JPH0257378B2 - - Google Patents

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JPH0257378B2
JPH0257378B2 JP60070109A JP7010985A JPH0257378B2 JP H0257378 B2 JPH0257378 B2 JP H0257378B2 JP 60070109 A JP60070109 A JP 60070109A JP 7010985 A JP7010985 A JP 7010985A JP H0257378 B2 JPH0257378 B2 JP H0257378B2
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input terminal
resistor
circuit
bias current
input
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Shuichi Nagasawa
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Agency of Industrial Science and Technology
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ジヨセフソン効果を用いた論理ゲー
ト回路に関し、より具体的には否定の論理を行う
電流注入型の論理ゲート回路に関する。
(従来技術とその問題点) データ入力信号の“1”、“0”に対して、その
補信号“0”、“1”を発生する否定回路は、論理
装置やメモリ装置の信号の補信号発生器として用
いられている。
従来、ジヨセフソン素子を用いた否定回路とし
ては、磁界結合型論理和回路を用いた否定回路
(アイビーエム・テクニカル・デスクロージヤ
ー・ブルテイン(IBM technical Disclosure
Bulletin)第22巻第1号1979年404〜405ページ)
や抵抗結合型論理和回路を用いた否定回路(昭和
58年度電子通信学会総合全国大会講演輪文集分冊
2448ページ)が知られている。
抵抗結合型論理和回路を用いた否定回路は、磁
界結合型論理和回路を用いた否定回路に比して、
より高速動作、高集積が可能であり、プロセス的
にも作製が容易であるという利点を持つ。従つて
ここでは、従来例として抵抗結合型論理和回路を
用いた否定回路の説明を行なう。
電子通信学会総合全国大会講演論文集、分冊
2448ページで示された回路では、タイミング信号
入力側の論理回路として4接合抵抗結合型論理和
回路を用いているが、ここでは説明を簡単にする
ために、3接合抵抗結合型論理和回路を用いた例
について説明する。
第5図は、従来の抵抗結合型論理和回路を用い
た否定回路の一例を示した回路図である。
第5図の回路は、第1および第2のバイアス入
力端子B1,B2と第1の信号入力端子I1と第
1の出力端子O1の4つの接続端子を有する第1
の3接合抵抗結合型論理和回路100と、一端が
前記第1の出力端子O1に接続され他端が接地さ
れた負荷抵抗18と、第3および第4のバイアス
電流入力端子B3,B4と第2の信号入力端子I
2と第2の出力端子O2の4つの接続端子を有す
る第2の3接合抵抗結合型論理和回路200とか
ら構成され、前記第2のバイアス入力端子B2と
前記第3のバイアス入力端子B3が接続され、前
記第4のバイアス入力端子B4が接地された従来
の抵抗結合型論理和回路を用いた否定回路と、一
端が前記第2の出力端子O2に接続され、他端が
設置された出力抵抗28とから構成される。
出力抵抗28は、該否定回路の次段に接続され
る負荷回路を等価抵抗で置き変えたものである。
第1の3接合抵抗結合型論理和回路100は、
ジヨセフソン接合11〜13とバイアス分流抵抗
14〜16と入出力分離抵抗17とから構成され
る。
第2の3接合抵抗結合型論理和回路200は、
