JPH0737296Y2 - トランス - Google Patents

トランス

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JPH0737296Y2
JPH0737296Y2 JP1989098330U JP9833089U JPH0737296Y2 JP H0737296 Y2 JPH0737296 Y2 JP H0737296Y2 JP 1989098330 U JP1989098330 U JP 1989098330U JP 9833089 U JP9833089 U JP 9833089U JP H0737296 Y2 JPH0737296 Y2 JP H0737296Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、組立てが容易であり且つ1次巻線と2次巻線
との絶縁を確実に達成することができる小型トランスに
関する。
[従来の技術] トランスのコイルとコアとを一体にモールドすること
は、例えば実開昭55−81930号公報等で公知である。
[考案が解決しようとする課題] ところで、トランスを製作する際には、1次巻線と2次
巻線との間を絶縁を完全にしなければならない。このた
めに、1次巻線のボビンと2次巻線のボビンとの間に絶
縁紙を配置すること、また両者の沿面距離を大きくする
ためにバリアを用いること等が行われている。しかし、
構造が複雑であり、且つ自動化することに困難を伴なっ
た。
そこで、本考案の目的は所望の絶縁耐力を容易に得るこ
とが可能であり、且つ組立てを容易に行うことが可能な
トランスを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案は、中央孔を有するよ
うに巻き回されており且つ形状変形が生じ難いように形
成されており且つ巻枠を有していない1次巻線と、中央
孔を有するように環状に巻回されており且つ形状変形が
生じ難いように形成されており且つ巻枠を有していない
2次巻線と、前記1次及び2次巻線の前記中央孔を通っ
て延びる方向において前記1次及び2次巻線が異なる高
さ位置になるように前記1次及び2次巻線を相互間隔を
有して支持する絶縁性支持部材と、前記絶縁性支持部材
に固着され且つ前記1次及び2次巻線にそれぞれ接続さ
れている1次及び2次巻線用端子と、前記1次及び2次
巻線の相互間を絶縁分離すると共に磁脚挿入孔が生じる
ように前記1次及び2次巻線を被覆し、且つ前記1次及
び2次巻線と前記支持部材とを一体化しているモールド
絶縁体と、前記磁脚挿入孔に挿入されている磁心とを備
えていることを特徴とするトランスに係わるものであ
る。
なお、請求項2に示すように、1次巻線支持部分と2次
巻線支持部分とを環状の1次及び2次巻線の外周面に沿
う方向において異なる角度位置に配置することが望まし
い。
[考案の作用及び効果] 請求項1の考案は次の作用効果を有する。
(イ)1次巻線及び2次巻線が巻枠を有さないので、組
立てが容易であるばかりでなく、小型化及び低コスト化
を達成することができる。
(ロ)1次巻線と2次巻線は絶縁性支持部材によって異
なる高さ位置に支持され、且つモールド絶縁体によって
相互間が絶縁分離されているので、1次巻線と2次巻線
との間の電気的絶縁性を容易に高めることができる。
(ハ)1次及び2次巻線用端子が絶縁性支持部材に固着
されているので、絶縁性支持部材が端子支持体としての
機能も有し、トランスの構成が簡単になる。
請求項2の考案によれば、1次巻線と2次巻線とを異な
る高さ位置に支持するための1次巻線支持部分と2次巻
線支持部分とが1次及び2次巻線の環状外周面に沿う方
向において異なる角度位置に配置されているので、支持
部材の表面を通る1次巻線と2次巻線との距離(沿面距
離)を大きくすることができ、1次巻線と2次巻線の相
互間の絶縁が良好に達成される。
[実施例] 次に、第1図〜第8図を参照して本考案の実施例に係わ
るトランスを説明する。
トランスは、第1図に原理的に示すように1次巻線と、
2次巻線と、第1及び第2の絶縁性支持部材3、4と、
モールド絶縁樹脂体5と、磁心6とから成る。
1次巻線1は、第2図に示すように導線を巻回し且つ樹
脂で固めたものであり、全体として円環状に形成され、
一対の巻線端末7、8を有する他に、保持用の3つの突
出部9、10、11を有している。なお、1次巻線1はH形
の巻枠(ボビン)を有していない。
2次巻線2も、第3図に示すように導線を巻回し且つ樹
脂で固めたものであり、全体として円環状に形成され、
一対の巻線端末12、13の他に3つの突出部14、15、16を
有している。なお、2次巻線は巻枠を有していない。第
2図及び第3図において鎖線17、18で示す位置が平面的
