JPH0235621A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0235621A
JPH0235621A JP18521088A JP18521088A JPH0235621A JP H0235621 A JPH0235621 A JP H0235621A JP 18521088 A JP18521088 A JP 18521088A JP 18521088 A JP18521088 A JP 18521088A JP H0235621 A JPH0235621 A JP H0235621A
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JP
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group
magnetic
recording medium
magnetic recording
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Application number
JP18521088A
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English (en)
Inventor
Takao Oya
大屋 隆男
Atsushi Nakagawa
淳 中川
Satoru Hayakawa
悟 早川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非磁性支持体上に強磁性粉末及び結合剤樹脂
を主体とする磁性層を有する磁気記録媒体に関し、特に
広範囲の温湿度条件下における走行耐久性が優れた磁気
記録媒体に関するものである。
〔従来技術及びその問題点〕
近年、磁気記録においては、高密度記録の要求が高まり
、それにともない磁気記録媒体の磁性層の表面性はより
平滑になりそのために走行中における磁性層と記録再生
装置内の各部品と数が増大し磁気記録媒体の円滑な走行
が阻害されたり、磁性層が損傷される等の問題が顕著に
なってきた。
このような問題を改良するために従来から磁性層中に脂
肪酸エステルを添加する方法(特開昭50−22603
号公報、特開昭50−153905号公報、特開昭55
−139637号公報、特公昭39−28367号公報
、特公昭41−18065号公報、特公昭47−129
50号公報)、シリコーン化合物を添加する方法(US
2654681)、脂肪酸や炭化水素を添加する方法等
が擢案され試みられてきた。
サラに、近年VTR,パーソナルコンピュータ、ワード
ロセフサー等が一般民生用機器として背反するようにな
って磁気記録媒体の使用条件、なかでも温湿度条件が広
範囲に渡るようになってきた。そして、パーソナルコン
ピュータやワードロセッサー等に使用されるフロッピー
ディスク等の回転記録媒体のように磁性層に対してヘッ
ドのオンオフが数多く繰り返される方式に使用されるの
で、特に、高温下、あるいは高温から低温までの温度サ
イクルが長時間続けられる状態では前記の磁気記録媒体
の走行耐久性の問題は一層大きな問題となってきた。
しかしながら、従来のこれらの技術においては前記添加
物が高温度下では磁性層表面から渾発し易かったり、一
方低温度下では磁性層表面に析出してヘッドの目詰まり
やドロップ・アウト増大の原因となる等の問題があった
。また、効果を期待して添加量を多くすると結合剤樹脂
を可塑化して磁性層の膜強度を弱めて耐久性をむしろ低
下させてしまう等の問題もあった。
このような問題を解決するために高温下では磁性層から
揮発しに<<、低温下では磁性層表面に析出することが
ないように高分子量でかつ分岐した炭化水素基あるいは
不飽和炭化水素基を存した脂肪酸エステルを磁性層に添
加する方法が特開昭58−160425号公報、特開昭
58−218038号公報、特開昭60−205827
号公報、特開昭61−294637号公報、特開昭62
−125529号公報に開示されている。しかしこれら
のエステルは常温で液状であり結合剤樹脂と相溶し易く
結合剤樹脂を可塑化する結果磁性層の膜強度を低下させ
いずれも充分な効果が得られていない、また、潤滑性も
分岐したアルキル基を有するエステル化合物では充分で
はなかった。一方、潤滑性は比較的優れている直鎖のア
