に於て、中央脚(1)
は、第2図に示す同種磁心の従来構造のフェライト磁心
の中央脚11の断面形状は円形であるのに対し、曲率の異
なる円形の弧部を合成して形成した形状、即ち小判形で
あり、又中央脚の両側に位置する外脚断面積の合計は、
中央脚の断面積より小さい値とし、中央脚のA点を含む
ディスク部断面の断面積は外脚とほぼ同じ断面積とする
ものである。即ち本考案の磁心は巻線を巻回する中央脚
の断面積に対し中央脚の両側に延びる2つの外脚、及び
中央脚と外脚をつなぐ2つのディスク部の断面積の合計
は中央脚の断面積の値とほぼ等しい値か小さい値とし、
中央脚と外脚との間にコイルを収めるためのディスク部
空間は、巻線を巻回するに足りる程度の空隙であればよ
い。
図、(b)は正面図、(c)は平面図(a)に於てA−
A線での断面図を示す。(a)に於て、中央脚(1)
は、第2図に示す同種磁心の従来構造のフェライト磁心
の中央脚11の断面形状は円形であるのに対し、曲率の異
なる円形の弧部を合成して形成した形状、即ち小判形で
あり、又中央脚の両側に位置する外脚断面積の合計は、
中央脚の断面積より小さい値とし、中央脚のA点を含む
ディスク部断面の断面積は外脚とほぼ同じ断面積とする
ものである。即ち本考案の磁心は巻線を巻回する中央脚
の断面積に対し中央脚の両側に延びる2つの外脚、及び
中央脚と外脚をつなぐ2つのディスク部の断面積の合計
は中央脚の断面積の値とほぼ等しい値か小さい値とし、
中央脚と外脚との間にコイルを収めるためのディスク部
空間は、巻線を巻回するに足りる程度の空隙であればよ
い。
中央脚は円形の弧部をつないだ形で中央脚長辺の中央部
が外方へ張り出した小判形をし、巻線を行なった時弛む
ことがない形状とする。又、本考案によるフェライト磁
心では磁心中央脚の動作磁束密度を小さい値で使用す
る、例えばコモンモードチョークコイルや、或いはパル
ストランスとして使用し、パルス巾が狭い使い方の場合
等に於ては外脚の断面積は中央脚の断面積より小さくし
てもよく、例えば磁心の動作磁束密度が500ガウス程度
で動作する時には、両側2個の外脚の断面積の合計は中
央脚の1/2程度の値にしても外脚の磁束密度は磁気飽和
値に達することなく最大比透磁率範囲の動作となるた
め、外脚部に生じる磁気抵抗も中央脚部とほぼ同じ値で
ある。
が外方へ張り出した小判形をし、巻線を行なった時弛む
ことがない形状とする。又、本考案によるフェライト磁
心では磁心中央脚の動作磁束密度を小さい値で使用す
る、例えばコモンモードチョークコイルや、或いはパル
ストランスとして使用し、パルス巾が狭い使い方の場合
等に於ては外脚の断面積は中央脚の断面積より小さくし
てもよく、例えば磁心の動作磁束密度が500ガウス程度
で動作する時には、両側2個の外脚の断面積の合計は中
央脚の1/2程度の値にしても外脚の磁束密度は磁気飽和
値に達することなく最大比透磁率範囲の動作となるた
め、外脚部に生じる磁気抵抗も中央脚部とほぼ同じ値で
ある。
従って、本考案によるフェライト磁心の構造とすること
により、小形でインダクタンスの大きい、又外脚、ディ
スク部により中央脚に収めたコイルを包む構造であるた
め、磁心外部への磁束の漏洩の少ない(即ちクロストー
クの少ない)、又2つの外脚により中央脚を包む様な構
造の磁心形状とすることにより外部からの漏洩磁束の影
響の少ないパルストランス、或いはコモンモードチョー
クコイルを構成することが出来る。
により、小形でインダクタンスの大きい、又外脚、ディ
スク部により中央脚に収めたコイルを包む構造であるた
め、磁心外部への磁束の漏洩の少ない(即ちクロストー
クの少ない)、又2つの外脚により中央脚を包む様な構
造の磁心形状とすることにより外部からの漏洩磁束の影
響の少ないパルストランス、或いはコモンモードチョー
クコイルを構成することが出来る。
以上述べた如く本考案によれば、高いインダクタンス
(L)の特性と、小型化、及びラジェーションノイズを
除去する事が可能なパルストランス・コイル等に適用す
るフェライト磁心を提供することが出来る。
(L)の特性と、小型化、及びラジェーションノイズを
除去する事が可能なパルストランス・コイル等に適用す
るフェライト磁心を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案によるフェライト磁心で、(a)は平面
図、(b)は正面図、(c)は(a)に於けるA−A線
に於ける断面図。 第2図は従来の此の種のフェライト磁心で、(a)は平
面図、(b)は磁心を2個用いた組立図。 1,11…中央脚。 2,21…外脚。 3,31…ディスク部。
図、(b)は正面図、(c)は(a)に於けるA−A線
に於ける断面図。 第2図は従来の此の種のフェライト磁心で、(a)は平
面図、(b)は磁心を2個用いた組立図。 1,11…中央脚。 2,21…外脚。 3,31…ディスク部。
Claims (2)
- 【請求項1】長さ方向が実装面に垂直な中央脚と、該中
央脚に対称に両側に設けた一対の外脚と、中央脚と両側
の外脚とを結合するディスク部とから成る磁心2個を中
央脚と外脚とを対向して組み合せ閉磁路を形成するフェ
ライト磁心に於て、中央脚の断面形状は曲率の異なる円
形の弧部を合成して形成した小判形で、中央脚の小判形
の長軸の長さは外脚両端の長さより短く、中央脚と両側
外脚との間のディスク部の端面形状はV形で、かつ両側
の外脚の断面積の合計値と中央脚の断面積の比が0.74な
いし0.5の範囲の形状に構成したことを特徴とするフェ
ライト磁心。 - 【請求項2】長さ方向が実装面に垂直で断面形状が小判
形の中央脚と、該中央脚に対称に両側に設けた一対の外
脚と、中央脚と両側の外脚とを結合するディスク部とか
らなる磁心2個を中央脚と外脚とを対向して組み合せ閉
磁路を形成するフェライト磁心に於て、中央脚と両側外
脚との間のディスク部の端面形状はV形で、かつ両側の
外脚の断面積の合計値と中央脚の断面積の比が0.74ない
し0.5の範囲の形状に構成したことを特徴とするフェラ
イト磁心。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988053913U JPH0711445Y2 (ja) | 1988-04-20 | 1988-04-20 | フェライト磁心 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988053913U JPH0711445Y2 (ja) | 1988-04-20 | 1988-04-20 | フェライト磁心 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01156513U JPH01156513U (ja) | 1989-10-27 |
JPH0711445Y2 true JPH0711445Y2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=31279868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988053913U Expired - Lifetime JPH0711445Y2 (ja) | 1988-04-20 | 1988-04-20 | フェライト磁心 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711445Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008034426A (ja) * | 2006-07-26 | 2008-02-14 | Sumida Corporation | 磁性素子 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0353462Y2 (ja) * | 1985-02-14 | 1991-11-22 |
-
1988
- 1988-04-20 JP JP1988053913U patent/JPH0711445Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008034426A (ja) * | 2006-07-26 | 2008-02-14 | Sumida Corporation | 磁性素子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01156513U (ja) | 1989-10-27 |
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