JPH0520310U - 電磁装置 - Google Patents

電磁装置

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JPH0520310U
JPH0520310U JP6755891U JP6755891U JPH0520310U JP H0520310 U JPH0520310 U JP H0520310U JP 6755891 U JP6755891 U JP 6755891U JP 6755891 U JP6755891 U JP 6755891U JP H0520310 U JPH0520310 U JP H0520310U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 漏れ磁束を低減し、損失を低減し、かつ磁気
飽和をしにくくする。 【構成】 C形フェライトコア1とI形フェライトコア
2とを組み合わせてロの字形の閉磁路を形成している。
C形フェライトコア1とI形フェライトコア2との相互
対向面間のギャップ4,5を磁路外周部で狭くし磁路内
周部で広くしている。 【効果】 磁路外周部と磁路内周部とにおける磁路長の
差に伴う磁気抵抗の違いをギャップ部分の磁気抵抗の違
いで補償することができ、磁路外周部と磁路内周部とで
磁気抵抗を略均一化し、磁路の全領域で略均一密度で磁
束を通過させることができる。この結果、漏れ磁束を低
減し、損失を低減し、かつ磁気飽和をしにくくすること
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えばフェライトからなるC形コアとI形コアとを組み合わせて 閉磁路を形成し、スイッチング電源、インバータ安定器等における電力変換用の トランス、チョークコイル等に用いる電磁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
EI形フェライトコアに比較して低漏れ磁束で高効率でさらに量産性に優れた コアとして、CI形フェライトコアがある(特開平1−049956号公報,特 開平1−272257号公報参照)。 図4はCI形フェライトコアを用いた電磁装置の分解斜視図を示している。図 4において、21はフェライト製のC形コア、22は同じくフェライト製のI形 コア、23は樹脂製のボビンである。
【0003】 この電磁装置は、ボビン23の胴部31に巻線(図示せず)を巻回して両端を 適宜端子35に接続した後、I形コア22を胴部31内の中空部32に挿入し、 胴部31の両端に設けたフランジ部33,34をC形コア21でつかむような状 態にボビン23にC形コア21を嵌め込んでいる。 この場合、I形コア22はC形コア21の両横片の先端部の間に挿入された状 態で閉磁路を形成しており、C形コア21とI形コア22との相互対向面のギャ ップの間隔は磁路外周部も磁路内周部も同じ間隔である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来の電磁装置は、巻線へ通電すると、C形コア21およびI形コア 22の内部に磁束が誘起されるが、ギャップ近傍で磁束が一部外部へ漏れる、い わゆる漏れ磁束が発生する。この値は、EI形フェライトコアに比べるときわめ て低い値であるが、近年機器の小型化、高密度実装化が進行し、漏れ磁束の一層 少ないコア形状を有した電磁装置の出現が望まれている。また、発熱量の低減か ら電磁装置の低損失化も要求されている。さらに、電磁装置として飽和しにくい ものも要求されている。
【0005】 したがって、この考案の目的は、漏れ磁束を低減し、損失を低減し、かつ磁気 飽和をしにくくすることができる電磁装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案の電磁装置は、C形コアとI形コアとを組み合わせて閉磁路を形成し た電磁装置において、C形コアとI形コアとの相互対向面間のギャップの間隔を 磁路外周部で狭くし磁路内周部で広くしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
この考案の構成によれば、C形コアとI形コアとの相互対向面間のギャップの 間隔を磁路外周部で狭くし磁路内周部で広くしたことにより、漏れ磁束が低減さ れ、損失が低減され、かつ磁気飽和がしにくくなった。この理由は、磁路外周部 と磁路内周部における磁路長の差に伴う磁気抵抗の違いをギャップ部分の磁気抵 抗の違いで補償することができ、この結果、磁路外周部と磁路内周部とで磁気抵 抗が略均一化され、磁束が磁路の全領域を略均一密度で通過することになったか らであると推測される。
【0008】
【実施例】
〔第1の実施例〕 この考案の第1の実施例を図1および図2に基づいて説明する。この電磁装置 は、図1に示すように、C形コア1とI形コア2とを組み合わせて閉磁路を形成 している。この閉磁路を形成するC形コア1とI形コア2との相互対向面のギャ ップ4,5の間隔を磁路外周部で狭くし磁路内周部で広くしている。つまり、図 1において、間隔Aを間隔Bより小さくしている。
