JP2001023830A - 磁性体コア及び巻線部品 - Google Patents
磁性体コア及び巻線部品Info
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- JP2001023830A JP2001023830A JP11198916A JP19891699A JP2001023830A JP 2001023830 A JP2001023830 A JP 2001023830A JP 11198916 A JP11198916 A JP 11198916A JP 19891699 A JP19891699 A JP 19891699A JP 2001023830 A JP2001023830 A JP 2001023830A
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- core
- magnetic
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F27/00—Details of transformers or inductances, in general
- H01F27/24—Magnetic cores
- H01F27/255—Magnetic cores made from particles
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F27/00—Details of transformers or inductances, in general
- H01F27/34—Special means for preventing or reducing unwanted electric or magnetic effects, e.g. no-load losses, reactive currents, harmonics, oscillations, leakage fields
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コアロスを低減し、発熱を抑え、温度上昇を
低減できる磁性体コア、及びこの磁性体コアに巻線して
なる巻線部品を提供すること。 【解決手段】 磁性体コア１は、中脚部分に、底板に対
して垂直に、外脚に対して平行にスリットを入れ、中脚
を２つに分割してなる。
低減できる磁性体コア、及びこの磁性体コアに巻線して
なる巻線部品を提供すること。 【解決手段】 磁性体コア１は、中脚部分に、底板に対
して垂直に、外脚に対して平行にスリットを入れ、中脚
を２つに分割してなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランス、チョー
クコイル等に用いられる高性能な磁性体コア及び巻線部
品に関するものである。
クコイル等に用いられる高性能な磁性体コア及び巻線部
品に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、トランスやチョークコイル等に
用いられる閉磁路の磁性体コアは、図６に示すように、
フェライト等の磁芯からなる２つのＥ型磁性体コア５を
対向して組み合わせたもの、あるいは、図７に示すよう
に、Ｅ型磁性体コア５とＩ型磁性体コア６を組み合わせ
たもので構成される。これらのコアは、磁性粉体を所定
の金型に充填後、プレス成形、そして、焼成の工程を経
て製造される。そして、このような閉磁路コアを用いた
巻線部品は、Ｅ型磁性体コアの中脚部分に対して、巻線
を施したボビンを装着することにより構成される。
用いられる閉磁路の磁性体コアは、図６に示すように、
フェライト等の磁芯からなる２つのＥ型磁性体コア５を
対向して組み合わせたもの、あるいは、図７に示すよう
に、Ｅ型磁性体コア５とＩ型磁性体コア６を組み合わせ
たもので構成される。これらのコアは、磁性粉体を所定
の金型に充填後、プレス成形、そして、焼成の工程を経
て製造される。そして、このような閉磁路コアを用いた
巻線部品は、Ｅ型磁性体コアの中脚部分に対して、巻線
を施したボビンを装着することにより構成される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】現在、ノート型パソコ
ン、プリンタ等のＯＡ機器の小型化に伴い、これら機器
に使用される電源ユニットの小型化、高性能化の要求が
高まってきている。特に、電源部において、比較的大型
の部品であるトランスに対する小型化、高効率化の期待
は大きい。電源ユニット内部において、トランスは熱源
であり、内部基板上の部品の実装密度が高まり小型化が
進めば、更に周辺の温度上昇を招き、信頼性の低下につ
ながる。しかし、従来の磁性体コアでは、材料特性、実
装面積等において、ほぼ限界に達しており、これ以上、
小型で高性能の磁性体コアは、実現不可能とされてき
た。
ン、プリンタ等のＯＡ機器の小型化に伴い、これら機器
に使用される電源ユニットの小型化、高性能化の要求が
高まってきている。特に、電源部において、比較的大型
