JP3069217U - 動植物残滓を主原料とした植木鉢 - Google Patents

動植物残滓を主原料とした植木鉢

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JP3069217U
JP3069217U JP1999008961U JP896199U JP3069217U JP 3069217 U JP3069217 U JP 3069217U JP 1999008961 U JP1999008961 U JP 1999008961U JP 896199 U JP896199 U JP 896199U JP 3069217 U JP3069217 U JP 3069217U
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flowerpot
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JP1999008961U
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安男 岩本
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安男 岩本
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Abstract

(57)【要約】 【技術課題】 動植物の残滓の処分に一役を買い、加え
てそのまま畑や花壇に直接埋め込んでしまうことによ
り、苗の肥料となって分解し、消失する植木鉢を提供す
る。 【解決手段】 乾燥し、微粉化した動植物残滓に生分解
性樹脂を混入して植木鉢1を成形する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、動植物残滓を主原料として成形された植木鉢に関するもので、更に 詳しくは、一般家庭あるいは商店、学校、食品加工業等から排出された生ゴミを 含む動植物の残滓の処理問題の解決と、プラスチック製あるいは陶磁製植木鉢等 が廃棄されたときに間題となる処分間題の解消と、野菜や草花等の苗が必要とす る栄養分を植木鉢自体で供給することができる植木鉢とこの植木鉢の製法に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
園芸用等の植木鉢は、主としてプラスチック製、陶磁製、木製等であり、また 最近の野菜や草花の苗木販売用には黒色塩化ビニルフィルム等を利用したカップ 形式のものが使用されている。一方、都市塵芥としての生ゴミは、現在埋め立て か焼却で処分されているのが殆どであり、一部コンポスト化して有機肥料として 用いられている例もある。また、産業界からは、各種食料品等の生産に伴って植 物性あるいは動物性の残滓が多量に排出されており、この場合もその殆どが埋め 立てか焼却で処分されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来の生ゴミを主とした動植物の残滓については、有効利用が計 られていないのが現状である。 また、野菜や草花の苗木販売用に用いられているカップ形式の容器の場合、そ の量が膨大であることと、畑や花壇等に植え替える場合にはいちいち容器を取り 外す必要があり、手間がかかる。
【0004】 本考案の目的は、動植物の残滓の処分に一役を買い、加えてそのまま畑や花壇 に直接埋め込んでしまうことにより、苗の肥料となって分解し、土中で消失する 植木鉢を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案においては、植木鉢において 、乾燥し、微粉化した動植物残滓に生分解性樹脂を混入して成形されたことを特 徴とするものである。
【0006】 更に、請求項2に記載の考案においては、請求項1に記載の考案において、コ ンポスト化された生ゴミに生分解樹脂を混入して成形されたことを特徴とするも のである。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案において、植木鉢成形用の材料としては、動植物の有機物であれぱ、殆 どのものを利用することができる。例えば、穀物、雑草、藁、竹、笹、木材、魚 肥、魚粉、花、山菜、残飯、堆肥、各種澱粉、雪花菜、芝、野菜、果物、豚肉、 鶏肉、牛肉、薬草、魚類、海草、落花生、樹液、落葉、貝殻、大豆、とうもろこ し等を例示することができる。これらの材料は、良く乾燥を行い、微粉化し、単 独で、又は複種類を混ぜて用いる。
