JP3846644B2 - 無接触伝送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走台車等の移動体に無接触で電力や信号を伝送する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として、自走台車の無接触給電装置として、案内レールに沿って、ダクト内にループ状の1次コイルを敷設し、この1次コイルに高周波共振インバータを接続し、2次コイルを巻回したコアを、1次コイルの中央部になるように、車体に案内レールに対し垂直に取り付け、1次コイルに通電し2次コイルに誘起電流を発生させ車体に給電するものがある(例えば、特開平5−207604号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の技術では、1次コイルと2次コイルを、個別に平行させて敷設してあるため、平行度および真直度を十分に出しておかないと、走行位置により1次コイルと2次コイルの相対位置が変動し、誘起電流の差が生じる。また、コイルとコアの接触による漏電の危険性がある。
そこで、本発明は、走行位置により誘起電流に差が生じ難く、コイルが損傷し難い無接触伝送装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1の本発明は、ベースに固定したループ状の1次コイルと、前記1次コイルと空隙を介し対向すると共に、移動するテーブルに固定したコアに巻回してなる2次コイルを備えた無接触伝送装置において、
前記テーブルには、前記テーブルの進行方向に平行させて設けた非磁性体のガイド上を摺動する滑り軸受が設けられており、前記ガイドの下面には、非磁性体のスペーサが設けられており、前記スペーサの下面には、側面形状を長手方向の中央に向かって第1の長穴を設けたロの字形とし、断面形状を外周にループ状の溝を設けたH形とする非磁性体の巻枠が備えられており、前記巻枠と前記ガイドの間には長手方向に向かって第2の長穴が形成されており、前記1次コイルが前記巻枠の溝内に埋設して巻回されてあり、前記コアがC形コアと前記2次コイルを巻回したI形コアで構成した閉鎖磁路であり、前記巻枠に形成された第1の長穴と前記第2の長穴には、前記ロの字形をした巻枠の上部の辺を挟んで、空隙を保ち、前記C形コアを設けてあり、前記テーブルの脚部と前記I形コアの間に前記2次コイルの側面を収納する溝を設けた非磁性体のコア取付台を設けたことを特徴としている。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の無接触伝送装置において、前記無接触伝送装置を2セット平行させて設け、該2セットの装置の一方を電力伝送用に、他方を信号伝送用としたことを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】
ベースに固定したループ状の1次コイルと、空隙を介し対向させた、移動するテーブルに固定したコアに巻回した2次コイルを備えた無接触伝送装置において、側面形状を長手方向の中央に長穴を設けたロの字形とし、断面形状を外周にループ状の溝を備えたH形とした非磁性体の巻枠を備え、前記1次コイルが前記巻枠の前記溝内に埋設して巻回されており、前記コアがC形コアと前記2次コイルを巻回したI形コアで構成した閉鎖磁路であり、前記C形コアを前記巻枠のロの字形の上辺を挟んで設け、前記テーブルと前記I形コアの間に前記2次コイルの側面を収納する溝を設けた非磁性体のコア取付台を備える。
また、上記の装置を2セットを平行させて設け、一方を電力伝送用に、他方を信号伝送用とする。
【0006】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
この例は、電力伝送用と信号伝送用を併設したものである。
図1は実施例を示す断面図、図2はその斜視図である。
T字形をしたテーブル1の両翼には、一対の滑り軸受2を設けてある。
テーブル1の脚部には、ボールナットNを設けてある。ボールナットNにはボールネジBSを嵌め合わせてある。
滑り軸受2は、テーブル1の進行方向に平行させて設けた一対のバー状の非磁性体のガイド3上を摺動するようにしてある。ガイド3の下面の両端部には、非磁性体のスペーサ4を設けてある。
スペーサ4の下面には、非磁性体の巻枠5を設けてある。その結果、巻枠5とガイド3の間には、長手方向の長穴7Uが形成される。
巻枠5は、側面形状を長手方向の中央に長穴7Lを切り抜いた側面をロの字とし、断面形状を上下面および両端面の外周にループ状の溝8を設けたH形としてある。溝8内には、ループ状に巻回した1次コイル51を埋設してある。
コア9はC形コア91とI形コア92で閉鎖磁路を構成する。
巻枠5の長穴7Lと長穴7Uには、巻枠5の上部の辺を挟んで、空隙を保ち、コア9のC形コア91を設けてある。
