JP3325511B2 - 断熱出窓の方立構造 - Google Patents

断熱出窓の方立構造

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JP3325511B2
JP3325511B2 JP02278598A JP2278598A JP3325511B2 JP 3325511 B2 JP3325511 B2 JP 3325511B2 JP 02278598 A JP02278598 A JP 02278598A JP 2278598 A JP2278598 A JP 2278598A JP 3325511 B2 JP3325511 B2 JP 3325511B2
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茂男 岡村
昌計 嶋田
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新日軽株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱出窓の方立構
造に関し、この方立の屋内側露出部を樹脂枠で覆うこと
により断熱性を高めて結露の防止を図ると共に、金属方
立の視覚的な冷たさを排除するようにした断熱出窓の方
立構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、出窓の正面窓とその両側の側面窓
は、これらの間の方立を介して設置されており、上記正
面窓と側面窓の窓枠材はアルミ等の金属から形成されて
いた。そして近年、アルミ製の窓枠材に対しその屋内側
露出部に樹脂製の枠材を取付ける構造が考えられてい
る。これは、金属に比して熱伝導率が極めて低い樹脂で
金属枠材の屋内側露出部を覆うことにより断熱性の向上
を図ると共に、金属枠材の視覚的な冷たさを排除して意
匠性を高めるものである。一方、上記方立は、正面窓及
び側面窓の縦枠としての構造を兼ね備えており、各窓の
窓枠の一部を構成すると共に、上記窓枠材と同様にアル
ミ等の金属から形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記アルミ製の窓枠材
について樹脂枠で覆った場合、窓枠の一部を構成する上
記アルミ方立についても樹脂枠で覆わなければ十分な断
熱性の向上は望めず、結露を十分に防止することはでき
ない。また、屋内側からの視覚性においても窓枠材と方
立との質感や装飾の一体性を保つことができない。
【0004】一方で、上記アルミ方立も樹脂枠で覆う場
合、該樹脂枠を取付けるスペース分だけアルミ方立の見
込幅が狭くなる可能性があり、その分正面窓と側面窓の
各々の下枠材が方立に当接し得るスペースも狭くなるた
め、当接部に不具合が生じていた。そして、そのような
アルミ方立の当接面は複雑な形状となるため、当接させ
る窓枠材の断面もこれに対応させて複雑に成型させなけ
ればならず、しかも、そのような複雑な断面の窓枠材を
アルミ方立に当接させた場合、建付け不良の原因となる
おそれもあった。また、上記アルミ方立を覆う樹脂枠に
ついて正面窓側と側面窓側とを一体的に成型する場合が
考えられる。この場合は特に樹脂枠の形状や取付構造を
複雑にする必要があり、そのような樹脂枠を取付けるス
ペース分だけ方立の見込幅を狭くしなければならず、窓
枠材とアルミ方立との当接部を加工する作業及び窓枠材
断面の成型、樹脂枠の取付作業がさらに複雑化するとい
う問題が生じていた。
【0005】さらに、上記の通り樹脂枠を一体的に成型
した場合、方立両側の窓として個別に多形態の窓を採用
すると、一度に両側を対応させるために製作部品点数を
増やさなければならない。即ち、例えば正面窓や側面窓
として非開閉窓や各種開閉窓をそれぞれ用いると樹脂枠
の両側を同時に各種窓に対応するように成型するために
その組合せで多種類のパターンの樹脂枠を製作する必要