ジヨセフソン接合21〜23とバイアス分流抵抗
24〜26と入出力分離抵抗27とから構成され
る。
第5図の否定回路の動作は以下の様にして行な
われる。
端子B1からバイアス電流を供給した状態で端
子I1にデータ信号“1”が入力されると、ジヨ
セフソン接合11〜13が電圧状態にスイツチ
し、高インピーダンス状態になるため、バイアス
電流の大部分は、負荷抵抗18を通つて流れる。
従つて、ジヨセフソン接合21,22にバイアス
電流が流れなくなるため、その後端子I2にタイ
ミング信号が入力されても、出力抵抗28に電流
が流れない。以上の動作により、データ信号
“1”の補信号“0”が得られる。
次に、データ信号“0”が入力されたときには
端子I1より入力信号電流が入らないため、ジヨ
セフソン接合11〜13は電圧状態にスイツチし
ない。したがつて、バイアス電流はジヨセフソン
接合11,12を通つてジヨセフソン接合21,
22に流れ続ける。この状態で端子I2にタイミ
ング信号が入力されるとジヨセフソン接合21〜
23,13は電圧状態にスイツチし、バイアス電
流は、出力抵抗28に注入される。
以上の動作によりデータ信号“0”の補信号
“1”が得られる。
該否定回路が広いバイアス電流の動作マージン
および高利得特性を持つためには、第1に、ジヨ
セフソン接合11〜13,21〜23は電圧状態
にスイツチしたとき、高インピーダンス状態にな
る必要がある。第1の条件は、ジヨセフソン接合
11〜13,21〜23の負荷線がサブギヤツプ
領域にあるように負荷抵抗18および出力抵抗2
8の値RL、ROを決定することにより求められる。
ジヨセフソン接合のギヤツプ電圧をVG、臨界電
流値をIOとすると、負荷抵抗RLおよび出力抵抗
ROはRL、RO<VG/2IOとなる。
該否定回路を高利得、高動作マージンにするた
めの第2の条件は、該否定回路を構成する3接合
抵抗結合型論理回路100,200の各々が、そ
れぞれ論理和回路として、広いバイアス電流の動
作マージンおよび高利得特性を持つことが必要で
ある。入出力分離抵抗17,27の抵抗値をそれ
ぞれr3、r4とする。バイアス分流抵抗14〜16
は同一抵抗値を持ち、その値をr1とする。バイア
ス分流抵抗24〜26は同一抵抗値を持ち、その
値をr2とする。この第2の条件は、以下の様に表
せる。
r3≪RL、r1<r3 r4≪RO、r2<r4 前記第1の条件よりジヨセフソン接合11〜1
3,21〜23は、電圧状態へのスイツチ時に高
インピーダンス状態になるため、ジヨセフソン接
合を通してリーク電流は無視できる。
前記第2の条件よりバイアス分流抵抗r1、r2
は、それぞれ負荷抵抗RL、出力抵抗RO比して十
分小さいとすることができる。
これらの近似を行うことにより該否定回路の動
作領域は以下に示す条件より求めることができ
る。
1/2Ib1/1+1/2r2/r3<IO…(条件1) 1/2Ib1/1+1/2r2/r3+IinD1/1+1/2r2
/r3>IO
…(条件2) Ib1/1+r3/RL−IinD1/1+RL/r3>IO′ …(条件3) 1/2Ib1/1+1/2r2/r3+IinT>IO…(条件4) Ib1/1+r3/RL+r3/R1 +IinT1/1+R2/r4+R2/RO1/1+r3/RL>IO′ …(条件5) Ib1/1+R1/RL・1/1+r4/RO −IinT1/1+R3/r4>IO′ …(条件6) Ib1/1+R1/RL+R1/r3・1/1+r4/RO −IinT1/1+R4/r4>IO′ …(条件7) 但し R1=r4RO/r4+RO R2=r3RL/r3+RL R3=RLRO/RL+RO R4=r3RLRO/r3RL+RLRO+ROr3 上式において、IOはジヨセフソン接合11,1
2,21,22の臨界電流値を、IO′はジヨセフ
ソン接合13,23の臨界電流値を、Ibはバイア
ス電流値を、IinDはデータ信号の電流値を、IinT
はタイミング信号の電流値を示したものである。
ここで、(条件1)は、バイアス電流値Ibのみ
でジヨセフソン接合11,12が電圧状態にスイ
