JP2000182869A - 磁心入りコイルを有する回路部品とその製造方法および製造に用いるボビン - Google Patents

磁心入りコイルを有する回路部品とその製造方法および製造に用いるボビン

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JP2000182869A
JP2000182869A JP10375492A JP37549298A JP2000182869A JP 2000182869 A JP2000182869 A JP 2000182869A JP 10375492 A JP10375492 A JP 10375492A JP 37549298 A JP37549298 A JP 37549298A JP 2000182869 A JP2000182869 A JP 2000182869A
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Kazuhiro Kobayashi
和裕 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性材の磁心に巻き線したコイルや変圧器等
の回路部品には、性能上、閉磁路をなす磁心を用いるも
のがあるが、閉じた形状の磁心に巻き線するには種々の
不便がある。本発明は閉じた形状の磁心に容易に巻き数
の多い巻き線を施すことを可能にして、小型、高性能、
低価格のコイル部品を実現する。 【解決手段】 閉じた形状の磁心と、分割した部分を結
合して一体化するボビンを用い、磁心の巻き線部をボビ
ンの穴に通した形でボビンを磁心に回転可能に取り付
け、ボビンを回転させて能率よく巻き線する。ボビン
は、磁心に巻き線を残してボビンだけを取り外せるよう
に構成する。巻き線後にボビンを除去し、磁心をはさむ
両側の巻き線部分に互いに反対方向の力を加え、これら
をつなぐ巻き線部分を斜めに倒して両側部分を磁心に当
て、巻き線と磁心の隙間をなくす。ボビンの分割の仕方
によっては、ボビンの一部を完成コイルに残すこともで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小型インダクタ、フ
ィルタ用コイル、素子の駆動回路用昇圧コイル、変圧
器、モータ部品等、磁心入りコイルを有する回路部品に
関する。
【0002】
【従来の技術】コイルを含む各種の電気、電子回路部品
には、所要のインダクタンスを得るために磁性材の磁心
を用い、かつ磁心を閉じた形状の閉磁路にしたものがあ
る。しかし閉じた磁心に巻き線するのは簡単でないか
ら、コイルの構造や製法にはいろいろ工夫がなされてい
る。従来のそのようなコイル部品の例をいくつか示す。
【0003】図7(A)のコイルは磁心1に巻き線2を
施したもので、磁心1は閉磁路をなしている。これは同
図(B)に示すように、磁心1をE字形をした二つの磁
心a(1a)と磁心b(1a)に分割して作り、別に巻
き線2を用意してこれらを組み合わせ、二つの磁心を接
合して一体化して製作している。
【0004】図8(A)のコイルでは磁心1は鎖のリン
クのような長円形で、その断面は円形である。この磁心
1の巻き線部に穴7のあるボビン4をはめるのである
が、ボビン4が一体に作られた部品であっては磁心1に
取り付けることができないから、ボビン4は同図(B)
に示すようにボビンa(4a)とボビンb(4b)に2
分割して作り、これを磁心1に組み合わせて接合するの
である。そして同図(A)のように巻き線2の一端をボ
ビン4のフランジ6に立てたピン8にからげて、ボビン
4を図の矢印のように回転させて胴部5に巻き線してゆ
く。これにより閉じた形状の磁心1に比較的能率よく巻
き線するものである。
【0005】図9はトロイダル・コイルで磁心1は断面
が円形の円環であり、中心の穴に線を通しながら直に巻
き線してゆくので、巻き数の少ないもの向きである。こ
れらの部品で巻き線が単一のものはコイルであるが、変
圧器の場合は1次コイルのほか2次コイル、3次コイル
等が巻き線される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のコイル部
品には次のような問題がある。電子機器の小型化や回路
の表面実装方式の普及に応じて、コイルや変圧器も小
型、薄型で性能のいいものが求められるが、図7のもの
は磁心の接合部に空隙を生じて磁気抵抗が増えるのを防
ぐため、磁心1a、1bの接合面3を鏡面仕上げするこ
