JP3333482B2 - 断熱サッシ - Google Patents

断熱サッシ

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JP3333482B2
JP3333482B2 JP32991099A JP32991099A JP3333482B2 JP 3333482 B2 JP3333482 B2 JP 3333482B2 JP 32991099 A JP32991099 A JP 32991099A JP 32991099 A JP32991099 A JP 32991099A JP 3333482 B2 JP3333482 B2 JP 3333482B2
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光一 瀬川
学 和田
稔 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱サッシに係
り、いわゆる断熱形材からなる上枠、下枠、および左右
の縦枠を四周枠組みした枠体内に、縦骨材や横骨材を配
置して窓枠などを構成した断熱サッシに関する。
【0002】
【背景技術】近年の断熱サッシとして、窓枠を構成する
上枠、下枠、および左右の縦枠を断熱形材としたものが
知られている。このような断熱形材は、それぞれ金属製
の室内部材と、金属製の室外部材と、これらの室内外部
材を連結する断熱部材とで構成され、屋外に露出する室
外部材が外気で冷却されても、その熱が断熱部材によっ
て室内部材まで伝導されないので、室内部材の室内側面
では、表面温度が室温に近くなり、結露が生じ難い。
【0003】一方、このような断熱サッシにおいても、
窓枠内に縦骨材や横骨材などを配置して横連窓や縦連窓
を構成する場合がある。このような連窓では、より大き
な窓枠を用いることで良好な採光が得られるとともに、
窓枠としての強度も確実に確保できるというメリットが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
連窓タイプの断熱サッシでは、窓枠の四周の枠に限ら
ず、縦骨材や横骨材も、金属製の室内外部材および樹脂
製の断熱部材からなる断熱形材で形成されているため、
断熱形材を多く用いる分だけ、室内外部材を断熱部材で
連結する作業が多く発生したり、アルミ等の金属材料に
加えて樹脂材料を用意する必要があるなど、製造コスト
がアップするという問題がある。
【0005】本発明の目的は、製造コストを削減でき、
かつ防露性能を確実に得ることができる断熱サッシを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上枠、下枠、
および左右の縦枠を四周枠組みした枠体と、この枠体内
に配置された縦骨材および横骨材のうちの少なくともい
ずれか一方の骨材とを備えた断熱サッシであって、前記
枠体の各枠は、金属製の室内部材と、金属製の室外部材
と、これらの室内外部材を連結する断熱部材とを備えて
構成され、前記骨材は、金属製の骨材本体と、この骨材
本体の室内側面を覆う断熱性カバーとを備えて構成され
ているとともに、金属製の骨材本体の端部が前記枠の金
属製の室外部材に接合されていることを特徴とする断熱
サッシである。
【0007】本発明においては、縦骨材や横骨材などの
骨材としては、断熱形材を用いる代わりに、例えば、押
出形材からなる金属製の骨材本体と、樹脂製や木製等の
断熱性カバーとで構成したものを用いるので、骨材の部
材コストが削減され、断熱サッシの全体の製造コストが
削減される。そして、金属製の骨材本体が同様な金属製
の室外部材に接合させることにより、骨材本体を細くし
た場合でもそれぞれの接合強度を強固にでき、骨材本体
を細くできる分だけ骨材の部材コストがさらに削減され
る。また、骨材本体は、建物躯体の開口部に取り付けら
れる枠体に比べて室内空気に触れる面積が大きいが、こ
のような骨材本体の室内側面は断熱性カバーで覆われる
ので、骨材での確実な防露性能が得られ、しかも、外気
に触れる金属製の骨材本体が枠の室外部材に接合される
から、骨材本体の冷熱が枠の室内部材に伝わる心配がな
く、枠側の防露性能の低下を防いで結露の発生が防止さ
れる。
【0008】さらに、本発明の断熱サッシでは、前記枠
体の各枠を構成する前記室内部材にも、室内側面を覆う