に一致するように1次巻線1と2次巻線2とを重ねるよ
うに配置するとすれば、1次巻線1の突出部9、10、11
と2次巻線2の突出部14、15、16とは沿面距離を大きく
するために互いに異なる角度位置に配置される。
このトランスは第4図に示すリードフレーム19、20を使
用して作る。このリードフレーム19、20はダイオードや
トランジスタを製作する際のリードフレームと同様に金
属板で構成されたものであり、リード端子部21、22、2
3、24の先端に樹脂モールドによって一体化された第1
及び第2の支持部材3、4を有する。リードフレーム1
9、20は、最終的には切り離される連結部25、26を有す
る。第4図には1個のトランス分のリード端子部21〜24
及び支持部材3、4が示されているのみであるが、同様
なものが複数個並置され、連結部25、26で一体化されて
いる。
第1の支持部材3は、1次巻線1の突出部9を支持する
ための部分27と、2次巻線2の突出部15、16を支持する
部分28、29と、1次巻線1の端末7、8を接続するため
の端子30、31を有する。第2の支持部材4は、1次巻線
1の突出部10、11を支持する部分32、33と、2次巻線2
の突出部14を支持する部分34と、2次巻線2の端末12、
13を接続するための端子35、36とを有する。
トランスを組立てる際には、まずリードフレーム19、20
を所定位置関係に配置し、固体化されている1次及び2
次巻線1、2を第5図に示すように第1及び第2の支持
部材3、4で支持する。また、端末7、8、12、13を端
子30、31、35、36に半田付け又はスポット溶接又は超音
波ボンディング等で接続する。
次に、第1図及び第6図に示すように1次巻線1と2次
巻線2と第1及び第2の支持部材3、4を絶縁性樹脂で
モールドしてこれ等を一体化した樹脂体5を得る。樹脂
体5は第1図から明らかなように1次及び2次巻線1、
2を完全に被覆する。これにより、1次巻線1と2次巻
線2との相互間にも樹脂が介在し、両者の電気的絶縁が
完全に達成される。樹脂体5には、第1図及び第6図に
示すように磁心6の中央脚挿入用貫通孔37と、一対の外
脚配置用凹部38、39と、磁心底面部配置用凹部40と、磁
心上面部配置用凹部41とが設けられている。なお、貫通
孔37は1次巻線1及び2次巻線2の中央孔1a、2aに一致
するように形成されている。
樹脂体5の形成が終了したら、第7図及び第8図に示す
磁心6を組込む。磁心6は、E型の第1のコア42とI型
の第2のコア43とから成る。E型の第1のコア42は、円
柱状の中央脚44と一対の外脚45、46と、底面部47とから
成る。樹脂体5の貫通孔37に中央脚44を挿入し、しかる
後、第1及び第2のコア42、43を絶縁テープ(図示せ
ず)等の結合部材で固定する。
トランスの組立体が完成したらリードフレーム19、20か
ら連結部25、26を切り離すことによってトランスを完成
させる。なお、リードフレーム19、20からモールド樹脂
体5の部分を切り離してから磁心6を装着することもで
きる。
本実施例は次の効果を有する。
(1)1次巻線1と2次巻線2とが第1次及び第2の支
持部材3、4と共に樹脂体5で被覆されるので、1次巻
線1と2次巻線2との間をボビン及び絶縁紙を使用しな
いで完全に絶縁することができる。
(2)1次巻線1及び2次巻線2が樹脂で固化されて円
環状に固体化されているので、トランスの組立を容易に
達成することができる。
(3)1次巻線1と2次巻線2は第1及び第2の支持部
材3、4の異なる角度位置に配設された支持部分27、2
8、29、32、33、34で支持されているので、第1及び第
2の支持部材3、4の表面を通っての1次巻線1と2次
巻線2との距離(沿面距離)を大きくすることができ、
1次巻線1と2次巻線2との間が良好に絶縁される。
(4)第1及び第2の支持部材3、4はリードフレーム
19、20に一体に設けたものであるので、多数のトランス
を量産性良く製造することができる。
(5)1次及び2次巻線1、2と第1及び第2の支持部
材3、4とを樹脂体5で一体化し、ここに形成されてい
る貫通孔37に第1のコア42の中央脚44を挿入して第1及
び第2のコア42、43による磁気回路を形成するように構
成されているので、トランスの組立を容易に達成するこ
とができる。
(6)樹脂体5には、外脚45、46のための凹部38、39
と、底面部47のための凹部40と、上面部即ち第2のコア
43のための凹部41が設けられているので、第1及び第2
のコア42、43を安定的に組込むことができる。
[変形例] 本考案は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば
次の変形が可能なものである。
