JPH02306948A - N―t―ブチルアクリルアミドの製造法 - Google Patents

N―t―ブチルアクリルアミドの製造法

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JPH02306948A
JPH02306948A JP12954789A JP12954789A JPH02306948A JP H02306948 A JPH02306948 A JP H02306948A JP 12954789 A JP12954789 A JP 12954789A JP 12954789 A JP12954789 A JP 12954789A JP H02306948 A JPH02306948 A JP H02306948A
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butylacrylamide
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Miki Nakao
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、有機ゴム薬品や医薬品の原材料として有用な
モノ3級アルキルアミンの中間体であるN−t−ブチル
アクリルアミドの製造法に関するものである。
(従来技術および発明が解決しようとする課題)従来、
N−t−ブチルアクリルアミドの製造方法として、アク
リロニトリルとt−ブチルアルコールを酢酸溶媒中で濃
硫酸の存在下において40℃で反応させる方法(J、^
ier、chem、soc、 73 、 (9) 。
4076(1951))やアクリロニトリルとt−ブチ
ルアルコールをメタノール又はエタノール溶媒中で濃硫
酸の存在下において40〜60℃で反応させる方法(特
公昭47−51329)等が知られている。
しかしながらこれらの方法では、高温で反応したり、あ
るいは反応が不均一で発熱が突発的なことから温度制御
が困難であるため温度が上昇したりするため、生成物中
に副反応によって生じた変性物質及び重合体物質が混入
し、得られたN−を−ブチルアクリルアミドの品位は好
ましいものではない。
本発明は、このような不均一で発熱が突発的な反応を抑
制し、かつ、低温で反応させることによって、高品位の
N−t−ブチルアクリルアミドを製造することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、アクリロニトリル及びt−ブチルアルコール
を強酸の存在下で反応させてN−t−ブチルアクリルア
ミドを製造する方法において、溶媒として酢酸−水の混
合溶媒を使用することを特長とするN−t−ブチルアク
リルアミドの製造法を提供するものである。
本発明の方法において、原料系への水の添加量は、モル
濃度が0.5モル/g以上であり特に0.7〜4,5モ
ル/Iが好ましい。水のモル濃度がこの範囲より多い場
合には反応速度が小さくなり経済性が悪くなる傾向を有
する。又、この範囲より少ない場合には反応系の粘度上
昇が起こると共に、発熱が突発的となるため、反応温度
の制御が困難となり、得られたN−t−ブチルアクリル
アミドの品位が悪くなる。混合溶媒量についてば、通常
、原料系(アクリロニトリルとt−ブチルアルコールの
合計)の0.4〜1.0倍(重量比)が適当であるがこ
の範囲を少々外れても本発明の実施は可能である。硫酸
添加量はアクリロニトリルに対して、通常モル比で0,
5倍モル以上であり、1.0倍モル程度が好ましい。
t−ブチルアルコールの好ましい使用量は、アクリロニ
トリルに対するモル比が0.9以上であり特に0.9〜
163倍モルが好ましい。t−ブチルアルコールの使用
量がこの範囲より多い場合、特に不都合はないが経済性
が悪くなるので好ましくない。又、t−ブチルアルコー
ルの使用量がこの範囲より少ない場合にはアクリロニト
リルの変性反応が伴い、生成変性物質がN−t−ブチル
アクリルアミドに混入してくるので好ましくない。
反応温度は、−30〜40℃であり特に−10〜30℃
が好ましい。反応温度がこの範囲より高い場合には副反
応によって生じた変性物質及び重合体物質が、N−t−
ブチルアクリルアミドに混入してくるため好ましくない
。又、反応温度がこの範囲より低い場合には特に不都合
はないが反応速度が小さくなるため経済性が悪くなる。
本発明における反応の反応方式としては、回分式、連続
方式いずれを用いても目的を達成できる。
(作用) 本反応の反応機構は充分定かではないが、下記に示すご
とく推定される。
反応が不均一で発熱が突発的になったり、往々にして暴
発的となったりする原因としては、N−1−ブチルアク
リルアミドの硫酸付加物の生成により反応系の粘度が、
極めて粘調になることと、を−ブチルアルコール硫酸の
複合体の濃度の制御が、極めて難しい゛ことによる。そ
のため、溶媒による効果が、゛重要な原因を占めている
と考えられる。
この知見から、酢酸−水の混合溶媒中で反応を行うこと
によってN−t−ブチルアクリルアミドの硫酸付加物の
生成が抑制されるため反応系の粘度が上昇せず、さらに
、U)の反応が平衡反応であることにより反応の制御が
極めて容易となったと考えられる。
(発明の効果と実施例) 本発明の方法によれば、反応での温度制御が極めて簡単
に行え、しかも、低温で反応が行えるため、副反応によ
る変性物質及び重合体物質が生じにくい。そのため、目
