JPH08264356A - リーケージトランス - Google Patents

リーケージトランス

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JPH08264356A
JPH08264356A JP7091454A JP9145495A JPH08264356A JP H08264356 A JPH08264356 A JP H08264356A JP 7091454 A JP7091454 A JP 7091454A JP 9145495 A JP9145495 A JP 9145495A JP H08264356 A JPH08264356 A JP H08264356A
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JP
Japan
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foot
core
leakage
main core
window
Prior art date
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Pending
Application number
JP7091454A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Saito
賢 齊藤
Kenji Morimoto
健嗣 森本
Takashi Nozato
孝 野里
Takahiko Adachi
崇彦 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tabuchi Electric Co Ltd
Original Assignee
Tabuchi Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tabuchi Electric Co Ltd filed Critical Tabuchi Electric Co Ltd
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Publication of JPH08264356A publication Critical patent/JPH08264356A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コアの鉄の使用量を節約するとともに、窓面
積の増大による出力増大を可能にしたリーケージトラン
スを提供する。 【構成】 リーケージコア6から主コア12へ漏れる磁
束によって、主コア12の中足第2部12C2 ,第2の
連結部12E,および外足第2部12A2 からなる磁気
通路W2 を通る磁束が減少する分に応じて、中足第2部
12C2 と外足第2部12A2 の少なくとも1方の端部
を切り欠いて、これら第2部12C2 ,12A2 の断面
積を減少させている。従って、主コア12の鉄の使用量
を節約して低コスト化を図るとともに、主コア12の窓
部15の窓面積を大きくして2次巻線14Sのターン数
を増やし出力増大も図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コイルの1次巻線と
2次巻線間にリーケージコアが設けられて、この間の磁
気的結合を粗にしたリーケージトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、リーケージトランスは、図6に
示すように、主コア2と、主コア2に装着された1次巻
線4Pおよび2次巻線4Sからなるコイル4と、1次巻
線4Pと2次巻線4Sとの間に設けられたリーケージコ
ア6とを備えている。リーケージコア6は、コイルの1
次巻線4Pと2次巻線4S間の磁気的結合を粗にして、
主磁束MFに対して漏れ磁束LFを発生させるために設
けられている。
【0003】リーケージトランスを用いた鉄共振安定化
電源は、この漏れ磁束LFを利用した自己レギュレーシ
ョン機能により、入力電圧の変動に対して出力電圧をほ
ぼ一定に保つので、電子レンジやアーク溶接機などに広
く用いられている。
【0004】このリーケージトランスにおいて、主コア
2は、例えばけい素鋼板のような板材(ラミネートコ
ア)を重ね合わせたもので、通常のトランスのコアと同
一形状のものが用いられる。また、リーケージコア6も
同様にけい素鋼板のようなラミネートコアを重ね合わせ
たものが用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来リ
ーケージトランスにおいて、上記のように、主コア2は
通常のトランスのコアと同一形状のものが用いられてい
たため、材料に無駄があるという問題があった。また、
主コア2の窓面積も小さいので、コイル4のターン数を
増やせず、出力(容量)を十分大きくできないという問
題もあった。
【0006】この発明は上記の問題点を解決して、コイ
ルの鉄の使用量を節約するとともに、窓面積の増大によ
る出力増大も可能にしたリーケージトランスを提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のリーケージトランスは、中足部とその左
右両側の外足部とをそれらの縦方向両端において、第1
および第2の連結部で連結してなる主コアと、前記中足
部、外足部および両連結部により囲まれた矩形の窓部に
位置し、中足部の縦方向にずれて位置する第1部および
第2部のうち中足第1部に装着された1次巻線および中