ルキル基を有するエステル化合物であると融点が高いも
のが多く前記の低温下では磁性層表面に析出するという
問題をしばしば引き起こした。
また別な方法として低融点の脂肪酸エステルと高融点の
脂肪酸エステルとを併用する方法が特開昭61−294
637号公報、流動パラフィンとフタル酸エステルとを
併用する方法が特公昭60−49972号公報にそれぞ
れ開示されているがいずれも前述の問題を解決するには
充分であるとはいえない。
一方、磁気記録の高密度化の要求に応えるために、強磁
性粉末の分散を充分に行うことが効果的であるが、その
有力な方法として、特開昭55−44227号公報、特
開昭57−133521号公報、特開昭60−2383
09号公報及び特開昭61−104329号公報に開示
されているような、カルボキシル基、スルフォン酸基、
リン酸基等の極性官能基を分子内に導入したポリマーが
結合剤樹脂として用いる方法がある。
これらの方法は、フロッピーディスクの磁性層の膜質を
向上させることができるが、ところが同時に強磁性粉末
の分散にとって在勤であるだけに磁性層の平滑性が高く
なり上記の走行耐久性の問題は一層顕著になって、充分
にその技術の利点が生かせなかった。
〔発明の目的〕
本発明は上記の従来技術の問題点を改良する為になされ
たものであり、広範囲の環境条件下で走行耐久性の優れ
かつ表面平滑性の優れた磁気記録媒体を提供することを
目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の目的は、非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤
樹脂を主体とする磁性層を有する磁気記録媒体において
、該結合剤樹脂が一5o3M、−OS 03 M 、 
 COOM 、  P (OM ’ ) を及び■ OP(OM’)x(ただし、MはH−L i % N 
a又はNRa  (RはH又はアルキル基、アルケニル
基又はアルカノール基)、M’はH% LL Na。
アルキル基又はNR4(RはH又はアルキル基、アルケ
ニル基又はアルカノール基)を表す、)からなる群から
選ばれる少なくとも一種の極性基を存するポリマーであ
って、且つ該磁性層は、下記−a式(+)で示されるエ
ステル化合物の少なくとも1種を含有していることを特
徴とする磁気記録媒体 R1−C−0−(CHり、CH−(CH)、CH3(1
)0        CHff (ただし、R2は、炭素数7乃至29の直鎖又は分岐の
アルキル基又はアルケニル基、n、mは、整数であって
、nは2以上、nとmの和は7乃至33である)にり達
成される。
本発明における前記結合剤樹脂が有している前記の各種
の極性基はいずれも、強磁性粉末の表面に対する吸着性
が大きく従って、磁性塗布液中で強磁性粉末の表面に強
固に吸着することによって強磁性I5】末の分散を促進
しその分散安定性を確保することによって、平滑性の高
い磁性層を有した磁気記録媒体を得ることができる。そ
して、本発明の磁性層の表面粗さとしては、光干渉法に
よる中心線平均粗さRa(カットオフ値0.25μm)
がlQnm以下であることが可能であり、この値は例え
ば、ビデオフロッピーや今後開発が予定されているさら
に高密度のフロッピーディスク等のフロッピーディスク
記録密度に充分応えることのできるものである。
一方、本発明で使用する前記一般式(1)で示されるエ
ステル化合物は、そのアルコール部に分岐したメチル基
を有する分岐構造であるが、従来の他の分岐があるエス
テル化合物に比較して潤滑性が優れている。また、高温
度の環境条件下であっても磁気記録媒体の磁性層表面か
ら揮敗しにくい、さらに、結合剤樹脂との親和性は比較
的小さく結合剤樹脂を可塑化する恐れも少ないし、従っ
て磁性層中にあっては結合剤樹脂中に捕られれて磁性層
表面で潤滑剤として作用する分が少なくなるというよう
なことも起こりにくい、前記の一般式(I)で示される
エステル化合物には、以上のような特徴があるのでそれ
を用いた本発明の磁気記録媒体は高温度から低温度まで
広範囲の環境条件下で優れた走行耐久性を示す。
一般に磁性層の表面が平滑になるに従って走行耐久性は
劣化し、特に高温条件下ではその傾向が著しくなって、
従来の技術では充分に対応しきれなかった。ところが、
本発明で使用する分子内に極性基を有するポリマーの前
記結合剤樹脂によって磁性層の表面が非常に平滑になり
