JPH0330116A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0330116A
JPH0330116A JP16443689A JP16443689A JPH0330116A JP H0330116 A JPH0330116 A JP H0330116A JP 16443689 A JP16443689 A JP 16443689A JP 16443689 A JP16443689 A JP 16443689A JP H0330116 A JPH0330116 A JP H0330116A
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JP
Japan
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magnetic
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acid
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JP16443689A
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Yasuro Nishikawa
西川 康郎
Toshio Ishida
石田 寿男
Akira Ushimaru
晶 牛丸
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は非磁性支持体上に磁性層を設けた磁気記録媒体
に関し、特に広範囲の温湿度条件において走行性、耐久
性に優れる磁気記録媒体に関するものである。
(従来の技術] 磁気記録媒体においては、より高密度記録の要求が高ま
り、その一つの対応手段として磁性層の表面を平滑にす
ることが知られている。
また強磁性薄膜型磁気記録媒体も次世代の媒体として開
発されている。
しかしながら以上のような媒体において、電磁変換特性
向上のために磁性層の表面を平滑にすると磁気記録媒体
の走行中において磁性層と装置系との接触のa′m係数
が増大する結果、短期間の使用で磁気記録媒体の磁性層
が損傷を受け、あるいは磁性層が剥離する傾向がある。
例えば、強磁性金属材料を蒸着等の手法により非磁性支
持体上に被着し、これを磁性層とした所謂金属′a膜型
の磁気記録媒体や、非常に微細な磁性粒子と樹脂結合剤
とを含むも引生塗料を非磁性支持体上に塗布し、これを
磁性層とした所謂塗布型の磁気記録媒体では、磁性層表
面の平滑性が極めて良好であるため、{iヨ気へノドや
ガイ1ローラー等の慴動部材に対する実質的な接触面積
が大きく、従って19!擦係数が大きくなり凝着現象(
所謂貼付き)が起き易く走行性や耐久性に欠ける等問題
点が多い。
そこで、これら問題点を改善するために各種の潤滑剤を
使用することが検討されており、従来より高級脂肪酸や
そのエステル等を上記磁気記録媒体の磁性層に内添した
り、あるいはトノプコートすることにより摩擦係数を抑
えようとする試みがされている。
ところで、磁気記録媒体に使用される潤滑剤には、その
性質上非常に厳しい特性が要求され、従来用いられてい
る潤滑剤では対応することが難しいのが現状である. 即ち、磁気記録媒体に使用される潤滑剤には、■特に寒
冷地での使用に際しても所定の潤滑効果が確保されるよ
うに低温特性に優れること、■磁気ヘノドとのスペーシ
ングが問題となるので極めて薄く塗布できること、又そ
の場合にも充分な潤滑性が発揮されること、 ■長時間、あるいは長期間の使用に耐え、潤滑効果が持
続すること、 等が要求される。
ところが、従来より使用されていた高級脂肪酸やそのエ
ステル等は、0゜C以下のような低温条件下では凍結し
て固体化し潤滑剤としての機能が出なわれたり、長期間
の耐久性に欠ける傾向にある.これらの問題を解決する
ために特開昭64−49118では非磁性支持体上に少
なくとも磁性層を有してなる磁気記録媒体においてカル
ボン酸アミン塩を有してなる磁気記録媒体を提案してい
る。
このカルボン酸アミン塩は直鎖状、分技状、二重結合を
含んでもよく、芳香環を含んでもよいカルボン酸と第1
級、第2級、又は第3級のアミンとから合成されるもの
である.このようなカルボン酸アミン塩では低温での特
性は比較的改良されるが高瓜高湿(40゜C90%R[
{)での摩擦係数(μ値)が上りやす<、繰り返し走行
耐久性が十分ではなかった。
また走行耐久性を向上させるための別の対策としては、
