JPH0256722A - 磁気ディスク - Google Patents

磁気ディスク

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JPH0256722A
JPH0256722A JP20754888A JP20754888A JPH0256722A JP H0256722 A JPH0256722 A JP H0256722A JP 20754888 A JP20754888 A JP 20754888A JP 20754888 A JP20754888 A JP 20754888A JP H0256722 A JPH0256722 A JP H0256722A
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Atsushi Nakagawa
淳 中川
Yasuro Nishikawa
西川 康郎
Takao Oya
大屋 隆男
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非磁性支持体上に強磁性粉末及び結合剤樹脂
を主体とする磁性層又は強磁性金属薄膜である磁性層を
設けた磁気記録媒体に関し、特に広範囲の温湿度条件下
における走行耐久性が優れた磁気記録媒体に関するもの
である。
〔従来技術及びその問題点〕
磁気記録の高記録密度化にともなって、磁性層の表面性
はより平滑になりそのために走行中における磁性層と記
録再生装置内の各部品との摩擦係数が増大し磁気記録媒
体の円滑な走行が阻害されたり、磁性層が損傷される等
の問題が顕著になってきた。
さらに、近年VTR,パーソナルコンピュータ、ワード
プロセッサー等が一般民生用機器として普及するように
なって磁気記録媒体の使用条件、なかでも温湿度条件が
広範囲に渡るようになってきた。そして、パーソナルコ
ンピューターやワードプロセッサー等に使用されるフロ
ッピーデイスり等の回転記録媒体のように磁性層に対し
てヘッドのオンオフが数多く繰り返される方式に使用さ
れるので、特に、高温下、あるいは高温から低温までの
温度サイクルが長時間続けられる状態では前記の磁気記
録媒体の走行耐久性の問題は一層大きな問題となってき
た。
このような問題を改良するために、磁性層が強磁性粉末
と結合剤樹脂を主体とするいわゆる塗布型の磁気記録媒
体にあっては、従来から磁性層中に脂肪酸エステルを添
加する方法(特開昭50−22603号公報、特開昭5
0−153905号公報、特開昭55−139637号
公報、特公昭39−28367号公報、特公昭4m−1
8065号公報、特公昭47−12950号公報)、シ
リコーン化合物を添加する方法(US 2654681
)、脂肪酸や炭化水素を添加する方法等が提案され試み
られてきた。
しかしながら、従来のこれらの技術においては前記添加
物が高温度下では磁性層表面から揮発し易かったり、一
方低温度下では磁性層表面に析出してヘッドの目詰まり
やドロップ・アウト増大の原因となる等の問題があった
。また、効果を期待して添加量を多くすると結合剤樹脂
を可塑化して磁性層の膜強度を弱めて耐久性をむしろ低
下させてしまう等の問題があった。
また、潤滑性は比較的硬れている直鎖のアルキル基を有
するエステル化合物であると融点が高いものが多く前記
の低温下では磁性層表面に析出するという問題をしばし
ば引き起こした。
このような問題を解決するために高温下では磁性層から
発揮しにくく、低温下では磁性層表面に析出することが
ないように高分子量でかつ分岐した炭化水素基あるいは
不飽和炭化水素基を有した脂肪酸エステルを磁性層に添
加する方法が特公昭47−12950号公報、特開昭5
8−160425号公報、特開昭58−218038号
公報、特開昭60−205827号公報、特開昭612
94637号公報、特開昭62−125529号公報に
開示されている。しかしこれらのエステルは常温で液状
であり結合剤樹脂と相溶し易く結合剤樹脂を可塑化する
結果磁性層の膜強度を低下させいずれも充分な効果が得
られていない。また、潤滑性も分岐したアルキル基を有
するエステル化合物では充分ではなかった。
(発明の目的) 本発明は上記の従来技術の問題点を改良する為になされ
たものであり、ヘッドに対する磁性層の潤滑性が優れて
