JP2003309026A - インバータトランスおよびこれを用いた放電管点灯回路 - Google Patents

インバータトランスおよびこれを用いた放電管点灯回路

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JP2003309026A
JP2003309026A JP2002115840A JP2002115840A JP2003309026A JP 2003309026 A JP2003309026 A JP 2003309026A JP 2002115840 A JP2002115840 A JP 2002115840A JP 2002115840 A JP2002115840 A JP 2002115840A JP 2003309026 A JP2003309026 A JP 2003309026A
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inverter transformer
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bobbin
core
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Kimiyasu Kakiuchi
公康 垣内
Sadao Morimoto
貞雄 森元
Yoshihiro Kuniya
佳弘 国谷
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電管のインピーダンスのばらつきの中で、
インピーダンスの大きさが異なる二本の放電管を一つの
インバータトランスで点灯しても、二つの二次巻線の出
力電流の差を小さくしたインバータトランスの提供を目
的としている。 【解決手段】 二つの二次巻線27は一次巻線26と同
じ磁気結合になるように一次巻線26に対向して配置し
ており、閉磁路磁心28は、第一ボビン23の貫通孔2
1に挿通した第一磁脚29と第二ボビン24の貫通孔2
1に挿通した二つの第二磁脚30とを連接脚48で連接
した第一磁心31と、偏平状の第二磁心32とを突き合
わせて形成しており、第二磁心32は、磁気抵抗の大き
い高磁気抵抗部33と高磁気抵抗部33の両側に高磁気
抵抗部33より磁気抵抗の小さい低磁気抵抗部34を形
成し、高磁気抵抗部33を、第一磁心31の中央部から
二つの第二磁脚30の間に配置した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置の背
面照明装置の放電管を点灯する放電管点灯装置に使用す
るインバータトランスおよびこれを用いた放電管点灯回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の背面照明装置の冷陰極放
電管(以下、放電管という)を点灯する点灯回路には、
高周波の低電圧を冷陰極放電管を点灯する高電圧に電圧
変換するインバータトランスが使用されていた。
【0003】そして、通常、放電管一本当たりインバー
タトランスを一個使用していた。
【0004】しかし、近年の液晶表示装置の大画面化に
伴い液晶表示装置に搭載する放電管の本数が増え、実装
基板に対するインバータトランスの実装面積が増大し
て、実装基板が大型化するために、インバータトランス
一個で放電管を二本点灯するインバータトランスが提案
されている。
【0005】この、一個のインバータトランスで二本の
放電管を点灯する従来のインバータトランスについて、
図面を用いて説明する。
【0006】図9は従来のインバータトランスの分解斜
視図、図10は同インバータトランスの斜視図、図11
は同インバータトランスを用いた放電管の点灯回路例を
示す回路図である。
【0007】図9、図10において従来のインバータト
ランスは、中央に貫通孔1を有するとともに上下端に鍔
2を有した一つの第一ボビン3と、中央に貫通孔1を有
するとともに上下端に鍔2を有した二つの第二ボビン4
と、第一ボビン3の外周に巻回した一次巻線5と、二つ
の第二ボビン4の外周に巻回した同じ巻き数の二次巻線
6と、第一ボビン3と第二ボビン4の貫通孔1に挿通す
るとともに閉磁路を形成した閉磁路磁心7とを備えてい
た。
【0008】そして、一つの一次巻線5と二つの二次巻
線6との間のそれぞれの磁気結合が同じ磁気結合になる
ように、一つの一次巻線5と二つの二次巻線6とを対向
にして配置していた。
【0009】また、閉磁路磁心7は、第一ボビン3の貫
