JPH118130A - 高周波トランス等の巻線部品用e型コア - Google Patents

高周波トランス等の巻線部品用e型コア

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JPH118130A
JPH118130A JP15844497A JP15844497A JPH118130A JP H118130 A JPH118130 A JP H118130A JP 15844497 A JP15844497 A JP 15844497A JP 15844497 A JP15844497 A JP 15844497A JP H118130 A JPH118130 A JP H118130A
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JP
Japan
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core
winding
gap
middle leg
magnetic field
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Pending
Application number
JP15844497A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiaki Nakao
文昭 中尾
Shinji Watanabe
真司 渡辺
Tomotsugu Ota
智嗣 大田
Tetsuya Suzuki
徹也 鈴木
Mikio Kitaoka
幹雄 北岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅損を減少させ、組立性を高めたE型コアを
提供する。 【解決手段】 高周波で動作するトランスやインダクタ
等の巻線部品に採用されるものであり、中脚部と、その
両側に外脚部を有する形式のコアにおいて、上記中脚の
長さを上記外脚部より長く形成することにより、中脚部
のギャップを外脚部よりも小さくし、これによって巻線
内側への磁界集中を外側に分散させ、巻線全体として銅
損を最少とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
用の主トランスやパルストランス、通信用の種々トラン
スなど、高周波で動作するトランスやインダクタ等の巻
線部品に関するものであり、更に具体的にはこれらの高
周波トランスやインダクタとして採用されるEI型コ
ア、ポットコア、ERコアなどの所謂中脚部を有する形
式のコアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器や電機機器に用いられる
巻線部品として、例えば図5に示す構造のものが知られ
ている。
【0003】この図において、符号1は巻線部品を示
し、この巻線部品1は、導線がコイル状に巻回される巻
線部1aと、この巻線部1aの両端部に連設され、前記
導線の各端部が接続される端子2が装着される端子装着
部1b、1cとを備えたボビンBと、前記巻線部1aの
内外周を取り囲んで設けられるコア3とによって構成さ
れる。
【0004】さて、前記のコア3はE字状に形成された
一対のコア半体(通称Eコア)3a、3bによって構成
されており、各コア半体は、中脚4と、この中脚4の両
側に所定間隔をおいて平行に設けられた一対の外脚5と
によって構成されている。そして、これらのコア半体3
a、3bは、前記巻線部1aにその両端から装着される
ものでそれぞれの中脚4が前記ボビンBの巻線部1aの
内部に挿入され、また、各外脚5が巻線部1aの外側部
に沿って位置させられるとともに、それぞれの中脚4ど
うし、及び、外脚どうしが突き合わされることにより、
前記巻回された導線Wの内外周を取り囲んで前記コア3
を構成するようになっている。
【0005】上記の例は2個のE型コアを突き合わせた
構成の巻線部品であるが、この他、EI型コアと称され
るもの、ER型コアと称されるもの、或いはポットコア
と称されるものなどがある。これらはいづれも中脚部を
有する、形状がE字状のコアを有するものである。
【0006】従来のE型コアは対向する他のコア・エレ
メントとの組立性の観点から、組立が容易且つ確実であ
るように、図4に示すように中脚部の長さを外脚部より
も短く形成して対向するI型コアとの空隙を中脚部の部
分が大きくなるようにしたセンターギャップコアが一般
的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3
(空心の場合)および図4(中脚部分のセンターギャッ
プを設けた通常のEIコアの場合)に示すように巻線に
加わる磁界は、右ネジの法則により、空心の場合でも内
側の方が強く、外側が弱い磁界となっており、渦電流に
よる損失は巻線の内側に集中する。ここで、同図におい
て、左側の導線の丸点印の巻線部分は図の向こう側から