おり且つ広範囲の環境条件下で走行耐久性の優れさらに
表面平滑性の優れた磁気記録媒体を提供することを目的
としている。
C問題点を解決するための手段] 本発明の目的は、非磁性支持体上に磁性層を有する磁気
記録媒体において、下記一般式(1)で表されるエステ
ル化合物の少なくとも1種を該磁性層中又はMlfll
性層の上に保持したことを特徴とする磁気記録媒体。
(ただし、RIは、炭素数6乃至12直鎖飽和アルキル
基、R2は、炭素数4乃至10の直鎖飽和のアルキル基
、Rは、炭素数4乃至22の分岐又は直鎖のアルキル基
である。)により達成される。
本発明で使用する前記一般弐(1)で示されるエステル
化合物は、その脂肪酸部の2位の位置で分岐しており、
炭素数が6以上(R’ )及び炭素数4以上(R2)の
アルキル基がある。そのため比較的低温度であっても結
晶化しにくく液状で潤滑効果を発揮でき、また分子中の
脂肪酸部とアルコール部の炭素数がある程度の大きさに
限定されておるので高温度下でも磁性層表面から揮敗し
にくい。すなわち、本発明においては、前記エステル化
合物の脂肪酸部に分岐したアルキル基を設けかつ炭素数
をある特定の範囲の大きさにし、且つアルコール部の炭
素数も特定の範囲の大きさにすることによって、高温度
下で磁性層表面から揮散しにくく、低温度では磁性層か
ら析出することがないようにして、広範囲の環境条件下
において走行耐久性の優れた磁気記録媒体の提供を可能
にした。また、本発明においては、磁性層が強磁性粉末
と結合剤樹脂を主体とするいわゆる塗布型媒体の場合、
一般式(1)で表される前記エステル化合物は、その脂
肪酸部が2位の位置で分岐している分子構造であるため
か結合剤樹脂との親和性は比較的小さく結合剤樹脂を可
塑化する恐れも少なく、磁性層中にあっては結合剤樹脂
中に捕られれて磁性層表面で潤滑剤として作用する分が
少なくなるというようなことも起こりにくい。従って、
磁性層に良好な潤滑性を与えることができ、例えば、フ
ロッピーディスクドライブにおいて、初期起動トルク(
吸着トルク)が小さくできる。
本発明で用いる一般式(1)で表される前記エステル化
合物のアルコール部Rは、炭素数が4乃至22の分岐又
は直鎖のアルキル基であれば、異性体構造によらず選択
することができるが、分岐があると粘度が大きくなりす
ぎて潤滑性が低下するので、分岐がない直鎖構造である
ことが望ましい。
本発明で使用される一般式(I)で表される前記エステ
ル化合物の原料となる脂肪酸は、ゴーベット法により得
られる脂肪族アルコール、例えば三菱化成製ダイヤドー
ル1BG(2−へ7’ チアL/ウンデカノール)を酸
化する方法等で合成することができる。
一般式(1)で表される前記エステル化合物の脂肪酸部
の炭素数は、R1においては12以下であり、R2にお
いては10以下である。これよりも大きくなると、粘度
が大きくなるためが、潤滑性が低下し初期起動トルクも
増大するので好ましくない。
また、一般式(1)で表される前記エステル化合物の脂
肪酸部は2位の位置で分岐しているが、他の位置で分岐
しているよりも、分子が大きい割りには低粘度であり且
つ低融点であるので、特に低温度下で潤滑性と耐久性を
保持せしめることができる。
本発明で用いる前記エステル化合物の具体例としては、 具体的には、2−テトラオクタン酸ブチル、2−ペンタ
ノナン酸ブチル、2−へキシルデカン酸ブチル、2−へ
ブチルウンデカン酸ベチル、2−オクチルドデカン酸ブ
チル、2−デシルテトラデカン酸ブチル、2−テトラオ
クタン酸オクチル、2−ペンタノナン酸オクチル、2−
へキシルデカン酸オクチル、2−へブチルウンデカン酸
オクチル、2−オクチルドデカン酸オクチル、2−デシ
ルテトラデカン酸オクチル、2−テトラオクタン酸ラウ
リル、2−ペンタノナン酸ラウリル、2−へキシルデカ
ン酸ラウリル、2−へプチルンデヵン酸ラウリル、2−
オクチルドデカン酸ラウリル、2−デシルテトラデカン
酸ラウリル、2−テトラオクタン酸パルミチル、2−ペ
ンタノナン酸パルミチル、2−へキシルデカン酸パルミ
チル、2−へブチルウンデカン酸パルミチル、2−オク
チルドデカン酸パルミチル、2−デシルテトラデカン酸
パルミチル、2−テトラオクタン酸ヘキサデシル、2−
ペンタノナン酸ヘキサデシル、2−へキシルデカン酸ヘ
キサデシル、2−へブチルウンデカン酸ヘキサデシル、