通孔1に挿通した第一磁脚8と第二ボビン4の貫通孔1
に挿通した二つの第二磁脚9とを連接脚10で連接した
第一磁心11と、偏平状の第二磁心12とを突き合わせ
て形成していた。
【0010】そして、第一磁心11の第一磁脚8と第二
磁脚9との間に、第一磁脚8と第二磁脚9との高さより
も低い高さの中脚部13を一つ設けてインバータトラン
ス15を構成していた。
【0011】この従来のインバータトランス15を用い
た放電管の点灯回路について図11の従来のインバータ
トランス15を用いた放電管点灯回路例を示す回路図を
用いて説明する。
【0012】図11において、放電管点灯回路は、高周
波の低電圧を出力する電源部14にインバータトランス
15の一次巻線5を接続し、インバータトランス15の
二つの二次巻線6の一端にそれぞれ同じ定格の放電管1
6の一端を接続し、二つの二次巻線6の他端および放電
管16の他端を接地していた。
【0013】そして、電源部14から供給した低電圧を
インバータトランス15で高電圧に電圧変換して放電管
16を点灯していた。
【0014】このインバータトランス15の二つの二次
巻線6に、放電管16のインピーダンスのばらつきの中
で、インピーダンスの大きさが異なる二本の放電管16
を接続したときの、二つの放電管16に流れる管電流
(二次巻線6の出力電流)を比較した特性曲線図を図1
2に示す。
【0015】図12において、横軸は放電管16のイン
ピーダンス(kΩ)であり、縦軸は管電流の変化率
(%)である。
【0016】原点「0点」は、インピーダンスの大きさ
が同じ大きさの放電管16を接続した状態である。
【0017】横軸の左側は一方の放電管16のインピー
ダンスのみ+10〜30(kΩ)増やしており、横軸の
右側は他方の放電管16のインピーダンスのみ+10〜
30(kΩ)増やしている。
【0018】管電流の変化率は二本の放電管16のイン
ピーダンスが等しいときの管電流を基準にして、接続し
た放電管16のインピーダンスを増したときの管電流の
変化率を示しており、曲線17は、一方の放電管16、
曲線18は他方の放電管16の管電流の変化率を示して
いる。
【0019】そして、曲線17と曲線18によれば、一
方の放電管16のインピーダンスを増加すると、その放
電管16の管電流が減少するとともに、他方の放電管1
6の管電流は増加して、二本の放電管16に流れる管電
流に差が生じていた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
インピーダンスの大きさの異なる二本の放電管16を一
つのインバータトランス15で点灯した場合には、放電
管16のインピーダンスの違いによって放電管16に流
れる管電流すなわちインバータトランス15の二次巻線
6の出力電流に差が生じていた。
【0021】この出力電流の差が大きいと二本の放電管
16のそれぞれの輝度が変わり、液晶表示装置(図示し
ていない)の画面に明るさのムラを生ずる恐れがあると
いった問題点を有していた。
【0022】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、放電管のインピーダンスのばらつきの中で、インピ
ーダンスの大きさが異なる二本の放電管を一つのインバ
ータトランスで点灯しても、二つの二次巻線の出力電流
の差を小さくしたインバータトランスの提供を目的とし
ている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は以下の構成を有する。
【0024】本発明の請求項1記載の発明は、特に、二
つの二次巻線は一次巻線と同じ磁気結合になるように一
次巻線に対向して配置しており、閉磁路磁心は、第一ボ
ビンの貫通孔に挿通した第一磁脚と第二ボビンの貫通孔
に挿通した二つの第二磁脚とを連接脚で連接した第一磁
心と、偏平状の第二磁心とを突き合わせて形成してお
り、第二磁心は、磁気抵抗の大きい高磁気抵抗部と高磁
気抵抗部の両側に高磁気抵抗部より磁気抵抗の小さい低
磁気抵抗部を形成し、高磁気抵抗部を、第一磁脚の中央
部から二つの第二磁脚の間に配置した構成である。
【0025】上記構成により、第二磁心は、磁気抵抗の
大きい高磁気抵抗部と高磁気抵抗部の両側に高磁気抵抗
部より磁気抵抗の小さい低磁気抵抗部を有し、高磁気抵
抗部を、第一磁脚の中央部から二つの第二磁脚の間に配
置しているので、高磁気抵抗部は磁束を通しにくくし
て、閉磁路磁心を通る磁束が第二磁心の途中からいずれ
か一方の第二磁脚に片寄って流れることを抑制して、二