が生じるという欠点がある。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、アルミ方立の屋内側を樹脂枠で覆うこ
とにより方立の断熱性を高めて屋内側の結露の防止を図
ると共に、アルミ方立の視覚的な冷たさを排除して方立
としての意匠性の向上を図り、さらにアルミ方立に窓枠
材を当接させる取付作業や当接する窓枠材の断面成型作
業、樹脂枠の製作作業を容易にすることを目的としてい
る。
【0007】さらにまた、窓枠が強固かつ安定的に枠組
みされ、建付け不良を避けることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の本発明は、方立を介して正面窓と側面窓
とを連設してなる断熱出窓の方立構造において、 上記方
立の側面部の見込幅をそれぞれ対応する正面窓及び側面
窓の窓枠見込幅と略同幅に形成させると共に、この方立
の側面部にそれぞれ対応する正面窓及び側面窓を当接さ
せてなり、 上記方立の屋内側に方立表面を覆う樹脂枠を
設け、該樹脂枠を正面窓側樹脂枠と側面窓側樹脂枠とか
ら構成し、 上記正面窓側樹脂枠と側面窓側樹脂枠のそれ
ぞれの屋外側端部を上記方立に対し係止すると共に、上
記正面窓側樹脂枠と側面窓側樹脂枠のそれぞれの屋内側
基端部を上記方立に対し螺子止めすることにより、上記
樹脂枠を上記方立に固定 してなることを特徴として構成
している。
【0009】また請求項2記載の本発明は、請求項1記
載の本発明において、上記方立の側面部にはそれぞれ見
込み方向略中央位置に係止片が形成され、該係止片に対
し上記正面窓側樹脂枠と側面窓側樹脂枠のそれぞれの屋
外側端部に形成された係止部を係止して、上記樹脂枠を
上記方立に固定してなることを特徴として構成してい
る。
【0010】また請求項3記載の本発明は、請求項1又
は2記載の本発明において、上記正面窓と側面窓の下枠
端面が上記方立の側面部に対し直角面状に当接すると共
に、上記下枠端面のうち少なくとも屋内側と屋外側の各
端面が上記側面部に対し面接触状に当接してなることを
特徴として構成している。
【0011】また請求項4記載の本発明は、請求項1乃
至3記載の本発明において、上記方立を覆う樹脂枠が、
上記正面窓及び側面窓の下枠端面のうち屋内側の端面と
上記側面部との当接部を覆ってなることを特徴として構
成している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の断熱出窓の方立構
造の一実施形態を図面に沿って詳細に説明する。図1は
本発明の方立構造を適用した断熱出窓の横断面図、図2
は図1の断熱出窓を構成する正面窓の縦断面図、図3は
図1の断熱出窓を構成する側面窓の縦断面図、図4は本
発明の方立構造の要部を拡大して示す拡大横断面図、図
5は図4の方立構造から樹脂枠を分解した状態を示す拡
大横断面図、図6は図5の方立構造から正面窓と側面窓
の下枠を分解した状態を示す拡大横断面図である。
【0013】本発明における出窓は、正面中央に配置し
た正面窓1と該正面窓1の左右両側に配置した側面窓
2、2とを一対の方立3、3を介して連設してなり、全
体として略台形状の平面形状をしている。本実施形態に
おいては、正面窓1として非開閉自在である嵌め殺し窓
を用い、側面窓2として開閉自在である縦滑り出し窓を
用いている。但し、上記正面窓1として、開閉自在であ
る滑り出し窓や引き違い窓等の窓を用いてもよく、また
側面窓2として、非開閉自在である嵌め殺し窓や他の開
閉自在である窓を用いてもよい。上記方立3はアルミ等
の金属からなるもので、本実施形態においてはアルミか
らなる方立を用いている。
【0014】上記正面窓1と各側面窓2、2との間に方
立3、3が設置され、これによって正面窓1と各側面窓
2、2とが相互に連設されている。上記各側面窓2、2
の屋内側端部は、これら各側面窓2、2の窓枠を構成す
る縦枠43を介して家屋本体4に止着されている。また
上記方立3、3は、上記正面窓1及び各側面窓2、2の
縦枠としての構造を兼ね備えており、各窓の窓枠の一部
を構成する。
