JPH0233724A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0233724A
JPH0233724A JP63182676A JP18267688A JPH0233724A JP H0233724 A JPH0233724 A JP H0233724A JP 63182676 A JP63182676 A JP 63182676A JP 18267688 A JP18267688 A JP 18267688A JP H0233724 A JPH0233724 A JP H0233724A
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大屋 隆男
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悟 早川
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S428/90Magnetic feature

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、非磁性支持体上に強磁性粉末及び結合剤樹脂
を主体とする磁性層又は強磁性金属fi膜である磁性層
を設けた磁気記録媒体に関し、特に広範囲の温湿度条件
下における走行耐久性が優れた磁気記録媒体に関するも
のである。
[従来技術及びその問題点] 磁気記録の高記録密度化にともなって、磁性層の表面性
はより平滑になりそのために走行中における磁性層と記
録再生装置内の各部品との摩擦係数が増大し磁気記録媒
体の円滑な走行が阻害されたり、磁性層が損傷される等
の問題が顕著になってきた。
さらに、近年VTR、パーソナルコンピュータ、ワード
プロセッサー等が一般民生用機器として普及するように
なって磁気記録媒体の使用条件、なかでも温湿度条件が
広範囲に渡るようになってきた。そして、パーソナルコ
ンピューターやlノドプロセッサー等に使用されるフロ
ンピーディスク等の回転記録媒体のように磁性層に対し
てヘットのオンオフが数多く繰り返される方式に使用さ
れるので、特に、高温下、あるいは高温から低温までの
温度ザイクルが長時間続けられる状態では前記の磁気記
録媒体の走行耐久性の問題は一層大きな問題となってき
た。
このような問題を改良するために、磁性層が強磁性粉末
と結合剤樹脂を主体とするいわゆる塗4j型の磁気記録
媒体にあっては、従来から磁性層中に脂肪酸エステルを
添加する方法(特開昭5022603号公報、特開昭5
0 153905号公報、特開昭55−139637号
公報、特公昭31−28367号公報、特公昭4 ]、
−18065号公報、特公昭47−12950号公報)
、シリコーン化合物を添加する方法(US265468
1)、脂肪酸や炭化水素を添加する方法等が提案され試
みられてきた。
しかしながら、従来のこれらの技術においては前記添加
物が高温度下では磁性層表面から揮発し易かったり、一
方低温度下では磁性層表面に析出してヘットの目詰まり
やドロップ・アウト増大の原因となる等の問題があった
。また、効果を期待して添加量を多くすると結合剤樹脂
を可塑化して磁性層の膜強度を弱めて耐久性をむしろ低
下させてしまう等の問題もあった。
ごのような問題を解決するために高温下では磁性層から
揮発しにくく、低温下では磁性層表面に析出することが
ないように高分子量でかつ分岐した炭素水素基あるいは
不飽和炭化水素基を有した脂肪酸エステルを磁性層に添
加する方法が特開昭58−160425号公報、特開昭
5E121803E1号公報、特開昭60−20582
7号公報、特開昭61−294637号公報、特開昭6
2125529号公報に開示されている。しかしこれら
のニスシルは常温で液状であり結合剤樹脂と相溶し易く
結合剤樹脂を可塑化する効果磁性層の膜強度を低下させ
いずれも充分な効果が得られてイナイ。また、潤滑剤も
分岐したアルキル基を有するエステル化合物では充分で
はなかった。一方、潤滑性は比較的優れている直鎖のア
ルキル基を有するエステル化合物であると融点が高いも
のが多く前記の低温下では磁性層表面に析出するという
問題をしばしば引き起こした。
