JPH0739208Y2 - 電磁装置 - Google Patents

電磁装置

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JPH0739208Y2
JPH0739208Y2 JP1990079858U JP7985890U JPH0739208Y2 JP H0739208 Y2 JPH0739208 Y2 JP H0739208Y2 JP 1990079858 U JP1990079858 U JP 1990079858U JP 7985890 U JP7985890 U JP 7985890U JP H0739208 Y2 JPH0739208 Y2 JP H0739208Y2
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JP
Japan
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shaped core
gap
magnetic flux
chamfered portion
electromagnetic device
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JP1990079858U
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JPH0438014U (ja
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富夫 大利
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、スイッチング電源およびインバータ回路等
に使用される高周波インダクタンス素子等に適用される
電磁装置に関するものである。
〔従来の技術〕
スイッチング電源等に使用される従来のインダクタンス
素子には第10図に示すような電磁装置が適用されてい
た。すなわち、この電磁装置は、C形コア30と、このC
形コア30の両端部の内側面間にギャップ31を介して介在
された柱状のI形コア32と、このI形コア32に巻装され
たコイル33とを備えている。
この電磁装置は、チョークコイルやトランスとして使用
する場合、I形コア32の両端にエネルギーの蓄積のため
のギャップ31を形成している。またこの電磁装置によれ
ば、外部へ漏れる磁束が少なく周囲部品との相互干渉が
少ないという利点がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、この電磁装置は、I形コア32およびC形コア
30の寸法のばらつきによってギャップの寸法が影響を受
けるためインダクタンス値が変化するという問題があ
る。とくにインダクタンス値の要求精度が高い場合には
コアの寸法精度が非常にきびしいものになり製造が困難
になる。
これに対して、第11図に示すようにコイル33の巻数を増
加してギャップ31の寸法を大きくすることによってI形
コア32およびC形コア30の寸法のばらつきの影響を少な
くすることが考えられる。しかし、ギャップを大きくす
ると磁束Pが膨らみ、磁束Pがコイル33と鎖交してうず
電流損によるコイル33の発熱が問題となった。そのた
め、この電磁装置は、コイル33の温度上昇に余裕のある
ものに制限された。
また、インダクタンス値の微調整のため第12図に示すよ
うにC形コア30を矢印の方向にスライドできるように構
成し、同図(a)のようにI形コア32がC形コア30の内
部に進入するとインダクタンスは大きくなり、I形コア
32がC形コア30の外部に露出するとインダクタンスは小
さくなることから、C形コア30を調整することによりイ
ンダクタンスを調整するものが考えられている。しか
し、同図(b)のような状態では磁束Pの外部に漏れる
部分が増大し、周囲部品に悪影響を与えたり、コイル33
に鎖交する磁束が増えるという問題がある。
したがって、この考案の目的は、コイルを温度上昇させ
ることなくまた周囲部品に影響を与えることなく、イン
ダクタンスのばらつきを抑えることができる電磁装置を
提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
請求項(1)の電磁装置は、C形コアと、このC形コア
の両端部の内側面間にギャップを介して介在されるもの