足第2部に装着された2次巻線からなるコイルと、上記
窓部の1次巻線と2次巻線間に設けられたリーケージコ
アとを有するリーケージトランスであって、リーケージ
コアから主コアへ漏れる磁束によって、主コアの中足第
2部,第2の連結部,および外足第2部からなる磁気通
路を通る磁束が減少する分に応じて、中足第2部と外足
第2部の少なくとも1方の側部を切り欠いて、これら第
2部の横断面積を減少させている。ここで、横断面積と
は磁気通路を横断する面で切断したときの断面積をい
う。
【0008】請求項2のリーケージトランスは、請求項
1において、さらに、第2の連結部が、上記中足第2部
または外足第2部と同一の横断面積に設定されている。
【0009】
【作用および効果】請求項1の発明によれば、リーケー
ジコアから主コアへ漏れる磁束によって、主コアの中足
第2部,第2の連結部,および外足第2部からなる磁気
通路を通る磁束が減少する分に応じて、中足第2部と外
足第2部の少なくとも1方の側部を切り欠いて、これら
第2部の横断面積を減少させている。従って、コアの鉄
の使用量を節約するので低コスト化を図ることができ
る。また、中足第2部の横断面積が減少すると、コイル
のターン長が短くなり銅の使用量が少なくなるので低コ
スト化を図ることができる。さらに、主コアの窓面積が
大きくなるのでコイルのターン数を増やして出力増大を
図ることもできる。
【0010】請求項2の発明によれば、第2の連結部
が、中足第2部または外足第2部と同一の横断面積に設
定されている。従って、さらに、主コアの鉄の使用量を
節約し、低コスト化を図ることができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1に、この発明の一実施例に係るリーケージ
トランスの斜視図を示す。このリーケージトランスは、
外鉄形のトランスであり、主コア12と、主コア12に
装着された1次巻線14Pおよび2次巻線14Sからな
るコイル14と、1次巻線14Pと2次巻線14Sとの
間に設けられたリーケージコア6とを備えている。
【0012】図2に図1の正面図を示す。主コア12
は、中央部の足部(以下、中足部)12Cとその左右両
側の足部(以下、外足部)12A,12Bとをそれらの
縦方向両端において、第1および第2の連結部12D,
12Eで連結したものであり、各部12A〜12Eは、
それぞれ複数のほぼ矩形のけい素鋼板のような板材(ラ
ミネートコア)を重ね合わせて形成されている。つま
り、コア12は、各部12A〜12Eに5分割されてい
る。
【0013】コイル14は、中足部12C、外足部12
A,12Bおよび両連結部12D,12Eにより囲まれ
た矩形の窓部15に位置する。窓部15内の1次巻線1
4Pは中足部12C下部の中足第1部12C1 に、2次
巻線14Sは中足部12C上部の中足第2部12C2 に
装着されている。そして、1次巻線14Pと2次巻線1
4S間にはリーケージコア6が設けられている。このリ
ーケージコア6は、例えば主コア12と同様の材質のけ
い素鋼板を重ね合わせたものが用いられる。
【0014】ここで、このリーケージトランスにおい
て、コイル14が通電されると、このリーケージコア6
から主コア12へ漏れる磁束LFが発生し、この漏れ磁
束LFは、主コア12の中足第1部12C1 、第1の連
結部12D、および外足12A下部の外足第1部12A
1 からなる磁気通路W1 を通る。従って、1次巻線14
Pと2次巻線14Sとの磁気的結合が1にならない。例
えば、電子レンジ用トランスであれば、この磁気的結合
を0.95にする。つまり、全体の磁気通路Wを通る磁
束を100%とすると、リーケージコア6から主コア1
2へ、約5%の漏れ磁束LFが磁気通路W1 を通ること
になり、この結果、中足第2部12C2 、第2の連結部
12E、および外足12A上部の外足第2部12A2 か
らなる磁気通路W2 を通る主磁束MFは約95%に減少
する。右半部の磁気通路W3 および磁気通路W4 におい
ても同様に主磁束MFが減少する。
【0015】一般に、磁気回路において、Φを磁束、N
をコイル巻数、Iをコイルの電流密度、Rを磁気抵抗、
Lを磁路長、μを透磁率、Aを磁気通路の断面積(コア
の横断面積に等しい)とすると、Φ=NI/RおよびR
=L/μAにより次の(1)式が成立する。 Φ=μANI/L (1) (1)式より、巻数N,電流密度I,磁路長Lが一定で
あれば、磁束Φと断面積Aとは比例関係になる。従っ
て、上記の磁気的結合0.95の例において、磁束Φが
約95%に減少すれば、その磁気通路の断面積Aを約9
5%にしても、トランスの性能としては等価になる。
【0016】図3に図2のリーケージトランスの主コア
12の左半部の正面図を示す。この例では、従来コアの
窓部15の上部15Aの窓面積をS(斜線部)とし、主
コア12の外足第2部12A2 および中足第2部12C
2 の断面積をA1 とすると、主磁束MF(Φ)の5%減
少分に応じて、主コア12の中足第2部12C2 の窓側
部K1 と、外足第2部12A2 の外側部K2 とをtmm切
り欠いて、各断面積A1 をその約95%の断面積A2 に
小さくしている。このようにしても、このトランスの性
能は、(1)式から従来トランスと等価である。また、
図2の主コア12の右半部についても、同様に、主コア
12の中足第2部12C2 の窓側部K1と、外足部12
B上部の外足第2部12B2 の外側部K2 とをtmm切り
欠いて、各断面積を約5%小さくしている。
【0017】同様に、主コア12の第2連結部12Eの
外側部K3 を約5%切り欠いて、断面積A1 をその約9
5%の断面積A2 に小さくしている。このように、主コ
