JP2552567Y2 - 電磁装置 - Google Patents

電磁装置

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JP2552567Y2
JP2552567Y2 JP1991067558U JP6755891U JP2552567Y2 JP 2552567 Y2 JP2552567 Y2 JP 2552567Y2 JP 1991067558 U JP1991067558 U JP 1991067558U JP 6755891 U JP6755891 U JP 6755891U JP 2552567 Y2 JP2552567 Y2 JP 2552567Y2
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英典 掛橋
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えばフェライトか
らなるC形コアとI形コアとを組み合わせて閉磁路を形
成し、スイッチング電源、インバータ安定器等における
電力変換用のトランス、チョークコイル等に用いる電磁
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】EI形フェライトコアに比較して低漏れ
磁束で高効率でさらに量産性に優れたコアとして、CI
形フェライトコアがある(特開平1−049956号公
報,特開平1−272257号公報参照)。図4はCI
形フェライトコアを用いた電磁装置の分解斜視図を示し
ている。図4において、21はフェライト製のC形コ
ア、22は同じくフェライト製のI形コア、23は樹脂
製のボビンである。
【0003】この電磁装置は、ボビン23の胴部31に
巻線(図示せず)を巻回して両端を適宜端子35に接続
した後、I形コア22を胴部31内の中空部32に挿入
し、胴部31の両端に設けたフランジ部33,34をC
形コア21でつかむような状態にボビン23にC形コア
21を嵌め込んでいる。この場合、I形コア22はC形
コア21の両横片の先端部の間に挿入された状態で閉磁
路を形成しており、C形コア21とI形コア22との相
互対向面のギャップの間隔は磁路外周部も磁路内周部も
同じ間隔である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来の電磁装
置は、巻線へ通電すると、C形コア21およびI形コア
22の内部に磁束が誘起されるが、ギャップ近傍で磁束
が一部外部へ漏れる、いわゆる漏れ磁束が発生する。こ
の値は、EI形フェライトコアに比べるときわめて低い
値であるが、近年機器の小型化、高密度実装化が進行
し、漏れ磁束の一層少ないコア形状を有した電磁装置の
出現が望まれている。また、発熱量の低減から電磁装置
の低損失化も要求されている。さらに、電磁装置として
飽和しにくいものも要求されている。
【0005】したがって、この考案の目的は、漏れ磁束
を低減し、損失を低減し、かつ磁気飽和をしにくくする
ことができる電磁装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案の電磁装置は、
C形コアとI形コアとを組み合わせて閉磁路を形成した
電磁装置において、C形コアとI形コアとの相互対向面
間のギャップの間隔を磁路外周部で狭くし磁路内周部で
広くしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】この考案の構成によれば、C形コアとI形コア
との相互対向面間のギャップの間隔を磁路外周部で狭く
し磁路内周部で広くしたことにより、漏れ磁束が低減さ
れ、損失が低減され、かつ磁気飽和がしにくくなった。
この理由は、磁路外周部と磁路内周部における磁路長の
差に伴う磁気抵抗の違いをギャップ部分の磁気抵抗の違
いで補償することができ、この結果、磁路外周部と磁路
内周部とで磁気抵抗が略均一化され、磁束が磁路の全領
域を略均一密度で通過することになったからであると推
測される。
【0008】
【実施例】〔第1の実施例〕 この考案の第1の実施例を図1および図2に基づいて説
明する。この電磁装置は、図1に示すように、C形コア
1とI形コア2とを組み合わせて閉磁路を形成してい
る。この閉磁路を形成するC形コア1とI形コア2との
相互対向面のギャップ4,5の間隔を磁路外周部で狭く
し磁路内周部で広くしている。つまり、図1において、
間隔Aを間隔Bより小さくしている。
【0009】このように、C形コア1とI形コア2との
相互対向面間のギャップ4,5の間隔を磁路外周部で狭
くし磁路内周部で広くしたことにより、漏れ磁束が低減
され、損失が低減され、かつ磁気飽和がしにくくなっ
た。この理由は、磁路外周部と磁路内周部における磁路
長の差に伴う磁気抵抗の違いをギャップ4,5の磁路外
周部と磁路内周部とでの磁気抵抗の違いで補償すること
ができ、磁路外周部と磁路内周部とで磁気抵抗が略均一
化され、磁束が磁路の全領域を略均一密度で通過するこ
とになったからであると推測される。
【0010】以下、この実施例を詳細に説明する。C形
コア1は、例えば日本フェライト製のMn−Znフェラ