とが必要であって、加工コストが上がる。
【0007】図8のものは、磁心1が一体部品であって
磁気損失を生じる接合部がなく、ボビン4を回転させて
能率よく巻き線できる等の利点があるが、磁束の漏洩を
少なくするよう磁心1と巻き線2を接近させるために、
磁心1の断面を円形にし、ボビン4の穴7、胴部5の断
面等も円形にしなければならない。そのため薄型の部品
でボビン4、従って磁心1の直径が小さくなると、磁心
1の断面積が急激に減少しする。この形式のコイルは磁
心1の断面積の大きなものを作ることができない。図9
のものは円環の磁心1に単純に巻き線してゆくのである
から、巻き数の多いものは到底作れない。
【0008】本発明はこれらの問題を解決し、磁心が閉
じた形状であって断面が円形に限定されないものに所要
の巻き線を能率よく施したコイル部品と、その製造方法
を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、一体構造で
閉じた形の磁心を用いる。従って磁心には接合部がない
からその部分で磁気損失を生じる恐れがない。それには
あらかじめいくつかに分割して作ったボビンを磁心の巻
き線部に組み合わせて結合し、一体になったボビンの穴
に磁心がはまっている形にする。そして磁心を軸にして
ボビンを回転させて巻き線してゆく。
【0010】以上の説明は先に図8に示したコイルと共
通点があるが、図8のものと異なって磁心の断面を円形
に限らず、例えば長方形にする。円形断面では、部品の
薄型化のために磁心の直径を小さくすると断面積が急激
に減るが、長方形断面なら断面の高さを低くしたぶん幅
を増して断面積の減少を押さえることができる。
【0011】そのようにして磁心にはめたボビンを回転
させて巻き線した後、再びボビンを分割して、磁心に巻
き線を残したままボビンを取り除く。するとボビンが占
めていた場所が巻き線と磁心の間に大きな隙間を作り、
巻き線が磁心に非常に緩くはまった状態になる。そこで
巻き線を斜めに倒して磁心に押し当てる。従って横から
見た場合、磁心の軸線にほぼ直角であった巻き線の各部
分が傾斜して、巻き線の上下の部分が磁心の表面に近づ
いた形になる。
【0012】このようにして、ボビンを取り除いた上で
巻き線を変形させ、磁心から大きく離れている巻き線部
分を磁心に近づけて隙間をほぼなくし、磁束が磁心の外
に漏れるのを最少限にすることができる。もっとも実施
形態によっては、巻き線後に分解したボビンの一部を磁
心と巻き線の間に残すことがあるが、その場合も巻き線
を倒して残っているボビン部品を磁心に当接させ、巻き
線と磁心を近づけるのである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明の原理を示す図で、磁
心1は閉じた枠状で閉磁路をなし、断面が長方形であ
る。磁心1の巻き線部に丸穴14のあるボビン11をは
めるが、穴14の直径dを磁心1の長方形断面の対角線
cよりも大きくして、ボビン11が磁心1の回りで回転
できるようにする。そして図中の矢印のようにボビン1
1を回転させて巻き線2を胴部12に巻き付けてゆく。
なお、穴14は丸穴にするのが自然であるが、必ずしも
丸穴に限る必要はなく、例えば正方形または長方形の穴
にすることもできる。その場合、穴の1辺の長さが磁心
1の断面の対角線cより大きくなければならないのはい
うまでもない。
【0014】簡単のため、図1ではボビン11も一体構
造のごとくに画いてあるが、もとより閉じた形状の磁心
1に一体構造のボビン11を取り付けることはできない
から、ボビン11はいくつかの部分に分割して作ったも
のを磁心1に組み合わせて結合して、磁心1がボビンの
穴14を通っている形にするのであり、これについては
この後に詳述する。なお巻き線する時には、先の図8の
場合と同様にフランジ13にピンを立てて巻き線2の線
端をからげたり、フランジ13に切り込みを作っておい
て線端をこれにはさむなどしておくのである。
【0015】巻き線を終えたら、ボビン14を分解して
磁心1から取り外す。ボビン14を取り除いた状態が同
図(B)で、巻き線2が磁心1に非常に緩くはまってい
る。図1(B)のC−C断面が同図(C)で、このよう
に磁心1と巻き線2の間に大きな隙間があったのでは、
コイルが安定せず寸法的にかさばる上に、磁束の漏洩が
大きくて、到底、満足なコイル性能が得られない。そこ
で図(C)にて、巻き線2の上部と下部をそれぞれ力f
で反対方向に押して巻き線を変形させる。
