JPH10321444A - トランス - Google Patents

トランス

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JPH10321444A
JPH10321444A JP9129261A JP12926197A JPH10321444A JP H10321444 A JPH10321444 A JP H10321444A JP 9129261 A JP9129261 A JP 9129261A JP 12926197 A JP12926197 A JP 12926197A JP H10321444 A JPH10321444 A JP H10321444A
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flat plate
middle foot
plate portion
foot portion
core
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Mutsuyasu Otsubo
睦泰 大坪
Yoshihiro Kuniya
佳弘 国谷
Katsumi Matsumura
勝己 松村
Yutaka Hirooka
裕 広岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低背化を図るため、閉磁路磁芯の平板部の厚
さを薄くしても、磁束の流れを妨げない、磁気飽和の発
生を抑制したトランスを提供することを目的としてい
る。 【解決手段】 閉磁路磁芯16は、第1の貫通孔12に
挿入する中足部19と、中足部19を支持する平板部2
0と、側足部21を有し、中足部19の断面形状を楕円
形状にしたE型形状磁芯を2つ組み合わせ、中足部19
の外側に、直接第1の巻線14を巻回するとともに、中
足部19に対向する平板部20の中足対向部28の側面
外周表面積30を中足部19の断面積以下にし、かつ平
板部20の断面積の2倍以上にした構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種民生機器等に
使用するトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のトランスについて図面を参
照しながら説明する。
【0003】図5、図6において、従来のトランスは、
端子1を植設するとともに、第1の貫通孔を有した端子
台2と、この端子台2上に配置するとともに、第2の貫
通孔を有した巻枠3と、この巻枠3に巻回するととも
に、端子1と接続した第1の巻線と、この第1の巻線の
外側に巻回するとともに、端子1と接続した第2の巻線
5と、第1の貫通孔および第2の貫通孔に挿入した閉磁
路磁芯6とを備えている。
【0004】また、閉磁路磁芯6は、E型形状のE型磁
芯を2つ組み合わせており、第1の貫通孔および第2の
貫通孔に挿入する中足部7と、側足部8と、平板部9と
を有し、中足部7の断面形状を円形状にするとともに、
第1の貫通孔および第2の貫通孔の断面形状を中足部7
の断面形状と同等な円形状にした構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のトランスで
は、低背化を図るために、閉磁路磁芯6の平板部9の厚
さを薄くすると、閉磁路磁芯6の中足部7近傍の磁束の
流れが悪くなる。
【0006】一般に、中足部7近傍を通過する磁束の流
れの善し悪しは、中足部7の断面積と、中足部7に対応
する平板部9の容積に起因する。
【0007】したがって、閉磁路磁芯6の中足部7に対
応する平板部9の容積が減少するので、中足部7近傍を
通過する磁束の流れが妨げられ、磁気飽和しやすくなる
という問題点を有していた。
【0008】本発明は上記問題点を解決するもので、低
背化を図るため、閉磁路磁芯の平板部の厚さを薄くして
も、磁束の流れを妨げない、磁気飽和の発生を抑制した
トランスを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、端子を植設するとともに、第1の貫通孔を
有した端子台と、前記端子に接続するとともに、前記端
子台上に配置した第1の巻線と、前記端子に接続すると
ともに、前記第1の巻線の外側に巻回した第2の巻線
と、前記第1の貫通孔に挿入した閉磁路磁芯とを備え、
前記閉磁路磁芯は、前記第1の貫通孔に挿入する中足部
と、前記中足部を支持する平板部とを有しており、前記
中足部の外側に、直接前記第1の巻線を巻回するととも
に、前記中足部の断面形状を楕円形状にし、前記中足部
