JP2595338Y2 - 誘導電磁器 - Google Patents

誘導電磁器

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JP2595338Y2
JP2595338Y2 JP1993037533U JP3753393U JP2595338Y2 JP 2595338 Y2 JP2595338 Y2 JP 2595338Y2 JP 1993037533 U JP1993037533 U JP 1993037533U JP 3753393 U JP3753393 U JP 3753393U JP 2595338 Y2 JP2595338 Y2 JP 2595338Y2
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採季正 黒田
章 西村
育雄 長谷川
静太 浅尾
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Tabuchi Electric Co Ltd
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Tabuchi Electric Co Ltd
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、チョーク、リアク
タ、トランスなどの誘導電磁器に関し、特に、そのコア
の形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】分割型コアの2本の脚を2つのボビンに
挿入して閉磁路を構成した内鉄型リアクタでは、所定の
特性を得るために、分割型コアの間にギャップを設けて
いる。この一例を図8に示す。
【0003】図8において、一対のボビン55,55に
巻回されたコイル56,56内には、一対のコ字状のコ
ア50,50の脚51が挿入されている。2つのコア5
0,50の間には、たとえばギャップ紙52が介挿され
て、ギャップGが形成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、ギャップ紙5
2は柔かなものであることから、ギャップGの間隙Sが
設定値に対しばらつくのは避けられない。そのため、イ
ンダクタンスのばらつきが大きくなる。この考案は上記
従来の欠点に鑑みてなされたもので、ギャップの間隙を
所定値にすることで、インダクタンスのばらつきが小さ
い誘導電磁器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、各請求項の考案は、まず、コイル内に挿入された一
対の内側コア部の外側に、一対の外側コア部を設けるこ
とにより、4脚形のコアを一対のコア分割体で形成して
いる。上記両内側コア部には、各コア分割体の間にギャ
ップが設けられ、上記両外側コア部には、各コア分割体
を互いに当接させて接合する接合部が設けられている。
【0006】
【0007】求項の考案は、上記共通の構成に加
え、各コア分割体における外側コア部を形成する外脚の
基端部の内側が切欠されて、上記外脚の基端部がコイル
から離れた形状とされている。
【0008】また、請求項の考案は、上記共通の構成
に加え、上記両外側コア部が上記両内側コア部よりも細
く形成されているとともに、上記両外側コア部における
接合部がコイルから離れる方向に突出した突出部を有し
ている。
【0009】
【作用】各請求項の考案によれば、各コア分割体は両外
側コア部が互いに当接しており、コアは硬いので、両内
側コア部のギャップが所定の設定値になる。したがっ
て、インダクタンスのばらつきが小さくなる。
【0010】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面にしたがって
説明する。まず、図1および図2この考案の基本と
なる構成を示す。図1において、第1のコア分割体1A
はI型で、第2のコア分割体1Bは2本の中脚11およ
び外脚12を有する櫛型になっており、両コア分割体1
A,1Bは4脚形のコア1を形成している。上記第2の
コア分割体1Bにおける一対の中脚11,11は、一対
の内側コア部13を構成しており、第1のコア分割体1
Aとの間に空隙からなるギャップGを形成している。一
方、上記第2のコア分割体1Bにおける両外脚12,1
2は、一対の外側コア部15を構成しており、第1のコ
ア分割体1Aに当接した状態で接合される接合部17を
備えている。図2(a)に示すように、コア1は、上記
接合部17において、上記両コア分割体1A,1Bが互
