JP3404180B2 - トランス - Google Patents

トランス

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JP3404180B2
JP3404180B2 JP13842695A JP13842695A JP3404180B2 JP 3404180 B2 JP3404180 B2 JP 3404180B2 JP 13842695 A JP13842695 A JP 13842695A JP 13842695 A JP13842695 A JP 13842695A JP 3404180 B2 JP3404180 B2 JP 3404180B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、スイッチング
電源装置に用いられるものであって、ボビンに一次巻線
と二次巻線とをボビンの径方向に重ねて巻回して小型化
を図った高周波電源用のトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型化を図ることを目的とした高周波電
源用のトランスでは、一般に、ボビンに一次巻線と二次
巻線をボビンの径方向に重ねて巻回した構成になってい
る。この種のトランスでは、安全規格で定められた一次
巻線と二次巻線間の電気絶縁および空間・沿面距離の条
件を満足する必要がある。このような安全性を確保する
ために、一次巻線および二次巻線として、エナメルコー
ティング電線のような、電線の表面に単層の絶縁膜をコ
ーティングした軽絶縁電線を用いたトランスでは、コイ
ルボビンの巻枠部における軸心方向の両端部にそれぞ
れ、例えばエポキシ樹脂製のバリアテープを巻き付け、
この両側のバリアテープの間に設定された箇所に、一次
巻線および二次巻線によるコイル巻層を、各コイル巻層
間に、例えばポリエステルフィルムからなる絶縁テープ
を介在させながら順次積層した構成としている。こうし
て、コイルボビンの両側の各バリアテープにより一次巻
線と二次巻線との相互間に安全規格を満足する空間・沿
面距離を確保するとともに、絶縁テープによりコイル巻
層間の電気絶縁を行っている。
【0003】上記トランスでは、コイルボビンの両側
に、バリアテープを設けるためのスペースを必要とする
ので、その設置スペース分だけコイルボビンの形状が大
きくなる。そのため、特に、小型化を目的とする高周波
電源用のトランスにおいて、その要求に相反することに
なる。また、バリアテープをコイルボビンの両側におい
てコイル巻層毎に設ける工程を必要とするので、組立作
業性が悪く、製造コストが高くつく欠点がある。
【0004】そこで、近年においては、図10に示すよ
うに、三層に絶縁被覆を施した三層絶縁電線のような重
絶縁電線を用いて一次巻線1a,1bを形成することに
より、バリアテープを除外したトランスが案出されてい
る。このトランスは、一層目と四層目の各コイル巻層を
それぞれ形成する一次巻線1a,1bの三層の絶縁被覆
層により、この一次巻線1a,1bとエナメルコーティ
ング電線で形成された二次巻線2a,2bとの間、およ
び一次巻線1a,1bとベース巻線3との間に、所要の
絶縁性を確保している。なお、一次巻線1a,1bに代
えて、二次巻線2a,2bを三層絶縁電線を用いて形成
する場合もある。また、各コイル巻層間は、絶縁テープ
4により電気絶縁されている。ただし、この絶縁テープ
4は省略される場合もある。コイルボビン5は、磁気回
路を構成する、例えば、E形コア部6aとI形コア部6
bからなるEI形コア6に取り付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一次巻線1
を形成する三層絶縁電線の一次側端子ピン8Aへの接続
は、一次巻線1の巻線端からの引出し部をコイルボビン
5の一方のつば部5aの引出し溝5cを介して端子ピン
8Aまで導くとともに、その引出し部の先端を半田H付
けすることにより行われる。そのため、一次巻線1a,
1bにおける図7の平行横線で図示した半田付け処理部
分S1の三層絶縁被覆層が熱劣化により著しく絶縁性が
低下する。この三層絶縁電線は、絶縁性が低下すると、
空間・沿面距離を確保するための機能を失う。
【0006】そこで、コイルボビン5の一次側と二次側
の端子ピン8A,8Bが設けられる一方側のつば部5a