手前側に電流が流れることを意味し、右側の丸X印の導
線は手前側から向こう側に電流が流れることを意味して
いる。
【0008】即ち、コアの間にギャップを付けなけれ
ば、インダクタンス(L)が高すぎてそのままでは使用
できないという制約の中で、そのコアのL値を下げるた
めにエアギャップを入れるのが一般的であり、その際、
組立性を阻害することなくエアギャップを入れる為に、
EIコア等のE型コアの中脚にギャップ(センターギャ
ップ)を形成するのが一般的となっている。
【0009】しかしながら、周波数が高くなってくる
と、実際にはトランスの巻線領域に係る損失というもの
はただの直流の銅の導伝率から求める損失よりもかなり
大きな損失が発生するのが現実である。その理由は、実
際に巻線に流れる電流によってそれ自体で磁場を発生し
て 、その磁場が自己の巻線領域に磁界として作用して
しまって、それが損失につながるからであり、そのこと
が解決すべき問題となっている。
【0010】したがって現在多用されているセンターギ
ャップ型のE型コアは、上記の傾向を更に強める結果と
なり、渦電流による損失の増加は不可避であった。
【0011】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであって、高周波トランスやインダクタとして
採用されるEI型コア、ポットコア、ERコアなどの所
謂中脚部を有する形式のコアであって、ギャップを形成
するに際し、コイルの銅損を減少させた新規なE型コア
を提供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の巻線部品用のE
型コアは、高周波で動作するトランスやインダクタ等の
巻線部品に採用されるものであり、中脚部と、その両側
に外脚部を有する形式のコアにおいて、上記中脚の長さ
を上記外脚部より長く形成したことを特徴としたもので
ある。
【0013】上記E型コアは、該E型コアを第1のコア
とし、それと一体に組み立てられる上記E型コアと同一
叉は異なる形状の第2のコアを有し、上記第1のコアと
第2のコアとの間には、上記第1のコアの中脚部が挿通
される大きさの中空部を中間に備えたギャップシートを
介装させた構成とするのが好ましい。ギャップシートの
形状は採用するコアの形状に合わせて、例えば円形でド
ーナツ状のものとする事も可能である。
【0014】また、上記ギャップシートはポリエステル
などの樹脂製としても良いし、紙製とすることも出来
る。また、フェノール樹脂板で形成する事も可能であ
る。いずれの場合も厚さは1.5mm程度である。
【0015】このように、中脚部の長さを外脚部の長さ
よりも長くすることで、中脚部のギャップを外脚部より
も小さくし、これによって巻線内側への磁界集中を外側
に分散させ、巻線全体として銅損を最少とすることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施例について
図面を参照して説明する。
【0017】図1において、EIコア10を構成するE
型コア11の中脚部13の長さを、その外側の2本の外
脚部14、14の長さよりも長く形成してある。このよ
うに構成したEコアには図示のようにI型のコア12が
取り付けられるが、中脚部13が形成するセンターギャ
ップ15は外脚部14が形成する外側のギャップ16よ
りも小さくしてある。ギャップが小さい程外部に漏れる
磁界は小さいので内側の磁界を小さく抑え、その分、外
側の磁界を大きくして、磁界を相殺する位置を巻線領域
のほぼ中央に移動させるのである。図1において、多く
の矢印の中で、長い矢印は強い磁界を示し、短い矢印は
弱い磁界を示している。尚、同図において、左側の導線
の丸点印は向こう側から手前側に電流が流れることを意
味し、右側の丸X印は手前側から向こう側に電流が流れ
る導線であることを意味している。
【0018】かような構成のE型コアとI型コアとの組
立は、図2に示すようなギャップシート17を介して達
成される。即ち、I型コア12とE型コア11との間に
は、E型コア11の中脚13が挿通される形状と大きさ
の開口18を形成したギャップシート17が介在されて
ビニールテープなどにより両者を所定位置関係にて固定
する。
【0019】ギャップシート17は、ポリエステル樹脂
やフェノール樹脂などの好適な樹脂で形成できるが、紙
製とすることも可能である。要は、双方のコア11、1
2の間に磁気的なギャップを形成することが出来る材質
であれば種々選択出来る。また、ギャップシート17の
形状は採用するコアの形状によって種々変更できるもの
であること勿論であり、ポットコアなどのような円形の
ものであれば中空きの円盤状とする。いずれにしても、
中脚が形成するギャップ15を、外側の脚が形成するギ
ャップ16、16よりも小さくなるように形成される。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明による巻線部品用