つの二次巻線の出力電流の差を小さくすることができ
る。
【0026】本発明の請求項2に記載の発明は、特に、
第二磁心の高磁気抵抗部は非磁性体で形成し、低磁気抵
抗部は透磁率の高い高透磁率材で形成した構成である。
【0027】上記構成により、高磁気抵抗部は非磁性体
で形成しているので、高磁気抵抗部は磁束を通すことが
なくなり、閉磁路を通る磁束が第二磁心の途中からいず
れか一方の第二磁脚に片寄ることを抑制することができ
る。
【0028】本発明の請求項3に記載の発明は、特に、
非磁性体を非磁性のセラミックとし、高透磁率磁性材を
フェライト材とした構成である。
【0029】上記構成により、非導電性の非磁性体を非
磁性のセラミックとし、高透磁率材をフェライト材とし
ているので、セラミックとフェライト材を一体に成形し
て焼成することができる。
【0030】本発明の請求項4に記載の発明は、特に、
高磁気抵抗部は、低磁気抵抗部の厚みより薄くした薄肉
部とした構成である。
【0031】上記構成により、高磁気抵抗部は、低磁気
抵抗部の厚みより薄くした薄肉部としているので、低磁
気抵抗部より磁気抵抗を高くして、閉磁路磁心を通る磁
束が第二磁心の途中からいずれか一方の第二磁脚を片寄
って流れることを抑制することができる。
【0032】本発明の請求項5に記載の発明は、特に、
第二磁心は、二つの低磁気抵抗部の分割磁心にするとと
もに二つの分割磁心の間隔を空けて配置した構成であ
る。
【0033】上記構成により、分割磁心を間隔を空けて
配置しているので、一方の分割磁心の途中から他方の分
割磁心に磁束が流れることがなくなり、磁束が一方の第
二磁脚に片寄ることを抑制できる。
【0034】本発明の請求項6に記載の発明は、特に、
間隔を空けて配置した二つの分割磁心を、第一磁心と突
き合わせる面側を除いて、樹脂で一体化した構成であ
る。
【0035】上記構成により、二つの分割磁心を樹脂で
一体にしているので、二つの分割磁心の位置決めを容易
にすることができる。
【0036】本発明の請求項7に記載の発明は、特に、
第一磁心の第一磁脚を、断面積の等しい二つの分割磁脚
にした構成である。
【0037】上記構成により、第一磁心を断面積の等し
い二つの分割磁脚にしているので、一次巻線が発生した
磁束が分割磁脚で分割されて第二磁心の低磁気抵抗部に
流れるので、磁束が第二磁脚のいずれかに片寄って流れ
ることをより抑制できる。
【0038】本発明の請求項8に記載の発明は、特に、
第二磁心の上面または下面で、第一磁脚と第二磁脚を結
んだ面を除いた面に複数本の溝部を形成した構成であ
る。
【0039】上記構成により、第二磁心の第一磁脚と第
二磁脚を結んだ面を除いた面に複数本の溝部を形成して
いるので、第二磁心の表面積を増やして放熱性を向上す
ることができる。
【0040】本発明の請求項9に記載の発明は、特に、
第一磁心の第一磁脚と二つの第二磁脚とのそれぞれの間
に、第一磁脚と第二磁脚より低い高さにするとともに互
いの高さを同じ高さにした中脚部を設けた構成である。
【0041】上記構成により、第一磁脚と第二磁脚より
低い高さにするとともに互いの高さを同じ高さにした中
脚部を設けているので、一次巻線と二次巻線との結合を
疎結合にして、漏洩トランス型の安定器を構成できる。
【0042】本発明の請求項10に記載の発明は、イン
バータトランスと、インバータトランスの一次巻線に電
源を供給する電源部と、二本の放電管と、二つのバラス
トコンデンサとを備え、電源部にインバータトランスの
一次巻線を接続し、インバータトランスの二つの二次巻
線の一端にそれぞれバラストコンデンサの一端を接続
し、バラストコンデンサのそれぞれの他端に放電管の一
端を接続し、二次巻線の他端と放電管の他端を接地した
構成である。
【0043】上記構成により、一つのインバータトラン
スで二本の放電管を点灯することができ、二本の放電管
のインピーダンスの大きさに差が生じても、二本の放電
管の輝度の差を小さくすることができる。
【0044】本発明の請求項11に記載の発明は、イン
バータトランスと、インバータトランスの一次巻線に電
源を供給する電源部と、二本の放電管とを備え、電源部
にインバータトランスの一次巻線を接続し、インバータ
トランスの二つの二次巻線の一端にそれぞれ放電管の一
端を接続し、二次巻線の他端と放電管の他端を接地した
構成である。
【0045】上記構成により、インバータトランスが漏
洩トランス型の安定器となるので、バラストコンデンサ
を省略しても二本の放電管を点灯することができ、二本
