JP2572163Y2 - フェライト磁心 - Google Patents

フェライト磁心

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JP2572163Y2
JP2572163Y2 JP1992033856U JP3385692U JP2572163Y2 JP 2572163 Y2 JP2572163 Y2 JP 2572163Y2 JP 1992033856 U JP1992033856 U JP 1992033856U JP 3385692 U JP3385692 U JP 3385692U JP 2572163 Y2 JP2572163 Y2 JP 2572163Y2
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ferrite core
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勝 篠田
徹 広橋
峰雄 佐藤
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富士電気化学株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、長方形の側面中央が窄
まった平面形状の底板部の両端にそれぞれ外足部を、中
央に中足部を配置した一体構造のフェライト磁心に関す
る。更に詳しく述べると、磁心高さ寸法が磁心長さ寸法
または磁心幅寸法の1/2以下で、特に回路基板に対し
て縦方向に面実装するのに適したフェライト磁心に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源などの薄型化・大容量
化の進展に伴い、使用部品であるトランスやチョークコ
イルなどにも同様の要求が生じている。このような薄型
化・大容量化に適合するフェライト磁心は、各足部が回
路基板面に対して垂直方向に延びる向きに面実装するタ
イプ(縦実装型)である。
【0003】この種のフェライト磁心としては、例えば
図4に示すように、底板部42の両端に外足部44,4
6を、また中央に円柱状の中足部48を、それぞれ同じ
方向に一体的に突設した構造があり、磁心高さ寸法は磁
心長さ(底板部42の長さ)寸法または磁心幅(底板部
42の幅)寸法の1/2以下である。底板部42は、長
方形の側面両端が広がり中央に向かって段差50を有
し、且つ側面中央が切欠き部49によって窄まった平面
形状をなしている。両外足部44,46はその外側三面
と底板部両端の一端面及び二側面が一面を形成する平面
形状であり、前記中足部48の側面が底板部42の狭窄
した側面に臨んでいる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】フェライト磁心を薄型
化するには、まず外足部と中足部を低くすると同時に、
底板部もできるだけ薄くすることが必要である。しかし
外足部及び中足部の高さは、内部に収容する巻線のスペ
ースによる制約を受け限界がある。底板部を薄くできれ
ば、磁心の軽量化にもつながり、好ましい。ところが上
記のような形状のフェライト磁心では、もともと中足付
け根部分での磁路断面積が小さいから、更に底板部が薄
くなると、その部分での磁束密度が増大して飽和してし
まう。そうすると例えばトランスなどに使用した場合、
所望の特性が得られず、また著しい波形歪みや温度上昇
を招いてしまう。このようにフェライト磁心の薄型化の
ため底板部を更に薄くすると、中足付け根部分で磁気飽
和が生じ、大容量化できない欠点があった。
【0005】また外足付け根部分では、底板部に段差が
あるため、磁路断面積が急激に減少している。従って底
板部が更に薄くなると、幅広の外足部は磁路的には有効
に利用されなくなる。そのため、このような磁心形状は
実装の際の占積率を小さくし難い問題もあった。
【0006】本考案の目的は、底板部を薄くしても磁気
飽和し難く、そのため薄型化・大容量化に適し、且つ磁
路全体にわたってほぼ均一な断面積として縦実装の際の
占積率を小さくできるフェライト磁心を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、底板部の両端
にそれぞれ外足部を、中央に中足部を配置した一体構造
で、磁心高さ寸法が磁心長さ寸法または磁心幅寸法の1
/2以下のフェライト磁心である。上記目的を達成する
ため本考案では、底板部は長方形の側面中央が窄まった
平面形状をなし、底板部両端の側面は中央に向かって
段差を有せず連続しており、両外足部はその外側三面
その三面に対応する底板部両端の端面及び二側面とそれ
ぞれ一面を形成する平面形状であり、前記中足部の平面
形状は長円形状で且つその長軸方向が底板部幅方向に一
致し、該中足部の短軸側面が底板部の狭窄した側面に臨
んでいる。中足部の平面形状としては、矩形の相対する
二辺をそれぞれ直径とする二個の半円とを組み合わせた
形状、あるいは楕円形状がある。
【0008】
【作用】本考案では、中足部の平面形状が長円状であ
り、その長軸方向が底板部の幅方向に一致させたので、
中足付け根部分での断面積が増大する。例えば中足部が
矩形の相対する二辺をそれぞれ直径とする二個の半円と
を組み合わせた平面形状の場合、従来の円形状と比較す
ると、矩形部分だけ中足付け根部分での断面積が増大す
る。従って、従来品と底板部の厚さが同一であるとする
と、断面積の増加分だけ磁束密度は低下し磁気飽和し難
くなり、大容量化できる。また従来品と同一容量でよい
場合には底板部を薄くできる。
【0009】底板部は、その両端の二側面から中央に向
かって段差を有せず連続していることにより、外足部の
磁路断面積が底板部の磁路断面積にほぼ等しくなり、従
来品に比べて幅方向に余分に突出することがなく、各磁
路を有効に活用でき、実装の際の占積率が小さくなる。
【0010】
【実施例】図1は、本考案に係るフェライト磁心の一実
施例を示す平面図である。このフェライト磁心は、底板