【0016】図1(D)は同図(B)の矢印D方向に磁
心1と巻き線2を見たものであるが、このように巻き線
2の上部と下部をつなぐ部分を斜めに倒して、上部と下
部を磁心1の上面と下面にそれぞれ押しつけるのであ
る。図1(C)にて磁心1の厚さをt1 、巻き線部の厚
さをt2 とすると、巻き線2をこのように変形させるこ
とによって、同図(D)に見るように厚さがほぼt1 +
2t2 のコイルあるいは変圧器が得られる。
【0017】図1(C)におけるコイルの長さaは、同
図(A)のボビン11の胴部12の長さaに相当し、ボ
ビン11の全長はaに両側のフランジ13の厚さを加え
たものである。ボビン11の分割については後述する
が、分割の仕方を選ぶことによって、全長が図1(A)
の磁心1の巻き線部の長さbに近いものを着脱すること
ができる。しかし、同図(C)のコイル長aはコイルを
倒すと同図(D)のa′のように増えるから、コイルの
長さaを初めから磁心1の巻き線部長さbに近くしたの
ではコイルが倒せなくなってしまう。ボビンの胴部12
の長さaあるいはボビン11の全長は、コイル2を倒す
ための余裕分だけ磁心1の巻き線部長さbよりも短く選
ぶ。
【0018】図1(A)にて、磁心1を通すボビン11
の穴14が円形なのに合わせて、ボビン11の胴部12
の断面形状も円形にすることはもちろんできるが、磁心
1の断面が長方形の場合、円形に巻き線すると同図
(D)のように巻き線2を倒して磁心1に押しつける作
業がかえってやりにくく、巻き線2に残る円弧形状が磁
心1の表面から浮いて部品の完成厚さがt1 +2t2 よ
り大きくなったりする。長方形断面の磁心1に対しては
ボビン11の胴部12も長方形断面にするのが具合がい
いのである。
【0019】図1(C)とは別のコイル断面を図2に示
す。同図(A)は、どれだけのインダクタンスのコイル
を作るのかにもよるが、巻き線2を単層にしたものであ
る。単層の巻き線2は倒して磁心1に押しつけるのが容
易であるし、完成時は磁心に単層の巻き線が重なっただ
けのものとなって、非常に薄型のコイルが得られる。ま
た、同図(B)は多層巻きであるが、巻き線2を三つの
部分に分けたものである。このように間隔を設けて巻き
線することによって、図1(D)のように巻き線2を倒
すのが容易になる。
【0020】図2(B)のように巻き線2をいくつかの
部分に分けて行うものは、単純なコイル部品なら全体が
1本の巻き線でつながっているし、変圧器ならそれぞれ
が別個の1次巻き線、2次巻き線等である。このように
グループ分けして巻き線するには図1(A)におけるボ
ビン11の胴部12に仕切板を着脱可能に設け、巻き線
後に仕切板を外して、ボビン14を分解、除去すればよ
い。
【0021】次に、このように分解組立して磁心に着脱
することのできるボビンの実施形態をいくつか示す。図
3(A)はそのようなボビンの第1の例で、ボビン21
は胴部22、フランジ23、穴24等を備えており、穴
24の内側に2点鎖線で示したのは磁心1の断面であ
る。基本形状は図1(A)のものと同じであるが、フラ
ンジに設けた切り欠き25によって、穴24がフランジ
23の1辺に向かって開いている。このボビン21は、
同図(B)に示すように分割した二つの部品であるボビ
ンa(21a)、ボビンb(21b)を組み合わせてね
じ26で結合したものである。
【0022】ボビンa(21a)とボビンb(21b)
は同じものであって、向きを変えて組み合わせるのであ
る。図3(A)の胴部22は穴24の軸線を含む面によ
って分割し、穴24は図(B)のように分割したそれぞ
れのボビン部分で半円形の溝になっている。それぞれの
胴部22とフランジ23の一つが一体になっており、胴
部22にねじ穴27、フランジ23にねじを通す穴28
を設けてある。
【0023】このような二つのボビンa、b(21a、
21b)を磁心1と組み合わせ、図3(A)のようにね
じ締めして一体化すれば、先の図1(A)のボビン11
のように、ボビン21の穴24に磁心1を通してボビン
を磁心に取り付けた状態になり、ボビン21を回転して
能率的に巻き線ができる。巻き線後、ねじ26を外し、
ボビン21を磁心1に関し適宜回して磁心1の板厚がフ
ランジ23の切り欠き25を通り抜ける向きにし、ボビ
ンa、b(21a、21b)をそれぞれ磁心1の巻き線
部に沿って互いに逆方向に抜き取れば、磁心1からボビ
ン21を除去して巻き線されたコイルだけを磁心1に残
すことができる。
【0024】なお、ボビンa、b(21a、21b)の