【0015】以下、本発明の断熱出窓の断熱構造につい
て説明する。即ち、上記正面窓1及び側面窓2、2を構
成する各枠材は複合型の枠材であり、ベースとなるアル
ミ枠44とその屋内側露出部分を覆う樹脂枠45とから
構成されている。同様に、方立3はベースとなる中空状
のアルミ方立10とその屋内側露出部分を覆う樹脂枠2
0とから構成され、上記アルミ方立10の内壁面にはア
ルミ方立10の強度保持のため補強材15を取付けてあ
る。
【0016】上記正面窓1の窓枠は、図1乃至図3に示
すように、上枠40、下枠41及びその左右の方立3、
3を方形に枠組みして構成されている。そしてこの窓枠
内には複層ガラスが嵌め殺し状に納められている。一
方、左右の側面窓2の窓枠は、図1乃至図3に示すよう
に、上枠40と下枠41、屋内寄りの縦枠43及び上記
方立3を方形に枠組みしてそれぞれ構成されている。そ
してこの窓枠内には縦滑り出し窓が開閉自在に納められ
ている。なお、上記上枠40、下枠41及び縦枠43
は、より詳細には、アルミ枠44と樹脂枠45とから構
成されている。
【0017】上記正面窓1及び側面窓2、2の窓枠材を
構成する上記アルミ枠44はアルミの押し出し型材にて
成型させたものであり、また樹脂枠45は塩化ビニルや
アクリル樹脂等にて成型させたものである。また、上記
樹脂枠45には木材等を混入させて外観上あたかも木材
で形成されているかのような観を呈させることもでき
る。
【0018】次に、上記方立3の構成について説明す
る。図4乃至図6に示すように方立3は、アルミ方立1
0と該アルミ方立10の屋内側露出部分を覆うように装
着される樹脂枠20とから構成されている。このうちア
ルミ方立10は、図4、図5に示すように、上記正面窓
1と側面窓2の接合角度と等しい角度で互いに接する2
つの側面部11、12を有し、該側面部11、12の間
は、屋内側にはアルミ方立10の長手方向に沿った細幅
平面状の屋内側部13が形成され、屋外側には2面の幅
広平面からなる屋外側部14が形成されている。上記側
面部11は正面窓1側に位置する側面であり、側面部1
2は側面窓2側に位置する側面である。そして図6に示
すように上記各側面部11、12の見込幅は、それぞれ
正面窓1及び側面窓2の窓枠としての機能を有するよう
に、対応する正面窓1及び側面窓2の上下の窓枠の見込
幅と略同幅である。従って、正面窓1と側面窓2を当接
させる際に、予めアルミ方立10側の当接面を延出して
広げる必要はない。
【0019】上記正面窓1と側面窓2の下枠端面42
は、図1乃至図3に示すように上記側面部11、12に
対し直角面状に当接する。即ち、方立3の長手方向と窓
枠の見付方向とが直交し、また上記方立3の見込方向と
窓枠の見付方向とが直交するように当接することとな
る。これにより、上記下枠端面42を単純な直角切断と
することができて製作作業の容易化が図れると共に、当
接応力が下枠端面42と上記側面部11、12に一様に
かかることとなるため強固に枠組みすることができる。
また、上記下枠端面42、特に屋内側の端面42aと屋
外側の端面42bは上記側面部11、12に対し面接触
状に当接するようにそれぞれ一つの平面として形成さ
れ、上記アルミ方立10の側面部11、12もそれぞれ
対応して一つの平面として形成される。なお、上記屋内
側の端面42aと屋外側の端面42bは、下枠41をア
ングル材として機能させるものである。これにより、下
枠端面42の断面形状を上記側面部11、12に合わせ
て複雑な断面形状とする等の煩わしさがなく、製作作業
の容易化が図れる。
【0020】上記樹脂枠20は、図4、図5に示すよう
に、正面窓1側の側面部11を覆う正面窓側樹脂枠21
と、側面窓2側の側面部12を覆う側面窓側樹脂枠22
とから構成される。本実施形態では、正面窓側樹脂枠2
1は、その断面が略長方形状であって中空部を有してな
る樹脂枠本体21aと、後述する側面窓側樹脂枠22と
連係する屋内側基端部23と、屋外側端部24とから形
成されている。上記樹脂枠本体21aは上記アルミ方立