以上述べた従来の技術の問題は、磁気記録媒体の表面が
平滑になるほど顕著となり、例えば、強磁性粉末と結合
剤樹脂を主体とする塗布型磁気記録媒体にあっては、特
開昭57−133521号公報、特開昭57−4422
7号公報、特開昭60−238309号公報、特開昭6
1104329号公報等に開示されているように前記結
合剤樹脂として前記強磁性粉末の分散を促進する能力の
大きい、極性基含有ポリマーを用いた場合、また、磁性
層が強磁性金属薄膜であるいわゆる金属薄膜型磁気記録
媒体においては磁性層の表面粗さは0.01μm以下と
なり、これらの問題は深刻であった。
従って、磁性層の表面が平滑な高密度記録に適した磁気
記録媒体であっても、使用環境条件が広がると走行耐久
性に問題が生じて充分な実用化がなされなかった。
〔発明の目的〕
本発明は上記の従来技術の問題点を改良する為になされ
たものであり、広範囲の環境条件下で走行耐久性の優れ
た高密度記録に適した磁気記録媒体を提供することを目
的としている。
〔問題点を解決するための手段] 本発明の目的は、非磁性支持体上に磁性層を有する磁気
記録媒体において、炭素数12乃至30の直鎖又は分岐
の脂肪酸とオキソ法により合成された炭素数10乃至3
2の分岐アルコールとの反応により得られた下記一般式
(1)で示されるエステル化合物の少なくとも1種を該
磁性層中又は該磁性層の」二に保持したことを特徴とす
る磁気記録媒体。
R,−C−0−R2 ただし、R,は、炭素数11乃至29の直鎖又は分岐の
アルキル基又はアルケニル基、R2は、炭素数10乃至
32の分岐アルキル基により達成される。
本発明における前記の一般式(+)で示されるエステル
化合物は、そのアルコール部がオキソ法により合成され
たものであり、その特徴として分岐が多岐に渡っており
、枝分かれの多い構造である。そのため、結晶化しにく
く低温度下においても液状であり磁性層の流体潤滑を維
持できる。また、本発明の前記エステル化合物の第2の
特徴として脂肪酸部及びアルコール部のアルキル基もし
くはアルケニル基の炭素数が特定の範囲の大きさにあり
、分子全体としである程度の大きさであるので磁性層表
面から揮敗しにくく高温度化でも潤滑性を維持できる。
一方では、分子の大きさかある範囲で抑えられているの
で粘度も流体潤滑が不可能になるほど大きくはならず、
一定収上の潤滑性が保障される。従って、以上の理由か
ら上記−般式(1)のエステル化合物を磁性層に保持さ
せることにより低温から高温まで広範囲の環境条件で磁
気記録媒体の走行耐久性を保障することができるのであ
る。
本発明における前記一般式(1)で表されるエステル化
合物は、オキソ法により合成されたアルコールと脂肪酸
との反応によって得られるが、ここでいうオキソ法とは
、一般にはオレフィン、酸化炭素及び水素とを触媒の下
で反応させもとのオレフィンに炭素数を一つ増やしたア
デヒド、アルコール、カルボン酸を合成する方法である
。その生成物の特徴として、分岐が多岐に渡っているこ
と、種々の構造異性体をもつこと等がある。そして、こ
の構造的特徴が本発明の目的を達成する上で有利に働い
ていることは、上述したとうりである。ごのオキソ法に
より合成されたアルコールとしては、炭素数が8乃至3
0であることが望ましい。炭素数がこの範囲よりも小さ
いと、磁性層表面から揮散しやすくなって、高温度での
走行耐久性が問題となり、逆に大き過ぎると、初期起動
トルク増大して好ましくない。
前記オキソ法により合成されたアルコールと反応させる
脂肪酸は、炭素数が12乃至30の直鎖又は分岐のアル
キル基もしくはアルケニル基を有するものが望ましい。
炭素数が、この範囲よりも小さいと得られるエステル化
合物は高温で磁性層表面から揮敗しやすくなり走行耐久
性が問題となり好ましくない。逆に小さすぎると、初期
起動トルクの増大が起こり好ましくない。
さらに、前記一般式(r)において、R1の炭素数とR
2の炭素数の合計が26乃至46であること、またR、
が直鎖のアルキル基であると、本発明の目的をより一層
効果的に達成することかできる。
本発明のエステル化合物としては、例えば、ラウリン酸
イソミリスチル、ラウリン酸イソステアリル、ラウリン