の部品であるトランスに対する小型化、高効率化の期待
は大きい。電源ユニット内部において、トランスは熱源
であり、内部基板上の部品の実装密度が高まり小型化が
進めば、更に周辺の温度上昇を招き、信頼性の低下につ
ながる。しかし、従来の磁性体コアでは、材料特性、実
装面積等において、ほぼ限界に達しており、これ以上、
小型で高性能の磁性体コアは、実現不可能とされてき
た。
【０００４】本発明の目的は、コアロスを低減し、発熱
を抑え、温度上昇を低減できる磁性体コア及びこの磁性
体コアに巻線してなる巻線部品を提供することにある。
を抑え、温度上昇を低減できる磁性体コア及びこの磁性
体コアに巻線してなる巻線部品を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる欠点を
除き、Ｅ型磁性体コアの中脚部分において、底板に対し
て垂直に、外脚に対して平行にスリットを設けて中脚を
２つに分割し、みかけ上、中脚が２本存在するような中
脚形状とし、更に、Ｅ型磁性体コアの外脚２本、中脚２
本、底板の各々の実効断面積が同一となるように設定す
ることにより、磁性体内の磁路が効率よく形成され、磁
束がスムーズに流れるようにしたものである。
除き、Ｅ型磁性体コアの中脚部分において、底板に対し
て垂直に、外脚に対して平行にスリットを設けて中脚を
２つに分割し、みかけ上、中脚が２本存在するような中
脚形状とし、更に、Ｅ型磁性体コアの外脚２本、中脚２
本、底板の各々の実効断面積が同一となるように設定す
ることにより、磁性体内の磁路が効率よく形成され、磁
束がスムーズに流れるようにしたものである。
【０００６】即ち、本発明は、底板と、該底板に垂直に
設けられた２本の外脚及び２本の中脚とからなり、前記
底板、外脚、中脚の実効断面積が同一である磁性体コア
である。
設けられた２本の外脚及び２本の中脚とからなり、前記
底板、外脚、中脚の実効断面積が同一である磁性体コア
である。
【０００７】また、本発明は、上記磁性体コアの中脚に
対し、巻線した巻線部品である。
対し、巻線した巻線部品である。
【０００８】コア形状を中脚が２本となるように構成す
ることにより、スムーズな磁束の流れとなり、コアロス
が低減され、発熱が抑制された高性能の磁性体コアが得
られる。また、従来コアと同等以下の発熱量でコア全体
の小型化が可能となる。
ることにより、スムーズな磁束の流れとなり、コアロス
が低減され、発熱が抑制された高性能の磁性体コアが得
られる。また、従来コアと同等以下の発熱量でコア全体
の小型化が可能となる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
て図面を参照しながら説明する。
【００１０】図１に、本発明における磁性体コアの一実
施の形態を示す。図１に示すように、本発明の磁性体コ
ア１は、図４に示すＥ型磁性体コア５の中脚１１、底板
１３に対して垂直に、外脚１２に対して平行に、一定幅
のスリットを入れた形状である。このとき、外脚２本、
中脚２本、底板の各部分の実効断面積が同一となるよう
な寸法に設定する。このことにより、磁性体コア内に形
成される磁路は、図５に示すように、左右に独立した２
つの磁路７となり、それぞれの磁路７で磁束がスムーズ
に流れるようになる。
施の形態を示す。図１に示すように、本発明の磁性体コ
ア１は、図４に示すＥ型磁性体コア５の中脚１１、底板
１３に対して垂直に、外脚１２に対して平行に、一定幅
のスリットを入れた形状である。このとき、外脚２本、
中脚２本、底板の各部分の実効断面積が同一となるよう
な寸法に設定する。このことにより、磁性体コア内に形
成される磁路は、図５に示すように、左右に独立した２
つの磁路７となり、それぞれの磁路７で磁束がスムーズ
に流れるようになる。
【００１１】図２に、本発明における磁性体コアを使用
して中脚部に巻線を施して形成した巻線部品の一実施の
形態を示す。図２に示すように、本発明の巻線部品は、
図３に示す本発明における磁性体コア１を２つ上下に対
向させるように付き合わせて構成した閉磁路コアと、巻
線２を施した端子４付きボビン３とで構成される。巻線
２は、磁性体コア１の中脚２本を取り囲むように施され
ている。また、巻線端部は、ボビン３に固定された端子
４にからげ、半田付けされ、電気的に接続される。
して中脚部に巻線を施して形成した巻線部品の一実施の
形態を示す。図２に示すように、本発明の巻線部品は、
図３に示す本発明における磁性体コア１を２つ上下に対
向させるように付き合わせて構成した閉磁路コアと、巻
線２を施した端子４付きボビン３とで構成される。巻線
２は、磁性体コア１の中脚２本を取り囲むように施され
ている。また、巻線端部は、ボビン３に固定された端子
４にからげ、半田付けされ、電気的に接続される。
【００１２】以上の実施の形態をもとに、実際に、本発
明の磁性体コアを用いてトランスを構成し、コアロスを
測定した。また、比較のため、従来のＥ型磁性体コアに
よるトランスも作製し、同時に測定した。使用した磁性
体コアは、Ｍｎ−Ｚｎ系フェライトからなる外形２７.