10の正面窓1側の側面部11の見込方向略半分の幅に
形成され、正面窓1側の側面部11と正面窓1との間に
配置される。そして、上記屋外側端部24には正面窓1
である嵌め殺し窓に対応すべく押縁27が取付けられて
いる。該押縁27は嵌め殺し窓の複層ガラスに固定的に
当接するもので、樹脂により形成されている。
【0021】一方、側面窓側樹脂枠22は、その断面が
略L字状であって中空部を有してなる樹脂枠本体22a
と、上記した正面窓側樹脂枠21と連係する屋内側基端
部23と、屋外側端部24とから形成されている。上記
樹脂枠本体22aは上記アルミ方立10の側面窓2側の
側面部12の見込方向略半分の幅に形成され、側面窓2
側の側面部12と側面窓2との間に配置される。そし
て、上記屋外側端部24は側面窓2である縦滑り出し窓
に対応すべく縦滑り出し窓の縦框が接離自在に当接する
アルミ方立10の係止片16を覆うような形状にて形成
されている。
【0022】このように正面窓側樹脂枠21と側面窓側
樹脂枠22とが上記アルミ方立10を覆うことにより、
側面部11、12の見込方向略半分が屋内側から見えな
いようにされている。なお、本実施形態においては正面
窓1として嵌め殺し窓を用い側面窓2として縦滑り出し
窓を用いていることから上記のように正面窓側樹脂枠2
1と側面窓側樹脂枠22とを形成させているが、例えば
正面窓1として縦滑り出し窓を用い側面窓2として嵌め
殺し窓を用いた場合には、正面窓側樹脂枠21と側面窓
側樹脂枠22の形状は上記とは逆の形態になる。また、
その他の形態の窓を用いた場合にはその窓に対応する形
状にて形成させることとなる。
【0023】また、上記樹脂枠20で上記アルミ方立1
0を覆うことによって、上記下枠端面42の屋内側の端
面42bと上記アルミ方立の側面部11、12との当接
部も覆うこととなり、そして下枠41に取付けられた樹
脂枠45と自然な形状にて連続させることができる。な
お、上記アルミ方立10はアルミの押し出し型材にて成
型させたものであり、また上記樹脂枠20と押縁27は
塩化ビニルやアクリル樹脂等にて成型させたものであ
る。また、樹脂枠20と押縁27には木材等を混入させ
て外観上あたかも木材で形成されているかのような観を
呈させることもできる。
【0024】次に、上記樹脂枠20を構成する正面窓側
樹脂枠21と側面窓側樹脂枠22との連係構造について
説明する。上記正面窓側樹脂枠21と側面窓側樹脂枠2
2とはそれぞれの屋内側基端部23、23にて互いに連
係するものである。連係構造として本実施形態では、上
記正面窓側樹脂枠21及び側面窓側樹脂枠22の屋内側
基端部23、23をそれぞれ上記アルミ方立10の屋内
側部13を覆うように形成させ、上記各屋内側基端部2
3、23が互いに重合して連係するような構造としてい
る。またこの重合部をアルミ方立10に対し螺子止め等
により固定し、上記連係をより強固にしている。
【0025】このように上記正面窓側樹脂枠21及び側
面窓側樹脂枠22が重合することにより、上記アルミ方
立10の屋内側部13が屋内側から見えないようになっ
ている。そして樹脂枠20でアルミ方立10を覆うこと
により、アルミ方立10がその角部に至るまで隙間なく
覆われるので、アルミ方立の視覚的な冷たさを排除して
方立としての意匠性の向上を図ることができる。なお、
本実施形態においては上記各屋内側基端部23、23が
重合するように形成させたが、これを重合しない形で連
係させてもよい。一例として、上記各屋内側基端部2
3、23を補助部材を介して連係させることが考えられ
る。この場合、各屋内側基端部23、23と上記補助部
材とを接着剤等により接着して連係させ、該連係部を上
記アルミ方立10に螺子止め等により固定する。このよ
うな連係構造によってもアルミ方立10の屋内側部13
が屋内側から見えないようになって意匠性の向上を図る
ことができると共に、強固に連係させることができる。
【0026】そしてこのように樹脂枠20を正面窓1側
と側面窓2側とで分離して形成させることにより、上記
