JP2000099909A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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JP2000099909A
JP2000099909A JP10266982A JP26698298A JP2000099909A JP 2000099909 A JP2000099909 A JP 2000099909A JP 10266982 A JP10266982 A JP 10266982A JP 26698298 A JP26698298 A JP 26698298A JP 2000099909 A JP2000099909 A JP 2000099909A
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Naoyuki Kanayama
直行 金山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気コア半体の突合せ面のみに金属磁性膜を
高精度に形成させる。 【解決手段】 一対の磁気コア半体のうち少なくとも一
方に金属磁性膜を成膜し、一対の磁気コア半体の突合せ
面同士を非磁性層を介して突き合わすことにより磁気ギ
ャップを形成する磁気ヘッドの製造方法であって、金属
磁性膜を少なくとも一方の磁気コア半体の突合せ面のみ
に成膜し、一対の磁気コア半体を突合せ面同士が対向す
るように非磁性層を介して接合一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補助コア材上に高
飽和磁束密度を有する金属磁性膜を主コア材として用い
た磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の分野においては、記録
信号の高密度化が進行しており、高い抗磁力と高い残留
磁束密度を有する磁気記録媒体、例えば強磁性金属材料
を非磁性支持体上に直接被着せしめてなるメタルテープ
等が使用されるようになっている。これに伴って磁気ヘ
ッドに対しては、コア材料が高飽和磁束密度、高透磁率
を有することが要求されている。
【0003】このような要求を満たすために、従来か
ら、補助コア材にフェライトを用い、そのフェライト上
に高飽和磁束密度を有する金属磁性膜を主コア材として
形成し、磁気ギャップを上記金属磁性膜により形成する
ようにしたメタル・イン・ギャップ(Metal in
Gap)型の磁気ヘッド(以下、MIGヘッドと称す
る。)が提案されており、メタルテープ等の記録・再生
に好適なものとなっている。
【0004】一般に、MIGヘッドは、一対の磁気コア
半体のうち少なくとも一方に金属磁性膜を成膜し、一対
の磁気コア半体の突合せ面同士を非磁性膜を介して突き
合わすことにより磁気ギャップが形成されてなるもので
ある。
【0005】このようなMIGヘッドにおいては、最近
の高記録密度化の著しい進展に伴い、上記メタルテープ
等のように高抗磁力の磁気記録媒体に対してより良好に
記録・再生を行うべく、記録磁界を十分とるためのより
高い飽和磁束密度を持ち、且つ優れた軟磁気特性を有す
る金属磁性材料の使用が求められている。そこで、近
年、Feを主成分とする、いわゆる析出型の微結晶金属
磁性膜が高い飽和磁束密度を持ち、面内方向において優
れた軟磁気特性を示すことから、従来の磁気ヘッド用金
属磁性材料を置き換える形で実用化され始めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したM
IGヘッドを製造する際には、一対の磁気コア半体の対
向する面の全面に金属磁性膜を形成していた。したがっ
て、製造されたMIGヘッドにおいては、この金属磁性
膜が磁気ギャップ以外からも露出することになる。特
に、MIGヘッドでは、磁気記録媒体の摺動面のみなら
ず、側面にも金属磁性膜が露出していた。
【0007】このため、MIGヘッドにおいては、この
金属磁性膜の露出部分への結露等による水分付着や、作