の厚みdを他方側のつば部5bの厚みよりも大きく設定
して、一次巻線1aの引出し部における絶縁被覆層の熱
劣化していない先端部S2と二次巻線2aの巻端部との
間に、安全規格の規定を満足する空間・沿面距離Dを確
保している。すなわち、上記トランスは、バリアテープ
を巻く手間は省けるが、バリアテープを設ける場合と比
較してコイルボビン5の全体形状を小型化することがで
きず、小型化を目的とする高周波電源用のトランスとし
て適したものにならない。
【0007】そこで、本発明は、巻線間に安全規格を満
足する空間・沿面距離を確保するとともに、小型化を達
成できる構成を備えたトランスを提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するために、一次巻線と二次巻線の少なくとも一
方が、複数層の絶縁被覆を施した重絶縁電線で形成さ
れ、コアに取り付けられたボビンに、前記一次巻線と二
次巻線がボビンの径方向に重ねて巻かれたトランスにお
いて、前記ボビンに、主巻枠部と補助巻枠部とが中間つ
ば部を介在してボビンの軸心方向に並設され、前記重絶
縁電線からなる巻線の接続用の引出し部が、前記補助巻
枠部を経て端子ピンに半田付けにより接続され、前記主
巻枠部に前記一次巻線と二次巻線が巻かれるとともに、
前記補助巻枠部に、前記各巻線のうち、前記端子ピンに
接続された重絶縁電線からなる巻線の一部または重絶縁
電線からなる他の巻線が巻かれている。
【0009】本発明の好ましい実施例においては、前記
中間つば部に、その端部から底部に向かって進入し、前
記一次巻線または二次巻線を前記主巻枠部から補助巻枠
部へ通す挿通溝を形成している。この挿通溝の代わり
に、前記中間つば部の底部から端部に向かって前記軸方
向に傾斜して延びる引出し溝を形成してもよい。
【0010】本発明の他の好ましい実施例においては、
前記補助巻枠部のつば部に、前記ボビンにおける周方向
に4分割された第1〜第4の側部のうち径方向で相対向
する第1と第2の側部に位置して、それぞれ一次巻線用
と二次巻線用の端子ピンが配設され、この端子ピンにお
ける配線基板に差し込まれる脚部が、前記ボビンの軸心
方向に延びた、いわゆる縦型トランスとされ、前記中間
つば部に、前記径方向で相対向する第3と第4の側部の
少なくとも一方に位置して、前記挿通溝が形成されてい
る。この実施例においてはさらに、前記一次巻線と二次
巻線の一方が前記重絶縁電線からなり、他方が単層の絶
縁膜を施した軽絶縁電線からなり、前記挿通溝に前記一
方の巻線が通され、さらに、前記中間つば部における他
方の巻線用の端子ピンが配設された側部に、前記他方の
巻線を通す第2の挿通溝が形成される場合がある。
【0011】本発明のさらに他の好ましい実施例におい
ては、前記主巻枠部のつば部と補助巻枠部のつば部のそ
れぞれに、前記ボビンにおける周方向に4分割された第
1〜第4の側部のうち第1の側部に位置して、一次巻線
用と二次巻線用の端子ピンが配設されたいわゆる横型ト
ランスとされ、前記中間つば部に、前記径方向で前記第
1の側部に対向する第2の側部、および径方向で相対向
する第3と第4の側部のうち、少なくとも1つの側部に
位置して、前記挿通溝が形成されている。
【0012】
【作用および効果】ボビンの主巻枠部には、一次巻線お
よび二次巻線の全部または大部分がボビンの径方向に重
ねて巻かれる。この一次巻線と二次巻線の少なくとも一
方は、複数の絶縁被覆層を施した重絶縁電線で形成され
ている。一方、補助巻枠部には、例えばスイッチング電
源装置用のトランスにおけるベース巻線などの巻数の少
ない他の巻線が個別に巻かれるかまたは、重絶縁電線か
らなる巻線の一部が主巻枠部から連続的に巻かれる。
【0013】また、このトランスは、一次巻線と二次巻
線の少なくとも一方が、複数層、例えば三層の絶縁被覆
を施した三層絶縁電線のような重絶縁電線で形成されて
いるから、三層の絶縁被覆層により一次巻線と二次巻線
による各コイル巻層間の空間・沿面距離が十分に確保さ
れる。この重絶縁電線の引出し部が、前記補助巻枠部を
経て端子ピンに半田付けにより接続されている。
【0014】したがって、この重絶縁電線の引出し部
は、必然的に補助巻枠部の幅よりも長い長さを有してい
る。そのため、絶縁電線の半田付け処理部の近傍箇所の
絶縁被覆層が熱劣化で絶縁性が低下しても、絶縁電線の
引出し部における熱劣化していない先端部から、隣接す