断熱性カバーが設けられていることが望ましい。このよ
うな構成では、通常でも冷却され難い室内部材に、さら
に室内側面を覆う断熱性カバーを設けるので、室内側に
実質的に露出する面が一層冷却され難くなり、枠体とし
ての防露性能が格段に向上する。
【0009】そして、本発明の断熱サッシでは、室内部
材に設けられる断熱性カバーは、当該室内部材と前記室
外部材とに跨っているとともに、室内部材の前記室内側
面の全域と前記室外部材の少なくとも室内側の一部とを
覆っていることが望ましい。このような構成では、枠体
の室内部材の他、室外部材の例えば室内側からの見えが
かり部分も断熱性カバーで容易に覆うことが可能である
から、枠体全体の防露性能が一層向上する。
【0010】また、本発明の断熱サッシでは、前記骨材
の見込み寸法は、前記枠体の見込み寸法よりも小さく、
骨材の室内側端面が枠体の室内側端面よりも室外側に位
置していることが望ましい。骨材は枠体の枠と違って断
熱部材を備えていないので、枠に比べて見込み寸法を容
易に小さくでき、また、見込み寸法を小さくした場合、
その室内側端面を枠体の室内側端面よりも室外側に位置
させることにより、枠体内の室内側には骨材で仕切られ
ない大きな開口空間が形成され、開放感が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。なお、後述する第2、第3実施形
態では、次に説明する第1実施形態と同じ機能部材には
同一符号を付し、それらの説明を省略または簡略化す
る。
【0012】〔第1実施形態〕図1は、本実施形態に係
る断熱サッシ1を示す縦断面図、図2、図3は、それぞ
れ図1の矢印II−IIおよび矢印III−IIIから見た横断面
図である。断熱サッシ1は、枠体である窓枠10内の上
側が嵌め殺し窓、下側が縦辷り出し窓とされた縦連窓で
あり、嵌め殺し窓側には複層のガラス面材20が配置さ
れ、縦辷り出し窓側には障子30が上下のヒンジを介し
て開閉自在に配置されている。
【0013】窓枠10は、上枠11、下枠12、および
左右の縦枠13を四周枠組みした構成であり、窓枠10
内には、横骨材としての無目15が配置され、無目15
の上側が嵌め殺し窓、下側が辷り出し窓である。窓枠1
0の各枠11,12,13は、アルミ製の押出形材から
なる室内部材111,121,131と、同様にアルミ
の押出形材からなる室外部材112,122,132
と、これらを連結する樹脂製の断熱部材113,12
3,133とで構成された断熱形材である。これに対し
無目15は、全体がアルミ製の押出形材からなる骨材本
体としての無目本体150と、無目本体150の室内側
に嵌合されてその室内側面を覆う樹脂製の断熱性カバー
151とで構成され、断熱形材となっていない。このこ
とが従来と異なる点の一つである。この無目15は、無
目本体150の両端が各縦枠13の室外部材132にそ
れぞれ接合され、無目本体150が外気で冷やされても
その熱が縦枠13の室内部材131に伝わらず、また、
共にアルミ製の無目本体150と室外部材132とを接
合することで接合強度が確実に確保されるようになって
いる。
【0014】なお、本実施形態では、各断熱部材11
3,123,133は、ウレタン樹脂等の注入方式で形
成されるが、断熱部材としては、例えば、金属製の室内
部材および室外部材間にかしめ等によって固定される合
成樹脂製の板状部材でもよい。
【0015】具体的に各構成部材を説明すれば、上枠1
1には、室内外部材111,112を跨ぐように樹脂製
の断熱性カバー114が設けられている。この断熱性カ
バー114は、室内側が室内部材111と共にビス11
5でまぐさ等に固定され、室外側が室外部材112に係
止されている。そして、断熱性カバー114の室内側に
は、当該ビス115を隠す樹脂製の閉塞部材116が嵌
合され、室外側には、ガラス面材20の室内側上縁を保
持する樹脂製の上押縁117が嵌合されている。この結
果、上枠11の室内部材111の室内側面全域が断熱性
カバー114で覆われ、また、室外部材112の室内側
からの見えがかり部分が断熱性カバー114の室外側の
一部および上押縁117で隠れるようになっている。
【0016】下枠12には、室内外部材121,122
を跨ぐように樹脂製の断熱性カバー124が設けられ、