部12の両端にそれぞれ外足部14,16を、また中央
に中足部18を配置した一体構造をなしている。底板部
12は、長方形の側面中央に切欠き部19を形成して窄
まった平面形状をなし、底板部両端の二側面は中央に向
かって段差を有せず連続している。両外足部14,16
は、その平面形状が長方形状であり、その外側三面と前
記底板部12の両端の一端面及び二側面が一面をなして
いる。また中足部18は、矩形の相対する二辺をそれぞ
れ直径とする二個の半円とを組み合わせた平面形状であ
り、且つその長軸方向が底板部幅方向に一致するように
設けられ、該中足部18の短軸側面が底板部の狭窄した
側面(切欠き面)に臨んでいる。
【0011】トランスやチョークコイルを構成する場合
は、図2に示すように、このようなフェライト磁心を2
個、それらの各足部の端面が向き合うように組み合わせ
る。図示していないが、それらの間の空間にコイルを巻
装したボビンを装着することになる。
【0012】ここで、2個のフェライト磁心を組み合わ
せた高さH1 は、磁心長さ(底板部12の長さ)L1
1/2以下である。中足部18の長軸方向長さL2 は、
コイル巻幅に相当する分にコイルを巻装したボビンの端
子引き出し分を差し引いた分だけ磁心幅(底板部12の
幅)L3 よりも小さい。また底板部12の厚さH3 は各
足部の高さH2 とほぼ同一である。
【0013】この組み合わせフェライト磁心では、磁路
は、一方のフェライト磁心の中足部18、底板部12、
外足部14,16、を通り、他方のフェライト磁心の外
足部14,16、底板部12、中足部18を通るように
形成される。このフェライト磁心では、中足部18が矩
形と半円を組み合わせた形状で且つその長軸方向が底板
部12の幅方向に一致しているため、矩形の一辺の長さ
分だけ中足付け根部分での磁路断面積が増加する。従っ
て、磁気飽和が起こり難くなり、大容量化を図ることが
できる。逆に、それほど大容量化を必要としない場合に
は、底板部を薄くでき、フェライト磁心の薄型化を図る
ことができる。
【0014】また本考案では、底板部12両端部分で
は、その二側面は中央に向かって段差を有せず連続する
形状になっている。つまり従来品のように外足部が磁心
の幅方向に突出していない。そのため外足付け根部分が
過度に大きな断面積を持たず、中足付け根部分とほぼ同
等の断面積となる。これによって磁路断面積に無駄が生
じず、磁心幅方向の突出が存在しないため、小型化でき
実装時の占積率が小さくなる。
【0015】本考案の他の実施例を図3に示す。図3の
Aは、底板部22の中央狭窄部分に丸味を持たせると共
に、外足部24,26の内面を凹状の曲面で構成してい
る。このようにすると、コイルを巻装したボビンを中足
部28に装着するのが容易となり、且つコイルとフェラ
イト磁心との結合状態も良好となる。図3のBは、中足
部38の平面形状を楕円とし、外足部34,36の内面
も該中足部38の外面形状に対応する(ほぼ相似の)曲
面形状としている。この構成は中足付け根部分での断面
積が増加するため、好ましい特性が得られる。
【0016】
【考案の効果】本考案は上記のように中足部の平面形状
を長円形状とし且つその長軸方向を底板部幅方向に配置
したから、中足部の付け根部分の長さが増加し、それに
伴ってその部分での断面積が増加することにより、磁気
飽和が生じ難くなり、大容量化を図ることができる。ま
た従来と同程度の容量でよい場合は、底板部を薄くする
ことができ、フェライト磁心の薄型化を図ることができ
る。
【0017】更に本考案では、底板部両端の二側面は中
央に向かって段差を有せず連続しているため、外足付け
根部分の断面積も過度に大きくならず、磁路全体にわた
ってほぼ均一な断面積とすることができ、フェライト材
料の有効利用が図られ、最適形状となる。それによっ
て、底板部両端での幅方向の広がりが無くなり、小型化
でき、回路基板への縦実装時の占積率が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るフェライト磁心の一実施例を示す
平面図。
【図2】図1のフェライト磁心を2個組み合わせた状態
を示す側面図。
【図3】本考案に係るフェライト磁心の他の実施例を示
す平面図。
【図4】従来のフェライト磁心の一例を示す平面図。
【符号の説明】
12 底板部 14 外足部 16 外足部 18 中足部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−146407(JP,U) 実開 昭61−136514(JP,U) 実開 昭59−131126(JP,U) 実開 昭56−51329(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板部の両端にそれぞれ外足部を、中央
    に中足部を配置した一体構造で、磁心高さ寸法が磁心長
    さ寸法または磁心幅寸法の1/2以下のフェライト磁心
    において、底板部は長方形の側面中央が窄まった平面形
    状をなし、底板部両端の側面は中央に向かって段差を
    有せず連続しており、両外足部はその外側三面がその三
    面に対応する底板部両端の端面及び二側面とそれぞれ
    面を形成する平面形状であり、前記中足部の平面形状は
    長円形状で且つその長軸方向が底板部幅方向に一致し、
    該中足部の短軸側面が底板部の狭窄した側面に臨んでい
    ることを特徴とするフェライト磁心。
  2. 【請求項2】 中足部の平面形状が、矩形の相対する二
    辺をそれぞれ直径とする二個の半円とを組み合わせた形
    状、又は楕円形状である請求項1記載のフェライト磁
    心。
JP1992033856U 1992-04-22 1992-04-22 フェライト磁心 Expired - Fee Related JP2572163Y2 (ja)

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