酸イソデシルテトラデシル、ラウリン酸イソウンデシル
、ミリスチン酸イ゛カバルミチル、ミリスチン酸イソヘ
ヘニル、バルミチン酸イソパルミチン、パルミチン酸イ
ソステアリル、オレイン酸イソパルミチル、オレイン酸
イソステアリル、ステアリン酸イソイソミリスチル、ス
テアリン酸イソパルミチル、ステアリン酸イソステアリ
ル、ステアリン酸イソヘヘニル、ベヘン酸イソミリスチ
ル、ヘヘン酸イソステアリル、モンクン酸イソミリスチ
ル、モンクン酸イソステアリル等が挙げられる。(なお
、ここでいうイソとは、オキソ法による分岐のことをい
う。)なかでも、ステアリン酸イソステアリル、パルミ
チン酸イソステアリル、ステアリン酸イソパルミチル、
ヘヘン酸イソステアリルが特に望ましい。
本発明で使用する、前記エステル化合物の使用量は強磁
性粉末に対して1乃至25重量%であることが望ましく
、特に望ましくは2乃至20重量%である。また、前記
エステル化合物を磁性層の表面にトップコートすること
もできる。その場合、トップコート 範囲である。使用量がこれらの範囲を越えて多くなると
磁性層表面での前記エステル化合物の量が過剰となって
貼り付き等の故障の原因となったり、結合剤樹脂を可塑
化して磁性層の膜質を弱めて走行耐久性をむしろ低下さ
せる。使用量が少ないと充分な効果が得られず、本発明
の目的を達成できなくなる。
本発明において、一般式(1)で表される前記エステル
化合物を磁性層に保持させる方法としては、磁性層中に
添加する方法、磁性層の表面にトップコートする方法が
ある。磁性層が強磁性金属薄膜である場合は通常磁性層
の表面に前記エステル化合物がトップコートされる方法
がなされる。
トップコートする方法としては、前記エステル化合物を
溶剤に溶解してその溶液を塗布又は噴霧する方法、ラン
グミュアブロジェット法による方法等がある。
本発明おにいては、一般式(1)で表される前記エステ
ル化合物以外の従来から知られている他の潤滑剤を混在
させてもよい。
併用できる潤滑剤としては、飽和、不飽和の脂肪酸(ミ
リスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等)金属石鹸、
脂肪酸アミド、本発明に該当しない脂肪酸エステル(各
種モノエステルをはしめソルビタン、グリセリン等多価
エステルの脂肪酸エステル、多塩基酸のエステル化物等
)、高級脂肪族アルコール、モノアルキルフォスフェー
ト、ジアルキルフォスフェート、トリアルキルフォスフ
ェート、パラフィン類、シリコーンオイル、動植物油、
鉱油、高級脂肪酸アミン;グラフアイF、シリカ、二硫
化モリブデン、二硫化タングステン等の無機微粉末;ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ボタ塩化ビニル、エチレ
ン−塩化ビニル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン
等の樹脂微粉末;αオレフイン重合物;常温で液体の不
飽和脂肪族炭化水素、フルオロカーボン類等があげられ
る。
これらの混在潤滑剤の好ましい使用量は使用態様によっ
て様々だが、おおむね、本発明のエステル化合物の1/
10〜2倍の使用量である。
本発明において、塗布型磁気記録媒体の場合使用される
強磁性粉末に特に制限はない。強磁性合金粉末、T−F
ez03+ Fe:Iol Co変性酸化鉄、COO2
窒化鉄の弛度性バリウムフェライトおよび変性ストロン
チウムフェライト等を挙げることができる。
強磁性粉末の形状に特に制限はないが通常は、針状、粒
状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが使用さ
れる。この強磁性粉末の比表面積は、l0n(/g以上
が電磁変換特性上好ましい。
上記の強磁性の粉末のなかでもCo変性酸化鉄、強磁性
合金粉末が本発明の目的を達成させる上で好ましい。特
に強磁性合金粉末は、FeとCo、旧等の金属などの合
金であり、抗磁力Hcは8000e以上、飽和磁化(σ
、)は10100l/g以上であって粒子サイズは比表
面積で30rrf/g以上で針状比が8以上の形状のも
のが使用される。
磁性層を形成する結合剤は通常の結合剤から選ぶことが
