JP5045508B2 - インダクタとその製造方法とこれを用いた回路モジュール - Google Patents

インダクタとその製造方法とこれを用いた回路モジュール Download PDF

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Description

本発明は、各種電子機器に使われる電子部品の一つであるインダクタとその製造方法とこれを用いた回路モジュールに関するものである。
各種電子機器の小型化に伴い、インダクタ部品(特にチョークコイル)にも、更なる小型化、軽量化、低コスト化が求められてきた。
更に近年では、ハイブリッドカーを初めとする車載用途にもチョークコイルなどのインダクタが多く、使われるようになってきた。特に車載用などにインダクタ部品を用いる場合、従来のテレビ等の民生品に比べ、大電力を扱うため、大形重量部品となることに加えて温度・振動などにおいて厳しい環境で使われるため、大幅な高信頼性化(耐熱、耐振動性や、本体やその取付部分の高強度化も含む)が求められる。
従来のチョークの取付に関して、例えば特許文献1のようなインダクタが提案されている。
図9は、従来の樹脂モールドしたインダクタの斜視図であり、特許文献1で提案されたものである。図9の斜視図の切り欠き部は、内部構造を示す断面であり、コア1、コア2の間に形成した封止成型用樹脂注入口(図示していない)を利用して、コア1、2やコイル4との隙間、更にはその外装部も封止成型用樹脂5を用いて、樹脂モールドするものである。
なおこうした樹脂モールドとしては、特許文献2〜4のようなモールドトランスも知られている。また、車載などに使われるインダクタ部品の取付け方法としては、特許文献5のようにバネなどを用いてコアに掛かる応力を緩和して使用する方法、特許文献6のように基台に取付座を設けて押えバネを用いて取付ける方法も開示されている。
特開平6−29123号公報 特開昭60−211814号公報 特開2003−173917号公報 特開2004−39888号公報 特開2000−182847号公報 特開2006−339230号公報
しかしながら図9等で提案された従来のモールドインダクタは、その端子電極板3を用いて、回路基板等に固定するため、車載用等の耐振性の要求される用途に用いることは難しかった。また、特許文献2〜4においても本体重量を支持、固定するような構成を設けていないため、対振動性などにおいて課題を残していた。さらに特許文献5、6のような板バネなどを用いて取付ける構成では、むき出したコアへの応力を緩和しながら、コアを抑えるという、相反する要件を満たすバネを設計する必要があり、非常に難しいものであった。
本発明は、車載用途などに対応できる安全かつ耐振性の向上したインダクタとそれを搭載した回路モジュール(電源ユニット)を提供するものである。
上記問題を解決するため、本発明は、コアと、両端に接続端子部を有するコイルと、この接続端子部を加工して前記接続端子部の先端側に設けた柱状の貫通孔を有する加工部と、前記コアと前記コイルとを被覆するモールド部と、からなるインダクタであって、前記モールド部の側面に、前記接続端子および前記加工部を埋設した取付部を形成するとともに、前記貫通孔の内周面にはネジ山を設け、前記貫通孔の内周面および、前記加工部の底面を前記モールド部から露出させたインダクタを提供するものである。
上記構成により、コアセットとコイル部と加工部を埋設した取付部とがモールド部で一体化されるため、強固な構造となり、耐振性、絶縁性、熱伝導性、信頼性が向上し、取付け用の板バネなどが不要とできることとなり、取付け性が向上する。また、内周にネジ山が形成された加工部を埋設した取付部で機械的応力を受けるため、コア割れなども発生させなくするとともに電気的な接続を確実にし、さらに、露出させた加工部の底面が実装面への接触を確実にし、電気的接続性を高めることとなる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図1〜図2を参照しながら具体的に説明する。
図1(A)(B)は、共に実施の形態1で説明するチョークコイルの斜視図である。図1(A)(B)において、11はチョークコイル、12はコアセット、13は第1のコア、14は第2のコア、15は巻線コイル、15aは引出し導出部、16は外脚、17は接続端子部、18はモールド部、19は取付部、20は加工部、21は孔である。
図1(B)は、チョークコイル11の斜視図であり、図1(A)はチョークコイル11の内部構造を示す。