に対向する前記平板部の中足対向部の側面外周表面積を
前記中足部の断面積以下、かつ前記平板部の断面積の2
倍以上にした構成である。
【0010】上記構成により、低背化を図るため、閉磁
路磁芯の平板部を薄くしても、中足部の断面形状が楕円
形状なので、中足部に対向する中足対向部の側面外周表
面積を減少させることがなく、中足部近傍を通過する磁
束の流れを妨げず、磁気飽和の発生を抑制することがで
きる。
【0011】このとき、閉磁路磁芯の平板部を薄くする
際、平板部の断面積を減少させないように、必然的に平
板部の幅を大きくするので、中足部の断面形状を円形状
から楕円形状にしても、中足部の断面積を減少させるこ
ともない。
【0012】また、中足部に対向する平板部の中足対向
部の側面外周表面積を中足部の断面積以下にし、かつ平
板部の断面積の2倍以上にしているので、閉磁路磁芯内
を流れる磁束の流量率を良くしつつ、閉磁路磁芯の薄型
化を図ることができる。つまり、閉磁路磁芯の薄型化に
際して、閉磁路磁芯内を流れる磁束の磁束量が、中足部
から中足対向部、中足対向部から平板部にかけて減衰す
るので、最も減衰量の大きい平板部を通過する磁束量以
上の磁束が中足対向部に流れ、中足対向部を通過する磁
束量以上の磁束が中足部に流れるようにすることによ
り、磁束の流量効率を良くしつつ、閉磁路磁芯の薄型化
を図っている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
端子を植設するとともに、第1の貫通孔を有した端子台
と、前記端子に接続するとともに、前記端子台上に配置
した第1の巻線と、前記端子に接続するとともに、前記
第1の巻線の外側に巻回した第2の巻線と、前記第1の
貫通孔に挿入した閉磁路磁芯とを備え、前記閉磁路磁芯
は、前記第1の貫通孔に挿入する中足部と、前記中足部
を支持する平板部とを有しており、前記中足部の外側
に、直接前記第1の巻線を巻回するとともに、前記中足
部の断面形状を楕円形状にし、前記中足部に対向する前
記平板部の中足対向部の側面外周表面積を前記中足部の
断面積以下、かつ前記平板部の断面積の2倍以上にした
構成である。
【0014】上記構成により、低背化を図るため、閉磁
路磁芯の平板部を薄くしても、中足部の断面形状が楕円
形状なので、中足部に対向する中足対向部の側面外周表
面積を減少させることがなく、中足部近傍を通過する磁
束の流れを妨げず、磁気飽和の発生を抑制することがで
きる。
【0015】このとき、閉磁路磁芯の平板部を薄くする
際、平板部の断面積を減少させないように、必然的に平
板部の幅を大きくするので、中足部の断面形状を円形状
から楕円形状にしても、中足部の断面積を減少させるこ
ともない。
【0016】また、中足部に対向する平板部の中足対向
部の側面外周表面積を中足部の断面積以下にし、かつ平
板部の断面積の2倍以上にしているので、閉磁路磁芯内
を流れる磁束の流量率を良くしつつ、閉磁路磁芯の薄型
化を図ることができる。つまり、閉磁路磁芯の薄型化に
際して、閉磁路磁芯内を流れる磁束の磁束量が、中足部
から中足対向部、中足対向部から平板部にかけて減衰す
るので、最も減衰量の大きい平板部を通過する磁束量以
上の磁束が中足対向部に流れ、中足対向部を通過する磁
束量以上の磁束が中足部に流れるようにすることによ
り、磁束の流量効率を良くしつつ、閉磁路磁芯の薄型化
を図っている。
【0017】さらに、閉磁路磁芯の中足部の外側に、直
接、第1の巻線を巻回するので、ボビン等の巻枠を必要
とせず、巻枠の使用時における、巻枠の両端の鍔の厚み
分の高さを低くでき、低背化を図ることができる。
【0018】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明において、第1の巻線を空芯コイルにすると
ともに、前記第1の巻線を閉磁路磁芯の中足部の外側に
配置した構成である。
【0019】上記構成により、第1の巻線を空芯コイル
にするので、閉磁路磁芯の中足部の外側に第1の巻線が
配置しやすくなるとともに、上記効果を得ることができ
る。
【0020】本発明の請求項3記載の発明は、請求項1
または請求項2記載の発明において、閉磁路磁芯は、平
板部と中足部と側足部を有したE型形状磁芯を2つ組み
合わせており、楕円形状の前記中足部の短手方向を側足
部方向とし、長手方向を前記E型形状磁芯の側面方向と
した構成である。
【0021】上記構成により、閉磁路磁芯をE型形状磁
芯としても、低背化を図った際に、磁気飽和の発生を抑
制できる。
【0022】本発明の請求項4記載の発明は、請求項1
または請求項2記載の発明において、閉磁路磁芯は、平
板部と中足部と側足部を有したE型形状磁芯と、平板部