できる。結合剤の例としては、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル、酢酸ビニルとビニルアルコール
、マレイン酸および/またはアクリル酸との共重合体、
塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・ア
クリロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、ニトロセルロース樹脂などのセルロース誘導体、ア
クリル樹脂、ポリビニルアセクール樹脂、ポリビニルブ
チラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂等を挙
げることができる。分散性・耐久性を更に高めるために
以上列拳の結合剤分子中に、極性基(エポキシ基、CO
□H,OH,NHz、 501M0303M、 POJ
z、OPO3M□、ただしMは水素、アルカリ金属また
はアンモニウムであり、一つの基の中に複数のMがある
ときは互いに異なっていてもよい)を導入したものが好
ましい。極性基の含有量としてはポリマー1グラム当た
り1O−b−10−’当量が好ましい範囲である。
以上列拳の高分子結合剤は単独または数種混合で使用さ
れ、しばしばイソシアネート系の公知の架橋剤を添加し
て硬化処理される。
また、アクリル酸エステル系のオリ、ゴマ−と、モノマ
ーを結合剤としてもちい、放射線照射によって硬化する
結合剤系にも、本発明のエステル化金物は適用される。
本発明で用いる非磁性支持体の材質としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレン−26−ナフタレ−
1−などのポリエステル類;ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのポリオレフィン類、セルローストリアセレー
トなどのセルロース誘導体、ポリカーボネート、ポリイ
ミド、ポリアミ1′イミド等の樹脂を用いることができ
、必要に応しアルミニウム等の金属でメタライズでしあ
ってもよい。
支持体の厚みは3〜100μ、磁気テープとしては好ま
しくは3〜20μ、磁気ディスクとしては20〜100
μが通常使用される範囲である。
本発明の磁気記録媒体の磁性層中の全結合剤の含有量は
、通常は強磁性粉末100重量部に対して10〜100
重量部であり、好ましくは20〜40部である。
本発明の磁気記録媒体の磁性層には、さらにモス硬度5
以上の無機質粒子を含有させることもできる。
使用される無Ia質粒子は、モース硬度が5以」二であ
れば特に制限はない。モース硬度が5以上の無機質粒子
の例としては、+U2O3(モース硬度9)、TiO(
同6 ) 、Ti(h (同6.5)、SiO□(同7
)、Snu□(同6.5 ) 、Crz03(同9)、
およびαFe2O,(同5.5)を挙げることができ、
これらを単独あるいは混合して用いることができる。
とくに好ましいのはモース硬度が8以上の無機質粒子で
ある。モース硬度が5よりも低い無機質粒子を用いた場
合には、磁性層から無機質粒子が脱落しやすく、またヘ
ッドの研磨作用も殆どないため、ヘッド目詰まりを発生
しやすく、また走行耐久性も乏しくなる。
無機質粒子の含を量は、通常、強磁性粉末100重量部
に対して0.1〜20重量部の範囲であり、好ましくは
1〜10重量部の範囲である。
また磁性層には上記の無機質粒子以外にも、カボンブラ
ノク(特に、平均粒径が10〜300nm(ナノメート
ル; 10−9m)のもの)などを含有させることが望
ましい。
つぎに本発明の磁気記録媒体を製造する方法の例を述べ
る。
まず、強磁性粉末と結合剤、前記のメルカプト基を存す
るエステル化合物、そして必要に応して、他の充填材、
添加剤などを溶剤と混練し、磁性塗料を調製する。混練
の際に使用する溶剤としては、磁性塗料の調製に通常使
用されている溶剤を使用することができる。
混練の方法にも特に制限はなく、また各成分の添加順序
などは適宜設定することができる。
磁性塗料を調節する際には、分散剤、帯電防止剤、潤滑
剤等の公知の添加剤を合わせて使用することもできる。
分散剤の例としては、炭素数12〜22の脂肪酸、その