結合方法としては、ねじ26による以外にも、例えば胴
部22のねじ穴27とフランジ23のねじを通す穴28
の一方を突起、他方を穴にして、突起を穴に軽く押し込
んだり抜いたりすることによりボビンa、b(21a、
21b)を結合、分解するようにすることもできる。
【0025】図4(A)のボビン31はボビンの第2の
例で、これも二つの部分をネジ36で結合して概略形状
が図1(A)のボビン11と同じになるようにしたもの
である。同図(B)に分割した二つの部分であるボビン
a、b(31a、31b)を示すが、先の図3のボビン
21では穴24の軸線を含む面で胴部22を2分割した
のに対し、図4のボビン31では穴34の軸線に垂直な
面で胴部32を左右に2分割してある。
【0026】ここでは切り欠き35は、胴部32とフラ
ンジ33の両方を通じて穴34を切り欠いている。この
ようなボビンa、b(31a、31b)を用い磁心1を
穴34に通した形で図4(A)のボビン31のように一
体化し、巻き線後にボビンa、b(31a、31b)を
分離し磁心1にコイルだけを残して取り去ることができ
る。先の図3の実施形態では、ボビン21の胴部22が
磁心1を完全に取り囲んでいたのに対し、図4のボビン
31は左右半分ずつ、胴部32の一面に切り欠き35に
よる開口部が生じるが、巻き線作業の上で格別の支障は
ない。
【0027】図5は本発明のボビンの第3の実施形態
で、先の2例とはやや趣が異なる。図5(A)のボビン
41は胴部42、フランジ43、穴44を備えていて穴
44を磁心1が通るのであり、基本的には図1(A)の
ボビン11と同様であるが、フランジ43は上下にだけ
あって、左右にはない。このボビン41は同図(B)に
示すようにボビンa、b、c、d(41a、b、c、
d)の四つの部分に分割される。そしてボビンa(41
a)とボビンb(41b)、ボビンc(41c)とボビ
ンd(41d)はそれぞれ同じものを向きを変えて用い
ている。一体化したボビン41の穴44は、ボビンc
(41c)とボビンd(41d)で半円形の溝になって
いる。
【0028】図5(B)にて、ボビンa(41a)とボ
ビンb(41b)に底部の広がった形のいわゆる蟻溝4
6を設け、一方、ボビンc(34c)とボビンd(34
d)に逆斜面を持つ凸部47を設けて、同図(A)のご
とく凸部47を蟻溝46にはめることにより、磁心1を
囲んで四つの部分を結合し一体のボビン41にする。ボ
ビン41をこのように組み立てることは、組み立ての途
中で磁心1に対し適宜回して向きを変えながら、分割し
たボビンの各部分を相互に磁心1の軸方向に動かして行
うことができる。この結合方法ではねじ等は不要であ
る。
【0029】図5のボビン41を用いて巻き線した後、
先の二つの例と同じくボビンを取り除いて、図1(D)
のように巻き線2を倒して磁心1に押しつけ、高さを低
くしたコイルを得るのであるが、ボビン41の場合、分
割したボビンの一部を磁心上に残してコイルを完成する
こともできる。図6にその様子を示し、同図(A)は完
成コイルを図1の矢印D方向に見た正面図、同図(B)
は磁心1の軸心方向から見た図であり、巻き線のために
磁心1に取り付けた状態のボビン41の輪郭を2点鎖線
で画いてある。
【0030】図6では、巻き線を終えたら図5のボビン
41の構成部品のうちボビンc(41c)とボビンd
(41d)を除去し、ボビンa(41a)とボビンb
(41b)を残したまま巻き線2を傾けて、これらの部
品を介して磁心1に巻き線した形にしたものである。こ
のようにボビンの一部を残してコイルにした場合も、2
点鎖線で示した一体に結合した状態のボビン41の輪郭
と比べると、コイルの厚さが十分薄くなっていることが
分かる。以上、ボビンの実施形態として三つの例を示し
たが、これらのボビンはいずれも繰り返し使用できるこ
とが分かる。また、この外にも本発明に適するボビンを
さまざまな形で構成できることはいうまでもない。
【0031】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、 1.閉じた形の磁心を使うので磁路の継ぎ目で損失を生
じるということがなく、優れた性能のコイル部品が得ら
れる。 2.磁心にボビンをはめて回転させるので巻き線するの
が容易であり、巻き数の多いコイルを安価に製作でき
る。 3.磁心断面が円形でなくてよいので、小型化の制約の
中で磁心の断面積を極力大きくできる。 4.巻き線後、ボビンを除去して巻き線を磁心に接近さ