室内部材121の上下の取付片121A,121B間に
挟持されるように別の断熱性カバー125が設けられて
いる。断熱性カバー124は、室外側が室外部材122
に係止された状態で、室内部材121に対してビス12
6、127で固定され、断熱性カバー125は、下方側
が室内部材121の取付片121Bに係止された状態
で、取付片121Aに対して前記ビス126で固定され
ている。この結果、下枠12の室内部材121の室内側
面全域が断熱性カバー124,125で覆われ、また、
室外部材122の室内側からの見えがかり部分が断熱性
カバー124の室外側の一部で隠れるようになってい
る。
【0017】縦枠13を図2、図3に基づいて説明す
る。先ず、嵌め殺し窓部分(図2)では、縦枠13に
は、室内外部材131,132を跨ぐように樹脂製の断
熱性カバー134が設けられている。断熱性カバー13
4の室内側には、当該断熱性カバー134および室内部
材131を固定するための木ネジ135を隠す閉塞部材
136が設けられ、室外側にはガラス面材20を保持す
る縦押縁137が設けられている。これらの断熱性カバ
ー134、閉塞部材136、および縦押縁137の断面
形状は、上枠11用の前記断熱性カバー114、閉塞部
材116、および縦押縁117の断面形状と同じであ
る。このような縦枠13でも、室内部材131の室内側
面全域が断熱性カバー134で覆われ、室外部材112
の室内側からの見えがかり部分が断熱性カバー134の
室外側の一部および縦押縁137で隠れるようになって
いる。
【0018】縦辷り出し窓部分(図3)では、室内外部
材131,132を跨ぐ断熱性カバー134の室内側に
は、図2に示す縦押縁137の代わりに、障子30の室
内側が当接される中空部134Aが一体に設けられてお
り、一方の断熱性カバー134の中空部134Aにはハ
ンドル138が係止されている。
【0019】図1に戻って、無目15に嵌合された断熱
性カバー151の上部は、面材20の室内側の下縁を保
持する高さまで延び、断熱性カバー151の下部側に
は、障子30の上縁が当接される樹脂製のアタッチメン
ト152が嵌合されている。無目15の全体の見込み寸
法w1は、窓枠10の見込み寸法W1よりも小さく、無
目15(断熱性カバー151)の室内側端面15Aが窓
枠10の室内側端面10Aよりも室外側に位置してい
る。このことにより、窓枠10内の室内側には、周囲が
各閉塞部材116,136および断熱性カバー124の
室内側部分で囲まれ、かつ無目15で仕切られていない
大きな開口空間Aが形成されている。また、無目15の
室内側端面15Aは、嵌め殺し窓側において、各押縁1
17,137の室内側面と面一とされ、縦辷り出し窓側
において、アタッチメント152および縦枠13の中空
部134Aの室内側面と面一とされ、室内側からの内観
意匠の向上が図られている。
【0020】以上において、ガラス面材20の室外側の
四周縁は、図1、図2に示すように、上枠11、縦枠1
3、および無目15に予めビス止めされたアルミ製の保
持部材16で保持されるようになっている。
【0021】一方、障子30は、それぞれアルミの押出
形材からなる上框31、下框32、および左右の竪框3
3(図3)を四周枠組みした框枠34を備え、この框枠
34内にはガラス面材35が配置されている。また、各
框31,32,33にも、室内側面を覆う樹脂製の断熱
性カバー311,321,331が嵌合しており、これ
らが障子30の防露性能を向上させているとともに、ガ
ラス面材35の室内側の押縁を兼用している。この障子
30は、図1、図3に示すように、下枠12、縦枠1
3、および無目15に対してシール材12B,13B,
15Bを介して当接されている。この際、縦枠13のシ
ール材13Bが取り付けられているリップ溝13Aは、
ガラス面材20側では保持部材16を取り付けるために
用いられている。
【0022】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。 1)窓枠10は、各枠11,12,13が室内部材11
1,121,131、室外部材112,122,12
3、および断熱部材113,123,133からなる断
熱形材であるが、無目15の無目本体150が通常の押
出形材であるため、無目本体150をも断熱形材で形成
した従来に比して安価にでき、断熱サッシ1の製造コス
