JP2571148B2 - 表面装着型チョークコイル - Google Patents

表面装着型チョークコイル

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JP2571148B2 JP2213196A JP21319690A JP2571148B2 JP 2571148 B2 JP2571148 B2 JP 2571148B2 JP 2213196 A JP2213196 A JP 2213196A JP 21319690 A JP21319690 A JP 21319690A JP 2571148 B2 JP2571148 B2 JP 2571148B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は分割型閉磁路コアを用いた表面装着型チョー
クコイルに関する。
〔従来の技術〕
第7図は従来の表面装着型チョークコイルの一例の斜
視図であり、第8図はこれに用いられるボビンの斜視図
である。
本例の表面装着型チョークコイルは、分離型閉磁路コ
アであるEE型磁性コア9と、表面装着端子8と、前記EE
型磁性コア9を着座させ、前記表面装着端子8を固定す
るための端子固定部12、巻線のずれを抑える鍔部13及び
前記EE型磁性コア9の中央の磁脚を挿入するための貫通
孔14を備えるボビン11と、前記ボビン11に巻線されたコ
イル10とからなっている。
従来の表面装着型チョークコイルの組立は 表面装着端子8を端子固定部12に設け、 ボビン11に巻線を施してコイル10を形成し、 コイル10の端部と表面装着端子8を接続し、 分離型閉磁路コア(本例ではEE型磁性コア9)の磁脚
をボビン11の貫通孔14の両端から挿入して閉磁路を形成
する、 といった工程で行われる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の表面装着型チョークコイルは、分離型閉磁路コ
ア(EE型磁性コア9)とボビン11を用い、ボビン11に巻
線を施した(前記)後、ボビン11の両端からEE型磁性
コア9の磁脚を挿入する(前記)ことで、非分離型の
閉磁路コアに直接巻線を施す場合に比べて巻線を施すと
きの労力を軽減している。
このように従来の表面装着型チョークコイルにおいて
はボビン11は必須の構成要素となるが、第8図のような
ボビン11は複雑な形状であり、ボビン11の製造は手間の
かかるものとなってしまう。
またコイル10はボビン11に巻線を施すことで形成され
る(前記)が、ボビン11の形状が複雑なため巻線を施
すことが困難であり、量産する際の障害になっている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明では、次のような構成の表面装着型チョークコ
イルを用いることにより前述の課題を解決している。
本発明の表面装着型チョークコイルは、空心状のコイ
ルと、該空心状のコイル全体を封止して絶縁樹脂材で一
体成形され、平坦な底面を有する基台と、前記空心状コ
イルの巻線端部と接続されると共に該基台の表面に設け
られ、回路基板の表面に装着するための端子と、磁脚を
突き合わせることによって閉磁路を形成可能な分割型閉
磁路コアとにより構成されている。
前記基台は、少なくとも前記空心状コイルの両端より
外側に形成される2つの段差(端部段差)を有し、これ
により、該基台の両端部の各々には前記底面と平行な段
差面と該段差面に直角な直立面が形成されている。
また、前記基台は前記コイルの両端の直立面の間で前
記空心状コイルの空心中を該空心に沿って延在し、前記
磁脚を挿入可能である貫通孔を有し、前記段差面は該貫
通孔の内面に連なっている。
この貫通孔中の両側から前記分割型閉磁路コアの磁脚
が挿入され突き合わされた状態で、前記分割型閉磁路コ
アは前記段差面上に着座される。
特に前記基台は、前記2つの端部段差を有し、かつ、
前記空心状コイルの外側を該空心に沿って前記端部段差
面と同一平面上に段差面を有する段差(側方段差)を前
記空心状コイルの両外側の一方、または両方に有するも
のによっても解決されている。
〔作用〕
本発明によれば、あらかじめ作られたコイルを絶縁樹
脂材で覆い、同時にこの絶縁樹脂材で表面装着端子と分
離型閉磁路コアを固定する基台を形成して表面装着型チ
ョークコイルを得る。これを用いることにより、従来の
表面装着型チョークコイルでは不可欠だったボビンが不
要になり、表面装着型チョークコイルを単純な構造にす
ることができる。
〔実施例〕
本発明の第一の実施例を第1図、第2図、第3図を用
いて説明する。本実施例の表面装着型チョークコイルは
分離型閉磁路コアとしてUU型磁性コア3を用い、空心状
コイル2を2個用いている。第1図は本実施例の表面装
着型チョークコイルの斜視図、第2図は第1図のA−A
線側面縦断面図、第3図は第1図の分解斜視図である。
まず本実施例の構成の概要について説明する。第2図
にあるように基台1は2つの貫通孔4のそれぞれと同心
に2個の空心状コイル2が封止されており、さらに基台
1の四隅には表面装着端子8が設けられている。そして
第3図のように、基台1の貫通孔4に挿入された2個の
UU型磁性コア3がコア締付具7により固定されて構成さ
れている。
次に基台1について説明する。基台1はエポキシ系樹
脂、フェノール系樹脂等の絶縁樹脂材でできている。段
差面5は貫通孔4の底面と同一平面上にあり、UU型磁性
