JPH0247735Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、内開き窓の障子に関するものであ
る。

従来の技術 サツシ枠内に面外方向に回動自在に障子を取付
け、サツシ枠の四周に連続して装着したシール材
と障子の四周框の一側面とを圧着してサツシ枠と
障子との間の気密を保持するようにした内開き窓
が知られている。

考案が解決しようとする問題点 障子の四周框の一側面をサツシ枠に装着したシ
ール材に圧着するので、四周框の一側面を連続し
た平坦面とする必要があり、障子を構成する上
框、下框、竪框の見込み寸法を同一とし、対向端
部を45度切断して突き合せ連結して方形枠状に枠
組みしているので、その枠組み作業が非常に面倒
となつてしまう。

問題点を解決するための手段及び作用 上下框の長手方向両端部を竪框の内向凹条溝に
嵌合して連結して方形枠状に枠組みし、上下框に
は、上下框の室外側壁と竪框１の室外側壁の段差
を埋める上下横アタツチメントを取付けて、上下
框の端部を単純形状に切断して枠組みできると共
に、各框の室外側壁を面外方向に同一面にできる
ようにしたものである。

実施例 第４図は中連の多重サツシの概略縦断面図であ
り、建家躯体Ａには床Ｂより離れてサツシ取付開
口部Ｃが形成され、このサツシ取付開口部Ｃの内
面には内開き窓Ｄが取付けてあると共に、室外側
面には外開き窓Ｅが取付けてある。

第１図は詳細縦断面図、第２図は詳細横断面図
であり、サツシ取付開口部Ｃは鴨居１と敷居２と
左右の柱３，３とで方形状となつていると共に、
その面外方向の中間部には取付上横枠材４と取付
下横枠材５と左右の取付縦枠材６，６が方形枠状
にそれぞれ取着されている。

該取付上、下横枠材４，５と取付竪枠材６とは
合成樹脂材により取付壁４ａ，５ａ，６ａと両側
壁４ｂ，４ｃ，５ｂ，５ｃ，６ｂ，６ｃとによつ
て断面内向コ字状の長尺材となり、その取付壁４
ａ，５ａ，６ａが鴨居内面１ａ、敷居内面２ａ、
柱内面３ａにビス７でそれぞれ固着してあると共
に、合成樹脂材より板状長尺材となつた上、下、
竪カバー８，９，１０がスナツブ式に嵌合取着し
てある。

内開き窓Ｄの障子１１は上框１２と下框１３と
左右の竪框１４，１４を方形枠状に枠組みし、そ
の内部にガラス１５を装着したもので、その上框
１２は合成樹脂材により室内、外側壁１２ａ，１
２ｂと内、外壁１２ｃ，１２ｄとによつて矩形断
面の長尺材となり、その内、外壁１２ｃ，１２ｄ
には内向凹条溝１６と外向凹条溝１７とが形成さ
れて上下及び左右に対称形状となつていると共
に、上下にはビスホール１８がそれぞれ形成して
ある。

前記下框１３は合成樹脂材により室内、外側壁
１３ａ，１３ｂと内、外壁１３ｃ，１３ｄとによ
つて矩形断面の長尺材となり、その内、外壁１３
ｃ，１３ｄには内向凹条溝１９と外向凹条溝２０
とが形成されて上下及び左右には対称形状となつ
ていると共に、上下にはビスホール２１がそれぞ
れ形成されて前記上框１２と同一形状となつてい
る。

前記竪框１４は合成樹脂材により室内、外側壁
１４ａ，１４ｂと外壁１４ｃと連結壁１４ｄとに
よつて矩形中空部２２と内向凹条溝２３を有する
断面形状の長尺材となり、その内向凹条溝２３の
内幅寸法は上下框１２，１３の室内、外側壁１２
ａ，１２ｂ，１３ａ，１３ｂ間の寸法、つまり見
込み寸法と同一となつている。

そして、上下框１２，１３の長手方向両端部は
左右の竪框１４，１４の内向凹条溝２３，２３内
に嵌合連結され、竪框１４の連結壁１４ｄよりビ
スホール１８，２１にビス２４を螺合して上框１
２と下框１３と左右の竪框１４，１４とを方形枠
状に枠組みしてある。

障子１１を構成する一方の竪框１４は蝶番２５
を介して一方の柱３の内面３ａに室内側に回動自
在に取付けられ、他方の竪框１４の室外側壁１４
ｂには他方の取付竪枠材６にライナー２６を介し
て取着したマグネツト２７と対向する鉄片２８が
固着してある。