トを削減できる。そして、アルミ製の骨材本体150の
両端は縦枠13の同様なアルミ製の室外部材132に接
合されているため、骨材本体150を細くした場合でも
それぞれの接合強度を強固にでき、骨材本体150を細
くできる分だけ骨材15の部材コストをさらに削減でき
る。
【0023】2)無目本体150は、建物躯体の開口部
に取り付けられる各枠11,12,13に比べて室内空
気と接触する面積が大きいが、無目本体150の室内側
面は断熱性カバー151で覆われているから、防露性能
を確実に得ることができ、結露の発生を防止できる。し
かも、外気に触れる無目本体150は縦枠13の室外部
材132に接合されているから、無目本体150の冷熱
が縦枠13の室内部材131に伝わる心配がなく、縦枠
13側でも良好な防露性能を得ることができる。
【0024】3)本実施形態の断熱サッシ1では、各枠
11,12,13の室内部材111,121,131に
も、室内側面を覆う断熱性カバー114,124,12
5,134が設けられているので、通常でも冷却され難
い室内部材111,112,131を一層冷却され難く
でき、防露性能を格段に向上させることができる。
【0025】4)この際、断熱性カバー114,12
4,134は、室内部材111,121,131の室内
側面の全域を覆っている他、室外部材112,122,
132の室内側からの見えがかり部分も覆っているか
ら、冷熱が伝導され易い室外部材112,122,13
2においても結露を防止でき、窓枠10全体の防露性能
を一層向上させることができる。
【0026】5)無目15の見込み寸法w1は、窓枠1
0の見込み寸法W1よりも小さく、その室内側端面15
Aが窓枠10の室内側端面10Aよりも室外側に位置し
ているため、窓枠10内の室内側には、周囲が各閉塞部
材116,136および断熱性カバー124の室内側部
分で囲まれ、かつ室内に向かって大きく開いた開口空間
Aを形成でき、開放感を付与できる。
【0027】6)無目15の室内側端面15Aは、嵌め
殺し窓側において、各押縁117,137の室内側面と
面一とされ、縦辷り出し窓側において、アタッチメント
152および縦枠13の中空部134Aの室内側面と面
一とされているので、上側が嵌め殺し窓で下側が縦辷り
出し窓といった異なる窓形態からなる連窓においても、
室内側からの内観をスッキリさせることができ、意匠性
を向上させることができる。
【0028】7)障子30の框枠34を構成する各框3
1,32,33においても、室内側面を覆う断熱性カバ
ー311,321,331が設けられているから、障子
30の室外側からの熱が室内側に露出する面まで伝導す
るのを防止でき、障子30での防露性能も向上させるこ
とができる。
【0029】8)この場合、障子30の各框31,3
2,33を断熱形材で形成することで防露性能をさらに
向上させることもできるが、縦辷り出し窓の各框31,
32,33は室内空気と接触する面積が大きいので、そ
のような断熱形材を用いなくとも十分な防露性能を得る
ことができ、断熱形材を用いない分コストを安価にでき
る。また、断熱形材を用いないことにより、障子30の
見込み寸法を小さくできるから、障子30を無目15の
見込み寸法w1内に確実に納めることができる。
【0030】〔第2実施形態〕図4には、第2実施形態
に係る断熱サッシ2の縦断面図が示されている。断熱サ
ッシ2は、上側および下側が共に嵌め殺し窓とされた縦
連窓であり、ガラス面材20を上下に備えている。
【0031】このような断熱サッシ2でも、窓枠10の
各枠11,12,13が室内外部材111,121,1
31,112,122,132、および断熱部材11
3,123,133からなる断熱形材であるが、無目1
5は、アルミ製の押出形材からなる無目本体150と断
熱性カバー151とで構成され、断熱形材ではない。こ
のようなアルミ製の無目本体150の両端も、各縦枠1
3のアルミ製の室外部材132に接合され、断熱性能お
よび接合強度が確保されている。また、本実施形態で
は、断熱性カバー151に取り付けられたアタッチメン
ト152が下側のガラス面材20の室内側上縁を保持す
る上押縁として機能する。この無目15の見込み寸法w
1は窓枠10の見込み寸法W1よりも小さく、無目15
の室内側端面15Aは、窓枠10の室内側端面10Aよ