の放電管のインピーダンスの大きさに差が生じても、二
本の放電管の輝度の差を小さくすることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
一実施の形態を用いて、本発明の全請求項の発明につい
て図面を参照しながら説明する。
【0047】図1は本発明の一実施の形態におけるイン
バータトランスの分解斜視図、図2は同インバータトラ
ンスの斜視図、図3は同インバータトランスの第二磁心
の下面側の斜視図である。
【0048】図1〜図3において、本発明のインバータ
トランスは、中央に四角柱状の貫通孔21を有するとと
もに上下端に鍔22を有した一つの第一ボビン23と、
中央に円柱状の貫通孔21を有するとともに上下端に鍔
22を有した二つの第二ボビン24と、第一ボビン23
と第二ボビン24のそれぞれの下端の鍔22に植設した
端子25と、第一ボビン23の外周に巻回するとともに
端子25に接続した一次巻線26と、二つの第二ボビン
24の外周にそれぞれに巻回するとともに端子25に接
続した同じ巻数の二つの二次巻線27と、第一ボビン2
3と第二ボビン24の貫通孔21に挿通するとともに閉
磁路を形成した閉磁路磁心28とを備えている。
【0049】そして、一つの一次巻線26と二つの二次
巻線27との間のそれぞれの磁気結合が同じになるよう
に、一つの一次巻線26と二つの二次巻線27を対向に
して配置している。
【0050】また、閉磁路磁心28は、第一ボビン23
の貫通孔21に挿通した第一磁脚29と第二ボビン24
の貫通孔21に挿通した二つの第二磁脚30とを連接脚
48で連接した第一磁心31と、偏平状の第二磁心32
とを突き合わせて形成している。
【0051】そして、第二磁心32は、磁気抵抗の大き
い高磁気抵抗部33と高磁気抵抗部33の両側に高磁気
抵抗部33より磁気抵抗の小さい低磁気抵抗部34を形
成し、高磁気抵抗部33を、第一磁脚29の中央部から
二つの第二磁脚30の間に配置している。
【0052】さらに、第二磁心32の高磁気抵抗部33
は非磁性体で形成し、低磁気抵抗部34は透磁率の高い
高透磁率磁性体で形成しており、非導電体の非磁性体を
非磁性のアルミナとし、高透磁率磁性材をMn系フェラ
イト材にしている。
【0053】また、第一磁心31の第一磁脚29を、断
面積の等しい二つの分割磁脚35にしている。
【0054】そして、第二磁心32の下面で、第一磁脚
29と第二磁脚30を結んだ面を除いた面に複数本の溝
部36を形成している。
【0055】また、第一磁心の第一磁脚29と二つの第
二磁脚30とのそれぞれの間に、第一磁脚29と第二磁
脚30より低い高さにするとともに互いの高さを同じ高
さにした中脚部37を設けてインバータトランス39を
構成している。
【0056】このように構成したインバータトランス3
9を用いて放電管40を点灯した放電管点灯回路例を図
4に示す。
【0057】図4において、放電管点灯回路はインバー
タトランス39と、高周波の低電圧を出力する電源部4
1と、二本の放電管40とを備え、電源部41にインバ
ータトランス39の一次巻線26を接続し、インバータ
トランス39の二つの二次巻線27の一端に放電管40
の一端を接続し、二次巻線27の他端と放電管40の他
端を接地している。
【0058】そして、電源部41の高周波の低電圧をイ
ンバータトランス39で高電圧に電圧変換して放電管4
0を点灯している。
【0059】このインバータトランス39の二つの二次
巻線27に、放電管40のインピーダンスのばらつきの
中で、インピーダンスの大きさが異なる二本の放電管4
0を接続したときの、二本の放電管40に流れる管電流
(二次巻線27の出力電流)を比較した特性曲線図を図
5に示す。
【0060】図5において、横軸は放電管40のインピ
ーダンス(kΩ)であり、縦軸は管電流の変化率(%)
である。
【0061】原点「0点」は、インピーダンスの大きさ
が同じ大きさの放電管40を接続した状態である。
【0062】横軸の左側は一方の放電管40のインピー
ダンスのみ+10〜30(kΩ)増やしており、横軸の
右側は他方の放電管40のインピーダンスのみ+10〜
30(kΩ)増やしている。
【0063】管電流の変化率は二本の放電管40のイン
ピーダンスが等しいときの管電流を基準にして、接続し
た放電管40のインピーダンスを増したときの管電流の
変化率を示しており、曲線42は、一方の放電管40、
曲線43は他方の放電管40の管電流の変化率を示して
いる。
【0064】そして、本発明の一実施の形態のインバー
