JP2547520Y2 - コモンモードチョークコイル - Google Patents
コモンモードチョークコイルInfo
- Publication number
- JP2547520Y2 JP2547520Y2 JP40481290U JP40481290U JP2547520Y2 JP 2547520 Y2 JP2547520 Y2 JP 2547520Y2 JP 40481290 U JP40481290 U JP 40481290U JP 40481290 U JP40481290 U JP 40481290U JP 2547520 Y2 JP2547520 Y2 JP 2547520Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- air
- coil
- base
- split
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Insulating Of Coils (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、分割型磁性コアを水平
方向に突合せ構成した基板装着型コモンモードチョーク
コイルの構造に関するものである。
方向に突合せ構成した基板装着型コモンモードチョーク
コイルの構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種のコモンモードチョークコ
イル（以下チョークコイルと称す）の縦断正面図を図４
に示す。ピン端子２付の巻枠の水平角筒形巻心３に２個
の巻線４をバイファイラ巻きに巻き回し、両端鍔５の下
方端子台６に垂設したピン端子２に巻線端末を接続し、
ＵＵ形の分割型磁性コア７を巻心３に挿入して突き合わ
せ、図示しない締め付け金具により高い比透磁率特性を
有する分割型磁性コア７（以下コアと称す）に取り付け
た構造のチョークコイルである。
イル（以下チョークコイルと称す）の縦断正面図を図４
に示す。ピン端子２付の巻枠の水平角筒形巻心３に２個
の巻線４をバイファイラ巻きに巻き回し、両端鍔５の下
方端子台６に垂設したピン端子２に巻線端末を接続し、
ＵＵ形の分割型磁性コア７を巻心３に挿入して突き合わ
せ、図示しない締め付け金具により高い比透磁率特性を
有する分割型磁性コア７（以下コアと称す）に取り付け
た構造のチョークコイルである。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】図４に示す従来の構造
において、巻線４はその巻回外面が両端鍔５の周縁より
所要長内側（巻心３側）にあるように巻き回されて、巻
線４とコア７の電気絶縁を保証するための絶縁沿面距離
が確保されている。そのためにチョークコイルの外形寸
法が大きくなるという問題があった。
において、巻線４はその巻回外面が両端鍔５の周縁より
所要長内側（巻心３側）にあるように巻き回されて、巻
線４とコア７の電気絶縁を保証するための絶縁沿面距離
が確保されている。そのためにチョークコイルの外形寸
法が大きくなるという問題があった。
【０００４】従来の巻線とコアとを樹脂モールドにより
封止して電気絶縁特性を向上し、巻線とコアとを接近す
ることはできる。しかし、従来の巻線４には線材間に封
止樹脂が入り込み、この封止樹脂の持つ誘電特性による
浮遊容量の増加を伴うので、高周波帯域で電磁ノイズを
抑制する特性が劣化する欠点を有していた。
封止して電気絶縁特性を向上し、巻線とコアとを接近す
ることはできる。しかし、従来の巻線４には線材間に封
止樹脂が入り込み、この封止樹脂の持つ誘電特性による
浮遊容量の増加を伴うので、高周波帯域で電磁ノイズを
抑制する特性が劣化する欠点を有していた。
【０００５】又、コア７を組み付ける前に、半田ペース
トや、汚れを除去するために行う巻回上がりの巻枠１の
洗浄作業は、複雑な外表面と隙間があるので能率よくで
きず、巻線４が露出しているので、基板に装着する際に
チョークコイルを注意深く取り扱う必要があった。
トや、汚れを除去するために行う巻回上がりの巻枠１の
洗浄作業は、複雑な外表面と隙間があるので能率よくで
きず、巻線４が露出しているので、基板に装着する際に
チョークコイルを注意深く取り扱う必要があった。
【０００６】本考案は、小型で広帯域にわたり良好な周
波数特性を持ち、取り扱い易いコモンモードチョークコ
イルを提供することにある。
波数特性を持ち、取り扱い易いコモンモードチョークコ
イルを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本考案に係るコモンモー
ドチョークコイルは、水平の筒体の底部両端縁に台部を
一体に設けた台部にピン端子を垂設し、筒体を中間で切
断した分割型基台と予めバイファイラ巻きし低誘電率特
性の電気絶縁樹脂で巻線間を固着した空心コイルとを用
い、分割型基台の筒体に空心コイルを嵌挿して分割型基
台と空心コイルとを組合せ、空心コイルを絶縁樹脂で封