、例えば中心線平均粗さRaが10nm以下になっても
前記−般式(+)で表されるエステル化合物の効果によ
って走行耐久性を充分に保障することができる。
上述した前記一般式(1)で示されるエステル化合物の
特徴は、その分子構造に由来するものであって、ひとつ
にはアルコール部がメチルの分岐を有しかつnは2以上
でnとmの和は7乃至33の適度の大きさのアルキル基
であることによる。
本発明の前記エステル化合物のアルコール部のメチル分
岐の位置は1分子内に1つあればよい、特に、メチル分
岐の位置はアルコール部のほぼ中央にあると、理由はい
まだ明確ではないが、得られる磁気記録媒体の走行耐久
性を向上させるという点で望ましい、また、メチル分岐
の位置の異なるアルコールのエステル化合物を混在させ
ても良い。
この場合、アルコール部のアルキル鎖の中央にメチル分
岐を有するものを主成分としてメチル分岐位置の異なる
アルコール部が正規分布するように混在させることが望
ましい、また、炭素数の異なるアルコール部を有するエ
ステル化合物を混在させても良い、nとmの和は、7乃
至33であり望ましくは9乃至19である。nとmの和
がこの範囲外であると初期起動トルクが増大するので好
ましくない。
さらに、本発明においては、前記エステル化合物の酸部
(R8)の大きさも重要であり、R2は、炭素数7乃至
29であることが望ましく、特に望ましくは14乃至2
2である。R1の炭素数がこの範囲よりも少ないと、磁
性層表面から揮散しやすくなり高温での走行耐久性が問
題となり、また逆にこの範囲を越えると初期起動トルク
が増大していずれも本発明の目的を充分に達成すること
ができなくなる。
広範囲の環境条件において潤滑性の優れた磁気記録媒体
が得られるという本発明の特徴は、前記の一般式(1)
で示されるエステル化合物のアルコール部及び酸部が適
度の炭素数であることそしてアルコール部がメチル分岐
の構造を有するという従来の磁気記録媒体用潤滑剤では
知られていなかった特有の分子構造であることに起因し
ている。
前記エステル化合物の原料アルコールは、例えば、J、
Am、Oil、Chem、Soc、 5上、522 (
1974)に記載があるメチル分岐脂肪酸をアルコール
化することにより得ることができる。
本発明のエステル化合物としては、例えば、炭素数10
乃至36のメチル分岐を分子内に1個有する飽和アルコ
ールと炭素数8乃至30の脂肪酸を縮合して得られるエ
ステル化合物であれば、原料の脂肪酸の異性体構造(分
岐か直鎖か)によらず、また飽和か不飽和かによらず選
択できる。
本発明の一般式(+)で表される前記エステル化合物の
具体例として、ラウリン酸イソミリスチル、ラウリン酸
イソステアリル、ラウリン酸インデシルテトラデシル、
ラウリン酸イソウンデシル、ミリスチン酸イソバルミチ
ル、ミリスチン酸イソベヘニル、パルミチン酸イソパル
ミチル、バルミチン酸イソステアリル、オレイン酸イソ
バルミチル、オレイン酸イソステアリル、ステアリン酸
イソパルミチル、ステアリル酸イソステアリル、ステア
リン酸イソベヘニル、ベヘン酸イソミリスチル、ベヘン
酸イソステアリル、モンクン酸イソミリスチル、モンク
ン酸イソステアリル等を挙げることができる。なお、こ
こでイソとは、メチル分岐のことである9以上のエステ
ル化合物のなかでも、脂肪酸部(R1)の炭素数が14
乃至22であるエステル化合物は効果が大きく、更にア
ルコール部の炭素数が12乃至22であるとより好まし
い。
本発明の磁気記録媒体の磁性層に使用される結合側樹脂
は、下記の極性基を少なくとも一種有するポリマーであ
ることが必要である。
−S Os M 、  OS Os M 、  COO
M 。
(ただし、Mは水素原子、Li、Nas KまたはN 
R4(ただしRは水素原子又はアルキル基、アルケニル
基又はアルカノール基)を、そしてM′は水素原子、L
j、Na、に、アルキル基またはNR4(ただしRは水
素原子またはアルキル基、アルケニル基またはアルカノ
ール基)を表わす) 上記極性基を有するポリマーとじては、ポリウレタン樹
脂、塩化ビニル共重合体またはポリエステル樹脂である
ことが好ましく、これらを二種以上組み合わせて使用し
てもよい、上記極性基は、上記ポリマー1g当り10−
6乃至10−コ当量の範囲で、導入されることが好まし
く、さらに好ましくは10−’乃至10−′当量である
本発明の磁性層の形成用の結合剤としては、上記磁性基