のみを有した平板形状のI型形状磁芯とを組み合わせて
おり、楕円形状の前記中足部の短手方向を側足部方向と
し、長手方向を前記E型形状磁芯の側面方向とした構成
である。
【0023】上記構成により、閉磁路磁芯をE型、I型
形状磁芯としても、低背化を図った際に、磁気飽和の発
生を抑制できる。
【0024】本発明の請求項5記載の発明は、請求項3
または請求項4記載の発明において、側足部の厚さを平
板部の厚さよりも厚くした構成である。
【0025】上記構成により、2つの磁芯を組み合わせ
る際、E型形状磁芯の組み合わせでは、側足部どうし
を、E型形状磁芯とI型形状磁芯の組み合わせでは、E
型形状磁芯の側足部とI型形状磁芯の平板部を接合する
際、多少の接合ずれが生じても、磁束の流れる量を減少
させることがなく、磁気飽和の発生を抑制できる。
【0026】本発明の請求項6記載の発明は、請求項1
〜請求項5のいずれか一つに記載の発明において、楕円
形状の中足部の長手方向の長さを平板部の幅よりも小さ
くして、中足部の側面と平板部の側面との間に空隙部を
設けた構成である。
【0027】上記構成により、楕円形状の中足部の長手
方向の長さを平板部の幅よりも小さくするとともに、閉
磁路磁芯の中足部の側面と閉磁路磁芯の平板部の側面と
の間に空隙部を設けているので、中足部を通過する磁束
は、中足部に対応する平板部内だけでなく、空隙部に対
応する平板部内にも、流れることができる。
【0028】これにより、平板部を薄くした際におけ
る、中足部近傍の磁束の流れをより一層よくすることが
でき、磁気飽和の発生を抑制できる。
【0029】本発明の請求項7記載の発明は、請求項1
記載の発明において、閉磁路磁芯の平板部を端子台の下
端面に配置するとともに、前記端子台の下端面に凹部を
設け、前記凹部に閉磁路磁芯の平板部を配置した構成で
ある。
【0030】上記構成により、端子台の下端面側の閉磁
路磁芯の平板部の厚み分の高さを低くすることができる
とともに、これに伴い、外形寸法を極力小さくして、低
背化を図ることができる。
【0031】以下、本発明の一実施の形態におけるトラ
ンスについて図面を参照しながら説明する。
【0032】図1は本発明の一実施の形態におけるトラ
ンスの分解斜視図、図2は同トランスの斜視図、図3は
同トランスの断面図、図4は同トランスの中足対向部を
示したE型形状磁芯の透過斜視図である。
【0033】図1〜図4において、本発明の一実施の形
態におけるトランスは、端子11を植設するとともに、
第1の貫通孔12を有した端子台13と、端子11に接
続するとともに、端子台13上に配置した第1の巻線1
4と、端子11に接続するとともに、第1の巻線14の
外側に巻回した第2の巻線15と、第1の貫通孔12に
挿入した閉磁路磁芯16とを備えている。
【0034】また、閉磁路磁芯16は、第1の貫通孔1
2に挿入する中足部19と、中足部19を支持する平板
部20と、側足部21を有し、中足部19の断面形状を
楕円形状にしたE型形状磁芯を2つ上下に組み合わせ、
中足部19の外側に、直接第1の巻線14を巻回してい
る。そして、楕円形状の中足部19の短手方向(X)を
側足部21方向とし、長手方向(Y)をE型形状磁芯の
側面方向とし、平板部20の厚さ(W1)を中足部19
の厚さ(W2)よりも薄くしている。
【0035】さらに、中足部19に対向する平板部20
の中足対向部28の側面外周表面積30を中足部19の
断面積以下にし、かつ平板部20の断面積の2倍以上に
している。
【0036】その上、楕円形状の中足部19の幅(H
2)(長手方向の長さ)を平板部20の幅(H1)より
も小さくして、中足部19の側面と平板部20の側面と
の間に空隙部25を設けるとともに、側足部21の幅
(H3)と平板部20の幅(H1)とを同一にしてい
る。
【0037】そして、一方のE型形状磁芯の平板部20
を端子台13の下端面23に配置するとともに、端子台
13の下端面23に凹部24を設けて、この凹部24に
平板部20を配置した構成である。
【0038】上記構成のトランスについて、以下その動
作を説明する。低背化を図るため、閉磁路磁芯16の平
板部20を薄くしても、中足部19の断面形状が楕円形
状なので、中足部19に対向する中足対向部28の側面
外周表面積30を減少させることがなく、中足部19近
傍を通過する磁束の流れを妨げず、磁気飽和の発生を抑
制することができるとともに、平板部20と中足部19
と側足部21を有したE型形状磁芯を2つ組み合わせる
ことにより、E型形状磁芯で閉磁路磁芯16を形成して
も、低背化を図る際の磁気飽和の発生を抑制できる。