りも室外側に位置し、各押縁117,137およびアタ
ッチメント152の室内側面と面一とされている。
【0032】そして、下側のガラス面材20の室外側
は、上側と同様に下枠12および無目15にそれぞれビ
ス止めされた保持部材16で保持されている。また、断
熱サッシ2では、下枠12および無目15は、前述した
第1実施形態と全く同じ断熱形材および押出形材で形成
され、保持部材16をシール材12B,15B(図1参
照)に換えることで嵌め殺し窓にも辷り出し窓にも対応
可能とされている。勿論、上枠11も同じである。
【0033】ここで、縦枠13としては、第1実施形態
と同じ縦枠(図2、図3参照)を用いてもよいが、図5
中の右側に示す縦枠13を用いてもよい。この右側の縦
枠13では、左側の縦枠13(すなわち、第1実施形態
での縦枠13)とは異なり、ガラス面材20の室外側を
保持する保持片13Cが一体に形成され、保持部材16
を用いる必要がない。これは、断熱サッシ2では、上下
が共に嵌め殺し窓とされているからである。その他、断
熱性カバー134、閉塞部材136、および縦押縁13
7等は第1実施形態と同じ断面形状である。
【0034】本実施形態によれば、前述の第1実施形態
と同様な構成により、前記1)〜6)の効果を同様に得
ることができるうえ、第1実施形態と同じ下枠12や無
目15を用いて辷り出し窓を嵌め殺し窓に換えることが
でき、また、場合によっては、縦枠13も第1実施形態
のものと同じにでき、部材の共通化を促進できる。
【0035】〔第3実施形態〕図5には、第3実施形態
に係る断熱サッシ3の横断面図が示されている。断熱サ
ッシ3は、図中右側が嵌め殺し窓とされ、左側が縦辷り
出し窓とされた横連窓である。従って、窓枠10内の中
央には、縦骨材としての方立17が立設されている。
【0036】窓枠10の各枠11(図1、図4参照),
12,13は、室内外部材111,121,131,1
12,122,132、および断熱部材113,12
3,133からなる断熱形材であるが、方立17は、ア
ルミ製の押出形材からなる骨材本体としての方立本体1
70とこの室内側面を覆う断熱性カバー171とで構成
され、断熱形材ではない。このようなアルミ製の方立本
体170の両端は、上枠(不図示)および下枠12のア
ルミ製の室外部材122に接合され、断熱性能および接
合強度が確保されている。また、断熱性カバー171の
嵌め殺し窓側には、ガラス面材20を保持する縦押縁1
72が嵌合されている。方立17の見込み寸法w2は、
窓枠10の見込み寸法W1よりも小さく、方立17の室
内側端面17Aが、縦押縁137,172および中空部
134Aの各室内側面と面一とされている。
【0037】本実施形態では、上枠11(図1、図4参
照)の上押縁117は二分割タイプとされ、一方をガラ
ス面材20用の押縁として、他方を障子30の室内側が
当接されるアタッチメントとして機能させている。下枠
12においては、嵌め殺し窓側の室外端にはガラス面材
20を保持する保持部材16が、辷り出し窓側には障子
30との間に介装されるシール材12B(図1参照)が
それぞれ取り付けられ、形態の異なる窓部分に対応させ
ている。嵌め殺し窓側の縦枠13は、第2実施形態でも
説明したが、保持片13Cを一体に有するタイプであ
る。ただし、この縦枠13の代わりに縦辷り出し窓側の
縦枠13で代用してもよく、この場合には、図2に示す
ような保持部材16が必要である。他の構成は、第1実
施形態または第2実施形態とほぼ同じである。
【0038】本実施形態によれば、方立17の方立本体
170も、断熱形材からなる各枠11,12,13と異
なって、押出形材で構成されているので、方立17と無
目15との違いはあるが、前述した1)の効果を得るこ
とができ、方立本体170に設けられた断熱性カバー1
71や方立本体170の接合構造により、2)の効果を
同様に得ることができる。また、第1実施形態と同じ構
成により、3)〜6)の効果も得ることができる。
【0039】さらに、左右方向の一方を嵌め殺し窓、他
方を辷り出し窓とした場合でも、上押縁117を左右に
二分割して用いたり、下枠12用の左右方向の一方にシ
ール材12Bを設け、他方に保持部材16を設けること
により、断熱サッシ3での上枠11、下枠12を断熱サ
ッシ1,2と共通にでき、また、他の縦枠13や断熱性