８×１４.０×９.３ｍｍの寸法のもので、これを２つ対
向するように突き合わせて閉磁路コアとした。
明の磁性体コアを用いてトランスを構成し、コアロスを
測定した。また、比較のため、従来のＥ型磁性体コアに
よるトランスも作製し、同時に測定した。使用した磁性
体コアは、Ｍｎ−Ｚｎ系フェライトからなる外形２７.
８×１４.０×９.３ｍｍの寸法のもので、これを２つ対
向するように突き合わせて閉磁路コアとした。
【００１３】中脚寸法は、従来のＥ型磁性体コアにおい
ては、１４.０×１４.０×５.６ｍｍとし、本発明の磁
性体コアにおいては、以下の３水準とした。
ては、１４.０×１４.０×５.６ｍｍとし、本発明の磁
性体コアにおいては、以下の３水準とした。
【００１４】１４.０×１１.８×５.６ｍｍの中脚に
対し、１４.０×４.４×５.６ｍｍのスリットを中脚中
央部に入れたコア。 １４.０×１４.０×５.６ｍｍの中脚に対し、１４.０
×６.６×５.６ｍｍのスリットを中脚中央部に入れたコ
ア。 １４.０×１６.２×５.６ｍｍの中脚に対し、１４.０
×８.８×５.６ｍｍのスリットを中脚中央部に入れたコ
ア。ただし、このときの中脚２本は、外脚と同形状とな
るようにした。
対し、１４.０×４.４×５.６ｍｍのスリットを中脚中
央部に入れたコア。 １４.０×１４.０×５.６ｍｍの中脚に対し、１４.０
×６.６×５.６ｍｍのスリットを中脚中央部に入れたコ
ア。 １４.０×１６.２×５.６ｍｍの中脚に対し、１４.０
×８.８×５.６ｍｍのスリットを中脚中央部に入れたコ
ア。ただし、このときの中脚２本は、外脚と同形状とな
るようにした。
【００１５】以上の磁性体コアに対し、１次巻線を４０
ターン、２次巻線を７ターン、周波数ｆ＝２５０ｋＨｚ
の条件で出力電力６０Ｗを得たときのコアロス（温度上
昇）を測定した。その結果、トランスの温度上昇におい
て、従来のＥ型磁性体コアに対し、本発明による磁性体
コアは、において１９％減、において２６％減、
において２４％減の値を示し、コアロスが低くなってい
ることが確認できた。
ターン、２次巻線を７ターン、周波数ｆ＝２５０ｋＨｚ
の条件で出力電力６０Ｗを得たときのコアロス（温度上
昇）を測定した。その結果、トランスの温度上昇におい
て、従来のＥ型磁性体コアに対し、本発明による磁性体
コアは、において１９％減、において２６％減、
において２４％減の値を示し、コアロスが低くなってい
ることが確認できた。
【００１６】なお、本発明による磁性体コアの中脚に設
けたスリットは、幅、深さ等の寸法は特に限定されたも
のではなく、本磁性体コアを使用した巻線部品の特性条
件に合わせて変更可能なものである。また、本発明によ
る磁性体コアと、Ｉ型コアによる組み合わせでも、同様
の性能が実現できる。
けたスリットは、幅、深さ等の寸法は特に限定されたも
のではなく、本磁性体コアを使用した巻線部品の特性条
件に合わせて変更可能なものである。また、本発明によ
る磁性体コアと、Ｉ型コアによる組み合わせでも、同様
の性能が実現できる。
【００１７】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
アロスを低減し、発熱を抑え、温度上昇を低減できる磁
性体コア及びこの磁性体コアに巻線してなる巻線部品を
提供することができた。
アロスを低減し、発熱を抑え、温度上昇を低減できる磁
性体コア及びこの磁性体コアに巻線してなる巻線部品を
提供することができた。
【図１】本発明における磁性体コアの一実施の形態を示
す斜視図。
す斜視図。
【図２】本発明における磁性体コアを使用した巻線部品
の一実施の形態を示す側面図。
の一実施の形態を示す側面図。
【図３】本発明における磁性体コアを２つ突き合わせて
閉磁路を構成した状態を示す断面図。
閉磁路を構成した状態を示す断面図。
【図４】Ｅ型磁性体コアの各部位を説明する斜視図。
【図５】本発明における磁性体コア内部の磁路を模式的
に示した断面図。
に示した断面図。
【図６】従来のＥ型磁性体コアを２つ突き合わせて閉磁
路を構成した状態を示す断面図。
路を構成した状態を示す断面図。
【図７】従来のＥ型磁性体コアとＩ型磁性体コアを突き
合わせて閉磁路を構成した状態を示す断面図。
