JP2607610Y2 - トランス - Google Patents

トランス

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JP2607610Y2
JP2607610Y2 JP1992029282U JP2928292U JP2607610Y2 JP 2607610 Y2 JP2607610 Y2 JP 2607610Y2 JP 1992029282 U JP1992029282 U JP 1992029282U JP 2928292 U JP2928292 U JP 2928292U JP 2607610 Y2 JP2607610 Y2 JP 2607610Y2
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修 渡辺
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は民生用のトランスに関
する。
【0002】
【従来の技術】インバータに組込まれて使用される小型
のインバータ用トランスのような高圧用および細線を用
いて作成されるトランスは、図9に示すように、コイル
1やコア2が露出している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】したがって、運搬やプ
リント基板に実装する場合などにおいて、コイル1を損
傷するおそれがあり、また、コア2も外面が殆んど外部
に露出しているため、プリント基板に高密度実装される
他の電子部品との絶縁を図る観点から何等かの絶縁対策
を施す必要がある、という課題があった。
【0004】この考案は上記のことに鑑み提案されたも
ので、その目的とするところは、コイルを保護するとと
もに、コアの露出部分も減少させ他の電子部品との絶縁
距離を図ったトランスを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、横長偏平状の
コイルボビン4の外周に1次、2次コイル1A,1Bが
巻回され、2次コイル1Bは外側のフランジ6,7の間
に形成された中間フランジ8〜11によって多分割され
たトランスにおいて、この組立体の前記1次、2次コイ
ル1A,1Bおよび前記外側のフランジ6,7の外側下
部にコイルボビン4の軸方向に張り出した薄板状の肉厚
部6a,7aを表側から覆う、箱状の収納部12aとそ
の外周において水平方向に延設された矩形枠状であって
薄板状のフランジ12bと前記収納部12aに形成され
たコア2の中央脚2a挿通用の窓12cを有するカバー
12と、前記外側のフランジ6,7の外面下部から水平
方向外側に延びる前記肉厚部6a,7a上に設けられた
前記カバー12のフランジ12bを上から押えるよう
に、前記コイルボビン4の表側両側からそれぞれ組み込
まれたコア2と、この組立体の裏側および側部を覆う有
底角筒状の絶縁性のトランスカバー3とを備え、前記肉
厚部6a,7aの側面には凹部6b,7bが形成され、
かつ肉厚部6a,7の下面にはピン端子5が植設さ
れ、前記トランスカバー3には、その底部3aにピン端
子露出用の開口部3cが形成され、かつトランスカバー
3の側壁内側四隅には前記凹部6b,7bに嵌合可能な
突部3aが形成され、この突部3aを前記凹部6b,7
bに嵌合させて取付け前記1次、2次コイル1A,1B
の底部並びにコア2の底部および側部を覆い、かつ前記
開口部3cはワニス侵入を容易にすべく前記ピン端子5
の径より大に形成された構成とすることにより、上記目
的を達成している。
【0006】
【作用】上記のように本考案では、コア2の周囲に絶縁
性の樹脂の成型品からなる有底角筒状のトランスケース
3を取付けるようにし、コア2の底部や側部外周を覆う
ようにし、他の電子部品との距離を取っている。また、
有底のトランスケース3をピン端子5側から取付けるよ
うにし、その底部3bによってコイル1の下面、すなわ
ち裏側を覆い保護するようにしている。また、取付けに
あたり、トランスケース3に形成した位置決め兼取付用
の突部3aをコイルボビン4に形成した凹部6b,7b
に嵌合させるようにし、容易に取付けることができるよ
うにしている。また、トランスカバー3の底部3bには
ピン端子5を露出させるための開口部3cが形成されて
おり、トランス本体完成後、トランス本体をワニス含浸
させた場合、開口部3cからも内部にワニスが入り易く
し、かつ接着剤を使用しなくともワニス含浸によりトラ
ンスカバー3を固定できるようにしている。さらに、カ