であって両端面の縁部に磁束の膨らみを抑える面取り部
を形成した柱状のI形コアと、このI形コアに巻装され
たコイルとを備え、前記ギャップの寸法をgとし、前記
面取り部を底辺とする三角形の頂点から前記面取り部の
中央に交差する垂線の寸法をCとし、かつ前記I形コア
のC形平面と平行な方向の幅寸法をΦとしたとき、1/2g
≦C≦(1/3)Φの関係を有することを特徴とするもの
である。
請求項(2)の電磁装置は、C形コアと、このC形コア
の両端部の内側面間にギャップを介して介在されるもの
であって両端面の縁部に磁束の膨らみを抑える曲面の面
取り部を形成した柱状のI形コアと、このI形コアに巻
装されたコイルとを備え、前記ギャップの寸法をgと
し、前記面取り部の曲面の曲率半径をRとし、かつ前記
I形コアのC形平面と平行な方向の幅寸法をΦとしたと
き、g≦R≦1/2Φの関係を有することを特徴とするも
のである。
〔作用〕
請求項(1)の電磁装置によれば、コイルに電流を供給
するとI形コア,ギャップおよびC形コアの閉路に磁束
が流れる。この場合、ギャップではI形コアの両端面お
よびその縁部の面取り部を磁束が出入りし、ギャップで
の磁束の膨らみを抑制することができる。したがって、
ギャップ長が大きくなっても、またコアのスライドによ
りI形コアがC形コアから外部に露出しても外部に漏れ
る磁束が少なくなるとともに、コイルに鎖交する磁束が
減るためうず電流損によるコイルの温度上昇を抑えるこ
とができる。その結果、コイルを温度上昇させることな
くまた周囲部品に影響を与えることなく、インダクタン
スのばらつきを抑えることかできる。とくに面取り部が
1/2g≦C≦(1/3)Φの関係を有するため、磁束の膨ら
みを効果的に抑制することができる。
請求項(2)の考案によれば、曲面の面取り部がg≦R
≦1/2Φの関係を有するため、請求項(1)と同作用が
ある。
〔実施例〕
この考案の第1の実施例を第1図ないし第7図に基づい
て説明する。すなわち、この電磁装置は、C形コア1
と、I形コア2と、コイル3とを有する。
C形コア1は、コの字状に形成している。
I形コア2は、C形コア1の両端部の内側面間にギャッ
プ4を介して介在されるものであって両端面6の縁部に
磁束Qの膨らみを抑える面取り部5を形成した柱状であ
る。実施例では角柱状(第7図(c))であり、かつ面
取り部5はテーパ面に形成している。
コイル3は、I形コア2に巻装されている。
この電磁装置は、コイル3に通電すると磁束QがI形コ
ア2,ギャップ4およびC形コア1を流れる。
第2図は第1図に対して、C形コア1を方向Xに移動し
てインダクタンス値を調整した状態である。これらのい
ずれの場合も、ギャップ4ではI形コア2の両端面6お
よびその縁部の面取り部5を磁束Qが出入りする。この
面取り部5の大きさは小さすぎては効果がないが、反対
に大き過ぎては磁気飽和を起こす。そこで良好な特性を
得ることができる範囲を磁場解析により検討した。その
結果、第3図に示すように、ギャップ4の寸法g、面取
り部5のテーパ面を底辺とする三角形の頂点Sからテー
パ面に垂下した交差点までの寸法C、I形コア2の幅寸
法Φとすると、1/2g≦C≦(1/3)Φ、の範囲がギャッ
プ4の磁束の膨らみを抑制する上で好ましいことがわか
った。
まず、磁場解析により第4図に示すようにI形コア2の
中央部の各点1〜5(黒点で位置を示し小文字で記載)
の磁束密度の和Bを求めるとともにギャップ長の半分
の位置1/2gでの各点6〜10の磁束密度の和Bを求め
る。この場合、寸法g,Φを一定として面取り部5の寸法
Cの値を変化させたときの磁束密度B,Bを求める。
g=2.0mm,Φ=9.0mmとしている。この値は1に近い程
ギャップ4での磁束が膨らもうとするフリンジング磁束
が少ないと言えるが、実用上は(B/B)≧0.9にな
れば問題ない。つぎにB/Bの値を計算し、寸法Cに
対するグラフYを求めこれを第6図に示す。このグラ
フYから(B/B)≧0.9となる寸法Cの範囲は、1
/2g≦Cであることがわかる。
つぎに、第5図に示すようにI形コア2の中央部での各
点1〜5での磁束密度の最大値をBとし、I形コア2
の両端面6の各点11〜15での磁束密度の最大値をB
し、面取り部5の寸法Cに対してB/Bを求め、その
グラフYを第6図に示す。すなわち、B/Bの値が
1より大きいときはコアは飽和しやすくなっていると考