磁性層に研磨材(硬質粒子)そ添加する方法が提案・実
施されているが、磁性層の走行耐久性を向上させる目的
でIa性層に研磨材を添加する場合には、研磨材を相当
多星に添加しなければその添加効果が現れにくい。すな
わち、電磁変換特性・ヘッド摩耗性を犠牲にすることな
く走行耐久性を得ることは究極的には難しい。
そこで本発明者らは磁性粉末塗布型の上記問題点を解消
するような潤滑剤について鋭意検討した結果、高級脂肪
酸の第4級アンモニウム塩を磁性層に保持させることに
より従来の潤滑剤では到底達或できなかった優れた耐久
性・環境適応性を得ることができることを見出し、本発
明をなすに至ったものである。
〔発明の目的〕
本発明の目的は高温高温、低温低湿のような苛酷な条件
下で使用した場合でも常に安定した走行耐久性が得られ
、特に50℃の如き高温での繰り返し耐久性が顕著にす
ぐれた磁気記録媒体を提供することにある。
〔発明の構威) すなわち本発明の上記目的は非磁性支持体上に磁性層を
設けた磁気記録媒体において、前記6n性層が中又は磁
性層表面に下記一般式で示される高級脂肪酸のアンモニ
ウム塩を有することを特徴とする磁気記録媒体によって
達戒できる。
(一般式) RCOOeNH.e 但しRは炭素数IO以上26以下の炭化水素基更に好ま
しくは非磁性支持体上に主として強磁性粉末と結合剤か
らなる磁性層壱設けた磁気記録媒体において、前記磁性
層中又は磁性層表面に上記一般式で示される高級脂肪酸
を含みかつ前記結合剤は1種以上の樹脂よりなり、その
うち5重量%(wt%)以上占める樹脂の少なくとも1
種がエポキシ基、 SO3M基、一osoi M基、−
PO3M!基、 OP03M2基(Mは水素アルカリ金
属又はアンモニウムであり、一つの基の中に複数のMが
ある時は互いに異なってもよい)を導入した樹脂である
ことを特徴とする磁気記録媒体によって達或できる。
すなわち本発明は磁性層に高級脂肪酸の第4級アンモニ
ウム塩を含ませるかまたは磁性層表面に存在させるとた
とえば高温高温、低温低湿のような苛酷な条件下で使用
した場合でも常に安定した走行耐久性が得られ、しかも
その特性が保存によって劣化しないものである. 本発明の高級脂肪酸アンモニウム化合物としては炭素数
lO以上26以下の高級脂1]Jj酸のアンモニウム塩
であれば、分子量、分岐構造、不飽和結合、異性体構造
によらず選択することができる。
具体的には以下に示す化合物があげられる.CI! (
Ctl*) 、cOO e NHの4    化合物I
CHs (Cllg) t 4COO e Nil ’
 a     化合物2CI13 (Clh) + z
cOo e Ntl ea     化合′J/J3C
Ilコ(C11オ).。COO e Nl+04   
 化合物4Cllz(CIlx)*COO oNllΦ
4    化合物5CI+3 (CIll) tcll
−CH (CI+!) ecOo e Nll Φa化
合物6 CJ + qcII (Cdl + s)CHz−CO
O e NHΦ,化合物7このなかでも炭化水素基が直
鎖構造を持つものが好ましい. これらの化合物はたとえば高級脂肪酸とアンモニアを適
当な溶剤の中で混合し、有機溶媒で抽出することにより
得ることが出来る. 使用量は通常の塗布型磁気記録媒体の磁性層に内添する
場合、磁性体に対して0.1〜8重量%が適当である.
塗布型磁気記録媒体の磁性層の表面にトップコートする
場合は2〜50■/dが適当である.金属薄膜型磁気記
録媒体の表面にトツブコートする際は2〜30w/r+
?が適当量である。
使用量がこの範囲をこえると表面の、高級脂肪酸アンモ
ニウム塩が過剰になり、貼りつき、吸湿等の故障の原因
になることがあるだけでなく、内添型の場合磁性層結合
剤を可塑化する作用により却って耐久性が低下する等の
問題がある。
使用量がこの範囲を下まわると当然のことながら表面量
が不十分となり効果が得られない.本発明においては、
その他の潤滑剤を混在させてもよい。
併用できる潤滑剤としては、飽和、不飽和の脂肪酸(ミ
リスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等)金属石鹸、
N置換・N未置換の脂肪酸アミド、脂肪酸エステル(各
種モノエステルをはじめソルビタン、グリセリン等多価
エステルの脂肪酸エステル、多塩基酸のエステル化物等
)、エーテル結合を有するエステル化合物、高級脂肪族
アルコール、モノアルキルフォスフヱート、ジアルキル
フォスフエート、トリアルキルフォスフェート、バラフ