る一次または二次の他方の巻線の巻端部までの空間・沿
面距離は、補助巻枠部の内面に沿った長さであって安全
規格を十分に確保できる長さを有する。すなわち、本発
明のトランスは、巻線を巻く本来の用途に使用されてい
るボビンの補助巻枠部を利用して必要な空間・沿面距離
を確保しているため、ボビンの形状を従来に比較して小
型化でき、高周波電源用として適したものとなる。
【0015】本発明の好ましい実施例によれば、一次巻
線または二次巻線を、前記中間つば部に形成された前記
挿通溝または引出し溝を通して主巻枠部から補助巻枠部
に円滑に導入することができる。
【0016】本発明の他の好ましい実施例によれば、前
記補助巻枠部のつば部に、前記ボビンにおける径方向で
相対向する第1と第2の側部に位置する端子ピンが設け
られた縦型トランスにおいて、前記中間つば部に、前記
径方向で相対向する第3と第4の側部の少なくとも一方
に位置して、前記挿通溝が形成されているから、重絶縁
電線からなる一方の巻線は、前記挿通溝を通ってボビン
の第3または第4の側部から第1または第2の側部に回
り込んだうえで、端子ピンに半田付けで接続される。し
たがって、端子ピンに接続された重絶縁電線の引出し部
における熱劣化していない先端部から他方の巻線までの
空間・沿面距離が一層長くなる。また、前記重絶縁電線
からなる一方の巻線を前記挿通溝に通し、軽絶縁電線か
らなる他方の巻線を第2の挿通溝に通した場合には、同
一の挿通溝に両方の巻線を通す場合と異なり、混線状態
が発生しないので、引き出しおよび半田付け作業が容易
になる。
【0017】本発明のさらに他の好ましい実施例によれ
ば、横型トランスにおいて、前記端子ピンが配設された
第1の側部と反対側の第2の側部、第3の側部または第
4の側部に前記挿通溝が形成されているから、重絶縁電
線からなる一方の巻線は、前記挿通溝を通ってボビンの
第2、第3または第4の側部から第1の側部に回り込ん
だうえで、端子ピンに半田付けで接続される。したがっ
て、やはり、端子ピンに接続された重絶縁電線の引出し
部における熱劣化していない先端部から他方の巻線まで
の空間・沿面距離が一層長くなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施例に係
る縦型のトランスを示す縦断面図で、図2はそのボビン
を示す斜視図である。これらの図において、ボビン10
は、主巻枠部11と、この主巻枠部11より軸心方向の
長さが短い補助巻枠部12と、コア6の挿通孔13とが
一体成形された構成になっている。主巻枠部11と補助
巻枠部12との間に介在する中間つば部14には、ボビ
ン10の径方向で相対向する第1と第2の側部F1,F
2のそれぞれに位置して、その端部から底部に向かって
進入する複数個の第1および第2の挿通溝14a,14
bが形成されている。補助巻枠部12のつば部15に
も、第1と第2の側部F1,F2に位置して、それぞれ
複数個の引出し溝15aが形成されているとともに、こ
のつば部15における引出し溝15aが形成されている
二つの側部の端面に、複数個の引出し溝15bが形成さ
れている。
【0019】さらに、補助巻枠部12のつば部15に
は、第1と第2の側部F1,F2に位置して、所要本数
の一次側と二次側の端子ピン8A,8Bがその突出した
脚部をボビン10の軸心方向に向けた状態でインサート
成形により配設されている。前記端子ピン8の脚部が配
線基板50に差し込まれる。これにより、コア6が配線
基板50に垂直になる(縦型トランス)。
【0020】図1には、スイッチング電源装置用の縦型
トランスを例示してある。ボビン10の主巻枠部11に
は、一次巻線16A,16Bの大部分と二次巻線17
A、17Bの全部とがボビン10の径方向に重ねて巻か
れているとともに、ボビン10の補助巻枠部12には、
スイッチング素子駆動用のベース巻線18(他の巻線の
一種)と、一次巻線16A,16Bの各一部とがボビン
10の径方向に重ねて巻かれている。これら一次巻線1
6A,16B、二次巻線17A、17Bおよびベース巻
線18は、図3に示すように、コア6を介して磁気結合
されている。
【0021】図1の主巻枠部11の1層目と4層目のコ
イル巻層を形成する一次巻線16A,16Bおよび補助
巻枠部12の1層目のコイル巻層を形成するベース巻線
18は、それぞれ三層絶縁電線のような重絶縁電線によ