を有するポリマーの外に、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂
および反応型樹脂等の樹脂を使用することができる。
熱可塑性樹脂としては、一般には平均分子量が1万〜2
0万、重合度が約200〜2000程度のものが使用さ
れる。このような熱可塑性樹脂の例としては、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合体樹脂(例、塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコ
ール共重合体、塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共
重合体)、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体、アク
リル樹脂(例、塩化ビニル/アクリロニトリル共重合体
、塩化ビニリデン/アクリロニトリル共重合体、(メタ
)アクリル酸エステル/アクリロニトリル共重合体、(
メタ)アクリル酸エステル/塩化ビニリデン共重合体、
(メタ)アクリル酸エステル/スチレン共重合体、ブタ
ジェン/アクリ口ニトリル共重合体)、セルロース誘導
体(例、セルロースアセテートブチレート、セルロース
ダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロー
スプロピオネート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、ニトロセルロース、酢酸セルロース)、各種の合成
ゴム系の熱可塑性樹脂(ポリブタジェン、クロロブレン
、ポリイソプレン、スチレンブタジェン共重合体)、ポ
リウレタン樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリアミド樹脂、
ポリビニルブチレ−)、スチレン/デクジエン共重合体
およびポリスチレン樹脂などを挙げることができ、これ
らを単独であるいは混合して使用することができる。
熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、−Inに塗布
液の状態で平均分子量が20万以下の樹脂であり、塗布
後に、縮合反応あるいは付加反応などにより分子量がほ
ぼ無限大になる樹脂が使用される。ただし、これらの樹
脂が加熱硬化樹脂である場合、硬化に至る過程における
加熱により樹脂が軟化または溶解しないものであること
が好ましい。このような樹脂の例としては、フェノール
/ホルマリン/ノボラック樹脂、フェノール/ホルマリ
ン/レゾール樹脂、フェノール/フルフラール樹脂、キ
シレン/ホルマリン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、乾
性油変性アルキッド樹脂、フェノール樹脂変性アルキッ
ド樹脂、マレイン酸樹脂変性アルキッド樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂と硬化剤(例、ポリアミ
ン、酸無水物、ポリアミド樹脂)との組合せ、末端イソ
シアネートポリエーテル湿気硬化型樹脂、ポリイソシア
ネートプレポリマー(例、ジイソシアネートと低分子量
トリオールとの反応生成物である一分子内に三個以上の
イソシアネート基を有する化合物、ジイソシアネートの
トリマーおよびテトラマー)、ポリイソシアネートプレ
ポリマーと活性水素を有する樹脂(例、ポリエステルポ
リオール、ポリエーテルポリオール、アルリル酸共重合
体、マレイン酸共重合体、2−ヒドロキシエチルメタア
クリレート共重合体、p−ヒドロキシスチレン共重合体
)の組合わせを挙げることができ、これらを単独である
いは混合して使用することができる。
本発明の上記極性基を有するポリマーは、上記で述べた
ポリイソシアネートプレポリマー(ポリイソシアネート
化合物)と混合して使用することが好ましい、これによ
り磁性層は強靭な膜となり走jテ耐久性が向上する。
結合剤の使用量は、強磁性粉末100重量部に対して、
一般には10〜100重量部、好ましくは20〜40重
量部使用される。
本発明で使用する、前記エステル化合物の使用量は強磁
性粉末に対して1乃至25重量%であることが望ましく
、特に望ましくは2乃至20重量%である。また、前記