正面窓1と側面窓2として非開閉窓や各種開閉窓といっ
た様々な種類の窓をそれぞれ採用した場合に、これらに
対応する樹脂枠20を正面窓1側と側面窓2側とで個別
に製作することができ、これを一体的な樹脂枠20とし
て製作する場合に比べ製作部品点数を少なくすることが
できる。即ち、例えば正面窓1側と側面窓2側とを一体
的にした樹脂枠を製作するときには樹脂枠の両側を同時
に各種窓に対応するように成型するためにその組合せで
多種類のパターンの樹脂枠を製作する必要があるのに対
し、本発明によれば正面窓1側と側面窓2側とで個別に
製作できるので、窓の種類の数だけ個別に枠材を製作す
ればよく、結果として製作する点数が少なくなる。
【0027】次に、アルミ方立10に対する樹脂枠20
の装着構造について説明する。アルミ方立10に対する
樹脂枠20の装着は、係止構造及び螺子止め構造により
達成される。このうち、まず係止構造について説明す
る。図4、図5に示すように、アルミ方立10の正面窓
1側の側面部11には、その見込方向の略中央位置に正
面窓1側に突出する係止片16を形成させている。これ
に対し正面窓側樹脂枠21の屋外側部14には、上記係
止片16に対応する位置に係止部25を形成させてい
る。この係止部25を正面窓側樹脂枠21に対し弾性変
形自在に形成させており、上記係止片16に対し押圧さ
せることによって、該係止片16に係止させる。
【0028】続いて螺子止め構造について説明する。図
4、図5に示すように、上記各屋内側基端部23、23
同士が重合する重合部を上記アルミ方立10の屋内側部
13に螺子止めすることにより各屋内側基端部23、2
3が互いに強固に連係すると共に、該各屋内側基端部2
3、23がアルミ方立10に対し固定される。そしてこ
のように、上記正面窓側樹脂枠21及び側面窓側樹脂枠
22についてそれぞれ各屋内側基端部23、23と各屋
外側端部24、24を上記アルミ方立10に固定させる
ことにより上記樹脂枠20がアルミ方立10に固定され
ることとなる。なお、本実施形態では上記重合部をアル
ミ方立10の屋内側部13に螺子止めしているが、各屋
内側基端部23、23をそれぞれ個別に上記アルミ方立
10に螺子止め等により固定してもよく、上記補助部材
32を介して連係させている場合は該補助部材32を上
記アルミ方立10に螺子止め等により固定する構造とし
てもよい。
【0029】上記螺子止めした部分を樹脂カバー30で
覆うことにより螺子33が屋内側に露出しないようにし
ている。上記樹脂カバー30は樹脂枠20と同様に塩化
ビニルやアクリル樹脂等にて細幅長尺状に成型させたも
ので、長手方向の長さが方立3の長手方向の長さと略同
一で、幅がアルミ方立10の屋内側部13の幅と略同一
である。これに木材等を混入させて外観上あたかも木材
で形成されているかのような観を呈させることもでき
る。本実施形態においては、正面窓側樹脂枠21の屋内
側基端部23に屋内側に突出する係合片26を形成さ
せ、上記樹脂カバー30には上記係合片26に対し上下
方向のスライド自在に係合する係合部31を形成させて
いる。そして、この係合部31を係合片26に係合させ
ながら上下方向にスライドさせて上記樹脂カバー30を
樹脂枠20の屋内側基端部23に装着する。
【0030】また、正面窓側樹脂枠21と側面窓側樹脂
枠22をアルミ方立10にさらに螺子止めしてもよい。
本実施形態においては、上記正面窓側樹脂枠21の屋外
側端部24に螺子孔34が形成されている。そして螺子
33をこの螺子孔34を通じてアルミ方立10の正面窓
1側の側面部11及びアルミ方立10内部に取付けられ
た補強材15に螺着させ、これにより螺子33を介して
正面窓側樹脂枠21がアルミ方立10に螺子止めされ
る。一方、上記アルミ方立10の側面窓2側の側面部1
2に設けられた係止片16の略中央部に螺子孔34が形
成されている。そして螺子33をこの螺子孔34を通じ
て側面窓側樹脂枠22に設けられた係止部25に螺着さ
せ、これにより螺子33を介して側面窓側樹脂枠22が