バー12を表側に取付けるので、上記のことに加え、コ
イル1の上面をも保護できる。
【0007】
【実施例】図1は本考案の第1実施例の外観斜視図を示
すもので、コイル1にコア2が組込まれてなる組立体の
前記コア2の周囲、つまり底部、側部等に樹脂製であっ
て有底角筒状のトランスケース3が取付けられている状
態を示す。このトランスケース3の外形はコア2および
コイル1を有する横長偏平状のコイルボビン4の外周側
面および底部とほぼ対応した形状となっており、下面か
らピン端子5が露出されている。なお、図中3aはトラ
ンスカバー3の下方四隅に形成された突部であり、これ
については後述する。
【0008】図2はコイル1にコア2を組込む様子を示
す。すなわち、コイル1はコイルボビン4に巻回される
が、このコイルボビン4は中空の胴部の両端に外側のフ
ランジ6,7がそれぞれ形成され、その間に例えば第1
ないし第4の中間フランジ8〜9が形成され、この胴部
に1次巻線、2次巻線1A,1Bからなるコイル1が巻
回される。
【0009】この場合、一方の側の外側のフランジ6
と、これと対向する第1の中間フランジ8間に1次コイ
ル1Aを巻回する。また、図3に示すように、この1次
コイル1Aの引出線1aは外側のフランジ6の端部に形
成された薄板状の肉厚部6aの底面に形成された引出線
案内溝aを介し引出されており、肉厚部6aの端面に植
設された所定のピン端子5に絡げ付けられる。
【0010】また、2次コイル1Bの巻始めの引出線1
bは他方の外側のフランジ7の薄板状の肉厚部7aに形
成された引出線案内溝bを介し、内側に案内されて巻回
されてゆく。外側のフランジ7と第4の中間フランジ1
1間に所定数巻回後は、第4の中間フランジ11の裏面
に形成された切欠きCを介し引出線は更に隣内側の領域
に案内され巻回される。このようにして巻回後、巻終わ
りの引出線1b′は第1の中間フランジ8の部分から最
初の外側のフランジ7側に引出され、所定のピン端子5
に絡げ付けられる。また、各絡げ付け部分は半田付けさ
れる。
【0011】なお、ピン端子5は各肉厚部6a,7aの
下面に所定の本数植設されている。また、コイルボビン
4の軸方向と直交する方向の各肉厚部6a,7aの寸法
Aは1次コイル1A、2次コイル1Bより外方に突出し
ている。また、図2に示すように、各肉厚部6a,7b
の両側面にはトランスカバー3を位置決めしつつ取付け
るための凹部6b,7bが形成されている。しかして、
コイルボビン4の軸方向における両側からフェライトか
ら成るE・E型コア2が組込まれる。このコア2の中央
脚2aはコイルボビン4の胴部の中空部内に挿入され、
かつコア2の連結部2bは肉厚部6a,7aの上面に載
置され、かつ両脚部2cはコイル1の側面に位置され
る。この場合、各肉厚部6a,7aの寸法Aと、コア2
の同方向の寸法A’とはほぼ等しいか、コア2の寸法
A’が僅かに大きく形成されている。
【0012】図4はトランスカバー3を取付ける様子を
示す。このトランスカバー3にはコイルボビン4の凹部
6b,7bと嵌合する突部3aがその対応位置に成形時
に形成されている。また、底部3bにはピン端子5を外
部に露出させるための開口部3cが形成されている。開
口部3cはピン端子5の径より大きく、その形状として
は、図5に示すように1次側のピン端子5群、2次側の
ピン端子5群をそれぞれまとめて露出させるようにした
楕円形としたり、あるいは図6に示すように、各ピン端
子5を1本づつ露出させるよう個々に楕円形の穴とした
ものや、その他の形状であっても良い。しかして、組立
体の下側からトランスカバー3は、凹部6b,7bに突
部3aを嵌合すべく位置決めされつつ取付けられ、これ
によってトランス本体が完成される。そして、コア2の
外周側面や細線からなるコイル1の裏側を覆うことがで
きる。そして、このトランス本体をワニス含浸させれ
ば、開口部3cからワニスが侵入し、接着剤を用いなく
ともワニス硬化によってトランスカバー3を堅固に固定
することができる。なお、含浸は必ずしもワニスに限定
されるものでなく、例えばエポキシ樹脂であっても良
い。
【0013】図7は、コイル上部保護用のカバー12を
も取付けることを示している。このカバー12は外側の
フランジ6,7間に巻回された各1次、2次コイル1
A,1Bの上面や側面の一部などを覆い、かつコア2の
中央脚2a挿通用の窓12cを有するほぼ箱状の収納部
12aと、その下方外周において水平方向外側に延設さ
れたほぼ矩形の枠状をなすフランジ12bとを備えてい
る。このフランジ12bは外側のフランジ6,7および