エステル化合物を磁性層の表面にトップコートすること
もできる。その場合、トップコート量は、2乃至50■
/dが望ましい範囲である。使用量がこれらの範囲を越
えて多くなると磁性層表面での前記エステル化合物の量
がiIA何となって貼り付き等の故障の原因となったり
、結合剤樹脂を可塑化して磁性層の膜質を弱めて走行耐
久性をむしろ低下させる。使用量が少ないと充分な効果
が得られず、本発明の目的を達成できなくなる。
本発明においては、従来から知られている一般の潤滑剤
を混在させてもよい。
併用できる潤滑剤としては、飽和、不飽和の脂肪fli
(ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等)金属石
鹸、脂肪酸アミド、本発明に該当しない脂肪酸エステル
(各種モノエステルをはじめソルビタン、グリセリン等
多価エステルの脂肪酸エステル、多塩基酸のエステル化
物等)、高級脂肪族アルコール、モノアルキルフォスフ
ェート、ジアルキルフォスフェート、トリアルキルフォ
スフェート、パラフィン類、シリコーンオイル、動植物
油、鉱油、高級脂肪族アミン;グラファイト、シリカ、
二硫化モリブデン、二硫化タングステン等の無機微粉末
;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エ
チレン−塩化ビニル共重合体、ポリテトラフルオロエチ
レン等の樹脂微粉末;αオレフイン重合物;常温で液体
の不飽和脂肪族炭化水素、フルオロカーボン類等があげ
られる。
これらの混在潤滑剤の好ましい使用量は使用嘘様によっ
て様々だが、おおむね、本発明のエステル化合物の1/
10〜2倍の使用量である。
エステル化合物を存在させる方法としては、磁性層に含
有させる方法と表面にトップコート(材料を有m溶剤に
溶解して基板に塗布あるいは噴霧したのち乾燥する方法
、材料を熔融して基板に塗着させる方法、有機溶剤に材
料を溶解した溶液に基板を浸漬して材料を基板表面に吸
着させる方法、ラングミュア−プロジェット法などによ
る)する方法があり、金属薄膜型磁気記録媒体の場合は
、実質的に後者の方法に限られる。
磁性粉末塗布型磁気記録媒体の場合使用される強磁性粉
末に特に制限はない0強磁性合金粉末、r −F e 
* 03 、F e 30 a 、CO変性酸化鉄、C
00□、窒化鉄の弛度性バリウムフェライトおよび変性
ストロンチウムフェライト等を挙げることができる。
強磁性粉末の形状に特に制限はないが通常は、針状、粒
状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが使用さ
れる。この強磁性粉末の比表面積は、1On?/g以上
が電極変換特性上好ましい。
上記の@磁性の粉末のなかでも、CO変性酸化鉄、強磁
性合金粉末が本発明の目的を達成させる上で好ましい。
特に強磁性合金粉末は、FeとC01Ni等の金属など
の合金であり、抗磁力Heは800oe以上、飽和磁化
(σ、)は100e m u / g以上であって粒子
サイズは比表面積で30rd/gr以上で針状比が8以
上の形状のものが使用される。
非磁性支持体の材質としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン2,6ナフタレートなどのポリエス
テル類;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィン類、セルローストリアセレートなどのセルロース
誘導体、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド等の樹脂を用いることができ、必要に応じアルミニ
ウム等の金属でメタライズしてあってもよい。
支持体の厚みは3〜100μ、磁気テープとしては好ま
しくは3〜20μ、磁気ディスクとしては20〜100
μが通常使用される範囲である。
本発明の磁気記録媒体の磁性層中の全結合剤の含有量は
、通常は強磁性粉末100重量部に対して10〜100
重量部であり、好ましくは20〜40部である。
本発明の磁気記録媒体の磁性層には、さらにモース硬度
5以上の無機質粒子を含有することが好ましい。
使用される無機質粒子は、モース硬度が5以上であれば
特に制限はない、モース硬度が5以上のf!A機質粒子
の例としては、AggOz(モース硬度9)、Ti0(
同6)、TiO宜(同6.5)、5iOz(同7)、S
