JP2520521Y2 - コイルボビン - Google Patents

コイルボビン

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JP2520521Y2
JP2520521Y2 JP1992079470U JP7947092U JP2520521Y2 JP 2520521 Y2 JP2520521 Y2 JP 2520521Y2 JP 1992079470 U JP1992079470 U JP 1992079470U JP 7947092 U JP7947092 U JP 7947092U JP 2520521 Y2 JP2520521 Y2 JP 2520521Y2
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coil bobbin
flange
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ferrite
short
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正 三井
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  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はスイッチング電源等に用
いられるフェライト磁心を装着するコイルボビンに関す
る。
【0002】近時コンピュータおよびその端末装置、事
務機械の進歩に伴なって、小型、軽量、薄型であってし
かも大容量のスイッチング電源装置が必要となってきて
いる。この電源装置には例えば100KHz以上というような
極めて高い周波数を使用するトランスが使用されるが、
このトランスの磁心としては高周波性能に優れているフ
ェライト材、例えば、Mn-Zn 系のフェライト材を使用す
れば、珪素鋼板を使用したものに比べて数分の一または
十数分の一の大きさですむという利点がある。
【0003】このようなフェライト磁心には従来、図3
((イ)は正面図、(ロ)は底面図、(ハ)は(ロ)図
におけるハ−ハ断面を矢印方向に見た図)に例示するよ
うなものが使用されていた(昭和56年実用新案登録願第
056819号参照)。すなわち同 2 図において、フェライト磁心1は断面が直線と円弧とか
ら成る切欠き部2Aを有する略矩形状の板2と板に立設
されている1個の円柱磁脚3と2個の外側磁脚4とから
成っている。円柱磁脚は板の略中央部で、切欠き部のな
い方の端縁に接して設けられている。また外側磁脚の断
面の輪郭線は板の側面の延長面上にある線4A、4B、
4Cと切欠き部の輪郭線4Dと、円柱脚3の軸心を中心
とする円弧4Eと、円弧4Eと線4Cとを結ぶ直線4F
とから成っている。
【0004】図4はこの磁心1を装着するコイルボビン
を例示した図で、(イ)は正面図、(ロ)は底面図であ
る。同図において、コイルボビン11は両端にフランジ
部12Aを有する円筒状の本体12と、複数個の端子ピ
ン13Aを具えた端子部13とから成っており、合成樹
脂等の絶縁材から一体的に成型されている。 このコイ
ルボビンに巻線を施し、その本体12の円筒の内面に前
記した磁心1の2個をその円柱磁脚3をその開放端(図
3(ロ)における上方の端)を互いに向き合わせた形で
挿入することにより、トランス(図示せず)が組立てら
れている。このトランスは通常プリント基板にその端子
ピン13Aを挿入して取付けられている。
【0005】以上述べた従来のフェライト磁心とこれを
用いたスイッチング電源用トランスは、珪素鋼板を用い
たものに比べてその大きさを極めて小さくできるという
利点があるが、なおかつ次に示すような欠点を有してい
た。すなわち、スイッチング電源に使用する各種の電気
部品は通常すべてプリント基板に取付けられているが、
近時各部品の小型化が進み、特に薄型化が計られている
ので、従来の電源用トランスはプリント基板に取付けら
れる部品のうち最も厚さが大きく、それがスイッチング
電源装置全体の小型化を阻害していた。
【0006】
【考案が解決しようとする問題点】本考案は従来のスイ
ッチング電源用のフェライト磁心の以上述べた欠点を解
消し、トランスに組立てて、プリント基板に取付けた場
合、薄型で、スイッチング 3 電源装置全体の小型化を可能とするようなフェライト磁
心を開発した際に、その効果を十分に発揮しうるコイル
ボビンを開発し提供しようとするものである。
【0007】
【問題点を解決するための手段およびその作用】出願
人、考案者等はこの以上述べた従来の問題点を解決する
