JP2009218530A - 多連インダクタ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のインダクタでは、複数個の外脚で分割された複数個のコイル同士を、半田付け等で接続していたため、半田等によるコイル抵抗の増加等の影響があった。
【解決手段】連続巻きしてなる複数のコイル部19と、コア部12を有するチョークであって、複数のコイル部19を挿入する中脚20間には、磁脚を設けず、コア部12の開口部を通してコイル部19を最短で接続することによって、接続配線部24の抵抗を低減し、外部からのノイズの影響を受けない多連インダクタを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器に使われる電子部品の一つである多連インダクタ及びその製造方法に関するものである。
各種電子機器の小型化に伴い、チョークコイルなどのインダクタ部品にも、更なる小型化、軽量化、低コスト化が求められてきた。以下、従来のインダクタについて説明する。
多連インダクタに関して、例えば特許文献1のようなインダクタが提案されている。
図6は、従来の多連インダクタの構造図の一例であり、特許文献1で提案されたものである。図6において、第1のコア1と、コイル2と、第3のコア3が積層されることで、一つの筐体の中に独立したコイルが、互いに独立した状態で複数個が内蔵されている。そして複数個のコイル2は、各々が外脚4によって個別に分割されており、この外脚4によって複数個のコイル2間同士の干渉を防止する。また複数個のコイル2も、個々の取り出し電極部(図示していない)が互いに重複しないように、別々に分けている。この結果、複数のインダクタを一度に実装する場合、個別のインダクタを複数個実装するのに比べ、実装コストを抑えられ、部品点数を削減できる。
図7は、従来の連続巻きコイルの一例を示す図であり、特許文献2で提案されたものである。図7において、コイル2を連続形状とすることで、2個目以降のコイルの位置決めを不要とするものである。
特開2004−111754号公報 特開平10−312928号公報
しかし図6で提案された従来の多連インダクタの構造では、複数個のコイルを1組のコアに収納することで、部品点数の削減は可能であるが、個々に独立形成したコイル同士を、半田付け等を用いて接続する必要があり、半田付けによる信頼性低下や電気抵抗増加が懸念される。
また図6の従来の多連インダクタの構造に、図7の連続巻きコイルの形状を組み合わせたとしても、複数個の中脚5間を遮る外脚4によって、巻線コイルの線路長が増加してしまう。その結果、多連化しても巻線コイル間の巻線コイル間の接続部分の配線の線路長による電気抵抗が増加する。また、接続部がコア部から外部に露出するため、電気的、あるいは磁気的なノイズ等の影響も受け易くなる。
特に大電流、大電力で使用される条件下においてインダクタを複数用いる場合、この接続抵抗の僅かな増加、ノイズなどは、実用上、非常に大きな問題となるものであった。
上記課題を解決するため、本発明は、連続巻きしてなるコイル部を複数有するコイルと、前記コイル部に対応するコアと、からなる多連インダクタにおいて、前記複数のコイルを挿入する中足磁脚間には、他の磁脚を設けず、前記コアの開口部を通して前記コイルを最短距離で接続する接続配線部、とするものである。
上記構成により、複数コイルの接続抵抗を低減し、外部からのノイズなどの影響を受けることのない多連インダクタとできるため、大電流に対応できる生産性のよい多連インダクタを提供できる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図1〜図2を参照しながら具体的に説明する。
図1は、実施の形態1で説明する多連インダクタの斜視図である。図1において、11は多連チョークコイル、12はコア部、13は第1のコア、14は第2のコア、15は巻線コイル、16は外脚、17は接続端子部、18は絶縁スペーサである。
図1において、第1のコア13もしくは第2のコア14のいずれか一つ以上に外脚16や中脚20(中脚20は図1には図示していないが、後述する図2等では図示している)を設けている。そして第1のコア13と第2のコア14は、内部に巻線コイル15を内蔵するように積層され、多連チョークコイル11を構成する。ここで第1のコア13と、第2のコア14が、一組のセットとなりコア部12を構成する。
図2は、実施の形態1の多連チョークコイル11の構成部材を説明する分解斜視図である。図2において、19はコイル部、20は中脚、21a、21bは孔、22a、22bは連結部、23は矢印、24は接続配線部である。