ア12の中足部12C、外足部12A,B、および第2
連結部12Eの断面積Aが減少することにより、主コア
12の鉄の使用量を節約することができる。
【0018】また、磁気通路W2 の断面積A1 を約5%
小さくするため中足第2部12C2の窓側部K1 を切り
欠いたことにより、窓部15の上部15Aの従来の窓面
積Sがその約5%に当たる窓面積S1 (斜線部)分大き
くなる。従って、窓面積が大きくなる分、2次巻線14
Sのターン数を増やして出力増大を図ることができ、ト
ランスの性能を向上させることができる。
【0019】一方、主コア12の中足第2部12C2 の
窓側部K1 をそれぞれtmm切り欠いたことにより、窓部
15,15間が狭くなり、図4のように、左右の2次巻
線14S間の距離を2tmm近づけることができるので、
2次巻線14Sのターン長が短くなる。従って、従来コ
アと同一ターン数とした場合、銅の使用量を減少させる
ことができ、低コスト化を図ることができる。
【0020】ところで、コイル14は1次巻線14P,
2次巻線14Sともに銅線が一般に使用されるが、1次
巻線14P,2次巻線14Sともに銅線より安価なアル
ミ線が用いられる場合がある。しかし、高抵抗のアルミ
線を銅線と同一抵抗にするため太線に形成した場合、主
コア12に装着することができない可能性がありアルミ
線の使用が困難であった。本発明のリーケージトランス
では上記のように窓面積が大きくなったことにより2次
巻線14Sにアルミ線の使用が可能となるので、低コス
ト化を図ることができる。
【0021】上記実施例では、中足第2部12C2 の窓
側部K1 とともに、外足第2部12A2 の外側部K2 を
切り欠いているが、図5に示すように、外足第2部12
A2の窓側部K4 を切り欠いてもよい。この場合、窓部
15の上部15Aは、窓面積Sが10%大きくなるの
で、特に小型のリーケージトランスにおいて、2次巻線
14Sにアルミ線の使用が可能となり、低コスト化を図
ることができる。
【0022】このように、本発明のリーケージトランス
は、リーケージコアによる漏れ磁束に応じて、主磁束が
減少する部分の磁気通路の断面積を減少させているの
で、コア12の鉄の使用量を節約して低コスト化を図る
ことができる。また、これに伴って窓部15,15間が
狭くなるので、コイルのターン長が短くなり銅の使用量
を節約して低コスト化を図ることができる。一方、窓面
積の増大によりコイル14のターン数を増やして出力増
大も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るリーケージトランス
を示す斜視図である。
【図2】上記のリーケージトランスを示す正面図であ
る。
【図3】上記のリーケージトランスの左半部のコアを示
す正面図である。
【図4】中足第2部の磁気通路の断面積を減少させたリ
ーケージトランスを示す正面図である。
【図5】他の実施例によるリーケージトランスを示す正
面図である。
【図6】従来のリーケージコアを示す正面図である。
【符号の説明】
6…リーケージコア、12…主コア、12A,12B…
外足部、12A1 …外足第1部、12A2 …外足第2
部、12C…中足部、12C1 …中足第1部、12C2
…中足第2部、12D…第1の連結部、12E…第2の
連結部、14…コイル、14P…1次巻線、14S…2
次巻線、15…窓部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 崇彦 兵庫県三田市テクノパーク5番地4 田淵 電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中足部とその左右両側の外足部とをそれ
    らの縦方向両端において、第1および第2の連結部で連
    結してなる主コアと、 前記中足部、外足部および両連結部により囲まれた矩形
    の窓部に位置し、中足部の縦方向にずれて位置する第1
    部および第2部のうちの中足第1部に装着された1次巻
    線および中足第2部に装着された2次巻線からなるコイ
    ルと、 上記窓部の1次巻線と2次巻線間に設けられたリーケー
    ジコアとを有するリーケージトランスであって、 リーケージコアから主コアへ漏れる磁束によって、主コ
    アの中足第2部,第2の連結部,および外足第2部から
    なる磁気通路を通る磁束が減少する分に応じて、中足第
    2部と外足第2部の少なくとも1方の側部を切り欠い
    て、これら第2部の横断面積を減少させているリーケー
    ジトランス。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに、第2の連結
    部が、上記中足第2部または外足第2部と同一の横断面
    積に設定されているリーケージトランス。
JP7091454A 1995-03-24 1995-03-24 リーケージトランス Pending JPH08264356A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9424982B2 (en) 2013-08-29 2016-08-23 Tdk Corporation Transformer

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9424982B2 (en) 2013-08-29 2016-08-23 Tdk Corporation Transformer
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