(1)1次巻線1及び/又は2次巻線2に、3次巻線等
を一体的に設けてもよい。
(2)1次巻線1及び2次巻線2を、銅板を渦巻状に打
ち抜いたもの、又は絶縁基板上に導体層のコイルを設け
たプリント基板型コイル、又は銅板を巻き回したもの、
又は被覆マグネットワイヤーの巻線等にすることができ
る。また、1次巻線1及び2次巻線2に固体化のための
樹脂被覆を薄く形成することが望ましいが、樹脂被覆を
設けなても固体化されているか又は巻き固められている
場合には勿論樹脂被覆を省くことができる。
(3)1次巻線1及び2次巻線2に突出部9、10、11、
14、15、16を設けないで円環状部分を支持部材3、4で
直接に支持してもよい。
(4)第9図及び第10図に示すように1次巻線1と2次
巻線2とを円筒状に形成し、磁心の中央脚を中心にして
同心円状に配置し、第1及び第2の支持部材3、4で支
持し、樹脂体5で一体化してもよい。
(5)第11図に示すようにスペーサ部分1a、2aを介して
1次巻線1と2次巻線2とを一体化したものを予め形成
し、これを支持部材3、4で支持し、樹脂体5で一体化
してもよい。
(6)磁心6を第12図に示すように2つのEコア51、52
の組み合せで構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係わるトランスを第6図のI
−I線に対応する部分で示す断面図、 第2図は第1図の1次巻線を示す平面図、 第3図は第1図の2次巻線を示す平面図、 第4図は第1図のトランスを作るために使用する支持部
材を有するリードフレームを示す平面図、 第5図は1次及び2次巻線と支持部材との関係を第4図
のV−V線に対応する部分で示す断面図、 第6図は樹脂体を示す平面図、 第7図は磁心を示す正面図、 第8図は第7図の第1のコアを示す平面図、 第9図は変形例の1次及び2次巻線を示す平面図、 第10図は第9図の1次及び2次巻線と支持部材との関係
を示す断面図、 第11図は1次及び2次巻線の変形例を示す一部切断正面
図、 第12図は磁心の変形例を示す正面図である。 1…1次巻線、2…2次巻線、3…第1の支持部材、4
…第2の支持部材、5…樹脂体、6…磁心。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央孔を有するように環状に巻回されてお
    り且つ形状変形が生じ難いように形成されており且つ巻
    枠を有していない1次巻線と、 中央孔を有するように環状に巻回されており且つ形状変
    形が生じ難いように形成されており且つ巻枠を有してい
    ない2次巻線と、 前記1次及び2次巻線の前記中央孔を通って延びる方向
    において前記1次及び2次巻線が異なる高さ位置になる
    ように前記1次及び2次巻線を相互間隔を有して支持す
    る絶縁性支持部材と、 前記絶縁性支持部材に固着され且つ前記1次及び2次巻
    線にそれぞれ接続されている1次及び2次巻線用端子
    と、 前記1次及び2次巻線の相互間を絶縁分離すると共に磁
    脚挿入孔が生じるように前記1次及び2次巻線を被覆
    し、且つ前記1次及び2次巻線と前記支持部材とを一体
    化しているモールド絶縁体と、 前記磁脚挿入孔に挿入されている磁心と を備えていることを特徴とするトランス。
  2. 【請求項2】中央孔を有するように環状に巻回されてお
    り且つ形状変形が生じ難いように形成されている1次巻
    線と、 中央孔を有するように環状に巻回されており且つ形状変
    形が生じ難いように形成されている2次巻線と、 前記1次巻線を支持するための複数の1次巻線支持部分
    と前記2次巻線を支持するための複数の2次巻線支持部
    分とを有して前記1次巻線と前記2次巻線とを支持する
    ものにであって、前記1次巻線支持部分と前記2次巻線
    支持部分とが前記1次及び2次巻線の前記中央孔を通っ
    て延びる方向において前記1次及び2次巻線が異なる高
    さ位置になるように異なる高さ位置に配置されていると
    共に、前記1次及び2次巻線の環状外周面に沿う方向に
    おいて異なる角度位置に配置されている絶縁性支持部材
    と、 前記絶縁性支持部材に固着され且つ前記1次及び2次巻
    線にそれぞれ接続されている1次及び2次巻線用端子
    と、 磁脚挿入孔が生じるように前記1次及び2次巻線を被覆
    していると共に前記1次及び2次巻線と前記支持部材と
    を一体化しているモールド絶縁体と、 前記磁脚挿入孔に挿入されている磁心と を備えていることを特徴とするトランス。
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