図1(A)において、第1のコア13と、第2のコア14とからなるコアセット12と、このコアセット12の中に設けた、両端に引出し導出部15aと接続端子部17を有する巻線コイル15と、の位置関係を示している。この引出し導出部15aは、コアセット12の開口部12aから、引き出されており、固定手段を持たないため、可動するものである。ここで、接続端子部17の一部に形成した孔21の周囲に加工部20を設けている。また加工部20は、例えば円柱状とし、この内部にネジ27止め用のタップ(あるいはネジ山等)を形成し、機械的な取付けや、電気的接続をより強固にする。
図1(B)は、図1(A)で示した部分の一部以上を、モールド部18で覆い、チョークコイル11とした様子を説明する斜視図である。図1(B)において、第1のコア13と第2のコア14とからなるコアセット12と、このコアセット12の中に設けた、両端に接続端子部17を有する巻線コイル15と引出し導出部15aを、モールド部18によってその一部以上を被覆する。そしてコアセット12と巻線コイル部15を外装するモールド部18の1側面以上に、厚み方向に孔21aを有する取付部19を設ける。この取付部19は、コアセット12と巻線コイル15と引出し導出部15a、さらに接続端子部17も埋設して、モールド部18で一体化して形成しているものである。ここで取付部19は、モールド部18と同じ材料とすることで、モールド部18の成型(例えば、モールド成型)時に、取付部19も同時に一体成型し、モールド部18と取付部19との一体化が可能としている。
以上、この取付部19を一体化形成することにより、チョークコイル11全体が、強固な構造となり、耐振性が向上することに加えて絶縁性、熱伝導性を飛躍的に高めることができる。特に引出し導出部15aは、モールド部18によって固定されるため、可動が防止できることとなり、引出し導出部15aの耐振性が向上する。また、この取付部19により、取付け用の板バネなどが不要とできることとなり、簡単に取付けができる。
さらに、接続端子部17と、取付部19を同じ部位に設置することによって接続端子部17を高強度化出来ることに加えて接続箇所の位置ずれもなくなるため、実装性も向上できる。
なお、この取付部19は、図1(B)のように前記モールド部18の両側面に設けることによって、チョークコイル11本体を取付けた時のバランスが、さらに良くなる。
また、この取付部19の位置は、接続端子部17を引き出すコアセット12の開口部の外方側面に設けてやるのがよい。このことにより、接続端子部17と取付部19が、ほぼ、同じ場所にすなわち、近い場所に設置できることとなり、前記接続端子部17への引出し導出部15aを前記取付部19を形成するモールド部材18で一体化で覆うことが、容易となるのである。
なお、図1(B)に示すように、取付部19に設けた孔21の内壁部分や、下面部分にも接続端子部17(更には加工部20)の少なくとも一部を露出させることで、接続部の接触面積を増やせるため、電気的接続性を高める。
また、この接続端子部17を回路基板に半田などで接続する場合は、露出部分により、フィレット形成の目視チェックもできる。他の方法で接続した場合でも同じ効果は、得られる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態1で説明したチョークコイル11の製造方法の一例について、図2を用いて説明する。
図2は、図1(A)(B)で説明したチョークコイル11の内部構造を説明する斜視図である。図2において、22a、22bは絶縁スペーサ、23はコイル部、24は連結部、25は中脚、26は矢印である。
まずコイル用銅線を用意する。コイル用銅線としては、平角銅線を用いることが、小型化(特に低背化)、コイル抵抗の低減の面から望ましい。なお銅線として絶縁被覆処理を行ったものを用いることで、コイル部23での絶縁確保を行う。そして、図2の巻線コイル15に示すように、このコイル用銅線をエッジワイズ巻などの方法で巻回してやる。このように平角銅線をエッジワイズ巻で形成してやれば、後述する接続端子部17を巻線の延長上で形成し易い。また、コイル部の断面積も有効に使っているので巻線抵抗も低くなり、大電流インダクタとして最適である。