せるので、漏洩磁束が減って性能が上がるとともに、コ
イルの高さを減らして回路部品を小型、薄型にできる。 等の効果が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコイル巻き線の説明図である。
【図2】本発明によるコイル巻き線の説明図の続きであ
る。
【図3】本発明のボビンの第1の実施形態の図である。
【図4】本発明のボビンの第2の実施形態の図である。
【図5】本発明のボビンの第3の実施形態の図である。
【図6】本発明のボビンの第3の実施形態を用いたコイ
ルの図である。
【図7】従来のコイル部品の例である。
【図8】従来のコイル部品の他の例である。
【図9】従来のコイル部品のさらに他の例である。
【符号の説明】
1 磁心 2 巻き線 4、11、21、31、41 ボビン 5、12、22、32、42 胴部 6、13、23、33、43 フランジ 21a、31a、41a ボビンa 21b、31b、41b ボビンb 41c ボビンc 41d ボビンd

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉じた形状の磁心に隙間をもって巻いた
    巻き線を、磁心の軸線に対し斜めに倒してあることによ
    り、斜めの両端の部分の巻き線が磁心に接近しているこ
    とを特徴とする磁心入りコイルを有する回路部品。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁心入りコイルを有す
    る回路部品において、 巻き線と磁心の間には介在する
    部材がないか、 あるいは 磁心の軸線に直角な磁心断面の輪郭の一部を
    占めるボビンが、巻き線と磁心の間に介在することを特
    徴とする磁心入りコイルを有する回路部品。
  3. 【請求項3】 閉じた形状の磁心に巻き線する方法であ
    って、 ボビンの構成部品を磁心を囲んで結合して、ボビンの穴
    に磁心の巻き線部を通した形で磁心にボビンを取り付
    け、 巻き線の一端をボビンに固定し磁心の回りでボビンを回
    転させてボビンの胴部に巻き線し、 ボビンの結合を解いてボビンの構成部品の一部または全
    部を磁心から取り除き、 磁心をはさんで両側にある巻き線部分に、磁心の軸線に
    沿って互いに反対方向に力を加えて、両側部分をつなぐ
    巻き線部分を磁心の軸線に対し斜めに倒すことにより、
    両側部分を直接あるいはボビンの残留部分を介して磁心
    に接近させることを特徴とする磁心入りコイルを有する
    回路部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の磁心入りコイルを有す
    る回路部品の製造方法において、 コイルは複数の部分に分けて巻き線し、部分と部分の間
    に隙間を設けたことを特徴とする磁心入りコイルを有す
    る回路部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の磁心入りコイルを有す
    る回路部品の製造方法において用いるボビンであって、 複数の部品を結合して構成し、結合状態で巻き線用の胴
    部に磁心の通る穴を生じて穴はボビンが磁心の回りで回
    転できる大きさであり、穴に磁心の巻き線部を通した形
    で磁心に組み付けることができるとともに、巻き線後に
    コイルを残して磁心から取り外すことができることを特
    徴とする磁心入りコイルを有する回路部品の製造に用い
    るボビン。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の磁心入りコイルを有す
    る回路部品の製造に用いるボビンの結合手段は、ねじと
    ねじ穴、突起と穴、あるいは蟻溝と傾斜面のある凸部で
    あることを特徴とする磁心入りコイルを有する回路部品
    の製造に用いるボビン。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の磁心入りコイルを有す
    る回路部品の製造に用いるボビンにおいて、巻き線のた
    めの胴部の断面形状は磁心の断面と同種の形状であるこ
    とを特徴とする磁心入りコイルを有する回路部品の製造
    に用いるボビン。
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