タトランス39を用いたときの曲線42と曲線43によ
れば、従来のインバータトランス15を用いたときの曲
線17と曲線18に比べて、管電流の変化率を小さくす
ることができ、二本の放電管40の輝度の差が小さくな
る。
【0065】以上のように構成されたインバータトラン
ス39について以下その動作を説明する。
【0066】上記構成により、第二磁心32は、磁気抵
抗の大きい高磁気抵抗部33と高磁気抵抗部33の両側
に高磁気抵抗部33より磁気抵抗の小さい低磁気抵抗部
34を形成し、高磁気抵抗部33を、第一磁脚29の中
央部から二つの第二磁脚30の間に配置しているので、
高磁気抵抗部33は磁束を通しにくくして、閉磁路磁心
を通る磁束が第二磁心の途中からいずれか一方の第二磁
脚30に片寄って流れることを抑制できる。
【0067】また、高磁気抵抗部33は非磁性体で形成
しているので、高磁気抵抗部33は磁束を通すことがな
くなり、閉磁路を通る磁束が第二磁心32の途中からい
ずれか一方の第二磁脚30に片寄ることを抑制すること
ができる。
【0068】そして、非磁性体を非磁性のアルミナと
し、高透磁率材をMn系のフェライト材としているの
で、アルミナとMn系のフェライト材を一体に成形して
焼成することができる。
【0069】また、第一磁心31を断面積の等しい二つ
の分割磁脚35にしているので、一次巻線26が発生し
た磁束が分割磁脚35に分割されて、第二磁心32の低
磁気抵抗部34に流れるので、磁束が第二磁脚30のい
ずれかに片寄って流れることをより抑制できる。
【0070】そして、第二磁心32の下面で、第一磁脚
29と第二磁脚30を結んだ面を除いた面に複数本の溝
部36を形成しているので、第二磁心32の表面積を増
やして放熱性を向上することができる。
【0071】さらに、第一磁脚29と第二磁脚30より
低い高さにするとともに互いの高さを同じ高さにした中
脚部37を設けているので、一次巻線26と二次巻線2
7との結合を疎結合にして、漏洩トランス型の安定器を
構成でき、放電管点灯回路のバラストコンデンサ47等
の安定器を省略することができる。
【0072】また、上記のように構成されたインバータ
トランス39を用いて放電灯点灯回路を構成すれば、一
つのインバータトランス39で二本の放電管40を点火
することができ、二本の放電管40のインピーダンスの
大きさに差が生じても、二本の放電管40の輝度の差を
小さくすることができる。
【0073】このように本発明の一実施の形態にインバ
ータトランス39は、第二磁心32は、磁気抵抗の大き
い高磁気抵抗部33と高磁気抵抗部33の両側に高磁気
抵抗部33より磁気抵抗の小さい低磁気抵抗部34を形
成し、高磁気抵抗部33を、第一磁脚29の中央部から
二つの第二磁脚30の間に配置した構成である。
【0074】これにより、高磁気抵抗部33は磁束を通
しにくくして、閉磁路磁心を通る磁束が第二磁心の途中
からいずれか一方の第二磁脚30に片寄って流れること
を抑制できるので、放電管40のインピーダンスのばら
つきの中で、インピーダンスの大きさが異なる二本の放
電管40を一つのインバータトランス39で点灯して
も、二つの二次巻線27の出力電流の差が少ないインバ
ータトランス39の提供をすることができる。
【0075】尚、本実施の形態では、第二磁心32は、
高磁気抵抗部33は非磁性体で形成し、低磁気抵抗部3
4は透磁率の高い高透磁率磁性体で形成したもので説明
したが、図6の本発明の一実施の形態の第二磁心の他の
例を示す下面側の斜視図に示すように高磁気抵抗部33
を、低磁気抵抗部34の厚みより薄くした薄肉部44に
することにより、薄肉部44を低磁気抵抗部34より磁
気抵抗を高くして、閉磁路磁心を通る磁束が第二磁心の
途中からいずれか一方の第二磁脚30に片寄って流れる
ことを抑制できる。
【0076】また、図7の本発明の一実施の形態の第二
磁心の他の例を示す下面側の斜視図に示すように第二磁
心32を、二つの低磁気抵抗部34の分割磁心45にす
るとともに二つの分割磁心45の間隔46を空けて配置
することにより、一方の分割磁心45の途中から他方の
分割磁心45に磁束が流れることがなくなり、磁束が一
方の第二磁脚30に片寄ることを抑制できる。
【0077】このとき、二つの分割磁心45を、第一磁
心31と突き合わせる面側を除いて、樹脂49で一体化
することにより、二つの分割磁心45の位置決めを容易
にすることができる。
【0078】また、第一磁心31に中脚部37を設けず
に、図8の本発明の一実施の形態のインバータトランス