なお巻線コイル15の両端部には接続端子部17を形成する。接続端子部17とは、コイル用銅線の絶縁被覆を剥離した部分であるが、実装性や銅の酸化を防止するため、半田やスズ等のメッキ処理やウイスカー発生防止を目的としたニッケル下地処理を施す場合もある。またネジ27止め用の孔21aを設けても良い。孔21aを設ける場合、孔21a加工した後でメッキ処理等を行うことで孔21aの内壁にもメッキを形成できる。またこの孔21aを用いて、後述する図3から図6に示したチョークコイル11の回路基板等へのネジ27等による固定強度を高める。なお図2の孔21aとして、必要に応じて複数個の孔21aを隣接して設けることで、チョークコイル11の固定強度を高めると共に、回路基板やリードフレーム(共に図示していない)との接触抵抗を抑えられる。これは1個の孔21aだけでは孔21aの近傍だけでしか固定できないが、孔21aを複数個隣接して形成する(図示していない)ことで、複数個の孔21aの間の部分も回路基板やリードフレーム(ともに回路基板の配線パターンに相当する)に密着できるためである。またこの孔21aを設けることで、チョークコイル11の製造工程等においても、第1のコア13、第2のコア14等と、巻線コイル15との位置精度を高められる。さらにこの孔20bは、モールド成型時、コイルの位置決めの基準として利用することも可能である。
次に第1のコア13、第2のコア14を用意する。第1のコア13、第2のコア14を略同一形状(あるいは同じコアを第1のコア13、第2のコア14と使い分けることでコストダウンできる)とできる。なお外脚16の内側面には、コイル部23の形状に応じた湾曲(あるいは滑らかな凹凸)を形成することで、限られた面積での閉磁路の効率を高める。また第1のコア13、第2のコア14の成型性(例えば金型成型性)を高める。なおこれらコア材料としては、フェライト材料を用いても良いが、ダストコアを用いることでチョークコイル11の磁気特性(直流重畳特性)を高められる。また、モールド成型における磁気特性の劣化も防止できるものである。ここでダストコアとは、例えば鉄または、鉄にシリコン、ニッケル、アルミ等少なくとも1つ以上の材料を加えた合金等の金属粉を圧縮成型した後、金属粉や、その他混合材料が溶解しない温度(1000℃以下)で焼成したものであり、金属粉表面に絶縁被膜を形成し、金属粉間に磁気ギャップを有する構成となっているものである。金属粉を高温(1200℃以上)で焼結してセラミック体を形成したフェライトコアに比べると、ダストコアは、元々、金属であり、内部に複数の磁気ギャップを有しているため、樹脂モールド成型時にコアに機械的応力が加わった場合、磁歪現象が、緩やかで透磁率や損失の悪化が少なく、また、もし内部に微小なクラックが発生しても磁気ギャップが、わずかに大きくなるだけで磁気特性の劣化が少なく、樹脂モールドに適したコアである。また、磁気特性として磁束飽和密度が、フェライトの2倍以上を有しているため、大電流に対しても磁気飽和することがなく、小形化にも適しているものである。今回、検討したダストコアは、概略サイズ20mm角で高さ15mm程度(20mm×20mm×高さ15mm)、重量20g以上の比較的大形の重量コアであり、本発明は、このような大形重量コアを使った大形重量インダクタに特に大きな効果を発揮するものである。目安としては、サイズ15mm角以上、重量15g以上ぐらいが、経験的に、妥当な数字である。
次に一組の絶縁スペーサ22a、22bを用意する。絶縁スペーサ22a、22bは、絶縁樹脂を用いて射出成型によって形成する。なお半田付け等の耐熱性を満たす樹脂材料を選ぶことは言うまでもない。絶縁スペーサ22a、22bの中央部に形成した孔21bの周囲に連結部24a、24bを形成する。そして一組の絶縁スペーサ22a、22bの間に図2に示すように巻線コイル15をサンドイッチし固定する。この際、連結部24a、24bを嵌め合い構造とすることで、一組の絶縁スペーサ22a、22b間の固定を行なってもよい。なお、絶縁スペーサ22a、22bは、コイル部23と第1、第2のコア13、14との接触を防止する役目を有しているものであり、必ずしも射出成型で形成する必要はなく、シート状の絶縁物を熱成型などで形成してもよい。また、形状も設計に応じて変更して構わないものである。
以上のように、図2の矢印26に示すようにこれらを一体化し、最後にコア13、14の外側面と巻線コイル15の接続端子部17などを金型内で基準として位置決めしながら、絶縁樹脂等によって、モールド部18や取付部19を形成し、図1に示すチョークコイル11bを完成する。なお取付部19に形成する孔21aは、樹脂成型時に同時に形成しても良いし、樹脂成型後にドリル等で形成しても良い。また、この樹脂モールドは、生産性の点からは、射出成型(インジェクションモールド)が、望ましいが、注型、トランスファーモールドなど他の方法であっても構わないものである。