り形成されている。上記三層絶縁電線は、例えば下2層
に変性ポリエステル、上1層にポリアミドの各被覆を電
線の表面に施したものである。主巻枠部11の2層目と
3層目のコイル巻層を形成する二次巻線17A,17B
は、通常のエナメルコーティング電線のような軽絶縁電
線で形成されている。一方、隣接する各コイル巻層間
は、既存の絶縁テープ4で電気絶縁されている。この絶
縁テープ4は、各巻線16A、16B、17A,17
B,18に対して、その巻き乱れを防止するとともに、
ボビン10の径方向内方に加えられる力に抗して機械的
に保護している。
【0022】一次巻線16A,16Bは、補助巻枠部1
2から第1の挿通溝14aを通って主巻枠部11に連続
的に巻き付けられたのち、軸心方向に沿って直線的に補
助巻枠部12に戻る。補助巻枠部12内における巻線端
からの引出し部16a,16bが、引出し溝15aを介
して、第1の側部F1に位置する一次側の端子ピン8A
まで引き出されるとともに、図4に示すように、その先
端部分が端子ピン8Aに巻き付けられたのちに、半田H
付けによりこの端子ピン8Aに接続されている。一方、
図1の二次巻線17A,17Bは、主巻枠部11におけ
る巻線端からの引出し部17a,17bが、第2の挿通
溝14b、補助巻枠部12および引出し溝15aを介し
て、第2の側部F2(図1の左側)に位置する二次側の
端子ピン8Bまで引き出されたのちに、図4に示したの
と同様に、半田H付けによりこの端子ピン8に接続され
ている。ここで、一次巻線16A,16Bは重絶縁電線
なので、絶縁性は高いから、二次巻線17A,17Bの
引出し部17a,17bと一次巻線16A,16B間の
絶縁距離を大きくとる必要はない。さらに、ベース巻線
18は、補助巻枠部12における巻線端からの引出し部
18aが引出し溝15aを介して一次側の端子ピン8A
まで引き出されたのちに、半田H付けによりこの端子ピ
ン8Aに接続されている。
【0023】この実施例のトランスは、重絶縁電線から
なる一次巻線16A,16Bの三層の絶縁被覆層により
互いに隣接する一次巻線16A,16Bと二次巻線17
A,17Bによる各コイル巻層間の空間・沿面距離が十
分に確保されている。また、一次巻線16A,16Bお
よび二次巻線17A,17Bの両方を重絶縁電線で形成
すると、両巻線間の磁気的結合を弱める結果を招いて所
期の変圧性能を得られないのに対し、この実施例では、
重絶縁電線が一次巻線16A,16Bのみに用いられて
いるから、一次及び二次の両巻線16A,16B、17
A,17B間に高い磁気的結合を得てトランスの所期の
性能が保持される。
【0024】重絶縁電線からなる一次巻線16A,16
Bの端部は、半田H付けによって、絶縁被覆層の図1に
平行横線S1で示す部分が熱劣化で絶縁性が低下する。
この一次巻線16A,16Bの引出し部16a,16b
における熱劣化されていない先端部S2から隣接する二
次巻線17A,17Bの主巻枠部11における巻端部
(図1の下端部)までの空間・沿面距離D1は、補助巻
枠部12の軸心方向に沿った長さとなり、安全規格に規
定された長さを十分に有している。
【0025】すなわち、上記トランスは、主巻枠部11
に重ねて巻かれる一次巻線16A,16Bまたは二次巻
線17A,17Bのうちの、重絶縁電線で形成された方
の巻線の一部を、補助巻枠部12に巻くことにより、ボ
ビン10における一次巻線16A,16Bの一部とベー
ス巻線18を巻くための補助巻線部12を利用して安全
規格に規定された所要の空間・沿面距離D1を確保する
ようになっている。これに対し、図10に示す従来トラ
ンスのボビン5では、本来の用途である巻線の巻き付け
とは無関係の厚みの大きいつば部5aを形成して所要の
空間・沿面距離Dを確保している。したがって、図1と
図10との比較から明らかなように、第1実施例のトラ
ンスのボビン10は、図10と同じ巻数の巻線を巻くよ
う設定した場合に上下方向(軸心方向)および左右方向
(径方向)の寸法が図10のボビン5よりも小さくな
り、小型化を要求される高周波電源用のトランスとして
適したものとなる。
【0026】図5は本発明の第2実施例に係るトランス
を示す縦断面を示し、図6はそのボビン10を示す斜視
図である。この実施例では、図6のボビン10の中間つ
ば部14に、第1実施例の挿通溝14a,14bに代え