業中の素手との接触等による塩分付着等からこの金属磁
性膜が腐食しまい、これが磁気ヘッド特性の大幅な劣化
を招く原因となっていた。特に、MIGヘッドにおいて
は、上述したヘッド特性を満足させるため金属磁性膜中
におけるFe成分の割合を多くすると、この金属磁性膜
の腐食がより顕著なものとなる。
【0008】そこで、従来、MIGヘッドを作製するに
際には、磁気コア半体の対向する面の全面に金属磁性膜
を成膜した後、磁気コア半体の突合せ面以外の金属磁性
膜を研削除去していた。しかしながら、金属磁性膜は、
磁気コア半体となる基板上にスパッタリングにより5μ
m程度の膜厚として薄膜形成されている。したがって、
従来の砥石による研削加工では、研削時の加工応力によ
り突合せ面に形成された金属磁性膜まで剥離させてしま
う。その結果、このような不良の発生により生産性が大
幅に悪化してしまうといった問題があった。
【0009】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、磁気コア半体の突合せ面
のみに金属磁性膜を高精度に形成させることで、この金
属磁性膜の腐食を防ぎ、且つ生産性を大幅に向上させた
磁気ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係る磁気ヘッドの製造方法は、一対の磁気コア半体
のうち少なくとも一方に金属磁性膜を成膜し、一対の磁
気コア半体の突合せ面同士を非磁性層を介して突き合わ
すことにより磁気ギャップを形成する磁気ヘッドの製造
方法であって、金属磁性膜を少なくとも一方の磁気コア
半体の突合せ面のみに成膜し、一対の磁気コア半体を突
合せ面同士が対向するように非磁性層を介して接合一体
化することを特徴とするものである。
【0011】以上のように本発明に係る磁気ヘッドの製
造方法によれば、磁気コア半体の突合せ面のみに金属磁
性膜を成膜することにより、磁気ギャップ以外から金属
磁性膜を露出させることなく磁気コア半体の突合せ面の
みに金属磁性膜を高精度に形成することができる。
【0012】また、本発明に係る磁気ヘッドの製造方法
は、磁気コア半体の一主面上の略々全面に金属磁性膜を
成膜し、この金属磁性膜上のギャップ形成面に対応した
領域にレジスト膜を成膜した後、磁気コア半体の一主面
上の略々全面に所定量のエッチングを施してからレジス
ト膜を除去することにより、突合せ面のみに金属磁性膜
を成膜してもよい。
【0013】この場合、突合せ面に対応した領域にレジ
スト膜を成膜した後にエッチングを施すことにより、磁
気ギャップ以外から金属磁性膜を露出させることなく磁
気コア半体の突合せ面のみに金属磁性膜を高精度に形成
することができる。
【0014】また、本発明に係る磁気ヘッドの製造方法
においては、磁気コア半体の一主面上の突合せ面以外の
領域にレジスト膜を成膜した後、このレジスト膜を用い
てリフトオフ法により、突合せ面のみに金属磁性膜を成
膜してもよい。
【0015】この場合、突合せ面以外の領域に成膜した
レジスト膜を用いてリフトオフ法を用いるため、磁気ギ
ャップ以外から金属磁性膜を露出させることなく磁気コ
ア半体の突合せ面のみに金属磁性膜を高精度に形成する
ことができる。
【0016】また、本発明に係る磁気ヘッドの製造方法
においては、磁気コア半体の一主面上の突合せ面に対応
した領域を開口部とするマスクを用いて、スパッタリン
グ法により、突合せ面のみに金属磁性膜を成膜してもよ
い。
【0017】この場合、突合せ面に対応した領域に開口
部を有するマスクを用いるため、磁気ギャップ以外から
金属磁性膜を露出させることなく磁気コア半体の突合せ
面のみに金属磁性膜を高精度に形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法に
より作製された磁気ヘッド1は、図1及び図2に示すよ
うに、磁気記録媒体の摺動面の略中央に位置する磁気ギ
ャップgを境として別個に作製された一対の磁気コア半
体2、3を有し、この一方磁気コア半体2の突合せ面2
aと、他方磁気コア半体3の突合せ面3aとが非磁性層