【0009】 このように、C形コア1とI形コア2との相互対向面間のギャップ4,5の間 隔を磁路外周部で狭くし磁路内周部で広くしたことにより、漏れ磁束が低減され 、損失が低減され、かつ磁気飽和がしにくくなった。この理由は、磁路外周部と 磁路内周部における磁路長の差に伴う磁気抵抗の違いをギャップ4,5の磁路外 周部と磁路内周部とでの磁気抵抗の違いで補償することができ、磁路外周部と磁 路内周部とで磁気抵抗が略均一化され、磁束が磁路の全領域を略均一密度で通過 することになったからであると推測される。
【0010】 以下、この実施例を詳細に説明する。 C形コア1は、例えば日本フェライト製のMn−Znフェライト(SB−7H )で作製してあり、両横片の端面が内向きに傾斜している。I形コア2は、C形 コア1と同材質で、両端面がハの字形に傾斜しており、C形コア1の両横片の端 面に対面するように配置され、全体としてロの字形の閉磁路を形成している。そ して、C形コア1とI形コア2との相互対向面には、前記したように間隔が磁路 外周部で狭く磁路内周部で広いギャップ4,5が設けられている。
【0011】 ボビン3は、フェノール製(例えば松下電工株式会社製のCy9610)で、 巻線巻回とコア固定とを兼ねており、図1および図2に示すように、胴部11に 巻線(例えば、東特巻線製の40/0.1)6を巻装し、その両端を適宜端子15 に接続し、従来例と同様に胴部11の内側の中空部12にI形コア2を挿入し、 フランジ部13,14をつかむようにC形コア1を嵌めてあり、全体としてイン ダクタを構成している。このようにして形成されたインダクタにおいて、ギャッ プ4,5は、エネルギー蓄積の重要な役割を果たす。
【0012】 なお、C形コア1およびI形コア2の固定は、ボビン3とC形コア1およびI 形コア2とが接触する領域のうちの適宜の箇所に例えばセメダイン株式会社製の エポキシ接着剤(EP170)を塗布して硬化させることにより行う。 ここで、上記電磁装置の主要な数値の一例について説明する。まず、ギャップ 4,5の間隔は、それぞれ磁路外周部で2mm,磁路内周部で1.6mmである。そし て、巻線6は、50ターンとして、インダクタンス値200μHを得ている。
【0013】 以上のような電磁装置を従来のCI形コアを用いて電磁装置と各種特性を比較 した。 まず、漏れ磁束の評価は、半径3cm程度の球を考え、この球の中心部にCI形 コアの中心部を位置させ、球面において、2mm径程度のコイルへ鎖交する磁束量 を測定した。測定により得られた磁束量は、当然位置によって異なるが、最大量 で比較したところ、従来例で5mTとなり、実施例で3.5mTとなり、実施例の 方が約3割程度少ないことがわかった。
【0014】 また、損失の測定は、直列LC共振法を用いて行った。この場合、50kHz, 1AP-0 (ゼロからピークまでの値)の電流で励磁して損失を測定した。この結 果、従来例では250mW/ccとなり、実施例では246mW/ccとなり、わず かではあるが、実施例は従来例に比べて損失が少ないことが認められた。 また、磁気飽和の測定は、直流重畳特性で検出した。90%飽和電流(インダ クタンス値が90%に減少する電流レベル)は、従来例で8.12Aとなり、実施 例で8.23Aとなり、わずかではあるが、実施例は従来例にくらべて飽和しにく いことがわかった。
【0015】 〔第2の実施例〕 この考案の第2の実施例を図3に基づいて説明する。この電磁装置は、図3に 示すように、フェライト製のC形コア21については図4の従来例と同じ形状に し、フェライト製のI形コア26の一方の端面のみを傾斜させることにより、C 形コア21とI形コア26との相互対向面のギャップ24,25のうち、ギャッ プ24の間隔のみ磁路外周部で狭くし磁路内周部で広くしている。ボビン23に おいて、36は中空部32に設けたコア支持用の突起部であり、37はI形コア 26を突起部36に接着するための樹脂材である。27は巻線である。
【0016】 その他の構造は図4の従来例と同様である。 この実施例も、前述の実施例と同様の効果を奏する。 なお、CI形コアの相互対向面の形状について、例えば段形であってもよく、 要はギャップの間隔を磁路外周部で狭くし磁路内周部で広くする構成であればよ い。
【0017】
【考案の効果】
この考案の電磁装置によれば、C形コアとI形コアとの相互対向面間のギャッ プの間隔を磁路外周部で狭くし磁路内周部で広くしたことにより、漏れ磁束を低 減し、損失を低減し、かつ磁気飽和をしにくくすることできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例の電磁装置の構造を示
す断面図である。
【図2】同じくこの考案の第1の実施例の電磁装置の構
造を示す分解斜視図である。
【図3】この考案の第2の実施例の電磁装置の構造を示
す断面図である。
【図4】電磁装置の従来例の構造を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 C形コア 2 I形コア 3 ボビン 4,5 ギャップ 6 巻線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C形コアとI形コアとを組み合わせて閉
    磁路を形成した電磁装置において、前記C形コアと前記
    I形コアとの相互対向面間のギャップの間隔を磁路外周
    部で狭くし磁路内周部で広くしたことを特徴とする電磁
    装置。
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