中間フランジ8〜11の側部外周に位置され、カバー1
2をコイルボビン4に装着後、コア2が組込まれる。す
なわち、コア2の連結部2bはカバー12のフランジ1
2b上に位置されカバー12に押えられる。
【0014】図8は絶縁性を有する樹脂製の上記カバー
12が装着されたコイルボビン4に、トランスカバー3
が取付けられた完成品を示す。このようにすれば、コイ
ル1の表側もカバー12によって覆われているため、コ
イル1の表側および裏側等にわたってカバー12やトラ
ンスカバー3等によりその損傷をより防止し得る。
【0015】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、カバー1
2やトランスカバー3を取付け、コア2やコイル1の露
出部分を少なくしたため、コイル1を確実に保護でき、
また、コア2と他の電子部品との絶縁距離をとることが
できる。また、トランスカバー3の取付けは凹部6a,
7bに突部3aを嵌合させるだけで良く容易に取付ける
ことができ、開口部3cから含浸剤を侵入させ、接着剤
を用いなくても固定でき、組立作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の外観斜視図を示す。
【図2】同上の分解斜視図を示す。
【図3】本考案に用いられるコイルボビンの底面図で、
コイルボビンへのコイル巻回状態を示す。
【図4】本考案に用いられるトランスカバーの取付状態
例を示す。
【図5】同上のトランスカバーの一例を示す。
【図6】トランスカバーの他の例を示す。
【図7】カバーを用いた本考案の組立状態を示す。
【図8】本考案の完成品の外観斜視図を示す。
【図9】従来例を示す。
【符号の説明】
1 コイル 1A 1次コイル 2B 2次コイル 2 コア 2a 中央脚 2b 連結部 2c 両脚部 3 トランスカバー 3a 突部 3b 底部 3c 開口部 4 コイルボビン 5 ピン端子 6,7 フランジ 6a,7a 肉厚部 6b,7b 凹部 8〜11 中間フランジ 12 カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−251610(JP,A) 特開 昭60−89910(JP,A) 実開 昭61−166516(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横長偏平状のコイルボビン(4)の外周
    に1次、2次コイル(1A),(1B)が巻回され、2
    次コイル(1B)は外側のフランジ(6),(7)の間
    に形成された中間フランジ(8)〜(11)によって多
    分割されたトランスにおいて、 この組立体の前記1次、2次コイル(1A),(1B)
    および前記外側のフランジ(6),(7)の外側下部に
    コイルボビン(4)の軸方向に張り出した薄板状の肉厚
    部(6a),(7a)を表側から覆う、箱状の収納部
    (12a)とその外周において水平方向に延設された矩
    形枠状であって薄板状のフランジ(12b)と前記収納
    部(12a)に形成されたコア(2)の中央脚(2a)
    挿通用の窓(12c)を有するカバー(12)と、 前記外側のフランジ(6),(7)の外面下部から水平
    方向外側に延びる前記肉厚部(6a),(7a)上に設
    けられた前記カバー(12)のフランジ(12b)を上
    から押えるように、前記コイルボビン(4)の表側両側
    からそれぞれ組み込まれたコア(2)と、 この組立体の裏側および側部を覆う有底角筒状の絶縁性
    のトランスカバー(3)とを備え、 前記肉厚部(6a),(7a)の側面には凹部(6
    b),(7b)が形成され、かつ肉厚部(6a),(7
    )の下面にはピン端子(5)が植設され、 前記トランスカバー(3)には、その底部(3a)にピ
    ン端子露出用の開口部(3c)が形成され、かつトラン
    スカバー(3)の側壁内側四隅には前記凹部(6b),
    (7b)に嵌合可能な突部(3a)が形成され、この突
    部(3a)を前記凹部(6b),(7b)に嵌合させて
    取付け前記1次、2次コイル(1A),(1B)の底部
    並びにコア(2)の底部および側部を覆い、かつ前記開
    口部(3c)はワニス侵入を容易にすべく前記ピン端子
    5の径より大に形成されたことを特徴とするトランス。
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