2−オクチルドデカン酸ヘキサデシル、2−デシルテト
ラデカン酸ヘキサデシル、2−テトラオクタン酸ステア
リル、2−ペンタノナン酸ステアリル、2−へキシルデ
カン酸ステアリル、2−へブチルウンデカン酸ステアリ
ル、2−オクチルドデカン酸ステアリル、2−デシルテ
トラデカン酸ステアリル、2−テトラオクタン酸イソス
テアリル、2−ペンタノナン酸イソステアリル、2−へ
キシルデカン酸イソステアリル、2−へブチルウンデカ
ン酸イソステアリル、2−オクチルドデカン酸イソステ
アリル、2−デシルテトラデカン酸イソステアリルが挙
げられる。
これらの中でも本発明の目的を達成するために特に効果
があるのは、分子量が430以上好ましくは500以上
のエステル化合物である。
本発明で使用する、前記エステル化合物の使用量は強磁
性粉末に対して1乃至25重量%であることが望ましく
、特に望ましくは2乃至20重量%である。また、前記
エステル化合物を磁性層の表面にトップコートすること
もできる。その場合、トープコート量は、2乃至50■
/ポが望ましい範囲である。使用量がこれらの範囲を越
えて多くなると磁性層表面での前記エステル化合物の量
が過剰となって貼り付き等の故障の原因となったり、結
合剤樹脂を可塑化して磁性層のMWを弱めて走行耐久性
をむしろ低下させる。使用量が少ないと充分な効果が得
られず、本発明の目的を達成できなくなる。
本発明において、一般式(1)で表される前記エステル
化合物を磁性層に保持させる方法としては、磁性層中に
添加する方法、磁性層の表面にトップコートする方法が
ある。磁性層が強磁性金属薄膜である場合は通常磁性層
の表面に前記エステル化合物がトップコートされる方法
がなされる。
トップコートする方法としては、前記エステル化合物を
溶剤に溶解してそのi8液を塗布又は噴霧する方法、ラ
ングミュアブロジェット法による方法等がある。
また、本発明は、−aに磁性層の表面粗さが非常に小さ
い金属薄膜型磁気記録媒体に対しても好ましい結果をも
たらす。すなわち、真空蒸着法、スパッタリング法等の
薄膜形成法によって成膜された強磁性金属薄膜上に前記
エステル化合物をトップコートすることにより該金属薄
膜型磁気記録媒体の走行耐久性を効果的に改良できる。
この場合の表面への塗布量としては、0.5乃至110
0ta/%が好ましく、さらに好ましくは2乃至50m
g/ポである。
本発明は、磁性層が強磁性粉末及び結合剤樹脂を主体と
するいわゆる塗布型磁気記録媒体の場合に特に有効であ
る。これは前述したように一般弐N)で表される前記エ
ステル化合物が結合剤樹脂との親和性があまり大きくな
いので可塑化をすることによる磁性層の膜質の低下があ
まりないことににると思われる。特に、強磁性粉末がC
o変性酸化鉄や強磁性金属粉末の場合に、磁性層の表面
が平滑になって走行耐久性が低下する傾向があるだけに
効果的である。本発明において、塗布型磁気記録媒体の
場合使用される強磁性粉末としては、r−Fe2(1+
、FezO4、Co変性酸化鉄、CrO2、窒化鉄、炭
化鉄、変性バリウムフェライト、変性ストロンチウムフ
ェライト等を挙げることかできる0強磁性粉末の形状に
特に制限はないが針状、粒状、サイコロ状、米粒状又は
板状のものが使用される。粒子の大きさとしては、比表
積で10イ/g以上が電磁変換特性上好ましい 強磁性粉末が、強磁性金属粉末である場合、その抗磁力
(He)は、8000e以上、飽和磁化(σS)は、1
00 emu/g以上であり、粒子の大きさは比表面積
で3Or4/g以上であることが望ましい。
磁性層を形成する結合剤は通常の結合剤から選ぶことが
できる。結合剤の例としては、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル、酢酸ビニルとビニルアルコール
、マレイン酸および/またはアクリル酸との共重合体、
塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・ア
クリロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、ニトロセスロース樹脂などのセルロース誘導体、ア
クリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブ
チラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂等を挙
げることができる。分散性・耐久性を更に高めるために
以上列挙の結合剤分子中に、極性基(エポキシ基、C0
zll、 Oft、 N)12SO3M、 O3O+M
 、 PO3M2.0P(hM2.ただしMは水素、ア
ルカリ金属またはアンモニウムであり、一つの基の中に
複数のMがあるときは互いに異なっていてもよい)を導
入したものが好ましい。極性基の含有量としてはポリマ
ー1g当たり1O−6〜1O−4当量が好ましい範囲で
ある。
以上列挙しの高分子結合剤は単独または数種混合で使用
され、しばしばイソシアネート系の公知の架橋剤を添加
して硬化処理される。
また、アクリル酸エステル系のオリゴマーと、モノマー
を結合剤としてもちい、放射線照射によって硬化する結
合剤系にも、本発明のエステル化合物は通用される。
本発明においては、一般の潤滑剤を混在させてもよい。
併用できる潤滑剤としては、飽和、不飽和の脂肪酸(ミ
リスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等)金属石鹸、
脂肪酸アミド、本発明に該当しない脂肪酸エステル(各
種モノエステルをはじめソルビタン、グリセリン等多価
エステルの脂肪酸エステル、多塩基酸のエステル化物等
)、高級脂肪族アルコール、モノアルキルフォスフェー
ト、ジアルキルフォスフェート、トリアルキルフォスフ
ェート、パラフィン類、シリコーンオイル、動植物油、
鉱油、高級脂肪族アミン;グラファイト、シリカ、二硫
化モリブデン、二硫化タングステン等の無機微粉末;ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エチレ
ン−塩化ビニル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン
等の樹脂微粉末;αオレフイン重合物;常温で液体の不
飽和脂肪族炭化水素、フルオロカーボン類等があげられ
る。
これらの混在潤滑剤の好ましい使用量は使用態様によっ
て様々だが、おおむね、本発明のエステル化合物の1/
10〜2倍の使用量である。
非磁性支持体の材質としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートなどのポリ
エステル類;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリ
オレフィン類、セルローストリアセレートなどのセルロ
ース誘導体、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミ
ドイミド等の樹脂を用いることができ、必要に応じアル
ミニウム等の金属でメタライズしてあってもよい。
支持体の厚みは3〜100μ、磁気テープとしては好ま
しくは3〜20μ、磁気ディスクとしては20〜100
μが通常使用される範囲である。
本発明の磁気記録媒体の磁性層中の全結合剤の含有量は
、通常は強磁性粉末100重量部に対して10〜100
重量部であり、好ましくは20〜40部である。
本発明の磁気記録媒体の磁性層には、さらにモース硬度
5以上の無機質粒子を含有することが好ましい。
使用される無機質粒子は、モース硬度が5以上であれば
制限はない。モース硬度が5以上の無機質粒子の例とし
ては、AI!03 (モース硬度9)、TiO(同6 
) 、itog (同6.5) 、Sin!(同7)、
5not(同6.5) 、CrzO= (同9)、およ
びαFezes  (同5.5)を挙げることができ、
これらを単独あるいは混合して用いることができる。
とくに好ましいのはモース硬化が8以上の無機質粒子で
ある。モース硬化が5よりも低い無機質粒子を用いた場
合には、磁性層から無機質粒子が脱落しやすく、またヘ
ッドの研磨作用も殆どないため、ヘッド目詰まりを発生
しやすく、また走行耐久性も乏しくなる。
無りl質粒子の含有量は、通常、強磁性粉末100重量
部に対して0.1〜20重量部の範囲であり、好ましく
は1〜10重量部の範囲である。
また磁性層には上記の無機質粒子以外にも、カーボンブ
ラック(特に、平均粒径が10〜300nm(ナノメー
トル;10〜1m)のもの)などを含有させることが望
ましい。