39の他の使用形態における放電管点灯回路例を示す回
路図に示すように、安定器にバラストコンデンサ47を
用いて放電管40a、40bを点灯しても、上記実施の
形態と同様の作用効果が得られる。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明は、二つの二次巻線
は一次巻線と同じ結合度になるように一次巻線に対向し
て配置しており、閉磁路磁心は、第一ボビンの貫通孔に
挿通した第一磁脚と第二ボビンの貫通孔に挿通した二つ
の第二磁脚とを連接脚で連接した第一磁心と、偏平状の
第二磁心とを突き合わせて形成しており、第二磁心は、
磁気抵抗の大きい高磁気抵抗部と高磁気抵抗部の両側に
高磁気抵抗部より磁気抵抗の小さい低磁気抵抗部を形成
し、高磁気抵抗部を、第一磁心の中央部から二つの第二
磁脚の間に配置した構成である。
【0080】これにより、高磁気抵抗部は磁束を通しに
くくして、閉磁路磁心を通る磁束が第二磁心の途中から
いずれか一方の第二磁脚に片寄って流れることを抑制で
きるので、放電管のインピーダンスのばらつきの中で、
インピーダンスの大きさが異なる二本の放電管を一つの
インバータトランスで点灯しても、二つの二次巻線の出
力電流の差を小さくしたインバータトランスを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるインバータトラ
ンスの分解斜視図
【図2】同斜視図
【図3】同要部である第二磁心の下面側の斜視図
【図4】同一使用形態における放電管点灯回路例を示す
回路図
【図5】同放電灯点灯回路の二本の放電管に流れる管電
流を比較した特性曲線図
【図6】同要部である第二磁心の他の例を示す下面側の
斜視図
【図7】同要部である第二磁心の他の例を示す下面側の
斜視図
【図8】同他の使用状態における放電管点灯回路例を示
す回路図
【図9】従来のインバータトランスの分解斜視図
【図10】同斜視図
【図11】同インバータトランスを用いた放電管点灯回
路例を示す回路図
【図12】同インバータトランスを用いた放電管点灯回
路の二本の放電管に流れる管電流を比較した特性曲線図
【符号の説明】
21 貫通孔 22 鍔 23 第一ボビン 24 第二ボビン 25 端子 26 一次巻線 27 二次巻線 28 閉磁路磁心 29 第一磁脚 30 第二磁脚 31 第一磁心 32 第二磁心 33 高磁気抵抗部 34 低磁気抵抗部 35 分割磁脚 36 溝部 37 中脚部 39 インバータトランス 40 放電管 41 電源部 42 曲線 43 曲線 44 薄肉部 45 分割磁心 46 間隔 47 バラストコンデンサ 48 連接脚 49 樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 31/06 501E 31/04 (72)発明者 国谷 佳弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA01 AB02 AB07 AC11 BA03 CA16 GB15 GC03 HA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に貫通孔を有するとともに上下端に
    鍔を設けた一つの第一ボビンと、中心に貫通孔を有する
    とともに上下端に鍔を設けた二つの第二ボビンと、前記
    第一ボビンの外周に巻回した一次巻線と、二つの前記第
    二ボビンの外周に同じ巻数を巻回した二次巻線と、前記
    第一ボビンと前記第二ボビンの貫通孔に挿通するととも
    に閉磁路を形成した閉磁路磁心とを備え、二つの前記二
    次巻線は前記一次巻線と同じ磁気結合になるように前記
    一次巻線に対向して配置しており、前記閉磁路磁心は、
    前記第一ボビンの前記貫通孔に挿通した第一磁脚と前記
    第二ボビンの前記貫通孔に挿通した二つの第二磁脚とを
    連接脚で連接した第一磁心と、偏平状の第二磁心とを突
    き合わせて形成しており、前記第二磁心は、磁気抵抗の
    大きい高磁気抵抗部と前記高磁気抵抗部の両側に前記高
    磁気抵抗部より磁気抵抗の小さい低磁気抵抗部を形成
    し、前記高磁気抵抗部を、前記第一磁脚の中央部から二
    つの前記第二磁脚の間に配置したインバータトランス。
  2. 【請求項2】 第二磁心の高磁気抵抗部は非磁性体で形
    成し、低磁気抵抗部は透磁率の高い高透磁率磁性体で形
    成した請求項1に記載のインバータトランス。
