JPH0216409Y2 - - Google Patents

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JPH0216409Y2
JPH0216409Y2 JP1983179032U JP17903283U JPH0216409Y2 JP H0216409 Y2 JPH0216409 Y2 JP H0216409Y2 JP 1983179032 U JP1983179032 U JP 1983179032U JP 17903283 U JP17903283 U JP 17903283U JP H0216409 Y2 JPH0216409 Y2 JP H0216409Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案は磁気記録再生装置に用いられる磁気ヘ
ツドに関する。
VTR等の磁気記録再生装置に用いられる磁気
ヘツドとして第6図に示す複合型磁気ヘツドが提
案されている(実開昭56−174119)。これはフエ
ライト材等の高固有抵抗磁性材によつて形成され
た一対の磁気ヘツド半体2,2の突き合わせ面に
該磁性材よりも更に飽和磁束密度の高い磁性体、
例えばセンダスト、パーマロイ、アモルフアス磁
性体等の薄膜3,3を形成して磁気空隙部近傍に
於ける飽和磁束密度を高めたものである。
従来の複合型磁気ヘツドに於ては、センダスト
等の薄膜によつて飽和磁束密度を高めても、薄膜
3が磁気ヘツド半体の接合面に接合する幅Tは目
的とするトラツク幅と同一とし、且つ磁気ヘツド
半体はフエライト材によつて形成されているの
で、該接合面で磁気飽和が生ずる虞れがあつた。
更に従来の複合型磁気ヘツドに於ては、製造方
法による理由から下記の如き構造上の問題があつ
た。即ち、複合型の磁気ヘツドを製造するには第
2図に示す如く、一対の磁気ヘツドブロツク半体
11,12の夫々にトラツク幅規制用溝21を開
設し、両ブロツク半体の突き合わせ部に例えばセ
ンダストの薄膜3を真空蒸着或はスパツタリング
等の公知の成膜技術によつて厚さ数μmに形成す
る。
該薄膜3の上面には更にSiO2の非磁性体層4
を同様の成膜技術によつて厚さ約0.1μmに形成
し、その後両ブロツク半体を第3図に示す如く突
き合わせてトラツク幅規制用溝5に溶融ガラスを
充填し、両ブロツク半体を一体化する。そして、
これを第4図に示す如く適当な厚さにスライスす
れば、上記の非磁性体層4を磁気空隙部とする磁
気ヘツド1が得られる。
ところが上述の製造方法の成膜工程に於ては、
両ブロツク半体の突き合わせ部にスリツト状の開
口を有するマスクを介してセンダストの真空蒸着
或はスパツタリングを施すので、センダストの粒
子の付着状態がマスクの開口縁付近と開口中央部
とで異なつたり、或はセンダストの粒子がマスク
の裏側にも侵入して、均一な厚さの膜が形成され
ず、第6図に示す如く製品となつた複合型磁気ヘ
ツドのセンダストの薄膜3には両端になで肩部3
1,31が生じる。この様な磁気ヘツドに於ては
トラツク幅Wを正確に規定することが出来ないの
で、製品間に記録再生性能のバラツキを引き起こ
していた。
又、上記の問題の解決する為に、両ブロツク半
体にトラツク幅規制用溝を開設する前に接合面全
面にセンダスト及びSiO2の膜を形成し、その後
これらの膜とフエライトウエハとに同時にダイヤ
モンドブレード或はCBNブレードによる機械加
工を施して、トラツク幅規制用溝5及び非磁性体
層4を形成する方法も採用出来るが、この方法に
よるとセンダストの薄膜が加工の際に剥離するこ
とがあつた。剥離部分が大きければ製品として使
用することが出来ないのは勿論であるが、剥離が
軽微であつても第6図に示す如く欠け部32が生
じていることがあり、前述したなで肩部31と同
様、磁気ヘツドの実質的なトラツク幅Wを不確定
なものとしていた。
〔目的〕
本考案の目的は、磁気飽和が生じ難く、然もト
ラツク幅の不確定による製品間の記録再生性能の
バラツキを低減することが可能な構造の複合型磁
気ヘツドを提供することである。
〔構成〕
本考案の構成は、高固有抵抗磁性材よりなる1
組の磁気ヘツド半体2,2の突き合わせ部に前記
磁性材よりも更に高い飽和磁束密度を有する磁性
材の薄膜3,3を設け、両薄膜の間に磁気空隙部