now(同6.5) 、CrzCh(同9)、およびa
−FezOs(同5.5)を挙げることができ、これら
を単独あるいは混合して用いることができる。
とくに好ましいのはモース硬度が8以上の無機質粒子で
ある。モース硬度が5よりも低い無機質粒子を用いた場
合には、磁性層から無if粒子が脱落しやすく、またヘ
ッドの研磨作用も殆どないため、ヘッド目詰まりを発生
しやすく、また走行耐久性も乏しくなる。
無m質粒子の含を量は、通常、強磁性粉末100重量部
に対して0.1〜20M量部の範囲であり、好ましくは
1〜10重量部の範囲である。
また磁性層には上記の無機質粒子以外にも、カーボンブ
ラック(特に、平均粒径が10〜300nm(ナノメー
トル; 10−’m)のもの)などを含有させることが
望ましい。
つぎに本発明の磁気記録媒体を製造する方法の例を述べ
る。
まず、強磁性粉末と結合剤、前記のメルカプト基を有す
るエステル化合物、そして必要に応じて、他の充填材、
添加剤などを溶剤と混練し、磁性塗料を調製する。混練
の際に使用する溶剤としては、磁性塗料の調製に通常使
用されている溶剤を使用することができる。
混練の方法にも特に制限はなく、また各成分の添加順序
などは適宜設定することができる。
磁性塗料を調製する際には、分散剤、帯電防止剤、潤滑
剤等の公知の添加剤を併せて使用することもできる。
分散剤の例としては、炭素数12〜22の脂肪酸、その
塩またはエステル化物およびその化合物の水素の一部あ
るいは全部をフッ素原子で置換した化合物、上記の脂肪
酸のアミド、脂肪族アミン、高級アルコール、ポリアル
キレンオキサイドアルキル燐酸エステル、アルキル燐酸
エステル、アルキルホウ酸エステル、サルコシネートa
、アルキルエーテルエステル類、トリアルキルポリオレ
フィン、オキシ第4級アンモニウム塩およびレシチンな
どの公知の分散剤を挙げることができる。
分散剤を使用する場合は、通常は使用する強磁性粉末1
00重量部に対し、0.1〜10重量部の範囲で使用さ
れる。
帯電防止剤の例としては、カーボンブラック、カーボン
ブラックグラフトポリマーなどの導電性微粉末;サポニ
ンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グ
リセリン系およびグリシドール系などのノニオン系界面
活性剤;高級アルキルアミン類、第4級アンモニウム塩
類、ピリジンその他の複素環化合物の塩類、ホスホニウ
ムまたはスルホニウム類などのカチオン性界面活性剤;
カルボン酸、燐酸、lii!:t11エステル基、燐酸
エステル基等の酸性基を含むアニオン性界面活性剤;ア
ミノ酸類、アミノスルホンサン類、アミノアルコールの
硫酸または燐酸エステル類等の両性界面活性剤等を挙げ
ることができる。帯電防止剤として上記の導電性微粉末
を使用する場合には、例えばilJ磁性粉末100重量
部に対し0.1〜IO重量部の範囲で使用され、界面活
性剤を使用する場合にも同様に0.12〜10重量部の
範囲で使用される。
なお、上述した分散剤、帯電防止剤、潤滑剤などの添加
剤は、厳密に上述した作用効果のみを有するものである
との限定の下に記載したものではなく、例えば、分散剤
が潤滑剤あるいは帯電防止剤として作用することも有り
うる。従って、上記分類により例示した化合物などの効
果作用が、上記分類に記載された事項に限定されないこ
とは勿論であり、また複数の作用効果を奏する物質を使
用する場合には、添加量は、その作用効果を考慮して決
定することが好ましい。
このようにして調製された磁性塗料は前述の非磁性支持
体上に塗布される。塗布は、前記非磁性支持体上に直接
行なうことも可能であるが、また、接着剤層などの中間
層を介してして非磁性支持体上に塗布することもできる
。ここでいう中間層とは接着剤単独の層または結合剤中
にカーボン等の非磁性微粒子を分散してなる複合膜層等
である。
カーボンを含有する中間層は結合剤として磁性層に用い
られる種々の結合剤のなかから任意に選ぶことができる
。カーボンの粒径は10〜50nm(ナノメートル; 
10−”m)のものが好ましく、バインダー;カーボン
は重量比にして100:10から100:150が好ま
しい、中間層の厚みは単なる接着剤層の場合0.1〜2
μm、非磁性粉体を含む複合層の場合0.5〜4μmが
好ましい。
中間層にはこのほか磁性層に用いている潤滑剤と同じま
たは異なる潤滑剤を添加してもよい。