以下、説明において外脚16、中脚20は、それぞれ外足磁脚16、中足磁脚20という表現を用いる場合もあるが、どちらでも同じである。
図2に示すように、第1のコア13と第2のコア14の両側には外脚16を、内部には中脚20を形成する。第1のコア13と第2のコア14を略同一形状とすることで、コア形状の標準化を図り、コアそのものの生産性を高めることができる。
また、図2に示すように、巻線コイル15の異なる複数位置には、互いに隣接するように複数のコイル部19を形成する。そして複数個のコイル部19は接続配線部24を介して隣接している。この接続配線部24は、前記複数のコイル部19を挿入する中足磁脚20間には、他の磁脚を設けず、前記コア部12の開口部を通して前記コイル部19を最短距離で接続する配線部としているため、接続配線部24の接続抵抗を低減でき、コア部12の外部へ配線接続部24が、はみ出さない構成となるため、外部からのノイズなどの影響を受けることが、なくなる。
なお、コイル部19の巻線方向は略同じとしている。これは、各々のコイル部19にコア13、14を組み込んでなる各々のチョークが発生した磁束の方向を揃え、お互いのチョークが、近接した時でも磁気回路が、干渉しないようにするためである。例えば、本実施の形態に示す図2において各々のコイル部は、巻数は、4.5ターンで形成されているので干渉がなければ、4.5ターンのチョークを2個直列に接続したものと同等の磁気特性を有する2連インダクタが得られるが、干渉が発生すると、直流重畳特性、インダクタンスなどの磁気特性が、本来の値よりも悪化し、単チョーク2個分のインダクタが、得られなくなる。
また、巻線コイル15部は、平角銅線をエッジワイズ巻とすることで複数のコイル部19を接続する接続配線部24は、ねじれることなく、最短で配線できるため、接続抵抗は、さらに小さくできることとなり、大電流インダクタとして最適である。
なお巻線コイル15の両端に、接続端子部17を設ける。接続端子部17には、必要に応じてネジ止め用の孔21c等を設ける。
絶縁スペーサ18a、18bは複数個で一組とし、共に中脚20の数に応じた孔21aを設ける。そして孔21aの周囲に設けた連結部22a、22bによって、互いの絶縁樹脂スペーサ同士を位置決めする。
以上、絶縁スペーサ18a、18bは、複数個の孔21aと連結部22a、22bを一体化形成しているため、コイル部19と第1、第2のコア13、14との接触を防止できることに加えて、絶縁スペーサ18の部品点数が削減できる、また、巻線コイル15の位置決めもできる。
このように、多連チョークコイル11に用いる第1のコア13と第2のコア14からなる一組のコア部12を、複数個(例えば、中脚20の数だけ)用意することで、コアの標準化が可能となり、コアの生産性が向上する。
また複数組のコア部12を、一組の絶縁スペーサ18a、18bを用いて多連チョークコイル11とすることで、実装時のコア部12の位置ズレがなくせる。
次に、実施の形態1で説明した多連チョークコイル11の製造方法の一例について、図1〜図2を参照しながら具体的に説明する。
まずコイル用銅線を用意する。大電流対応チョークコイルのコイル用銅線としては、平角銅線を用いることが小型化(特に低背化)、コイル抵抗の低減の面から望ましい。なお銅線として絶縁被覆処理を行ったものを用いることで、コイル部19での絶縁確保を行う。そして、図2の巻線コイル15に示すように、このコイル用銅線をエッジワイズ巻などの方法で巻回し、接続部を最短で配線するような接続配線部24を設けて異なる位置に互いに隣接するように、複数個のコイル部19を連続で形成する。
ここで、巻線方法として、平角銅線をエッジワイズ巻とすることで複数のコイル部19を接続する接続配線部24は、ねじれることなく、配線できるので連続コイルが、簡単に作れることとなり、巻線方法として最適である。
なおコイル部19の巻線方向は同じとしているが、複数のコイル部19が、磁気的に干渉しない場合には、逆方向に連続巻きしても構わない。
1本のコイル用銅線に複数個のコイル部19を形成した後、所定位置で切断し、複数個の巻線コイル15を作成する。その後、巻線コイル15の両端部に接続端子部17を形成する。このように一本の銅線を用いて、「接続端子部17−コイル部19−接続配線部24−コイル部19−接続配線部24−コイル部19−接続端子部17」とすることで、多連化チョークコイル11の電気抵抗を下げるだけでなく、コイル部19が、複数個連続して形成できるため、巻線コイル15の生産性が、向上できる。なお、ここで巻線コイル15の材料としては、アルミ線、銅板などインダクタ用コイルが形成できる材料であれば、他の材料であってもよい。