を形成する。前記薄膜3は磁気空隙部に対向する
上面が高い平面度を有して所定のトラツク幅Wと
厳密に一致する幅に形成され、該薄膜の両側面は
前記上面の両端から幅を次第に拡げながら下方へ
伸びて磁気ヘツド半体2との接合面に到り、薄膜
3が磁気ヘツド半体の接合面に接合する幅Tは薄
膜の前記上面より大なることを特徴とする。
〔作用〕
薄膜3の磁気空隙部に対向する上面の幅を狭く
してトラツク幅Wを小さくしても、該薄膜は高飽
和磁束密度材によつて形成されているので、該薄
膜の上面に於て磁気飽和が生じる虞れは極めて少
ない。又、薄膜3が磁気ヘツド半体の接合面に接
合する幅Tはトラツク幅Wよりも大きく形成され
ているので、前記の薄膜上面に於ける磁束密度を
低下せしめることなく、磁気ヘツド半体には有効
に磁路が形成される。
更に薄膜3は、上面が高い平面度を有し且つ両
側面が該上面に対して略垂直方向に伸びているの
で、トラツク幅Wを正確に規定することが出来
る。
〔特有の効果〕
本考案に係る複合型磁気ヘツドに於ては、磁路
が有効に形成されるので磁気飽和が生じ難く、然
もトラツク幅を正確に規定することが出来るので
製品間の記録再生性能のバラツキが低減する。
以下図示する実施例に基づき本考案を詳述す
る。
第1図は本考案に係る複合型磁気ヘツドの磁気
空隙部付近の拡大平面図であつて、トラツク幅規
制用溝5が開設されたフエライト材よりなる1対
の磁気ヘツド半体2,2の突き合わせ部に高飽和
磁束密度材となるセンダスト(Fe−Al−Si系合
金)の薄膜3,3を設け、更に両薄膜間には
SiO2の非磁性体層4を設けて磁気空隙部を形成
している。又、トラツク幅規制用溝5にはガラス
が充填されている。上記のセンダストの薄膜3及
び非磁性体層4は後記の如くエツチングにより成
形され、本考案に係る目的の形状を実現してい
る。
第2図乃至第5図は本考案に係る複合型磁気ヘ
ツドを製造する工程を示している。
第2図はトラツク幅規制用溝となるU字状溝2
1が開設された1対のフエライトウエハ20,2
0の突き合わせ部にセンダストの薄膜3,3を設
けてブロツク半体11,12が形成されている状
況を示している。尚、一方のフエライトウエハ2
0には後にコイル巻装孔8となるコイル溝13が
開設されている。
第5図はフエライトウエハ20にセンダストの
薄膜3を公知技術であるエツチングによつて形成
する手順を示し、先ず第5図aに示す如くフエラ
イトウエハ20の表面全面にセンダストの薄膜3
をスパツタリング等の成膜方法によつて厚さ約1
乃至10μmに形成し、その上面にトラツク幅Wに
よつて規定される幅W0の帯状耐蝕層6を一定の
ピツチで繰り返し形成する。帯状耐蝕層6は例え
ば重クロム酸塩系の感光液をセンダストの薄膜表
面に厚さ約1μmにコーテイングして乾燥の後、幅
W0のスリツト状開口を有するフオトマスクをそ
の上にのせ、紫外線を照射する露光工程と、現像
液によつて前記原版に覆われない部分を除去する
現像工程を経て形成される。
次に第5図bに示す如く、センダストの薄膜3
の耐蝕層6に覆われない部分をエツチング液で溶
解させる。本実施例ではエツチング液として30%
の硝酸液を25℃で使用した。この際、腐蝕は深さ
方向のみならず、横方向即ち耐蝕層6の下方にも
進行し、所謂サイドエツチが生じるが、サイドエ
ツチ量Rはセンダストの薄膜3が10μm以下の厚
さであれば再現性が良いことが確められている。
従つて予めサイドエツチ量を予測して、目的のト
ラツク幅Wが得られる耐蝕層6の幅W0を決める
ことが可能である。例えばセンダストの薄膜3の
厚さが10μmであつて、上記のエツチング液を使
用して6分30秒のエツチングを行なうと、サイド
エツチ量は約8μmとなる。本実施例の場合、トラ
ツク幅Wを24±2μmとする必要があり、この為に
は耐蝕層6の幅W0を40μmとすれば良い。
本実施例ではこのサイドエツチを利用してセン
ダストの薄膜3を目的の断面形状としている。即
ち、サイドエツチはセンダスト膜の耐蝕層6に近
い部分がより速く進行し、この結果図示の如く成
形後の薄膜3のフエライトウエハ20との接合面
の幅Tは上面の幅Wよりも大きくなる。又、該薄
膜3の側面30は上面に対して略90度をなす。
エツチングが終了した後、第5図cに示す如く
フエライトウエハ20にトラツク幅規制用溝とな