ツチしない条件、(条件2)は、バイアス電流が
流れている状態で、データ信号“1”の入力によ
りジヨセフソン接合11が電圧状態にスイツチす
る条件、(条件3)は、ジヨセフソン接合11,
12が電圧状態にスイツチした状態で、ジヨセフ
ソン接合13が電圧状態にスイツチする条件、
(条件4)は、データ信号“0”のときタイミン
グ信号の入力によりジヨセフソン接合21が電圧
状態にスイツチする条件、(条件5)は、ジヨセ
フソン接合21,22が電圧状態にスイツチした
状態で、ジヨセフソン接合13がジヨセフソン接
合23よりも先に電圧状態にスイツチする条件、
(条件6)は、ジヨセフソン接合21,22,1
3が電圧状態にスイツチした状態で、ジヨセフソ
ン接合23が電圧状態にスイツチする条件、(条
件7)は、ジヨセフソン接合22,23が電圧状
態にスイツチした状態で、ジヨセフソン接合23
がジヨセフソン接合13よりも先に電圧状態にス
イツチする条件である。但し、(条件5)(条件
6)と(条件7)は、どちらかが満たされればよ
い。
上記条件を考慮し、該否定回路が広いバイアス
電流の動作マージンおよび高利得特性を得るよう
に、回路定数は下記の様に決定されている。
r1=0.6Ω、r2=0.3Ω、r3=0.8Ω、r4=0.8Ω RL=3Ω、RL=3Ω、IO=0.45mA、IO′=0.30
mA 第6図は、上記回路定数を有する該否定回路の
制御特性を示したものである。縦軸はバイアス電
流値、横軸は入力信号電流値である。図中、直線
1〜7は、それぞれ前記条件1〜7に対応する。
図で斜線で示した領域が該否定回路の正常動作領
域である。図より、信号入力電流が±30%変化し
た場合のバイアス電流の動作マージンは±22%で
ある。
図から知られる様に(条件6)が、従来の否定
回路の動作領域を大きく狭めていた。(条件6)
は先は記した様に、データ信号“0”のときに、
タイミング信号の入力により、ジヨセフソン接合
21,22,13が電圧状態にスイツチした後、
ジヨセフソン接合23がスイツチする条件であ
る。この入出力分離を目的としたジヨセフソン接
合23が電圧状態にスイツチしにくいため、従来
の否定回路は、バイアス電流の動作マージンが小
さくなるという欠点があつた。
(発明の目的) 本発明の目的は、前述した従来のジヨセフソン
否定回路の欠点を除き、広いバイアス電流の動作
領域をもつジヨセフソン否定回路を提供すること
にある。
(発明の構成) 本発明によるジヨセフソン直結型否定回路は、
第1および第2のバイアス電流入力端B1,B2
と第1の信号入力端I1と第1の出力端O1の4
つの接続端を有し、一端が前記第2のバイアス電
流入力端B2に接続された少なくとも1個以上の
第1のスイツチ用ジヨセフソン接合と、一端が前
記第1の信号入力端I1に接続された入出力分離
用ジヨセフソン接合と、一端が前記第1の信号入
力端I1に接続され他端が接地された入出力分離
抵抗とを少なくとも含む第1の電流注入型論理回
路と、第3および第4のバイアス電流入力端B
3,B4と第2の信号入力端I2と第2の出力端
O2の4つの接続端を有し、一端が前記第4のバ
イアス電流入力端B4に接続された少なくとも1
個以上の第2のスイツチ用ジヨセフソン接合と、
一端が前記第2のスイツチ用ジヨセフソン接合の
一つに接続され他端が前記第2の信号入力端I2
に接続された入力抵抗とを少なくとも含む第2の
電流注入型論理回路と、一端が前記第1の出力端
O1に接続され他端が接地された負荷抵抗とから
構成され、前記第2のバイアス電流入力端B2と
前記第3のバイアス電流入力端B3が接続され、
前記第4のバイアス電流入力端B4が接地された
ことを特徴とする。
(構成の詳細な説明) 次に図面を参照して本発明の構成の詳細な説明
を行う。
第1図は、本発明の基本の構成を示した回路図
である。第1図に示した本発明の基本回路は、第
1および第2のバイアス入力端子B1,B2と第
1の信号入力端子I1と第1の出力端子O1の4
つの接続端子を有する第1の電流注入型論理回路