つぎに本発明の磁気記録媒体を製造する方法の例を述べ
る。
まず、強磁性粉末と結合剤、前記のエステル化合物、そ
して必要に応じて、他の充填材、添加剤などを溶剤と混
練し、磁性塗料を調製する。混練の際に使用する溶剤と
しては、磁性塗料の調製に通常使用されている溶剤を使
用することができる。
混練の方法にも特に制限はなく、また各成分の添加順序
などは適宜設定することができる。
磁性塗料を調製する際には、分散剤、帯電防止剤、潤滑
剤等の公知の添加剤を併せて使用することもできる。
分散剤の例としては、炭素数12〜22の脂肪酸、その
塩またはエステル化物およびその化合物の水素の一部あ
るいは全部をフッ素原子で置換した化合物、上記の脂肪
酸のアミド、脂肪族アミン、高級アルコール、ポリアル
キレンオキサイドアルキル燐酸エステル、アルキル燐酸
エステル、アルキルホウ酸エステル、サルコシネート類
、アルキルエーテルエステル類、トリアルキルポリオレ
フィン、オキシ第4級アンモニウム塩およびレシチンな
どの公知の分散剤を挙げることができる。
分散剤を使用する場合は、通常は使用する強磁性粉末1
00重量部に対し、0.1〜10重量部の範囲で使用さ
れる。
帯電防止剤の例としては、カーボンブラック、カーボン
ブラックグラフトポリマーなどの導電性微粉末;サポニ
ンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサンド系、グ
リセリン系およびグリシドール系などのノニオン系界面
活性剤;高級アルキルアミン類、第4級アンモニウム塩
類、ピリジンその他の複素環化合物の塩類、ホスホニウ
ムまたはスルホニウム類などのカチオン性界面活性剤;
カルボン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等
の酸性基を含むアニオン性界面活性剤;アミノ酸類、ア
ミノスルホンサン類、アミノアルコールの硫酸または燐
酸エステル類等の両性界面活性剤等を挙げることができ
る。帯電防止剤として上記の導電性微粉末を使用する場
合には、例えば強磁性粉末100重量部に対し0.1〜
10重量部の範囲で使用され、界面活性剤を使用する場
合にも同様に0.12〜10重量部の範囲で使用される
なお、上述した分散剤、帯電防止剤、潤滑剤などの添加
剤は、厳密に上述した作用効果のみを有するものである
との限定の下に記載したものではなく、例えば、分散剤
が潤滑剤あるいは帯電防止剤として作用することも有り
うる。従って、上記分類により例示した化合物などの効
果作用が、上記分類に記載された事項に限定されないこ
とは勿論であり、また複数の作用効果を奏する物質を使
用する場合には、添加量は、その作用効果を考慮して決
定することが好ましい。
このようにして調製されたIff性塗料は前述の非磁性
支持体上に塗布される。塗布は、前記非磁性支持体上に
直接jテうことも可能であるが、また、接着剤層などの
中間層を介して非磁性支持体上に塗布することもできる
。ここでいう中間層とは接着剤単独の層または結合剤中
にカーボン等の非磁性微粒子を分散してなる複合膜層等
である。
カーボンを含有する中間層は結合剤として磁性層に用い
られる種々の結合剤のなかから任意に選ぶことができる
。カーボンの粒径は10〜50nm(ナノメートル; 
10−’m)のものが好ましく、バインダー:カーボン
はff1l比にしてtoo:ioから100 : 15
0が好ましい。中間層の厚みは単なる接着剤層の場合0
.1〜2μm、非磁性粉体を含む複合層の場合0.5〜
1μmが好ましいい 中間層にはこのほか磁性層に用いている潤滑剤と同じま
たは異なる潤滑剤を添加してもよい。
本発明の新規な特徴及び効果を以下の実施例によりさら
に具体的に説明する。なお、「部」とあるのは「重量部
」を表わす。
〔実施例−1〕 Co添加FeOx粉末(x=1.4、平均粒子径0.3
μmX0.03μm)   100部塩化ビニル系共重
合体 (UCC!l  UMCH)       13部ポリ
ウレタン樹脂(日本ポリウレタン製N−−2304) 
         4部CzOz (研磨剤)    
         5部カーボンブラック(旭カーボン
製 旭#80)             5部エステル化
合物(第1表に記載) (使用量は、第2表に記載) オレイン酸               1部ミリス