ィン類、シリコーンオイル、動植物油、t油、高級脂肪
族アミン;グラファイト、シリカ、二硫化モリブデン、
二硫化タングステン等の無ja i?k 粉末;ポリエ
チレン、ボリプロビレン、ポリ塩化ビニル、エチレンー
塩化ビニル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン等の
樹脂微粉末;αオレフイン重合物;常温で液体の不飽和
脂肪族炭化水素、末端変性または未変性のバーフルオロ
アルキルポリエーテル、フルオロカーボン類等があげら
れる。
これらの混在潤滑剤の好ましい使用量は使用態様によっ
て様々だが、おおむね、本発明の高級脂肪酸アンモニウ
ム化合物の1/10〜2倍の使用量である. 本発明において、高級脂肪酸アンモニウム塩を磁性層に
保持させる方法としては、磁性層に含有させる方法と表
面にトソブコート (材料を有機溶剤に溶解して基板に
塗布あるいは噴霧したのち乾燥する方法、材料を熔融し
て基板に塗着させる方法、有機溶剤に材料を溶解した溶
液に基板を浸漬して材料を基板表面に吸着させる方法、
ラングミュアープロジェット法などによる)する方法が
ある. 磁性粉末塗布型磁気記録媒体の場合使用される強磁性粉
末のサイズや表面処理に特に制限はなく広く用いること
ができるが。
強磁性粉末の形状に特に制限はないが通常は、針状、粒
状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが使用さ
れる.この強6R性粉末の結晶子サイズ(測定はX線回
折による)は、450人以下が電磁変換特性上好ましい
領域で本発明の高級脂肪酸のアンモニウム塩の効果が顕
著に現れる。
磁性層を形威する結合剤は通常の樹脂から選ぶことがで
きる.樹脂の例としては、塩化ビニル・酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル、酢酸ビニルとビニルアルコール、マ
レイン酸および/またはアクリル酸との共重合体、塩化
ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・アクリ
口ニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、
ニトロセスロース樹脂などのセルロース誘導体、アクリ
ル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラ
ール樹脂、エポキシ樹脂、フエノキシ樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂等を挙げる
ことができる.以上列挙の結合剤分子中に、極性基(エ
ポキシ基、NH,、SO.M,OSO.M..PO3M
! 、OPO3M2、ただしMは水素、アルカリ金属ま
たはアンモニウムであり、一つの基の中に複数のMがあ
るときは互いに異なっていてもよい)を導入したものが
磁性体の分散性、耐久性上好ましく本発明のフッ素系オ
リゴマー界面活性剤の添加効果が顕著に現れる。極性基
の含有量としてはボリマーlダラム当りIO−7〜10
−’当壁が、好ましくさらにCよ10−’〜10−4当
量が好ましい範囲である。
以下に結合剤の例をのべる。
ポリエステル系ポリウレタンの場合、主鎖の骨格がポリ
エステル、ポリエーテル、ポリエステルエーテル、ポリ
カブロラクトン、ボリカーポネイトなどのいずれでもよ
い.最も一般的に使うことのできるものはポリエステル
である。これらに用いられる二塩基酸の具体例としては
しゅう酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジビン
酸、セバシン酸、ドデカン2酸、マレイン酸、フマル酸
、イタコン酸、トリメチルアジビン酸、ヘキサヒドロフ
タル酸、テトラヒドロフタル酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、ナフタリンジカルボン酸などが使用
できる.二価のアルコールとしては、エチレングリコー
ル、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、オクタメチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコル
、2.2−ジメチルプロパン−1  3−ジオール、2
,2−ジエチルプロパン−1.  3−ジオール、シク
ロヘキサン−1.3−ジオール、シクロヘキサンー】,
4−ジオール、シクロヘキサン1.4−ジメタノール、