ここで、巻枠5の上部の外辺とコア9のC形コア91の上部の内壁間の空隙をG1、コア9のC形コア91の下部の内壁と巻枠5の長穴7L間の空隙をG2とするとき、G1>>G2とし、巻枠5の溝8の両縁とコア9のC形コア91の上部の内壁間を渡る短絡磁束を防止するようにしてある。
コア9のI形コア92には、2次コイル10を巻回してある。I形コア92の背面には、2次コイル10の側面部を収納する溝を設けた非磁性体のコア取付台11を設けてある。コア取付台11はテーブル1の脚部に固定してある。
電力伝送用と信号伝送用を併設する場合は、上記の装置を2組、ボールネジBSを挟んで平行させて設け、一方を電力用に他方を信号用にすればよい。
ガイド3、スペーサ4、一対の巻枠5の両端は、ボールネジBSと縦横の平行度を保ち、直立した非磁性体のブラケット20に固定してある。ブラケット20の底部は、非磁性体のベース21に固定してある。
ベース21を非磁性体にすることにより、巻枠5両縁を渡る短絡磁束を防止するようにしてある。
なお、巻枠5とベース21間に非磁性体を挟み込んでもよい。
【0007】
以下に、電力伝送用と信号伝送用を併設した場合を例にとり、動作を説明する。
一方の装置の1次コイル51にインバータから高周波の電流を供給すると、1次コイル51の作る磁束がコア9を流れ、鎖交する2次コイル10に電流が誘起される。同様に、他方の装置の1次コイル51に発振器から高周波の電流を供給すると、1次コイル51の作る磁束がコア12を流れ、鎖交する2次コイル10に電流が誘起される。
このとき、巻枠5を非磁性体にしてあるので、1次コイル51は、空心コイルと同様に、コイル回りの磁束を生じ、その作る磁束の大部分は、コア9と鎖交する。
ボールネジBSを回転させると、テーブル1はボールネジBSの心と一対のガイド3とで3点支持されて、長手方向に移動する。
このとき、巻枠5とコア9間の空隙は、ボルネジBSと巻枠5の組付け精度に従う。
【0008】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば下記の効果がある。
(1)巻枠とコア間の空隙が、ボールネジを基準にして平行度が維持されるので、空隙値が保ち易く、テーブルの走行位置により誘起電流の差が生じ難く、かつ巻枠とコアが接触する可能性が低い。
(2)1次コイルを巻枠に設けた溝内に埋設するので、巻枠と2次コアが接触しても1次コイルは損傷しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正断面図。
【図2】本発明の実施例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 テーブル
2 滑り軸受
3 ガイド
4 スペーサ
5 巻枠
51 1次コイル
7U、7L 長穴
8 溝
9 コア
91 C形コア
92 I形コア
10 2次コイル
11 コア取付台
BS ボールネジ
N ボールナット
Claims (2)
- ベース(21)に固定したループ状の1次コイル(51)と、
前記1次コイル(51)と空隙を介し対向すると共に、移動するテーブル(1)に固定したコア(9)に巻回してなる2次コイル(10)を備えた無接触伝送装置において、
前記テーブル(1)には、前記テーブル(1)の進行方向に平行させて設けた非磁性体のガイド(3)上を摺動する滑り軸受(2)が設けられており、
前記ガイド(3)の下面には、非磁性体のスペーサ(4)が設けられており、
前記スペーサ(4)の下面には、側面形状を長手方向の中央に向かって第1の長穴(7L)を設けたロの字形とし、断面形状を外周にループ状の溝(8)を設けたH形とする非磁性体の巻枠(5)が備えられており、
前記巻枠(5)と前記ガイド(3)の間には長手方向に向かって第2の長穴(7U)が形成されており、
前記1次コイル(51)が前記巻枠(5)の溝(8)内に埋設して巻回されてあり、
前記コア(9)がC形コア(91)と前記2次コイル(10)を巻回したI形コア(92)で構成した閉鎖磁路であり、
前記巻枠(5)に形成された第1の長穴(7L)と前記第2の長穴(7U)には、前記ロの字形をした巻枠(5)の上部の辺を挟んで、空隙を保ち、前記C形コア(91)を設けてあり、
前記テーブル(1)の脚部と前記I形コア(92)の間に前記2次コイル(10)の側面を収納する溝を設けた非磁性体のコア取付台(11)を設けてあることを特徴とする無接触伝送装置。 - 前記無接触伝送装置を2セット、ボールネジを挟んで平行させて設け、該2セットの装置の一方を電力伝送用に、他方を信号伝送用としたことを特徴とする請求項1記載の無接触伝送装置。
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1996
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