4を介して接合一体化されてなるものである。
【0020】磁気コア半体2、3は、補助コア部である
磁気コア基板5、6と、主コア部である金属磁性膜7、
8とから構成されている。
【0021】磁気コア基板5、6は、例えばMn−Zn
系フェライトやNi−Zn系フェライト等の軟磁性酸化
物材料よりなり、金属磁性膜7、8とともに閉磁路を構
成する補助コア部となっている。磁気コア基板5、6に
は、互いに対向する主面5a、6a側の両端部に、磁気
ギャップgのトラック幅TWを規制するためのトラック
幅規制溝9、10、11、12が形成され、突合せ面2
a、3aがこのトラック幅規制溝9、10、11、12
から突出した形状となっている。また、磁気コア基板
5、6には、互いに対向する主面5a、6a側の略中央
部に、磁気ギャップgのデプスを規制するとともに、図
を省略するコイルを巻装するための巻線溝13、14が
形成され、突合せ面2a、3aがこの巻線溝13、14
から突出した形状となっている。なお、トラック幅規制
溝9、10、11、12には、それぞれ磁気記録媒体と
の当たり特性を確保するとともに摺接による偏摩耗を防
止する目的で、図示を省略するガラス等の非磁性材が充
填されている。
【0022】金属磁性膜7、8は、例えばFeを含有す
る金属磁性材料よりなり、磁気コア基板5、6とともに
閉磁路を構成する主コア部となるもので、磁気コア基板
5、6の主面5a、6a上に成膜されている。
【0023】非磁性層4は、例えばSiO2等の非磁性
材料よりなり、金属磁性薄膜7、8上にそれぞれ成膜さ
れた非磁性膜15、16が接合一体化されることで形成
される。したがって、これら非磁性膜15、16の主面
がそれぞれ磁気コア半体2、3の突合せ面2a、3aと
なっている。
【0024】次に、本発明に係る磁気ヘッドの製造方法
について詳細に説明する。
【0025】以下に説明する磁気ヘッドの製造方法は、
複数等間隔に磁気ギャップを形成させたヘッドブロック
を形成し、このヘッドブロックを個々のヘッドチップと
して分割し、これを個々の磁気ヘッドとする手法であ
る。なお、このような磁気ヘッドの製造方法において
は、磁気ヘッドを構成する一対の磁気コア半体について
は、どちらも同様に作製されるものであるから、以下の
説明においては一方の磁気コア半体について説明するも
のとする。
【0026】先ず、図3に示すように、上述した磁気コ
ア基板5、6となる、例えばMn−Zn系フェライトよ
りなる板状の基板50を用意し、この基板50の一主面
上にガラス溝51と巻線溝52とを互いが並行となるよ
うに形成する。ガラス溝51は、略コ字状の形状を有し
ている。ガラス溝51は、詳細を後述する基板同士を融
着ガラスにより加熱融着するに際して、ガラス棒を配置
するための溝である。巻線溝52は、略コ字状の形状を
有し、且つガラス溝51側の側壁52aと対向する側壁
52bに傾斜を持たせた形状を有している。巻線溝52
は、上述した磁気ヘッド1の巻線溝13、14となる溝
である。
【0027】次に、図4に示すように、ガラス溝51及
び巻線溝52が形成された基板50上の全面にレジスト
を塗布してレジスト膜53を成膜する。
【0028】次に、図5に示すように、このレジスト膜
53に対して、基板50上の所定の領域に対応した開口
部54aを有するマスク54を用いて露光する。このマ
スク54では、開口部54aが上述したトラック幅規制
溝9、10、11、12となる溝と対応した位置に複数
形成され、この開口部54a以外の領域、すなわち、遮
光領域54bが上述した突合せ面2a、3aとなる面に
対応した位置に複数形成されている。したがって、マス
ク54においては、この遮光部分54bの幅が上述した
磁気ヘッド1における磁気ギャップgのトラック幅TW
となるように形成されている。
【0029】次に、図6に示すように、有機溶剤等を用
いてレジストを現像し、露光された部分のレジスト膜5
3を剥離した。これにより、基板50上には、マスク5
4の遮光領域54bに対応してライン状のレジスト膜5
3aが形成される。