1と、一端が前記第1の出力端子O1に接続され
他端が接地された負荷抵抗2と、第3および第4
のバイアス入力端子B3,B4と第2の信号入力
端子I2と第2の出力端子O2の4つの接続端子
を有する第2の電流注入型論理回路3とから構成
され、前記第2のバイアス入力端子B2と前記第
3のバイアス入力端子B3が接続され、前記第4
のバイアス入力端子B4が接地に接続された本発
明によるジヨセフソン直結型否定回路と、一端が
前記第2の出力端子O2に接続され他端が接地さ
れた出力抵抗4とから構成される。
出力抵抗4は、該否定回路を論理装置やメモリ
装置の中で、信号の補信号発生器として用いた時
に、該否定回路の次段に接続された負荷回路を等
価抵抗で置き変えたものである。前記第1の電流
注入型論理回路1は、一端が第1のバイアス入力
端子B1および第1の出力端子O1に接続され他
端が第2のバイアス入力端子B2に接続されたス
イツチ用ジヨセフソン接合5と、一端が第1の信
号入力端子I1に接続され他端が第1のバイアス
入力端B1に接続された入出力分離用ジヨセフソ
ン接合6と、一端が第1の信号入力端子I1に接
続され他端が接地された入出力分離抵抗7とから
構成される。
前記第2の電流注入型論理回路3は、一端が第
3のバイアス入力端子B3および第2の出力端子
O2に接続され他端が第4のバイアス入力端子B
4に接続されたスイツチ用ジヨセフソン接合8
と、一端が第2の信号入力端子I2に接続され他
端が第3のバイアス入力端子B3に接続された入
力抵抗9とから構成される。
次に、第1図の本発明の基本回路の動作原理を
説明する。本発明の回路は、第1のバイアス入力
端子B1にバイアス電流を供給した状態で、第2
の信号入力端子I2にタイミング信号を加えるこ
とにより、タイミング信号よりもある時間だけ先
だつて第1の信号入力端子I1に加えられたデー
タ信号の“1”、“0”に対する補信号“0”、
“1”を第2の出力端子O2に出力する。さらに
詳しく回路動作を説明する。
第1の信号入力端子I1にデータ信号“1”
(データ信号“1”は電流値が適切な大きさの信
号電流を意味する。)が入力されると、ジヨセフ
ソン接合5,6が電圧状態にスイツチし、高イン
ピーダンス状態になるためバイアス電流の大部分
は負荷抵抗2を通つて流れる。従つて、スイツチ
用ジヨセフソン接合8にバイアス電流が流れなく
なるため、その後第2の信号入力端子I2にタイ
ミング信号が入力されてもスイツチ用ジヨセフソ
ン接合8は電圧状態にスイツチせず、出力抵抗4
を通して電流は流れない。これによりデータ信号
“1”の補信号“0”が得られる。
次に、第1の信号入力端子I1にデータ信号
“0”(データ信号“0”は信号電流が零であるこ
とを意味する。)が入力されたときは、ジヨセフ
ソン接合5,6は電圧状態にスイツチしない。従
つてバイアス電流は、ジヨセフソン接合5を通つ
てジヨセフソン接合8に流れ続ける。この状態
で、第2の信号入力端子I2にタイミング信号が
入力されると、スイツチ用ジヨセフソン接合8が
電圧状態にスイツチし、続いて入出力分離用ジヨ
セフソン接合6が電圧状態にスイツチする。従つ
て、バイアス電流は出力抵抗4に注入され、デー
タ信号“0”の補信号“1”が得られる。
(実施例) 次に、本発明の実施例について図面を用いて説
明する。
第2図は、本発明によるジヨセフソン直結型否
定回路の第1の実施例の回路図である。第1の実
施例は、第1図で示した第1および第2の電流注
入型論理回路1,3として、次に述べる回路を用
いる以外は、第1図の回路と同じである。第2図
において第1図と同じ機能を有する素子は、同じ
番号で示してある。
第1の電流注入型論理回路1として、第1およ
び第2のバイアス電流入力端子B1,B2と第1
の信号入力端子I1と第1の出力端子O1の4つ
の接続端子を有し、第1および第2のスイツチ用
ジヨセフソン接合110,111と入出力分離用
ジヨセフソン接合6と入出力分離抵抗7と第1、
第2、第3の抵抗112〜113とから構成され