ため、図3に示した従来のフェライト磁心の改良につい
て各種の試験研究を行なった結果次に示すような結論を
得ることができた。 電源用トランスの厚さを減らそうとする場合、支配
的な要素となるのはフェライト磁心の円柱磁脚の直径で
あり、これを小さくすれば、厚さを減らすことができ
る。 しかしながら電源用トランスが所定の性能を発揮す
るためにはこの円柱磁脚(中心磁脚)は所定の断面積を
必要とする。 断面の形状は必ずしも円である必要はないが、外側
磁脚と対向している部分は磁力線が集中したり、巻線が
密着しにくいようなかど部を避ける必要があり、円弧に
することが望ましい。
【0008】本考案は以上の結論に基づいて開発された
フェライト磁心の効果を最大限に発揮するためになされ
たものであり、コイルボビンを次のような構成とするこ
とにより前記した問題点を解決しているのである。すな
わち、それは断面が矩形と該矩形の短辺を直径とする2
個の半円弧とから形成される形状を有し、同形の断面を
有する磁心の中心磁脚が挿通される筒状の本体と、該筒
状の本体の両端部にそれぞれ設けられているフランジ
と、該フランジにそれぞれ取付けられ、前記短辺と平行
な方向に端子ピンが立設されている端子部とを具え、絶
縁材から一体的に成型されているトランス用のコイルボ
ビンである。
【0009】前記した出願人、考案者等の試験研究で
は、更に従来のフェライト磁心の改良について、必ずし
も必須ではないが前記〜に加えて、次の条件を満す
ことが望まれるという結論をだしており、本考案に関連
するフェライト磁心もなるべくこの条件を満すように計
られている。 4 中心磁脚の断面積を2個の外側磁脚の断面積の和と
ほぼ等しくする。 外側磁脚の中心磁脚と対向する部分の断面の輪郭線
は中心磁脚の半円弧と同心円の円弧と直線とで構成す
る。 矩形状板に切欠きを設ける。 中心磁脚と外側磁脚および、切欠きとの間に段部を
設ける。 前記段部には面取りを施す。 本考案に関連するフェライト磁心が以上のような構成と
なっているために、本考案に係るコイルボビンもこれに
合わせて次のような構成を取ることが望まれる。すなわ
ちそれは、前記フランジは長短2本の平行線と、短平行
線と接続する2本の凸円弧と、円弧と長平行線とを結
び、長平行線と直交する2本の直線とに囲まれて成る形
状をしていることを特徴とするものである。本考案に係
るコイルボビンに巻線を施したものに本願に関連した以
上述べたフェライト磁心を装着すれば、従来の電源用ト
ランスと比べて性能が劣ることなく、しかも厚さの小さ
い電源用トランスが得られ、これをプリント基板等に取
付けて使用すればスイッチング電源装置の小型化が可能
となるのである。
【0010】
【実施例】以下図面に基づいて本考案の実施例について
説明する。図2は本考案に関連したフェライト磁心を例
示した図で、(イ)は正面図、(ロ)は底面図、(ハ)
は(ロ)図におけるハ−ハ断面を矢印方向に見た図であ
る。同図において、フェライト磁心21は略矩形状の板
22、この板に立設されている1個の中心磁脚23、2
個の外側磁脚24から成り、フェライト材から一体的に
成型されている。略矩形状の板22の一方の長辺の部分
には切欠き22Aが設けられている。中心磁脚23の断
面の形状は矩形と矩形の短辺を直径とする2個の半円弧
23Aとから形成されており、矩形の長辺23Bの一方
は矩形状板22の切欠きのない方の長辺を含む側面の延
長面上にある。外側磁脚24の断面の輪郭は、矩形状板
22の短辺を含む側面の延長面上にある線24A、矩形
状板22の長辺を含む側面の延長面上にある2本の線2
4B、前記半円弧23Aと同心の円弧24C、この 5 円弧から線24Bに下した各2本宛の2組の垂線24D
から成っている。中心磁脚23と切欠き22Aとの間お
よび、中心磁脚23と外側磁脚24との間には段部22
Bが形成されており、この段部と切欠き22Aおよび、
矩形状板22の側面とで形成される稜部は面取り22C
が施されている。
【0011】図1は本考案に係るコイルボビンを例示し
た図で、(イ)は正面図、(ロ)は底面図である。前記
したフェライト磁心はこのようなコイルボビンに装着さ
れて使用される。同図において、コイルボビン31はフ
ランジ32Aを有する筒状の本体32、端子ピン33A
を有する端子部33とから成っている。本体32の筒の
断面は矩形とその短辺を直径とする2個の半円とから形
成される形状となっている。また、この例の場合はフラ
ンジ32Aはその輪郭線は長短2本の平行線34A、3
4B、短い平行線34Aに接続する2つの凸円弧34
C、この凸円弧から長い平行線34Bに下ろした2本の
垂線34Dから成っている。このようにすることによっ