て、主巻枠部11側の底部から補助巻枠部12側の端部
に向かって前記軸心方向に傾斜して延びるテーパー状の
第1と第2の引出し溝14c,14dが形成されてお
り、ボビン10の他の形状は第1実施例と同様である。
【0027】また、主巻枠部11には、図5に示すよう
に重絶縁電線からなる一次巻線16A,16Bおよび軽
絶縁電線からなる二次巻線17A,17Bの各々の全て
の巻数がボビンが10の径方向に重ねて巻かれている。
補助巻枠部12には、ベース巻線18のみが個別に巻か
れている。一次巻線16A,16Bの主巻枠部12内に
おける各巻線終端からの引出し部16a,16bが、引
出し溝14c,14dに沿って中間つば部14の端部に
導かれ、この中間つば部14から補助巻枠部12のつば
部15の引出し溝15bに架け渡すようにして一次側の
端子ピン8Aまで引き出されるとともに、その先端部分
がこの端子ピン8Aに巻き付けられて半田H付けにより
端子ピン8Aに接続されている。二次巻線17A,17
Bも、一次巻線16A,16Bと同様の形態で引き出さ
れて、引出し部17a,17bの先端が二次側の端子ピ
ン8Bに接続されている。さらに、ベース巻線18は、
補助巻枠部12における巻線端からの引出し部18aが
引出し溝15aを介して一次側の端子ピン8Aまで引き
出されたのちに、半田H付けによりこの端子ピン8Aに
接続されている。
【0028】この実施例のトランスは、絶縁電線からな
る一次巻線16A,16Bの全てが、主巻枠部11に巻
かれている構成において第1実施例と異なるが、この一
次巻線16A,16Bの主巻枠部11における巻線端か
らの引出し部16a,16bは、補助巻枠部12を通過
して一次側の端子ピン8Aに接続されているので、この
引出し部16a,16bにおける熱劣化されていない先
端部S2から隣接する二次巻線17A,17Bの主巻枠
部11内における巻端部(図5の下端部)までの空間・
沿面距離D2は、第1実施例と同様に、補助巻枠部12
の軸心方向に沿った長さとなり、安全規格に規定された
長さを十分に有している。特に、この実施例では、二次
巻線17A,17Bと共に一次巻線16A,16Bの全
てを主巻枠部11内に巻いているので、巻き付け工程を
簡略化できる利点がある
【0029】図7は本発明の第3実施例に係る横型のト
ランスを示す縦断面図である。このトランスのボビン1
0の全体形状は第1実施例のボビン10とほぼ同様であ
るが、主巻枠部11のつば部19にも、補助巻枠部12
のつば部15の引出し溝15a(図2)と同様の引出し
溝19aが形成されている。また、主巻枠部11のつば
部19および補助巻枠部12のつば部15のそれぞれの
一端面に、ボビン10の第1の側部F1に位置して、所
要本数の一次側と二次側の端子ピン8A,8Bが、それ
らの脚部をボビン10の径方向に向けた状態で配設され
ている。これにより、配線基板50に対してコア6が平
行となる(横型トランス)。
【0030】重絶縁電線からなる一次巻線16A,16
Bは、その大部分を主巻枠部11に巻かれたのちに、残
りの一部が挿通溝14aを通って補助巻枠部12に連続
的に巻かれる。この一次巻線16A,16Bの補助枠枠
部12B内における巻線端からの引出し部16a,16
bは、引出し溝15aを介して一次側(図7の左側)の
端子ピン8Aに導かれて、先端部が半田H付けにより一
次側の端子ピン8Aに接続されている。軽絶縁電線から
なる二次巻線17A,17Bは、その全ての巻数を主巻
枠部11内に巻かれ、巻線端からの引出し部17a,1
7bは、引出し溝19aを介して二次側(図7の右側)
の端子ピン8Bに導かれて、先端部を端子ピン8に半田
H付けにより接続される。ベース巻線18は、補助巻枠
部12内に個別に巻かれ、巻線端からの引出し部18a
が引出し溝15aを介して一次側の端子ピン8Aに半田
H付けにより接続されている。
【0031】したがって、この実施例のトランスは、主
に端子ピン8A,8Bの取付形態が異なるだけで、第1
実施例とほぼ同様であり、所定の空間・沿面距離を設け
るべき一次巻線16A,16Bと二次巻線17A,17
Bとの間の空間・沿面距離D3は、安全規格に規定の長
さを十分に有している。
【0032】図8は第4の実施例に係る縦型のトランス
を示す。同図において、中間つば部14の2ヶ所で、ボ
ビン10における第3および第4の側部F3,F4のそ
れぞれに位置する第1の挿通溝14aが形成されるとと