る3接合抵抗結合型論理回路(特許公開、昭58−
46727)を用いる。
前記第1のスイツチ用ジヨセフソン接合110
は、一端が前記第2のバイアス電流入力端子B2
に接続され、他端が前記第1の抵抗112の一端
および前記第2の抵抗113の一端および前記入
出力分離用ジヨセフソン接合6の一端に接続され
ている。前記第2のスイツチ用ジヨセフソン接合
111は、一端が前記第2のバイアス電流入力端
子B2に接続され、他端が前記第1の抵抗113
の他端および前記第3の抵抗114の一端および
前記第1の出力O1に接続されている。前記入出
力分離抵抗7は、一端が接地され、他端が前記第
1の信号入力端子I1および前記入出力分離用ジ
ヨセフソン接合6の他端に接続されている。前記
第1の抵抗112の他端および前記第3の抵抗1
14の他端は、前記第1のバイアス電流入力端子
B1に接続されている。
前記第2の電流注入型論理回路3は、第3およ
び第4のバイアス入力端子B3,B4と第2の信
号入力端子I2と第2の出力端子O2の4つの接
続端子を有し、第3および第4のスイツチ用ジヨ
セフソン接合115,116と、入力抵抗9と、
第4、第5、第6の抵抗117〜118とから構
成される。
前記第3のスイツチ用ジヨセフソン接合115
は、一端が前記第4のバイアス電流入力端子B4
に接続され他端が前記第4の抵抗117の一端お
よび前記第5の抵抗118の一端および前記入力
抵抗9の一端に接続されている。前記第4のスイ
ツチ用ジヨセフソン接合116は、一端が前記第
4のバイアス電流入力端子B4に接続され他端が
前記第5の抵抗118の他端および前記第6の抵
抗119の一端および前記第2の出力端子O2に
接続されている。前記入力抵抗9の他端は、前記
第2の信号入力端子I2に接続されている。前記
第4の抵抗117の他端および前記第6の抵抗1
19の他端は前記第3のバイアス電流入力端子B
3に接続されている。
第1の実施例のジヨセフソン直結型否定回路の
動作原理は以下の如くである。
端子B1からバイアス電流を供給した状態で端
子I1にデータ信号“1”が入力されると、ジヨ
セフソン接合6,110,111は、電圧状態に
スイツチし、高インピーダンス状態になる。従つ
てバイアス電流の大部分は負荷抵抗2を通つて接
地に流れ込む。従つて、ジヨセフソン接合11
5,116にバイアス電流が流れなくなるため、
その後端子I2にタイミング信号が入力されても
出力線路となる出力抵抗4に電流は流れず、デー
タ信号“1”の補信号“0”が得られる。次に、
データ信号“0”が入力されたときには、端子I
1より入力信号が入らないため、ジヨセフソン接
合110,111は電圧状態にスイツチせず、バ
イアス電流の大部分は、ジヨセフソン接合11
0,111を通つてジヨセフソン接合115,1
16に流れる。この状態で端子I2にタイミング
信号が入力されると、ジヨセフソン接合115,
116,6が電圧状態にスイツチし、出力抵抗4
に電流を送り出す。即ち、データ信号“0”の補
信号“1”が得られる。
本発明による該否定回路が広いバイアス電流の
動作マージンおよび高利得特性を持つためには、
第1に電圧状態にスイツチしたジヨセフソン接合
が、高いインピーダンスを持つ必要がある。この
条件はジヨセフソン接合の負荷線がサブギヤツプ
領域にあるように負荷抵抗2および出力抵抗4の
値RL、ROを決定することにより求められる。ジ
ヨセフソン接合のギヤツプ電圧をVG、臨界電流
値をIOとしてRL、RO<VG/2IOと表すことができ
る。
高利得と高動作マージンを得るための第2の条
件は、該否定回路を構成する電流注入型論理回路
自体が、広いバイアス電流の動作マージンおよび
高利得特性を持つことである。ここで、入出力分
離抵抗7の抵抗値r3とする。第1、第2、第3の
抵抗体112〜114は同一の抵抗値を持ち、そ
の値をr1とする。第4、第5、第6の抵抗体11
7〜119は同一の抵抗値を持ち、その値をr2
すると、第2の条件は、以下の様に表すことがで
きる。