シクロヘキサン−l3−ジメタノール、2,2−ビス(
4−ヒドロキシエトキシーシク口ヘキシル)プロパン、
2.2ビス(4−ヒドロキシェトキシ−フエニル)プロ
パン、2.2−ビス(4−ヒドロキシエトキシエトキシ
ーフエニル)プロパンなどが使用できる。
また、γ−プチロラクトン、δ−バレロラクトン、ε一
カブロラクトンなどによるラクトン系のポリエステル骨
格を用いることも可能である。またポリカーボネイト系
としては1.6−ヘキサンジオール、l、8−オクタン
ジオール、1.1(1−デカンジオールなどの炭酸エス
テルをもちいることができる.ウレタン結合を形戒する
イソシアナートとしては、2.4−1−リレンジイソシ
ア不−ト、2.6−1−リレンジイソシアネート、1,
3−キシリレンジイソシアネート、1.4−キシリレン
ジイソシアネート、1.5−ナフクレンジイソソアネー
ト、m−フェニレンジイソシアネート、pフエニレンジ
イソシアネート、3,3−ジメチルフェニレンジイソシ
アネート、4,4−ジフエニルメタンジイソシアネート
、3.3−ジメチル=4.4−ジフエニルメタンジイソ
シア不一ト、ヘキサメチレンジイソシア不−ト、イソホ
ロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネート、トリメチロールプロパンのトリレンジイソ
シアネート3付加吻などの多価イソシアネートを使用で
きる。また前記二塩基酸、二価アルコールの一部を3価
以上の酸及びアルコールに置き替えてもよい。
極性基の導入方法は、ポリマーの構戒成分として極性基
含有モノマーを用いる方法が一般に用いられる。極性史
含有七ノマーの例としては5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸、2−カリウムスルホイソフタル酸等が挙げられ
る。
分子量としては1,000〜100,000であり、好
ましくは2,000〜50.000特に好ましくは3,
000〜30,000である。極性基の量がこの範囲を
外れると強磁性微粉末の分散性が悪く、電磁変換特性の
低下を招いたり、耐久性が悪化したりする. 分子量が1000未満の場合、得られた磁気記録媒体の
磁性層が強くなりすぎ、折曲げたときに割れがはいった
り、工程中や保存中の加熱により磁気記録媒体がカール
するという問題が発生しやすい。一方分子量が100,
000を越えると溶剤への溶解性が不良となりやすく、
取扱に不便となるのみでなく、磁性体の分敵性が悪化し
たり硬化に多大なエネルギーを必要とするので好ましく
ない。
一方ポリ塩化ビニル系樹脂としては、分子量としては3
,000〜50.000好ましくは8000〜30,0
00である。この範囲を外れると硬化性が不良になった
りあるいは耐久性が悪くなったりする。
これらの塩化ビニル系樹脂は、ベースとなるポリ塩化ビ
ニル系重合体として、例えば塩化ビニルー酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニルー酢酸ビニルーマレイン酸共重合体
、塩化ビニルー酢酸ビニルービニルアルコール共重合体
、塩化ビニルー酢酸ビニルーマレイン酸−ビニルアルコ
ール共重合体、塩化ビニルーブロピオン酸ビニルーマレ
イン酸ビニル共重合体、塩化ビニループロピオン酸ビニ
ルービニルアルコール共重合体、塩化ヒニリテン酢酸ビ
ニルーマレイン酸共重合体、塩化ビニリデンープロビオ
ン酸ビニルービニルアルコール共重合体、塩化ビニルー
酢酸ビニルーアクリル酸共重合体、塩化ビニルー酢酸ビ
ニルーアクリル酸一ビニルアルコール共重合体などの塩
化ビニル系共重合体、およびこれらの共重合体を鹸化し
て用いてもよい. また極性基を導入する方法としては、例えば次のような
方法を挙げることができる.上記のベースとなる共重合
体のヒドロキシル基もしくはカルボキシル基の一部を、
あるいは鹸化することによっテ生したヒドロキシル基の
一部を多官能イソシアネートの1個のNGO基と反応さ
せ、残るNGO基をC O z H基、SO3M基、O
P03M!基等を含有するヒドロキシル化合物を反応さ
セることによって得ることができる. これらの基の導入方法は前述の方法に限定されるもので
はない.これらの樹脂の合或例は特開昭61−8920
7号、同61−106605号、同57−40744号
、同59−8126号などに開示されている.本発明に
使用できる樹脂はこれらの合或例に限定されるものでは
ない。
塩化ビニル系共重合体樹脂、ボリウレクン樹脂共に、極
性基として特に好ましいものは、SO3Na基であり含