接続端子部17とは、コイル用銅線の絶縁被覆を剥離した部分であるが、実装性時の接触抵抗低減や銅の酸化を防止するため、半田、スズなどでメッキ処理を行うのがよい。またネジ止め用の孔21cを設けても良い。孔21cを設ける場合、孔加工した後で孔21cの内壁にも半田、スズなどでメッキ処理を行うのがよい。またこの孔21cを用いて、多連チョークコイル11の回路基板等へのネジ等による固定することが、できることとなり、回路基板や、リードフレーム(ともに図示していない)との固定強度を高めることができる。なお複数個の孔21cを隣接して設けることで、多連チョークコイル11の固定強度を高めると共に、回路基板やリードフレーム(共に図示していない)との接触抵抗を抑えられる。これは1個の孔21cだけでは孔21cの近傍だけでしか固定できないが、孔21cを図2に示すように複数個隣接して形成することで、複数個の孔21cの間の部分も回路基板やリードフレームに密着できるためである。またこの孔21cを設けることで、多連チョークコイル11の製造工程等においても、第1のコア13、第2のコア14等と、巻線コイル15との位置精度を高められる。
次に予め、準備された一組の絶縁スペーサ18a、18bの間に図2に示すように巻線コイル15をサンドイッチする。絶縁スペーサ18a、18bは、絶縁樹脂を用いて射出成型などによって形成してある。なお、この樹脂スペーサ18a、18bは、半田付け等の耐熱性を満たす樹脂材料を選ぶことは言うまでもない。絶縁スペーサ18a、18bには、複数個の孔21aを形成し、この孔21aの周囲に連結部22a、22bを形成している。
なお、絶縁スペーサ18a、18bは、複数個の孔21aと連結部22a、22bを一体化形成しているため、巻線コイル15の位置決めも簡単にできることとなり、生産性が向上する。
なお、前記絶縁スペーサ18a、18bは、樹脂を射出成型して製作するとしているが、樹脂フィルムを熱成型加工したり、絶縁紙を折り曲げ加工して製作するなど、コア13、14とコイル部19の絶縁機能を満たせば、他の方法であってもよい。
最後に、予め用意された前記第1のコア13、第2のコア14の中脚20を前記絶縁スペーサ18a、18bに設けた孔21aに挿入し、図2の矢印23に示すように位置決めしながら、これらを一体化し、組み込んで図1に示す多連チョークコイル11とする。
なお、本実施の形態1においては、巻線コイル15は、平角銅線をエッジワイズ巻して説明してきたが、コイルの形成方法に関しては、一般の丸線を使用した連続巻コイル、銅板折り曲げコイル、など他の方法で形成してもよい。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について図3〜図4を参照しながら具体的に説明する。実施の形態1と実施の形態2との違いは、複数個のコイル部19に対して、複数組のコア部12で対応するか、一体化した一組のコア部12で対応するかの違いである。
図3は、実施の形態2で説明する多連チョークコイル11の斜視図である。図3において、コア部12は、第1、第2のコア13、14から構成している。また第1、第2のコア13、14の内部には複数個の中脚20(図示していない)を形成している。
図4は、実施の形態2の多連チョークコイル11の構成部材を説明する分解斜視図である。図4に示すように、第1、第2のコア13、14は、巻線コイル15のコイル部19の数に応じて中脚20を形成している。ここで第1、第2のコア13、14に形成する外脚16は、実施の形態1を示す図2と異なり、一体化して1組のコアとしている。このことにより、配線接続部24が、外部から、完全に遮蔽され、ノイズなどの影響は、全く受けなくなる。また、コア13、14を組み込む回数も削減できるため、生産性も向上する。
なお、コア部12は、第1のコア13と第2のコア14を組み合せた1組の状態でコイル部19の数に応じた数の中脚20と有するとともに、各々の中脚に対応する外脚を一体化して形成していれば、その効果は、得られるものであり、必ずしも各々のコア13、14の両方に中脚20を設ける必要はないものである。例えば、一方のコアが、平板状に形成された場合は、組み合せるもう一方のコアにのみ、コイル部19の数に応じた中脚20を設けてやればよい。
また、ここで説明した外脚16は、中脚20の両側に2面形成しているが、一体化さえしていれば、片側のみ1面であってもよい。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について図5を参照しながら具体的に説明する。実施の形態1と実施の形態3との違いは、接続配線部24の線路長である。