  3. 【請求項3】 非導電体の非磁性体を非磁性のセラミッ
    クとし、高透磁率磁性材をフェライト材とした請求項2
    に記載のインバータトランス。
  4. 【請求項4】 高磁気抵抗部は、低磁気抵抗部の厚みよ
    り薄くした薄肉部とした請求項1に記載のインバータト
    ランス。
  5. 【請求項5】 第二磁心は、二つの低磁気抵抗部の分割
    磁心にするとともに二つの分割磁心の間隔を空けて配置
    した請求項1に記載のインバータトランス。
  6. 【請求項6】 間隔を空けて配置した二つの分割磁心
    を、第一磁心と突き合わせる面側を除いて、樹脂で一体
    化した請求項5に記載のインバータトランス。
  7. 【請求項7】 第一磁心の第一外脚を、断面積の等しい
    二つの分割磁脚にした請求項1に記載のインバータトラ
    ンス。
  8. 【請求項8】 第二磁心の上面または下面で、第一磁脚
    と第二磁脚を結んだ面を除いた面に複数本の溝部を形成
    した請求項1に記載のインバータトランス。
  9. 【請求項9】 第一磁心の第一磁脚と二つの第二磁脚と
    のそれぞれの間に、第一磁脚と第二磁脚より低い高さに
    するとともに、互いの高さを同じ高さにした中脚部を設
    けた請求項1に記載のインバータトランス。
  10. 【請求項10】 インバータトランスと、前記インバー
    タトランスの一次巻線に電源を供給する電源部と、二本
    の放電管と、二つのバラストコンデンサとを備え、前記
    電源部に前記インバータトランスの前記一次巻線を接続
    し、前記インバータトランスの二つの二次巻線の一端に
    それぞれバラストコンデンサの一端を接続し、前記バラ
    ストコンデンサのそれぞの他端に放電管の一端を接続
    し、前記二次巻線の他端と前記放電管の他端を接地して
    なり、前記インバータトランスは、中心に貫通孔を有す
    るとともに上下端に鍔を設けた一つの第一ボビンと、中
    心に貫通孔を有するとともに上下鍔を設けた二つの第二
    ボビンと、前記第一ボビンの外周に巻回した一次巻線
    と、二つの前記第二ボビンの外周に同じ巻線を巻回した
    二次巻線と、前記第一ボビンと前記第二ボビンの貫通孔
    に挿通するとともに閉磁路を形成した閉磁路磁心とを備
    え、二つの前記二次巻線は前記一次巻線と同じ磁気結合
    になるように前記一次巻線に対向して配置しており、前
    記閉磁路磁心は、前記第一ボビンの前記貫通孔に挿通し
    た第一磁脚と前記第二ボビンの前記貫通孔に挿通した二
    つの第二磁脚とを連接脚で連接した第一磁心と、偏平状
    の第二磁心とを突き合わせて形成しており、前記第二磁
    心は、磁気抵抗の大きい高磁気抵抗部と前記高磁気抵抗
    部の両側に前記高磁気抵抗部より磁気抵抗の小さい低磁
    気抵抗部を形成し、前記高磁気抵抗部を前記第一磁脚の
    中央部から二つの前記第二磁脚の間に配置してなる放電
    管点灯回路。
  11. 【請求項11】 インバータトランスと、前記インバー
    タトランスの一次巻線に電源を供給する電源部と、二本
    の放電管とを備え、前記電源部に前記インバータトラン
    スの前記一次巻線を接続し、前記インバータトランスの
    二つの二次巻線の一端にそれぞれ放電管の一端を接続
    し、前記二次巻線の他端と前記放電管の他端を接地して
    なり、前記インバータトランスは第一磁心の第一磁脚と
    二つの第二磁脚とのそれぞれの間に、第一磁脚と第二磁
    脚より低い高さにするとともに、互いの高さを同じ高さ
    にした中脚部を設けてなる放電管点灯回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005276919A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Hitachi Media Electoronics Co Ltd インバータトランスおよびそれを用いた放電灯点灯装置
JP2007281002A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Sumida Corporation インバータトランスおよび放電灯駆動回路

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