なお、本実施の形態1、2においては、巻線コイル15は、平角銅線をエッジワイズ巻を施して説明してきたが、コイルの形成方法に関しては、一般の丸電線を使用した同心巻コイル、銅板折り曲げコイルのような非巻線コイル、など他の方法で形成してもよい。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3として、実施の形態1で説明したチョークコイル11の回路基板への固定方法について図3〜図6を参照しながら具体的に説明する。
図3は、実施の形態1の図1(B)で説明したチョークコイル11bの取付部19の一部の断面図である。
図3において、27はネジ、28は回路基板である。ネジ27は矢印26に示すようにチョークコイル11を他の回路基板28等に取り付けるためである。なお取付部19の一部には、接続端子部17の一部が露出している。なおこの接続端子部17の露出は、孔21の内壁側、あるいはチョークコイル11の回路基板28等との接触面のどちらであってもよい。露出面を増やすことで、互いの接続性を高める。
なお、引出し導出部15a、接続端子部17の端部は、図3に示すようにモールド部18に内蔵することで、引出し導出部15a、接続端子部17の可動がなくなるため、耐振強度が高くなり、端子部17が剥がれにくくなる。
図3において、取付部19に形成した孔21aの内壁(例えば加工部20を露出させる)や下部(特に回路基板28と接する側)に露出させた接続端子部17を露出することで、ネジ27や回路基板28との接続抵抗を小さくできる。これは、ネジ27を締め付けることで、回路基板28との接触面積を増やせるためである。なおこの接続は、半田付け等と併用しても良い。
なお接続端子部17は、少なくとも孔21aの周囲から5mm以下の範囲において、外部に(特に回路基板28側に)露出させることが望ましい。5mm以上離れた面で、初めて接続端子部17が接続端子部17から露出した場合、ネジ27止めしても、回路基板28等との接触圧力が不十分となる可能性がある。
図3において、回路基板28は、ガラスやエポキシ樹脂等でなるプリント配線基板(多層基板も含む)や、金属板上に配線パターンを形成した金属基板や、リードフレーム等を熱伝導樹脂で金属板に固定した高熱伝導樹脂基板も含む。また、金属などからなる放熱用ヒートシンクであってもよい。つまり、チョークコイル取付け用の基台であれば、樹脂でもよく、材質に限定されることは、ないものである。
図4は、チョークコイル11の取付部19を回路基板28にネジ27で固定する様子を説明する部分断面図であり、コアセット12や巻線コイル15等は図示していない。
次に図4を用いて、チョークコイル11の回路基板28への固定について説明する。図4は、チョークコイル11をネジ27によって回路基板28へ固定する様子を説明する断面図である。
なお図4に示すように、コアセット12やコイル部23、接続端子部17(図4において接続端子部17は図示していない)の一部以上をモールド部18で被覆する。なおコアセット12とコイル部23との空隙にモールド18を充填することで、耐振性を高め、ガタも減らす。
またモールド部18の一部を用いて、取付部19を設ける。なお取付部19の根元(例えばコアセット12に近い部分)に、曲面部(あるいはR部)を設けることで、成型時での樹脂の回り込み性を高める。なおこの曲面部を取付部19の根元部に設けることで、取付部19部分の強度も向上する。
図4におけるネジ27は、取付部19に設けた孔21aを設けて、チョークコイル11を回路基板28に固定するためのものである。
図4に示すように、チョークコイル11の1側面以上に設けた孔21を用いて、チョークコイル11を回路基板28に、ネジ27や固定具(固定具は図示していない。固定具は、固定用のピンやポスト、柱、棒等である)で固定することで、その取付強度を高める。またこの固定により、回路基板28とチョークコイル11との電気的、熱的接続を行う。なお熱的接続とは、チョークコイル11に発生した熱が、回路基板28(特に絶縁放熱基板を用いた場合)を介して、外部に放出(あるいは放冷)することを意味する。
なお図4において、接続端子部17や加工部20等は図示していない。