止して切断した分割型基台の筒体及び台部を繋ぎ、分割
型磁性コアの磁脚を筒体に挿入しコアを閉磁路に組み付
けてなることを特徴とする。即ち本考案は、水平の筒体
の底部両端縁に台部を一体に設け、該台部にピン端子を
垂設し前記筒体を中間で切断した分割型基台と、バイフ
ァイラ巻きした空心コイルと、分割型磁性コアとからな
り、前記分割型基台の筒体に前記空心コイルを嵌挿し、
該空心コイルを絶縁樹脂で封止して前記切断した分割型
基台の筒体及び台部を繋いで一体構造とし、前記分割型
磁性コアの磁脚を筒体に挿入し閉磁路に組み付けてなる
コモンモードチョークコイルである。
ドチョークコイルは、水平の筒体の底部両端縁に台部を
一体に設けた台部にピン端子を垂設し、筒体を中間で切
断した分割型基台と予めバイファイラ巻きし低誘電率特
性の電気絶縁樹脂で巻線間を固着した空心コイルとを用
い、分割型基台の筒体に空心コイルを嵌挿して分割型基
台と空心コイルとを組合せ、空心コイルを絶縁樹脂で封
止して切断した分割型基台の筒体及び台部を繋ぎ、分割
型磁性コアの磁脚を筒体に挿入しコアを閉磁路に組み付
けてなることを特徴とする。即ち本考案は、水平の筒体
の底部両端縁に台部を一体に設け、該台部にピン端子を
垂設し前記筒体を中間で切断した分割型基台と、バイフ
ァイラ巻きした空心コイルと、分割型磁性コアとからな
り、前記分割型基台の筒体に前記空心コイルを嵌挿し、
該空心コイルを絶縁樹脂で封止して前記切断した分割型
基台の筒体及び台部を繋いで一体構造とし、前記分割型
磁性コアの磁脚を筒体に挿入し閉磁路に組み付けてなる
コモンモードチョークコイルである。
【０００８】
【作用】分割型基台は、空心コイルと封止樹脂とで一体
化する際に自動化装置に適する構造になる。空心コイル
は密に巻き回し、予め低誘電率の含浸剤により含浸固着
されており、線材間に封止樹脂の入ることを阻止する。
化する際に自動化装置に適する構造になる。空心コイル
は密に巻き回し、予め低誘電率の含浸剤により含浸固着
されており、線材間に封止樹脂の入ることを阻止する。
【０００９】
【実施例】図１は本考案の一実施例の縦断正面図であ
る。ピン端子２付の分割型基台８と空心コイル９を組み
合わせて封止樹脂間で一体構造にしてからＵＵ形の分割
型磁性コア７を組み付けたコモンモードチョークコイル
である。
る。ピン端子２付の分割型基台８と空心コイル９を組み
合わせて封止樹脂間で一体構造にしてからＵＵ形の分割
型磁性コア７を組み付けたコモンモードチョークコイル
である。
【００１０】分割型基台８は、図２に空心コイル９とと
もに分解して示すように、水平角筒体１１の底部両端縁
に角棒状の台部１２の中央部を接合したものを、角筒体
１１を長さ方向に二等分した２個の分割片からなる。台
部１２の低面中央の突片はスタンドオフ片１３である。
台部１２の上部に角筒体１１の内底に向かう傾斜面が形
成されている。台部１２の長さは空心コイル９の幅ｗよ
り僅かに大きく、高さｈは空心コイル９の厚さＴより若
干大きい寸法である。角筒体１１の分割体の長さｌは空
心コイル９の長さＬのほぼ１／２である。（図１ではＬ
＜２ｌの場合を誇張して示している。）
もに分解して示すように、水平角筒体１１の底部両端縁
に角棒状の台部１２の中央部を接合したものを、角筒体
１１を長さ方向に二等分した２個の分割片からなる。台
部１２の低面中央の突片はスタンドオフ片１３である。
台部１２の上部に角筒体１１の内底に向かう傾斜面が形
成されている。台部１２の長さは空心コイル９の幅ｗよ
り僅かに大きく、高さｈは空心コイル９の厚さＴより若
干大きい寸法である。角筒体１１の分割体の長さｌは空
心コイル９の長さＬのほぼ１／２である。（図１ではＬ
＜２ｌの場合を誇張して示している。）
【００１１】空心コイル９は、２本の自己融着性線材を
バイファイラ巻きにし、硬化融着した所要巻き回数を持
つ所定の外形寸法のものである。
バイファイラ巻きにし、硬化融着した所要巻き回数を持
つ所定の外形寸法のものである。
【００１２】空心コイル９を角筒体１１に嵌挿し、角筒
体１１を突き合わせた状態で、空心コイル９を樹脂モー
ルドにより図３に示すように封止する。封止樹脂１０の
表面は、台部１２の端面及び底面と面一、且つ角筒体１
１の両端開口端面と面一な５面で、空心コイル９の上部
を僅かな厚さで覆う面である。
体１１を突き合わせた状態で、空心コイル９を樹脂モー
ルドにより図３に示すように封止する。封止樹脂１０の
表面は、台部１２の端面及び底面と面一、且つ角筒体１
１の両端開口端面と面一な５面で、空心コイル９の上部
を僅かな厚さで覆う面である。
【００１３】空心コイル９の端部は樹脂モールドに先立
って、ピン端子２の根元にからげておき、樹脂モールド
の後で半田付けにより固着する。洗浄により半田ペース
ト、付着物、汚れなどを除去してから、ＵＵ形の分割型
磁性コア７を角筒体１１に挿入し突き合わせて締め付け
金具（図示せず）で閉磁路に保持して本考案のコモンモ
ードチョークコイルとする。
