JPS6123589Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えば鉄骨構造あるいは気泡コン
クリート等の建屋の壁体部に開設した窓開口部に
装着するサツシに関しその目的は水密性の良好な
サツシを提供することである。

次に、本考案の一実施例を図にしたがつて説明
すると、図中１は気泡コンクリートを主体とする
壁体部に開設した窓開口部Ｗに内嵌状に装着され
たサツシであつて、上枠２、下枠３および左右の
縦枠４，５により方形状のサツシ枠体が形成さ
れ、同サツシ枠体にはガラス障子１０が建付けら
れてサツシ１が形成されている。

２はサツシ１の上枠（横枠ともいう）であつ
て、その断面において、２Ａは摺動ウエブであつ
て水平状に設けられ、その下面には屋内側より屋
外側へ順次内縁２Ｂ、障子レール２Ｃ，２Ｄおよ
び前縁２Ｅが垂設され、また、同ウエブ２Ａの屋
外端には図示断面略かぎ形状の縁片２Ｆが上方に
向かつて形成されるとともに同片２Ｆの端部には
さらに上方に向つてコーキング受片２Ｇが形成さ
れ、また同片２Ｆの一部には屋内側へ向つてアン
カー部材７と係着する突片２Ｈが突設されてい
る。また、摺動ウエブ２Ａの屋内端には突片２Ｈ
と対応してアンカー部材７と係着する断面略かぎ
形状の突片２Ｊが形成されている。また、内縁２
Ｂの一部には屋内方向へ水平状に張出す係止片２
Ｋが突設されている。なお、２Ｌは上枠２の長手
方向に沿つて形成されたビス受けである。

３はサツシ１の下枠で、その断面において、３
Ａは摺動ウエブであつて、屋外側へ下降する階段
状に障子ウエブ３Ｂ，３Ｃおよび屋外ウエブ３Ｄ
が形成され障子ウエブ３Ｂ，３Ｃの屋外端には上
枠２の障子レール２Ｃ，２Ｄと対向して障子レー
ル３Ｅ，３Ｆが条設されている。また、屋外ウエ
ブ３Ｄの屋外端には前縁３Ｇが形成されるととも
に同ウエブ３Ｄの下面長手方向にはコーキング受
片３Ｈが垂設されている。また、障子ウエブ３Ｂ
の屋内端には屋内片３Ｊが鉛直状に設けられ、そ
の上端には屋内側へ水平状に張出す係止片３Ｋが
形成されている。また、障子ウエブ３Ｂの屋内端
には下方へ向つてアンカー部材７を係着する断面
かぎ形状の突片３Ｌが突設され、また、障子ウエ
ブ３Ｃと屋外ウエブ３Ｄとの段差部には下方に向
いかつ突片３Ｌと対向してアンカー部材７を係着
する断面かぎ形状の突片３Ｍが突設されている。
なお、３Ｎは下枠３の長手方向に沿つて形成され
たビス受けである。

４はサツシ１の図示左側の縦枠で、その断面に
おいて、４Ａは戸当ウエブであつて、上枠２およ
び下枠３と対応する長さを有して鉛直状に設けら
れ、同ウエブ４Ａの図示右側面には内縁４Ｂ、戸
当突片４Ｃおよび前縁４Ｄが突設され、また、同
ウエブ４Ａの図示左側面には内縁４Ｂを設けた部
位より左方向へ断面略かぎ形状でアンカー部材７
を係着する突片４Ｅが突設されている。また、戸
当ウエブ４Ａの屋外端には図示左方向へ断面略か
ぎ形状の縁片４Ｆが設けられ、同片４Ｆの端部に
は図示左方向へ突出するコーキング受片４Ｇが設
けられ、また、同片４Ｆの一部には突片４Ｅと対
向してアンカー部材７を係着する突片４Ｈが突設
されてて縦枠の屋外側にはウエブ４Ａと縁片４Ｆ
とにより溝部４Ｊが形成されている。

５は上部枠体の図示右側の戸当壁となる縦枠で
あつて、上記した左側の縦枠４の戸当突片４Ｃが
屋内寄りに設けたことが相違するのみで他の部位
は対称形状に形成されているので同位の部位に番
号５に同符号Ａ〜Ｊを附してその説明は省略す
る。

このようにして形成された上枠２、下枠３およ
び左右の縦枠の両端部は相互にビス受け２Ｌ，３
Ｎを介してビスにより結合されて方形状に枠組み
されてサツシ枠体が形成され、同サツシ枠体の隅
角部には第３図に示すようにコーナー部材６，
６′が装着されている。

