JPH05258975A - 高周波昇圧トランス - Google Patents

高周波昇圧トランス

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JPH05258975A
JPH05258975A JP4089482A JP8948292A JPH05258975A JP H05258975 A JPH05258975 A JP H05258975A JP 4089482 A JP4089482 A JP 4089482A JP 8948292 A JP8948292 A JP 8948292A JP H05258975 A JPH05258975 A JP H05258975A
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winding
bobbin
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transformer
winding shaft
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Shigeaki Watanabe
薫明 渡辺
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Toko Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】銅損を小さくし高効率で低背型とする。生産性
の向上。 【構成】対向する二側面に面付け型の端子20を植設した
ベース部11及びベース部11の中央から上方に突出した円
筒状の巻軸12と有するボビン10と、巻軸12に巻回された
内側巻線30と、内側巻線30の外側に巻回された外側巻線
50と、上下方向に突き合わされて閉磁路を形成する一対
の磁性体コア60、70とを備え、少なくとも一方のコア70
に設けた円柱形の中央脚73を巻軸12の中に挿入し、内側
巻線30のリード線と外側巻線50のリード線をそれぞれボ
ビン10の異なる側面の端子20に接続するとともに、外側
巻線50の巻幅Wを外側巻線50の高さHより大きくした高
周波昇圧トランス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶の背面を照明する
冷陰極管等を点灯するためのインバータに用いるのに好
適な小型で薄形の高周波昇圧トランスの構成に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のインバータ用高周波昇圧トランス
は図1のように構成されている。複数の鍔1を有する中
空のボビン2には、低圧側一次巻線L1 と高圧側二次巻
線L2が鍔1で分離して巻回されている。高電圧が発生
する二次巻線L2 は、さらに鍔1で複数段に分割して巻
かれることにより、重なり合う線間の電位差を低くして
絶縁破壊を防止するようにしてある。ボビン2の中空部
3には二つのE形コア4、5のそれぞれの中央脚6、7
が挿入され、コア4とコア5が互いに突き合わせて固定
されている。そして、これらのボビン2とコア4、5
が、端子を植設した絶縁性のベース(図示せず)の上に
固定された構造であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のトランスは、
狭い隙間に取付けられるようにするために薄形に構成す
る必要がある。このため、ボビン2の断面形状が偏平な
長方形となり、巻数が同じでも巻線長が長くなって導体
抵抗が増え効率が低下する欠点があった。従来の角形ト
ランスは、ボビンやコアの下にベースを取付けるので薄
形化の上で5mm程度が限界であり、これ以上厚みを圧
縮して幅を広げると銅損が著しく増加する問題があっ
た。また、二次巻線L2 を分割巻きしなければならない
ので、巻線作業が複雑になり、全体の体積が増加する欠
点もあった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、銅損が小さく高効率で低背型
の高周波昇圧トランスを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、対向する二側
面に面付け型の端子を植設したベース部とこのベース部
のほぼ中央から上方に突出した円筒状の巻軸とを有する
絶縁性のボビンと、巻軸に巻回された内側巻線と、内側
巻線の周りに巻回された外側巻線と、上下方向に突き合
わされて閉磁路を形成する一対の磁性体コアとを備え、
少なくとも一方のコアに設けた円柱形の中央脚をボビン
の巻軸の中に挿入し、内側巻線のリード線と外側巻線の
リード線をそれぞれボビンの異なる側面の端子に接続す
るとともに、外側巻線の巻幅Wをその巻線の高さHより
大きくした構成を特徴とする。
【0006】
【実施例】図2は本発明による高周波昇圧トランスの一
実施例を示す正面断面図、図3は側面断面図、図4は要
部の分解斜視図である。プラスチック製のボビン10は、
対向する二側面に複数の端子20を植設したベース部11
と、このベース部11の中央から上方に突出した円筒形の
巻軸12を備えており、巻軸12の上端には鍔13を設けてあ
る。端子20は、その先端の下面がボビン10の下端と同じ
水平位置になるように横方向に延ばして面付け型に成形
してある。また、図5のボビン10下面図から明らかなよ
うに、ベース部11の端子20を植設した側の二側面には、
巻軸12付近まで達するスリット14、及びスリット15がそ
れぞれ設けてある。巻軸12には低圧側の内側巻線30を巻
回し、この内側巻線30の外側には絶縁リング40を介して
高圧側の外側巻線50を、巻軸12の中心軸に直交する方向
に多層に巻き重ね、さらにその外側に絶縁リング45を取
付けてある。
【0007】図示は省略してあるが、内側巻線30のリー
ド線は一方のスリット14を通して引き出し、ボビン10の
一方の側面に植設された端子20に接続してある。外側巻
線50のリード線は他方のスリット15を通して引き出し、
ボビン10の他方の側面に植設された端子20に接続してあ
る。なお、内側巻線30としては、一次巻線の他に帰還巻
線等が一緒に巻回されることがある。
【0008】一対の磁性体コア60、70は、ボビン10を上
下方向から挾んで互いに突き合わされて閉磁路を形成し
ている。図4から明らかなように、上側のコア60は平板
形、下側のコア70は断面E形をしている。下側のコア70
は、平板部71とその両端に一体に形成された外脚72、及
び平板部71の中央に一体に形成された円柱形の中央脚73
を有しており、中央脚73は巻軸12の中空部に挿入されて
いる。図示は省略してあるが、コア60と中央脚73との
間、あるいはコア60と中央脚73及び外脚72の間にプラス
チックフィルムを挿入したり隙間を設けたりすることに
より、磁気飽和が起きにくい構造とされる。
【0009】ボビン10の下面には、図5のように両側の
肉厚部16で挟まれた凹部17を形成してある。この凹部17
に下側のコア70の平板部71が嵌合しており、図2から明
らかなように、下側のコア70の下端と、ボビン10の下端
と、端子20の下端は同一平面上に位置している。
【0010】図6に示すように、線材8を矢印方向に多
層に巻き重ねていくと、どの層も巻き始めの部分と次層
目の巻き終わりの部分が隣合うことになる。しかし、上
述のトランス構造において、外側巻線50の両端にかかる
電圧が2kVある場合でも、外側巻線50を例えば20層に
巻回すれば、両者間にかかる電圧は2000÷10であ
り200Vとなるので、鍔で二次巻線L2 を複数段に分
割して巻いた従来例と同様、重なり合う線材間の電位差
が低くなり絶縁破壊が防止される。インバータ用の高周
波昇圧トランスの中には高圧側巻線の電圧が小さいもの
で1000V以下のものもあるが、絶縁破壊を防止する
ためには、外側巻線50の高さHを小さくし巻幅Wを大き
くすればよい。
【0011】なお、図7に示すように、一対のコアとし
て同一形状のE形コア80を用い、両コア80の中央脚83を
ボビン10の巻軸12の中で突き合わせた構成としてもよ
い。線材を断面が円形の巻軸に巻回する丸形トランスの
形状は、角形のものに比べて巻線線材が短縮されるの
で、同じ磁性材料で同一の性能を実現する場合、銅損が
減り、体積も小さくできる点で有利である。特に、イン
バータトランスとして使用する場合は一次巻線に数10
kHzの大振幅共振電流が流れるため一次巻線の銅損低
減はトランスの変換効率の改善に大きく寄与できる要因
となる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、低背形で、しかも銅損
の少ない高周波昇圧トランスを構成できる。特に、下側
のコアとボビンと端子のそれぞれの下端が同一平面上に
位置するように構成することにより、一層低背化された
面付け型トランスが得られる。また、トランスの上面を
平らに構成できるので、プリント基板に実装する際に真
空吸着によって保持できる利点がある。二次巻線を複数
段に分割巻きしなくてもよいので、巻線工程が簡略化さ
れ生産性が向上する効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のトランスの分解斜視図
【図2】 本発明のトランスの一実施例を示す正面断面
【図3】 同トランスの側面断面図
【図4】 同トランス要部の一部を切欠した分解斜視図
【図5】 同トランスにおけるボビンの下面図
【図6】 多層に巻いた線材を断面にした状態の説明図
【図7】 本発明のトランスの他の実施例を示す側面断
面図
【符号の説明】
10 ボビン 11 ベース部 12 巻軸 20 端子 30 内側巻線 50 外側巻線 60 コア 70 コア 73 中央脚