もに、1ヶ所で第2の側部F2に位置する第2の挿通溝
14bが形成されている。重絶縁電線からなる一次巻線
16は、実線で示すように、一方の引出し部16aが第
1の側部F1にある一次側の端子ピン8Aに半田付けさ
れ、この端子ピン8Aからつば部15の引出し溝15a
を通って補助巻き枠部12に巻かれたのち、第3の側部
F3にある第1の挿通溝14aを通って主巻枠部11に
巻かれる。一次巻線16はつづいて、第4の側部F4に
ある第1の挿通溝14aを通り、補助巻枠部12を通過
し、別の引出し溝15aを通って、他方の引出し部16
bが別の一次側の端子ピン8Aに半田付けされる。
【0033】他方、軽絶縁電線からなる二次巻線17
は、一点鎖線で示すように、一方の引出し部17aが第
2の側部F2にある二次側の端子ピン8Bに半田付けさ
れ、この端子ピン8Bからつば部15の引出し溝15a
を通って補助巻き枠部12を通過したのち、第2の側部
F2にある第2の挿通溝14bを通って主巻枠部11に
巻かれる。ついで、二次巻線17は、再び第2の挿通溝
14bを通り、補助巻枠部12を通過して、他方の引出
し部17bが別の二次側の端子ピン8Bに半田付けされ
る。
【0034】ベース巻線は、図示しないが、補助巻枠部
12に巻かれて、その両端の引出し部が、つば部15の
引出し溝15aを通って一次側の端子ピン8Aに半田付
けされる。
【0035】図8の第4実施例によれば、中間つば部1
4の第3と第4の側部F3,F4に位置する第1の挿通
溝14aが形成されているから、主巻枠部11に巻かれ
た一次巻線16は、第1の挿通溝14aを通って第3ま
たは第4の側部F3,F4から第1または第2の側部に
回り込んだうえで、第1の側部にある一次側の端子ピン
8Aに半田付けで接続される。したがって、この場合の
空間・沿面距離D4は、端子ピン8Aに接続された引出
し部16a,16bにおける熱劣化していない先端部か
ら、主巻枠11に巻かれた二次巻線17が露出する第1
の挿通溝14aまでの距離となる。この空間・沿面距離
D4は、第1ないし第3の実施例における距離D1〜D
3と比較して、補助巻枠部12の軸方向長さが同一であ
る場合、第1の側部F1から第3または第4の側部F
3,F4に回り込む分だけ、大幅に長くなる。その結
果、安全規格をさらに十分確保できる。
【0036】また、一次巻線16を第1の挿通溝14a
に通し、二次巻線17を第2の挿通溝に通しているか
ら、単一の挿通溝に両方の巻線16,17を通す場合と
異なり、混線状態が発生しないので、引き出しおよび半
田付け作業が容易になる。ただし、第2の挿通溝14b
を割愛して、両巻線16,17を第1の挿通溝14aに
通すことも可能である。また、第1の挿通溝14aは1
つとして、第3または第4の側部F3,F4にのみ設け
てもよい。
【0037】図9は、第5実施例に係る横型のトランス
を示す。図9において、主巻枠部11および補助巻枠部
12のつば部15,19のそれぞれに、端子ピン8A,
8Bが第1の側部F1に位置して設けられている。中間
つば部14には、第1の側部F1と径方向に対向する第
2の側部F2、第3の側部F3および第3の側部F3の
それぞれに位置して、合計3つの挿通溝14aが形成さ
れている。
【0038】重絶縁電線からなる一次巻線16は、実線
で示すように、一方の引出し部16aが補助巻枠部12
のつば部15に設けられた一次側の端子ピン8Aに半田
付けされ、この端子ピン8Aからつば部15の引出し溝
15aを通って補助巻枠部12に巻かれたのち、第2の
側部F2にある挿通溝14aを通って主巻枠部11に巻
かれる。つづいて、第3の側部F3にある挿通溝14a
を通り、補助巻枠部12を通過し、引出し溝15aを通
って、他方の引出し部16bが一次側の端子ピン8Aに
半田付けされる。主巻枠部11に巻かれた一次巻線16
は、図示しないが、その中間部が第4の側部F4にある
挿通溝14aおよび補助巻枠部12を通過して、別の一
次側の端子ピン8Aに半田付けされて、中間タップ(図
3参照)を形成している。
【0039】他方、軽絶縁電線からなる二次巻線17
は、一点鎖線で示すように、一方の引出し部17aが主
巻枠部12のつば部19に設けられた二次側の端子ピン
8Bに半田付けされ、この端子ピン8Bからつば部19
の引出し溝19aを通って主巻枠部11に巻かれる。二
次巻線17の他方の引出し部17bは、別の引出し溝1