【0039】また、中足部19に対向する平板部20の
中足対向部28の側面外周表面積30を中足部19の断
面積以下にし、かつ平板部20の断面積の2倍以上にし
ているので、閉磁路磁芯16内を流れる磁束の流量率を
良くしつつ、閉磁路磁芯16の薄型化を図ることができ
る。つまり、閉磁路磁芯16の薄型化に際して、閉磁路
磁芯16内を流れる磁束の磁束量が、中足部19から中
足対向部28、中足対向部28から平板部20にかけて
減衰するので、最も減衰量の大きい平板部20を通過す
る磁束量以上の磁束が中足対向部28に流れ、中足対向
部28を通過する磁束量以上の磁束が中足部19に流れ
るようにすることにより、磁束の流量効率を良くしつ
つ、閉磁路磁芯16の薄型化を図っている。
【0040】さらに、側足部21の厚さを平板部20の
厚さよりも厚くしているので、2つのE型形状磁芯を組
み合わせる際、側足部21どうしの接合において、多少
の接合ずれが生じても、磁束の流れる量を減少させるこ
とがない。
【0041】そして、楕円形状の中足部19の幅(H
2)(長手方向の長さ)を平板部20の幅(H1)より
も小さくして、中足部19の側面と、側足部21の側面
との間に空隙部25を設けているので、中足部19を通
過する磁束は、中足部19に対応する平板部20内だけ
でなく、空隙部25に対応する平板部20内にも、流れ
ることが可能となる。
【0042】その上、閉磁路磁芯16は、端子台13の
下端面23に平板部20が配置されるようにしているの
で、外形寸法を小さくできるとともに、端子台13の下
端面23に凹部24を設け、この凹部24に閉磁路磁芯
16の平板部20を配置するので、端子台13の下端面
23側の閉磁路磁芯16の平板部20の厚さ(W1)分
の高さを低くすることもできる。
【0043】さらに、閉磁路磁芯16の中足部19の外
側に、直接第1の巻線14を巻回するので、ボビン等の
巻枠を必要とせず、巻枠の使用時における、巻枠の両端
の鍔の厚み分の高さを低くでき、一層の低背化を図るこ
とができる。
【0044】このように本実施の形態によれば、低背化
を図るため、閉磁路磁芯16の平板部20を薄くして
も、中足部19の断面形状が楕円形状なので、中足部1
9に対向する中足対向部28の側面外周表面積30を減
少させることがなく、中足部19近傍を通過する磁束の
流れを妨げず、磁気飽和の発生を抑制することができる
とともに、平板部20と中足部19と側足部21を有し
たE型形状磁芯を2つ組み合わせることにより、E型形
状磁芯で閉磁路磁芯16を形成しても、低背化を図る際
の磁気飽和の発生を抑制できる。
【0045】また、中足部19に対向する平板部20の
中足対向部28の側面外周表面積30を中足部19の断
面積以下にし、かつ平板部20の断面積の2倍以上にし
ているので、閉磁路磁芯16内を流れる磁束の流量率を
良くしつつ、閉磁路磁芯16の薄型化を図ることができ
る。さらに、側足部21の厚さを平板部20の厚さより
も厚くしているので、2つのE型形状磁芯を組み合わせ
る際、側足部21どうしの接合において、多少の接合ず
れが生じても、磁束の流れる量を減少させることがな
く、磁気飽和の発生を抑制できる。
【0046】そして、楕円形状の中足部19の幅(H
2)(長手方向の長さ)を平板部20の幅(H1)より
も小さくして、中足部19の側面と、側足部21の側面
との間に空隙部25を設けているので、中足部19を通
過する磁束は、中足部19に対応する平板部20内だけ
でなく、空隙部25に対応する平板部20内にも、流れ
ることが可能となり、これにより、平板部20を薄くし
た際における、中足部19近傍の磁束の流れをより一層
良くすることができ、磁気飽和の発生を抑制できる。
【0047】その上、閉磁路磁芯16は、端子台13の
下端面23に平板部20を配置しているので、外形寸法
を極力小さくして、低背化を図ることができるととも
に、端子台13の下端面23に凹部24を設け、この凹
部24に閉磁路磁芯16の平板部20を配置するので、
端子台13の下端面23側の閉磁路磁芯16の平板部2
0の厚さ(W1)分の高さを低くすることができ、低背
化をより図ることができる。
【0048】さらに、閉磁路磁芯16の中足部19の外
側に、直接第1の巻線14を巻回するので、ボビン等の
巻枠を必要とせず、巻枠の使用時における、巻枠の両端
の鍔の厚み分の高さを低くでき、一層の低背化を図るこ
とができる。
【0049】なお、本発明の一実施の形態では、閉磁路
磁芯16をE型形状磁芯を用いて形成したが、平板部2
0と中足部19と側足部21を有したE型形状磁芯と、
平板部20のみを有した平板形状のI型形状磁芯とを組
み合わせても、E型形状磁芯を2つ組み合わせた場合と