【0030】次に、図7に示すように、所望の形状とさ
れたレジスト膜53aが形成された基板50上を、イオ
ンビーム等のドライエッチング法を用いてエッチングす
る。これにより、基板50上の外方に露出した領域がエ
ッチングされる。言い換えると、基板50上のレジスト
膜53aで被覆された以外の領域がエッチングされる。
したがって、基板50の一主面には、ガラス溝51及び
巻線溝52に直交するようにトラック幅規制溝55が複
数等間隔に形成される。
【0031】次に、図8に示すように、所望の形状とさ
れたレジスト膜53aを基板50上から除去する。した
がって、基板50の一主面には、ガラス溝51及び巻線
溝52に直交するようにトラック幅規制溝55に対応し
て突合せ面56が複数等間隔に形成される。
【0032】次に、図9に示すように、トラック幅規制
溝55及び突合せ面56が複数形成された基板50上の
全面に、スパッタリング法により、例えばFeを含有す
る金属磁性材料からなる金属磁性膜57を成膜する。こ
のとき、金属磁性膜57の膜厚については5μm程度と
する。続いて、この金属磁性膜57上にスパッタリング
法により、例えばSiO2等からなる非磁性膜58を成
膜する。
【0033】次に、図10に示すように、この非磁性膜
58上の全面に、レジストを塗布してレジスト膜59を
成膜し、上述したマスク54を用いて露光する。
【0034】次に、図11に示すように、有機溶剤等を
用いてレジストを現像し、露光部分となるトラック幅規
制溝55に成膜されたレジスト膜59を剥離した。これ
により、金属磁性膜57と非磁性膜58とが積層された
基板50上には、マスク54の遮光領域54bに対応し
た突合せ面56のみにレジスト膜59aが形成される。
【0035】次に、図12に示すように、突合せ面56
上のみにレジスト膜59aが形成された基板50上を、
イオンビーム等のドライエッチング法を用いてエッチン
グする。これにより、基板50上に積層された金属磁性
膜57及び非磁性膜58のうち、レジスト膜59aで被
覆された突合せ面56以外の領域がエッチングされる。
したがって、基板50上には、突合せ面56のみに金属
磁性膜57、非磁性膜58、及びレジスト膜59がこの
順で積層形成される。
【0036】次に、図13に示すように、基板50の突
合せ面56上に残っているレジスト膜53を除去する。
以上により、基板50においては、突合せ面56のみに
金属磁性膜57及び非磁性膜58が形成されることにな
る。
【0037】次に、図14に示すように、上述したよう
に突合せ面56のみに金属磁性膜57及び非磁性膜58
が形成された基板50を一対用意し、これら一対の基板
50a、50bとを、互いの巻線溝52a、52b側を
下方とし、且つ互いの突合せ面56が対向するように配
置する。このとき、互いの突合せ面のトラック幅が一致
するように注意する。続いて、基板50a、50bに形
成されたガラス溝51a、51bの間にガラス棒60を
挿入して加熱溶融させる。これにより、溶融したガラス
がトラック幅規制溝55a、55bの間に流れ込み、基
板50aと基板50bとが接合一体化される。
【0038】最後に、図15に示すように、接合一体化
された基板50a、50bにおいては、磁気ヘッドとし
た際の磁気記録媒体との摺動面となる上面50cを円筒
研削等で研削する。これにより、接合一体化された基板
50a、50bの上面50cが基板50aから基板50
bに向かって滑らかな曲面形状とされる。そして、接合
一体化された基板50a、50bを、図中に示すカット
線にしたがって切り出すことによって、個々の磁気ヘッ
ドが完成する。
【0039】ここで、上述した磁気ヘッドの製造方法で
用いられるレジストは、ポジティブレジストであり、遮
光された領域のレジストが硬化し、現像した際に露光さ
れた領域のレジストのみが除去されものあるが、本発明
はこれに限定されるものではなく、ネガティブレジスト
を用いてもよい。この場合、開口部54aが上述した突
合せ面2a、3aとなる面に対応した位置に複数形成さ
れ、この開口部54a以外の領域、すなわち、遮光領域