r3≪RL、r1<r3 r2≪RL 第1の条件より、ジヨセフソン接合を通しての
リーク電流は無視できる。また、第2の条件より
r1、r2は負荷抵抗RLに比して十分小さいとするこ
とができる。
これらの近似を行うことにより該否定回路の動
作領域は、以下に示す条件より求めることができ
る。
1/2Ib1/1+1/2r2/r3<IO …(条件8) 1/2Ib1/1+1/2r2/r3<IO+IinD1/1+1/
2r2/r3>IO
…(条件9) Ib1/1+r3/RL−IinD1/1+RL/r3>IO′ …(条件10) IinT<IO …(条件11) 1/2Ib1/1+1/2r2/r3+IinT>IO…(条件
12) 1/1+r3/R3(Ib+IinT)>IO′ …(条件13) 但し、 R3=RL・RO/RL+RO 上式において、IOはジヨセフソン接合110,
111,115,116の臨界電流値を、IO′は
ジヨセフソン接合6の臨界電流値を、IinDはデー
タ信号電流値を、IinTはタイミング信号の電流値
を示したものである。
ここで(条件8)は、バイアス電流Ibのみでジ
ヨセフソン接合110,111が電圧状態にスイ
ツチしない条件、(条件9)は、バイアス電流が
流れている状態で、データ信号“1”が入力され
ることによりジヨセフソン接合110が電圧状態
にスイツチする条件、(条件10)は、ジヨセフソ
ン接合110,111が電圧状態にスイツチした
後、ジヨセフソン接合6が電圧状態にスイツチす
る条件、(条件11)は、ジヨセフソン接合110,
111,6が電圧状態にスイツチしている状態
で、タイミング信号の入力により、ジヨセフソン
接合115,116が電圧状態にスイツチする条
件、(条件12)は、バイアス電流を流した後デー
タ信号“0”が入力されているとき、タイミング
信号の入力によりジヨセフソン接合115が電圧
状態にスイツチする条件、(条件13)は、ジヨセ
フソン接合115,116がスイツチした状態
で、ジヨセフソン接合6が電圧状態にスイツチす
る条件である。
上記条件式により該否定回路が広いバイアス電
流の動作マージンおよび高利得特性を得る回路定
数の一例として、下記の値を設定する。
r1=0.6Ω、r2=0.3Ω、r3=0.8Ω RL=3Ω、RO=2Ω、IO=0.45mA、IO′=0.3
mA 第3図は、上記回路定数を持つ該否定回路の制
御特性を示したもので、縦軸は、バイアス電流
値、横軸は入力信号電流値である。ここでタイミ
ング信号電流とデータ信号電流の大きさは同一と
した。図中直線8〜13は、それぞれ前記条件8
〜13に対応する。図で斜線で示した領域が第1の
実施例の否定回路の正常動作領域である。
図より信号入力電流が±30%変化した場合のバ
イアス電流の動作マージンは、±31%であること
がわかる。本実施例により前述した従来例(±22
%)に比して、バイアス電流の動作マージンが大
きく改善されている。
第1の実施例の否定回路では、タイミング信号
入力側の電流注入型論理回路の入出力分離を入力
抵抗9で行つているため、データ信号“0”のと
き、タイミング信号の入力により、ジヨセフソン
接合6,115,116が電圧状態にスイツチす
ると、第2の信号入力端子I2から見たインピー
ダンスが変化するという問題が生じる。
フアン・アウトを2つ以上とつている場合、即
ち、該否定回路の前段の出力を2つ以上に分枝し
て、それぞれの回路素子への入力信号としている
場合、このインピーダンスの変化によつて並列に
分枝した他の回路素子への入力信号レベルが変化
し誤動作が生じる。
入力抵抗9の大きさRinとすると、このインピ
ーダンスの変化率ZOは ZO=1/Rin/RL+Rin/RO と表わすことができる。
従つて、このインピーダンスの変化率ZOは、入
力抵抗Rinに比して負荷抵抗RLおよび出力抵抗RO
の値を十分小さく設定することにより無視できる
ことが分かる。
また、このときの出力抵抗4を流れる出力電流
Ioutは Iout=(Ib+IinT)1/1+RO+RL と表わすことができる。上式より負荷抵抗RL