カバー114,124等の各種部材も断熱サッシ1,2
と共通であるから、部材の共通化を図って製造コストを
削減できる。
【0040】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではない。例えば、前記実施形態では、窓枠10
の各枠11,12,13には断熱性カバー114,12
4,125,134が設けられていたが(複合断熱
枠)、このような断熱性カバーは、要求される防露性能
等に応じて設けられればよく、省略された場合でも本発
明の請求項1に含まれる。
【0041】また、第1、第2実施形態の断熱サッシ
1,2は、窓枠10内に無目15を有した縦連窓であ
り、第3実施形態の断熱サッシ3は、方立17が立設さ
れた横連窓であったが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、無目と方立との両方を有した断熱サッシにも
適用できる。
【0042】さらに、縦連窓や横連窓として形成される
各窓部分の形態は、嵌め殺し窓や縦辷り出し窓の他、例
えば、横辷り出し窓、開き窓、引違い窓、片引き窓等、
任意の形態を適用できる。
【0043】本発明に係る断熱性カバーとしては、樹脂
製に限定されず、木製や、樹脂に木粉を混合させた組成
物で形成したものであってもよく、断熱性を有していれ
ば、材質等は任意である。
【0044】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
防露性能を確実に得ることができ、かつ製造コストを削
減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1の矢印II−IIから見た横断面図である。
【図3】図1の矢印III−IIIから見た横断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す横断面図である。
【符号の説明】
1,2,3…断熱サッシ、10…枠体である窓枠、11
…上枠、12…下枠、13…縦枠、15…横骨材である
無目、17…縦骨材である方立、111,121,13
1…室内部材、112,122,132…室外部材、1
13,123,133…断熱部材、114,124,1
25,134,151,171…断熱性カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−8832(JP,A) 特開 平8−144642(JP,A) 特開 平10−196225(JP,A) 特開 平11−229720(JP,A) 実開 昭62−110492(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 1/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠、下枠、および左右の縦枠を四周枠
    組みした枠体と、この枠体内に配置された縦骨材および
    横骨材のうちの少なくともいずれか一方の骨材とを備え
    た断熱サッシであって、 前記枠体の各枠は、金属製の室内部材と、金属製の室外
    部材と、これらの室内外部材を連結する断熱部材とを備
    えて構成され、 前記骨材は、金属製の骨材本体と、この骨材本体の室内
    側面を覆う断熱性カバーとを備えて構成されているとと
    もに、金属製の骨材本体の端部が前記枠の金属製の室外
    部材に接合されている断熱サッシ。
  2. 【請求項2】 前記枠体の各枠を構成する前記室内部材
    には、室内側面を覆う断熱性カバーが設けられている請
    求項1に記載の断熱サッシ。
  3. 【請求項3】 前記室内部材に設けられる断熱性カバー
    は、当該室内部材と前記室外部材とに跨っているととも
    に、室内部材の前記室内側面の全域と前記室外部材の少
    なくとも室内側の一部とを覆っている請求項2に記載の
    断熱サッシ。
  4. 【請求項4】 前記骨材の見込み寸法は、前記枠体の見
    込み寸法よりも小さく、骨材の室内側端面が枠体の室内
    側端面よりも室外側に位置している請求項1ないし請求
    項3のいずれかに記載の断熱サッシ。
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