54bが上述したトラック幅規制溝9、10、11、1
2となる溝と対応した位置に複数形成された、マスク5
4とは逆の開口部を有するマスクを用いることになる。
【0040】以上のように、突合せ面56は、基板50
上にレジスト膜53を所望の形状に成膜し、このレジス
ト膜を用いたエッチングにより形成された一対のトラッ
ク幅規制溝55により構成されることから、加工精度が
向上したものとなる。このため、本手法では、トラック
幅を正確に規定することができる。
【0041】また、トラック幅規制溝55を形成する工
程と、金属磁性膜57をエッチングする工程とにおいて
は、同一のマスク54を用いることが可能なことから、
この金属磁性膜57を一対のトラック幅規制溝55の間
に形成される突合せ面56上に正確に形成させることが
でき、従来のように砥石を用いた研削加工に比べ、金属
磁性膜57の寸法精度を大幅に向上させることができ
る。
【0042】ここで、金属磁性膜57及び非磁性膜58
を成膜するに際しては、上述した方法に限定されるもの
ではない。例えば、リフトオフ法、マスクスパッタ法等
を用いてもよい。
【0043】リフトオフ法おいては、先ず、上述した場
合と同様に基板の一主面上にトラック幅規制溝及び突合
せ面を形成する。その後、トラック幅規制溝及び突合せ
面が形成された基板の全面に上述したレジスト膜を成膜
する。次に、このレジスト膜に対して、開口部が上述し
た突合せ面に対応した位置に複数形成され、この開口部
以外の領域、すなわち、遮光領域が上述したトラック幅
規制溝に対応した位置に複数形成されたマスクを用いて
露光した後に現像する。これにより、突合せ面部分のレ
ジスト膜が剥離される。次に、基板の全面に、スパッタ
リング法により金属磁性膜及び非磁性膜を順に成膜す
る。最後に、基板上に残存するレジスト膜とともに、レ
ジスト膜上に形成された金属磁性膜及び非磁性膜を剥離
することにより、この突合せ面のみに金属磁性膜及び非
磁性膜を形成する。
【0044】また、マスクスパッタ法においては、突合
せ面部分のみが露出した開口部を有するマスクを用い
て、スパッタリング法により、この突合せ面のみに金属
磁性膜及び非磁性膜を成膜する。
【0045】以上のように、本発明に係る磁気ヘッドの
製造方法によれば、一対の磁気コア半体の突合せ面のみ
に金属磁性膜を成膜することにより、作製される磁気ヘ
ッドの磁気ギャップ以外から金属磁性膜を露出させるこ
となく一対の磁気コア半体の合せ面のみに金属磁性膜を
高精度に形成するこができることから、トラック幅の両
端部分における疑似ギャップの発生を抑え磁気ヘッド特
性を大幅に向上させることができる。また、この金属磁
性膜の腐食を防ぐことができ、且つ、生産性を大幅に向
上させることができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る磁気ヘッドの製造方法によれば、突合せ面のみに金属
磁性膜を成膜し、磁気ギャップ以外の金属磁性膜を露出
させることなく突合せ面上に金属磁性膜を高精度に形成
することができることから、金属磁性膜の腐食を防ぐこ
とができ、且つ生産性を大幅に向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法により
作製された磁気ヘッドの構成を説明する斜視図である。
【図2】同磁気ヘッドの製造方法により作製された磁気
ヘッドの構成を説明する要部拡大平面図である。
【図3】同磁気ヘッドの製造方法を工程順に示すもので
あり、基板上にガラス溝及び巻線溝を形成する工程を示
す斜視図である。
【図4】同磁気ヘッドの製造方法を工程順に示すもので
あり、基板上にレジストを成膜する工程を示す斜視図で
ある。
【図5】同磁気ヘッドの製造方法を工程順に示すもので
あり、基板上にマスクをして露光する工程を示す斜視図
である。
【図6】同磁気ヘッドの製造方法を工程順に示すもので
あり、基板上の透光部分におけるレジスト膜を剥離する
工程を示す斜視図である。
【図7】同磁気ヘッドの製造方法を工程順に示すもので
あり、基板上にトラック幅規制溝を形成する工程を示す