塩またはエステル化物およびその化合物の水素の一部あ
るいは全部をフッ素原子で置換した化合物、上記の脂肪
酸のアミド、脂肪族アミン、高級アルコール、ポリアル
キレンオキサイドアルキル燐酸エステル、アルキル燐酸
エステル、アルキルホウ酸エステル、サルコシネート類
、アルキルエーテルエステル類、トリアルキルポリオレ
フィン、オキシ第4級アンモニウム塩およびレシチンな
どの公知の分散剤を挙げることができる。
分散剤を使用する場合は、通常は使用する強磁性粉末1
00重量部に対し、0.1〜10重量部の範囲で使用さ
れる。
帯電防止剤の例としては、カーボンブラック、カーボン
ブランクグラフトポリマーなどの導電性微粉末;サポニ
ンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グ
リセリン系およびグリシドール系などのノニオン系界面
活性剤;高級アルキルアミン類、第4級アンモニウム塩
類、ピリジンその他の複素環化合物の塩類、ホスホニウ
ムまたはスルホニウム類などのカチオン性界面活性剤;
カルボン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等
の酸性基を含むアニオン性界面活性剤;アミノ酸類、ア
ミノスルホンサン類、アミノアルコールの硫酸または燐
酸エステル類等の両性界面活性剤等を挙げることができ
る。帯電防止剤として上記の導電性微粉末を使用する場
合には、例えば強磁性粉末100重量部に対しO31〜
10重量部の範囲で使用され、界面活性剤を使用する場
合にも同様に0.12〜10重量部の範囲で使用される
なお、上述した分散剤、帯電防止剤、潤滑剤などの添加
剤は、厳密に上述した作用効果のみをイ1するものであ
るとの限定の下に記載したものではなく、例えば、分散
剤が潤滑剤あるいは帯電防止剤として作用することも有
りうる。従って、上記分類により例示した化合物などの
効果作用が、上記分類に記載された事項に限定されない
ことは勿論であり、また複数の作用効果を奏する物質を
使用する場合には、添加量は、その作用効果を考慮して
決定することが好ましい。
このようにして調製された磁性塗料は前述の非磁性支持
体上に塗布される。塗布は、前記非磁性支持体上に直接
行うことも可能であるが、また、接着剤層などの中間層
を介して非磁性支持体」二に塗布することもできる。こ
こでいう中間層とは接着剤単独の層または結合剤中にカ
ーボン等の非磁性微粒子を分散してなる複合膜層等であ
る。
カーボンを含有する中間層は結合剤として磁性層に用い
られる種々の結合剤のなかから任意に選ぶことができる
。カーボンの粒径は10〜50nm(ナノメートル;1
0−9m)のものが好ましく、バインダー:カーボンは
重量比にして100 : 10から100 :150が
好ましい。中間層の厚みは単なる接着剤層の場合0.1
〜2μm、非磁性粉体を含む複合層の場合0.5〜4μ
mが好ましい。
中間層にはこのほか磁性層に用いている潤滑剤と同しま
たは異なる潤滑剤を添加してもよい。
上記の強磁性粉末と結合剤の分散方法および支持体への
塗布方法などの詳細は特開昭51−46011、号およ
び同54−21805号等の各公報に記載されている。
このようにして塗布される磁性層の厚さは、乾燥後の厚
さで一般には約0.5〜10μmの範囲、通常は0.7
〜6.0μmの範囲になるよう塗布される。
非磁性支持体上に塗布された磁性層は磁気記録媒体がテ
ープ状で使用される場合通常、磁性層中の強磁性粉末を
配向させる処理、即ち磁場配向処理を施したあと、乾燥
される。また逆にディスク状媒体の場合は磁性特性の異
方性をとりのぞくために、磁場による無配向処理が施さ
れる。こののち必要により表面平滑化処理が施される。
以下に示す実施例をもって本発明の新規な特徴及び効果
を具体的に説明する。なお、その中で「部」とあるのは
「重量部」を表す。
〔実施例〕
Co変性FeOx粉末(x=1.4、平均粒子径0.3
μmXO,03μm) 100部 塩化ビニル 酢酸ビニル・無水マレ イン酸共重合体(400χ110 A、日本ゼオン■社製)      13部ポリウレタ
ン(N−2304、日本 ポリウレタン■社製)        4部Cr20.