比して出力抵抗ROを小さくすることによつて、
出力電流Ioutを大きくできることがわかる。
以上第1の実施例により、広いバイアス電流の
動作マージンを持つジヨセフソン直結型否定回路
が得られる。
第4図は、本発明によるジヨセフソン直結型否
定回路の第2の実施例の回路図である。第2の実
施例は、第1図で示した第1および第2の電流注
入型論理回路1,3として、次に述べる回路を用
いた以外第1図の回路と同じである。第4図にお
いて第1図と同じ機能を有する素子は、同じ番号
で示してある。
第1の電流注入型論理回路1として、第1およ
び第2のバイアス電流入力端子B1,B2と第1
の信号入力端子I1と第1の出力端子O1の4つ
の接続端子を有し、第1、第2、第3のスイツチ
用ジヨセフソン接合201〜203と、入出力分
離用ジヨセフソン接合6と、入出力分離抵抗7
と、第1〜第5の抵抗204〜208とから構成
される4接合抵抗結合型論理和回路(特許公開、
昭58−46727)を用いる。
前記第1のスイツチ用ジヨセフソン接合201
は、一端が前記第2のバイアス電流入力端子B2
に接続され他端が前記第1の抵抗204の一端お
よび前記第2の抵抗205の一端および前記入出
力分離用ジヨセフソン接合6の一端に接続されて
いる。前記第2のスイツチ用ジヨセフソン接合2
02は、一端が前記第2のバイアス電流入力端子
B2に接続され他端が前記第2の抵抗205の他
端および前記第3の抵抗206の一端および前記
第4の抵抗207の一端に接続されている。前記
第3のスイツチ用ジヨセフソン接合203は、一
端が前記第2のバイアス電流入力端子B2に接続
され他端が前記第4の抵抗207の他端および前
記第5の抵抗208の一端および前記第1の出力
端子O1に接続されている。
前記入出力分離抵抗7は、一端が接地され他端
が前記第1の信号入力端子I1および前記入出力
分離用ジヨセフソン接合6の他端に接続されてい
る。前記第1の抵抗204の他端および前記第3
の抵抗206の他端および前記第5の抵抗208
の他端は、前記第1のバイアス電流入力端子B1
に接続されている。
前記第2の電流注入型論理回路3は、第3およ
び第4のバイアス入力端子B3,B4と第2の信
号入力端子I2と第2の出力端子O2の4つの接
続端子を有し、第4、第5、第6のスイツチ用ジ
ヨセフソン接合209〜211と、入力抵抗9
と、第6〜第10の抵抗212〜216とから構成
される。
前記第4のスイツチ用ジヨセフソン接合209
は、一端が前記第4のバイアス電流入力端子B4
に接続され他端が前記第6の抵抗212の一端お
よび前記第7の抵抗213の一端および前記入力
抵抗9の一端に接続されている。前記第5のスイ
ツチ用ジヨセフソン接合210は、一端が前記第
4のバイアス電流入力端子B4に接続され他端が
前記第7の抵抗213の他端および前記第8の抵
抗214の一端および前記第9の抵抗215の一
端に接続されている。前記第6のスイツチ用ジヨ
セフソン接合211は、一端が前記第4のバイア
ス電流入力端子B4に接続され他端が前記第9の
抵抗215の他端および前記第10の抵抗216の
一端および前記第2の出力端子O2に接続されて
いる。
前記入力抵抗9の他端は、前記第2の信号入力
端子I2に接続されている。前記第6の抵抗21
2の他端および前記第8の抵抗214の他端およ
び前記第10の抵抗216の他端は、前記第3のバ
イアス電流入力端子B3に接続されている。
第2の実施例の動作原理は、第1の実施例の動
作原理と同様である。第2の実施例は、スイツチ
用ジヨセフソン接合の並列個数が3個であるた
め、第1の実施例に比してパターンの面積は少し
大きくなるが、動作マージンをより広くすること
ができる。
また、第2の実施例では第1の電流注入型論理
和回路として、4接合抵抗結合型論理和回路を用
いたがこの他にもJAWSゲート(アプライド・フ
イジツクス、レターズ(Appl.phys.Lett.)、34巻
第10、1979年、709ページ)やDCLゲート(テク