いに溶着されているとともに、ブラケット2に溶着され
ている。なお、図1の両内側コア部13は、コイル56
が巻回されたボビン55の貫通孔55aに挿入されてい
る。
【0011】上記構成の両コア分割体1A,1Bは、両
外側コア部15,15において互いに当接しており、コ
ア1は硬いので、ギャップGの間隙Sが所定の設定値に
なる。したがって、インダクタンスのばらつきが少なく
なる。
【0012】また、この構成のように、図2(a)のコ
ア1の接合部17においてブラケット2と溶接すれば、
リアクタの取付が容易になる。特に、この構成では、第
1のコア分割体1AをI型としたので、ブラケット2の
立上り片2aの高さHを低くすることができる。したが
って、平板を切り起してプレス加工により成形されるブ
ラケット2の製造性が向上する。
【0013】図2(b)はリアクタの他の取付方法を示
す。この図において、リアクタは、両コア分割体1A,
1Bを互いに固定する金属ベルト2Bを、取付金具2C
のスリットに通して取付金具2Cに半田で固着されてい
る。ここで、図9の従来のリアクタの場合は、金属ベル
ト2Bを、コイル56とコア50との間を通す必要があ
るので、リアクタの取付が面倒になる。これに対し、図
2(b)の構成では、従来と異なり、コイル56とコア
分割体1A,1Bの間を通す必要がないので、リアクタ
の取付が容易になる。なお、コア1は、図2(c)のよ
うに、カシメカバー2Aなどにより一体にしてもよい。
【0014】図3は第実施例を示す。このコア1は、
同一形状のコア分割体1C,1Cにより構成されてい
る。両コア分割体1Cは、各々、2本の中脚11,11
および外脚12,12を有している。一対の中脚11,
11の間には、図1および図2に示したこの考案の基本
構成と同様なギャップGが形成されている。各コア分割
体1Cにおける外脚12の基端部12aは、その内側が
切欠されており、この基端部12aの内側がコイル56
から離れた形状になっている。なお、コイル56の外周
には、絶縁テープ3が巻回されている。その他の構成
は、図1および図2の基本構成と同様であり、同一部分
または相当部分に同一符号を付して、その詳しい説明を
省略する。
【0015】上記構成においては、外脚12の基端部1
2aの内側が切欠されてコイル56から離れているの
で、コイル56からコア1までの沿面距離(破線Aで示
す)が大きくなる。そのため、コイル56とコア1との
間に沿面距離を大きくするためのバリアを設ける必要が
ない。したがって、部品点数が減少して、製造性が向上
する。
【0016】一方、接合部17は大きな面で両コア分割
体1C,1Cが互いに当接するので、組立性が悪くなる
こともない。また、外脚12を通る磁束は、中脚11を
通る磁束よりも遙かに小さいので、外脚12の基端部1
2aを切欠しても、リアクタの特性が低下するおそれも
ない。なお、外脚12の基端部12aは、図4(a)な
いし(b)のように切欠してもよい。
【0017】図5および図6は第実施例を示す。この
実施例の場合、各コア分割体1C,1Cは、その主
磁路を構成する中脚11,11および基部18の中央部
18aよりも他の部分が細くなっている。つまり、コア
分割体1C,1Cの基部18の両端部18bが切欠され
ているとともに、外側コア部15が内側コア部13より
も細く形成されている。上記外側コア部15における接
合部17、つまり外脚12の先端部は、コイル56から
離れる方向(外側)に突出する突出部19を有してい
る。なお、両コア分割体1C,1Cは、接合部17にお
いて互いに溶接により一体に接合されている。その他の
構成は、図3の第実施例と同様であり、同一部分また
は相当部分に同一符号を付して、その詳しい説明を省略
する。
【0018】ところで、両コア分割体1C,1Cを溶接
する際には、図6に示すように、コイル56を覆う遮へ
い治具4,4をコア1に当接させて、コイル56をアー
クなどから保護する。つまり、遮へい治具4を用いない
と、トーチがコイル56にリークし易く、そのため、コ
イル56が焼損する場合がある。ここで、このリアクタ
は、外側コア部15における接合部17が、コイル56
から離れる方向に突出する突出部19を有しているの
で、上記遮へい治具4をコア1に当接させても、溶接部
分である接合部17が外部に突出する。したがって、遮
へい治具4を用いて両コア分割体1C,1Cを溶接する
ことができるので、リアクタの製造が容易になる。
【0019】また、この実施例では、図1のコア1にお
ける主磁路以外の部分を切欠したから、コア1が軽量に
なるので、リアクタをブラケットを介して機器に取り付
けなくても、リアクタ全体を基板(図示せず)に実装す