9aを通って別の端子ピン8Bに半田付けされる。
【0040】この第5実施例によれば、端子ピン8A,
8Bが配設された第1の側部F1と反対側の第2の側
部、第3の側部および第4の側部に挿通溝14aが形成
されているから、重絶縁電線からなる一次巻線16は、
挿通溝14aを通って第2、第3または第4の側部から
第1の側部に回り込んだうえで、端子ピン8Aに半田付
けで接続される。したがって、この場合の空間・沿面距
離D5は、端子ピン8Aに接続された引出し部16a,
16bにおける熱劣化していない先端部から、引出し部
16bが接続された端子ピン8Aから、主巻枠11に巻
かれた二次巻線17が露出する3つの挿通溝14aの
内、その端子ピン8Aに最も近い、例えば第3の側部F
3にある挿通溝14aまでの距離となる。この空間・沿
面距離D5は、第1ないし第3の実施例における距離D
1〜D3と比較して、補助巻枠部12の軸方向長さが同
一である場合、第1の側部F1から第3の側部F3,F
4に回り込む分だけ、大幅に長くなる。
【0041】また、挿通溝14aを3つ設けたから、単
一の挿通溝に二次巻線16のすべての挿通部分を通過さ
せる場合と異なり、混線状態が発生しないので、引き出
しおよび半田付け作業が容易になる。ただし、挿通溝1
4a は単一としてもよく、その場合、端子ピン8A,8
Bが設けられた第1の側部F1から最も遠い第2の側部
に挿通溝14aのみを設けるのが好ましく、これによ
り、空間・沿面距離を長くとることができる。
【0042】なお、上述の各実施例では、一次巻線を重
絶縁電線で形成した場合を示したが、二次巻線を重絶縁
電線で形成し、一次巻線およびベース巻線を軽絶縁電線
で形成してもよい。この場合、各巻線を巻き付ける箇所
を変更する。例えば、二次巻線を重絶縁電線で形成し
て、この二次巻線の大部分の巻数を主巻枠部に巻くとと
もに、残りの巻数を補助巻枠部に巻き、一次巻線および
ベース巻線は、いずれも軽絶縁電線で形成するととも
に、その全ての巻数を主巻枠部に巻く構成としてもよ
い。さらに、ベース巻線は、軽絶縁電線で形成するとと
もに、補助巻枠部に個別に、あるいは一次巻線または二
次巻線の一部と重ねて巻いてもよい。
【0043】要は、主巻枠部に少なくとも一次巻線と二
次巻線の巻数の大部分が巻かれるとともに、この一次,
二次巻線のうち、重絶縁電線からなる巻線の接続用の引
出し部が、補助巻枠部を通過して端子ピンに接続され
る、或いは補助巻枠部に一部を巻かれて端子ピンに接続
される構成を備えていれば、安全規格に規定の空間・沿
面距離を確保できる。
【0044】また、一次巻線、二次巻線およびベース巻
線の全てを重絶縁電線で形成してもよい。
【0045】さらに、図1,4,8に示した縦型トラン
スにおいては、つば部15のボビン径方向に向く側面か
ら、図1の破線で示すように、端子ピン80がボビン1
0の径方向に延びるように配設されたタイプ、または、
上記側面から端子ピン81がボビン10の径方向に延
び、中途で折曲されて、その先端部が軸心方向に延びて
配線基板50に挿入される脚部とされたタイプがある。
また、図7,9に示した横型トランスにおいては、両方
のつば部15,19の軸心方向側面から、図7の破線で
示すように、端子ピン82がボビン10の軸心向に延び
るように配設されたタイプ、または、上記側面から端子
ピン83がボビン10の軸心方向に延び、中途で折曲さ
れて、その先端部が径方向に延びて配線基板50に挿入
される脚部とされたタイプがある。本発明は、これらの
いずれのタイプにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るトランスを示す縦断
側面図である。
【図2】同上実施例におけるボビンを示す斜視図であ
る。
【図3】同上トランスの配線を示す回路図である。
【図4】同上実施例の要部を示す拡大した正面図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例に係るトランスを示す縦断
面図である。
【図6】同上実施例におけるボビンを示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の第3実施例に係るトランスを示す縦断
面図である。
【図8】本発明の第4実施例に係るトランスのボビンを
示す斜視図である。
【図9】本発明の第5実施例に係るトランスのボビンを