前記上、下、竪カバー７，８，９の室内側には
シール材となる上横ヒレ片２９、下横ヒレ片３
０、竪ヒレ片３１が長手方向に亘つて一体形成さ
れ、各ヒレ片は上下、竪框１２，１３，１４の室
外側壁１２ｂ，１３ｂ，１４ｂと相対向してい
る。

前記上框１２の上部には上横アタツチメント４
０が取着され、この上横アタツチメント４０は横
片４１と室内、外側縦片４２，４３とにより断面
略下向コ字状の長尺材となり、その長さは左右の
竪框１４，１４間の距離と同一となつていると共
に、室内、外側縦片４２，４３間の寸法、つまり
見込み寸法は竪框１４の見込み寸法と同一とな
り、さらに横片４１には係止片４４が一体形成さ
れ、その係止片４４を上框１２の外向凹条溝１７
にスナツプ式に嵌合係止することで上框１２の上
部に取着されて室内、外側縦片４２，４３が竪框
１４の室内、外側壁１４ａ，１４ｂと面外方向に
同一面となり、かつ上框１２の上部を横片４１で
覆うようにしてある。

前記下框１３の下部には下横アタツチメント５
０が取着され、この下横アタツチメント５０は横
片５１と室内、外側縦片５２，５３とにより断面
略上向コ字状となり、その長さは左右の竪框１
４，１４間の距離と同一となつていると共に、室
内、外側縦片５２，５３間の寸法、つまり見込み
寸法は竪框１４の見込み寸法と同一となり、さら
に横片５１には係止片５４が一体形成されて前記
上横アタツチメント４０と同一形状となつている
と共に、係止片５４を下框１３の外向凹条溝２０
にスナツプ式に嵌合係止することで下框１３の下
部に取着されて室内、外側縦片５２，５３が竪框
１４の室内、外側壁１４ａ，１４ｂと面外方向に
同一面となり、かつ下框１３の下部を横片５１で
覆うようにしてある。

この様であるから、上框１２、下框１３、竪框
１４の室内、外側壁１２ａ，１２ｂ，１３ａ，１
３ｂ，１４ａ，１４ｂの段差は上下横アタツチメ
ント４０，５０の室内、外側縦片４２，４３，５
２，５３によつて埋められて面外方向に同一面と
なり、各ヒレ片と均一に圧着する。

また下框１３の下部が横片５１で覆われている
から、体裁の良いものとなり、障子１１を室内側
に回動した際に床Ｂ側より目視されても見栄えが
良いので、中連の場合に特に効果的である。

前記外開き窓Ｅは、鴨居１の外面、敷居２の外
面、柱３の外面に取付けた上枠６０、下枠６１、
竪枠６２より方形枠状となつたサツシ枠６３内に
障子６４を室外側に回動自在に取付けたものであ
り、内開き窓Ｄとの間に断熱空間を形成してい
る。

考案の効果 上下框１２，１３は竪框１４の内向凹条溝２３
に嵌合して連結することで方形枠状に枠組みでき
るから、上下框１２，１３の端部を90度などの単
純形状に切断すれば良く、その枠組み作業が簡単
となる。

上下框１２，１３の室外側壁と竪框１４の室外
側壁との段差を上下横アタツチメント４０，５０
で埋めて両者の室外側壁を面外方向に同一面にす
ることができ、四周連続したシール材と均一に圧
着できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図、第２図
は中連の多重サツシの詳細縦断面図、横断面図、
第３図は上框と竪框の連結部の斜視図、第４図は
中連の多重サツシの概略縦断面図である。 １１は障子、１２は上框、１２ａは室内側壁、
１２ｂは室外側壁、１３は下框、１３ａは室内側
壁、１３ｂは室外側壁、１４は竪框、１４ａは室
内側壁、２３は内向凹条溝、４０は上横アタツチ
メント、４１は下横アタツチメント。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内、外側壁を有する所定の断面形状の上框１
   ２と下框１３の長手方向両端部を、室内、外側壁
   間に内向凹条溝２３を有する所定断面形状の竪框
   １４の内向凹条溝２３内に嵌合して連結し方形枠
   状に枠組みし、前記上框１２と下框１３とには竪
   框１４の室外側壁と面外方向に同一面となる上下
   横アタツチメント４０，５０を長手方向に亘つて
   取付けたことを特徴とする内開き窓の障子。