有量としてはボリマー1gあたり10−’〜10−3当
量程度含むものが好ましく、更に好ましくは10−’〜
5XiO−’当量である.この範囲を外れると強磁性粉
末の分散性が不良となるだけでなく本発明の高級脂肪酸
のアンモニウム塩の効果が十分に発揮されない、また電
磁変換特性も大幅に低下する. 以上列挙の高分子樹脂は単独または数種混合で使用され
、しばしばインシア不一ト系の公知の架橋剤を添加して
硬化処理される。
極性基含有樹脂は全結合剤のうち5重量%以上含まれる
柑脂であることが好ましい。5重量%未満であると繰り
返し走行耐久性が得られにくい.また、アクリル酸エス
テル系のオリゴマーと、モノマーを結合剤としてもちい
、放射線照射によって硬化する結合剤系にも、本発明の
高級脂肪酸のアンモニウム塩は適用される。
本発明の磁気記録媒体の磁性層中の全結合剤の含有量は
、通常は強磁性粉末100重量部に対して10〜100
重量部であり、好ましくは20〜40部である。
本発明の磁気記録媒体の磁性層には、さらにモース硬度
5以上の無機質粒子を含有することが好ましい。
使用される無機質粒子は、モース硬度が5以上であれば
特に制限はない.モース硬度が5以上の無機質粒子の例
としては、A I 2 03  (モース硬度9)、T
i○(同6) 、T i 02  (同6、5)、Si
ft(同1)、Snot (同6.5)、CrxO3 
(同9)、およびα−f?e203 (同5,5)を挙
げることができ、これらを単独あるいはIN合して用い
ることができる。
とくに好ましいのはモース硬度が8以上の無機質粒子で
ある.モース硬度が5よりも低い無機質粒子を用いた場
合には、磁性層から無機質粒子が脱落しやすく、またヘ
ッドのgF磨作用も殆どないため、5ツド目詰まりを発
生しやすく、また走行耐久性も乏しくなる. 無機質粒子の含有量は、通常、強磁性粉末100重量部
に対して0.l〜20重量部の範囲であり、好ましくは
1〜10重量部の範囲である.また磁性層には上記の無
機質粒子以外にも、カーボンブランク(特に、平均粒径
がlO〜300nm(ナノメートル; 1 0−”m)
のもの)などを含有させることが望ましい。
非磁性支持体の材質としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン2,6ナフタレートなどのポリエス
テル類;ポリエチレン、ボリプロビレンなとのポリオレ
フィン頬、セルロース1・リアセレートなどのセルロー
スKl体、ポリカーボネート、ポリイミド、ボリアごド
イ珈ド等の樹脂を用いることができ、必要に応じアルミ
ニウム等の金属でメタライズしてあってもよい。
支持体の厚みは3〜100μ、磁気テープとしては好ま
しくは3〜20μ、磁気ディスクとしては20〜100
μが通常使用される範囲である。
つぎに本発明の磁気記録媒体を製造する方法の例を述べ
る. まず、強磁性粉末と結合剤、本発明の高級脂肪酸アンモ
ニウム、そして必要に応じて、他の充填材、添加剤など
を溶剤と混練し、磁性塗料を調製する。混練の際に使用
する溶剤としては、磁性塗料の調製に通常使用されてい
る溶剤壱使用することができる. ’IFF練の方法にも1,テに制限はなく、また各成分
の添加順序などは適宜設定することができる。
例えば、本発明に示す高級脂肪酸アンモニウム塩を有機
溶剤に溶解したものを用意しておき、溶剤・バインダー
・磁性粉体等で調製した磁性体分敗液に添加するこども
できる。
rli性塗料を調製する際には、分散剤、帯電防止剤、
潤滑剤等の公知の添加剤を併せて使用することもできる
分散剤の例としては、炭素数12〜22の脂肪酸、その
塩またはエステル化物およびその化合物の水素の一部あ
るいは全部をフッ素原子で110した化合物、上記の脂
肪酸のアミド、脂肪族ア旦ン、高級アルコール、ポリア
ルキレンオキサイドアルキル燐酸エステル、アルキル燐
酸エステル、アルキルホウ酸エステル、サルコシネート
類、アルキルエーテルエステル類、トリアルキルポリオ
レフィン、オキシアンモニ,ウム塩およびレシチンなど
の公知の分散剤を挙げることができる。
分散剤を使用する場合は、通常は使用する強磁性粉末1
00重量部に対し、0.1〜10重量部の範囲で使用さ
れる。
帯電防止剤の例としては、カーボンブランク、カーボン
プラノクグラフトボリ゜7−などの導電性微粉末;サボ
ニンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、
グリセリン系およびグリソ}゛一ル系なとのノニオン系
界面活性剤;高級アルキルアミン類、ピリジンその他の