            5部カーボンブラック(旭#
80、旭カ ボン■社製)            5部エステル化
合物        第1表に記載メチルエチルケトン
         72部トルエン         
    72部メチルイソブヂルケトン       
36部上記組成物をボールミルに投入しほぼ10時間混
線分散処理を行い、強磁性粉末を均一に分散した。しか
る後にポリイソシアネート(コロネート3041、日本
ポリウレタン■社製)を7部加えてさらに1時間混練し
て、磁性塗置を得た。次にこの磁性塗料を厚さ75μm
、巾500mmでかつ表面粗さがRa値で0.028μ
m(カットオフ(aO,25μm)のポリエチレンテレ
フタレートの非磁性基体上に塗布して磁性層を形成し磁
気記録媒体を得た。乾燥、カレンダーによる表面平滑化
処理後の磁性層の厚さは2.5μmであった。
かくして得られた磁気記録媒体を直径3.5インチのフ
ロッピーディスクに加工し測定試料とした。
第1表 単位は重量部 なお、試料番号1から15までは、オキソ法により合成
されたアルコールを反応させて得たエステル化合物であ
り、試料番号16及び17ば他の方法により合成された
アルコールを反応さセて得たエステル化合物である。
以上のようにして得られた各試料について高温度高湿度
(70’C180%RH)下、低温度下(5゛C150
%R11)での走行耐久性及び下に示す温湿度サイクル
での走行耐久性を、3.5インチのフロッピーディスク
トライブ(ソニー■社製0A−D32W)を用い、各試
料を30Orpmで連続走行させ、その出力が初期値の
80%に低下するまでのパス回数で表した。
(温湿度サイクル) 第 表 前記の本発明における一般式(1)で表されるエステル
化合物を用いた試料番号2から4及び6から13の磁気
記録媒体においてはいずれの環境条件のもとにおいても
、少なくとも3000万バス以上の走行耐久性を示した
炭素数が小さい場合(試料No、 16 )では、高温
度下で磁性層表面からエステル化合物が揮散してしまう
ためか高温条件下及び温湿度サイクル下で走行耐久性が
充分ではなかった。
また、オキソ法により合成されたものでないアルコール
から得られたエステル化合物である場合(試料No、1
7及び18)では、走行耐久性はかなり低いものであっ
た。
以上の結果から、アルコールとして、オキソ法により合
成されたものを用いて、且つ脂肪酸の炭素数とアルコー
ルの炭素数をある特定の範囲の大きさに選んで反応させ
て得たエステル化合物を磁性層に保持させることによっ
て広範囲の環境条件下での磁気記録媒体の走行耐久性を
改良できるごとが分かった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体上に磁性層を有する磁気記録媒体に
    おいて、炭素数12乃至30の直鎖又は分岐の脂肪酸と
    オキソ法により合成された炭素数10乃至32の分岐ア
    ルコールとの反応により得られた下記一般式( I )で
    示されるエステル化合物の少なくとも1種を該磁性層中
    又は該磁性層の上に保持したことを特徴とする磁気記録
    媒体。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ただし、R_1は、炭素数11乃至29の直鎖又は分岐
    のアルキル基又はアルケニル基、R_2は、炭素数10
    乃至32の分岐アルキル基。
  2. (2)前記磁性層が強磁性粉末と結合剤樹脂を主体とす
    る磁性層であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の磁気記録媒体。
  3. (3)一般式( I )で表される前記エステル化合物を
    強磁性粉末100重量部に対して1乃至25重量部磁性
    層中に保持したことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の磁気記録媒体。
  4. (4)一般式( I )においてR_1の炭素数とR_2
    の炭素数の和が26乃至46であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  5. (5)一般式( I )において、R_1が直鎖アルキル
    基であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    磁気記録媒体。
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