的とするN−t−ブチルアクリルアミドは、高品位のも
のを得ることができるので、本発明方法は工業的に非常
に有用である。
ここに云う高品位のN−t−ブチルアクリルアミドとは
、高速液体クロマトグラフィで分析した場合、その純度
が99.6%以上のものを指しており、99.9%以上
のものが特に好ましい。
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら制限されるものではな
い。
実施例1 3gの内容積を有するガラス製容器中に、アクリロニト
リル531g (10モル)、t−ブチルアルコール7
43g (10モル)、酢酸741g水101g(2,
4モル/jl)を仕込む。この中に、98%硫酸101
0gを反応温度を25℃に保ちながら約10時間かけて
撹拌下に徐々に滴下した。
滴下終了後の反応液の粘度を20℃で測定したところ、
48cpsであった。又、反応液を高速液体クロマトグ
ラフィで分析し、反応収率を計算したところ、t−ブチ
ルアルコールベースで95%であった。この反応液を多
量の氷水中に徐々に注ぎ、撹拌してN−t−ブチルアク
リルアミドを析出せしめた。析出した結晶を濾過し、水
洗した。次に得られた結晶を高速液体クロマトグラフィ
で分析したところ、純度は99.9%であり、非常に高
品位のものであった。
実施例2 水101gの代わりに140g(3,7モル、l)を添
加して行った他は、実施例1と同様に行った。
結果:表1に記載 実施例3 アクリロニトリル531gの代わりに、584g(11
モル)を用いた他は、実施例1と同様に行った。
結果−表1に記載 実施例4 反応温度を25℃の代わりに、−10℃で行った他は、
実施例1と同様に行った。
結果二表1に記載 実施例5 アクリロニトリル531gの代わりに483g(9,1
モル)を用い、水101gの代わりに42g(1,0モ
ル/fl)を添加し、反応温度を25℃の代わりに35
℃で行った他は実施例1と同様に行った。
結果:表1に記載 実施例6 反応温度を25℃の代わりに、50℃で行った他は、実
施例1と同様に行った。
結果二表1に記載 実施例7 アクリロニトリル531gの代わりに605g(11,
4モル)を用いた他は、実施例1と同様に行った。
結果二表1に記載 実施例8 アクリロニトリル531gの代わりに483g(9,1
モル)を用い、水101gの代わりに21.0g(0,
5モル/1)を添加し、反応温度を25℃の代わりに3
5℃で行った他は実施例1と同様に行った。
結果:表1に記載 比較例1 水を添加しないで、酢酸741gの代わりに酢酸842
gを用いて実施例1と同様に行った。しかし、硫酸添加
中に反応が突発的におこり、反応温度を25℃に制御す
ることができなかった。
比較例2 水を添加しないで、反応温度を25℃の代わりに40℃
で行った他は実施例1と同様に行った。
結果:表1に記載 比較例3 水を添加しないで、反応温度を25℃の代わりに50℃
で行った他は実施例1と同様に行った。
結果:表1に記載 比較例4 水を添加しないで、酢酸741gの代わりにエチルアル
コール501gを用いておこなった他は、実施例1と同
様に行った。
結果:表1に記載 比較例5 水を添加しないで、酢酸741gの代わりにエチルアル
コール501gを用い、反応温度を25℃の代わりに5
0℃で行った他は、実施例1と同様に行った。
結果:・表1に記載 比較例6 アクリロニトリル1115g(21モル)、t−ブチル
アルコール520g (7モル)、98%硫酸140g
を仕込み、撹拌しながら反応温度80℃で3時間反応さ
せた。
結果二表1に記載 比較例7 水101gの代わりに、8g(0,2モル/Ω)を添加
して行った他は、実施例1と同様に行った。
結果二表1に記載 実施例(8例)、比較例(7例)を一覧表に整理したも
のが表1である。
実施例と比較例1〜7の結果より、本願発明の酢酸−水
混合溶媒の効果が立証されている。なお酢酸溶媒の場合
、低温反応では反応温度の制御が困難となり(反応暴走
)、エタノール溶媒の場合、低温反応では反応速度が著
しく遅くなり、共に工業的には実用性がない。ここに云
う低温反応とは概ね30℃以下での反応を指す。
手続補正書(自発) 平成 1年 7月27日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、t−ブチルアルコール及びアクリロニトリルを硫酸
    存在下で反応させる際、溶媒として酢酸−水の混合溶媒
    を使用しかつ反応系内の水のモル濃度が0.5モル/l
    以上であることを特長とするN−t−ブチルアクリルア
    ミドの製造法。 2、アクリロニトリルに対するt−ブチルアルコールの
    モル比が0.9以上である請求項1記載のN−t−ブチ
    ルアクリルアミドの製造法。 3、反応温度が−30〜40℃である請求項1又は請求
    項2記載のN−t−ブチルアクリルアミドの製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6399051A (ja) * 1986-08-04 1988-04-30 ロ−ム アンド ハ−ス カンパニ− イソチアゾロン化合物の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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