同様に、低背化を図った際の磁気飽和の発生を抑制で
き、また、側足部21の厚さ(W3)を平板部20の厚
さ(W1)よりも厚くすることにより、E型形状磁芯の
側足部21とI型形状磁芯の平板部20を接合する際、
多少のずれが生じても、磁束の流れる量を減少させるこ
とがなく、磁気飽和の発生を抑制できる。
【0050】さらに、本発明の一実施の形態では、閉磁
路磁芯16の中足部19に、直接第1の巻線14を巻回
したが、第1の巻線14を空芯コイルにするとともに、
第1の巻線14を閉磁路磁芯16の中足部19の外側に
配置しても同様の効果を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、低背化を
図るため、閉磁路磁芯の平板部を薄くしても、中足部の
断面形状が楕円形状なので、中足部に対向する中足対向
部の側面外周表面積を減少させることがなく、中足部近
傍を通過する磁束の流れを妨げず、磁気飽和の発生を抑
制したトランスを提供することができるものである。
【0052】このとき、閉磁路磁芯の平板部を薄くする
際、平板部の断面積を減少させないように、必然的に平
板部の幅を大きくするので、中足部の断面形状を円形状
から楕円形状にしても、中足部の断面積を減少させるこ
ともない。
【0053】また、中足部に対向する平板部の中足対向
部の側面外周表面積を中足部の断面積以下にし、かつ平
板部の断面積の2倍以上にしているので、閉磁路磁芯内
を流れる磁束の流量率を良くしつつ、閉磁路磁芯の薄型
化を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるトランスの分解
斜視図
【図2】同トランスの斜視図
【図3】同トランスの断面図
【図4】同トランスの中足対向部を示したE型形状磁芯
の透過斜視図
【図5】従来のトランスの分解斜視図
【図6】同トランスの斜視図
【符号の説明】
11 端子 12 貫通孔 13 端子台 14 第1の巻線 15 第2の巻線 16 閉磁路磁芯 19 中足部 20 平板部 21 側足部 23 下端面 24 凹部 25 空隙部
フロントページの続き (72)発明者 広岡 裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子を植設するとともに、第1の貫通孔
    を有した端子台と、前記端子に接続するとともに、前記
    端子台上に配置した第1の巻線と、前記端子に接続する
    とともに、前記第1の巻線の外側に巻回した第2の巻線
    と、前記第1の貫通孔に挿入した閉磁路磁芯とを備え、
    前記閉磁路磁芯は、前記第1の貫通孔に挿入する中足部
    と、前記中足部を支持する平板部とを有しており、前記
    中足部の外側に、直接前記第1の巻線を巻回するととも
    に、前記中足部の断面形状を楕円形状にし、前記中足部
    に対向する前記平板部の中足対向部の側面外周表面積を
    前記中足部の断面積以下、かつ前記平板部の断面積の2
    倍以上にしたトランス。
  2. 【請求項2】 第1の巻線を空芯コイルにするととも
    に、前記第1の巻線を閉磁路磁芯の中足部の外側に配置
    した請求項1記載のトランス。
  3. 【請求項3】 閉磁路磁芯は、平板部と中足部と側足部
    を有したE型形状磁芯を2つ組み合わせており、楕円形
    状の前記中足部の短手方向を側足部方向とし、長手方向
    を前記E型形状磁芯の側面方向とした請求項1または請
    求項2記載のトランス。
  4. 【請求項4】 閉磁路磁芯は、平板部と中足部と側足部
    を有したE型形状磁芯と、平板部のみを有した平板形状
    のI型形状磁芯とを組み合わせており、楕円形状の前記
    中足部の短手方向を側足部方向とし、長手方向を前記E
    型形状磁芯の側面方向とした請求項1または請求項2記
    載のトランス。
  5. 【請求項5】 側足部の厚さを平板部の厚さよりも厚く
    した請求項3または請求項4記載のトランス。
  6. 【請求項6】 楕円形状の中足部の長手方向の長さを平
    板部の幅よりも小さくして、中足部の側面と平板部の側
    面との間に空隙部を設けた請求項1〜請求項5のいずれ
    か一つに記載のトランス。
  7. 【請求項7】 閉磁路磁芯の平板部を端子台の下端面に
    配置するとともに、前記端子台の下端面に凹部を設け、
    前記凹部に閉磁路磁芯の平板部を配置した請求項1記載
    のトランス。
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