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する二側面に面付け型の複数の端子
    を植設したベース部と該ベース部のほぼ中央から上方に
    突出した円筒状の巻軸とを有する絶縁性のボビンと、該
    巻軸に巻回された内側巻線と、内側巻線の外側に巻回さ
    れた外側巻線と、上下方向に突き合わされて閉磁路を形
    成する一対の磁性体コアとを備え、少なくとも一方のコ
    アに設けた円柱形の中央脚をボビンの巻軸の中に挿入
    し、内側巻線のリード線と外側巻線のリード線をそれぞ
    れボビンの異なる側面の端子に接続するとともに、外側
    巻線の巻幅Wを該外側巻線の高さHより大きくしたこと
    を特徴とする高周波昇圧トランス。
  2. 【請求項2】 一対のコアが、ボビンの上側に取付けら
    れた平板形の第1のコアと、中央脚を有する断面E形で
    ボビンの下側に取付けられた第2のコアからなる請求項
    1の高周波昇圧トランス。
  3. 【請求項3】 一対のコアを、共に中央脚を有する断面
    E形の同一形状のものとし、両コアの中央脚をボビンの
    巻軸の中で突き合わせた請求項1の高周波昇圧トラン
    ス。
  4. 【請求項4】 ボビンのベース部の下面に下側のコアと
    嵌まり合う凹部を設け、下側のコアの下端と、ボビンの
    下端と、端子の下端を同一平面上に位置させた請求項2
    または請求項3の高周波昇圧トランス。
JP4089482A 1992-03-13 1992-03-13 高周波昇圧トランス Expired - Fee Related JP2737067B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4526221B2 (ja) * 2000-01-20 2010-08-18 スミダコーポレーション株式会社 インバータトランス

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JP2737067B2 (ja) 1998-04-08

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