えられるから、(B/B)<1であることが必要にな
る。したがって、グラフYよりC≦(1/3)Φである
ことが好ましいことがわかる。
この結果、I形コア2の両端面6に面取り部5を設ける
ことにより、ギャップ4のフリジング磁束の膨らみが抑
えられ、これによりコイル3に鎖交する磁束を少なくで
きるのでコイル3の温度上昇を抑制することができるこ
ととなる。したがって、コイル3を温度上昇させること
なくまた周囲部品に影響を与えることなく、インダクタ
ンスのばらつきを抑えることができる。
すなわち、I形コア2を短くしてギャップを大きくした
場合、およびC形コア1をスライドした場合の従来の外
部漏れ磁束が少なくなり、インダクタンスの調整の自由
度が増すとともに、インダクタンス精度の高いインダク
タ磁心を構成できる。
なお、この実施例のI形コア2は直径Φの円柱形の場合
(第7図(a))でも、同様な結果であった。
この考案の第2の実施例を第8図により説明する。すな
わち、この電磁装置は、I形コア2の両端面6の縁部の
面取り部5を曲率半径Rの曲面にしたものである。I形
コア2は第7図(b),(d)に示すように円柱形でも
角柱形でもよい。この電磁装置の面取り部5の曲率半径
Rに対する第1の実施例で示した比(B/B),およ
び(B/B)を求め、(B/B)のグラフYおよ
び(B/B)のグラフYをそれぞれ第9図に示して
いる。その結果、(B/B)≧0.9および(B/
B)<1を満たす、g≦R≦1/2Φの範囲が、ギャップ
4における磁束の膨らみを抑制する上で好ましいことが
わかる。
〔考案の効果〕
請求項(1)の電磁装置によれば、C形コアとI形コア
の組み合わせからなるものにおいて、I形コアの両端面
の縁部に磁束の膨らみを抑える面取り部を形成したた
め、コイルを温度上昇させることなくまた周囲部品に影
響を与えることなく、インダクタンスのばらつきを抑え
ることができる。とくに面取り部が1/2g≦C≦(1/3)
Φの関係を有するため、磁束の膨らみを効果的に抑制す
ることができる。
請求項(2)の考案によれば、曲面の面取り部がg≦R
≦1/2Φの関係を有するため、請求項(1)と同効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1の実施例の断面図、第2図はC
形コアをスライドした状態の断面図、第3図は寸法関係
を説明する説明図、第4図および第5図は各部の磁束密
度の測定点を説明する説明図、第6図は面取り部の寸法
に対する(B/B),(B/B)のグラフ、第7図
はI形コアの各種実施例の斜視図、第8図は第2の実施
例の寸法説明の説明図、第9図は面取り部の寸法に対す
る(B/B),(B/B)のグラフ、第10図は従来
例の断面図、第11図はギャップを大きくしたときの磁束
を説明する説明図、第12図はC形コアをスライドしたと
きの磁束を説明する説明図である。 1……C形コア、2……I形コア、3……コイル、4…
…ギャップ、5……面取り部、6……両端面、Q……磁

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】C形コアと、このC形コアの両端部の内側
    面間にギャップを介して介在されるものであって両端面
    の縁部に磁束の膨らみを抑える面取り部を形成した柱状
    のI形コアと、このI形コアに巻装されたコイルとを備
    え、前記ギャップの寸法をgとし、前記面取り部を底辺
    とする三角形の頂点から前記面取り部の中央に交差する
    垂線の寸法をCとし、かつ前記I形コアのC形平面と平
    行な方向の幅寸法をΦとしたとき、1/2g≦C≦(1/3)
    Φの関係を有することを特徴とする電磁装置。
  2. 【請求項2】C形コアと、このC形コアの両端部の内側
    面間にギャップを介して介在されるものであって両端面
    の縁部に磁束の膨らみを抑える曲面の面取り部を形成し
    た柱状のI形コアと、このI形コアに巻装されたコイル
    とを備え、前記ギャップの寸法をgとし、前記面取り部
    の曲面の曲率半径をRとし、かつ前記I形コアのC形平
    面と平行な方向の幅寸法をΦとしたとき、g≦R≦1/2
    Φの関係を有することを特徴とする電磁装置。
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