コア3の磁脚31が貫通孔4に挿入されたときに貫通孔4
の端部から突出する基部32は、段差面5に着座される。
基台1の上部にある溝6はコア締付具7をはめ合せるた
めのものである。
基台1の内部に封止された2個の空心状コイル2の計
4個の端部は基台1の内部を引き回されて基台1の四隅
の側面下部から引き出される。こうして引き出された端
部を含めて基台1の四隅に表面装着端子8を設ける。表
面装着端子8は銀、ニッケル、銅等のペーストの塗布、
スパッタリングまたは蒸着等で形成後、鍍金して仕上げ
たものを用いる。
本発明の第二の実施例を第4図、第5図を用いて説明
する。第4図は第二の実施例の表面装着型チョークコイ
ルの斜視図、第5図は第二の実施例による基台1の透視
外観図である。
第一の実施例と同様に本実施例の表面装着型チョーク
コイルは分離型閉磁路コアとしてUU型磁性コア3を用
い、空心状コイル2を2個用いているが、第一の実施例
が2個の空心状コイル2を平行に配置しているのに対し
て、第二の実施例では2個の空心状コイル2を同軸上に
直列に配置し、UU型磁性コア3に2本ある磁脚31の一方
だけを貫通孔4に挿入する構造になっている。
また、貫通孔4に挿入しない磁脚31を着座させるため
基台1の段差面5は両端の端部段差面と一方の外側の側
方段差面からなり、空心状コイル2をU字型に挟んだ形
に設けられている。その他については第一の実施例と同
様である。
本発明の第三の実施例を第6図の外観図を用いて説明
する。第三の実施例では分離型閉磁路コアとしてEE型磁
性コア9を用い、2個の空心状コイル2を同軸上に直列
に配置している。貫通孔4に挿入される磁脚は中央の磁
脚のみのため、基台1の段差面5は両端の端部の端部段
差面と両外側の側方段差面からなり、外周部の四方に設
けられている。その他については第一の実施例と同様で
ある。
なお、以上の3例では2個の空心状コイルを同時に封
止する場合を示したが、空心状コイルが1個のみの場合
にも本発明が適用できるのは明らかである。また、表面
装着端子8は第2図に鎖線で示したように基台1の底面
に設ける場合もあり、どちらを選ぶかは基板に装着する
ときの半田付手段による。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば表面装着型チョークコ
イルを単純な構造で製造できるので、信頼性の高い表面
装着型チョークコイルを得ることができる。また、自動
化装置による製造に適した構造であるため、大量・安価
に製造できる。更に、部品点数が少ないために小型軽量
化が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は第一の実施例の表面装着型チョークコイルの斜
視図である。 第2図は第一の実施例のA−A線側面縦断面図である。 第3図は第一の実施例の分解斜視図である。 第4図は第二の実施例の表面装着型チョークコイルの斜
視図である。 第5図は第二の実施例による基台1の透視外観図であ
る。 第6図は第三の実施例の外観図である。 第7図は従来の表面装着型チョークコイルの一例の斜視
図である。 第8図は第7図の表面装着型チョークコイルで用いられ
るボビンの斜視図である。 1……基台 2……空心状コイル 3……UU型磁性コア 4、14……貫通孔 5……段差面 6……溝 7……コア締付具 8……表面装着端子 9……EE型磁性コア 10……コイル 11……ボビン 12……端子固定部 13……鍔部 31……磁脚 32……基部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空心状のコイルと、 該空心状のコイル全体を封止して絶縁樹脂材で一体成形
    され、平坦な底面を有する基台と、 前記空心状コイルの巻線端部と接続されると共に該基台
    の表面に設けられ、回路基板の表面に装着するための端
    子と、 磁脚を突き合わせることによって閉磁路を形成可能な分
    割型閉磁路コアとを有し、 前記基台は、少なくとも前記空心状コイルの両端より外
    側に形成される2つの端部段差を有し、これにより、該
    基台の両端部の各々には前記底面と平行な段差面と該段
    差面に直角な直立面が形成されており、前記コイルの両
    端の直立面の間で前記空心状コイルの空心中を該空心に
    沿って延在し、前記磁脚を挿入可能である貫通孔を形成
    されており、前記段差面は該貫通孔の内面に連なってお
    り、 前記分割型閉磁路コアは、それぞれ、その磁脚が貫通孔
    中にその両側から挿入され突き合わされた状態で、前記
    段差面上に着座されている。 ことを特徴とする表面装着型チョークコイル。
  2. 【請求項2】請求項1記載の表面装着型チョークコイル
    において、前記基台は前記2つの端部段差を有し、か
    つ、前記空心状コイルの外側を該空心に沿って前記端部
    段差面と同一平面上に段差面を有する側方段差を前記空
    心状コイルの両外側の少なくとも一方に有することを特
    徴とする表面装着型チョークコイル。
  3. 【請求項3】請求項2記載の表面装着型チョークコイル
    において、前記基台は前記2つを端部段差を有し、か
    つ、前記空心状コイルの両外側に前記側方段差を有する
    ことを特徴とする表面装着型チョークコイル。
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