合わせて閉磁路を構成した状態を示す断面図。
１ （本発明の）磁性体コア ２ 巻線 ３ ボビン ４ 端子 ５ Ｅ型磁性体コア ６ Ｉ型磁性体コア ７ 磁路 １１ 中脚 １２ 外脚 １３ 底板
Claims (2)
- 【請求項１】 底板と、該底板に垂直に設けられた２本
の外脚及び２本の中脚とからなり、前記底板、外脚、中
脚の実効断面積が同一であることを特徴とする磁性体コ
ア。 - 【請求項２】 請求項１記載の磁性体コアの中脚に対
し、巻線したことを特徴とする巻線部品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11198916A JP2001023830A (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | 磁性体コア及び巻線部品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11198916A JP2001023830A (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | 磁性体コア及び巻線部品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001023830A true JP2001023830A (ja) | 2001-01-26 |
Family
ID=16399095
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11198916A Pending JP2001023830A (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | 磁性体コア及び巻線部品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001023830A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016186959A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 田淵電機株式会社 | インダクタンス素子 |
| CN111435625A (zh) * | 2019-01-15 | 2020-07-21 | 台达电子企业管理（上海）有限公司 | 磁性器件及其制造方法 |
| USD912626S1 (en) | 2019-01-15 | 2021-03-09 | Delta Electronics (Shanghai) Co., Ltd | Magnetic core |
-
1999
- 1999-07-13 JP JP11198916A patent/JP2001023830A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016186959A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 田淵電機株式会社 | インダクタンス素子 |
| CN111435625A (zh) * | 2019-01-15 | 2020-07-21 | 台达电子企业管理（上海）有限公司 | 磁性器件及其制造方法 |
| USD912626S1 (en) | 2019-01-15 | 2021-03-09 | Delta Electronics (Shanghai) Co., Ltd | Magnetic core |
| CN111435625B (zh) * | 2019-01-15 | 2021-07-06 | 台达电子企业管理（上海）有限公司 | 磁性器件及其制造方法 |
| US11581119B2 (en) | 2019-01-15 | 2023-02-14 | Delta Electronics (Shanghai) Co., Ltd | Magnetic device and method of manufacturing the same |
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