上記の強磁性粉末と結合剤の分散方法および支持体への
塗布方法などの詳細は特開昭54−46O11号および
同54−21805号等の各分線に記載されている。
このようにして塗布される磁性層の厚さは、乾燥後の厚
さで一般には約O15〜10μmの&t511m、通常
は0.7〜6.0μmの範囲になるよう塗布される。
非磁性支持体上に塗布された磁性層は磁気記録媒体がテ
ープ状で使用される場合通常、磁性層中の強磁性粉末を
配向させる処理、即ち磁場配向処理を施したあき、乾燥
される。また逆にディスク状媒体の場合は磁気特性の異
方性をとりのぞくために、磁場による無配向処理が施さ
れる。こののち必要により表面平滑化処理が施される。
以下に示す実施例をもって本発明の新規な特徴、効果を
具体的に説明する。なお、その中で「部」とあるのは「
重量部」を表す。
〔実施例〕
Co変性F60X扮末(X=’1.4、平均粒子径0゜
3μmx0.03μm)100部塩化ビニル系共重合体
(第1表に記載の2種のうちの1種)        
   13部ポリエステル系ポリウレタン樹脂(第2表
に記載の3種のうちの1種)       4部C!0
ff(研磨剤)           5部カーボンブ
ラック(旭カーボン製旭#80)5部 エステル化合物(第3表に記載の6種のうちの1種) 
           7.5部オレイン酸     
         1部メチルエチルケトン     
   72部トルエン             72
部メチルイソブチルケトン      36部上記組成
物のボールミルに投入しほぼ10時間混線分散処理を行
い、強磁性粉末を均一に分散した。しかる後にポリイソ
シアネート(コロネート3041、日本ポリウレタン側
社製)を7部加えてさらに1時間混練して、磁性塗料を
得た。次にこの磁性塗料を厚さ75μm、巾500 m
mでかつ表面粗さがRa値で0.028μm(カットオ
フ値0.25μm)のポリエチレンテレフタレートの非
磁性基体上に塗布して磁性層を形成し磁気記録媒体を得
た。乾燥、カレンダーによる表面平滑化処理後の磁性層
の厚さは2.5μmであった。
かくして得られた磁気記録媒体を直径3.5インチのフ
ロッピーディスクに加工し測定試料とした。
第1表 塩化ビニル系共重合体 A:塩化ビニル        77重量%−5off
Na        o、8重世%エポキシ基    
    3.9重量%水酸基         0.5
重量%B:塩化ビニル        80重量%酢酸
ビニル        15重世%ビニルアルコール 
     5重量%重合度             
400第2表 ポリエステル系ポリウレタン樹脂A:縮
合系ポリエステル −S Ox N a    1分子当たり平均2個平均
分子量           4号数平均分子量   
     2,5万初期弾性率       100k
r/m”破断強度          8kir/m”
破断伸度          150%B:極性基  
          なし平均分子量        
   4号数平均分子量        2.5万初期
弾性率       100kr/m”破断強度   
       8kz/n”破断伸度        
  150%C:縮合系ポリエステル −COOH1分子当たり平均1.5個 重量平均分子量         4号数平均分子@ 
        2.5万初期弾性率       1
00kr/龍2破断強度          8kg/
鰭2破断伸度          150%第3表 エ
ステル化合物 Aニステアリン酸イソステアリル(メチル分岐)Bニス
テアリン酸イソバルミチル(メチル分岐)C:ベヘン酸
イソステアリル(メチル分岐)Dニステアリン酸イソラ
ウリル(メチル分岐)E;オレイン酸オレイル Fニステアリン酸パルミチル(2位分岐)以上の条件で
、結合剤樹脂及びエステル化合物を以下の第4表のよう
に組合わせて、合成13種の磁気記録媒体の試料を作成
した。
第4表 (温湿度サイクル) 以上のようにして得られた各試料について、走行耐久性
、ヘッドへの貼り付き性及び磁性暦表面の平滑性を以下
の条件で測定して評価した。
■ 走行耐久性 高温度高温度(70℃、80%RH)下及び低温度下(
5°C150%RH)での走行耐久性、下に示す温湿度
サイクルでの走行耐久性を、3.5インチのフロッピー