このコーナー部材６，６′は合成樹脂あるいは
アルミニウム等の軽合金材からなり、縦枠４，５
の屋外側に形成した溝部４Ｊ，５Ｊに圧嵌状に挿
入されるブロツク状の挿入部６Ａ，６′Ａと、同
挿入部６Ａ，６′Ａを挿入した際、図示のように
縦枠４，５のコーキング受片４Ｇ，５Ｇと上枠２
および下枠３のコーキング受片２Ｇ，３Ｈとを連
続状に連設するコーキング受部６Ｂ，６′Ｂが一
体に形成され、このコーナー部材６，６′をサツ
シ枠体の隅角部にそれぞれ装着することでサツシ
枠体の外周縁にはコーキング受片２Ｇ，３Ｈ，４
Ｇ，５Ｇが連続状に周設されている。

このように形成されたサツシ枠体は窓開口部Ｗ
の周縁に配設した取付部材８に対しアンカー部材
７を介して熔着手段等により装着されるとともに
窓開口部Ｗの内周面とサツシ枠体のコーキング受
片２Ｇ，３Ｈ，４Ｇ，５Ｇおよびコーキング受部
６Ｂ，６′Ｂとにより形出された溝部にはコーキ
ング材９が充填されて窓開口部Ｗとサツシ枠体と
の間の隙間が遮蔽されている。

なお、図中１０はサツシ枠体に建付けたガラス
障子、１１はサツシ枠体の屋内側に附設した額縁
枠、１２は内装材である。

次に、上記のように構成された本実施例の作用
および効果について説明する。

さて、本例サツシ１は上枠２、下枠３および左
右の縦枠４，５からなるサツシ枠体の外周縁にコ
ーキング受片２Ｇ，３Ｈ，４Ｇ，５Ｇを周設する
とともに、縦枠４，５の端部へ挿入する挿入部６
Ａ，６′Ａと、同縦枠４，５のコーキング受片４
Ｇ，５Ｇと上下枠２，３のコーキング受片２Ｇ，
３Ｈとを連続させるコーキング受部６Ｂ，６′Ｂ
とを有するコーナー部材６，６′をサツシ枠体の
隅角部へ装着する構成としたものである。したが
つて、サツシ枠体の隅角部にコーナー部材６，
６′を装着することで上枠２、下枠３および左右
の縦枠４，５に形成したコーキング受片２Ｇ，３
Ｈ，４Ｇ，５Ｇはコーキング受部６Ｂ，６′Ｂを
介して連続することができ、とくにこのコーナー
部材６，６′を附設したことにより窓開口部Ｗと
サツシ枠体との隅角部間の隙間が遮蔽されて小さ
くなり、このため従来欠点のあつた隅角部のコー
キング作業が容易となつて窓開口部Ｗとサツシ枠
体との間のコーキング作業を極めて省力的に行う
ことができて水密性を高めることができる。

なお、本例において例示した各枠材はアルミニ
ウム等の軽合金材を押出成形した型材により全て
形成されている。

さて、本考案は上下の横枠および左右の縦枠か
らなるサツシ枠体の外周縁にコーキング受片を周
設するとともに、前記縦枠の端部へ挿入する挿入
部と、同縦枠のコーキング受片と前記横枠のコー
キング受片とを連続させるコーキング受部とを有
するコーナー部材を前記サツシ枠体の隅角部に装
着する構成としたことにより、コーキング受片を
連続することができて窓開口部とサツシ枠体との
間のコーキング作業を省力的に行うことができ、
とくに窓開口部とサツシ枠体との隅角部のコーキ
ング処理が容易となつて水密性を高めることがで
きるのでサツシとして極めて実用性に優れた考案
である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は水平断
面図、第２図は縦断面図、第３図は横枠と縦枠と
の結合部を示す一部抽出斜視図である。 １……サツシ、２，３……横枠、４，５……縦
枠、２Ｇ，３Ｈ，４Ｇ，５Ｇ……コーキング受
片、６，６′……コーナー部材、６Ａ，６′Ａ……
挿入部、６Ｂ，６′Ｂ……コーキング受部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下の横枠および左右の縦枠からなるサツシ枠
   体の外周縁にコーキング受片を周設するととも
   に、前記縦枠の端部へ挿入する挿入部と、同縦枠
   のコーキング受片と前記横枠のコーキング受片と
   を連続させるコーキング受部とを有するコーナー
   部材を前記サツシ枠体の隅角部に装着する構成と
   したことを特徴とするサツシ。