チン酸変性シリコーン    1.5部メチルエチルケ
トン         72部トルエン       
       72部メチルイソブチルケトン    
   36部上記組成物をボールミルに投入しほぼ10
時間混線分散処理を行い、強磁性粉末を均一に分散した
。しかる後にポリイソシアネート(ウレコートB、東日
本塗料型 マイラー用#1クリヤー)を7部加えてさら
に1時間混練して、磁性塗料を得た。次にこの磁性塗料
を厚さ75μm、中500師のポリエチレンテレフタレ
ートの非磁性基体上に塗布して磁性層を形成し磁気記録
媒体を得た。
乾燥、カレンダーによる表面平滑化処理後の磁性層の厚
さは2.0μmであった。か(して得られた磁気記録媒
体を直径3.5インチのフレキシブルディスクに加工し
測定試料とした。
第1表 Nα1:2−テトラオクタン酸ブチル Rl= 6    Rz = 4    R= 4CI
I+ (CIlz)(:ll−C00(CIlz) 3
CL(CH2) xCHs MW=256 Nα2:2−ペンタノナン酸オクチル R1=7    R2=5    R=8Cllz(C
Ht)i C1l  Coo(CHl)tcHz(C1
lz)acHs MW=34O Nα3:2−ヘキシルデカン酸ラウリルR,=8   
 R2=6    R=12    MW=424CI
+3(C1h)?  CH−Coo(CH2)I、C1
h(CL) 5CHs Nα4:2−へブチルウンデカン酸、ミリスチルRI=
9     R1=7[1=14     問=480
CH:l (CHt) s  C1(C00(CHz)
 + zcl+3(C1lz) 6CH3 Nα5:2−へブチルウンデカン酸ステアリルRI=9
    Rz=7    R=18    MW=53
6CH3(CIりl CH−Coo(CHI)I?C1
13(CHz)acHs Nα6:2−ノニルトリデカン酸ステアリルRI=11
    Rz=9    R=18    MW=59
2CTo(CIlg)+。CHCoo(CHz)+tC
Hz(C)II)scIlff Nα7:2−へブチルウンデカン酸イソパルミチルR,
=9   1h=7・  R=16    MW=50
8Nα8:2−へブチルウンデカン酸イソステアリルR
,=9    R,=7    R=18    MN
=536Clls(CL)s C1l  C00CH(
Cllz)tcHffCl、(Cut)i (Cut)
C1hNo、9:2−へブチルウンデカン酸イソトリデ
シルR+ =9     Rz=7    R=13 
   MW=466GHz(CHz)+ CHC00C
H(C112)9C(CIl:1)3(C1lz)ic
Hs に低下するまでのパス回数で表した。
(温湿度サイクル) Nα10:2−へブチルウンデカン酸イソステアリルR
,=9    Rz=7    R=18    MW
=536CHz(C1l□) a C1l  C00C
H2CH(Cll□)ICIlCII□C(CHz)+
CHz(C1lz)i   CHCll5  Cll3
CHzC(C)lz) x 以上のようにして得られた各試料につして、走行耐久性
、及び出力を以下の条件で測定して評価した。得られた
結果を第2表に示す。
■ 走行耐久性 5°C50%RH下、60°C20%RH下及び下に示
す温湿度サイクルでの走行耐久性を、3.5インチのフ
ロッピーディスクドライブ(ソニー■社製 0A−03
2W)を用い、各試料を60Orpmで連続走行させ、
その出力が初期値の80%■ 出力 3.5インチフロッピーディスクドライブ(ソニー■社
製 0A−D32W)を用いて測定を行った。標準ディ
スクの出力を100%としたときの相対値で評価した。
第2表(本発明) 一コート、乾燥した。このようにして得た磁気記録媒体
を実施例−1七同−の方法で3.5インチフレキシブル
ディスクにして測定用試料を作成した。そして、同し〈
実施例−1と同一の条件で走行耐久性、出力を測定した
そして、第3表のような結果が得られた。
第3表(本発明) 〔実施例−2] 実施例−■において、混練時にエステル化合物を塗布液
中に加えなかった。その他の条件は、実施例−1と同一
にして、塗布、乾燥、平滑化処理を行って得た磁気記録
媒体の表面に1重量%の濃度で前記エステル化合物を溶
解してその溶液をワイヤー径0.04mmのバーコータ