アルミ方立10に螺子止めされる。
【0031】なお、本実施形態においては、正面窓側樹
脂枠21の屋外側端部24を上記側面部11及び補強材
15に螺着させ、側面窓側樹脂枠22の屋外側端部24
を上記側面部12の係止片16に螺着させることとして
いるが、正面窓側樹脂枠21の屋外側端部24を上記側
面部11の係止片16に螺着させる構造としてもよく、
また側面窓側樹脂枠22の屋外側端部24を上記側面部
12及び補強材15に螺着させる構造としてもよい。
【0032】具体的な取付作業としては、まずアルミ方
立10を配置し、該アルミ方立10に対して垂直をなす
ように正面窓1及び側面窓2の上枠40と下枠41の端
部を当接させて各窓枠を枠組する。次いで上記アルミ方
立10の内部に補強材15を取付けた後、上記アルミ方
立10に対して屋内側から正面窓側樹脂枠21及び側面
窓側樹脂枠22の屋外側端部24、24を押し付け、係
止部25、25をアルミ方立10の係止片16、16に
係止させる。そして、屋内側から屋内側基端部23、2
3の重合部に設けられた螺子孔34に螺子33を螺込ん
でアルミ方立10の屋内側部13に螺着し、これに樹脂
カバー30を上下方向のスライドで係合部31が係合片
26に係合するようにして装着する。さらに、適宜樹脂
枠20の屋外側端部24を螺子34を介してアルミ方立
10に螺着し、樹脂枠20の取付作業が完了する。
【0033】以上、本発明の実施形態を図面に沿って説
明した。しかしながら、本発明は上記実施形態に記載さ
れた事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基づい
てその変更、改良が可能である。例えば、上記実施形態
では正面窓1として嵌め殺し窓を用い、側面窓2として
縦滑り出し窓を用いて説明したが、これ以外の引き違い
窓等のいかなる窓を用いてもよい。また、本明細書にお
いて説明した「螺子33」なる概念はビスやボルト等を
含む固定具として使用している。そして、上記樹脂枠2
0の装着に際し、常にこの螺子33を使用しなくとも、
他の係止構造によって装着をなしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アルミ等
からなる方立を樹脂枠で覆ったことから、方立の断熱性
を向上させて屋内の結露を防止することができ、また窓
枠に取付けられた樹脂枠との質感や装飾の連続性、一貫
性が保たれ、方立としての意匠性を高めることができる
という効果がある。
【0035】また、本発明によれば、方立の側面部の見
込幅をそれぞれ対応する正面窓及び側面窓の窓枠見込幅
と略同幅に形成させたことから、上記側面部に各窓枠を
当接させる場合の当接部の不具合をなくして取付作業を
容易とし、また各窓枠の端面全てが上記方立に当接する
こととなり、強固かつ安定的に枠組みできて建付け不良
を避けることができるという効果がある。
【0036】また、本発明によれば、正面窓側樹脂枠と
側面窓側樹脂枠の屋内側基端部を上記方立に対し螺子止
めし、他方、屋外側端部をそれぞれ上記方立に対し係止
させる構造としたことから、樹脂枠の取付強度が向上
し、開閉自在な窓を開放した際の屋外からの風に対する
耐風圧強度も向上するという効果がある。
【0037】また、本発明によれば、上記方立の側面部
にはそれぞれ見込み方向略中央位置に係止片が形成さ
れ、該係止片に対し上記正面窓側樹脂枠と側面窓側樹脂
枠のそれぞれの屋外側端部に形成された係止部を係止し
て、上記樹脂枠を上記方立に固定することから、樹脂枠
を方立に容易にかつ強固に取り付けることができるとい
う効果がある。
【0038】また、本発明によれば、上記正面窓と側面
窓の下枠端面が上記方立の側面部に対し直角面状に当接
すると共に、上記下枠端面のうち少なくとも屋内側と屋
外側の端面が上記側面部に対し面接触状に当接するよう
に形成させたことから、方立に当接する枠材端面を単純
な直角断面形状にして製作作業及び取付作業を容易にす
という効果がある。
【0039】また、本発明によれば、方立を覆う樹脂枠