図5は、実施の形態1の図1(B)で説明したチョークコイル11bを、回路基板28にネジ27で固定する様子を説明する断面図である。図4において、チョークコイル11の一番厚みの厚い部分(あるいは背の高い部分)は、孔21を設けた取付部19である。このように、取付部19の厚み(あるいは高さ)を高くすることで、チョークコイル11を、複数の回路基板28同士を積層する積層治具(あるいはスペーサ)とすることができる。なお図5において、接続端子部17や加工部20等は図示していない。
なお、取付部19と、それ以外の部分との間に段差を設けることで、チョークコイルを回路基板に固定する際に回路基板の表面に形成した銅箔パターン等に影響を与えない。なお段差は、0.1mm以上(望ましくは0.5mm以上)とする。段差が0.1mm未満の場合、バラツキ等の影響により段差として機能しない場合があるためである。
図6は、図5、図1(B)で示したチョークコイル11bを用いて、複数の回路基板28同士を積層する様子を説明する断面図である。
図6において、29はチップ部品や半導体等の電子部品、30は絶縁伝熱層、31は金属板、32は放熱基板、33は回路モジュールである。
図6において、放熱基板32は、アルミニウムや銅等の金属板31の上に絶縁伝熱層30を積層したものである。なお絶縁伝熱層30の表面等に銅箔やリードフレーム(銅板も含む)等からなる配線パターンを形成しても良い(図示していない)。
図6において、ネジ27は、電子部品29が実装された回路基板28と、放熱基板32とを、間にセットしたチョークコイル11によって、積層する際の固定用である。
図6において、チョークコイル11は、放熱基板32の表面に実装している(図6において、チョークコイル11の接続端子部17と、放熱基板32の表面に形成した配線パターンは図示していない)。
そして図6に示すように、予めチョークコイル11を放熱基板32に実装する。その後、図6に示すように、予め電子部品29を実装した回路基板28を、ネジ27を用いて固定し、回路モジュール33とする。
以上、図6に示すように、図5のチョークコイル11の取付部19の厚み(あるいは高さ)を高くすることで、取付部19を利用して上下の基板を支えることが可能となり、ネジなどで機械固定してやることによって上下の基板のたわみも軽減できることとなる。また、コア13、14の上下面には、隙間が、できるため、上下の基板の重量もコア面で受けることがなく、コア割れなどが、防止できる。
なお、放熱基板32は、実施の形態3を示す図3と同じく、金属などからなる放熱用ヒートシンクであってもよい。つまり、チョークコイル取付け用の基台であれば、樹脂でもよく、材質に限定されることは、ないものである。この場合、チョークコイルの接続もバスバーなど他の手段で行なってもよいということは、言うまでもない。
次に図7、図8を用いて、他の回路モジュール33について説明する。図7、図8は、共にチョークコイル11の側面に設けた取付部19と、それ以外の部分に段差を設けたものである。
図7(A)(B)は共に、一方の回路基板28の一部を突き抜けるように固定したチョークコイル11を有する回路モジュール33の断面図である。図7(A)(B)において、チョークコイル11の側面には、取付部19を有している。そして図7(A)に示すように、チョークコイル11の上下に、回路基板28をセットし、ネジ27によって矢印26で示す方向に固定する。ここで一方の回路基板28に、チョークコイル11の一部が露出するような孔21eを形成しておく。図7(B)は、こうして形成した回路モジュール33の断面である。なお図7(A)(B)において、回路基板28の表面や内部等に形成した銅箔パターンやスルーホール、ソルダーレジスト等は図示していない。また回路基板28の表面等に実装した電子部品29も図示していない。
図7(B)に示すようにすることで、複数枚の回路基板28同士を略並行に、隣接して固定できる。なお複数個のチョークコイル11(特に取付部19の高さ、あるいは厚みの略同一のものが望ましい)を用いることで、複数枚の回路基板28同士の固定強度も上げられる。なお図7(A)(B)において、加工部20につながる接続端子部17は図示していない。または、チョークコイル11の上下に設けた複数の回路基板28間を、孔21に挿入したネジ27や、チョークコイル11の上下に設けた加工部20等によって電気的、熱的に接続しても良い。