複素環化合物の塙類、ホスホニウムまたはスルホニウム
頚などのカチオン性界面活性剤;カルボン酸、燐酸、硫
酸エステル基、燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオ
ン性界面活性剤:アミノ酸類、アミノスルホン酸頬、ア
ミノアルコールの硫酸または燐酸エステル類等の両性界
面活性剤等を挙げることができる.帯電防止剤として上
記の4電性徴粉末を使用する場合には、例えば強磁性粉
末100重措部に対し0.1〜10重量部の範囲で使用
され、界面活性剤を使用する場合にも同様に0.12〜
10重量部の範囲で使用される. なお、上述した分散剤、帯電防止剤、潤滑剤などの添加
剤は、厳密に上述した作用効果のみを有するものである
との限定の下に記載したものではなく、例えば、分散剤
が潤滑剤あるいは帯電防止剤として作用することも有り
うる。従って、上記分類により例示した化合物などの効
果作用が、上記分類に記載された事項に限定されないこ
とは勿論であり、また複数の作用効果を奏する物質を使
用する場合には、添加量は、その作用効果を考慮して決
定することが好ましい. このようにして調製された磁性塗料は前述の非磁性支持
体上に塗布される.塗布は、前記非磁性支持体上に直接
行なうことも可能であるが、また、接着剤層などの中間
層を介して非磁性支持体上に塗布することもできる。こ
こでいう中間層とは接着剤単独の層または結合剤中にカ
ーボン等の非磁性微粒子を分敗してなる複合膜層等であ
る。
カーボンを含有する中間層は結合剤として磁性層に用い
られる種々の結合剤のなかから任意に》Aぶことかでき
る.カーボンの粒径は10〜50nm(ナノメートル;
 1 0−9m)のものが好ましく、バインダー:カー
ボンは重量比にして100:10から100150が好
ましい。中間層の厚みは単なる接着剤層の場合0.1〜
2μm、非磁性粉体を含む複合層の場合0.5〜4μm
が好ましい. 中間層にはこのほか磁性層に用いている潤滑剤と同じま
たは異なる潤滑剤を添加してもよい。
上記の強磁性粉末と結合剤の分散方法および支持体への
塗布方法などの詳細は特開昭5 4=4 6011号お
よび同54−21805号等の各公報に記載されている
このようにして塗布される磁性層の厚さは、乾燥後の厚
さで一般には約0.5〜10umの範囲、通常は0.7
〜6,0μmの範囲になるよう塗布される. 非磁性支持体上に塗布された磁性層は磁気記録媒体がテ
ープ状で使用される場合通常、磁性層中の強磁性粉末を
配向させる処理、即ち磁場配向処理を施したあと、乾燥
される。また逆にディスク状媒体の場合は磁気特性の異
方性をとりのぞくために、磁場による無配向処理が施さ
れる。こののち必要により表面平滑化処理が施される。
〔発明の効果] 本発明は磁性層中又は磁性層表面に高級脂肪酸のアンモ
ニウム塩を含むことにより、高温高温、低温低湿下でも
安定した走行性が得られ、特に50゜Cの如き高温下で
繰り返し走行耐久性にすぐれる. このような効果が得られるのは高級脂肪酸のアンモニウ
ム塩の効果であると共に、特に塗布型媒体の場合は、本
発明の化合物がわずかに分解してNHzが発生し、これ
が磁性層中の硬化剤(ボリイソシアネート)と架橋して
ビュレソ1・結合を形成することで、三次元網目構造を
作るため、より強固な磁性層ができるためと考えられる
,NHtのかわりにNH2 R (Rは炭化水素)の場
合は反応性が小さく、この効果は得られにくい。又本発
明においては高級脂肪酸をアンモニウム塩とすることに
より、結合剤特に極性基を含有する樹脂と適度なインタ
ラクションがあり、磁性層中に均一に存在し、磁性層表
面での潤滑特性を発揮しやすいためと考えられる。
〔実施例〕
次に実施例をもって本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例中の「部」との表示は「重量部」を示すも
のとする. 〔実施例1〕 下記の組成物をボールミルを用いて48時間混練分散し
たあと、これにポリイソシアネート5部を加え、さらに
1時間混練分敗したあと、1μmの平均孔径を有するフ
ィルタを用いてろ過し、礎性塗料を調製した。得られた
磁性塗料を乾燥後の厚さが4.0μmになるように、厚
さlOμmのポリエチレンテレフタレー1・支持体の表
面にリバースロールを用いて塗布した。
磁性塗料組成 強磁性合金わ}末(糺成:Fe94%、Zn4%、Ni