イト(SB−7H)で作製してあり、両横片の端面が内
向きに傾斜している。I形コア2は、C形コア1と同材
質で、両端面がハの字形に傾斜しており、C形コア1の
両横片の端面に対面するように配置され、全体としてロ
の字形の閉磁路を形成している。そして、C形コア1と
I形コア2との相互対向面には、前記したように間隔が
磁路外周部で狭く磁路内周部で広いギャップ4,5が設
けられている。
【0011】ボビン3は、フェノール製(例えば松下電
工株式会社製のCy9610)で、巻線巻回とコア固定
とを兼ねており、図1および図2に示すように、胴部1
1に巻線(例えば、東特巻線製の40/0.1)6を巻装
し、その両端を適宜端子15に接続し、従来例と同様に
胴部11の内側の中空部12にI形コア2を挿入し、フ
ランジ部13,14をつかむようにC形コア1を嵌めて
あり、全体としてインダクタを構成している。このよう
にして形成されたインダクタにおいて、ギャップ4,5
は、エネルギー蓄積の重要な役割を果たす。
【0012】なお、C形コア1およびI形コア2の固定
は、ボビン3とC形コア1およびI形コア2とが接触す
る領域のうちの適宜の箇所に例えばセメダイン株式会社
製のエポキシ接着剤(EP170)を塗布して硬化させ
ることにより行う。ここで、上記電磁装置の主要な数値
の一例について説明する。まず、ギャップ4,5の間隔
は、それぞれ磁路外周部で2mm,磁路内周部で1.6mmで
ある。そして、巻線6は、50ターンとして、インダク
タンス値200μHを得ている。
【0013】以上のような電磁装置を従来のCI形コア
を用いて電磁装置と各種特性を比較した。まず、漏れ磁
束の評価は、半径3cm程度の球を考え、この球の中心部
にCI形コアの中心部を位置させ、球面において、2mm
径程度のコイルへ鎖交する磁束量を測定した。測定によ
り得られた磁束量は、当然位置によって異なるが、最大
量で比較したところ、従来例で5mTとなり、実施例で
3.5mTとなり、実施例の方が約3割程度少ないことが
わかった。
【0014】また、損失の測定は、直列LC共振法を用
いて行った。この場合、50kHz,1AP-0 (ゼロから
ピークまでの値)の電流で励磁して損失を測定した。こ
の結果、従来例では250mW/ccとなり、実施例では
246mW/ccとなり、わずかではあるが、実施例は従
来例に比べて損失が少ないことが認められた。また、磁
気飽和の測定は、直流重畳特性で検出した。90%飽和
電流(インダクタンス値が90%に減少する電流レベ
ル)は、従来例で8.12Aとなり、実施例で8.23Aと
なり、わずかではあるが、実施例は従来例にくらべて飽
和しにくいことがわかった。
【0015】〔第2の実施例〕 この考案の第2の実施例を図3に基づいて説明する。こ
の電磁装置は、図3に示すように、フェライト製のC形
コア21については図4の従来例と同じ形状にし、フェ
ライト製のI形コア26の一方の端面のみを傾斜させる
ことにより、C形コア21とI形コア26との相互対向
面のギャップ24,25のうち、ギャップ24の間隔の
み磁路外周部で狭くし磁路内周部で広くしている。ボビ
ン23において、36は中空部32に設けたコア支持用
の突起部であり、37はI形コア26を突起部36に接
着するための樹脂材である。27は巻線である。
【0016】その他の構造は図4の従来例と同様であ
る。この実施例も、前述の実施例と同様の効果を奏す
る。なお、CI形コアの相互対向面の形状について、例
えば段形であってもよく、要はギャップの間隔を磁路外
周部で狭くし磁路内周部で広くする構成であればよい。
【0017】
【考案の効果】この考案の電磁装置によれば、C形コア
とI形コアの相互対向面間のギャップの間隔を磁路外周
部で狭くし磁路内周部で広くしたことにより、磁路外周
部と磁路内周部とにおける磁路長の差に伴う磁気抵抗の
違いを、ギャップの磁路外周部と磁路内周部とでの磁気
抵抗の違いで補償することができる。その結果、磁路外
周部と磁路内周部とで磁気抵抗が略均一化され、磁束が
磁路の全領域を略均一密度で通過することになり、漏れ
磁束が低減され、したがって損失が低減され、かつ磁気
飽和がしにくくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例の電磁装置の構造を示
す断面図である。
【図2】同じくこの考案の第1の実施例の電磁装置の構
造を示す分解斜視図である。
【図3】この考案の第2の実施例の電磁装置の構造を示
す断面図である。
【図4】電磁装置の従来例の構造を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 C形コア 2 I形コア 3 ボビン 4,5 ギャップ 6 巻線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C形コアとI形コアとを組み合わせて閉
    磁路を形成した電磁装置において、前記C形コアと前記
    I形コアとの相互対向面間のギャップの間隔を磁路外周
    部で狭くし磁路内周部で広くしたことを特徴とする電磁
    装置。
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