図8(A)(B)は共に、複数の回路基板28の一部を突き抜けるように固定したチョークコイル11を有する回路モジュール33の断面図である。図8(A)(B)において、チョークコイル11の側面には、取付部19を有している。そして図8(A)に示すように、チョークコイル11の上下に、回路基板28をセットし、ネジ27によって矢印26で示す方向に固定する。ここで両方の回路基板28に、チョークコイル11の一部が露出するようなくり抜き孔21eを形成しておく。図8(B)は、こうして形成した回路モジュール33の断面である。なお図8(A)(B)において、回路基板28の表面や内部等に形成した銅箔パターンやスルーホール、ソルダーレジスト等は図示していない。また回路基板28の表面等に実装した電子部品29も図示していない。図8(B)に示すようにすることで、回路基板28同士の間隔を更に狭くすることができ、各種機器の薄型化、低背化が可能となる。
なお図8(A)(B)において、複数の回路基板28間を、チョークコイル11の上下に設けた接続端子部17によって、電気的、熱的に接続できる。こうすることで、回路モジュール33の小型化、薄型化、低背化が可能となる。
なお加工部20は、接続端子部17の一部を加工したものであっても、金属片(金属パイプも含む)としても良い。
なお、上記図6〜図8の説明において回路モジュールという表現を用いて説明しているが、回路ユニット、或いは、電源ユニットと表現を置き換えてもその効果は、同じである。
以上、本発明における説明では、コアは、EE型の組合せとしたが、UU(U型コアとU型コアとの組合せ)、UI(U型コアとI型コアとの組合せ)、EI(E型コアとI型コアとの組合せ)など他の形状であってもよい。
以上のように、第1のコア13と第2のコア14とからなるコアセット12と、このコアセット12の中に設けた、両端に接続端子部17を有する巻線コイル15と、これらの一部以上を被覆するモールド部18と、からなるチョークコイル11であって、前記モールド部18の1側面以上に、前記接続端子部17を埋設した取付部19を形成し、前記取付部19に設けた孔21の内部もしくはその付近で前記接続端子部17の一部を露出させたチョークコイル11とすることで強固な構造となり、耐振性、絶縁性、熱伝導性、信頼性向上に加えて取付け用の板バネなどが不要とできることとなり、回路基板28等への取付性に優れたチョークコイル11を提供する。また、接続箇所の位置ずれもなくなるため、実装性も向上できる。
また、第1のコア13と第2のコア14とからなるコアセット12と、このコアセット12の中に設けた、両端に接続端子部17を有する巻線コイル15と、これらの一部以上を被覆するモールド部18と、からなるチョークコイル11であって、前記モールド部18の両側面に、前記モールド形成部材からなる取付部19を形成し、前記取付部19に設けた孔21の内部もしくはその近傍に前記接続端子部17の一部を露出させたチョークコイル11とすることで、強固な構造となり、耐振性、絶縁性、熱伝導性、信頼性向上に加えて取付け用の板バネなどが不要とできることに加えてチョークコイル11本体を取付けた時のバランスが、さらに良くなる。
また、第1のコア13と第2のコア14とからなるコアセット12と、このコアセット12の中に設けた、両端に接続端子部17を有する巻線コイル15と、これらの一部以上を被覆するモールド部18と、からなるチョークコイル11であって、前記接続端子部17を引き出す前記コアセット12の開口部側の側面に、前記モールド部材からなる取付部19を一体形成し、前記巻線コイル15から、前記接続端子部17への導出部15aを前記取付部19を形成するモールド部材で覆うとともに接続端子部17の少なくとも一部を取付部下面もしくはその近傍に露出させたインダクタとすることによって、強固な構造となり、耐振性、絶縁性、熱伝導性、信頼性向上に加えて取付け用の板バネなどが不要とできることに加えて接続端子部17と取付部19が、近い場所に設置できることとなり、モールド部材18で一体化で覆うことも容易となる。
取付部19を、前記チョークコイル11で最も厚い部分(なお最も厚い部分とは、略最も厚い部分も含む)としたチョークコイル11とすることで、上下の基板を支えることが可能となり、上下の基板のたわみも軽減できることとなる。また、上下の基板の重量もコア面で受けることがなく、コア割れなどが防止できる。
取付部19と、それ以外の部分との間に段差を設けたチョークコイル11とすることで、取付部を利用して図6〜図8等に図示した回路モジュール33の薄型化、低背化を実現する。
以上のチョークコイル11において、コア13、14を圧粉磁心(ダストコア)とすることによって、磁気特性(直流重畳特性)を高められる。また、モールド成型における磁気特性の劣化も防止でき、小形化も達成できるものである。