図5は、実施の形態3の多連チョークコイル11の構成部材を説明する分解斜視図である。図5において24は接続配線部である。
図5に示すように、コイル部19を接続する接続配線部24をコイル部19の同一面側に設けた点が実施の形態1、2を示す図2、図4と比較して大きく異なる点である。
このことにより、複数のコイル部19を繋ぐ接続配線部24を上側(あるいは同じ側)に形成できるため、複数のコイル部19の間を接続する線路長を最短にでき、接続配線部24の電気抵抗を極小まで下げることができる。また複数のコイル部19の間に設けた接続配線部24や、コイル部19の外に設けた接続端子部17における折り曲げ(折り曲げ回数、折り曲げ長さ等)を無くすことができ、折り曲げに起因する課題(応力や耐震性等)が発生しない。
なお図5において、第1、第2のコア13、14からなるコア部12は、複数組を用いるように図示しているが、図3や図4に示したように、第1、第2のコア13、14からなるコア部12を一組使うこととしても良い。
なお図1〜図5において、多連チョークコイル11は2連であるが、用途に応じて3連、4連とする。この場合も、3個、4個のコア部12を、異なる複数位置でエッジワイズ方向に巻回してなる1本の巻線コイル15によって、隣接するように設けることで、完成した多連チョークコイル11の直列抵抗を低くでき、コイル特性を高める。
以上、本発明の実施の形態を示す図1〜図5において、コアは、EE型の組合せとしたが、UU(U型コアとU型コアとの組合せ)、UI(U型コアとI型コアとの組合せ)、EI(E型コアとI型コアとの組合せ)など他の形状であっても、複数のコイルを挿入する中足磁脚間には、他の磁脚を設けず、前記コアの開口部を通して前記コイルを最短距離で接続する配線部としてやる構成にしてやれば、その効果は、同じように得られるものである。
また、本発明の実施の形態を示す図1〜図5において、コア部12の材料としては、フェライトを用いても良いが、ダストコアを用いることで多連チョークコイル11の磁気特性(直流重畳特性)を高められる。ここでダストコアとは、鉄または、鉄にシリコン、ニッケル、アルミ等少なくとも1つ以上の材料を加えた合金等の金属粉を圧縮成型した後、金属粉や、その他混合材料が溶解しない温度(1000℃以下)で焼成したものであり、金属粉表面に絶縁被膜を形成し、金属粉間に磁気ギャップを有する構成となっているものである。金属粉を高温(1200℃以上)で焼結してセラミック体を形成したフェライトコアに比べると、ダストコアは、元々、金属であり、内部に複数の磁気ギャップを有しているため、コアに機械的応力が加わった場合でも、磁歪が少なく、透磁率や損失の悪化も少なく、また、もし内部に微小なクラックが発生しても磁気ギャップが、わずかに大きくなるだけで磁気特性の劣化が少なく、樹脂モールドなどでコア全体を封止する場合にも適したコアである。また、磁気特性として磁束飽和密度が、フェライトの2倍以上を有しているため、大電流に対しても磁気飽和することがなく、小形化にも適しているものである。
以上、本発明の実施の形態1で説明したように、連続巻きしてなるコイル部19を複数有するコイル15と、前記コイル部19に対応するコア部12と、からなる多連チョークコイル11において、前記複数のコイル19を挿入する中足磁脚20間には、他の磁脚を設けず、前記コア部12の開口部を通して前記コイル部19を最短距離で接続する接続配線部24としたことを特徴とした多連インダクタとすることによって、接続配線部24の接続抵抗を低減でき、コア部12の外部へ配線接続部24が、はみ出さない構成となるため、外部からのノイズなどの影響を受けることがなくなる。
また、コイル部19の巻き方向を同一方向(同一方向は、略同一方向も含む)とすることによって各々のチョークが発生した磁束の方向を揃え、お互いのチョークが、近接した時でも磁気回路が、干渉しないようにし、本来の磁気特性を有する2連インダクタが得られる。
さらに、コイル部は、平角線をエッジワイズ巻とすることによって複数のコイル部19を接続する接続配線部24は、ねじれることなく、最短で配線できるため、接続抵抗は、さらに小さくできる。
また、複数の孔21aを有する絶縁スペーサを介してコイル部とコア部を組み込むことにより、コイル部19と第1、第2のコア13、14との接触を防止できることに加えて、絶縁スペーサ18の部品点数が削減できる、また、巻線コイル15の位置決めもできる。