って、ピン端子２の根元にからげておき、樹脂モールド
の後で半田付けにより固着する。洗浄により半田ペース
ト、付着物、汚れなどを除去してから、ＵＵ形の分割型
磁性コア７を角筒体１１に挿入し突き合わせて締め付け
金具（図示せず）で閉磁路に保持して本考案のコモンモ
ードチョークコイルとする。
【００１４】
【考案の効果】本考案によるコモンモードチョークコイ
ルは次の効果を有する。空心コイルは従来の巻線より小
型に形成でき、この空心コイルを基台と組み合わせて封
止するので、コイルとコアを従来より接近でき、従って
小型化したチョークコイルを実現する。空心コイルは、
樹脂モールドに際して線材間に新たに封止樹脂が入り込
むことがないので、所期通りの周波数特性が広帯域のチ
ョークコイルを実現する。空心コイルと基台とを樹脂モ
ールドにより単純な表面を持つ形状に封止するので、以
後の取扱が極めて容易であり、洗浄作業や基板への装着
作業を能率よく実施できる。組立作業のすべてが、自動
化装置で実施し易いので安価なチョークコイルを実現す
る。
ルは次の効果を有する。空心コイルは従来の巻線より小
型に形成でき、この空心コイルを基台と組み合わせて封
止するので、コイルとコアを従来より接近でき、従って
小型化したチョークコイルを実現する。空心コイルは、
樹脂モールドに際して線材間に新たに封止樹脂が入り込
むことがないので、所期通りの周波数特性が広帯域のチ
ョークコイルを実現する。空心コイルと基台とを樹脂モ
ールドにより単純な表面を持つ形状に封止するので、以
後の取扱が極めて容易であり、洗浄作業や基板への装着
作業を能率よく実施できる。組立作業のすべてが、自動
化装置で実施し易いので安価なチョークコイルを実現す
る。
【図１】本考案のによるコモンモードチョークコイルの
一実施例を示す縦断正面図。
一実施例を示す縦断正面図。
【図２】図１に示す基台の分解斜視図。
【図３】コア組付け前を示す図１についての分解斜視
図。
図。
【図４】従来例の縦断正面図。
１ 巻枠 ２ ピン端子 ３ 巻心 ４ 巻線 ５ 両端鍔 ６ 端子台 ７ 分割型磁性コア ８ 分割型基台 ９ 空心コイル １０ 封止樹脂 １１ 角筒体 １２ 台部 １３ スタンドオフ片
Claims (1)
- 【請求項１】 水平の筒体の底部両端縁に台部を一体に
設け、該台部にピン端子を垂設し前記筒体を中間で切断
した分割型基台と、バイファイラ巻きした空心コイル
と、分割型磁性コアとからなり、前記分割型基台の筒体
に前記空心コイルを嵌挿し、該空心コイルを絶縁樹脂で
封止して前記切断した分割型基台の筒体及び台部を繋い
で一体構造とし、前記分割型磁性コアの磁脚を筒体に挿
入し閉磁路に組み付けてなるコモンモードチョークコイ
ル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40481290U JP2547520Y2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | コモンモードチョークコイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40481290U JP2547520Y2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | コモンモードチョークコイル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0493127U JPH0493127U (ja) | 1992-08-13 |
| JP2547520Y2 true JP2547520Y2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=31882356
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP40481290U Expired - Lifetime JP2547520Y2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | コモンモードチョークコイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2547520Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2757764B2 (ja) * | 1994-03-23 | 1998-05-25 | 松下電器産業株式会社 | モールドトランス |
-
1990
- 1990-12-25 JP JP40481290U patent/JP2547520Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0493127U (ja) | 1992-08-13 |
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