2%;抗磁力:15000e;比表面,積54m/g) 100部 塩化ビニル系共重合体 第l表、第2表に記載 ポリエステル系ポリウレタン樹脂 第1表、第2表に記載 研磨剤(α−アルミナ、平均粒径0.3μm)5部 潤滑剤          (第1表記′a)オレイン
酸              1部プチルステアレー
ト          1部カーボンブラック(平均粒
径40nm)2部メチルエチルケトン       3
00部磁性塗料が塗布された非磁性支持体を、磁性塗料
が未乾燥の状態で3000ガウスの磁石で磁場配向を行
ない、さらに乾燥後、スーパーカレンダー処理を行なっ
た後8lm幅にスリットして、3mmビデオテープを製
造した。(サンプルl1ll11〜22)〔実施例2〕 実施例1において潤滑剤を除いたるB性塗料組成を用い
て、同様に塗布した非6fi 外支持体を、磁性塗料が
未乾燥の状態で3000ガウスの磁石で磁場配向を行な
い、さらに乾燥後、スーパーカレンダー処理を行なった
。その後バーコーターを用い、第2表に記載の潤滑剤の
アセ1〜ン溶液をトノプコートシた後8四幅にスリット
して、8富鵬ビデオテープを製造した。〈サンプル階2
3〜26)。
上記のようにして得られたビデオテープtこVTR (
富士写真フィルム■: FUJ I X−8)を用いて
7 M H zの信号を記録し、再生した.基準テーブ
くサンプル狙19)に記録した7MHzの再生出力をO
dBとしたときのビデオテーブの相対的な再生出力を測
定した。
得られたビデオテープとステンレスポールとを50gの
張力(TI)で接触(巻きつけ角180°)させて、こ
の条件下で、ビデオテープを3.  3cs/Sの速度
で走行させるのに必要な張力(T2)を測定した。この
測定値をもとに、下記別算式によりビデオテーブの、摩
擦係数μをもとめた。
μ=I/yr・In (Tt/T+ )尚、摩擦係数の
テストは、a.10℃、10%RH,b.40℃、90
%RHの2条件で行なった。
また90℃で1週間保存した後にも同様のテストを行う
ことで保存安定性を測定した.更に繰り返し走行耐久性
は50℃、50%で走行させ出力が−3dB以下になる
までの再生回数を測定した. 第1表 *ボリマー1g当りの当量数 第2表の結果より明白な如く、本発明の、高級脂肪酸ア
ンモニウム塩を用いた実施例はいずれも再生出力が高く
、a,b両条件でも摩擦係数が低いことがわかる。
また経時でかえってFJ擦係数が低減する効果があると
結論できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体上に磁性層を設けた磁気記録媒体に
    おいて、前記磁性層が中又は磁性層表面に下記一般式で
    示される高級脂肪酸のアンモニウム塩を有することを特
    徴とする磁気記録媒体。 (一般式) RCOO^■■^NH_4 但しRは炭素数10以上26以下の炭化水素基(2)非
    磁性支持体上に主として強磁性粉末と結合剤からなる磁
    性層を設けた磁気記録媒体において、前記磁性層中又は
    磁性層表面に上記一般式で示される高級脂肪酸を含みか
    つ前記結合剤は1種以上の樹脂よりなり、そのうち5重
    量%以上占める樹脂の少なくとも1種がエポキシ基、 −SO_3M基、−OSO_3M基、−PO_3M_2
    基、−OPO_3M_2基(Mは水素、アルカリ金属又
    はアンモニウムであり、一つの基の中に複数のMがある
    時は互いに異なってもよい)を導入した樹脂であること
    を特徴とする請求項(1)の磁気記録媒体。
JP16443689A 1989-06-27 1989-06-27 磁気記録媒体 Pending JPH0330116A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06242239A (ja) * 1993-02-12 1994-09-02 Mitsubishi Electric Corp 距離測定装置
JP2004521406A (ja) * 2000-08-28 2004-07-15 グランド ヘイブン スタンプド プロダクツ ア ディビジョン オブ ジェイエスジェイ コーポレイション 車両用調節可能ペダル装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06242239A (ja) * 1993-02-12 1994-09-02 Mitsubishi Electric Corp 距離測定装置
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