両端に接続端子部17を有する巻線コイル15を形成する工程と、前記巻線コイル15の上下を第1のコア13と第2のコア14とからなるコアセット12で挟む工程と、前記巻線コイル15と前記コアセット12と前記コイルの導出部15aと前記接続端子部17の一部以上を、モールド部18で覆う工程と、を有するチョークコイル11の製造方法とすることで、回路基板28等への取付性に優れたチョークコイル11を提供する。
複数の回路基板28と、1以上の前記回路基板28に実装した1以上のチョークコイル11と、からなる回路モジュール33であって、前記チョークコイル11は本発明のチョークコイル11であるとともに、複数の前記回路基板28は、前記チョークコイル11の取付部19を利用して積層している回路モジュール33とすることで、複数の回路基板28同士を一定距離分、離した状態で強固に固定できるため、回路基板28のたわみを防止でき、耐振性に優れた回路モジュール33を提供できる。その結果、複数の回路基板28同士を略並行になるように積層できるため、回路モジュール33の小型化、高密度化が可能となる。また回路基板28間に積極的に形成した隙間によって、回路基板28の放熱性を高められる。そしてこの離した一定距離を、積極的な空冷(例えば回路モジュール33を垂直に立てた場合、この隙間が発熱したチョークコイル11によって発生した上昇気流に起因する煙突、あるいは煙突効果を発現させることができる)、あるいは断熱に使うことも可能である。
なお巻線コイル15は、図1等に示すようにエッジワイズ方向に捲回することが望ましい。エッジワイズ方向に捲回することで、チョークコイル11の薄型化(低背化も含む)や低抵抗化が可能となる。
なお、本発明では、全てチョークコイルとして説明してきたが、巻線を複数有するトランスを含むインダクタであってもその効果は、同じである。
以上のように本発明の多連チョークコイル及びその製造方法によって、チョークコイルの低背化、取付の容易化(設置面積の増加)、耐震化(振動時の剥離防止)等が可能となり、各種機器の小型化、高性能化を実現できる。
(A)(B)本発明の実施の形態1で説明するチョークコイルの斜視図 本発明の実施の形態2で説明する図1(A)(B)のチョークコイルの内部構造を説明する斜視図 本発明の実施の形態3で説明するチョークコイルの取付部の一部の断面図 本発明の実施の形態3で説明するチョークコイルを基板に取付ける断面図 本発明の実施の形態3で説明するチョークコイルを説明する断面図 図5で示したチョークコイルを用いて、複数の回路基板28同士を積層する様子を説明する断面図 (A)(B)本発明の実施の形態3で説明する一方の回路基板の一部を突き抜けるように固定したチョークコイルを有する回路モジュールの断面図 (A)(B)本発明の実施の形態3で説明する複数の回路基板の一部を突き抜けるように固定したチョークコイルを有する回路モジュールの断面図 従来のインダクタの斜視図
符号の説明
11 チョークコイル
12 コアセット
13 第1のコア
14 第2のコア
15 巻線コイル
15a 引出し導出部
16 外脚
17 接続端子部
18 モールド部
19 取付部
20 加工部
21 孔
22 絶縁スペーサ
23 コイル部
24 連結部
25 中脚
26 矢印
27 ネジ
28 回路基板
29 電子部品
30 絶縁伝熱層
31 金属板
32 放熱基板
33 回路モジュール

Claims (3)

  1. コアと、
    両端に接続端子部を有するコイルと、
    この接続端子部を加工して前記接続端子部の先端側に設けた柱状の貫通孔を有する加工部と、
    前記コアと前記コイルとを被覆するモールド部と、からなるインダクタであって、
    前記モールド部の側面に、前記接続端子および前記加工部を埋設した取付部を形成するとともに、
    前記貫通孔の内周面にはネジ山を設け、
    前記貫通孔の内周面および、前記加工部の底面を前記モールド部から露出させたインダクタ。
  2. 取付部には、
    加工部の貫通孔を延伸した貫通取付孔を設けた請求項1に記載のインダクタ。
  3. 複数の基板と、
    前記基板に実装したインダクタとからなる回路モジュールであって、
    前記インダクタは、請求項2に記載するインダクタであって、
    複数の前記基板は、前記インダクタの上面側および下面側に配置するとともに、
    取付部の貫通孔および貫通取付孔へ固定具を貫通させることによって複数の前記基板と前記インダクタとを積層して固定している回路モジュール。
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