て、この輪郭線が前記したフェライト磁心の輪郭線22
C、24C、24Dと一致し、装着したフェラィト磁心
をしっかりと保持することができる。更にこの例の場合
にはフランジ32Aの外側にはつ部32Bが形成され
ている。このつ部が形成されていることにより、フラ
ンジの機械的強度が向上し、巻線を図1(ロ)の上部又
は下部に引出すときにはこの部分が磁心の切欠き22A
部の上面を覆うので、磁心と巻線との絶縁性を向上する
ことができる。またこのつ部があれば、自動機での装
着に利便がある。すなわち、コイルボビンの上端部の左
右に平坦部があるので、ロボットが吸着等により、トラ
ンスとしての完成品の取扱いを容易にしている。そのた
めにロボット用の為に取扱い用の機構を新たに設けてボ
ビンの高さを大きくする必要もない。このコイルボビン
31に巻線を巻回し、本体32の筒の内面に両側から2
個のフェライト磁心21の中心磁脚23を挿通すること
によってスイッチング電源用のトランスが組立てられ
る。このトランスはプリント基板に取付けても厚さが大
きくならず、したがってスイッチング電源装置等を小型
化することが可能である。
【0012】
【考案の効果】本考案はスイッチング電源等に使用する
トランス用のコイルボビンを、フェライト磁心の中心磁
脚の形状が従来の円柱状のものから矩形と半円弧とから
なる断面形状を持つ柱状体なったことに対応してこのフ
ェライト磁心の中心磁脚を挿通する筒状の本体を中心磁
脚と同等な形状とすること等により、スイッチ電源用ト
ランスを薄型とし、スイッチング電源装置等を小型化す
ることを可能とする等の優れた効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコイルボビンを例示した図で、
(イ)は正面図、(ロ)は底面図である。
【図2】本考案に関連するフェライト磁心を例示した図
で、(イ)は正面図、(ロ)は底面図、(ハ)は(ロ)
図におけるハ−ハ断面を矢印方向に見た図である。
【図3】従来のフェライト磁心を例示した図で、(イ)
は正面図、(ロ)は底面図、(ハ)は(ロ)図における
ハ−ハ断面を矢印方向に見た図である。
【図4】従来の磁心を装着するコイルボビンを例示した
図で、(イ)は正面図、(ロ)は底面図である。
【符号の説明】 1 フェライト磁心 2 板 2A 切欠き
3 円柱磁脚 4 外側磁脚 4A、4B、4C、4D、4E、4
F 輪郭線 11 コイルボビン 12 本体 12A フ
ランジ 13 端子部 13A 端子ピン 21 フ
ェライト磁心 22 矩形状板 22A 切欠き 22B 段
部 22C 面取り 23 中心磁脚 23A 半
円弧 23B 長辺 24 外側磁脚 24A、24B、24C、24D 輪郭線 31 コイルボビン 32 本体 32A フ
ランジ 32B つ部 33 端子部 33A 端子
ピン 34A、34B、34C、34D 輪郭線

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が矩形と該矩形の短辺を直径とする
    2個の半円弧とから形成される形状を有し、同形の断面
    を有する磁心の中心磁脚が挿通される筒状の本体と、該
    筒状の本体の両端部にそれぞれ設けられているフランジ
    と、該フランジにそれぞれ取付けられ、前記短辺と平行
    な方向に端子ピンが立設されている端子部とを具え、絶
    縁材から一体的に成型されているトランス用のコイルボ
    ビン。
  2. 【請求項2】 前記フランジは長短2本の平行線と、短
    平行線と接続する2本の凸円弧と、円弧と長平行線とを
    結び、長平行線と直交する2本の直線とに囲まれて成る
    形状をしていることを特徴とする請求項1のコイルボビ
    ン。
  3. 【請求項3】 前記フランジの外側には板状のつ部が
    形成されていることを特徴とする請求項2のコイルボビ
    ン。
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JP7311010B2 (ja) * 2018-09-07 2023-07-19 株式会社プロテリアル フェライト磁心
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US4365552A (en) * 1980-05-20 1982-12-28 Harris Corporation Automatic cylinder skewing apparatus

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