ることができる。
【0020】なお、各コア分割体1C,1Cは、図7
(a)の二点鎖線で示すように、基部18における中脚
11の反対側の部分18cを切欠してもよく、あるい
は、図7(b)の二点鎖線で示すように、基部18の両
端部18bを斜めに直線的に切欠してもよい。
【0021】また、上記各実施例では、誘導電磁器がリ
アクタである場合について説明したが、この考案は、フ
ェライトコアを有する高周波チョークやトランスなどの
他の誘導電磁器についても適用することができる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、4脚形のコアを一対のコア分割体で形成し、両外側
コア部において両コア分割体を互いに当接させて、両内
側コア部において両コア分割体の間にギャップを形成し
たので、主磁路のギャップの間隙が所定値に保たれるか
ら、インダクタンスのばらつきが小さくなって、誘導電
磁器の特性が安定する。
【0023】求項1の考案によれば、各コア分割体に
おける外側コア部を形成する外脚の基端部の内側が切欠
されて、コイルから離れているので、コイルからコアへ
の沿面距離が大きくなるから、別途、バリアを設けなく
てもコロナ放電が発生するのを防止し得る。したがっ
て、部品点数が減少して、製造性が向上する。
【0024】一方、請求項の考案によれば、両外側コ
ア部における接合部がコイルから離れる方向に突出する
突出部を有しているので、コイルを覆う遮へい治具を用
いても、上記接合部が遮へい治具から外方に突出するか
ら、溶接が容易になって製造性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の基本となる構成を示すリアクタの断
面図である。
【図2】リアクタの取付方法を示す斜視図である。
【図3】第実施例を示すリアクタの断面図である。
【図4】第実施例の変形例を示す要部の断面図であ
る。
【図5】第実施例を示すリアクタの断面図である。
【図6】同製造方法を示す斜視図である。
【図7】第実施例の変形例を示す要部の断面図であ
る。
【図8】従来の内鉄型リアクタの断面図である。
【図9】従来の内鉄型リアクタの固定方法の一例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1…コア、1A,1B,1C…コア分割体、11…中
脚、12…外脚、12a…基端部、13…内側コア部、
15…外側コア部、17…接合部、19…突出部、56
…コイル、G…ギャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浅尾 静太 大阪市西淀川区御幣島1丁目12番22号 田淵電機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭54−71155(JP,U) 実開 昭54−35321(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 27/24 H01F 37/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル内に挿入された一対の内側コア部
    の外側に、一対の外側コア部を設けることにより、4脚
    形のコアを一対のコア分割体で形成し、 上記両内側コア部には、各コア分割体の間にギャップを
    設け、上記両外側コア部には、各コア分割体を互いに当
    接させて接合する接合部を設け、 各コア分割体における上記外側コア部を形成する外脚の
    基端部の内側が切欠されて、コイルから離れた形状とさ
    れている誘導電磁器。
  2. 【請求項2】 コイル内に挿入された一対の内側コア部
    の外側に、一対の外側コア部を設けることにより、4脚
    形のコアを一対のコア分割体で形成し、 上記両内側コア部には、各コア分割体の間にギャップを
    設け、上記両外側コア部には、各コア分割体を互いに当
    接させて接合する接合部を設け、 上記両外側コア部が上記両内側コア部よりも細く形成さ
    れているとともに、上記両外側コア部における接合部が
    コイルから離れる方向に突出した突出部を有している誘
    導電磁器。
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JP4350268B2 (ja) * 2000-05-10 2009-10-21 Fdk株式会社 チョークコイル
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