ニカル・ダイジエスト・アイ・イー・デイ・エム
(Tech Digest IEDM)1979年、482ページ)や
抵抗分割形ゲート(アプライド・フイジツクス・
レターズ(Appl.phys.Lett.)、39巻、第8、1981
年、653ページ)等の電流注入型論理回路を用い
ても同様の効果を得ることができる。
(発明の効果) 以上説明した様に、本発明によるジヨセフソン
直結型否定回路によつて、広いバイアス電流の動
作マージンを持つジヨセフソン否定回路をが得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるジヨセフソン直結型否
定回路の構成を説明するための図である。第2図
は、本発明によるジヨセフソン直結型否定回路の
第1の実施例を説明するための回路図であり、第
3図は、第1の実施例の制御特性を説明するため
の図である。第4図は、本発明によるジヨセフソ
ン直結型否定回路の第2の実施例を説明するため
の回路図である。第5図は、ジヨセフソン抵抗結
合型論理和回路を用いた否定回路の従来例を説明
するための回路図であり、第6図は、従来例の否
定回路の制御特性を説明するための図である。 図において、B1……第1のバイアス電流入力
端子、B2……第2のバイアス電流入力端子、B
3……第3のバイアス電流入力端子、B4……第
4のバイアス電流入力端子、I1……第1の信号
入力端子、I2……第2の信号入力端子、O1…
…第1の出力端子、O2……第2の出力端子、1
……第1の電流注入型論理回路、2……負荷抵
抗、3……第2の電流注入型論理回路、4……出
力抵抗、5,8,11,12,21,22,11
0,111,115,116,201〜203,
209〜211……スイツチ用ジヨセフソン接
合、6,13,23……入出力分離用ジヨセフソ
ン接合、7,17,27……入出力分離抵抗、9
……入力抵抗、14〜16,24〜26,112
〜114,117〜119,204〜208,2
12〜216……抵抗、100……第1の3接合
抵抗結合型論理和回路、200……第2の3接合
抵抗結合型論理和回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 第1および第2のバイアス電流入力端B1,
    B2と第1の信号入力端I1と第1の出力端O1
    の4つの接続端を有し、一端が前記第2のバイア
    ス電流入力端B2に接続された少なくとも1個以
    上の第1のスイツチ用ジヨセフソン接合と、一端
    が前記第1の信号入力端I1に接続された入出力
    分離用ジヨセフソン接合と、一端が前記第1の信
    号入力端I1に接続され他端が接地された入出力
    分離抵抗とを少なくとも含む第1の電流注入型論
    理回路と、第3および第4のバイアス電流入力端
    B3,B4と第2の信号入力端I2と第2の出力
    端O2の4つの接続端を有し、一端が前記第4の
    バイアス電流入力端B4に接続された少なくとも
    1個以上の第2のスイツチ用ジヨセフソン接合
    と、一端が前記第2のスイツチ用ジヨセフソン接
    合のうちの一つに接続され他端が前記第2の信号
    入力端I2に接続された入力抵抗とを少なくとも
    含む第2の電流注入型論理回路と、一端が前記第
    1の出力端O1に接続され他端が接地された負荷
    抵抗とから構成され、前記第2のバイアス電流入
    力端B2と前記第3のバイアス電流入力端B3が
    接続され、前記第4のバイアス電流入力端B4が
    接地されたことを特徴とするジヨセフソン直結型
    否定回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS607692A (ja) * 1983-06-28 1985-01-16 Nec Corp ジヨセフソン双対信号保持回路

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