ディスクドライブ(ソニー■社製 0A−032W)を
用い、各試料を60Orpmで連続走行させ、その出力
が初期値の80%に低下するまでのパス回数で表した。
■ 初期起動トルク 40℃80%RH下で3.5インチフロッピーディスク
ドライブ(SONY@製 0A−D32W)で、30分
走行させた後、10分停止トする。
次いで、電圧を徐々に上げてゆきディスクの回転が始ま
る時のトルク(初期起動トルク)を測定した。
■ 磁性層表面の平滑性 ディジタルオプチカルプロフィメーターCWYKO製)
による光干渉法により、カットオフ値0.25μmの条
件で中心線平均粗さRaを求めた。
以上の測定条件で評価した結果を第4表に示す。
以上の評価の結果から明らかなように、結合剤樹脂とし
て、 S ON a x基を有した塩化ビニル共重合体
A %  S ON a 、基を有したポリエステル系
ポリウレタン樹脂A又は−COOfr基を存したポリエ
ステル系ポリウレタン樹脂C等の極性基を有するポリマ
ーを結合剤樹脂とし、且つ前記−般式(1)で示される
アルコール部にメチル分岐を有するエステル化合物磁性
層中に含有させるた本発明の磁気記録媒体では、いずれ
の環境条件においても4000万バス回数以上の走行耐
久性を示した。(試料ml乃至9)一方、比較例として
作成した、試料阻10乃至12ではたかだか、3000
万バスであった。特に、本発明で使用する極性基を有す
るポリマーを結合剤樹脂とする場合、本発明で使用する
アルコール部にメチル分岐がないエステル化合物を潤滑
剤として使用しても充分な走行耐久性が得られないこと
が試料磁11乃び12の測定結果を本発明の実施例であ
る試料Ih1.試料患6乃至9の測定結果との比較から
明確に分かった。また、本発明で使用するアルコール部
にメチル分岐がないエステル化合物であるステアリン酸
イソステアリルを使用しても結合剤樹脂として本発明の
ように極性基を有するポリマーを結合剤樹脂使用しなけ
れば、走行耐久性も本発明の磁気記録媒体に及ばず、初
期起動トルクも高めとなることが本発明の比較例である
試料11kIlOと本発明の実施例である試料1klか
ら5及び試料隘7との比較から分かった。なお、試料患
10では、本発明で使用する極性基を有するポリマーを
結合剤樹脂としていないためか、表面粗さも本発明の磁
気記録媒体の磁性層に比べ低い値であった。
初期起動トルクにおいても、本発明の磁気記録媒体にお
いてはいずれも低く、磁性層表面における潤滑性が優れ
ていることが分かった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤樹脂を主体
    とする磁性層を有する磁気記録媒体において、該結合剤
    樹脂が−SO_3M、−OSO_3M、−COOM、▲
    数式、化学式、表等があります▼及び▲数式、化学式、
    表等があります▼ (ただし、MはH、Li、Na又はNR_4(RはH又
    はアルキル基、アルケニル基又はアルカノール基)、M
    ′はH、Li、Na、アルキル基又はNR_4(RはH
    又はアルキル基、アルケニル基又はアルカノール基)を
    表す。)からなる群から選ばれる少なくとも一種の極性
    基を有するポリマーであって、且つ該磁性層は、下記一
    般式( I )で示されるエステル化合物の少なくとも1
    種を含有していることを特徴とする磁気記録媒体。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ただし、R_1は、炭素数7乃至29の直鎖又は分岐
    のアルキル基又はアルケニル基、n、mは、整数であっ
    て、nは2以上、nとmの和は7乃至33である)
  2. (2)磁性層の表面の光干渉法による中心線平均粗さR
    a(カットオフ値0.25μm)が10nm以下である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記録
    媒体。
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DE3924449A DE3924449A1 (de) 1988-07-25 1989-07-24 Magnetaufzeichnungsmedium

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