を正面窓側樹脂枠と側面窓側樹脂枠とで個別に覆うよう
に構成させたことから、正面窓と側面窓について多種類
の形態の窓を採用する場合にも正面窓側樹脂枠と側面窓
側樹脂枠とで個別に対応させればよく、一体的に形成さ
せた場合に比して製作点数を少なくすることができる
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方立構造を適用した断熱出窓の横断面
図である。
【図2】図1の断熱出窓を構成する正面窓の縦断面図で
ある。
【図3】図1の断熱出窓を構成する側面窓の縦断面図で
ある。
【図4】本発明の方立構造を拡大して示す拡大横断面図
である。
【図5】図4の方立構造から樹脂枠を分解した状態を示
す拡大横断面図である。
【図6】図5の方立構造から正面窓と側面窓の上下枠を
分解した状態を示す拡大横断面図である。
【符号の説明】
1 正面窓 2 側面窓 3 方立 4 家屋本体 10 アルミ方立 11 側面部 12 側面部 13 屋内側部 14 屋外側部 15 補強材 16 係止片 20 樹脂枠 21 正面窓側樹脂枠 21a 樹脂枠本体 22 側面窓側樹脂枠 22a 樹脂枠本体 23 屋内側基端部 24 屋外側端部 25 係止部 26 係合片 30 樹脂カバー 31 係合部 33 螺子 34 螺子孔 40 上枠 41 下枠 42 下枠端面 42a 屋内側の端面 42b 屋外側の端面 43 縦枠 44 アルミ枠 45 樹脂枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−210324(JP,A) 実開 昭60−61381(JP,U) 実開 昭61−184086(JP,U) 実開 昭62−108485(JP,U) 実開 昭63−34277(JP,U) 実開 平4−132181(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 1/34 E06B 1/18 E06B 3/00 E06B 3/964

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方立を介して正面窓と側面窓とを連設し
    てなる断熱出窓の方立構造において、 上記方立の側面部の見込幅をそれぞれ対応する正面窓及
    び側面窓の窓枠見込幅と略同幅に形成させると共に、こ
    の方立の側面部にそれぞれ対応する正面窓及び側面窓を
    当接させてなり、 上記方立の屋内側に方立表面を覆う樹脂枠を設け、該樹
    脂枠を正面窓側樹脂枠と側面窓側樹脂枠とから構成し 上記正面窓側樹脂枠と側面窓側樹脂枠のそれぞれの屋外
    側端部を上記方立に対し係止すると共に、上記正面窓側
    樹脂枠と側面窓側樹脂枠のそれぞれの屋内側基端部を上
    記方立に対し螺子止めすることにより、上記樹脂枠 を上
    記方立に固定してなることを特徴とする断熱出窓の方立
    構造。
  2. 【請求項2】 上記方立の側面部にはそれぞれ見込み方
    向略中央位置に係止片が形成され、該係止片に対し上記
    正面窓側樹脂枠と側面窓側樹脂枠のそれぞれの屋外側端
    部に形成された係止部を係止して、上記樹脂枠を上記方
    立に固定してなることを特徴とする請求項1記載の断熱
    出窓の方立構造。
  3. 【請求項3】 上記正面窓と側面窓の下枠端面が上記方
    立の側面部に対し直角面状に当接すると共に、上記下枠
    端面のうち少なくとも屋内側と屋外側の各端面が上記側
    面部に対し面接触状に当接してなることを特徴とする請
    求項1又は2記載の断熱出窓の方立構造。
  4. 【請求項4】 上記方立を覆う樹脂枠が、上記正面窓及
    び側面窓の下枠端面のうち屋内側の端面と上記側面部と
    の当接部を覆ってなることを特徴とする請求項1乃至3
    記載の断熱出窓の方立構造。
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