示す斜視図である。
【図10】従来のトランスを示す縦断面図である。
【符号の説明】
6…コア、8A,8B…端子ピン、10…ボビン、11
…主巻枠部、12…補助巻枠部、14…中間つば部、1
5…補助巻枠部側のつば部、19…主巻枠側のつば部、
16,16A,16B…一次巻線、16a,16b…一
次巻線の引出し部、17,17A,17B…二次巻線、
17a,17b…二次巻線の引出し部、18…ベース巻
線(他の巻線)、F1…第1の側部、F2…第2の側
部,F3…第3の側部、F4…第4の側部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−283037(JP,A) 実開 平3−20421(JP,U) 実開 平1−133720(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/32 H01F 30/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次巻線と二次巻線の少なくとも一方
    が、複数層の絶縁被覆を施した重絶縁電線で形成され、
    コアに取り付けられたボビンに、前記一次巻線と二次巻
    線がボビンの径方向に重ねて巻かれたトランスにおい
    て、 前記ボビンに、主巻枠部と補助巻枠部とが中間つば部を
    介在してボビンの軸心方向に並設され、 前記絶縁電線からなる巻線の接続用の引出し部が、前記
    補助巻枠部を経て端子ピンに半田付けにより接続され、 前記主巻枠部に前記一次巻線と二次巻線が巻かれるとと
    もに、前記補助巻枠部に、前記各巻線のうち、前記端子
    ピンに接続された重絶縁電線からなる巻線の一部、また
    重絶縁電線からなる他の巻線が巻かれているトラン
    ス。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記中間つば部に、
    その端部から底部に向かって進入し、前記一次巻線また
    は二次巻線を前記主巻枠部から補助巻枠部へ通す挿通溝
    が形成されているトランス。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記中間つば部に、
    その底部から端部に向かって前記軸心方向に傾斜して延
    び、前記一次巻線または二次巻線を前記主巻枠部から補
    助巻枠部へ通す引出し溝が形成されているトランス。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記補助巻枠部のつ
    ば部に、前記ボビンにおける周方向に4分割された第1
    〜第4の側部のうち径方向で相対向する第1と第2の側
    部に位置して、それぞれ一次巻線用と二次巻線用の端子
    ピンが配設され、前記中間つば部に、径方向で相対向す
    る第3と第4の側部の少なくとも一方に位置して、前記
    挿通溝が形成されているトランス。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記一次巻線と二次
    巻線の他方が単層の絶縁膜を施した軽絶縁電線からな
    り、前記挿通溝に前記一方の巻線が通され、さらに、前
    記中間つば部における他方の巻線用の端子ピンが配設さ
    れた側部に、前記他方の巻線を通す第2の挿通溝が形成
    されているトランス。
  6. 【請求項6】 請求項2において、前記主巻枠部のつば
    部と補助巻枠部のつば部のそれぞれに、前記ボビンにお
    ける周方向に4分割された第1〜第4の側部のうち第1
    の側部に位置して、一次巻線用と二次巻線用の端子ピン
    が配設され、前記中間つば部に、前記径方向で前記第1
    の側部に対向する第2の側部、および径方向で相対向す
    る第3と第4の側部のうち、少なくとも1つの側部に位
    置して、前記挿通溝が形成されているトランス。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記一次巻線が重絶
    縁電線で形成され、前記補助巻枠部に、一次巻線が巻か
    れているトランス。
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