るU字状溝21をダイヤモンドブレードを用いて
開設する。この場合、ブレードをセンダストの薄
膜3に接触しない範囲で可及的に接近させる必要
があるが、機械加工のみでセンダストの薄膜がフ
エライトウエハを成形する場合に比べて、粗い加
工で可い。センダストの薄膜3の上面には更に前
記同様の成膜技術によつてSiO2の薄い膜を形成
し、ギヤツプ長を規定する為の非磁性体層4とす
る。尚、非磁性体層4を第5図aに示す段階でセ
ンダストの薄膜3の上面に全面に形成し、第5図
bに示す段階で先ずこの非磁性体層にふつ酸等に
よるウエツトエツチング或はドライエツチングを
施すことにより、非磁性体層を所定の形状に成形
しても可い。
上記の如く形成された2つのブロツク半体1
1,12を第3図に示す如く非磁性体層4にて当
接せしめ、トラツク幅規制用溝5には溶融ガラス
を充填し、両ブロツク半体を接着一体化すると、
非磁性体層4からなる磁気空隙部、トラツク幅規
制用溝5及びコイル巻装孔8を有する磁気ヘツド
ブロツク10が出来上がる。これを適当な厚さに
スライスすれば、第4図に示す複合型磁気ヘツド
1が複数個得られる。
この様にして製作された磁気ヘツド1のセンダ
ストの薄膜3は第1図に示す如く、高い平面度を
有する上面と、該上面から略垂直方向に伸びた側
面30と、前記上面より大なる幅を有する磁気ヘ
ツド半体との接合面を具備し、不均一な成膜に基
づくなで肩部や機械加工に基づく欠け部は無い。
尚、上述の実施例ではセンダストの薄膜を全て
エツチングによつて成形しているが、該薄膜の上
層部のみをエツチングによつて成形し、残りの下
層部をU字状溝と共に機械加工で同時に成形して
も良く、下層部の厚さが1μm程度であれば、機械
加工による剥離は殆んど生じないことが実験的に
確められている。
又、本実施例ではケミカルエツチングによつて
センダストの薄膜を成形しているが、他の周知の
エツチング方法を用いて可いのは勿論であつて、
例えばイオンビームエツチングによつても可い。
更に、高飽和磁束密度の薄膜の材質としてセン
ダスト以外にパーマロイがアモルフアス磁性体を
用いても本実施例と同様の効果が得られる。
本考案に係る磁気ヘツドの製造に於ては、高飽
和磁束密度の薄膜をフエライトウエハの突き合わ
せ部全面について同時に成形することが出来、然
もU字状溝は比較的粗い精度で加工出来るので、
従来の製造方法に比べて高い生産性が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る複合型磁気ヘツドの拡大
部分平面図、第2図は1対のブロツク半体の斜視
図、第3図は磁気ヘツドブロツクの斜視図、第4
図は完成した磁気ヘツドの斜視図、第5図a,
b,cはエツチングによる薄膜の成形方法を示す
説明図、第6図は従来の複合型磁気ヘツドの拡大
部分平面図を示す。 2……磁気ヘツド半体、3……センダストの薄
膜、30……側面、4……非磁性体層、5……ト
ラツク幅規制用溝、W……トラツク幅。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 高固有抵抗磁性材よりなる1組の磁気ヘツド半
    体2,2の突き合わせ部に前記磁性材よりも更に
    高い飽和磁束密度を有する磁性材の薄膜3,3を
    設け、両薄膜の間に磁気空隙部を形成した複合型
    磁気ヘツドに於て、前記薄膜3は磁気空隙部に対
    向する上面が高い平面度を有して所定のトラツク
    幅Wと厳密に一致する幅に形成され、該薄膜の両
    側面30,30は前記上面の両端から幅を次第に
    拡げながら下方へ伸びて磁気ヘツド半体2との接
    合面に到り、薄膜3が磁気ヘツド半体の接合面に
    接合する幅は薄膜の前記上面より大なることを特
    徴とする複合型磁気ヘツド。
JP17903283U 1983-11-18 1983-11-18 複合型磁気ヘツド Granted JPS6085711U (ja)

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JPS6085711U JPS6085711U (ja) 1985-06-13
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