E型コアは、高周波で動作するトランスやインダクタ等
の巻線部品に採用されるものであり、中脚部と、その両
側に外脚部を有する形式のコアにおいて、上記中脚の長
さを上記外脚部より長く形成したので、中脚部のギャッ
プを外脚部よりも小さくし、これによって巻線内側への
磁界集中を外側に分散させ、巻線全体として銅損を最少
とすることができる。即ち、渦電流損は磁界の強さの二
乗にほぼ比例することから、相殺する位置を中央に持っ
てくることにより、巻線にかかる損失、即ち銅損を極力
小さくする事が出来る。
【0021】更に、上記のようにドーナツ状のギャップ
シートを採用しているので組み立てが極めて能率的にな
し得、上記の銅損を低く抑えることと相俟って、磁気特
性と組立性の両面で有利な巻線部品用のコアを提供でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施例によるE型コアとI型
コアとを組み合わせたたEIコアの構造と、それによる
磁界を示す説明図である。
【図2】図1のE型コアとI型コアとの間にギャップシ
ートを介在させた本発明の好適な実施例を示すEIコア
の斜視図である。
【図3】巻線に加わる磁界の強さを示す説明図であっ
て、巻線のみの空心の場合の例を示す図。
【図4】巻線に加わる磁界を示す説明図であって、セン
ターギャップを大きくした従来例のEIコアの場合の磁
界を示す説明図である。
【図5】電子機器などに用いられる巻線部品としての一
般的なE型コアの例を示す斜視図。
【符号の説明】
10 EIコア 11 E型コア 12 I型コア 13 E型コアの中脚部 14 E型コアの外脚部 15 小さいギャップ 16 大きいギャップ 17 ギャップシート 18 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 徹也 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 北岡 幹雄 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中脚部と、その両側に外脚部を有する高
    周波トランス等の巻線部品用E型コアにおいて、上記中
    脚の長さを上記外脚部より長く形成したことを特徴とす
    る高周波トランス等の巻線部品用E型コア。
  2. 【請求項2】 上記E型コアを第1のコアとし、それと
    一体に組み立てられる上記E型コアと同一叉は異なる形
    状の第2のコアを有し、上記第1のコアと第2のコアと
    の間にギャップを設け、上記第1のコアの中脚部が形成
    するギャップは外脚部が形成するギャップよりも小さく
    したことを特徴とする請求項1に記載の高周波トランス
    等の巻線部品用E型コア。
  3. 【請求項3】 上記E型コアを第1のコアとし、それと
    一体に組み立てられる上記E型コアと同一叉は異なる形
    状の第2のコアを有し、上記第1のコアと第2のコアと
    の間には、上記第1のコアの中脚部が挿通される大きさ
    の中空部を中間に備えたギャップシートを介装させた請
    求項1に記載の高周波トランス等の巻線部品用E型コ
    ア。
  4. 【請求項4】 上記ギャップシートはドーナツ状とした
    請求項2に記載の高周波トランス等の巻線部品用E型コ
    ア。
  5. 【請求項5】 上記ギャップシートはポリエステル樹脂
    製とした請求項2に記載の高周波トランス等の巻線部品
    用E型コア。
JP15844497A 1997-06-16 1997-06-16 高周波トランス等の巻線部品用e型コア Pending JPH118130A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010258477A (ja) * 2002-11-01 2010-11-11 Metglas Inc バルク非晶質金属製の誘導デバイス
JP2010267816A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Tdk-Lambda Corp トランスおよびチョークコイル
CN113439314A (zh) * 2019-02-22 2021-09-24 三菱电机株式会社 线圈装置以及电力变换装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010258477A (ja) * 2002-11-01 2010-11-11 Metglas Inc バルク非晶質金属製の誘導デバイス
JP2010267816A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Tdk-Lambda Corp トランスおよびチョークコイル
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