【0008】 次に、上記の材料に混合する生分解性樹脂(biodegradative polymer)として は、バクテリア、酵素、生物などの生化学活性物質の作用によって分解する樹脂 、例えぱポリ乳酸、ヒドロキシ酪酸、あるいは単独では分解しない樹脂に澱粉の ような易分解性の物質を配合したもの等である。
【0009】 この生分解性樹脂を前記材料に混合する割合は、植木鉢として成形できる程度 で良く、あまり多くする必要はない。混合率は、材料の組成にもよるが、10〜 30%程度で成形の目的は達成できる。但し、苗木用のカップ状のものは、薄い ために、60〜70%程度の混合が必要な場合もある。 また、この生分解性樹脂の混合率は、混合率が高くなると分解が遅延し、数年 間かかる場合もあるので、混合率は希望する分解時期等も考慮して決定する。
【0010】 植木鉢の大きさ、厚さ等は用途により決定される。例えば、苗木用のごく薄い カップ状のものは、生分解性樹脂の混合量にもよるが、0.5〜1.0mmの厚 さで十分である。
【0011】
【実施例】
一般家庭から出た野菜を主とした生ゴミ(含水率80〜90%)100リット ルに対して調整材として米ぬか、豆腐のから、麦フスマ、おがくず、籾がら、藁 の6種を等量ずつ混合したもの(含水率15%)を60リットル混合し、更にこ れに加温した処理原料の発酵を行わせるために、内城菌を重量比1/10000 %添加し、全体の含水率を55〜60%に調整する。
【0012】 次に、この含水率を55〜60%に調整した材料をタンクに入れて7〜8時間 攪拌を適宣行いながら常時75℃になるように調整する。 次に、更に藁、籾がら、雑草等を混合して乾燥を行い、全体の水分率が1%以 下になるように調整し、これを粉砕機に投入して微粉砕する。
【0013】 次に、上記微粉砕した材料に生分解性樹脂35重量%を混合して良く攪拌し、 これを射出成形機に投入し、図1に示した植木鉢1を成形した。なお、着色が必 要な場合には、生分解性樹脂に併せて、着色剤を添加する。この着色剤は有機系 顔料としての例えばアンスラキノンイエロー、キナクリドンレッド、シアニンブ ルー、シアニングリーン等を用いることができる。上記実施例において使用した 内城菌とは、好気性のバチルス属を主体とする複数種の土壌菌で継代培養された もので、正和生研株式会社販売の商品名である。また、生分解性樹脂にはセルグ リーン(ダイセル化学工業株式会社登録商標)を使用し、成形機にはベント射出 成形機を使用した。
【0014】 図1に示した植木鉢1には、例えばトマトの苗木2を植えて流通に供し、図2 に示すように、畑3にそのまま植え込む。 この様にすると、植木鉢1は2〜3週間で徐々に生分解が起り、1〜3ケ月程 度でその形が崩れ、やがて分解する。この分解した植木鉢1は、トマトの苗木の 肥料となってその成育に寄与する。 なお、実施例では射出成形機を用いて植木鉢1を成形したが、プレス機等を用 いて成形してもよく、本考案においては、この成形方法は問わない。
【0015】
【考案の効果】
本考案は以上のように、微粉化した動植物の残滓を主原料としてこれに生分解 性樹脂を混合し、植木鉢を成形したことにより、次の効果を奏する。 1.生ゴミを含む動植物の残滓処理量を減少させることができる。 2.植木鉢の主原料が動植物の残滓のため、そのまま土中に埋め込んでおくこと により分解後は肥料として役立つ。 3.苗木用のカップとして利用することにより、そのまま土中に埋め込んでおく ことができるので、従来のようにいちいち苗木から外して花壇や畑等に植える手 間がいらなくなると共にそのまま苗木の肥料となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る植木鉢の説明図。
【図2】畑に苗木を植木鉢ごと植えた状況の説明図。
【符号の説明】
1 植木鉢 2 苗木 3 畑

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥し、微粉化した動植物残滓に生分解
    性樹脂を混入して成形された植木鉢。
  2. 【請求項2】 コンポスト化された生ゴミに生分解性樹
    脂を混入して成形された請求項1に記載の植木鉢。
JP1999008961U 1999-11-25 1999-11-25 動植物残滓を主原料とした植木鉢 Expired - Lifetime JP3069217U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0494511A (ja) * 1990-08-10 1992-03-26 Tokin Corp 表面装着型チョークコイル

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