ーによりオーバ〔比較例〕 実施例−1において、エステル化合物Nα1乃至Nα9
の替わりに、下記のエステル化合物Nα11乃至19を
使用し、他の条件は実施例−1と同一にして、試料No
、 l 6乃至24の3.5インチのフレキシブルディ
スクに加工した磁気記録媒体を得た。
第4表 Nα1 R+=4     1h”’2  ’   R=18C
th(Cll□):+ CIl  Coo(CIl2)
 +tCH:+CIl□0113 ?LW = 396 Nα12 : h、=14     Rz=12    R=18Ct
h(Cll□) l zcll−coo (CI+□)
+7CIIa(C1h) l 1clh Nα13 : ?IW = 648 R+ = 9      Rzな7    R=3CL
(CL)e CHC00(CL)z CHiM賀=32
6 (CIl2)6  C1h Nα14 : R+ =9     Rz=7     R=24C1
h(C1h)s CHC00(Cllz)z、cth(
CI□)bcHs −に一62O Nα15 : 多分散脂肪酸のエステル化合物 MW = 536(C
L)l CCth CH(C1lz)zct(C00(
C!h)+t ell+Nα16 : 多分岐脂肪酸と多分岐アルコールのエステル化合物 M
W −536 Nα17 : 直鎖脂肪酸のエステル化合物 MW−340第5表(比
較例) CH3(CIl□) 16  Coo (Cll□)、
C11゜Nα18 : 直鎖脂肪酸のエステル化合物 MW = 536Ctl
:+(C1lt)+i  Coo(CH2)I? CH
3Nα19 : 不飽和脂肪酸と不飽和アルコールのエステル化合物 H
誓−532 Cll 3 (CO2) tcH−cH(CHz) t
cOo (Cll z) sCH=C1l (C1l 
z) ?CIl 3以上のようにして得られた試料につ
いて実施例=1と同一の条件で測定して走行耐久性及び
出力を評価した。得られた結果を第4表に示す。
(発明の効果) 2位の位置で分岐し且つR1とRzが特定の範囲の炭素
数のアルキル基である脂肪酸部と炭素数が特定の範囲に
あるアルコール部を有するエステル化合物を使用した本
発明の磁気記録媒体は第2表及び第3表に示した結果か
ら明らかなように各環境条件のもとにおいても2500
万バス以上の優れた走行耐久性を示し、同時に出力にお
いても問題のない特性であった。
それに対してR’ 、R”及びRの炭素数が本発明で使
用するエステル化合物で特定された範囲外である場合は
(試料Nα16乃至19)、出力の低下はみられなかっ
たもののいずれの環境条件においても、走行耐久性は2
000万バスにも至らなかった。
また、アルコール部のR1及びRが分岐しているエステ
ル化合物を使用した場合(試料N(R20及び21)で
も、走行耐久性はいずれの環境条件においても2000
万パス以下であった。
さらに、アルコール部が直鎖のアルキルであるエステル
化合物の場合(試料Nα23及び24)でも本発明の試
料に比べ走行耐久性はかなり低かった。特に、試料Nα
23ではドロップ・アウトが多発した。
昭和63年メ/月 〆侑コ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体上に磁性層を有する磁気記録媒体に
    おいて、下記一般式( I )で表されるエステル化合物
    の少なくとも1種を該磁性層中又は該磁性層の上に保持
    したことを特徴とする磁気記録媒体。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ただし、R^1は、炭素数6乃至12直鎖飽和アルキ
    ル基、R^2は、炭素数4乃至10の直鎖飽和のアルキ
    ル基、Rは、炭素数4乃至22の分岐又は直鎖のアルキ
    ル基である。)
  2. (2)強磁性粉末及び結合剤樹脂を主体とする磁性層で
    あって、一般式( I )で表される前記エステル化合物
    が該磁性層中に該強磁性粉末に対して1重量%乃至25
    重量%保持されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の磁気記録媒体。
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