斜視図である。
【図8】同磁気ヘッドの製造方法を工程順に示すもので
あり、基板上の遮光部分におけるレジスト膜を剥離する
工程を示す斜視図である。
【図9】同磁気ヘッドの製造方法を工程順に示すもので
あり、基板上に金属磁性膜及び非磁性膜を成膜する工程
を示す斜視図である。
【図10】同磁気ヘッドの製造方法を工程順に示すもの
であり、基板上に再びレジスト膜を成膜し、マスクをし
て露光する工程を示す斜視図である。
【図11】同磁気ヘッドの製造方法を工程順に示すもの
であり、基板上の透光部分におけるレジスト膜を剥離す
る工程を示す斜視図である。
【図12】同磁気ヘッドの製造方法を工程順に示すもの
であり、基板上の突合せ面のみに金属磁性膜を形成する
工程を示す斜視図である。
【図13】同磁気ヘッドの製造方法を工程順に示すもの
であり、基板上の遮光部分におけるレジスト膜を剥離す
る工程を示す斜視図である。
【図14】同磁気ヘッドの製造方法を工程順に示すもの
であり、基板同士を接合一体化する工程を示す斜視図で
ある。
【図15】同磁気ヘッドの製造方法を工程順に示すもの
であり、カット線にしたがって切り出す工程を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド、2 一方磁気コア半体、3 他方磁気
コア半体、4 非磁性層、5 一方磁気コア基板、6
他方磁気コア基板、7 一方金属磁性膜、8他方金属磁
性膜、15 一方非磁性膜、16 他方非磁性膜、50
基板、51ガラス溝、52 巻線溝、53 レジスト
膜、54 マスク、55 トラック幅規制溝、56 突
合せ面、57 金属磁性膜、58 非磁性膜、59 レ
ジスト膜、g 磁気ギャップ、TW トラック幅

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の磁気コア半体のうち少なくとも一
    方に金属磁性膜を成膜し、当該一対の磁気コア半体の突
    合せ面同士を非磁性層を介して突き合わすことにより磁
    気ギャップを形成する磁気ヘッドの製造方法であって、 上記金属磁性膜を、少なくとも上記一方の磁気コア半体
    の上記突合せ面のみに成膜し、当該一対の磁気コア半体
    を、当該突合せ面同士が対向するように非磁性層を介し
    て接合一体化することを特徴とする磁気ヘッドの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記突合せ面を、磁性材料よりなる基板
    の一主面にエッチングにより平行な一対の溝を設けるこ
    とにより形成することを特徴とする請求項1記載の磁気
    ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記磁気コア半体の一主面上の略々全面
    に上記金属磁性膜を成膜し、当該金属磁性膜上の上記突
    合せ面に対応した領域にレジスト膜を成膜した後、当該
    磁気コア半体の一主面上の略々全面に所定量のエッチン
    グを施してから当該レジスト膜を除去することにより、
    当該突合せ面のみに当該金属磁性膜を成膜することを特
    徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記磁気コア半体の一主面上の上記突合
    せ面以外の領域にレジスト膜を成膜した後、当該レジス
    ト膜を用いてリフトオフ法により、当該突合せ面のみに
    上記金属磁性膜を成膜することを特徴とする請求項1記
    載の磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記磁気コア半体の一主面上の上記突合
    せ面に対応した領域を開口部とするマスクを用いて、ス
    パッタリング法により、当該突合せ面のみに上記金属磁
    性膜を成膜することを特徴とする請求項1記載の磁気ヘ
    ッドの製造方法。
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