さらにコア部12は、コイル部19の数に応じた数の中脚20を有するとともに、各々の中脚20に対応する外脚16を一体化して形成することによって、配線接続部24が、外部から、完全に遮蔽され、ノイズなどの影響は、全く受けなくなる。また、コア13、14を組み込む回数も削減できるため、生産性も向上する。
また、接続配線部を複数のコイル部の同一面側に設けることにより、複数のコイル部19の間を接続する線路長を最短にでき、接続配線部24の電気抵抗を極小まで下げることができる。
さらに、コア部12の、材料をダストコアとしたため、樹脂モールドなどでコア全体を封止することも可能となる。また、大電流に対しても磁気飽和することがなく、小形化にも適した多連インダクタとすることができる。
そして、製造方法として、1本の銅線の異なる位置に複数のコイル部を連続で形成し、多連のコイルとする工程と、前記コイルの両端部に接続端子部を形成する工程と、前記コイル部に、前記第1のコアと第2のコアを組み込む工程と、を有する方法とすることによって、複数個のコイル部19が連続して形成できるため、コイル15の生産性が、向上できることとなり、多連のチョークコイルが、簡単に製作できることになる。
また、巻線方法として、平角線をエッジワイズ巻とすることによって複数のコイル部19を接続する接続配線部24は、ねじれることなく、配線できるので連続コイルが、簡単に作れる。
さらに第1のコア13と第2のコア14を組み込む前に絶縁スペーサ18a、18bを介して、コイル15を固定する工程を設けることによって、コイル15の位置決めも簡単にできることとなり、生産性が向上する。
なお、本発明のここまでの全ての説明において、チョークコイルという表現を用いて説明してきたが、インダクタという一般的な表現に置き換えてもその効果は同じである。
以上、本発明によると、複数コイルの接続抵抗を低減し、外部からのノイズなどの影響を受けることのない多連インダクタとできるため、大電流に対応できる生産性のよい多連インダクタを提供できる。
以上のように本発明の多連チョークコイル及びその製造方法によって、チョークコイルの低背化、取付の容易化(設置面積の増加)、耐震化(振動時の剥離防止)等が可能となり、各種機器の小型化、高性能化を実現できる。
実施の形態1で説明する多連インダクタの斜視図 実施の形態1の多連チョークコイルの構成部材を説明する分解斜視図 実施の形態2で説明する多連インダクタの斜視図 実施の形態2の多連チョークコイルの構成部材を説明する分解斜視図 実施の形態3の多連チョークコイルの構成部材を説明する分解斜視図 従来のチョークコイルの構造図 従来の連続巻きコイルの一例を示す図
符号の説明
11 多連チョークコイル
12 コア部
13 第1のコア
14 第2のコア
15 巻線コイル
16 外脚
17 接続端子部
18 絶縁スペーサ
19 コイル部
20 中脚
21 孔
22 連結部
23 矢印
24 接続配線部

Claims (10)

  1. 連続巻きしてなるコイル部を複数有するコイルと、前記コイル部に対応するコア部と、からなる多連インダクタであって、
    前記複数のコイルを挿入する中足磁脚間には、他の磁脚を設けず、前記コアの開口部を通して前記コイルを最短距離で接続する接続配線部、としたことを特徴とした多連インダクタ。
  2. コイル部の巻き方向を略同一方向とした請求項1に記載の多連インダクタ。
  3. コイル部は、平角線をエッジワイズ巻とした請求項1、2のいずれか1つに記載の多連インダクタ。
  4. 複数の孔を有する絶縁スペーサを介してコイル部とコア部を組み込んだ請求項1〜3のいずれか1つに記載の多連インダクタ。
  5. コア部は、コイル部の数に応じた数の中脚を有するとともに、各々の中脚に対応する外脚を一体化して形成してなる、請求項1〜4記載のいずれか1つに記載の多連インダクタ。
  6. 接続配線部を複数のコイル部の同一面側に設けた請求項1〜5のいずれか1つに記載の多連インダクタ。
  7. コア部は、ダストコアである請求項1〜6のいずれか1つに記載の多連インダクタ。
  8. 1本の銅線の異なる位置に複数のコイル部を連続で形成し、多連のコイルとする工程と、
    前記コイルの両端部に接続端子部を形成する工程と、
    前記コイル部に、前記第1のコアと第2のコアを組み込む工程と、
    を有する多連インダクタの製造方法。
  9. 巻線方法として、平角線をエッジワイズ巻とした請求項8記載の多連インダクタの製造方法。
  10. 第1のコアと第2のコアを組み込む前に絶縁スペーサを介して、コイルを固定する工程を設けた請求項8、9記載のいずれか1つに記載の多連インダクタの製造方法。
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